JP5581446B1 - 崩壊可能なカプセル及びその製造方法並びに喫煙器具 - Google Patents

崩壊可能なカプセル及びその製造方法並びに喫煙器具 Download PDF

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Abstract

本発明は、カプセル同士の付着がなく、カプセル内容物の経時的変化がなく、耐熱性及び耐湿性に優れ、指で圧力をかけた際に容易に割ることができ、割れ感が良く、内容物を放出することができ、崩壊可能なカプセルを提供することを目的とし、内容物とカプセル皮膜を有するカプセルであって、内容物として油性成分を含み、カプセル皮膜として、少なくとも造膜性基剤を含み、下記式(1)及び下記式(2)を満足することを特徴とする崩壊可能なカプセルに関する。
200<(X)<560 (1)
(上記式中、(X)は、破壊強度(g)/カプセルの外径(mm)を表す。)
0.20≦(Y)≦0.48 (2)
(上記式中、(Y)は、ディスタンス/外径比を表し、前記ディスタンスは、22℃80%RHにおいてカプセルにプレスをかけてカプセルを破壊したときの、最大荷重に達するまでに変形した距離(mm)を表す。)

Description

本発明は、崩壊可能なカプセルに関する。
従来より、カプセルは、薬品・化粧品・健康食品等の分野で広く使用されている(特許文献1)。近年、その用途は広がり、従来のように、カプセル皮膜の強度を上げて割れにくくする技術のみではなく、逆に割れやすくする技術も求められてきている。
割れやすくする技術の用途としては、例えば、香料等を内包したカプセルをタバコのフィルターに埋設して、喫煙時等にカプセルを割って香りを楽しんだり、カプセルが割れる際の音や感触を楽しむこと等が挙げられる。
そのため、カプセルを割れやすくするために、カプセル皮膜の薄いカプセルが開発されていた。例えば、特許文献2には、継ぎ目のあるソフトカプセルにおいて、その継ぎ目の接着面を斜めにしたり、特殊な金型を用いてフリンジを設けて接着部分のみを厚くすることが開示されている。特許文献2には、入浴剤用の継ぎ目のあるソフトカプセルにおいて、皮膜の接着部分が局部的に薄くなることを抑えることが開示されている。
しかしながら、カプセル皮膜を厚くするとカプセル強度は高くなり、手で潰すことができないが、カプセルは割れずに変形してしまう。
その問題を避けるために、カプセル皮膜におけるゲル化剤の含有率を増やすと、高粘度になり、カプセル製造が困難になってしまう。
また、カプセルに含まれる香料は、揮発性のものが多く、使用するまでに内容物の保存安定性が必要となる。さらに、喫煙器具に使用する場合、喫煙時の水分により、喫煙時に軟化して、喫煙者が指で圧力を加えても、カプセルが割れないおそれもある。
カプセル皮膜のゲル化剤として、例えば、カラギーナンを使用することが公知である。しかしながら、カラギーナンは増粘効果が高く、かつ、ゲル化速度も速いので、多量のカラギーナンを含有することはカプセル化の妨げになる。すなわち、カラギーナンの含有率が高い場合、高粘度と早いゲル化のために、真球性の悪さや射出ノズル先端での固まりやすさ等、カプセルの成形性が悪く、好ましいカプセルが製造できなかった。
これに対して、例えば、特許文献3には、カラギーナンに、皮膜の固形分濃度を高くする基剤や充填剤として、デンプンや、デキストリン、非ゲル化多糖類等を配合して、低粘性とゲル化速度の緩和を図ることが開示されている。
しかしながら、ゼラチンを皮膜に採用した場合は勿論、ゼラチンより吸湿性が低いとされているカラギーナンを採用した場合であっても、デンプンや、デキストリン、非ゲル化多糖類等を配合すると、湿度の影響を受けやすくなり、乾燥後における手指での割れやすさ、割れる際の音や感触等の付加価値を、経時的に安定して得ることはできない場合がある。
また、特許文献4〜11には、タバコのフィルターにカプセルを埋設することが開示されているが、カプセルの製造性や、保存性、乾燥後における手指での割れやすさ、割れる際の音や感触等の付加価値については考慮されていない。
さらに、崩壊可能なカプセルをタバコに使用する場合、タバコは、世界中の多種多様の地域の気候で使用されるため、耐熱性及び耐湿性も改善の余地があった。
特開昭64−20078号公報 特開2001−288075号公報 米国特許6214376号明細書 特表2009−504175号公報 特表2008−528053号公報 特表2008−546400号公報 特開2008−43347号公報 特表2007−507230号公報 特表2007−520204号公報 特開2003−304856号公報 特開昭64−60363号公報
本発明は、カプセル同士の付着がなく、カプセル内容物の経時的変化がなく、耐熱性及び耐湿性に優れ、指で圧力をかけた際に容易に割ることができ、割れ感が良く、内容物を放出することができ、崩壊可能なカプセルを提供することを目的とする。
本発明は以下の発明に関する。
[1]内容物とカプセル皮膜を有するカプセルであって、内容物として油性成分を含み、カプセル皮膜として、少なくとも造膜性基剤を含み、下記式(1)及び下記式(2)を満足することを特徴とする崩壊可能なカプセル。
200<(X)<560 (1)
(上記式中、(X)は、破壊強度(g)/カプセルの外径(mm)を表し、前記破壊強度は、22℃60%RHにおいて、レオメーターCR−500DX(測定機器、(株)サン科学製)で測定した値を表す。)
0.20≦(Y)≦0.48 (2)
(上記式中、(Y)は、ディスタンス/外径比を表し、前記ディスタンスは、22℃80%RHにおいてカプセルにプレスをかけてカプセルを破壊したときの、最大荷重に達するまでに変形した距離(mm)を表す。)
[2]カプセルの膜厚が、5〜120μmであることを特徴とする前記[1]記載の崩壊可能なカプセル。
[3]カプセルの皮膜率が、5.0%以上18.0%以下であることを特徴とする前記[1]又は[2]に記載の崩壊可能なカプセル。
[4]カプセル皮膜の含水率が、10.0〜19.0%であることを特徴とする前記[1]〜[3]のいずれか1項に記載の崩壊可能なカプセル。
[5]カプセルの破壊強度が、200.0〜3000.0gであることを特徴とする前記[1]〜[4]のいずれか1項に記載の崩壊可能なカプセル。
[6]式(2)が、0.25≦(Y)≦0.46であることを特徴とする前記[1]〜[5]のいずれか1項に記載の崩壊可能なカプセル。
[7]カプセル皮膜の水分活性値が、0.400以上0.650以下であることを特徴とする前記[1]〜[6]のいずれか1項に記載の崩壊可能なカプセル。
[8]崩壊可能なカプセルが、シームレスカプセルであることを特徴とする前記[1]〜[7]のいずれか1項に記載の崩壊可能なカプセル。
[9]カプセルの外径が、1.0〜15.0mmであることを特徴とする前記[1]〜[8]のいずれか1項に記載の崩壊可能なカプセル。
[10]前記造膜性基剤が、寒天、カラギーナン及びゼラチンからなる群から選ばれる1種以上であることを特徴とする前記[1]〜[9]のいずれか1項に記載の崩壊可能なカプセル。
[11]前記造膜性基剤が、少なくとも、ゼリー強度が600g/cm以上の寒天、又はブルーム強度が190以上のゼラチンを含むことを特徴とする前記[1]〜[10]のいずれか1項に記載の崩壊可能なカプセル。
[12]カラギーナンが、カッパカラギーナン又はイオタカラギーナンであることを特徴とする前記[10]に記載の崩壊可能なカプセル。
[13]さらに、カプセル皮膜が、アルギン酸又はその塩、ファーセレラン、カードラン、ガティガム、アラビアガム、プルラン、ウェランガム、キサンタンガム、ジェランガム、トラガントガム、ペクチン、グルコマンナン、グアーガム、タラガム、タマリンドシードガム、ローカストビーンガム、サイリウムシードガム、アマシードガム及びダイユータンガムからなる群から選ばれる1種以上である皮膜形成剤を含むことを特徴とする前記[1]〜[12]のいずれか1項に記載の崩壊可能なカプセル。
[14]前記皮膜形成剤が、グアーガム及びアルギン酸又はその塩を含むことを特徴とする前記[13]記載の崩壊可能なカプセル。
[15]アルギン酸塩が、アルギン酸ナトリウムであることを特徴とする前記[14]記載の崩壊可能なカプセル。
[16]喫煙器具用であることを特徴とする前記[1]〜[15]のいずれか1項に記載の崩壊可能なカプセル。
[17]前記[1]〜[16]のいずれか1項に記載の崩壊可能なカプセルを含む喫煙器具。
[18]90℃におけるカプセル皮膜液の粘度が、70〜500mPa・sであることを特徴とする前記[1]〜[16]のいずれか1項に記載の崩壊可能なカプセルの製造方法。
本発明の崩壊可能なカプセルは、カプセル同士の付着性を改善し、耐熱性及び耐湿性に優れ、カプセル内容物の経時的変化がなく、指で圧力をかけた際に容易に割ることができ、割れ感が良く、内容物を放出することができる。また、容易に割ることができるため、割れた感触を楽しむ等の嗜好性に優れる。さらに、得られるカプセルの割れ感、耐熱性及び耐湿性が均一であり、ばらつきが少ない点においても優れる。また、本発明の崩壊可能なカプセルを、透明又は半透明とすることにより、商品のイメージに合わせたカラーリングも可能となる。
図1は、本発明の崩壊可能なカプセルの模式図を示す。 図2は、本発明において使用する適切に略同心円様に整列した複合ノズル装置を示す。 図3は、耐熱性試験後のカプセルの写真である。 図4は、耐熱性試験後のカプセルの写真である。
本発明の崩壊可能なカプセルは、図1に示されるように、内容物1とカプセル皮膜2を有するカプセル3であって、カプセルの内容物として油性成分を含み、カプセル皮膜として少なくとも造膜性基剤を含み、下記式(1)及び下記式(2)を満足することを特徴とする。
200<(X)<560 (1)
(上記式中、(X)は、破壊強度(g)/カプセルの外径(mm)を表す。)
0.20≦(Y)≦0.48 (2)
(上記式中、(Y)は、ディスタンス/外径比を表し、前記ディスタンスは、22℃80%RHにおいてカプセルにプレスをかけてカプセルを破壊したときの、最大荷重に達するまでに変形した距離(mm)を表す。)
本発明の崩壊可能なカプセルは、喫煙器具に使用でき、好適には紙巻きタバコ、葉巻又はパイプに使用することができる。
本発明の崩壊可能なカプセルは、喫煙器具に内包された後、使用時には、指で圧力を加えることにより、皮膜を破ることができる。皮膜が破れることにより、内容物の香料等が放出され、香りを楽しむことができる。
本発明の崩壊可能なカプセルの形状は、特に限定されないが、例えば、球状であってもよく、フットボール状であってもよいが、球状が好ましく、真球状がより好ましい。
真球状とする場合に、より詳細には、本発明の崩壊可能なカプセルの短径/長径の比は、特に限定されないが、0.90〜1.00が好ましく、0.95〜1.00がより好ましい。前記の比にすることにより、適切な破壊強度を有し、保存性に優れ、かつ割れやすい上、喫煙器具のフィルターに用いる場合には、喫煙器具のフィルターに収納できる。
本発明の崩壊可能なカプセルにおいて、下記式(1)
200<(X)<560 (1)
(上記式中、(X)は、破壊強度(g)/カプセルの外径(mm)を表す。)
前記破壊強度(g)は、22℃60%RHにおいて、レオメーターCR−500DX(測定機器、(株)サン科学製)で測定し、レオデーターアナライザー(Rheo Data analyzer for Win、物性データ自動解析ソフト、(株)サン科学製)で分析した値であり、カプセルの外径(mm)は、カプセルの平面形状(断面)が円形の場合は長径を意味し、カプセルの平面形状(断面)が円形でない場合は最大径を意味する。
本発明において、(X)で表される値は、通常200を超え、560未満であり、耐熱性及び耐湿性に優れ、手で適度な力を加えた際に、より容易に割ることができ、割れ感が良い点から、好ましくは220≦(X)≦530であり、より好ましくは230≦(X)≦480である。
本発明の崩壊可能なカプセルの破壊強度は、特に限定されないが、好ましくは200.0〜3000.0gであり、カプセルの外径にもよるが、より好ましくは250.0〜2800.0gであり、さらに好ましくは700.0〜2000.0gである。後記する造膜性基剤及び親水性高分子の皮膜形成剤の含有量の調整及び/又は冷却工程、乾燥工程等の製造工程での調整により、本発明の効果が得られる前記破壊強度に調整することができる。200.0gを下回ると、カプセルが割れやすく、3000.0gを超えると、カプセルの外径にもよるが、指でカプセルを潰すことが困難になり、好ましくない。破壊強度は、22℃60%RHにおいて、レオメーターCR−500DX(測定機器、(株)サン科学製)で測定し、レオデーターアナライザー(Rheo Data analyzer for Win、物性データ自動解析ソフト、(株)サン科学製)で分析した値である。
本発明において、ディスタンスとは、(株)サン科学製 レオメーターCR−500DXで測定した値であり、カプセルにプレスをかけてカプセルを破壊したときの、最大荷重に達するまでに変形した距離(長径、mm)を表す。後記する造膜性基剤及び親水性高分子の皮膜形成剤の含有量の調整及び/又は冷却工程、乾燥工程等の製造工程での調整により、ディスタンス/外径比を本発明の範囲に調整できる。
本発明の崩壊可能なカプセルにおいて、22℃80%RHにおけるディスタンス(mm)/外径(mm)の比(Y)は、通常0.20以上0.48以下程度であり、好ましくは0.22〜0.47であり、より好ましくは0.25〜0.46であり、さらに好ましくは0.30〜0.45である。得られるカプセルが耐熱性及び耐湿性に優れ、手で適度な力を加えた際に、より容易に割ることができ、感触を楽しむこともできるため、前記範囲が好ましい。
前記22℃80%RHにおけるディスタンスは、例えば、外径が約3.5mmのカプセルでは、通常0.70〜1.70mm未満程度であり、より好ましく0.77〜1.65mmであり、より好ましくは0.88〜1.60mmである。
本発明の崩壊可能なカプセルの膜厚は、特に限定されないが、通常5〜120μmであり、得られる本発明の効果が特に優れる点から、好ましくは10〜100μmであり、より好ましくは20〜90μmであり、特に好ましくは、20〜60μmである。カプセルの皮膜の膜厚は、(株)キーエンス製のデジタルマイクロスコープ(商品名;VHX-900、10μmの校正スケールを使用)を用いて測定した値である。
本発明の崩壊可能なカプセルの皮膜率は、特に限定されないが、耐熱性及び耐湿性に優れ、手で適度な力を加えた際に、より容易に割ることができ、割れ感が良い点から、通常5.0%以上18.0%以下であり、好ましくは5.5%以上15.0%以下であり、より好ましくは5.5%以上12.0%%以下である。皮膜率は、カプセル全体に対する皮膜の重量割合を表す。
本発明のカプセル皮膜の含水率は、特に限定されないが、通常10.0%以上19.0%以下であり、得られる本発明の効果がより優れる点から、好ましくは11.0%以上18.0%以下であり、より好ましくは12.0〜16.0%である。どのカプセルも同じ力で、容易に割ることができ、崩壊性の品質が均一になるため、カプセルの含水率の平均値を前記範囲とすることが特に好ましい。本発明の含水率は、日局方に記載の方法で測定した値であり、具体的には、22℃60%RHの状態から110℃120分で処理した後の乾燥重量を測定し、算出した値である。
本発明の崩壊可能なカプセルの外径(μm)/膜厚(μm)比は、特に限定されないが、通常50.0〜300.0であり、好ましくは80.0〜250.0であり、より好ましくは100.5〜200.0である。どのカプセルも同じ力で、容易に割ることができ、崩壊性の品質が均一になるため、カプセルの外径/膜厚比の平均値を前記範囲とすることが好ましい。
本発明のカプセルのカプセル皮膜の水分活性値は、通常0.400以上0.650以下であり、得られる本発明の効果が特に優れる点から、好ましくは0.410以上0.630以下であり、より好ましくは0.420以上0.620以下である。
水分は保存性を損なう原因ともなるが、カプセルに存在する腐敗に関与する微生物が利用できるのは、「自由水」と呼ばれる水分だけである。本発明の水分活性値(Aw)は、製造直後に、22℃、60%RH(相対湿度)におけるロトロニック社製の水分活性測定システムで測定した自由水の割合を意味する。ロトロニック社製の水分活性測定システムとしては、Awシリーズ(例えば、Aw−ラボ、Aw−パーム、Aw−クイック等)が挙げられる。
本発明のカプセルの外径は、特に限定されず、通常1.0〜15.0mmであり、好ましくは1.5〜10.0mmであり、より好ましくは2.0〜5.0mmである。外径とは、カプセルの平面形状(断面)が円形の場合は長径を意味し、カプセルの平面形状(断面)が円形でない場合は最大径を意味する。カプセルのサイズは、製造時のポンプの回転数を変える(送液量を変える)ことで調整できる。
本発明のカプセルは、特に限定されないが、指で割る際に、力が伝わりやすいため、シームレスカプセルが好ましい。
本発明のカプセル皮膜には、少なくとも造膜性基剤を用いる。
本発明のカプセル皮膜に用いる造膜性基剤としては、特に限定されないが、寒天、カラギーナン、ゼラチン等が挙げられる。これらは、市販品を使用することができる。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を混合して用いてもよい。例えば、寒天とカラギーナンの組合せ、ゼラチンとカラギーナンの組合せ等としてもよいが、寒天とゼラチンの組合せは除くことが好ましい。カプセル皮膜におけるこれらの造膜性基剤の含有量は、本発明の効果を妨げない限り特に限定されないが、通常15重量%以上65重量%未満であり、好ましくは20〜60重量%である。カプセル皮膜中の基剤の含有量が15重量%未満又は65重量%以上の場合、カプセルの割れ感が損なわれるため、好ましくない。
前記寒天としては、特に限定されないが、例えば、粉末寒天、固形寒天、フレーク寒天等が挙げられ、粉末寒天が好ましい。本発明に用いる寒天の原料としては、特に限定されず、例えば、紅藻類等が挙げられる。紅藻類としては、例えば、天草、オゴノリ等が挙げられ、天草が好ましい。寒天は、市販品を使用することができる。
前記寒天としては、特に限定されないが、得られるカプセルが耐熱性及び耐湿性に優れ、手で適度な力を加えた際に、より容易に割ることができ、割れ感が良く、感触を楽しむこともできるため、高強度のものが好ましく、具体的には、ゼリー強度が600g/cm以上のものが好ましく、650g/cm以上のものがより好ましく、700g/cm以上のものがさらに好ましい。前記ゼリー強度は日寒水式で測定された値であり、具体的には、寒天の1.5%溶液を調製し、20℃で15時間放置、凝固せしめたゲルについて、その表面1cm当たり20秒間耐え得る最大重量(g数)をもってゼリー強度とする。前記ゼリー強度は1.5%濃度における値を意味する。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を混合して用いてもよい。これらのカプセル皮膜中の含有量は、特に限定されないが、通常60重量%以下であり、55重量%以下が好ましい。寒天の含有量が60重量%を超える場合、カプセルが硬くなり、破壊強度は向上するが、潰れにくくなる又は割れ感が損なわれるので、好ましくない。
前記カラギーナンとしては、特に限定されないが、例えば、κ(カッパ)カラギーナン、ι(イオタ)カラギーナン、λ(ラムダ)カラギーナン、μ(ミュー)カラギーナン、ν(ニュー)カラギーナン、θカラギーナン、ζ(ゼータ)カラギーナン又はπカラギーナン等が挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を混合して用いてもよい。これらのカプセル皮膜中の含有量は、本発明の効果を妨げない限り特に限定されない。本発明においては、製造時のゲル化能に優れ、得られるカプセルが耐熱性及び耐湿性に優れ、手で適度な力を加えた際に、より容易に割ることができ、割れ感が良く、感触を楽しむこともできる点から、κ(カッパ)カラギーナン、ι(イオタ)カラギーナンが好ましい。カラギーナンは、紅藻類のスギノリ科、ミリン科及びイバラノリ科等の全藻より、公知の手段、方法を用いて抽出して製造される。カラギーナンは市販品を使用することができる。市販品としては、ゲニュービスコ(イオタタイプ、三晶(株))、ゲニューゲル(カッパタイプ、三晶(株))、サチアゲル ME4(SATIAGEL ME4、カッパタイプ、(株)カーギルジャパン社)等が挙げられ、サチアゲル ME4(SATIAGEL ME4、カッパタイプ、(株)カーギルジャパン社)等が好適に挙げられる。また、本発明のカプセルを、透明又は半透明とし、商品のイメージに合わせたカラーリングを行う場合、カッパカラギーナンを使用するのが好ましい。
前記カラギーナンの粘度としては、特に限定されないが、得られるカプセルの保存性、崩壊性等に優れ、手で適度な力を加えた際に、より容易に割ることができ、割れ感が良く、感触を楽しむこともできる点から、5mPa・s以上のものが好ましい。粘度の上限は、特に限定されないが、500mPa・s以下のものが好ましい。前記粘度は、食品添加物公定書第8版記載の方法で測定される値であり、例えば、B型粘度計(メーカー名:BROOK FIELD、MODEL :LVDVE115)を用いて測定できる。
前記カラギーナンは、特に限定されないが、得られるカプセルの保存性、崩壊性等に優れる点から、例えばpH7.5〜15.0のものがより好ましく、pH7.8〜13.0のものがさらに好ましい。
前記カラギーナンとしては、特に限定されないが、不純物が少ないものが好ましいため、食品添加物公定書第8版記載の方法で測定される2−プロパノール及びメタノールの合計量が、0.50%以下のものが好ましい。
カプセル皮膜にカラギーナンを使用する場合、カラギーナンのカプセル皮膜における含有量は、特に限定されないが、通常1.0重量%以上50.0重量%未満であり、好ましくは3.0重量%以上45.0重量%以下である。カラギーナンの含有量が多すぎる場合、カプセル皮膜液の粘度が高くなり、本発明のカプセルを製造できないためである。
前記ゼラチンとしては、特に限定されず、豚ゼラチン、牛ゼラチン、魚ゼラチン等が挙げられる。これらは、市販品を使用することができる。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を混合して用いてもよい。宗教上の制限、アレルギーの問題等から、ほ乳類(例えば、牛、豚等)由来成分を使用しないことを目的とする場合、ほ乳類由来のゼラチンを使用しないことにより、非ほ乳類性カプセルとすることができる。
前記ゼラチンとしては、特に限定されず、コハク化ゼラチン、ゼラチン加水分解物、加水分解ゼラチン、架橋型ゼラチン等のゼラチン誘導体を使用してもよい。
前記ゼラチンとしては、特に限定されないが、得られるカプセルが耐熱性及び耐湿性に優れ、手で適度な力を加えた際に、より容易に割ることができ、割れ感が良く、感触を楽しむこともできるため、高強度のものが好ましく、例えば、ブルーム強度(ブルーム(bloom)数)が190以上のものが好ましく、220以上のものがより好ましく、250以上のものがさらに好ましい。ブルーム強度は、直径12.7mmの円筒形のピストンが4mmゲルに押しこまれるのに必要な質量によって定義される。これらは、市販品(例えば、ルスロ(Rousselot)社製品)を使用することができる。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を混合して用いてもよい。これらのカプセル皮膜中の含有量は、特に限定されないが、通常65重量%未満であり、60重量%以下が好ましい。ゼラチンの含有量が65重量%以上の場合、カプセルが硬くなり、破壊強度は向上するが、潰れにくくなるので、好ましくない。
本発明のカプセル皮膜に用いる造膜性基剤としては、特に限定されないが、得られるカプセルが耐熱性及び耐湿性に優れ、手で適度な力を加えた際に、より容易に割ることができ、割れ感が良く、感触を楽しむこともできるため、前記したもののうち、高強度(高ゼリー強度、高ブルーム強度)を有する基剤を含める態様が好ましい。
本発明のカプセル皮膜には、必要に応じて、さらに、親水性高分子の皮膜形成剤を含めてもよい。本発明のカプセル皮膜に用いる親水性高分子の皮膜形成剤としては、特に限定されないが、例えば、アルギン酸又はその塩、ファーセレラン、カードラン等の海草由来多糖類;ガティガム、アラビアガム等の樹脂由来多糖類;プルラン、ウェランガム、キサンタンガム、ジェランガム等の微生物由来多糖類;トラガントガム、ペクチン、グルコマンナン等の植物由来多糖類;グアーガム、タラガム、タマリンドシードガム、ローカストビーンガム、サイリウムシードガム、アマシードガム等の種子由来多糖類;ダイユータンガム等の発酵多糖類等が挙げられ、得られるカプセルの形成性、保存性、耐熱性、崩壊性等に優れる点から、キサンタンガム、ローカストビーンガム、グアーガム、アルギン酸又はその塩が好ましい。これらは、市販品を使用することができる。これらは、得られるカプセルが耐熱性及び耐湿性に優れ、手で適度な力を加えた際に、より容易に割ることができ、感触を楽しむこともできるため、低粘度のものを用いるのが好ましい。これらは、1種単独又は2種以上を使用してもよい。(X)及び(Y)で表される値、皮膜率及び含水率、水分活性値等は、前記造膜性基剤及び親水性高分子の皮膜形成剤の含有量の調整及び/又は冷却工程、乾燥工程等の製造工程での調整により、本発明の範囲に調整できる。さらに、(X)及び(Y)で表される値等の調整のために、必要であれば、後記する可塑剤を任意で加えてもよい。
また、本発明のカプセル皮膜に親水性高分子の皮膜形成剤を含める場合、造膜性基剤及び親水性高分子の皮膜形成剤の含有量は、本発明の効果を妨げない限り特に限定されないが、通常75〜97重量%であり、好ましくは77〜95重量%であり、より好ましくは80〜90重量%である。これらを用いて、カプセル皮膜液を調製し、本発明のカプセル皮膜が得られる。本発明のカプセル皮膜における造膜性基剤と親水性高分子の皮膜形成剤との配合割合は、特に限定されないが、得られるカプセルが耐熱性及び耐湿性に優れ、手で適度な力を加えた際に、容易に割ることができ、感触を楽しむこともできる点を考慮して、通常、造膜性基剤に対する親水性高分子の皮膜形成剤は、造膜性基剤1重量部に対して、通常0.1〜5重量部程度であり、より効果が優れる点から、0.25〜5重量部程度が好ましく、0.5〜3重量部程度がより好ましい。ただし、各造膜性基剤の含有量は上述の範囲を超えないことが好ましい。
本発明のカプセルにおいて、特に限定されないが、得られるカプセルの保存性、崩壊性等に優れる点から、カプセル皮膜にアルギン酸又はその塩を使用したものが好ましい。前記アルギン酸塩としては、特に限定されないが、例えば、アルギン酸金属塩が好適に挙げられる。アルギン酸塩としては、特に限定されないが、例えば、ナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩、カルシウム、マグネシウム塩等のアルカリ土類金属塩、鉄、スズ等の金属塩が挙げられ、アルギン酸ナトリウムとアルギン酸カリウムが特に好ましく、アルギン酸ナトリウムが最も好ましい。前記アルギン酸の金属塩としては、低粘度のものが好ましく、例えば、500mPa・s以下のものが好ましく、400mPa・s以下のものがより好ましい。前記粘度は、食品添加物公定書第8版記載の方法で測定される値であり、例えば、B型粘度計(メーカー名:BROOK FIELD、MODEL :LVDVE115)を用いて測定できる。本発明の崩壊可能なカプセルを、透明又は半透明とする場合、アルギン酸塩として、アルギン酸ナトリウムを使用するのが好ましい。これにより、カプセルのカラーリングが容易になる。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を混合して用いてもよい。アルギン酸又はその塩は、褐藻類からアルギン酸を公知の手段、方法で抽出することによって得られる。また、これらは、市販品を使用することができる。市販品としては、例えば、サンアルギン(三晶(株))等が挙げられる。
カプセル皮膜にアルギン酸又はその塩を使用する場合、アルギン酸又はその塩のカプセル皮膜における含有量は、特に限定されず、通常1.0重量%以上50.0重量%未満であり、好ましくは3.0重量%以上45.0重量%以下である。
本発明において、特に限定されないが、造膜性基剤としてカラギーナンを使用する場合、前記グアーガムを使用してもよい。グアーガムは、マメ科植物のグァーの種子から公知の手段、方法を用いて、粉砕又は抽出して製造される。また、グアーガムに代えて又はグアーガムに加えて、グアーガム誘導体を用いてもよく、前記誘導体としては、特に限定されないが、例えば、ヒドロキシプロピルグアーガム、カチオン化グアーガム、グアーガム分解物等が挙げられる。グアーガム分解物としては、本発明の効果を有する限り特に限定されず、グアーガム酵素分解物等が挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を混合して用いてもよい。これらは、市販品を使用することができる。市販品としては、ファイバロン(大日本住友製薬(株))、グアファイバー(明治フードマテリアル(株))、サンファイバー(太陽化学(株))ドゥファイバー(大正製薬(株))、ネオビスコG(三晶(株))、メイプロHPGシリーズ(三晶(株))、ジャガーCシリーズ(三晶(株))、メイプロガム(三晶(株))、セルパールFGシリーズ(ソマール(株))、RG100(MRCポリサッカライド(株))等が挙げられる。
本発明のカプセル皮膜は、特に限定されないが、着色剤を含んでいてもよい。着色剤としては、特に限定されず、公知の色素、顔料等を使用できる。これらの含有量は、本発明の効果を妨げない限り特に限定されない。これらは、市販品を使用することができる。
本発明のカプセル皮膜は、特に限定されず、甘味料を含んでいてもよい。甘味料としては、特に限定されず、例えば、スクラロース、アセスルファム、アスパルテーム、サッカリン、トレハロース、ソルビトール、スクロース等が挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を混合して用いてもよい。これらの含有量は、本発明の効果を妨げない限り特に限定されない。これらは、市販品を使用することができる。
本発明のカプセル皮膜は、特に限定されず、必要であれば、さらに、破壊強度、ディスタンス、皮膜率、含水率、水分活性値等を調整するために、可塑剤を含んでいてもよい。可塑剤としては、特に限定されず、例えば、グリセリン、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ポリプロピレングリコール等の多価アルコール;ブドウ糖、果糖、グルコース、ガラクトース等の単糖類;ショ糖、麦芽糖、トレハロース、カップリングシュガー等の2糖類及び、マルトオリゴ糖等のオリゴ糖;ソルビトール、マルチトール、ラクチトール、パラチニット、キシリトール、マンニトール、ガラクチトール等の糖アルコール;ポリビニルアルコール;トリアセチン;ポリデキストロース、デキストリン、マルトデキストリン、難消化性デキストリン、シクロデキストリン(α、β、又はγ)等のデンプン誘導体;デンプン;ヒドロキシメチルセルロース(HPMC)、ヒドロキシプロピルセルロース(HPC)、メチルセルロース(MC)、カルボキシメチルセルロース(CMC)等のセルロース誘導体等が挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を混合して用いてもよい。これらは、市販品を使用することができ、例えば、デキストリン、マルトデキストリン、マルトオリゴ糖、難消化性デキストリンとしては、松谷化学工業(株)製品等が使用できる。デンプン誘導体としては、DE(デンプン分解度)が10〜90程度のものが好ましい。可塑剤のカプセル皮膜中の含有量は、特に限定されないが、得られるカプセルが耐熱性及び耐湿性に優れ、手で適度な力を加えた際に、容易に割ることができ、感触を楽しむこともできる点を考慮して、造膜性基剤を1種単独(寒天単独、カラギーナン単独又はゼラチン単独)で使用する場合を除いて、15重量%未満が好ましく、13重量%以下がより好ましい。造膜性基剤を1種単独(寒天単独、カラギーナン単独又はゼラチン単独)で使用する場合、可塑剤のカプセル皮膜中の含有量は、約35重量%を上限とすることができ、30重量%以下が好ましい。また、造膜性基剤として、ゼラチンを単独で使用する場合、ゼラチンとの相性から、グリセリンは10重量%以下が好ましく、5重量%以下がより好ましく、実質的にグリセリンを含まないことがさらに好ましい。ここで、「実質的にグリセリンを含まない」とは、グリセリンが配合されていない又はグリセリンの影響を感じることができない程度の量を配合することを意味する。
本発明のカプセルは、内容物1とカプセル皮膜2を有するカプセル3として構成されるが、本質的に前記構成を備える限り、特に限定されず、さらに、カプセルの湿度を保ち、割れやすくするために、ツェイン等の各種コーティング剤でコーティングを施し、コーティング層を有していてもよい。コーティング剤としては、特に限定されないが、一般に用いられる公知のコーティング剤、例えば、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、エチルセルロース、メタクリル酸コポリマー、セラック、水溶性セラック、シリコーンオイル、メチルセルロース、カルナバロウ、ツェイン等が挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよく、必要に応じて、2種以上を適宜組み合わせて使用してもよい。市販品としては、例えば、オパドライ、オイドラギット等が挙げられる。コーティング層の厚さは、本発明の効果を妨げない範囲であればよく、特に限定されない。
コーティング方法としては、乾燥後のカプセルに、コーティング剤を揮発性溶媒等に溶解又は分散したものを噴霧又は塗布し、揮発性溶媒を揮散させる方法(上掛け法)、コーティング剤を揮発性溶媒等に溶解または分散させたものに乾燥後のカプセルを浸漬し、揮発性溶媒を揮散させる方法(ディップ法)、カプセル皮膜液調製時に予め分散・懸濁させておく方法(練り込み法)等を挙げることができ、特にその方法に制限はない。
本発明のカプセルの内容物は、油性成分を主として含む限り特に限定されないが、油性成分のみで構成されていてもよい。カプセルの内容物の油性成分としては、特に限定されず、例えば、香料、親油性溶媒等が挙げられる。また、前記油性成分は、公知の材料を用いて、油/水/油型のエマルジョンとして調製されていてもよい。さらに、前記油性成分は、薬理活性成分を粉末として含んでいてもよい。
本発明の崩壊可能なカプセルにおいて、薬理活性成分及び界面活性剤は必須ではなく、含めなくてもよいが、本発明の効果を妨げない範囲であれば含めていてもよい。薬理活性成分及び界面活性剤は、本発明の効果を妨げない限り特に限定されず、公知のものを使用できる。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を混合して用いてもよい。これらの含有量は、本発明の効果を妨げない限り特に限定されない。これらは、市販品を使用することができる。
薬理活性成分としては、特に限定されないが、例えば、グリチルリチン酸及びその誘導体並びにそれらの塩類(例えば、グリチルリチン酸二カリウム、グリチルリチン酸モノアンモニウム等)、セアプローゼ、セミアルカリプロティナーゼ、セラペプターゼ、トラネキサム酸、プロクターゼ、プロナーゼ、ブロメライン等の抗炎症剤等が挙げられる。
本発明に用いる香料としては、油性成分である限り特に限定されず、天然香料、合成香料のいずれを用いてもよい。本発明に用いる合成香料としては、従来から香気・香味を付与する目的で使用されているものであれば特に制限されなく、例えば、「合成香料 化学と商品知識」(印藤元一著、化学工業日報社)等に記載のエステル類、アルコール類、アルデヒド類、ケトン類、フェノール類、エーテル類、ラクトン類、炭化水素類、含窒素化合物、含硫化合物類、酸類等が挙げられる。これらは、単独で使用してもよく、2種以上を混合して使用してもよい。
前記エステル類としては、特に限定されず、例えば、ギ酸プロピル、ギ酸ブチル、ギ酸アミル、ギ酸オクチル、ギ酸リナリル、ギ酸シトロネリル、ギ酸ゲラニル、ギ酸ネリル、ギ酸テルピニル、酢酸エチル、酢酸イソプロピル、酢酸イソアミル、酢酸ヘキシル、酢酸シス−3−ヘキセニル、酢酸トランス−2−ヘキセニル、酢酸オクチル、酢酸ノニル、酢酸デシル、酢酸ドデシル、酢酸ジメチルウンデカジエニル、酢酸スチラリル、酢酸オシメニル、酢酸ミルセニル、酢酸ジヒドロミルセニル、酢酸リナリル、酢酸シトロネリル、酢酸ゲラニル、酢酸ネリル、酢酸テトラヒドロムゴール、酢酸ラバンジュリル、酢酸ネロリドール、酢酸ジヒドロクミニル、酢酸テルピニル、酢酸シトリル、酢酸ノピル、酢酸ジヒドロテルピニル、酢酸2,4−ジメチル−3−シクロヘキセニルメチル、酢酸ミラルディル、酢酸ベチコール、プロピオン酸デセニル、プロピオン酸リナリル、プロピオン酸ゲラニル、プロピオン酸ネリル、プロピオン酸テルピニル、プロピオン酸トリシクロデセニル、プロピオン酸スチラリル、プロピオン酸アニシル、酪酸オクチル、酪酸ネリル、酪酸シンナミル、イソ酪酸イソプロピル、イソ酪酸オクチル、イソ酪酸リナリル、イソ酪酸ネリル、イソ吉草酸リナリル、イソ吉草酸テルピニル、イソ吉草酸フェニルエチル、2−メチル吉草酸2−メチルペンチル、3−ヒドロキシヘキサン酸メチル、3−ヒドロキシヘキサン酸エチル、オクタン酸メチル、オクタン酸オクチル、オクタン酸リナリル、ノナン酸メチル、ウンデシレン酸メチル、安息香酸リナリル、ケイヒ酸メチル、アンゲリカ酸イソプレニル、ゲラン酸メチル、クエン酸トリエチル、アセト酢酸エチル、2−ヘキシルアセト酢酸エチル、ベンジルアセト酢酸エチル、2−エチル酪酸アリル、3−ヒドロキシ酪酸エチル、ノナン酸エチル、デカン酸エチル、2,4−デカジエン酸エチル、2,4−デカジエン酸プロピル、アントラニル酸メチル及びリナリル、N−メチルアントラニル酸エチル等が挙げられる。
前記アルコール類としては、特に限定されず、例えば、3−ヘプタノール、1−ノナノール、1−ウンデカノール、2−ウンデカノール、1−ドデカノール、プレノール、10−ウンデセン−1−オール、ジヒドロリナロール、テトラヒドロムゴール、ミルセノール、ジヒドロミルセノール、テトラヒドロミルセノール、オシメノール、テルピネオール、ホートリエノール、3−ツヤノール、ベンジルアルコール、β−フェニルエチルアルコール、α−フェニルエチルアルコール、3−メチル−1−ペンタノール、1−ヘプタノール、2−ヘプタノール、3−オクタノール、1−ノナノール、2−ノナノール、2,6−ジメチルヘプタノール、1−デカノール、トランス−2−ヘキセノール、シス−4−ヘキセノール、メチルトリメチルシクロペンテニルブテノール、シトロネロール、ジヒドロミルセノール、ロジノール、ゲラニオール、ネロール、リナロール、テトラヒドロリナロール、ジメチルオクタノール、ヒドロキシシトロネロール、イソプレゴール、メントール、テルピネオール、ジヒドロテルピネオール、カルベオール、ジヒドロカルベオール、ペリラアルコール、4−ツヤノール、ミルテノール、α−フェンキルアルコール、ファルネソール、ネロリドール、セドレノール、アニスアルコール、ヒドロトロパアルコール、3−フェニルプロピルアルコール、シンナミックアルコール、アミルシンナミックアルコール等が挙げられる。
前記アルデヒド類としては、特に限定されず、例えば、アセトアルデヒド、n−ヘキサナール、n−ヘプタナール、n−オクタナール、n−ノナナール、2−メチルオクタナール、3,5,5−トリメチルヘキサナール、デカナール、ウンデカナール、2−メチルデカナール、ドデカナール、トリデカナール、テトラデカナール、トランス−2−ヘキセナール、トランス−4−デセナール、シス−4−デセナール、トランス−2−デセナール、10−ウンデセナール、トランス−2−ウンデセナール、トランス−2−ドデセナール、3−ドデセナール、トランス−2−トリデセナール、2,4−ヘキサジエナール、2,4−デカジエナール、2,4−ドデカジエナール、5,9−ジメチル−4,8−デカジエナール、シトラール、ジメチルオクタナール、α−メチレンシトロネラール、シトロネリルオキシアセトアルデヒド、ミルテナール、ネラール、α−あるいはβ−シネンサール、マイラックアルデヒド、フェニルアセトアルデヒド、オクタナールジメチルアセタール、ノナナールジメチルアセタール、デカナールジメチルアセタール、デカナールジエチルアセタール、2−メチルウンデカナールジメチルアセタール、シトラールジメチルアセタール、シトラールジエチルアセタール、シトラールプロピレングリコールアセタール、n−バレルアルデヒド、イソバレルアルデヒド、2−メチルブタナール、2−ペンテナール、トランス−2−ヘプテナール、トランス−2−ノネナール、2,6−ジメチル−5−ペプテナール、2,4−ウンデカジエナール、トリメチルデカジエナール、シトロネラール、ヒドロキシシトロネラール、サフラナール、ベルンアルデヒド、ベンズアルデヒド、p−イソプロピルフェニルアセトアルデヒド、p−メチルヒドロトロパアルデヒド、フェニルプロピオンアルデヒド、2−メチル−3−(4−メチルフェニル)プロパナール、シクラメンアルデヒド、シンナミックアルデヒド、サリチルアルデヒド、アニスアルデヒド、p−メチルフェノキシアセトアルデヒド、アセトアルデヒドジエチルアセタール、シトロネリルメチルアセタール、アセトアルデヒド 2−フェニル−2,4−ペンタンジオールアセタール、2−ヘキセナールジエチルアセタール、シス−3−ヘキセナールジエチルアセタール、ヘプタナールジエチルアセタール、2−ヘキシル−5−メチル−1,3−ジオキソラン、シトロネラールシクロモノグリコールアセタール、ヒドロキシシトロネラールジメチルアセタール、フェニルアセトアルデヒドジメチルアセタール等が挙げられる。
前記ケトン類としては、特に限定されず、例えば、2−ペンタノン、3−ヘキサノン、2−ヘプタノン、3−ヘプタノン、4−ヘプタノン、2−オクタノン、3−オクタノン、2−ノナノン、2−ウンデカノン、メチルヘプテノン、ジメチルオクテノン、ゲラニルアセトン、ファルネシルアセトン、2,3,5−トリメチル−4−シクロヘキセニル−1−メチルケトン、ネロン、ヌートカトン、ジヒドロヌートカトン、アセトフェノン、4,7−ジヒドロ−2−イソペンチル−2−メチル−1,3−ジオキセピン、2−ペンタノン、3−ヘキサノン、2−ヘプタノン、2,3−ヘキサジオン、3−ノナノン、エチルイソアミルケトン、ジアセチル、アミルシクロペンテノン、2−シクロペンチルシクロペンタノン、ヘキシルシクロペンタノン、ヘプチルシクロペンタノン、シス−ジャスモン、ジヒドロジャスモン、トリメチルペンチルシクロペンタノン、2−(2−(4−メチル)−3−シクロヘキセン−1−イル)プロピルシクロペンタノン、ダマスコン、α−ダイナスコン、トリメチルシクロヘキセニルブテノン、ヨノン、β−ヨノン、メチルヨノン、アリルヨノン、プリカトン、カシュメラン、l−カルボン、メントン、カンファー、p−メチルアセトフェノン、p−メトキシアセトフェノン、ベンジリデンアセトン、ラズベリーケトン、メチルナフチルケトン、ベンゾフェノン、フルフラールアセトン、ホモフロノール、マルトール、エチルマルトール、アセト酢酸エチルエチレングリコールケタール等が挙げられる。
前記フェノール類としては、特に限定されず、例えば、チモール、カルバクロール、β−ナフトールイソブチルエーテル、アネトール、β−ナフトールメチルエーテル、β−ナフトールエチルエーテル、クレオゾール、ベラトロール、ヒドロキノンジメチルエーテル、2,6−ジメトキシフェノール、4−エチルグアヤコール、オイゲノール、イソオイゲノール、エチルイソオイゲノール、tert−ブチルヒドロキノンジメチルエーテル等が挙げられる。
前記エーテル類としては、特に限定されず、例えば、デシルビニルエーテル、α−テルピニルメチルエーテル、イソプロキセン、2,2−ジメチル−5−(1−メチル−1−プロペニル)−テトラヒドロフラン、ローズフラン、1,4−シネオール、ネロールオキサイド、2,2,6−トリメチル−6−ビニルテトラヒドロピラン、メチルヘキシルエーテル、オシメンエポキシド、リモネンオキサイド、ルボフィクス、カリオフィレンオキサイド、リナロールオキサイド、5−イソプロペニル−2−メチル−2−ビニルテトラヒドロフラン、ネロールオキサイド、ローズオキサイド等が挙げられる。
前記ラクトン類としては、特に限定されず、例えば、γ−ウンデカラクトン、δ−ドデカラクトン、γ−ヘキサラクトン、γ−ノナラクトン、γ−デカラクトン、γ−ドデカラクトン、ジャスンミラクトン、メチルγ−デカラクトン、7−デセノラクトン、ジャスモラクトン、プロピリデンフタリド、δ−ヘキサラクトン、δ−2−デセノラクトン、ε−ドデカラクトン、ジヒドロクマリン、クマリン等が挙げられる。
前記炭化水素類としては、特に限定されず、例えば、オシメン、リモネン、α−フェランドレン、テルピネン、3−カレン、ビサボレン、バレンセン、アロオシメン、ミルセン、ファルネセン、α−ピネン、β−ピネン、カンフェン、テルピノーレン、p−サイメン、セドレン、β−カリオフィレン、カジネン等が挙げられる。
前記含窒素化合物又は含硫化合物類としては、特に限定されず、例えば、アントラニル酸メチル、アントラニル酸エチル、N−メチルアントラニル酸メチル、N−2’−メチルペンチリデンアントラニル酸メチル、リガントラール、ドデカンニトリル、2−トリデセンニトリル、ゲラニルニトリル、シトロネリルニトリル、3,7−ジメチル−2,6−ノナジエノニトリル、インドール、5−メチル−3−ヘプタノンオキシム、リモネンチオール、1−P−メンテン−8−チオール、アントラニル酸ブチル、アントラニル酸シス−3−ヘキセニル、アントラニル酸フェニルエチル、アントラニル酸シンナミル、ジメチルスルフィド、8−メルカプトメントン等が挙げられる。
前記酸類としては、特に限定されず、例えば、酢酸、プロピオン酸、酪酸、吉草酸、ヘキサン酸、オクタン酸、デカン酸、ドデカン酸、2−デセン酸、ゲラン酸、2−メチル酪酸、2−エチル酪酸、フェニル酢酸、ケイ皮酸、イソ酪酸、イソ吉草酸、3−メチル吉草酸、2−ヘキセン酸、2−メチル−2−ペンテン酸、2−メチルヘプタン酸、ミリスチン酸、ステアリン酸、乳酸、ピルビン酸、シクロヘキサンカルボン酸等が挙げられる。
前記天然香料としては、特に限定されず、例えば、オレンジ、ネロリ、マンダリン、プチグレン、ベルガモット、タンゼリン、温州ミカン、シナモン、ダイダイ、ハッサク、イヨカン、レモン、ライム、グレープフルーツ、ユズ、スダチ、カボス、スウィーティー、ラズベリー等のオイルが挙げられる。
また、上記の天然香料以外に、特に限定されないが、例えば、シトロネラ、エレミ、オリバナム、マジョラム、アンゲリカルート、スターアニス、バジル、ヘイ、カラマス、キャラウェイ、カルダモン、ペッパー、カスカリラ、ジンジャー、セージ、クラリセージ、クローブ、コリアンダー、ユーカリ、フェンネル、ピメント、ジュニパー、フェネグリーク、ローレル、メース、スギ、センキュウ、アーモンド、アニス、アルテミシア、アルファルファ、アンズ、アンブレット、イグサ、イチゴ、イチジク、イランイラン、ウインターグリーン、ウメ、エルダー、エンジュ、オークモス、オールスパイス、オリス、カーラント、カッシー、カモミール、ガランガ、カリン、ガンビア、グァバ、グーズベリー、クスノキ、クチナシ、クベバ、クミン、クランベリー、コーラ、サンショウ、サンダラック、サンダルウッド、サンダルレッド、シソ、シベット、ジャスミン、ジンセン、シンナモン、スターフルーツ、スチラックス、スペアミント、アップルミント、ペパーミント、ゼラニウム、タイム、タバナ、タンジー、タンジェリン、チャンパカ、チュベローズ、ツバキ、ディタニー、トルーバルサム、トンカ、ナッツ、ナツメ、ナツメグ、ナンテン、ニアウリ、ニンジン、バイオレット、パイナップル、ハイビスカス、ハチミツ、ハッカ、パッションフルーツ、バニラ、ローズ、コーヒー、ヒソップ、ヒノキ、フーゼル油、ブチュ、ペピーノ、ベルベナ、ボアドローズ、ポポー、ボルドー、ボロニア、マツ、マンゴー、ミツロウ、ミモザ、ミルフォイル、ムスク、メープル、メリッサ、メロン、モモ、ヤラヤラ、ラベンダー、リツェア、リンデン、ルー、レンブ、ローズマリー、ロベージ等のオイルが挙げられる。
本発明のカプセルの内容物に用いる親油性溶媒としては、特に限定されず、食品、医薬品、又は化粧品業界で通常用いられているものを使用できる。例えば、トリグリセリド、特に中鎖トリグリセリド(例えば、カプリル酸及びカプリン酸のトリグリセリド)、植物油(例えば、オリーブ油、ヒマワリ油、コーン油、ラッカセイ油、ブドウ種子油、小麦胚芽油、菜種油、ホホバ油、サフラワー油)、鉱物油、シリコーン油又はこれらとトリグリセリドの混合物、脂肪酸(例えば、エイコサペンタエン酸(EPA)、ドコサヘキサエン酸(DHA)等)、脂肪酸エステル(例えば、ミリスチン酸イソプロピル)、ショ糖脂肪酸エステル(SAIB)、流動パラフィン、スクワラン等が挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を混合して用いてもよい。これらの含有量は、本発明の効果を妨げない限り特に限定されない。
本発明の崩壊可能なカプセルの製造方法としては、特に制限はなく、公知の製造方法の中から適宜選択することができ、例えば、特許第5047285号公報又は特表平10−506841号公報に記載の方法を使用することができる。具体的には、二重又は多重(三重以上)ノズルによる滴下方式(シームレスカプセル法)等が挙げられる。この方法により、カプセル内容物をカプセル皮膜に充填し、成形、乾燥することにより行うことができる。ここで、破壊強度、ディスタンス、カプセル皮膜の水分活性値、カプセル皮膜の水分量等の調整は、カプセル成形後に乾燥条件(例えば乾燥温度、乾燥時の相対湿度、乾燥時間等)を適切に制御し、カプセル皮膜の水分量を減少させることにより行ってもよい。なお、本発明の所望の効果を有するカプセルの膜厚を得るためには、膜が厚くなりすぎると膜厚の均一さがシームレスに劣る点から、ロータリーダイは使用できない。
前記滴下方式は、例えば、図2に記載されるように、適切に略同心円様に整列した複合ノズル装置を使用する。複合ノズル装置は、例えば、次の部品、Aから内側ノズル4に供給されるカプセル内容物を受け分配する内側ノズル4と、Bから出口ノズル5に供給されたカプセル皮膜液を受け及び分配する外側ノズル5とを有し、内側ノズル4及び外側ノズル5は略同心円様に整列している。複合ノズル装置を用いて、Aから内側ノズル1にカプセル内容物が供給され、前記カプセル内容物は内側ノズル4の吐出口から吐出され、Bから外側ノズル5にカプセル皮膜液が供給され、前記カプセル皮膜液は外側ノズル5の吐出口からカプセル皮膜液を吐出される。前記カプセル内容物とカプセル皮膜液は、ポンプ又は重力によりそれぞれ一定速度で、内側ノズル4及び外側ノズル5から同時に、油液又は気体中に吐出され、同軸的な流れを、下流に流れる担体流6内に形成し、振動等の物理的力を加えられて、その吐出液を一定間隔で切断し、切断部を、油液又は気体と前記カプセル皮膜液との界面又は表面張力により球状として、膜層を冷却によってゲル化させ、湿潤カプセルを製造するものである。カプセル皮膜材料2は、押し出されたカプセル内容物1を包囲してカプセル3を形成する。また、本発明のカプセルの内容物には、気体を含める工程は有しない。
前記界面又は表面張力としては、特に限定されないが、例えば、カプセル皮膜液と内容液との界面で15〜50mN/mが好ましい。界面又は表面張力の測定には、例えば、KSV INSTRUMENTS(FINLAND)製のSigma702が用いられる。
本発明において、カプセル製造時に多重ノズル付近での温度条件の調節が適切に制御されることが好ましい。シームレスソフトカプセル製造装置の多重ノズル付近で、例えば、以下の温度範囲に設定するのが好ましい。
(1)カプセル内容物の温度を、5〜25℃(より好ましくは12〜22℃)の範囲で設定値±2℃(より好ましくは±1℃)に制御すること、
(2)カプセル皮膜液の温度を、50〜99℃(より好ましくは60〜95℃)の範囲で設定値±2℃(より好ましくは±1℃)に制御すること。
また、カプセルの内容物の油性成分に、親油性溶媒を加えて用いる場合、(3)親油性溶媒の温度を、1〜25℃(より好ましくは5〜20℃)の範囲で設定値±1℃(より好ましくは±0.5℃)に制御することが好ましい。
さらに、上記条件に加えて、(4)カプセル内容物の温度とカプセル皮膜液の温度の差が、25℃以上94℃以下(より好ましくは38℃以上85℃以下)であることがより好ましい。
また、カプセルの内容物の油性成分に、親油性溶媒を加えて用いる場合、(5)カプセル皮膜液の温度と親油性溶媒の温度の差が、35℃以上94℃以下(より好ましくは49℃以上85℃以下)であることがより好ましい。
さらに、ノズルを通過した後、膜層を冷却によってゲル化させる際、冷却オイルによって冷却する。冷却オイルでの冷却温度は、例えば、5〜20℃程度である。
以上の温度条件(1)〜(5)は、シームレスカプセルに必要とされる品質の程度に応じて、当業者であれば適宜選択又は組み合わせることができる。上記の温度制御は、例えば、PID制御とフィードバック制御とを組み合わせることで当業者であれば容易に行うことができるが、これらの制御方法に限定されるものではない。
前記カプセル皮膜液は、前記皮膜形成剤を、溶媒に溶解して調製することができる。前記溶媒としては、本発明の効果を妨げない限り特に限定されず、例えば、水、エタノール等のアルコール類が挙げられ、水が好適である。前記皮膜形成剤を、溶媒に溶解する際に、加熱処理が好適である。加熱温度は、特に限定されないが、60〜100℃程度であり、70〜95℃程度がより好ましい。カプセル皮膜液(混合液)の90℃での粘度は、特に限定されないが、本発明の構成の組み合わせを得て、カプセルの崩壊性(膜の均一性)等の効果が得られる点から、70〜500mPa・sが好ましく、80〜300mPa・sがより好ましく、90〜200mPa・sがさらに好ましい。前記粘度は、B型粘度計(メーカー名:BROOK FIELD、MODEL :LVDVE115)を用いて測定した値である。カプセル皮膜液の粘度が500mPa・sを超えると、本発明のカプセルは得られない。
さらに、得られたカプセルを冷却する場合、冷却温度は、特に限定されないが、通常20℃以下であり、好ましくは10℃以下である。冷却時間は、特に限定されないが、通常10分〜30時間程度である。
上記した方式によって湿潤カプセルを製造した後に、乾燥して乾燥カプセルとするが、この乾燥は、例えば、通風装置付きの「回転ドラム式乾燥機」を用いて行うことが一般的であり、その他、シームレスカプセル等の小さいカプセルについてはこれを吹き上げて流動させながら乾燥する流動式であってもよい。乾燥温度は、特に限定されないが、20〜50℃程度であってもよい。
本発明は、本発明の効果を奏する限り、本発明の技術的範囲内において、上記の構成を種々組み合わせた態様を含む。
次に、実施例を挙げて本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例により何ら限定されるものではなく、多くの変形が本発明の技術的思想内で当分野において通常の知識を有する者により可能である。
以下の実施例及び比較例において、カプセルの外径は、(株)ミツトヨ製デジタルノギス(商品名:クイックミニ25、型番:PK−0510SU、測定範囲:0〜25mm)を使用して、室温(22〜23℃)、45〜53%RHで測定した値である。乾燥後のカプセルの破壊強度は、室温(22〜23℃)、60%RHにおいて、(株)サン科学製 レオメーターCR−500DXで測定した値である。カプセル皮膜の水分活性値は、ロトロニック社製の水分活性測定システム(パームAw1型)を用いて22℃、60%RHにおいて測定した値である。カプセル皮膜の含水率は、22℃60%RHから110℃120分の乾燥重量の状態から110℃120分で処理した後の乾燥重量を測定し、算出した値である。カプセルの皮膜の厚さは、(株)キーエンス製のデジタルマイクロスコープ(商品名;VHX-900、10μmの校正スケールを使用)を用いて測定した値である。22℃80%RHにおけるディスタンスは、いずれも(株)サン科学製 レオメーターCR−500DXで測定した値である。
以下の実施例及び比較例において、使用した材料を示す。粉末寒天は、紅藻海藻由来の市販品(ゼリー強度:750±100g/cmのもの(伊那食品工業(株))と、ゼリー強度:1000±100g/cmのもの(伊那食品工業(株)))を混合して使用した。前記ゼリー強度は1.5%濃度のものを表す。カラギーナンは、κカラギーナン(商品名:SATIAGEL ME4;(株)カーギルジャパン(株)、2−プロパノール及びメタノールの合計量:0.10%以下、pH:8.0〜11.0、粘度(食品添加物公定書に記載の一般試験法(回転粘度計法)による):5.0mPa・s以上)を使用した。デキストリンは、DE(デンプン分解度)が10以上のマルトデキストリン(松谷化学工業(株)を使用した。精製グアーガムAは、FG−50(商品名、ソマール(株))を使用した。精製グアーガムBは、RG100(商品名、MRCポリサッカライド(株))を使用した。グアーガム酵素分解物はサンファイバー(太陽化学(株))を使用した。アルギン酸ナトリウム及びアルギン酸カルシウムは、粘度が300mPa・s以下の市販品を使用した。魚ゼラチンは、ブルーム強度270の市販品(商品名:270FG、ルスロ(Rousselot)(株))を使用した。豚ゼラチンは、ブルーム強度250の市販品(商品名:BCN250SC、新田ゼラチン(株))を使用した。
以下の実施例及び比較例のカプセルのサイズ(外径)は、製造時のポンプの回転数を変える(送液量を変える)ことで調整した。また、以下の実施例及び比較例のカプセルについて、指で圧力をかけることにより、カプセルを潰した感触を評価した。
カプセル品質として、以下の評価基準で、以下の実施例及び比較例のカプセルを評価した。
◎:指で圧力をかけた際に、潰しやすく、心地よく割れる
○:指で圧力をかけた際に、やや硬さを感じるが、潰しやすい
△:指で圧力をかけた際に潰れるが相当力をいれないと潰れない
×:指で圧力をかけても潰れない又は指で圧力をかけた際に指が痛くなるほど力をいれないと潰れない
[実施例1]
κカラギーナン、粉末寒天、グアーガム、アルギン酸ナトリウム、グリセリン、青色一号、及び水を、得られるカプセルが下記表1の配合割合となるように混合して、95℃で溶解し(混合液の粘度:124mPa・s)、脱泡した後、静置して、カプセル皮膜液を作製した。
前記カプセル皮膜液とカプセル内容物としてバニラオイルとを用いて、シームレスカプセル製造装置(商品名:スフェレックス(登録商標)、フロイント産業社製)に投入し、多重ノズル付近で、カプセル内容物の温度を20℃で設定値±2℃に制御し、カプセル皮膜液の温度を70℃で設定値±2℃に制御し、冷却オイル(約10℃)で冷却し、カプセルを製造した。次いで、該カプセルを、乾燥(25℃、湿度50%RH以下)処理して、シームレスカプセルを得た。得られたカプセルの特性を測定した。結果を下記表18に示す。
得られたカプセルは半透明であり、強い青みの紫色ないし強い紫みの青色であった。得られたカプセルをつかみ、指で力を加えたところ、容易にパチンと音を立てて割れ、カプセルが割れる音と感触を楽しめた。また、バニラの甘い香りも楽しめた。
[実施例2]
実施例1のカプセルに、さらに、ツェイン(商品名:小林ツェインDP、小林香料株式会社)10%希釈溶液で、公知の方法によりカプセルの総重量に対して、2%重量分となるように、コーティングを行った。得られたカプセルの特性を測定した。結果を下記表18に示す。
得られたカプセルは半透明であり、強い青みの紫色ないし強い紫みの青色であった。得られたカプセルをつかみ、指で力を加えたところ、容易にパチンと音を立てて割れ、カプセルが割れる音と感触を楽しめた。また、バニラの甘い香りも楽しめた。
[実施例3]
得られるカプセルが下記表2の処方となるように調製した混合液を、95℃で溶解し(混合液の粘度:151mPa・s)、脱泡した後、静置して、カプセル皮膜液を作製した。
前記カプセル皮膜液とカプセル内容物としてオレンジオイルとを、シームレスカプセル製造装置(商品名:スフェレックス(登録商標)、フロイント産業社製)に投入し、多重ノズル付近で、カプセル内容物の温度を18℃で設定値±2℃に制御し、カプセル皮膜液の温度を73℃で設定値±2℃に制御し、冷却オイル(約10℃)で冷却し、カプセルを製造した。次いで、該カプセルを実施例1と同様に、乾燥して、乾燥時間を調整して、シームレスカプセルを得た。得られたカプセルの特性を測定した。結果を下記表18に示す。
得られたカプセルは、半透明であり、鮮やかな赤色であった。得られたカプセルをつかみ、指で力を加えたところ、容易にパチンと音を立てて割れ、カプセルが割れる音と感触を楽しめた。また、オレンジの香りも楽しめた。
[実施例4]
得られるカプセルが下記表3の処方となるように調製した混合液を、95℃で溶解し(混合液の粘度:175mPa・s)、脱泡した後、静置して、カプセル皮膜液を作製した。
前記カプセル皮膜液とカプセル内容物としてl−メントール30%MCT溶液とを、シームレスカプセル製造装置(商品名:スフェレックス(登録商標)、フロイント産業社製)に投入し、多重ノズル付近で、カプセル内容物の温度を22℃で設定値±2℃に制御し、カプセル皮膜液の温度を80℃で設定値±2℃に制御し、冷却オイル(約10℃)で冷却し、カプセルを製造した。次いで、該カプセルを実施例1と同様に、乾燥して、乾燥時間を調整して、シームレスカプセルを得た。得られたカプセルの特性を測定した。結果を下記表18に示す。
得られたカプセルは、半透明であり、鮮やかな黄色であった。得られたカプセルをつかみ、指で力を加えたところ、容易にパチンと音を立てて割れ、カプセルが割れる音と感触を楽しめた。また、メントールの爽快な香りも楽しめた。
[実施例5]
得られるカプセルが下記表4の処方となるように調製した混合液を、95℃で溶解し(混合液の粘度:119mPa・s)、脱泡した後、静置して、カプセル皮膜液を作製した。
前記カプセル皮膜液とカプセル内容物としてローズオイルとを、シームレスカプセル製造装置(商品名:スフェレックス(登録商標)、フロイント産業社製)に投入し、多重ノズル付近で、カプセル内容物の温度を16℃で設定値±2℃に制御し、カプセル皮膜液の温度を78℃で設定値±2℃に制御し、冷却オイル(約10℃)で冷却し、カプセルを製造した。次いで、該カプセルを実施例1と同様に、乾燥して、乾燥時間を調整して、シームレスカプセルを得た。得られたカプセルの特性を測定した。結果を下記表18に示す。
得られたカプセルは、半透明であり、鮮やかな赤色であった。得られたカプセルをつかむと、やや硬く感じたが、指で力を加えたところ、容易にパチンと音を立てて割れ、カプセルが割れる音と感触を楽しめた。また、ローズの香りも楽しめた。
[実施例6]
得られるカプセルが下記表5の処方となるように調製した混合液を、95℃で溶解し(混合液の粘度:210mPa・s)、脱泡した後、静置して、カプセル皮膜液を作製した。
前記カプセル皮膜液とカプセル内容物としてシナモンオイルとを、シームレスカプセル製造装置(商品名:スフェレックス(登録商標)、フロイント産業社製)に投入し、多重ノズル付近で、カプセル内容物の温度を20℃で設定値±2℃に制御し、カプセル皮膜液の温度を70℃で設定値±2℃に制御し、冷却オイル(約10℃)で冷却し、カプセルを製造した。次いで、該カプセルを実施例1と同様に、乾燥して、乾燥時間を調整して、シームレスカプセルを得た。得られたカプセルの特性を測定した。結果を下記表18に示す。
得られたカプセルは、半透明であり、鮮やかな赤色であった。得られたカプセルをつかみ、指で力を加えたところ、容易にパチンと音を立てて割れ、カプセルが割れる音と感触を楽しめた。また、シナモンの香りも楽しめた。
[実施例7]
得られるカプセルが下記表6の処方となるように調製した混合液を、95℃で溶解し(混合液の粘度:330mPa・s)、脱泡した後、静置して、カプセル皮膜液を作製した。
前記カプセル皮膜液とカプセル内容物としてラズベリーオイルを用いる以外は、実施例1と同様にして、カプセルを製造した。得られたカプセルの特性を測定した。結果を下記表18に示す。
得られたカプセルは、半透明であり、鮮やかな緑色であった。得られたカプセルをつかみ、指で力を加えたところ、容易にパチンと音を立てて割れ、カプセルが割れる音と感触を楽しめた。また、ラズベリーの香りも楽しめた。
[実施例8]
得られるカプセルが下記表7の処方となるように調製した混合液を、95℃で溶解し(混合液の粘度:200mPa・s)、脱泡した後、静置して、カプセル皮膜液を作製した。
前記カプセル皮膜液とカプセル内容物としてペパーミントオイルを用いる以外は、実施例1と同様にして、カプセルを製造した。得られたカプセルの特性を測定した。結果を下記表18に示す。
得られたカプセルは、半透明であり、鮮やかな黄色であった。得られたカプセルをつかみ、指で力を加えたところ、容易にパチンと音を立てて割れ、カプセルが割れる音と感触を楽しめた。また、ペパーミントの香りも楽しめた。
[実施例9]
得られるカプセルが下記表8の処方となるように調製した混合液を、95℃で溶解し(混合液の粘度:95mPa・s)、脱泡した後、静置して、カプセル皮膜液を作製した。
前記カプセル皮膜液とカプセル内容物としてコーヒーオイルを用いる以外は、実施例1と同様にして、カプセルを製造した。得られたカプセルの特性を測定した。結果を下記表18に示す。
得られたカプセルは、半透明であり、鮮やかな赤色であった。得られたカプセルをつかみ、指で力を加えたところ、容易にパチンと音を立てて割れ、カプセルが割れる音と感触を楽しめた。また、コーヒーの香りも楽しめた。
[実施例10]
実施例1のカプセルに、さらに、オイドラギット(商品名:オイドラギット EPO、ローム社)0.5%溶液で、公知の方法によりカプセルの総重量に対して、2%重量分となるように、コーティングを行った。得られたカプセルの特性を測定した。結果を下記表18に示す。
[実施例11]
得られるカプセルが下記表9の処方となるように調製した混合液を、95℃で溶解し(混合液の粘度:132mPa・s)、脱泡した後、静置して、カプセル皮膜液を作製した。
前記カプセル皮膜液とカプセル内容物としてレモンオイルを用いる以外は、実施例1と同様にして、カプセルを製造した。得られたカプセルの特性を測定した。結果を下記表18に示す。
得られたカプセルは、半透明であり、鮮やかな緑色であった。得られたカプセルをつかみ、指で力を加えたところ、容易にパチンと音を立てて割れ、カプセルが割れる音と感触を楽しめた。また、レモンの香りも楽しめた。
[実施例12]
得られるカプセルが下記表10の処方となるように調製した混合液を、95℃で溶解し(混合液の粘度:192mPa・s)、脱泡した後、静置して、カプセル皮膜液を作製した。
前記カプセル皮膜液とカプセル内容物としてジャスミンオイルを用いる以外は、実施例1と同様にして、カプセルを製造した。得られたカプセルの特性を測定した。結果を下記表18に示す。
得られたカプセルは、半透明であり、鮮やかな緑色であった。得られたカプセルをつかみ、指で力を加えたところ、容易にパチンと音を立てて割れ、カプセルが割れる音と感触を楽しめた。また、ジャスミンの香りも楽しめた。
[実施例13]
得られるカプセルが下記表11の処方となるように調製した混合液を、95℃で溶解し(混合液の粘度:173mPa・s)、脱泡した後、静置して、カプセル皮膜液を作製した。
前記カプセル皮膜液とカプセル内容物としてベルガモットオイルを用いる以外は、実施例1と同様にして、カプセルを製造した。得られたカプセルの特性を測定した。結果を下記表18に示す。
得られたカプセルは、半透明であった。得られたカプセルをつかみ、指で力を加えたところ、容易にパチンと音を立てて割れ、カプセルが割れる音と感触を楽しめた。また、ベルガモットの香りも楽しめた。
[実施例14]
得られるカプセルが下記表12の処方となるように調製した混合液を、95℃で溶解し(混合液の粘度:131mPa・s)、脱泡した後、静置して、カプセル皮膜液を作製した。
前記カプセル皮膜液とカプセル内容物としてカモミールオイルを用いる以外は、実施例1と同様にして、カプセルを製造した。得られたカプセルの特性を測定した。結果を下記表18に示す。
得られたカプセルは、半透明であり、鮮やかな青色であった。得られたカプセルをつかみ、指で力を加えたところ、容易にパチンと音を立てて割れ、カプセルが割れる音と感触を楽しめた。また、カモミールの香りも楽しめた。
[実施例15]
得られるカプセルが下記表13の処方となるように調製した混合液を、95℃で溶解し(混合液の粘度:275mPa・s)、脱泡した後、静置して、カプセル皮膜液を作製した。
前記カプセル皮膜液とカプセル内容物としてローズマリーオイルを用いる以外は、実施例1と同様にして、カプセルを製造した。得られたカプセルの特性を測定した。結果を下記表18に示す。
得られたカプセルは、半透明であり、鮮やかな青色であった。得られたカプセルをつかみ、指で力を加えたところ、容易にパチンと音を立てて割れ、カプセルが割れる音と感触を楽しめた。また、ローズマリーの香りも楽しめた。
[実施例16]
得られるカプセルが下記表14の処方となるように調製した混合液を、95℃で溶解し(混合液の粘度:168mPa・s)、脱泡した後、静置して、カプセル皮膜液を作製した。
前記カプセル皮膜液とカプセル内容物としてクランベリーオイルを用いる以外は、実施例1と同様にして、カプセルを製造した。得られたカプセルの特性を測定した。結果を下記表18に示す。
得られたカプセルは、半透明であり、鮮やかな赤色であった。得られたカプセルをつかみ、指で力を加えたところ、容易にパチンと音を立てて割れ、カプセルが割れる音と感触を楽しめた。また、クランベリーの香りも楽しめた。
[実施例17]
得られるカプセルが下記表15の処方となるように調製した混合液を、95℃で溶解し(混合液の粘度:130mPa・s)、脱泡した後、静置して、カプセル皮膜液を作製した。
前記カプセル皮膜液とカプセル内容物としてジンジャーオイルを用いる以外は、実施例1と同様にして、カプセルを製造した。得られたカプセルの特性を測定した。結果を下記表18に示す。
得られたカプセルは、半透明であり、鮮やかな赤色であった。得られたカプセルをつかみ、指で力を加えたところ、容易にパチンと音を立てて割れ、カプセルが割れる音と感触を楽しめた。また、ジンジャーの香りも楽しめた。
[実施例18]
得られるカプセルが下記表16の処方となるように調製した混合液を、95℃で溶解し(混合液の粘度:150mPa・s)、脱泡した後、静置して、カプセル皮膜液を作製した。
前記カプセル皮膜液とカプセル内容物としてカルダモンオイルを用いる以外は、実施例1と同様にして、カプセルを製造した。得られたカプセルの特性を測定した。結果を下記表18に示す。
得られたカプセルは、半透明であり、鮮やかな赤色であった。得られたカプセルをつかみ、指で力を加えたところ、容易にパチンと音を立てて割れ、カプセルが割れる音と感触を楽しめた。また、カルダモンの香りも楽しめた。
[実施例19]
得られるカプセルが下記表17の処方となるように調製した混合液を、95℃で溶解し(混合液の粘度:180mPa・s)、脱泡した後、静置して、カプセル皮膜液を作製した。
前記カプセル皮膜液とカプセル内容物としてスペアミントオイルを用いる以外は、実施例1と同様にして、カプセルを製造した。得られたカプセルの特性を測定した。結果を下記表18に示す。
得られたカプセルは、半透明であり、鮮やかな赤色であった。得られたカプセルをつかみ、指で力を加えたところ、容易にパチンと音を立てて割れ、カプセルが割れる音と感触を楽しめた。また、スペアミントの香りも楽しめた。



[比較例1〜5]
得られるカプセルが下記表19の処方となるように調製した混合液を用いて、カプセル皮膜液を作製し、得られたカプセル皮膜液を用いる以外は、実施例1と同様にして、カプセルを製造した。得られたカプセルの特性を測定した。結果を下記表20に示す。
比較例1〜4で得られ得られたカプセルは、指で圧力をかけた際に破裂したが、いずれも潰れにくく、カプセルが割れる音や感触を楽しめなかった。比較例5で得られたカプセルは、指で圧力をかけた際に破裂しなかった。
[試験例1](耐熱性試験)
前記実施例及び比較例の各サンプルのカプセルを、80℃の恒温槽に60分間放置し、カプセルの軟化、溶解を目視で確認した。
実施例のカプセルでは、カプセルの軟化、溶解は起きず、本発明のカプセルが耐熱性に優れることが確認できた。実施例7、8及び13のカプセル及び比較例3のカプセルの耐熱性試験後のカプセルの写真を図3に示す。図3中、左から順に、実施例7、8及び13のカプセルを表し、右端が比較例3のカプセルを表す。図4に示されるように、サンプル瓶を逆さまにした場合に、比較例3のカプセルは、カプセルが軟化し、容器に付着していた。
[試験例2](耐湿性試験)
前記実施例及び比較例の各サンプルのカプセルを、25℃85%RHの環境下に120分間放置し、内容物の流出、カプセルの変形、変色、カプセル同士の付着を目視で確認した。
実施例のカプセルでは、内容物の流出、カプセルの変形、変色、カプセル同士の付着は見られなかった。比較例1及び2のカプセルでは、カプセルが軟化し、比較例3、4及び5のカプセルでは、カプセルが軟化及び変形し、カプセル同士の付着が見られた。
本発明の崩壊可能なカプセルは、カプセル同士の付着がなく、耐熱性及び耐湿性に優れ、カプセル内容物の経時的変化もなく、指で圧力をかけた際に容易に割ることができ、割れ感が良く、内容物を放出可能であり、変色を抑制できるため、例えば、喫煙器具に内包させることができる。
1 カプセル内容物
2 カプセル皮膜
3 崩壊可能なカプセル
4 内側ノズル
5 外側ノズル
6 担体流
A カプセル内容物材料の投入口
B カプセル皮膜材料の投入口

Claims (15)

  1. 内容物とカプセル皮膜を有するカプセルであって、内容物として油性成分を含み、カプセル皮膜として、少なくとも造膜性基剤、皮膜形成剤及び可塑剤を含み、前記造膜性基剤が、寒天とカラギーナンの組合せであり、前記寒天が少なくともゼリー強度が600g/cm以上の寒天を含み、前記皮膜形成剤が、グアーガム、ヒドロキシプロピルグアーガム、カチオン化グアーガム、グアーガム酵素分解物からなる群から選ばれる1種以上と、アルギン酸塩とを含み、前記可塑剤が、少なくとも、グリセリン、デンプン、デンプン誘導体及びセルロース誘導体からなる群から選ばれる1種以上を含み、前記可塑剤のカプセル皮膜中の含有量が15重量%未満であり、下記式(1)及び下記式(2)を満足することを特徴とする崩壊可能なカプセル。
    200<(X)<560 (1)
    (上記式中、(X)は、破壊強度(g)/カプセルの外径(mm)を表し、前記破壊強度は、22℃60%RHにおいて、レオメーターCR−500DX(測定機器、(株)サン科学製)で測定した値を表す。)
    0.20≦(Y)≦0.48 (2)
    (上記式中、(Y)は、ディスタンス/外径比を表し、前記ディスタンスは、22℃80%RHにおいてカプセルにプレスをかけてカプセルを破壊したときの、最大荷重に達するまでに変形した距離(mm)を表す。)
  2. カプセルの膜厚が、5〜120μmであることを特徴とする請求項1記載の崩壊可能なカプセル。
  3. カプセルの皮膜率が、5.0%以上18.0%以下であることを特徴とする請求項1又は2に記載の崩壊可能なカプセル。
  4. カプセル皮膜の含水率が、10.0〜19.0%であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の崩壊可能なカプセル。
  5. カプセルの破壊強度が、200.0〜3000.0gであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の崩壊可能なカプセル。
  6. 式(2)が、0.25≦(Y)≦0.46であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の崩壊可能なカプセル。
  7. カプセル皮膜の水分活性値が、0.400以上0.650以下であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の崩壊可能なカプセル。
  8. 崩壊可能なカプセルが、シームレスカプセルであることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の崩壊可能なカプセル。
  9. カプセルの外径が、1.0〜15.0mmであることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の崩壊可能なカプセル。
  10. カラギーナンが、カッパカラギーナン又はイオタカラギーナンであることを特徴とする請求項1に記載の崩壊可能なカプセル。
  11. 前記皮膜形成剤が、グアーガム酵素分解物と、アルギン酸金属塩とを含むことを特徴とする請求項に記載の崩壊可能なカプセル。
  12. アルギン酸金属塩が、アルギン酸ナトリウムであることを特徴とする請求項11記載の崩壊可能なカプセル。
  13. 喫煙器具用であることを特徴とする請求項1〜12のいずれか1項に記載の崩壊可能なカプセル。
  14. 請求項1〜13のいずれか1項に記載の崩壊可能なカプセルを含む喫煙器具。
  15. 90℃におけるカプセル皮膜液の粘度が、70〜500mPa・sであることを特徴とする請求項1〜13のいずれか1項に記載された崩壊可能なカプセルの製造方法。
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