JP6603817B1 - シ−ムレスカプセルならびにこれを含むフィルターおよび喫煙器具 - Google Patents

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Abstract

【課題】揮発性が高いカプセル内容物のカプセル皮膜からの経時的な揮発を抑制でき、かつ、カプセルの崩壊能を有するカプセルの提供。【解決手段】喫煙器具に用いられる崩壊可能なシ−ムレスカプセル3であって、油性成分を含む内容物1と、前記内容物を封入するカプセル皮膜2とを有し、前記カプセル皮膜は、多糖類を含み、前記カプセル皮膜の厚さが、60μm以上であり、温度25℃、相対湿度40%の環境下に静置した際の4時間での前記内容物の揮発量(VC)が、配合された前記内容物の総重量に対して3.0重量%以上であり、カプセル直径当たりの破壊強度が3〜8N/mmである、カプセル。【選択図】図1

Description

本発明は、崩壊可能なシ−ムレスカプセルならびにこれを含むフィルターおよび喫煙器具に関する。
従来より、カプセルは、薬品・化粧品・健康食品等の分野で広く使用されている。近年、その用途は広がり、従来のように、カプセル皮膜の強度を上げて割れにくくする技術のみではなく、逆に割れやすくする技術も求められてきている。例えば、香料等を内包したカプセルをタバコのフィルターに埋設して、喫煙時等にカプセルを割ることで、カプセル内容物の香りやカプセルの破裂音や感触を楽しむことのできるカプセルの需要が高まっており、喫煙者が喫煙時等に指で圧力を加えることにより容易に崩壊することのできるカプセルが求められている。例えば、特許文献1には、シェルに親水性コロイドを含む崩壊可能なカプセルが開示されている。該カプセルは喫煙器具中において喫煙者によってもたらされる水分にさらされても崩壊能を維持することができる、としている。
特開2015−37425
近年、香りや刺激の強いカプセルの需要が増えており、カプセル崩壊時の香りの増強が望まれている。カプセル崩壊時の香りは崩壊時に放出される香料等の内容物の量に相関する。そこで、本発明者はカプセル内容物中の香料などの油性成分の割合を高めることでカプセル崩壊時の香りを増強させることを試みた。しかし、香料などの油性成分は揮発性が高く、油性成分を高含有量で含む場合には経時的に油性成分などの内容物がカプセル皮膜より揮発してしまい、内容物の保存安定性を確保することが難しいという問題があった。例えば、特許文献1の皮膜処方で内容物の香料の含有量を増加させると、カプセルの保管時の香料の揮発量が増加するため、香料成分をカプセル内に高濃度で保持することが困難であった。さらに、内容物の揮発量の低減のためにカプセル皮膜を厚くするとカプセルの破壊強度が大きくなり、指で圧力を加えることによりカプセルを崩壊させることが難しいか、または、カプセルが割れることなく変形するという問題があった。特に、特許文献1のようにゼラチンおよびグリセリンを混合した一般によく用いられるカプセルでは、カプセルの破壊強度が高くなり、カプセルを崩壊させて内容物を放出することが容易でないという問題がある。
また、カプセル皮膜におけるゲル化剤成分の含有率を増やすことで破壊強度の増加を抑制しつつ皮膜を厚くすることが考えられるが、この場合、皮膜成分が高粘度となり、カプセル製造が困難になってしまう。
揮発性が高いカプセル内容物のカプセル皮膜からの揮発を抑制でき、かつ、カプセルの崩壊能を有するカプセルが求められている。
本発明者は、試行錯誤の結果、カプセル皮膜の処方と厚みの調整により上記の課題を解決し得ることを見出し、本発明を完成するに至った。
本発明は、下記の実施形態を含む。
[1] 喫煙器具に用いられる崩壊可能なシ−ムレスカプセルであって、
油性成分を含む内容物と、前記内容物を封入するカプセル皮膜とを有し、
前記カプセル皮膜は、多糖類を含み、
前記カプセル皮膜の厚さが、60μm以上であり、
温度25℃、相対湿度40%の環境下に静置した際の4時間での前記内容物の揮発量(VC)が、配合された前記内容物の総重量に対して3.0重量%以上であり、
カプセル直径当たりの破壊強度が3〜8N/mmである、カプセル。
[2] 前記多糖類は、ゲル化能を有する多糖類を含む、[1]に記載のカプセル。
[3] 前記カプセル皮膜は、前記カプセル皮膜の総重量に対して、
20〜80重量%のゲル化能を有する多糖類と、
4〜20重量%のグリセリンと、
0〜40重量%の、デンプン、デキストリン類、および還元デンプン加水分解物から選択される少なくとも一種と、
を含む、[1]または[2]に記載のカプセル。
[4] 前記内容物の揮発量(VC)に対する前記カプセル皮膜の厚さ(TH)の比(TH(μm)/VC(重量%))が8以上である、[1]〜[3]のいずれかに記載のカプセル。
[5] 前記カプセル皮膜の厚さが、60〜110μmである、[1]〜[4]のいずれかに記載のカプセル。
[6] 前記カプセル皮膜は、ゼラチンをさらに含む、[1]〜[5]のいずれかに記載のカプセル。
[7] 前記多糖類は、ジェランガム、カラギーナン、寒天、グアーガム、グアーガム誘導体、グアーガム酵素分解物、アルギン酸またはその塩、デンプン、およびデキストリン類からなる群より選択される少なくとも一種を含む、[1]〜[6]のいずれかに記載のカプセル。
[8] 前記ゲル化能を有する多糖類は、ジェランガム、カラギーナン、および寒天からなる群より選択される少なくとも一種を含む、[2]または[3]に記載のカプセル。
[9] 前記油性成分は、香料を含む、[1]〜[8]のいずれかに記載のカプセル。
[10] 前記香料は、スペアミント、メントール、ペパーミント、およびベリー類らなる群より選択される少なくとも一種である、[9]に記載のカプセル。
[11] カプセルの皮膜率が、9.0〜18.0重量%である、[1]〜[10]のいずれかに記載のカプセル。
[12] [1]〜[11]のいずれかに記載のカプセルを含む、喫煙器具用フィルター。
[13] [1]〜[11]のいずれかに記載のカプセルまたは[12]に記載のフィルターを含む、喫煙器具。
揮発性が高いカプセル内容物のカプセル皮膜からの経時的な揮発を抑制でき、かつ、カプセルの崩壊能を有するカプセルが提供される。
図1は、崩壊可能なカプセルの一実施形態の模式図を示す。
以下、本発明の実施形態について詳細に説明する。なお、本発明は、以下の実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において任意に変更して実施することができる。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。図面の寸法比率は、説明の都合上誇張されており、実際の比率とは異なる場合がある。
本発明の一形態は、喫煙器具に用いられる崩壊可能なシ−ムレスカプセルに関する。該カプセルは、油性成分を含む内容物と、前記内容物を封入するカプセル皮膜とを有し、前記カプセル皮膜は、多糖類を含み、前記カプセル皮膜の厚さが、60μm以上であり、温度25℃、相対湿度40%の環境下に静置した際の4時間での前記内容物の揮発量が、配合された前記内容物の総重量に対して3.0重量%以上であり、カプセル直径当たりの破壊強度が3〜8N/mmである。
<カプセル>
本発明のカプセルは崩壊可能なシームレスカプセルである。
図1は、崩壊可能なカプセルの一実施形態の模式図を示す。図1に示されるように、カプセル3は、内容物1とカプセル皮膜2とを有するシームレスカプセルである。内容物1はカプセル皮膜2に封入されている。カプセルの内容物1は香料等の油性成分を含み、カプセル皮膜2は多糖類を含む。
カプセル3は、崩壊可能であり、指で圧力を加えることにより、カプセル皮膜2が破裂して内容物1がカプセルの外部に放出される。具体的には、カプセル3は、喫煙器具(例えば喫煙器具中のフィルター内)に内包された後、使用時には、指で圧力を加えることにより、カプセル皮膜2を破ることができる。カプセル皮膜2が破れることにより、内容物1の香料等が放出され、香りを楽しむことができる。
本明細書において、「崩壊可能」とは、カプセル皮膜が外圧により崩壊して、内容物を放出することができること、好ましくは、喫煙者が指で圧力を加えることによりカプセル皮膜が崩壊して内容物が放出され得ることを指す。
本発明において、カプセル直径当たりの破壊強度は、3〜8N/mmである。8N/mmを超えると、指でカプセルを潰すことが困難になり好ましくない。3N/mm未満であると、カプセルが割れやすく、取り扱い性が悪化する。特に、喫煙器具やフィルターへの封入時や搬送時にカプセルが割れる場合がある。カプセル直径当たりの破壊強度は、3.5〜7.5N/mmが好ましく、4〜7N/mmがより好ましい。このような範囲にあると、指で適度な力を加えた際により容易に割ることができ、割れ感が良い。
本明細書において、「カプセル直径当たりの破壊強度」とは、カプセルの破壊強度(N)をカプセルの直径(D)(mm)で除することにより算出される。破壊強度(N)は、カプセル粒子に対し、崩壊するまで垂直方向に連続的に荷重をかけることにより測定される。カプセルが破壊する瞬間の最大荷重がカプセルの破壊強度(N)である。破壊強度(N)は、例えば、レオメーター(例えば、レオメーターCR−3000EX、(株)サン科学製)を用いて測定され、レオデーターアナライザー(Rheo Data analyzer for Win、物性データ自動解析ソフト、(株)サン科学製)により分析される。カプセルの直径(mm)は、長径(mm)と短径を測定し、その平均とした。
カプセルの直径(D)(mm)は、特に限定されず、カプセルが使用される喫煙器具のサイズ(例えば煙草の直径サイズ)に応じて設定され得る。カプセルの直径(D)は、例えば1.5〜10.0mmであり、好ましくは2.0〜5mmであり、より好ましくは2.5〜4.5mmである。カプセル崩壊性の品質が均一になるため、カプセルの直径(D)の平均値を上記範囲とすることが好ましい。一実施形態において、カプセルの直径(D)(mm)は、2.0〜3.0mm(好ましくは2.5〜3.0mm)である。一実施形態において、カプセルの直径(D)(mm)は、3.0〜5.0mm(好ましくは3.0〜4.5mm)である。
後記するカプセル皮膜の組成及び量の調整、カプセル内容液の組成及び量の調整、カプセル製造工程(例えば後述する液中滴下法における冷却工程、乾燥工程等)での調整、および/またはコ−ティングにより、カプセルの直径および破壊強度を本発明の範囲に調整できる。
カプセルの皮膜率は、特に限定されないが、耐熱性及び耐湿性に優れ、手で適度な力を加えた際に、より容易に割ることができ、割れ感が良い点から、7.0〜20.0重量%が好ましい。例えば、カプセルの皮膜率は、10〜17.0重量%、または、11.0〜19.0重量%、または、11.0〜16.0重量%、または13.0〜19.0重量%、である。皮膜率は、カプセル全体に対する皮膜の重量割合を表す。
カプセルの全重量は、例えば直径約3.5mmのカプセルの場合は、好ましくは17〜25mgであり、より好ましくは18〜24mg、さらに好ましくは19〜23mgである。
好ましい実施形態において、カプセルは、外圧を加えることにより、カプセル皮膜が破裂する。好ましい実施形態において、カプセルは破裂時に弾け、破裂音をたてる。
「シームレスカプセル」とは、カプセル皮膜に継ぎ目の無いカプセルを指す。シームレスカプセルは、指で割る際に、力が伝わりやすい。
カプセルの形状は、特に限定されないが、例えば、球状であってもよく、フットボール状であってもよい。好ましくは球状であり、より好ましくは真球状である。真球状とする場合に、より詳細には、カプセルの短径/長径の比は、特に限定されないが、0.90〜1.00が好ましく、0.95〜1.00がより好ましい。前記の比にすることにより、適切な破壊強度を有し、保存性に優れ、かつ外圧をかけた際に割れやすい上、喫煙器具のフィルターに用いる場合に喫煙器具のフィルターへの封入性に優れる。
本明細書において、「喫煙器具」には、従来の紙巻きタバコ、葉巻、パイプ、電子タバコ等が挙げられる。
(内容物)
内容物は、油性成分を含む。内容物は、油性成分を主成分として含むことが好ましく、油性成分のみで構成されていてもよい。「油性成分を主成分として含む」とは、具体的には、内容物の全重量に対し、油性成分が、例えば50重量%以上、好ましくは60重量%以上、より好ましくは70重量%以上、さらに好ましくは80重量%以上を占めることをいうものとする。
油性成分としては、特に限定されず、例えば、香料、穀物油、果実油、親油性溶媒等が挙げられる。油性成分は、香料を含むことが好ましく、香料および親油性溶媒を含むことがより好ましい。また、前記油性成分は、公知の材料を用いて、油/水/油型のエマルジョンとして調製されていてもよい。油性成分は1種単独で使用してもよく、2種以上を混合して使用してもよい。
香料としては、油性成分である限り特に限定されず、天然香料、合成香料のいずれを用いてもよい。香料は、1種単独で使用してもよく、2種以上を混合して使用してもよい。
天然香料としては、特に限定されず、例えば、オレンジ、ネロリ、マンダリン、プチグレン、ベルガモット、タンゼリン、温州ミカン、シナモン、ダイダイ、ハッサク、イヨカン、レモン、ライム、グレープフルーツ、ユズ、スダチ、カボス、スウィーティー、ラズベリー、グーズベリー、イチゴ、クランベリーなどのベリー類、グレープ、シトロネラ、エレミ、オリバナム、マジョラム、アンゲリカルート、スターアニス、バジル、ヘイ、カラマス、キャラウェイ、カルダモン、ペッパー、カスカリラ、ジンジャー、セージ、クラリセージ、クローブ、コリアンダー、ユーカリ、フェンネル、ピメント、ジュニパー、フェネグリーク、ローレル、メース、スギ、センキュウ、アーモンド、アニス、アルテミシア、アルファルファ、アンズ、アンブレット、イグサ、イチジク、イランイラン、ウインターグリーン、ウメ、エルダー、エンジュ、オークモス、オールスパイス、オリス、カーラント、カッシー、カモミール、ガランガ、カリン、ガンビア、グァバ、クスノキ、クチナシ、クベバ、クミン、コーラ、サンショウ、サンダラック、サンダルウッド、サンダルレッド、シソ、シベット、ジャスミン、ジンセン、シンナモン、スターフルーツ、スチラックス、スペアミント、アップルミント、ペパーミント、ゼラニウム、タイム、タバナ、タンジー、タンジェリン、チャンパカ、チュベローズ、ツバキ、ディタニー、トルーバ
ルサム、トンカ、ナッツ、ナツメ、ナツメグ、ナンテン、ニアウリ、ニンジン、バイオレット、パイナップル、ハイビスカス、ハチミツ、ハッカ、パッションフルーツ、バニラ、ローズ、コーヒー、ヒソップ、ヒノキ、フーゼル油、ブチュ、ペピーノ、ベルベナ、ボアドローズ、ポポー、ボルドー、ボロニア、マツ、マンゴー、ミツロウ、ミモザ、ミルフォイル、ムスク、メープル、メリッサ、メロン、モモ、ヤラヤラ、ラベンダー、リツェア、リンデン、ルー、レンブ、ローズマリー、ロベージ、バニラ、コーヒー、チョコレート等のオイルが挙げられる。
合成香料としては、従来から香気・香味を付与する目的で使用されているものであれば特に制限されなく、例えば、「合成香料 化学と商品知識」(印藤元一著、化学工業日報社)等に記載のエステル類、アルコール類、アルデヒド類、ケトン類、フェノール類、エーテル類、ラクトン類、炭化水素類、含窒素化合物、含硫化合物類、酸類等が挙げられる。
前記エステル類としては、特に限定されず、例えば、ギ酸プロピル、ギ酸ブチル、ギ酸アミル、ギ酸オクチル、ギ酸リナリル、ギ酸シトロネリル、ギ酸ゲラニル、ギ酸ネリル、ギ酸テルピニル、酢酸エチル、酢酸イソプロピル、酢酸イソアミル、酢酸ヘキシル、酢酸シス−3−ヘキセニル、酢酸トランス−2−ヘキセニル、酢酸オクチル、酢酸ノニル、酢酸デシル、酢酸ドデシル、酢酸ジメチルウンデカジエニル、酢酸スチラリル、酢酸オシメニル、酢酸ミルセニル、酢酸ジヒドロミルセニル、酢酸リナリル、酢酸シトロネリル、酢酸ゲラニル、酢酸ネリル、酢酸テトラヒドロムゴール、酢酸ラバンジュリル、酢酸ネロリドール、酢酸ジヒドロクミニル、酢酸テルピニル、酢酸シトリル、酢酸ノピル、酢酸ジヒドロテルピニル、酢酸2,4−ジメチル−3−シクロヘキセニルメチル、酢酸ミラルディル、酢酸ベチコール、プロピオン酸デセニル、プロピオン酸リナリル、プロピオン酸ゲラニル、プロピオン酸ネリル、プロピオン酸テルピニル、プロピオン酸トリシクロデセニル、プロピオン酸スチラリル、プロピオン酸アニシル、酪酸オクチル、酪酸ネリル、酪酸シンナミル、イソ酪酸イソプロピル、イソ酪酸オクチル、イソ酪酸リナリル、イソ酪酸ネリル、イソ吉草酸リナリル、イソ吉草酸テルピニル、イソ吉草酸フェニルエチル、2−メチル吉草酸2−メチルペンチル、3−ヒドロキシヘキサン酸メチル、3−ヒドロキシヘキサン酸エチル、オクタン酸メチル、オクタン酸オクチル、オクタン酸リナリル、ノナン酸メチル、ウンデシレン酸メチル、安息香酸リナリル、ケイヒ酸メチル、アンゲリカ酸イソプレニル、ゲラン酸メチル、クエン酸トリエチル、アセト酢酸エチル、2−ヘキシルアセト酢酸エチル、ベンジルアセト酢酸エチル、2−エチル酪酸アリル、3−ヒドロキシ酪酸エチル、ノナン酸エチル、デカン酸エチル、2,4−デカジエン酸エチル、2,4−デカジエン酸プロピル、アントラニル酸メチル及びリナリル、N−メチルアントラニル酸エチル等が挙げられる。
前記アルコール類としては、特に限定されず、例えば、3−ヘプタノール、1−ノナノール、1−ウンデカノール、2−ウンデカノール、1−ドデカノール、プレノール、10−ウンデセン−1−オール、ジヒドロリナロール、テトラヒドロムゴール、ミルセノール、ジヒドロミルセノール、テトラヒドロミルセノール、オシメノール、テルピネオール、ホートリエノール、3−ツヤノール、ベンジルアルコール、β−フェニルエチルアルコール、α−フェニルエチルアルコール、3−メチル−1−ペンタノール、1−ヘプタノール、2−ヘプタノール、3−オクタノール、1−ノナノール、2−ノナノール、2,6−ジメチルヘプタノール、1−デカノール、トランス−2−ヘキセノール、シス−4−ヘキセノール、メチルトリメチルシクロペンテニルブテノール、シトロネロール、ジヒドロミルセノール、ロジノール、ゲラニオール、ネロール、リナロール、テトラヒドロリナロール、ジメチルオクタノール、ヒドロキシシトロネロール、イソプレゴール、メントール(例えばL−メントール)、テルピネオール、ジヒドロテルピネオール、カルベオール、ジヒドロカルベオール、ペリラアルコール、4−ツヤノール、ミルテノール、α−フェンキルアルコール、ファルネソール、ネロリドール、セドレノール、アニスアルコール、ヒドロトロパアルコール、3−フェニルプロピルアルコール、シンナミックアルコール、アミルシンナミックアルコール等が挙げられる。
前記アルデヒド類としては、特に限定されず、例えば、アセトアルデヒド、n−ヘキサナール、n−ヘプタナール、n−オクタナール、n−ノナナール、2−メチルオクタナール、3,5,5−トリメチルヘキサナール、デカナール、ウンデカナール、2−メチルデカナール、ドデカナール、トリデカナール、テトラデカナール、トランス−2−ヘキセナール、トランス−4−デセナール、シス−4−デセナール、トランス−2−デセナール、10−ウンデセナール、トランス−2−ウンデセナール、トランス−2−ドデセナール、3−ドデセナール、トランス−2−トリデセナール、2,4−ヘキサジエナール、2,4−デカジエナール、2,4−ドデカジエナール、5,9−ジメチル−4,8−デカジエナール、シトラール、ジメチルオクタナール、α−メチレンシトロネラール、シトロネリルオキシアセトアルデヒド、ミルテナール、ネラール、α−あるいはβ−シネンサール、マイラックアルデヒド、フェニルアセトアルデヒド、オクタナールジメチルアセタール、ノナナールジメチルアセタール、デカナールジメチルアセタール、デカナールジエチルアセタール、2−メチルウンデカナールジメチルアセタール、シトラールジメチルアセタール、シトラールジエチルアセタール、シトラールプロピレングリコールアセタール、n−バレルアルデヒド、イソバレルアルデヒド、2−メチルブタナール、2−ペンテナール、トランス−2−ヘプテナール、トランス−2−ノネナール、2,6−ジメチル−5−ペプテナール、2,4−ウンデカジエナール、トリメチルデカジエナール、シトロネラール、ヒドロキシシトロネラール、サフラナール、ベルンアルデヒド、ベンズアルデヒド、p−イソプロピルフェニルアセトアルデヒド、p−メチルヒドロトロパアルデヒド、フェニルプロピオンアルデヒド、2−メチル−3−(4−メチルフェニル)プロパナール、シクラメンアルデヒド、シンナミックアルデヒド、サリチルアルデヒド、アニスアルデヒド、p−メチルフェノキシアセトアルデヒド、アセトアルデヒドジエチルアセタール、シトロネリルメチルアセタール、アセトアルデヒド 2−フェニル−2,4−ペンタンジオールアセタール、2−ヘキセナールジエチルアセタール、シス−3−ヘキセナールジエチルアセタール、ヘプタナールジエチルアセタール、2−ヘキシル−5−メチル−1,3−ジオキソラン、シトロネラールシクロモノグリコールアセタール、ヒドロキシシトロネラールジメチルアセタール、フェニルアセトアルデヒドジメチルアセタール等が挙げられる。
前記ケトン類としては、特に限定されず、例えば、2−ペンタノン、3−ヘキサノン、2−ヘプタノン、3−ヘプタノン、4−ヘプタノン、2−オクタノン、3−オクタノン、2−ノナノン、2−ウンデカノン、メチルヘプテノン、ジメチルオクテノン、ゲラニルアセトン、ファルネシルアセトン、2,3,5−トリメチル−4−シクロヘキセニル−1−メチルケトン、ネロン、ヌートカトン、ジヒドロヌートカトン、アセトフェノン、4,7−ジヒドロ−2−イソペンチル−2−メチル−1,3−ジオキセピン、2−ペンタノン、3−ヘキサノン、2−ヘプタノン、2,3−ヘキサジオン、3−ノナノン、エチルイソアミルケトン、ジアセチル、アミルシクロペンテノン、2−シクロペンチルシクロペンタノン、ヘキシルシクロペンタノン、ヘプチルシクロペンタノン、シス−ジャスモン、ジヒドロジャスモン、トリメチルペンチルシクロペンタノン、2−(2−(4−メチル)−3−シクロヘキセン−1−イル)プロピルシクロペンタノン、ダマスコン、α−ダイナスコン、トリメチルシクロヘキセニルブテノン、ヨノン、β−ヨノン、メチルヨノン、アリルヨノン、プリカトン、カシュメラン、l−カルボン、メントン、カンファー、p−メチルアセトフェノン、p−メトキシアセトフェノン、ベンジリデンアセトン、ラズベリーケトン、メチルナフチルケトン、ベンゾフェノン、フルフラールアセトン、ホモフロノール、マルトール、エチルマルトール、アセト酢酸エチルエチレングリコールケタール等が挙げられる。
前記フェノール類としては、特に限定されず、例えば、チモール、カルバクロール、β−ナフトールイソブチルエーテル、アネトール、β−ナフトールメチルエーテル、β−ナフトールエチルエーテル、クレオゾール、ベラトロール、ヒドロキノンジメチルエーテル、2,6−ジメトキシフェノール、4−エチルグアヤコール、オイゲノール、イソオイゲノール、エチルイソオイゲノール、tert−ブチルヒドロキノンジメチルエーテル等が挙げられる。
前記エーテル類としては、特に限定されず、例えば、デシルビニルエーテル、α−テルピニルメチルエーテル、イソプロキセン、2,2−ジメチル−5−(1−メチル−1−プロペニル)−テトラヒドロフラン、ローズフラン、1,4−シネオール、ネロールオキサイド、2,2,6−トリメチル−6−ビニルテトラヒドロピラン、メチルヘキシルエーテル、オシメンエポキシド、リモネンオキサイド、ルボフィクス、カリオフィレンオキサイド、リナロールオキサイド、5−イソプロペニル−2−メチル−2−ビニルテトラヒドロフラン、ネロールオキサイド、ローズオキサイド等が挙げられる。
前記ラクトン類としては、特に限定されず、例えば、γ−ウンデカラクトン、δ−ドデカラクトン、γ−ヘキサラクトン、γ−ノナラクトン、γ−デカラクトン、γ−ドデカラクトン、ジャスンミラクトン、メチルγ−デカラクトン、7−デセノラクトン、ジャスモラクトン、プロピリデンフタリド、δ−ヘキサラクトン、δ−2−デセノラクトン、ε−ドデカラクトン、ジヒドロクマリン、クマリン等が挙げられる。
前記炭化水素類としては、特に限定されず、例えば、オシメン、リモネン、α−フェランドレン、テルピネン、3−カレン、ビサボレン、バレンセン、アロオシメン、ミルセン、ファルネセン、α−ピネン、β−ピネン、カンフェン、テルピノーレン、p−サイメン、セドレン、β−カリオフィレン、カジネン等が挙げられる。
前記含窒素化合物又は含硫化合物類としては、特に限定されず、例えば、アントラニル酸メチル、アントラニル酸エチル、N−メチルアントラニル酸メチル、N−2’−メチルペンチリデンアントラニル酸メチル、リガントラール、ドデカンニトリル、2−トリデセンニトリル、ゲラニルニトリル、シトロネリルニトリル、3,7−ジメチル−2,6−ノナジエノニトリル、インドール、5−メチル−3−ヘプタノンオキシム、リモネンチオール、1−P−メンテン−8−チオール、アントラニル酸ブチル、アントラニル酸シス−3−ヘキセニル、アントラニル酸フェニルエチル、アントラニル酸シンナミル、ジメチルスルフィド、8−メルカプトメントン等が挙げられる。
前記酸類としては、特に限定されず、例えば、酢酸、プロピオン酸、酪酸、吉草酸、ヘキサン酸、オクタン酸、デカン酸、ドデカン酸、2−デセン酸、ゲラン酸、2−メチル酪酸、2−エチル酪酸、フェニル酢酸、ケイ皮酸、イソ酪酸、イソ吉草酸、3−メチル吉草酸、2−ヘキセン酸、2−メチル−2−ペンテン酸、2−メチルヘプタン酸、ミリスチン酸、ステアリン酸、乳酸、ピルビン酸、シクロヘキサンカルボン酸等が挙げられる。
親油性溶媒としては、特に限定されず、食品、医薬品、又は化粧品業界で通常用いられているものを使用できる。例えば、トリグリセリド、特に炭素数5〜12の脂肪酸のトリグリセリド(中鎖脂肪酸トリグリセリド;MCT)(例えば、カプリル酸及びカプリン酸のトリグリセリド)、植物油(例えば、オリーブ油、ヒマワリ油、コーン油、ラッカセイ油、ブドウ種子油、小麦胚芽油、菜種油、ホホバ油、サフラワー油)、鉱物油、シリコーン油又はこれらとトリグリセリドの混合物、脂肪酸(例えば、エイコサペンタエン酸(EPA)、ドコサヘキサエン酸(DHA)等)、脂肪酸エステル(例えば、ミリスチン酸イソプロピル)、ショ糖脂肪酸エステル(SAIB)、流動パラフィン、スクワラン等が挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を混合して用いてもよい。これらの含有量は、本発明の効果を妨げない限り特に限定されない。一例をあげると、親油性溶媒の量は、内容物の総重量に対して、0〜95重量%、または、0.01〜90重量でありうる。
一実施形態において、前記香料は、スペアミント、メントール、ペパ−ミント、およびベリー類からなる群より選択される少なくとも一種である。
内容物は、香料、親油性溶媒の他に、本発明の効果を妨げない範囲で、充填剤、甘味料、清涼剤、温熱剤、薬理活性成分、界面活性剤を含んでいてもよい。
充填剤は、内容物の比重の調節を目的として添加され得る。充填剤としては、例えば、エステル樹脂型のダンマー樹脂、木材樹脂、イソ酪酸酢酸スクロース(SAIB)又は臭素化植物油が挙げられるがこれらに限定されない。これらは1種単独で使用してもよく、2種以上を混合して使用してもよい。
甘味料は、エタノール溶液又は懸濁液の形態で添加され得る。甘味料の例としては、アスパルテーム、サッカリン、NHDC、スクラロース、アセスルファム、ネオテーム等が挙げられるがこれらに限定されない。これらは1種単独で使用してもよく、2種以上を混合して使用してもよい。
清涼剤や温熱剤は、口腔内に清涼感や温熱感をもたらす目的で添加され得る。清涼剤としては、コハク酸メンチル及びその誘導体などが挙げられるが、これらに限定されない。温熱剤としては、バニリルエチルエーテルが挙げられるが、これに限定されない。これらは1種単独で使用してもよく、2種以上を混合して使用してもよい。
薬理活性成分としては、特に限定されないが、例えば、グリチルリチン酸及びその誘導体並びにそれらの塩類(例えば、グリチルリチン酸二カリウム、グリチルリチン酸モノアンモニウム等)、セアプローゼ、セミアルカリプロティナーゼ、セラペプターゼ、トラネキサム酸、プロクターゼ、プロナーゼ、ブロメライン等の抗炎症剤等が挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を混合して用いてもよい。
界面活性剤は、特に限定されず、公知のものを使用できる。
内容物は、温度25℃、相対湿度40%の環境下に静置した際の4時間での前記内容物の揮発量(VC)が、配合された前記内容物の総重量に対して3.0重量%以上である。本発明のカプセルは、このような高揮発性の内容物が封入されている点を特徴の一つとする。このような内容物を含むことにより、カプセルが崩壊して内容物が放出された際に、より強い香りや刺激を感じることができる。本発明の一形態のカプセルは、このような高揮発性の内容物を封入する場合であっても、保管時の内容物の揮発が抑制され、カプセル内容物の保存安定性に優れる。
4時間での前記内容物の揮発量(VC)は、好ましくは、3.0〜25重量%であり、より好ましくは3.5〜20重量%であり、さらに好ましくは3.5〜15重量%である。
(カプセル皮膜)
カプセル皮膜は、多糖類を含み、必要に応じて、ゼラチンのような多糖類以外の親水性コロイド、可塑剤、着色剤、甘味料、香料を含む。カプセル皮膜が多糖類を含むことにより、封入する内容物の揮発を抑制したカプセルを製造することができる。
多糖類としては、特に制限されないが、例えば、カラギーナン、寒天、アルギン酸またはその塩、ファーセレラン、カードラン等の海草由来多糖類;ガティガム、アラビアガム等の樹脂由来多糖類;プルラン、ウェランガム、キサンタンガム、ジェランガム等の微生物由来多糖類;トラガントガム、ペクチン、グルコマンナン、デンプン、デキストリン類等の植物由来多糖類;グアーガム、グアーガム誘導体、グアーガム酵素分解物、タラガム、タマリンドシードガム、ローカストビーンガム、サイリウムシードガム、アマシードガム等の種子由来多糖類;ダイユータンガム等の発酵多糖類等が挙げられる。これらは、市販品を使用することができる。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を混合して用いてもよい。中でも、内容物の揮発防止の観点から、ジェランガム、カラギーナン、寒天、グアーガム、グアーガム誘導体、グアーガム酵素分解物、アルギン酸またはその塩、デンプン、デキストリン類が好ましく、ジェランガム、カラギーナン、デンプン、デキストリン類がより好ましい。
多糖類は、所望の破壊強度および皮膜強度を有するカプセルとする点から、ゲル化能を有する多糖類を含むことが好ましい。「ゲル化能を有する」とは、(望ましくは50℃以下、さらに好ましくは40℃以下)でゲル化する性質をいう。ゲル化能を有する多糖類としては、例えば、ジェランガム、カラギーナン、および寒天からなる群より選択される少なくとも一種が挙げられる。
さらに、内容物の揮発防止の観点から、多糖類は、以下のいずれかが好ましい。
(i)ジェランガム、
(ii)ジェランガムおよびカラギーナンの組合せ
(iii)ジェランガム、カラギーナン、および、デキストリン類の組合せ
(iv)ジェランガム、カラギーナン、およびデンプンの組合せ
(v)ジェランガム、カラギーナン、および寒天の組合せ
(vi)ジェランガム、カラギーナン、寒天、および、デキストリン類の組合せ
(vii)ジェランガム、カラギーナン、寒天およびデンプンの組合せ
(viii)カラギーナンとグアーガム、グアーガム誘導体および/またはグアーガム分解物との組合せ
(ix)カラギーナン、グアーガム、グアーガム誘導体および/またはグアーガム分解物、ならびに、デキストリン類の組合せ
(x)カラギーナン、グアーガム、グアーガム誘導体および/またはグアーガム分解物、ならびにデンプンの組合せ
(xi)ジェランガム、カラギーナン、寒天、ならびに、グアーガム、グアーガム誘導体および/またはグアーガム分解物の組合せ
(xii)ジェランガム、カラギーナン、寒天、グアーガム、グアーガム誘導体および/またはグアーガム分解物、ならびに、デキストリン類の組合せ
(xiii)ジェランガム、カラギーナン、寒天、グアーガム、グアーガム誘導体および/またはグアーガム分解物、ならびにデンプンの組合せ
一実施形態において、カプセル皮膜は、多糖類とゼラチンとを組み合わせて含む。ただし、多糖類として寒天を含む場合には、ゼラチンを含まないことが好ましい。好ましい組み合わせ例は、上記で例示した多糖類の組合せ(i)〜(xiii)とゼラチンとの組合せが挙げられる。
一実施形態において、カプセル皮膜はゼラチンを含有しない。
多糖類の含有量は、本発明の効果を妨げない限り特に限定されないが、内容物の揮発防止、カプセルの割れ感の点で、カプセル皮膜の総重量に対して、15〜96重量%が好ましく、20〜95重量%がより好ましく、25〜90重量%がさらに好ましく、30〜90重量%が特に好ましい。
ゼラチンを含む場合には、多糖類およびゼラチンの合計含有量が、カプセル皮膜の総重量に対して、70〜99重量%が好ましく、80〜98重量%がさらに好ましい。ゼラチンを含まない場合には、多糖類の含有量が、カプセル皮膜の総重量に対して、70〜99重量%が好ましく、80〜95重量%がさらに好ましい。
ゲル化能を有する多糖類の含有量は、本発明の効果を妨げない限り特に限定されないが、カプセルの破壊強度および皮膜強度の点から、カプセル皮膜の総重量に対して、50〜95重量%が好ましく、55〜95重量%がさらに好ましい。
ジェランガムとしては、アシル化の有無によって、アシル化ジェランガム(ネイティブジェランガム)と脱アシル化ジェランガムに分類することができる。アシル化ジェランガムは一般に柔らかく伸びのあるゲルを形成する性質がある。脱アシル化ジェランガムは一般に硬くてもろいゲルを形成する性質がある。本発明では、いずれを用いてもよいが、ゲル化温度が低くカプセル製造に適している点で脱アシル化ジェランガムが好ましい。
アシル化ジェランガムの市販品としては、例えば、CPケルコ社製の、ケルコゲルHT、ケルコゲルLT100がある。脱アシル化ジェランガムの市販品としては、例えば、CPケルコ社製の、ケルコゲル、ケルコゲルFがある。
カラギーナンとしては、特に限定されないが、例えば、κ(カッパ)カラギーナン、ι(イオタ)カラギーナン、λ(ラムダ)カラギーナン、μ(ミュー)カラギーナン、ν(ニュー)カラギーナン、θカラギーナン、ζ(ゼータ)カラギーナン又はπカラギーナン等が挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を混合して用いてもよい。中でも、製造時のゲル化能に優れる点、得られるカプセルの耐熱性及び耐湿性に優れる点や外圧を加えた場合に容易に割ることができ、良好な割れ感や感触が得られる点などから、κ(カッパ)カラギーナン、ι(イオタ)カラギーナンが好ましい。
カラギーナンは、紅藻類のスギノリ科、ミリン科及びイバラノリ科等の全藻より、公知の手段、方法を用いて抽出して製造される。カラギーナンは市販品を使用することができる。市販品としては、ゲニュービスコ(イオタタイプ、三晶(株))、ゲニューゲル(カッパタイプ、三晶(株))、サチアゲル ME4SB(SATIAGEL ME4SB、カッパタイプ、(株)カーギルジャパン社)等が挙げられ、サチアゲル ME4(SATIAGEL ME4、カッパタイプ、(株)カーギルジャパン社)等が好適に挙げられる。また、カプセルを、透明又は半透明とし、商品のイメージに合わせたカラーリングを行う場合、カッパカラギーナンを使用するのが好ましい。
前記カラギーナンの粘度としては、特に限定されないが、得られるカプセルの保存性、崩壊性等に優れ、手で適度な力を加えた際に、より容易に割ることができ、割れ感が良く、感触を楽しむこともできる点から、5mPa・s以上のものが好ましい。粘度の上限は、特に限定されないが、500mPa・s以下のものが好ましい。前記粘度は、食品添加物公定書第8版記載の方法で測定される値であり、例えば、B型粘度計(メーカー名:BROOK FIELD、MODEL:LVDVE115)を用いて測定できる。
カラギーナンは、特に限定されないが、得られるカプセルの保存性、崩壊性等に優れる点から、例えば1%溶液における20℃でのpHが、6.5〜13.0のものがより好ましく、pH7.8〜12.0のものがさらに好ましい。
カラギーナンの含有量は、特に限定されないが、カプセル皮膜の総重量に対して、通常1.0〜50.0重量%であり、好ましくは3.0〜45.0重量%が好ましい。カラギーナンの増加につれて、カプセル皮膜液の粘度が増加する傾向がある。
寒天としては、特に限定されないが、例えば、粉末寒天、固形寒天、フレーク寒天等が挙げられ、粉末寒天が好ましい。本発明に用いる寒天の原料としては、特に限定されず、例えば、紅藻類等が挙げられる。紅藻類としては、例えば、天草、オゴノリ等が挙げられ、天草が好ましい。寒天は、市販品を使用することができる。
中でも、得られるカプセルの耐熱性及び耐湿性に優れる点や外圧を加えた場合に容易に割ることができ、良好な割れ感や感触が得られる点などから、高強度を有する寒天が好ましい。具体的には、寒天は、ゼリー強度が600g/cm以上のものが好ましく、650g/cm以上のものがより好ましく、700g/cm以上のものがさらに好ましい。前記ゼリー強度は日寒水式で測定された値であり、具体的には、寒天の1.5%溶液を調製し、20℃で15時間放置、凝固せしめたゲルについて、その表面1cm当たり20秒間耐え得る最大重量(g数)をもってゼリー強度とする。前記ゼリー強度は1.5%濃度における値を意味する。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を混合して用いてもよい。
寒天の含有量は、特に限定されないが、粘度の点で、カプセル皮膜の総重量に対して、通常1〜60重量%であり、20〜55重量%が好ましい。
グアーガムは、マメ科植物のグァーの種子から公知の手段、方法を用いて、粉砕又は抽出して製造される。また、グアーガムに代えて又はグアーガムに加えて、グアーガム誘導体を用いてもよい。グアーガム誘導体としては、特に限定されないが、例えば、ヒドロキシプロピルグアーガム、カチオン化グアーガム等が挙げられる。
グアーガムおよびグアーガム誘導体の含有量は、特に限定されないが、粘度の点で、カプセル皮膜の総重量に対して、1〜20重量%であり、1.5〜10重量%が好ましい。
グアーガム分解物としては、本発明の効果を有する限り特に限定されず、グアーガム酵素分解物等が挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を混合して用いてもよい。これらは、市販品を使用することができる。市販品としては、ファイバロン(大日本住友製薬(株))、グアファイバー(明治フードマテリアル(株))、サンファイバー(太陽化学(株))ドゥファイバー(大正製薬(株))、ネオビスコG(三晶(株))、メイプロHPGシリーズ(三晶(株))、ジャガーCシリーズ(三晶(株))、メイプロガム(三晶(株))、セルパールFGシリーズ(ソマール(株))、RG100(MRCポリサッカライド(株))等が挙げられる。
グアーガム分解物の含有量は、特に限定されないが、粘度の点で、カプセル皮膜の総重量に対して、1〜20重量%であり、1.5〜10重量%が好ましい。
カプセル皮膜は、カプセルの保存性、崩壊性の点からアルギン酸またはその塩を含んでもよい。アルギン酸塩としては、特に限定されないが、例えば、アルギン酸金属塩が好適に挙げられる。具体的には、ナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩、カルシウム、マグネシウム塩等のアルカリ土類金属塩、鉄、スズ等の金属塩が挙げられ、アルギン酸ナトリウムとアルギン酸カリウムが特に好ましく、アルギン酸ナトリウムが最も好ましい。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を混合して用いてもよい。アルギン酸の金属塩としては、低粘度のものが好ましく、例えば、500mPa・s以下のものが好ましく、400mPa・s以下のものがより好ましい。前記粘度は、食品添加物公定書第8版記載の方法で測定される値であり、例えば、B型粘度計(メーカー名:BROOK FIELD、MODEL:LVDVE115)を用いて測定できる。アルギン酸またはその塩は、1種単独で使用してもよく、2種以上を混合して用いてもよい。
カプセルを透明または半透明とする場合、アルギン酸塩として、アルギン酸ナトリウムを使用するのが好ましい。これにより、カプセルのカラーリングが容易になる。アルギン酸またはその塩は、褐藻類からアルギン酸を公知の手段、方法で抽出することによって得られる。これらは、市販品を使用することができる。市販品としては、例えば、サンアルギン(三晶(株))等が挙げられる。
アルギン酸またはその塩の含有量は、特に限定されないが、粘度の点で、カプセル皮膜の総重量に対して、例えば1.0〜50.0重量%であり、3.0〜45.0重量%が好ましい。
デキストリン類は、デキストロース当量(DE)が20以下のものが好ましい。デキストロース当量(DE)は、デキストロース(ブドウ糖)の還元力を100とした場合の加水分解の程度を示す相対的な尺度であり、0に近いほどデンプンに近い特性、100に近づくほどデンプンの加水分解が進み、ブドウ糖に似た特性となる。デキストロース当量(DE)はレーンアイノン(LANE−EYNON)法で測定できる。
デキストリン類としては特に制限されず、デキストリン、マルトデキストリン、難消化性デキストリン、シクロデキストリン(α、β、又はγ)などが挙げられる。これらは、市販品を使用することができる。デキストリンの含有量は、カプセル皮膜の総重量に対して、1〜40重量%が好ましく、5〜30重量%がより好ましい。例えば、デキストリン、マルトデキストリン、難消化性デキストリンとしては、松谷化学工業(株)製品等が使用できる。
デンプンとしては、特に限定されず、市販品を使用することができる。デンプンの含有量は、カプセル皮膜の総重量に対して、1〜40重量%が好ましく、5〜30重量%がより好ましい。
ゼラチンとしては、特に限定されず、豚ゼラチン、牛ゼラチン、魚ゼラチン等が挙げられる。また、ゼラチンとしては、特に限定されず、コハク化ゼラチン、ゼラチン加水分解物、加水分解ゼラチン、架橋型ゼラチン等のゼラチン誘導体を使用してもよい。これらは、市販品を使用することができる。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を混合して用いてもよい。宗教上の制限、アレルギーの問題等から、ほ乳類(例えば、牛、豚等)由来成分を使用しないことを目的とする場合、ほ乳類由来のゼラチンを使用しないことにより、非ほ乳類性カプセルとすることができる。
ゼラチンとしては、特に限定されないが、得られるカプセルが耐熱性及び耐湿性に優れ、手で適度な力を加えた際に、より容易に割ることができ、割れ感が良く、感触を楽しむこともできるため、高強度のものが好ましく、例えば、ブルーム強度(ブルーム(bloom)数)が190以上のものが好ましく、220以上のものがより好ましく、250以上のものがさらに好ましい。ブルーム強度は、直径12.7mmの円筒形のピストンが4mmゲルに押しこまれるのに必要な質量によって定義される。これらは、市販品(例えば、ルスロ(Rousselot)社製品)を使用することができる。
ゼラチンの含有量は、特に限定されないが、カプセル皮膜の総重量に対して、通常75重量%未満であり、70重量%以下が好ましく、60重量%以下がより好ましく、50重量%以下がさらに好ましい。ゼラチンの含有量が多いほどカプセルが硬くなり、破壊強度は向上するが、潰れにくくなる傾向がある。
カプセル皮膜は、破壊強度や耐衝撃の点で、可塑剤を含むことが好ましい。可塑剤としては、特に限定されず、例えば、グリセリン、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ポリプロピレングリコール等の多価アルコール;ブドウ糖、果糖、グルコース、ガラクトース等の単糖類;ショ糖、麦芽糖、トレハロース、カップリングシュガー等の2糖類及び、マルトオリゴ糖等のオリゴ糖;ソルビトール、マルチトール、ラクチトール、パラチニット、キシリトール、マンニトール、ガラクチトール等の糖アルコール;ポリビニルアルコール;トリアセチン;ポリデキストロース、還元デンプン加水分解物等のデンプン誘導体;ヒドロキシメチルセルロース(HPMC)、ヒドロキシプロピルセルロース(HPC)、メチルセルロース(MC)、カルボキシメチルセルロース(CMC)等のセルロース誘導体等が挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を混合して用いてもよい。これらは、市販品を使用することができる。例えば、マルトオリゴ糖としては、松谷化学工業(株)製品等が使用できる。デンプン誘導体としては、DE(デンプン分解度)が10〜90程度のものが好ましい。
可塑剤の含有量は、特に限定されないが、得られるカプセルが耐熱性及び耐湿性に優れ、手で適度な力を加えた際に、容易に割ることができ、感触を楽しむこともできる点を考慮して、造膜性基剤を1種単独(寒天単独、カラギーナン単独又はゼラチン単独)で使用する場合を除いて、15重量%未満が好ましく、13重量%以下がより好ましい。造膜性基剤を1種単独(寒天単独、カラギーナン単独又はゼラチン単独)で使用する場合、可塑剤のカプセル皮膜中の含有量は、約35重量%を上限とすることができ、30重量%以下が好ましい。
可塑剤の含有量は、特に限定されないが、耐衝撃の点から、前記カプセル皮膜の総重量に対して、1重量%〜30重量%が好ましく、4重量%〜20重量%がより好ましい。
中でも、耐衝撃の点で、可塑剤は、グリセリンを含むことが好ましい。グリセリンの含有量は、前記カプセル皮膜の総重量に対して、1重量%〜30重量%が好ましく、4重量%〜20重量%がより好ましい。
カプセル皮膜がゼラチンを含む場合、耐衝撃の点で、グリセリンの含有量は、前記カプセル皮膜の総重量に対して、4重量%〜20重量%が好ましい。
一実施形態において、可塑剤は、グリセリンおよび/または還元デンプン加水解物から選択される少なくとも一種を含む。
好ましい実施形態において、20〜80重量%(好ましくは30〜75重量%)のゲル化能を有する多糖類と、4〜20重量%(好ましくは5〜15重量%)のグリセリンと、0〜40重量%(好ましくは5〜30重量%)の、デンプン、デキストリン類、および還元デンプン加水分解物から選択される少なくとも一種と、を含む。
着色剤としては、特に制限されないが、例えば、公知の色素、顔料等を使用できる。これらの含有量は、本発明の効果を妨げない限り特に限定されない。これらは、市販品を使用することができる。
甘味料としては、特に制限されないが、例えば、スクラロース、アセスルファム、アスパルテーム、サッカリン、トレハロース、ソルビトール、スクロース、エリスリト−ル等が挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を混合して用いてもよい。これらの含有量は、本発明の効果を妨げない限り特に限定されない。これらは、市販品を使用することができる。
カプセル皮膜の厚さ(TH)は、内容物の揮発防止および破壊強度の点から60μm以上である。好ましくは、カプセル皮膜の厚さ(TH)は60〜110μmが好ましく、60〜100μmがより好ましく、65〜90μmがさらに好ましい。カプセル皮膜の厚さ(TH)は、例えば、デジタルマイクロスコープ(例えば、(株)キーエンス製の商品名;VHX−900、10μmの校正スケールを使用)を用いて測定することができる。カプセル崩壊性の品質が均一になるため、カプセル皮膜の厚さ(TH)の平均値を上記範囲とすることが好ましい。
内容物の揮発防止の点から、内容物の揮発量(VC)に対するカプセル皮膜の厚さ(TH)の比(TH(μm)/VC(重量%))が8以上であることが好ましい。TH(μm)/VC(重量%)は、より好ましくは8〜50であり、さらに好ましくは10〜40である。
カプセル皮膜の水分活性値は、0.400〜0.650が好ましく、0.410〜0.630がより好ましく、0.420〜0.620がさらに好ましい。水分は保存性を損なう原因ともなるが、カプセルに存在する腐敗に関与する微生物が利用できるのは、「自由水」と呼ばれる水分だけである。水分活性値(Aw)は、製造直後に、22℃、60%RH(相対湿度)におけるロトロニック社製の水分活性測定システムで測定した自由水の割合を意味する。ロトロニック社製の水分活性測定システムとしては、Awシリーズ(例えば、Aw−ラボ、Aw−パーム、Aw−クイック等)が挙げられる。
カプセル皮膜の含水率は、特に限定されないが、好ましくは10.0%以上19.0%以下であり、より好ましくは11.0%以上18.0%以下であり、さらに好ましくは12.0〜16.0%である。どのカプセルも同じ力で、容易に割ることができ、崩壊性の品質が均一になるため、カプセルの含水率の平均値を前記範囲とすることが特に好ましい。本明細書において、含水率は、日局方に記載の方法で測定した値であり、具体的には、22℃60%RHの状態から110℃120分で処理した後の乾燥重量を測定し、算出した値である。
<カプセルの製造方法>
カプセルの製造方法としては、特に制限はなく、公知の製造方法の中から適宜選択することができ、例えば、特許第5047285号公報、特表平10−506841号公報、特許第5581446号公報などに記載の方法を使用することができる。例えば、二重又は多重(三重以上)ノズルによる滴下方式(シームレスカプセル法)による液中滴下法等が挙げられる。この方法により、カプセル内容物をカプセル皮膜に充填し、成形、乾燥することにより行うことができる。また、
具体的には、カプセル皮膜の構成成分を含むカプセル皮膜液およびカプセル内容物、および必要により、中間層材料を、二重または多重(三重以上)ノズルを用いてキャリア流体中に押し出すとともにカプセル内容物をカプセル皮膜に充填し、次いで、光照射、加熱および/または冷却してカプセル皮膜液を硬化することによりカプセルを成形し、続いて乾燥することにより製造することができる。
カプセル皮膜液は、カプセル皮膜の構成成分を溶媒に溶解して調製することができる。溶媒としては、本発明の効果を妨げない限り特に限定されず、例えば、水、エタノール等のアルコール類が挙げられ、水が好適である。前記皮膜形成剤を、溶媒に溶解する際に、加熱処理が好適である。加熱温度は、特に限定されないが、60〜100℃程度であり、70〜95℃程度がより好ましい。カプセル皮膜液(混合液)の95℃での粘度は、特に限定されないが、カプセルの崩壊性(膜の均一性)等の効果が得られる点から、50〜500mPa・sが好ましく、50〜200mPa・sがより好ましい。粘度は、例えばB型粘度計(メーカー名:BROOK FIELD、MODEL:LVDVE115)を用いて測定することができる。
上記方法により湿潤カプセルを成形した後に、乾燥して乾燥カプセルとする。が、この乾燥は、例えば、通風装置付きの「回転ドラム式乾燥機」を用いて行うことが一般的であり、その他、シームレスカプセル等の小さいカプセルについてはこれを吹き上げて流動させながら乾燥する流動式であってもよい。乾燥温度は、特に限定されないが、20〜50℃程度であってもよい。
<コーティング>
カプセルの湿度を保ち、割れやすくするために、ツェイン等の各種コーティング剤でコーティングを施し、コーティング層を有していてもよい。
コーティング剤としては、特に限定されないが、一般に用いられる公知のコーティング剤、例えば、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、エチルセルロース、メタクリル酸コポリマー、セラック、水溶性セラック、シリコーンオイル、メチルセルロース、カルナバロウ、ツェイン等が挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよく、必要に応じて、2種以上を適宜組み合わせて使用してもよい。市販品としては、例えば、オパドライ、オイドラギット等が挙げられる。コーティング層の厚さは、本発明の効果を妨げない範囲であればよく、特に限定されない。
コーティング方法としては、乾燥後のカプセルに、コーティング剤を揮発性溶媒等に溶解又は分散したものを噴霧又は塗布し、揮発性溶媒を揮散させる方法(上掛け法)、コーティング剤を揮発性溶媒等に溶解または分散させたものに乾燥後のカプセルを浸漬し、揮発性溶媒を揮散させる方法(ディップ法)、カプセル皮膜液調製時に予め分散・懸濁させておく方法(練り込み法)等を挙げることができ、特にその方法に制限はない。
<カプセルの使用>
本発明の一実施形態の崩壊可能なカプセルは、喫煙器具に使用でき、好適には紙巻きタバコ、葉巻又はパイプに使用することができる。
一実施形態において、カプセルはフィルター中に挿入される。
本発明の一実施形態によれば、上記実施形態のカプセルを含む、喫煙器具用フィルターが提供される。また、本発明の一実施形態によれば、上記実施形態のカプセルまたは該カプセルを含むフィルターを含む、喫煙器具が提供される。
本発明は、本発明の効果を奏する限り、本発明の技術的範囲内において、上記の構成を種々組み合わせた態様を含む。
以下、本発明について実施例を参照して詳述するが、本発明の技術的範囲はこれに限定されるものではない。なお、特記しない限り、各例中の部および%はいずれも重量基準である。
また、各物性の測定は、以下の方法により行った。
(カプセル皮膜の厚さ)
カプセル皮膜の厚さは、カプセルの中心を2分割して、左右上下がほぼ均等になるような4箇所を測定し、その平均値とした。測定には、キ−エンス製VHX−900Fを使用した。
(カプセル直径)
カプセル直径は、ミツトヨ製マイクロゲ−ジを使用してカプセルの直径(mm)は、長径(mm)と短径を測定し、その平均値とした。測定は20個のサンプルについて行い、平均値を直径とした。
(カプセルの破壊強度)
レオメーターCR−3000EX(株式会社サン科学製)を用いて、カプセル20個の破壊強度を測定し、その平均値をカプセルの破壊強度とした。
(揮発量VC)
各カプセル内容物を直径87mmのガラスシャ−レ(高さ19mm)に入れ、温度25℃(±2℃)、相対湿度40%(±5%)の条件に設定した恒温恒湿層THN062PC型(製造元:ADVANTEC東洋(株))中で4時間静置した。カプセル内容物の初期重量(配合重量)(W1)と、4時間後のカプセル内容物の重量(W2)を測定した。使用したカプセル内容物は各約2gであり、カプセル重量の測定には、分析用電子天秤GR−200を使用した。
各カプセル内容物について、下記式から揮発量VCを算出した。
[揮発量VC(重量%)]=(W1−W2)/W1×100
<カプセルに内包する内容物の揮発量の測定>
1.カプセル内容物の調製
表1に示す香料成分および親油性溶媒を添加し、混合して、カプセル内容物1〜10を得た。各カプセル内容物について、揮発量VCを算出した。結果を表1に示す。
用いた香料成分および親油性溶媒の詳細は以下の通りである。
(香料成分)
香料1:L-メントール(高砂香料製)
香料2:グレープ&ベリー香料 No984(大阪香料製)
香料3:スペアミントオイル(長岡実業製)
香料4:ペパーミントオイル(長岡実業製)
(親油性溶媒)
溶媒1:ココナードML(C8/C10/C12脂肪酸トリグリセリド、花王(株)製)
溶媒2:オリーブ油(エキストラバージンオリーブ由: Agroalimentaria MUSA S.L製)
Figure 0006603817
[カプセル製造例1]
<カプセルの製造>
シームレスカプセルの製造方法である液中滴下法により、各カプセル内容物の液体を内包したカプセル(真球状)を製造した。カプセルの直径は約3.5mmΦ、内包するカプセル内容物の重量は19.3mgとした。
カプセル皮膜処方は、以下の通りである。
Figure 0006603817
なお、カプセル製造において、上記皮膜成分に95℃での皮膜粘度が50〜200mPa・sの範囲となるように精製水を加えて、95℃で撹拌しながら2時間加熱することにより調製した皮膜液をカプセル製造のために用いた。
製造したカプセルは、25℃(±5℃)、湿度40%RH(±20%)の環境下で回転型乾燥機を用いて、カプセルの水分活性値が0.3〜0.6になるまで、乾燥させた。
製造にあたり、各カプセル内容物について、カプセル皮膜の膜厚が異なる2〜3種類のカプセルを製造した。
製造したカプセルについて、カプセル皮膜の厚さ、カプセルの破壊強度を測定した。結果を表3〜表5に示す。
<保存安定性の評価(12月重量減少率)>
製造したカプセルを6号瓶に30g入れて、栓はせずに温度40℃、相対湿度75%の環境で保管した。4、8、および12ヶ月後のカプセル重量を測定した。12ヶ月後のカプセル重量(WC12)のカプセル保管前の重量(WC0)に対する重量差から12月重量減少率(%)を算出した。
12月カプセル減少率(%)=(WC12−WC0)/WC0×100
なお、カプセルの重量の測定にあたっては、温度25℃、相対湿度45%の恒温恒湿層で24時間の調湿を行い、皮膜の水分量を一定にさせた。
結果を表3〜表5に示す。なお、表3に示すカプセルの皮膜率は約7重量%、表4に示すカプセルの皮膜率は約11重量%、表5に示すカプセルの皮膜率は約15重量%であった。
Figure 0006603817
Figure 0006603817
Figure 0006603817
上記表3〜表5から、カプセル皮膜が多糖類を含み、カプセル皮膜の厚さ(TH)が60μm以上であり、内容物の4時間での揮発量(VC)が3.0重量%以上である実施例のカプセルは重量の12月減少率が小さく、保存安定性に優れることが確認された。また、これらのカプセルでは、カプセル直径当たりの破壊強度が3〜8N/mmの範囲であり、指で圧力を加えると破裂した。これらのカプセルは、喫煙器具のフィルター内に封入し、フィルター上で圧力を加えて破裂させることが可能である。
一方、内容物の4時間での揮発量(VC)が3.0重量%以上であり、カプセル皮膜の厚さ(TH)が60μm未満である場合(A4〜A7、A9)は、12月減少率が大きく、保存安定性に劣ることが確認された。
内容物の4時間での揮発量(VC)が3.0重量%未満である場合には、カプセル皮膜の厚さ(TH)が60μm未満である場合(A3、A8、A10)であっても、12月減少率は比較的小さい傾向がみられた。
[カプセル製造例2]
表6のカプセル皮膜処方とし、カプセル内容物としてカプセル内容物No.4を使用したこと以外は、カプセル製造例1の<カプセルの製造>と同様にして、カプセルを製造した。カプセルの直径は約3.5mmΦ、内包するカプセル内容物の重量は19.3mgとした。
Figure 0006603817
製造したカプセルについて、カプセル皮膜の厚さ、カプセルの破壊強度を測定した。結果を表7に示す。
Figure 0006603817
表7から、カプセル皮膜が多糖類を含有しない場合には、破壊強度が大きいか、または、破裂させること自体ができなかった。
[カプセルの製造例3]
表8のカプセル皮膜処方とし、カプセル内容物としてカプセル内容物No.5を使用したこと以外は、カプセル製造例1の<カプセルの製造>と同様にして、カプセルを製造した。カプセルの直径は約3.5mmΦ、内包するカプセル内容物の重量は19.3mgとした。
Figure 0006603817
製造したカプセルについて、カプセル皮膜の厚さ、カプセルの破壊強度を測定した。結果を表9に示す。
Figure 0006603817
[カプセル製造例4]
表10のカプセル皮膜処方とし、カプセル内容物としてカプセル内容物No.5を使用したこと以外は、カプセル製造例1の<カプセルの製造>と同様にして、カプセルを製造した。カプセルの直径は約3.5mmΦ、内包するカプセル内容物の重量は19.3mgとした。
Figure 0006603817
製造したカプセルについて、カプセル皮膜の厚さ、カプセルの破壊強度を測定した。結果を表11に示す。
Figure 0006603817
[カプセル製造例5]
表12のカプセル皮膜処方とし、カプセル内容物としてカプセル内容物No.5を使用したこと以外は、カプセル製造例1の<カプセルの製造>と同様にして、カプセルを製造した。カプセルの直径は約3.5mmΦ、内包するカプセル内容物の重量は19.3mgとした。
Figure 0006603817
製造したカプセルについて、カプセル皮膜の厚さ、カプセルの破壊強度を測定した。結果を表13に示す。
Figure 0006603817
[カプセル製造例6]
表14のカプセル皮膜処方とし、カプセル内容物としてカプセル内容物No.5を使用したこと以外は、カプセル製造例1の<カプセルの製造>と同様にして、カプセルを製造した。カプセルの直径は約3.5mmΦ、内包するカプセル内容物の重量は19.3mgとした。
Figure 0006603817
製造したカプセルについて、カプセル皮膜の厚さ、カプセルの破壊強度を測定した。結果を表15に示す。
Figure 0006603817
[カプセル製造例7]
表16のカプセル皮膜処方とし、カプセル内容物としてカプセル内容物No.5を使用し、カプセルの直径を約2.7mmΦ、内包するカプセル内容物の重量を10mgとしたこと以外は、カプセル製造例1の<カプセルの製造>と同様にして、カプセルを製造した。
Figure 0006603817
製造したカプセルについて、カプセル皮膜の厚さ、カプセルの破壊強度を測定した。結果を表17に示す。
Figure 0006603817
本発明の崩壊可能なシ−ムレスカプセルは、喫煙器具用フィルターやこれを用いた喫煙器具に好適に用いられる。
1 カプセル内容物
2 カプセル皮膜
3 シームレスカプセル

Claims (12)

  1. 喫煙器具に用いられる崩壊可能なシ−ムレスカプセルであって、
    油性成分を含む内容物と、前記内容物を封入するカプセル皮膜とを有し、
    前記カプセル皮膜は、多糖類を含み、
    前記カプセル皮膜の厚さが、60μm以上であり、
    温度25℃、相対湿度40%の環境下に静置した際の4時間での前記内容物の揮発量(VC)が、配合された前記内容物の総重量に対して3.0重量%以上であり、
    カプセル直径当たりの破壊強度が3〜8N/mmであり、
    前記内容物の揮発量(VC)に対する前記カプセル皮膜の厚さ(TH)の比(TH(μm)/VC(重量%))が8以上50以下である、カプセル。
  2. 前記多糖類は、ゲル化能を有する多糖類を含む、請求項1に記載のカプセル。
  3. 前記カプセル皮膜は、前記カプセル皮膜の総重量に対して、
    20〜80重量%のゲル化能を有する多糖類と、
    4〜20重量%のグリセリンと、
    0〜40重量%の、デンプン、デキストリン類、および還元デンプン加水分解物から選択される少なくとも一種と、
    を含む、請求項1または2に記載のカプセル。
  4. 前記カプセル皮膜の厚さが、60〜110μmである、請求項1〜3のいずれか一項に記載のカプセル。
  5. 前記カプセル皮膜は、ゼラチンをさらに含む、請求項1〜4のいずれか一項に記載のカプセル。
  6. 前記多糖類は、ジェランガム、カラギーナン、寒天、グアーガム、グアーガム誘導体、グアーガム酵素分解物、アルギン酸またはその塩、デンプン、およびデキストリン類からなる群より選択される少なくとも一種を含む、請求項1〜5のいずれか一項に記載のカプセル。
  7. 前記ゲル化能を有する多糖類は、ジェランガム、カラギーナン、および寒天からなる群より選択される少なくとも一種を含む、請求項2または3に記載のカプセル。
  8. 前記油性成分は、香料を含む、請求項1〜7のいずれか一項に記載のカプセル。
  9. 前記香料は、スペアミント、メントール、ペパーミント、およびベリー類からなる群より選択される少なくとも一種である、請求項8に記載のカプセル。
  10. カプセルの皮膜率が、9.0〜18.0重量%である、請求項1〜9のいずれか一項に記載のカプセル。
  11. 請求項1〜10のいずれか一項に記載のカプセルを含む、喫煙器具用フィルター。
  12. 請求項1〜10のいずれか一項に記載のカプセルまたは請求項11に記載のフィルターを含む、喫煙器具。
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