JP5581098B2 - 内視鏡装置及び送気送液ノズル - Google Patents

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本発明は、内視鏡の先端部に設けられて液体又は気体を噴出する送気送液ノズル及びこの送気送液ノズルを備える内視鏡装置に関する。
内視鏡装置は、被験者の体内に挿入される内視鏡と被験者の体外に設けられて画像処理を行うプロセッサとを備える。内視鏡の遠位端には、観察対象物からの反射光を取り入れる観察窓と、観察窓に向けて気体又は液体を噴出する送気送液ノズルが取り付けられる。ユーザは、送気送液ノズルから気体又は液体を噴出して観察窓に付着した異物を除去、すなわち洗浄する。
観察窓に付着した異物を適切に除去するため、複数の送気送液ノズルが提案されている。すなわち、内視鏡の遠位端部から観察窓を円錐台形に盛り上げて、気体又は液体が観察窓の全面に流れるようにした構成(特許文献1及び2)、送気送液ノズルの立ち上がり位置の周囲を観察窓よりも陥没させた構成(特許文献3)、そして、送気送液ノズル及び観察窓を水路の中に設け、水路に接続した吸引口から水路内の流体を吸引する構成(特許文献4)が提案されている。
特開2003−210388号公報 特開平03−215238号公報 実開平03−56402号公報 実公平07−4801号公報
いずれの構成においても、送気送水ノズルの周囲に付着した水が観察窓に向けて流れる恐れがある。送気送水ノズルから噴出した気体は、周囲に負圧領域を形成する。この負圧領域に水が吸い寄せられて観察窓に向けて流れる。さらに、観察窓を円錐台形に盛り上げることにより観察窓の周囲に凹凸が形成される。この凹凸に粘液や汚物が付着するおそれがある。
本発明はこれらの問題に鑑みてなされたものであり、観察窓を適切に洗浄可能な内視鏡装置及び送気送液ノズルを得ることを目的とする。
本願第1の発明による内視鏡装置は、内視鏡の遠位端まで気体又は液体を送り、遠位端に開口する送気送液管路と、送気送液管路の開口に設けられ、送気送液管路が送った気体又は液体を所定の方向に向けて噴出する噴出口と、内視鏡の遠位端から突出すると共に、噴出口の縁から所定の方向に向けて延びる保護壁とを備え、保護壁は、所定の方向に対し送気送液管路の開口を超えて延びることを特徴とする。
保護壁は、内視鏡の遠位端から噴出口の天井までの高さの半分以上の高さで内視鏡の遠位端から突出することが好ましい。
内視鏡の遠位端に設けられ、観察対象物からの反射光を取り入れる観察窓をさらに備え、噴出口は、開口の縁と観察窓の縁とをつなぐ接線上に設けられる側壁を有し、保護壁は、噴出口の側壁が延びる方向と同じ方向に向けて延びることが好ましい。
保護壁は、内視鏡の遠位端に噴出口を取り付けるために用いる接着剤により形成されてもよい。
保護壁は、噴出口の縁から突出して、噴出口と一体となって形成されることが好ましい。
保護壁は、内視鏡の遠位端から突出して、内視鏡の遠位端と一体となって形成されてもよい。
本願第2の発明による送気送液ノズルは、内視鏡の遠位端まで気体又は液体を送り、遠位端に開口する送気送液管路に取り付けられる送気送液ノズルであって、送気送液管路の開口に設けられ、送気送液管路が送った気体又は液体を所定の方向に向けて噴出する噴出口と、内視鏡の遠位端から突出すると共に、噴出口の縁から所定の方向に向けて延びる保護壁とを備え、保護壁は、所定の方向に対し送気送液管路の開口を超えて延びる送気送液ノズル。
本発明によれば、観察窓を適切に洗浄可能な内視鏡装置及び送気送液ノズルを得る。
第1の実施形態による内視鏡装置を示したブロック図である。 内視鏡装置の遠位端面を模式的に示した図である。 図2のIII−III線における遠位端部の端面図である。 送気送液ノズルを斜め上方から見た斜視図である。 送気送液ノズル及び観察窓の断面図である。 側壁が設けられない場合における、流体の圧力分布を示したコンター図である。 送気送液ノズルが噴出する流体の圧力分布を示したコンター図である。 第1の実施形態の変形例による送気送液ノズル及び観察窓の端面図である。 第2の実施形態による内視鏡装置の遠位端面を模式的に示した図である。 第2の送気送液ノズルを斜め上方から見た斜視図である。 図9のXI−XI線における遠位端部の一部断面図である。 第3の実施形態による内視鏡装置の遠位端面を模式的に示した図である。 第3の送気送液ノズルを斜め上方から見た斜視図である。 図12のXIV−XIV線における遠位端部の一部断面図である。 第4の実施形態による内視鏡装置の遠位端面を模式的に示した図である。 第4の送気送液ノズルを斜め上方から見た斜視図である。 図15のXVII−XVII線における遠位端部の一部断面図である。 第5の実施形態による内視鏡装置の遠位端面を模式的に示した図である。 第5の送気送液ノズルを斜め上方から見た斜視図である。 図18のXX−XX線における遠位端部の一部断面図である。 第6の実施形態による内視鏡装置の遠位端面を模式的に示した図である。 第6の送気送液ノズルを斜め上方から見た斜視図である。 第6の送気送液ノズルを斜め下方から見た斜視図である。 リングを斜め上方から見た斜視図である。 図21のXXV−XXV線における遠位端部の一部断面図である。
本発明の第1の実施形態による内視鏡装置100について図1から7を用いて説明する。
図1は、内視鏡装置100のブロック図である。内視鏡装置100は、被験者の体内に挿入される内視鏡200と、被験者の体外に設けられて画像処理を行うプロセッサ300とを主に備える。
内視鏡200は、被験者の体内に挿入される挿入部240と、術者が保持する操作部220と、内視鏡200とプロセッサ300とを接続するコネクタ210とを主に備える。ユニバーサルケーブル230がコネクタ210と操作部220とを接続する。
コネクタ210は、給気口211、給液口212、及び負圧供給口213を有する。給気口211及び給液口212には、給気給液タンクから延びる給気給液コネクタが接続され、給気口211に気体、例えば空気を、給液口212に液体、例えば水を供給する。これらの空気及び水は、所定の圧力まで加圧されている。負圧供給口213には、負圧ポンプから延びる負圧コネクタが接続されて負圧が加えられる。給気給液タンク、給気給液コネクタ、負圧ポンプ、及び負圧コネクタは図示されない。
気体流入管路231が給気口211からコネクタ210内部及びユニバーサルケーブル230を経て操作部220まで延びる。同様に、給液口212から液体流入管路232が、負圧供給口213から負圧管路233が、操作部220まで各々延びる。
操作部220は、鉗子を挿入、又は薬剤を注入するための鉗子挿入口222と、送気送液スイッチ110と、吸引スイッチ150とを備える。
送気送液スイッチ110には、コネクタ210から延びる気体流入管路231及び液体流入管路232と、挿入部240から延びる送気送液管路242及び気体流出管路221とが接続される。気体流出管路221は、挿入部240の遠位端付近で送気送液管路242と接続される。送気送液スイッチ110は、その進退方向に延びる孔を備え、孔は気体流入管路231及び送気送液管路242に接続される。ユーザが孔を塞がないとき、気体は、気体流入管路231から孔を経て周囲に放出される。ユーザが孔を塞ぐと、気体は、気体流入管路231から気体流出管路221を経て送気送液管路242に導かれる。送気送液スイッチ110をユーザが押圧すると、液体が液体流入管路232から送気送液口243に導かれる。これにより、挿入部240の遠位端部246に設けられた送気送液口243から液体又は気体が噴出する。
吸引スイッチ150には、コネクタ210から延びる負圧管路233が接続される。吸引スイッチ150は一段スイッチであって、ユーザが押圧すると、負圧が負圧管路233から吸入管路241に導かれる。これにより、挿入部240の遠位端部246に設けられた吸入口245から異物等が吸入される。
吸入管路241から分岐した鉗子管路223が鉗子挿入口222に接続される。鉗子管路223を介して流れて来る気体、液体、異物等が鉗子挿入口222から外部に流出しないように、スリットが入った図示しない鉗子栓が鉗子挿入口222に装着される。
挿入部240の遠位端部246は、円柱形状であって、その先端に円形の遠位端面249を有する。CCDユニット250、吸入口245、及び送気送液口243は、遠位端面249から露出するように、遠位端部246に設けられる。送気送液口243には、挿入部240の内部を操作部220から延びる送気送液管路242が取り付けられ、送気送液口243の開口部には、第1の送気送液ノズル260が取り付けられる。吸入口245には、挿入部240の内部を操作部220から延びる吸入管路241が接続される。CCDユニット250は、観察対象物を撮像して、信号ケーブル247を介して撮像信号をプロセッサ300に送信する。
プロセッサ300は、図示しない照明用ファイバを介して照明レンズ244に照明光を送り、あるいは撮像信号を受信して、図示しない表示装置に画像を表示する。
次に、図2を用いて遠位端部246について説明する。図2は、内視鏡200の遠位端面249をその軸方向から見た図である。
遠位端面249には、観察窓251、2つの照明レンズ244、吸入口245、及び第1の送気送液ノズル260が主に露出する。観察窓251はCCDユニット250に取り付けられ、遠位端部246から外部に露出する。2つの照明レンズ244は、観察窓251の両側に配され、プロセッサ300から送られる照明光を観察対象物に対して照射する。第1の送気送液ノズル260は、その開口が観察窓251に向くように、接着剤によって送気送液口243に取り付けられる。2つの第1の保護壁248が接着剤により遠位端面249に形成される。
次に、図3を用いてCCDユニット250の構成について説明する。CCDユニット250は、先端に設けられる凹レンズである観察窓251と、観察対象物を撮像する撮像素子であるCCD256と、CCD256の周辺回路が形成される基板257とを主に備え、これらの部材はケーシング258に納められる。
観察窓251の後端には、観察窓251から入射した光の光量及び被写界深度を調整する絞り板252が設けられる。絞り板252の後端には、対物レンズ253が設けられ、CCD256に被写体像を結像させる。対物レンズ253とCCD256との間には、遮光マスク254及びカバーガラス255が設けられる。遮光マスク254は、鏡筒内の乱反射などが撮影画像に対して与える影響を抑制する。
次に、図4を用いて第1の送気送液ノズル260の形状について説明する。
第1の送気送液ノズル260は、円筒形状の第1の挿入管部261と、第1の挿入管部261の一端を塞ぐ第1の蓋部262とから主に構成される。第1の挿入管部261と第1の蓋部262との接続部に、噴出口を成す第1の噴出管路263が設けられる。
第1の挿入管部261は、径方向において一定の厚みを有する。内径は、送気送液管路242の内径と略同じである。また、外径は、観察窓251の直径よりも小さく、送気送液口243の内径よりも、およそ第1の挿入管部261の厚みの分だけ大きい。第1の挿入管部261の遠位端側開口部は、一部がU字形状に削られ、第1の噴出管路263の一部を形成する。
第1の蓋部262は、ドーム形状を有する。ドーム形状の頂部は、第1の挿入管部261の軸方向に若干潰されて、平面を成す。ドーム形状の内側面が第1の挿入管部261の内側面と接続される。第1の蓋部262の内側面から外側面に向けて貫通する貫通口が設けられる。貫通口は、第1の挿入管部261の軸と直交方向に延び、第1の噴出管路263の一部を形成する。
第1の噴出管路263は、第1の蓋部262と、第1の挿入管部261においてU字形状に削られた部位との間に形成され、ドーム形状の頂部から延びる第1の天井面264と、ドーム形状における側壁から延びる2つの第1の側面265と、第1の挿入管部261においてU字形状に削られた部位からなる第1の底面266とにより囲まれる。
2つの第1の側面265の間隔は、第1の蓋部262の内部から開口端に向かうにつれて広がる。つまり、第1の噴出管路263は、第1の蓋部262の内部から離れるにつれて幅が広くなる。また、第1の噴出管路263の最大幅は、観察窓251の径よりも小さい。
次に、図2及び5を用いて、第1の送気送液ノズル260及び第1の保護壁248と観察窓251との位置関係について説明する。
図2を参照すると、送気送液口243の中心軸と観察窓251の中心軸とを遠位端面249上で結ぶ直線l上に、第1の噴出管路263が設けられる。直線lは、2つの第1の側面265から等間隔にある。
2つの第1の保護壁248は、第1の側面265と略連続となるように、第1の噴出管路263の縁から延びる。第1の保護壁248が延びる方向は、第1の噴出管路263から噴出した気体又は液体の噴出方向と同じである。すなわち、第1の側面265に沿って噴出する気体又は液体の噴出方向に、第1の保護壁248が延びる。第1の保護壁248が延びる長さは、直線lと送気送液口243との交点における送気送液口243の接線m、いいかえると、直線lと送気送液口243との交点を通り、かつ直線lと直交する直線mよりも観察窓251に近づく程度の長さである。
図5を参照すると、第1の保護壁248は、遠位端面249から第1の噴出管路263の高さ方向に延びる。第1の保護壁248が延びる長さ、つまり高さは、第1の噴出管路263及び観察窓251の高さよりも高い。そして、図5における第1の保護壁248の右上端部が削られる。これにより、CCD256の画角内に第1の保護壁248が入ってしまうこと、及び照明光が第1の保護壁248で反射して撮影画像に影響を与えることを防止できる。
次に、図6及び7を用いて、第1の実施形態による内視鏡装置100の効果について説明する。
図6は、第1の保護壁248を設けない場合における、遠位端面249に対して平行かつ僅かに離れた平面上の圧力分布を示す。黒色に近い領域ほど圧力が低く、白色に近い領域ほど圧力が高い。第1の噴出管路263の端部に存在する領域Aの圧力は、第1の噴出管路263の開口部中央に存在する領域Bの圧力よりも高く、領域Aが領域Bと近接する。そのため、領域Aと領域Bとの間の圧力勾配が大きくなって、領域Aから領域Bに向けた強い流れが生じる。これにより、第1の送気送水ノズル260の外側にある流体が、第1の送気送水ノズル260から流出した気体に引き込まれる。引き込まれた流体は、第1の噴出管路263から噴出する気体に運ばれて、観察窓251に付着する。そのため、第1の噴出管路263周辺の流体がなくなるまで、観察窓251から流体を除去することができない。
図7は、第1の送気送液ノズル260から気体が噴出しているときにおける、遠位端面249に対して平行かつ僅かに離れた平面上の圧力分布を示す。黒色に近い領域ほど圧力が低く、白色に近い領域ほど圧力が高い。第1の保護壁248の端部に存在する領域Cの圧力は、第1の噴出管路263の開口部中央に存在する領域Dの圧力よりも高いが、領域Cは領域Dと離れている。そのため、領域Cと領域Dとの間の圧力勾配が小さくなる。この圧力勾配は、水などの流体を動かす程度の大きさではなく、領域Cから領域Dに向けた流れが生じない。これにより、第1の送気送水ノズル260の外側にある流体は、第1の送気送水ノズル260から流出した気体に引き込まれない。よって、観察窓251に流体を吹き付けることなく、迅速に観察窓251に付着した流体や異物を迅速に除去することができる。
図8を用いて、第1の実施形態の変形例について説明する。本変形例においては、保護壁270の高さが第1の噴出管路263の高さの半分である。保護壁270は、遠位端面249から第1の噴出管路263の高さ方向に延びる。保護壁270が延びる長さ、つまり高さは、観察窓251の高さよりも高く、第1の噴出管路263の高さの半分である。
第1の噴出管路263の外縁から内縁に向けた流れは、第1の噴出管路263の高さの略半分から遠位端面249までの間に生じる。そのため、保護壁270の高さが第1の噴出管路263の高さの半分以上あれば、第1の噴出管路263の外縁にある流体が、第1の噴出管路263から噴出する気体の流れに巻き込まれることがない。よって、観察窓251に流体を吹き付けることなく、迅速に観察窓251に付着した流体や異物を迅速に除去することができる。
次に、第2の実施形態による内視鏡装置100について図9から11を用いて説明する。第1の実施形態と同様の構成については同じ符号を付して説明を省略する。
本実施形態における内視鏡200は、第1の送気送液ノズル260と形状が異なる第2の送気送液ノズル360を有する。以下、第2の送気送液ノズル360について説明する。
図9は、内視鏡200の遠位端面249をその軸方向から見た図である。第2の送気送液ノズル360は、その開口が観察窓251に向くように、接着剤によって内視鏡200に取り付けられる。2つの第2の保護壁368が、遠位端部246と一体となって設けられる。
図10を用いて第2の送気送液ノズル360の形状について説明する。
第2の送気送液ノズル360は、円筒形状の第2の挿入管部361と、第2の挿入管部361の一端を塞ぐ第2の蓋部362とから主に構成される。第2の挿入管部361と第2の蓋部362との接続部に、噴出口を成す第2の噴出管路363が設けられる。第2の挿入管部361の形状は、第1の挿入管部261と同様であるため、説明を省略する。
第2の蓋部362は、ドーム形状を有する。ドーム形状の頂部は、第2の挿入管部361の軸方向に潰されて、平面を成す。ドーム形状の内側面が第2の挿入管部361の内側面と接続される。第2の蓋部362の内側面から外側面に向けて貫通する貫通口が設けられる。貫通口は、第2の挿入管部361の軸と直交方向に延び、第2の噴出管路363の一部を形成する。
第2の噴出管路363は、第2の蓋部362と、第2の挿入管部361においてU字形状に削られた部位との間に形成され、ドーム形状の頂部から延びる第2の天井面364と、ドーム形状における側壁から延びる第2の側面365と、第2の挿入管部361においてU字形状に削られた部位から延びる第2の底面366とにより囲まれる。第2の挿入管部361の軸と直交する直線とドーム形状の外側面とが交わる点における外側面の接線まで、第2の挿入管部361の軸と直交方向に、第2の天井面364及び第2の側面365が延びる。
2つの第2の側壁の間隔は、第2の蓋部362の内部から開口端まで同じである。つまり、第2の噴出管路363の幅は一定である。第2の噴出管路363の幅は、観察窓251の径よりも小さい。
次に、図9及び11を用いて、第2の送気送液ノズル360及び第2の保護壁368と観察窓251との位置関係について説明する。
図9を参照すると、送気送液口243の中心軸と観察窓251の中心軸とを遠位端面249上で結ぶ直線l上に、第2の噴出管路363が設けられる。直線lは、2つの第2の側面365から等間隔にある。
遠位端部246と一体となって、遠位端面249から2つの第2の保護壁368が突出する。第2の保護壁368は、略直方体形状であって、第2の側面365と略連続となるように設けられる。2つの第2の保護壁368が延びる方向は、直線lと平行であって、第2の噴出管路363から噴出した気体又は液体の噴出方向と同じである。言い換えると、第2の噴出管路363の側面に沿って噴出する気体又は液体の噴出方向に、第2の保護壁368が延びる。
図11を参照すると、第2の保護壁368は、遠位端面249から第2の噴出管路363の高さ方向に延びる。第2の保護壁368が延びる長さ、つまり高さは、第2の噴出管路363の高さと同じであり、観察窓251の高さよりも高い。
本実施形態によれば、第1の実施形態と同様の効果を得る。
なお、第2の噴出管路363の幅及び2つの第2の保護壁368どうしの間隔は一定であるとして説明したが、第2の蓋部362の内部から開口端に向かうにつれて広がってもよい。このとき、第2の噴出管路363の最大幅及び2つの第2の保護壁368どうしの最大間隔は、観察窓251の径よりも小さいことが好ましい。第2の噴出管路363を小型化できる。
次に、第3の実施形態による内視鏡装置100について図12から14を用いて説明する。第1の実施形態と同様の構成については同じ符号を付して説明を省略する。
本実施形態における内視鏡200は、第1の送気送液ノズル260と形状が異なる第3の送気送液ノズル460を有する。以下、第3の送気送液ノズル460について説明する。
図12は、内視鏡200の遠位端面249をその軸方向から見た図である。第3の送気送液ノズル460は、その開口が観察窓251に向くように、接着剤によって内視鏡200に取り付けられる。2つの第3の保護壁468は、第3の送気送液ノズル460と一体となって設けられる。
図13を用いて第3の送気送液ノズル460の形状について説明する。第3の送気送液ノズル460は、円筒形状の第3の挿入管部461と、第3の挿入管部461の一端を塞ぐ第3の蓋部462とから主に構成される。第3の挿入管部461と第3の蓋部462との接続部に、噴出口を成す第3の噴出管路463が設けられる。第3の挿入管部461の形状は、第1の挿入管部261と同様であるため、説明を省略する。
第3の蓋部462は、ドーム形状を有する。ドーム形状の頂部は、第3の挿入管部461の軸方向に潰されて、平面を成す。ドーム形状の内側面が第3の挿入管部461の内側面と接続される。第3の蓋部462の内側面から外側面に向けて貫通する貫通口が設けられる。貫通口は、第3の挿入管部461の軸と直交方向に延び、第3の噴出管路463の一部を形成する。
第3の噴出管路463は、第3の蓋部462と、第3の挿入管部461においてU字形状に削られた部位との間に形成され、ドーム形状の頂部から延びる第3の天井面464と、ドーム形状における側壁から延びる第3の側面465と、第3の挿入管部461においてU字形状に削られた部位から延びる第3の底面466とにより囲まれる。
第3の側面465と連続して第3の保護壁468が延びる。第3の保護壁468は、略直方体形状である。2つの第3の側面465どうしの間隔及び2つの第3の保護壁468どうしの間隔は、第3の蓋部462の内部から端部まで同じである。言い換えると、第3の噴出管路463の幅は一定である。第3の噴出管路463の幅は、観察窓251の径よりも小さい。
次に、図12及び14を用いて、第3の送気送液ノズル460及び第3の保護壁468と観察窓251との位置関係について説明する。
図12を参照すると、送気送液口243の中心軸と観察窓251の中心軸とを遠位端面249上で結ぶ直線l上に、第3の噴出管路463が設けられる。直線lは、2つの第3の側面465から等間隔にある。
2つの第3の保護壁468が延びる方向は、直線lと平行であって、第3の噴出管路463から噴出した気体又は液体の噴出方向と同じである。すなわち、第3の噴出管路463の側面に沿って噴出する気体又は液体の噴出方向に、第3の保護壁468が延びる。第3の保護壁468が延びる長さは、直線lと送気送液口243との交点における送気送液口243の接線m、いいかえると、直線lと送気送液口243との交点を通り、かつ直線lと直交する直線mよりも観察窓251に近づく程度の長さである。
図14を参照すると、第3の保護壁468は、遠位端面249から第3の噴出管路463の高さ方向に延びる。第3の保護壁468が延びる長さ、つまり高さは、第3の噴出管路463の高さと同じであり、観察窓251よりも高い。
本実施形態によれば、第1の実施形態と同様の効果を得る。また、第3の送気送水ノズルを遠位端部に固定するだけで、保護壁を形成できる。
なお、第3の噴出管路463の幅及び2つの第3の保護壁468どうしの間隔は一定であるとして説明したが、第3の蓋部462の内部から開口端に向かうにつれて広がってもよい。このとき、第3の噴出管路463の最大幅及び2つの第3の保護壁468どうしの最大間隔は、観察窓251の径よりも小さいことが好ましい。第3の噴出管路463を小型化できる。
次に、第4の実施形態による内視鏡装置100について図15から17を用いて説明する。第1の実施形態と同様の構成については同じ符号を付して説明を省略する。
本実施形態における内視鏡200は、第1の送気送液ノズル260と形状が異なる第4の送気送液ノズル560を有する。以下、第4の送気送液ノズル560について説明する。
図15は、内視鏡200の遠位端面249をその軸方向から見た図である。第4の送気送液ノズル560は、その開口が観察窓251に向くように、接着剤によって内視鏡200に取り付けられる。2つの第4の保護壁568は、第4の送気送液ノズル560と一体となって設けられる。
図16及び17を用いて第4の送気送液ノズル560の形状について説明する。
図16を参照すると、第4の送気送液ノズル560は、円筒形状の第4の挿入管部561と、第4の挿入管部561の一端を塞ぐ第4の蓋部562とから主に構成される。第4の挿入管部561と第4の蓋部562との接続部に、噴出口を成す第4の噴出管路563が設けられる。第4の挿入管部561の形状は、第1の挿入管部261と同様であるため、説明を省略する。
第4の蓋部562は、ドーム形状を有する。ドーム形状の頂部は、第4の挿入管部561の軸方向に潰されて、平面を成す。ドーム形状の内側面が第4の挿入管部561の内側面と接続される。第4の蓋部562の内側面から外側面に向けて貫通する貫通口が設けられる。貫通口は、第4の挿入管部561の軸と直交方向に延び、第4の噴出管路563の一部を形成する。
第4の噴出管路563は、第4の蓋部562と、第4の挿入管部561においてU字形状に削られた部位との間に形成され、ドーム形状の頂部から延びる第4の天井面564と、ドーム形状における側壁から延びる第4の側面565と、第4の挿入管部561においてU字形状に削られた部位から延びる第4の底面566とにより囲まれる。
第4の側面565と連続して第4の保護壁568が延びる。第4の保護壁568は、略直方体形状である。2つの第4の側面565どうしの間隔及び2つの第4の保護壁568どうしの間隔は、第4の蓋部562の内部から端部まで同じである。言い換えると、第4の噴出管路563の幅は一定である。第4の噴出管路563の幅は、観察窓251の径よりも小さい。第4の挿入管部561が延びる方向に対する第4の保護壁568の長さ、つまり高さは、第3の実施形態による第3の保護壁468の略倍である。
図17を参照すると、遠位端面249には、溝569が設けられる。溝569は、送気送液口243から観察窓251に向けて延びる直方体形状の窪みである。溝569が延びる長さは、第4の蓋部562から第4の保護壁568が延びる長さと略同じであり、溝569の幅は、第4の保護壁568の幅とほぼ同じである。また、溝569の深さは、第4の保護壁568の高さの約半分であり、第4の保護壁568における遠位端面249からの高さとほぼ同じである。
次に、図15及び17を用いて、第4の送気送液ノズル560及び第4の保護壁568と観察窓251との位置関係について説明する。
図15を参照すると、溝569が延びる方向は、送気送液口243の中心軸と観察窓251の中心軸とを遠位端面249上で結ぶ直線lと平行である。第4の送気送液ノズル560を内視鏡200に取り付けると、第4の保護壁568が溝569の底部まで差し込まれる。これにより、第4の送気送液ノズル560が遠位端面249に対して回転することが防止され、第4の送気送液ノズル560と遠位端面249との位置関係が決定する。
送気送液口243の中心軸と観察窓251の中心軸とを遠位端面249上で結ぶ直線l上に、第4の噴出管路563が設けられる。直線lは、2つの第4の側面565から等間隔にある。
2つの第4の保護壁568が延びる方向は、直線lと平行であって、第4の噴出管路563から噴出した気体又は液体の噴出方向と同じである。すなわち、第4の噴出管路563の側面に沿って噴出する気体又は液体の噴出方向に、第4の保護壁568が延びる。第4の保護壁568が延びる長さは、直線lと送気送液口243との交点における送気送液口243の接線m、いいかえると、直線lと送気送液口243との交点を通り、かつ直線lと直交する直線mよりも観察窓251に近づく程度の長さである。
図17を参照すると、第4の保護壁568は、遠位端面249から第4の噴出管路563の高さ方向に延びる。第4の保護壁568が延びる長さ、つまり高さは、第4の噴出管路563の高さと同じであり、観察窓251よりも高い。
本実施形態によれば、第4の送気送液ノズル560の取り付け方向及び第4の噴出管路563の開口方向を調整することなく、容易に取り付けできる。また、第3の実施形態と同様の効果を得る。
なお、第4の噴出管路563の幅及び2つの第4の保護壁568どうしの間隔は一定であるとして説明したが、第4の蓋部562の内部から開口端に向かうにつれて広がってもよい。このとき、第4の噴出管路563の最大幅及び2つの第4の保護壁568どうしの最大間隔は、観察窓251の径よりも小さいことが好ましい。第4の噴出管路563を小型化できる。
次に、第5の実施形態による内視鏡装置100について図18から20を用いて説明する。第1の実施形態と同様の構成については同じ符号を付して説明を省略する。
本実施形態における内視鏡200は、第1の送気送液ノズル260と形状が異なる第5の送気送液ノズル660を有する。以下、第5の送気送液ノズル660について説明する。
図18は、内視鏡200の遠位端面249をその軸方向から見た図である。第5の送気送液ノズル660は、その開口が観察窓251に向くように、接着剤によって内視鏡200に取り付けられる。2つの第5の保護壁668は、第5の送気送液ノズル660と一体となって設けられる。
図19及び20を用いて第5の送気送液ノズル660の形状について説明する。
図19を参照すると、第5の送気送液ノズル660は、円筒形状の第5の挿入管部661と、第5の挿入管部661の一端を塞ぐ第5の蓋部662とから主に構成される。第5の蓋部662との接続部に、噴出口を成す第5の噴出管路663が設けられる。第5の挿入管部661は、第1の挿入管部261とは異なり、U字形状に削られない。
第5の蓋部662は、ドーム形状を有する。ドーム形状の頂部は、第5の挿入管部661の軸方向に潰されて、平面を成す。ドーム形状の内側面が第5の挿入管部661の内側面と接続される。第5の蓋部662の内側面から外側面に向けて貫通する貫通口が設けられる。貫通口は、第5の挿入管部661の軸に対して直交方向に延び、第5の噴出管路663を形成する。
第5の噴出管路663は、第5の蓋部662の側面に形成され、ドーム内部の頂面から延びる第5の天井面664と、ドーム内部の側壁から延びる第5の側面665と、第5の天井面664と対向する第5の底面666とにより囲まれる。
第5の蓋部662の径方向に対する第5の天井面664の長さは、第5の側面665及び第5の底面666のそれよりも短い。すなわち、第5の噴出管路663は、第5の側面665及び第5の底面666が形成する溝569の一部を第5の天井面664が覆う形状を有する。
第5の側面665が第5の保護壁668を形成する。2つの第5の保護壁668どうしの間隔は、第5の蓋部662の内端部から外端部まで同じである。つまり、第5の噴出管路663の幅は一定である。第5の噴出管路663の幅は、観察窓251の径よりも小さい。
図20を参照すると、遠位端面249には、環状溝669が設けられる。環状溝669は、送気送液口243と同軸であって、第5の蓋部662の外径と略同じ径を有する。また、溝569の深さは、第5の蓋部662の底面から第5の底面666までの長さとほぼ同じである。
第5の蓋部662の径方向に対する第5の側面665の長さ、すなわち第5の保護壁668の長さは、第5の底面666のそれよりも短い。第5の保護壁668の外周側であって、第5の底面666と繋がる部位は、円形の断面を有する。これにより、第5の保護壁668は、遠位端面249となだらかに接続される。
次に、図18を用いて、第5の送気送液ノズル660及び第5の保護壁668と観察窓251との位置関係について説明する。
図18を参照すると、送気送液口243の中心軸と観察窓251の中心軸とを遠位端面249上で結ぶ直線l上に、第5の噴出管路663が設けられる。直線lは、第5の側面665から等間隔にある。
2つの第5の保護壁668が延びる方向は、直線lと平行であって、第5の噴出管路663から噴出した気体又は液体の噴出方向と同じである。すなわち、第5の噴出管路663の側面に沿って噴出する気体又は液体の噴出方向に、第5の保護壁668が延びる。第5の保護壁668が延びる長さは、直線lと送気送液口243との交点における送気送液口243の接線m、いいかえると、直線lと送気送液口243との交点を通り、かつ直線lと直交する直線mよりも観察窓251に近づく程度の長さである。
本実施形態によれば、第1の実施形態と同様の効果を得る。
なお、第5の噴出管路663の幅及び2つの第5の保護壁668の間隔は一定であるとして説明したが、第5の蓋部662の内部から開口端に向かうにつれて広がってもよい。このとき、第5の噴出管路663の最大幅及び2つの第5の保護壁668の最大間隔は、観察窓251の径よりも小さいことが好ましい。第5の噴出管路663を小型化できる。
次に、第6の実施形態による内視鏡装置100について図21から25を用いて説明する。第1の実施形態と同様の構成については同じ符号を付して説明を省略する。
本実施形態における内視鏡200は、第1の送気送液ノズル260と形状が異なる第6の送気送液ノズル760と、リング770とを有する。以下、第6の送気送液ノズル760及びリング770について説明する。
図21は、内視鏡200の遠位端面249をその軸方向から見た図である。第6の送気送液ノズル760は、その開口が観察窓251に向くように、接着剤によって内視鏡200に取り付けられる。2つの第6の保護壁768は、第6の送気送液ノズル760と一体となって設けられる。リング770は、その内周面に第6の送気送液ノズル760が挿入されて、遠位端面249に取り付けられる。
図22及び23を用いて第6の送気送液ノズル760の形状について説明する。第6の送気送液ノズル760は、第6の挿入管部761と第6の蓋部762と第6の保護壁768とから構成される。
第6の挿入管部761は、長円形の断面を有する筒の一部を軸に対して平行な平面で切除した形状であって、筒の軸に対して直角な断面においてU字形状を成す。第6の挿入管部761の外側面の形状は、送気送水口と略同じである。U字形状の端部に、第6の蓋部762が取り付けられる。
第6の蓋部762は、ドーム形状を有する。ドーム形状の頂部は、第6の挿入管部761の軸方向に潰されて、平面を成す。ドーム形状の内側面が第6の挿入管部761の内側面と連続するように接続される。第6の蓋部762の内側面から外側面に向けて貫通する貫通口が設けられる。貫通口は、第6の挿入管部761の軸に対して直交方向に延び、第6の噴出管路780を形成する。
第6の噴出管路780は、第6の蓋部762の側面に形成され、ドーム内部の頂面から延びる第6の天井面764と、ドーム内部の側壁から延びる第6の側面765と、リング770とにより囲まれる。
第6の蓋部762の径方向に対する第6の天井面764の長さは、第6の側面765のそれよりも短い。第6の側面765が第6の保護壁768を形成する。2つの第6の保護壁768どうしの間隔は、第6の蓋部762の内端部から外端部に向かうにつれて広がる。つまり、第6の噴出管路780は、第6の蓋部762の内部から離れるにつれて幅が広くなる。また、第6の噴出管路780の最大幅は、観察窓251の径よりも小さい。
第6の天井面764から流向調整突起779が突出する。流向調整突起779は、第6の噴出管路780の幅方向中央に設けられる。流向調整突起779はリング770と接触せず、リング770と流向調整突起779との間に間隔が空けられる。流向調整突起779の突出長さは、第6の噴出管路780の開口部、すなわち噴出口において最も長く、第6の蓋部762の内端部に近づくにつれて短くなる。第6の天井面764と流向調整突起779とは曲面により連続的に接続される。
第6の側面765と連続して第6の保護壁768が延びる。第6の保護壁768は、中心角90度の扇柱形状である。扇形の半径を含む面が遠位端面249及び第6の蓋部762と接続される。2つの第6の保護壁768どうしの間隔は、第6の側面765との接続部分から端部に向かうに従って広がる。第6の噴出管路780の幅及び第6の保護壁768どうしの間隔は、観察窓251の径よりも小さい。
図24を用いてリング770について説明する。図24は、リング770の内周に第6の挿入管部761を挿入した状態を示す。第6の挿入管部761は破線で示される。
リング770は、所定の厚みを有する環状体であって、円形のリング外周771と、D型のリング内周772とを有する。リング内周772は、1つの曲面部分773と3つの第1から第3の平面部分774−776とから構成される。曲面部分773と第1及び第2の平面部分774、775、第1の平面部分774と第3の平面部分776、そして第2の平面部分775と第3の平面部分776どうしは、曲面を介してなだらかに接続される。曲面部分773は、第6の挿入管部761の外周における曲面部分773と係合する。第1及び第2の平面部分774、775は、第6の挿入管部761の外周における直線部分と係合する。これにより、リング770の径方向に対して第6の挿入管部761が固定される。
リング770は、プレス加工、フォトエッチング加工、レーザー加工、及びワイヤ放電加工等の加工手段により作成可能である。
図21及び25を参照すると、遠位端面249には、環状溝669が設けられる。環状溝669は、送気送液口243と同軸であって、送気送液口243の内径よりも大きく、かつリング770の外径と略同じ径を有する。また、環状溝669の深さは、リング770の厚さとほぼ同じである。送気送液口243は、リング外周771の径よりも小さな径を有し、リング内周772よりも大きな形状を有する。
接着剤を用いてリング770を環状溝669に取り付けると、リング770は径方向に固定される。このとき、送気送液口243の中心軸と観察窓251の中心軸とを遠位端面249上で結ぶ直線lと、第3の平面部分776とが直交するように、リング770を環状溝669に固定する。このとき、リング770の上面が遠位端面249と略同じ平面上に置かれる。
そして、第6の送気送液ノズル760をリング770及び送気送液口243に挿入し、接着剤により固定する。これにより、第6の噴出管路780が直線l上に設けられる。直線lは、第6の側面765から等間隔にある。また、第6の噴出管路780は、第6の天井面764、第6の側面765、及びリング770の上面により形成される。
2つの第6の保護壁768は、第6の側面765と略連続となるように、第6の噴出管路780の縁から延びる。第6の保護壁768が延びる方向は、第6の噴出管路780から噴出した気体又は液体の噴出方向と同じである。すなわち、第6の側面765に沿って噴出する気体又は液体の噴出方向に、第6の保護壁768が延びる。第6の保護壁768が延びる長さは、直線lと送気送液口243との交点における送気送液口243の接線m、いいかえると、直線lと送気送液口243との交点を通り、かつ直線lと直交する直線mよりも観察窓251に近づく程度の長さである。
図25を参照すると、第6の保護壁768は、遠位端面249から第6の噴出管路780の高さ方向に延びる。第6の保護壁768が延びる長さ、つまり高さは、第6の噴出管路780及び観察窓251の高さよりも高く、第6の蓋部762の高さと略同じである。
次に、図25を用いて、送気送液管路242から送気送液ノズルに送られる気体又は液体の流れについて説明する。
送気送液管路242から気体又は液体、例えば水又は空気(以下、空気等という)が送られると、空気等は第6の挿入管部761を経て第6の蓋部762の天井面に衝突し、第6の噴出管路780に導かれる。第6の噴出管路に導かれた空気等のうち、第6の噴出管路780の側面方向に流れた空気等と天井面方向に流れた空気等について説明する。
第6の噴出管路780の側面方向に導かれた空気等は、第6の噴出管路780の側面から第6の保護壁768に沿って流れる。そのため、第6の噴出管路780から流出した水又は空気は、第6の保護壁768の幅方向に沿って広がるように流れていく。
一方、第6の噴出管路780の天井面付近に導かれた空気等は、流向調整突起に衝突する。そして、流向調整突起779により分流されて、第6の噴出管路780の幅方向に広がるように流れていく。一方、第6の噴出管路780の底面すなわちリング770と第6の流向調整突起との間には間隔が空けられているため、この部分を流れる水又は空気は、第6の噴出管路780が延びる方向に沿って直進する。これにより、第6の噴出管路780からまっすぐに噴出する水又は空気の流れが形成される。噴出した水又は空気は、観察窓251に導かれ、観察窓251に付着した汚物等を除去する。
他方、第1の実施形態において述べたように、第6の保護壁768の内縁から外縁に渡る圧力勾配は緩やかである。そのため、第6の保護壁768の外縁にある流体が、第6の噴出管路780から噴出する気体の流れに巻き込まれることがない。
本実施形態によれば、第6の噴出管路780の周囲にある流体を観察窓251に吹き付けることなく、迅速に観察窓251に付着した流体や異物を迅速に除去することができる。さらに、第6の送気送液ノズル760は、第6の噴出管路780からまっすぐに噴出する流れと第6の噴出管路780の幅方向に広がる流れを形成するため、広範囲に渡って均一な水流又は空気流を生み出すことができる。
また、広範囲に渡って均一な水流又は空気流を生み出すことにより、第6の送気送液ノズル760を小型化でき、CCD256の画角内に第6の送気送液ノズル760が入ってしまうこと、及び照明光が第6の送気送液ノズル760で反射して撮影画像に影響を与えることを防止できる。そして、組み立て時において第6の送気送液ノズル760の噴出方向が規定の位置から多少ずれても、水又は空気を観察窓251に導くことができる。
さらに、リング770を用いて第6の噴出管路780を形成するため、送気送水ノズルのみで噴出管路を形成する場合と比較して、送気送水ノズルを形成しやすい形状にすることができる。
なお、いずれの実施形態においても、撮像素子はCCDに限定されない。
また、いずれの実施形態においても、保護壁の高さは、噴出管路の高さと同じであるとして説明したが、噴出管路の高さの半分以上であればよい。
いずれの実施形態においても、2つの保護壁が延びる長さは、直線lと送気送液口243との交点を通り、かつ直線lと直交する直線mよりも観察窓251に近づく程度の長さでなくてもよい。送気送水ノズルが噴出する流体が、周囲に存在する流体等を巻き込まない程度の長さであればよい。
100 内視鏡装置
110 送気送液スイッチ
150 吸引スイッチ
200 内視鏡
210 コネクタ
211 給気口
212 給液口
213 負圧供給口
220 操作部
221 気体流出管路
222 鉗子挿入口
223 鉗子管路
230 ユニバーサルケーブル
231 気体流入管路
232 液体流入管路
233 負圧管路
240 挿入部
241 吸入管路
242 送気送液管路
243 送気送液口
244 照明レンズ
245 吸入口
246 遠位端部
247 信号ケーブル
248 第1の保護壁
249 遠位端面
250 CCDユニット
251 観察窓
252 絞り板
253 対物レンズ
254 遮光マスク
255 カバーガラス
256 CCD
257 基板
258 ケーシング
260 第1の送気送液ノズル
261 第1の挿入管部
262 第1の蓋部
263 第1の噴出管路
264 第1の天井面
265 第1の側面
266 第1の底面
300 プロセッサ

Claims (7)

  1. 内視鏡の遠位端まで気体又は液体を送り、遠位端に開口する送気送液管路と、
    前記送気送液管路の開口に設けられ、前記送気送液管路が送った気体又は液体を所定の方向に向けて噴出する噴出口と、
    前記内視鏡の遠位端から突出すると共に、前記噴出口の縁から前記所定の方向に向けて延びる保護壁とを備え、
    前記保護壁前記所定の方向に対し前記送気送液管路の開口を超えて延び、かつ前記保護壁の側面が前記送気送液管路の内側面と連続して延びる内視鏡装置。
  2. 前記保護壁は、前記内視鏡の遠位端から前記噴出口の天井までの高さの半分以上の高さで前記内視鏡の遠位端から突出する請求項1に記載の内視鏡装置。
  3. 内視鏡の遠位端に設けられ、観察対象物からの反射光を取り入れる観察窓をさらに備え、
    前記噴出口は、前記開口の縁と前記観察窓の縁とをつなぐ接線上に設けられる側壁を有し、
    前記保護壁は、前記噴出口の側壁が延びる方向と同じ方向に向けて延びる請求項1に記載の内視鏡装置。
  4. 前記保護壁は、前記内視鏡の遠位端に前記噴出口を取り付けるために用いる接着剤により形成される請求項1に記載の内視鏡装置。
  5. 前記保護壁は、前記噴出口の縁から突出して、前記噴出口と一体となって形成される請求項1に記載の内視鏡装置。
  6. 前記保護壁は、前記内視鏡の遠位端から突出して、前記内視鏡の遠位端と一体となって形成される請求項1に記載の内視鏡装置。
  7. 内視鏡の遠位端まで気体又は液体を送り、遠位端に開口する送気送液管路に取り付けられる送気送液ノズルであって、
    前記送気送液管路の開口に設けられ、前記送気送液管路が送った気体又は液体を所定の方向に向けて噴出する噴出口と、
    前記内視鏡の遠位端から突出すると共に、前記噴出口の縁から前記所定の方向に向けて延びる保護壁とを備え、
    前記保護壁前記所定の方向に対し前記送気送液管路の開口を超えて延び、かつ前記保護壁の側面が前記送気送液管路の内側面と連続して延びる送気送液ノズル。
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