本発明の第1の実施形態による第1の内視鏡100について図1から9を用いて説明する。
まず、図1及び2を用いて第1の内視鏡100について説明する。第1の内視鏡100は、被験者の体内に挿入される可撓管101と、術者が保持する操作部102と、図示しない内視鏡プロセッサに第1の内視鏡100を接続するコネクタ103と、コネクタ103と操作部102とを接続するユニバーサルケーブル104とを主に備える。
可撓管101は、被験者の体内に挿入される遠位端部110を有する。可撓管101の内部には、操作部102から遠位端部110まで延びる吸入管(非図示)、送気管120(図2参照)、及び送水管130(図2参照)、並びにコネクタ103から遠位端部110まで延びる照明ファイバ(非図示)及び信号ケーブル170(図2参照)が設けられる。遠位端部110の先端は、円形の略平面である遠位端面111が形成される。遠位端部110は、金属、樹脂、又はセラミック等から成り、その内部に、図2に示すCCDユニット180、第1の送気ノズル140、及び第1の送水ノズル160、並びに図3に示す鉗子口112及び照明レンズ113を設けて成る。遠位端部110の詳細については、後述される。
操作部102は、鉗子入口105、内視鏡用バルブ106、及びスイッチ107を有する。鉗子入口105は吸入管に接続される。鉗子入口105に挿入された鉗子は、吸入管の内部に沿って遠位端部110まで運ばれる。内視鏡用バルブ106は、ユーザにより押し下げられることによって遠位端部110に位置する第1の送気ノズル140と第1の送水ノズル160の各々に空気と水を供給するバルブであって、送気ニップル108、送水ニップル109、送気管120、及び送水管130が接続される。送気ニップル108及び送水ニップル109には、図示しない給気管及び給水管が接続され、内視鏡用バルブ106に水及び圧縮空気等を供給する。内視鏡用バルブ106を押し下げる長さに応じて、送気ニップル108と送気管120、あるいは送水ニップル109と送水管130とが接続されて、送気ニップル108から送気管120に圧縮空気が供給され、あるいは送水ニップル109から送水管130に水が供給される。スイッチ107は、第1の内視鏡100及び内視鏡プロセッサを操作するために用いられる。
コネクタ103は、図示しない内視鏡プロセッサに接続される信号端子103aと、図示しない照明ユニットに接続される照明端子103bとを有する。信号端子103aは、コネクタ103内において信号ケーブル170に接続され、CCDユニット180からの画像信号を内視鏡プロセッサに送信する。照明端子103bは、コネクタ103内において照明ファイバに接続され、照明光を照明レンズ113まで送信する。
次に、図2を用いて遠位端部110について説明する。遠位端部110の内部には、CCDユニット180、第1の送気ノズル140、第1の送水ノズル160、並びに鉗子口112及び照明レンズ113(図3参照)等が設けられる。ここでは、CCDユニット180、第1の送気ノズル140、及び第1の送水ノズル160について説明する。
CCDユニット180は、先端に設けられる凹レンズである観察窓181と、観察対象物を撮像する撮像素子であるCCD182と、これらの部材を格納するケーシング183とから主に構成される。
観察窓181は、遠位端面111から僅かに突出するようにケーシング183の先端に設けられ、接着剤184によりケーシング183に固定される。接着剤184は観察窓181とケーシング183との隙間に充填されて、観察窓181をケーシング183に固定する。
観察窓181の後端には、観察窓181から入射した光の光量及び被写界深度を調整する絞りが設けられる。絞りの後端には、第1の対物レンズ186及び第2の対物レンズ187が設けられ、CCD182に被写体像を結像させる。第1の対物レンズ186と第2の対物レンズ187との間にはスペーサ188が設けられ、第1の対物レンズ186と第2の対物レンズ187との間隔を保持しながら、第1の対物レンズ186及び第2の対物レンズ187をケーシング183に固定する。第2の対物レンズ187とCCD182との間には、遮光マスク189及びカバーガラス190が設けられる。遮光マスク189は、鏡筒内の乱反射などが撮影画像に対して与える影響を抑制する。CCD182は基板191に取り付けられ、基板191上にはCCD182の周辺回路が形成される。導電性金属から成る信号線171が基板191に接続され、信号線171の外周を包むように第1の保護チューブ172が設けられ、第1の保護チューブ172の外周を包むように第2の保護チューブ173が設けられる。ケーシング183は、観察窓181、絞り、第1の対物レンズ186、スペーサ188、第2の対物レンズ187、遮光マスク189、カバーガラス190、CCD182、及び基板191を格納しながら、第2の保護チューブ173の一端を支持する。そして、ケーシング183の外側面の一部を覆い、かつ第2の保護チューブ173の外側面を覆うように保護管192が設けられる。
次に、第1の送気ノズル140及び送気管120について概略的に説明する。送気管120は、筒状の樹脂から成る弾性部材131と、弾性部材131に巻き回される保護コイル132とから主に構成される。弾性部材131の外周面には螺旋状の螺旋溝133が形成され、この螺旋溝133に保護コイル132が係合して弾性部材131に固定される。螺旋溝133の深さは、保護コイル132を構成する鋼線の直径と略同じであるため、弾性部材131の外周面から保護コイル132が突出することがない。送気管120の遠位端部側端部は、遠位端部110の内部に構成される送気接続管193に接続される。送気接続管193の内側面に第1の送気ノズル140の底部が差し込まれる。これにより、送気管120に第1の送気ノズル140が接続される。第1の送気ノズル140は、樹脂により形成され、遠位端面111に開口する送気ノズル穴194に係合して取り付けられる。第1の送気ノズル140の形状は後述される。
次に、第1の送水ノズル160及び送水管130について概略的に説明する。送水管130は、送気管120と同様の構成を有する。送水管130の遠位端部側端部は、遠位端部110の内部に構成される送水接続管195に接続される。送水接続管195の内側面に第1の送水ノズル160の底部が差し込まれる。これにより、送水管130に第1の送水ノズル160が接続される。第1の送水ノズル160は、樹脂により形成され、遠位端面111に開口する送水ノズル穴196に係合して取り付けられる。第1の送水ノズル160の形状は後述される。
遠位端部110は、ケーシング183、保護管192、送気管120、送水管130、第1の送気ノズル140、及び第1の送水ノズル160を格納する。遠位端部110の遠位端面111側には、遠位端部110の全周に渡って溝118が設けられる。溝118は、遠位端部110の径方向に対して僅かに窪んでいる。溝118の外周に外皮116が設けられ、外皮116の上から遠位端部110の外周全周に渡り固定糸114が巻き回され、外皮116及び固定糸114の外周から接着剤115が塗布される。外皮116の端部、固定糸114、及び接着剤115は溝118に嵌り込むため、溝118が無い部分に設けられた外皮116よりも、外皮116、固定糸114、及び接着剤115が突出することはない。
次に、図3及び4を用いて遠位端面111について説明する。図3は、可撓管101の軸方向外側から遠位端面111を見た図である。遠位端面111には、観察窓181、第1の送気ノズル140、第1の送水ノズル160、鉗子口112、及び2つの照明レンズ113が露出する。観察窓181はケーシング183に取り付けられ、遠位端から外部に露出する。2つの照明レンズ113は、観察窓181の両側に配され、照明光を観察対象物に対して照射する。第1の送気ノズル140及び第1の送水ノズル160は、観察窓181の光軸Aと交わる直線B上に設けられ、それらの開口は観察窓181に向けて開口する。そして、第1の送水ノズル160から光軸Aまでの距離は、第1の送気ノズル140から光軸Aまでの距離よりも長い。
次に、図5を用いて第1の送水ノズル160について説明する。第1の送水ノズル160は、ドーム形状を有する第1の送水蓋161と、円筒形状を有する第1の送水挿入管162とから構成される。第1の送水蓋161は、半球ドームの両側面を平面で切除した形状を有し、正面に略矩形の開口が形成されている。第1の送水挿入管162の一端の一部は、長手方向に対してわずかに抉られている。この抉られた部分と第1の送水蓋161の開口とが一致するように、かつドーム形状の底面が第1の送水挿入管162の一端を覆うように、第1の送水蓋161と第1の送水挿入管162とが接続される。第1の送水挿入管162において抉られた部分と第1の送水蓋161の開口とが第1の送水口163を形成する。そして、第1の送水蓋161の一部は、図2において第1の送水挿入管162よりも左に突出する。この突出する部位を第1の送水庇164という。第1の送水蓋161の頂部は平面を成す。第1の送水挿入管162の外径は送水接続管195の内径よりも僅かに短い。
次に、図6から9を用いて第1の送気ノズル140について説明する。第1の送気ノズル140は、略台形柱形状を有する第1の送気蓋141と、円筒形状を有する第1の送気挿入管142とから構成される。第1の送気蓋141は、略台形柱の底面152から正面143に渡って抉られて形成された凹部144と、略台形柱の頂面145と略台形柱の背面である外斜面146とから成る第1の外頂面148とを有する。第1の送気挿入管142の外径は送気接続管193の内径よりも僅かに短く、第1の送気挿入管142の一端は、長手方向に対してわずかに抉られている。この抉られた部分149と第1の送気蓋141の凹部144とが一致するように、かつ第1の送気蓋141において略台形柱の底面152が第1の送気挿入管142の一端を覆うように、第1の送気蓋141と第1の送気挿入管142とが接続される。第1の送気挿入管142において抉られた部分149と第1の送気蓋141の凹部144とが第1の送気口150を形成する。そして、第1の送気蓋141の一部は、図8において第1の送気挿入管142よりも左に突出する。この突出する部位を第1の送気庇151という。第1の外頂面148のうち、略台形柱の頂面145と外斜面146は平面であり、頂面145と外斜面146とは、曲面147により連続的に接続される。
図8及び9を参照して第1の外頂面148について説明する。図8を参照すると、外斜面146は、底面152に対して角度θを成すように、底面152から斜面長Cだけ延びる。外斜面146と底面152との距離は、外斜面146と底面152とが交わる位置から正面143に向けて次第に長くなる。すなわち、外斜面146は、第1の送気ノズル140の背面から正面に向けて第1の送気挿入管142から離間していく。第1の送気ノズル140が内視鏡に取り付けられると、外斜面146が観察窓181に近づくにつれて、外斜面146から遠位端面111までの距離が長くなる(図2参照)。頂面145と底面152との距離は、頂面145と曲面147とが交わる位置から正面143に向けて次第に短くなる。すなわち、頂面145は、第1の送気ノズル140の背面から正面に向けて第1の送気挿入管142に近づいていく。第1の送気ノズル140が内視鏡に取り付けられると、頂面145が観察窓181に近づくにつれて、頂面145から遠位端面111までの距離が短くなる(図2参照)。このとき、頂面145の延長線上、すなわち第1の送気庇151の延長線上に、観察窓181において最も第1の送気ノズル140から離れている部分181aが位置する(図10参照)。図9を参照すると、底面152と交わる位置における頂面145の幅W2は、第1の送気ノズル140の第1の送水口163の幅W1(図5参照)よりも長く、頂面145の最大幅W3よりも短い。すなわち、第1の外頂面148の幅は、底面152から正面143に向けて増加する。第1の送気ノズル140が内視鏡に取り付けられると、直線Bに対して直角かつ遠位端面111と平行である方向における第1の送気蓋141の幅W2及びW3は、この方向における第1の送水口163の幅W1よりも長い(図3参照)。
図10を用いて、遠位端部110における水及び空気の流れについて説明する。第1の送水ノズル160から第1の送水口163を経て放出された水は、遠位端面111に沿って第1の送気ノズル140に向けて進む。そして第1の送気ノズル140に達すると、外斜面146に沿って遠位端面111から離れるように上方へ流れ、さらに外斜面146から曲面147を経て頂面145に達する。ここで、外斜面146、曲面147、及び頂面145は、前述したように連続的に接続されているため、外斜面146、曲面147、及び頂面145から水が剥離しにくい。そして、頂面145の端部、つまり第1の送気庇151の端部から水が剥離すると、水は観察窓181に向けて流れていく。前述のように、頂面145の延長線上、すなわち第1の送気庇151の延長線上に、観察窓181において最も第1の送気ノズル140から離れている部分181aが位置する。そのため、第1の送気庇151から剥離した水は、観察窓181に向けて容易に流れ、観察窓181に付着した汚物等を除去する。
第1の送気ノズル140から第1の送気口150を経て放出された空気は、遠位端面111に沿って観察窓181に向けて進む。そして、観察窓181に付着した水や、汚物等を除去する。
なお、遠位端面111が重力軸上方又は下方のいずれを向いている場合であっても、水及び空気は第1の送水ノズル160及び第1の送気ノズル140に沿って流れるため、観察窓181に付着した水や、汚物等が除去される。
本実施形態によれば、第1の外頂面148の幅は、底面152から正面143に向けて増加する。これにより、第1の送水ノズル160から放出された水は、容易に第1の外頂面148上に移動することができる。また、第1の外頂面148の幅に沿うように水が流れ、これにより水の幅が広がるため、観察窓181の全体に渡って水を流すことができる。
また前述のように、外斜面146は、観察窓181に近づくにつれて遠位端面111までの距離が長くなり、頂面145は、観察窓181に近づくにつれて遠位端面111までの距離が短くなる。そのため、第1の送水ノズル160からの放水が終わった後、第1の外頂面148上にある水は、第1の外頂面148上に停滞することなく、第1の送気ノズル140の正面と背面に分かれて流れ落ちていく。そのため、第1の送気ノズル140から放出された空気が生じる負圧により、第1の外頂面148上にある水が観察窓181に向けて流れ、観察窓181に付着してしまうことがない。
次に、図11から15を用いて第2の実施形態による第2の内視鏡200について説明する。第1の実施形態と同様の構成については同じ符号を付して説明を省略する。第2の実施形態では、第2の送気ノズル240の形状が第1の送気ノズル140と異なる。よって、第2の送気ノズル240について以下に説明する。
第2の送気ノズル240は、略台形柱形状を有する第2の送気蓋241と、円筒形状を有する第2の送気挿入管242とから構成される。第2の送気蓋241は、略台形柱の底面254から正面243に渡って抉られて形成された凹部244と、略台形柱の頂面145と略台形柱の背面である外斜面146とから成る第2の外頂面248と、頂面245の上に設けられた第2のガイド252とを有する。第2の外頂面248の構成は、第1の外頂面148の構成と同様であるため、説明を省略する。第2の送気挿入管242の外径は送気接続管193の内径よりも僅かに短く、第2の送気挿入管242の一端は、長手方向に対してわずかに抉られている。この抉られた部分249と第2の送気蓋241の凹部244とが一致するように、かつ第2の送気蓋241において略台形柱の底面254が第2の送気挿入管242の一端を覆うように、第2の送気蓋241と第2の送気挿入管242とが接続される。第2の送気挿入管242において抉られた部分249と第2の送気蓋241の凹部244とが第2の送気口250を形成する。そして、第2の送気蓋241の一部は、図14において第2の送気挿入管242よりも左に突出する。この突出する部位を第2の送気庇251という。第2の外頂面248のうち、略台形柱の頂面245と外斜面246は平面であり、頂面245と外斜面246とは、曲面247により連続的に接続される。
第2のガイド252は、曲面247から正面243まで頂面245の全長に渡って設けられるとともに、頂面245の背面側から正面側に向けて貫通する第2のガイド穴253を備える。曲面247と頂面245とが交わる位置における第2のガイド穴253の幅W4は、正面243と頂面245とが交わる位置における第2のガイド穴253の幅W5よりも短い。すなわち、第2のガイド穴253の幅は、曲面247から正面243に向けて増加する。第2の送気ノズル240が内視鏡に取り付けられると、直線Bに対して直角かつ遠位端面111と平行である方向における第2のガイド穴253の幅は、観察窓181との距離が短くなるにつれて広くなる。また、曲面247と頂面245とが交わる位置における第2のガイド穴253の高さH1は、正面243と頂面245とが交わる位置における第2のガイド穴253の高さH2よりも高い。すなわち、第2のガイド穴253の高さは、曲面247から正面243に向けて減少する。第2の送気ノズル240が内視鏡に取り付けられると、直線Bに対して直角かつ遠位端面111と平行である方向における第2のガイド穴253の高さは、観察窓181との距離が短くなるにつれて低くなる。なお、第2のガイド穴253の高さは、第2のガイド穴253を通過する水が観察窓181全体に渡って流れるように調節される。
図15を用いて、遠位端部110における水及び空気の流れについて説明する。第1の送水ノズル160から第1の送水口163を経て放出された水は、遠位端面111に沿って第2の送気ノズル240に向けて進む。そして第2の送気ノズル240に達すると、外斜面246に沿って遠位端面111から離れるように上方へ流れ、さらに外斜面246から曲面247を経て頂面245に達する。ここで、外斜面246、曲面247、及び頂面245は、前述したように連続的に接続されているため、外斜面246、曲面247、及び頂面245から水が剥離しにくい。また、頂面245に達した水は、第2のガイド穴253に流入する。第2のガイド穴253に流入した水は、第2のガイド穴253に沿って流れ、第2の送気庇251の端部に達する。ここで前述のように、第2のガイド穴253の幅は、観察窓181との距離が短くなるにつれて広くなる。水は第2のガイド穴253に沿って進むため、水の幅が広げられる。また、第2のガイド穴253の高さは、曲面247から正面243に向けて減少する。水は第2のガイド穴253に沿って進み、流速が速められると共に、観察窓181に向けて導かれることになる。そのため、第2の送気庇251から剥離した水は、観察窓181に向けて容易に流れ、観察窓181に付着した汚物等を除去する。
第2の送気ノズル240から放出された空気の動き及び効果は、第1の送気ノズル140と同様であるため、説明を省略する。
本実施形態によれば、第1の実施形態と同様の効果を得る。また、第2のガイド穴253の幅は、観察窓181との距離が短くなるにつれて広くなり、第2のガイド穴253の高さは、曲面247から正面243に向けて減少する。これにより、これにより水の幅が広げられ、かつ観察窓181に向けて水が流されるため、観察窓181の全体に渡って水を流すことができる。
次に、図16を用いて第3の実施形態による第3の内視鏡について説明する。第1及び第2の実施形態と同様の構成については同じ符号を付して説明を省略する。第3の実施形態では、第3の送気ノズル340の形状が第1の送気ノズル140及び第2の送気ノズル240と異なる。よって、第3の送気ノズル340について以下に説明する。
第3の送気ノズル340は、略台形柱形状を有する第3の送気蓋341と、円筒形状を有する第3の送気挿入管342とから構成される。第3の送気蓋341は、略台形柱の底面355から正面343に渡って抉られて形成された凹部344と、略台形柱の頂面345と略台形柱の背面である外斜面346とから成る第3の外頂面348と、頂面345の上に設けられた第3のガイド352とを有する。第3の外頂面348及び第3の送気挿入管342の構成は、第1の外頂面148の構成と同様であるため、説明を省略する。頂面345上における第3のガイド352の位置は、第2の実施形態における第2のガイド252の位置と異なる。そこで、第3のガイド352について以下に説明する。
第3のガイド352は、曲面347から正面343の手前まで頂面345に設けられるとともに、頂面345の背面側から正面側に向けて貫通する第3のガイド穴353を備える。第3のガイド穴353の幅及び高さは、第2のガイド穴253の幅及び高さと同様の構成を有する。第3のガイド352は、正面343から僅かに外斜面346に向けて退いている。第3の送気ノズル340の背面から正面に向けた第3のガイド352の長さは、第2のガイド252の長さよりも短い。いいかえると、第3の送気ノズル340が内視鏡に取り付けられたとき、第3のガイド352と光軸Aとの距離は、第3の送気蓋341と光軸Aとの距離よりも長い。
遠位端部110における水及び空気の流れについて説明する。第1の送水ノズル160が放水を行っている間における水の流れは、第2の実施形態と同様であるため、説明を省略し、第1の送水ノズル160が放水を終了した後の水の流れについて説明する。第1の送水ノズル160が放水を終えると、第3のガイド穴353の端部354に水が滞留することがある。ここで、端部354が正面343から距離を置いていない場合について説明する。この場合に第3の送気ノズル340から空気を放出すると、滞留している水の位置が空気の流れに近いため、滞留している水が空気の負圧によって空気の流れに引き寄せられ、観察窓181に向けて流されて観察窓181に付着する可能性がある。観察窓181に付着した水は観察の妨げとなるため取り除く必要があるが、観察窓181に付着した水を取り除くためには、再度送気する必要がある。しかしながら、被験者の負担を軽減する観点から、観察時間を短縮することを求められている現状では、何度も送気を行って水を除去することは非常に煩わしい。しかしながら、本実施形態では、端部354は正面343から距離を置いている。そのため、滞留している水の位置が空気の流れから離れており、滞留している水が空気の負圧によって空気の流れに引き寄せられることがない。よって水が観察窓181に付着しない。
第3の送気ノズル340から放出された空気の動き及び効果は、第1の送気ノズル140と同様であるため、説明を省略する。
本実施形態によれば、第1及び第2の実施形態と同様の効果を得る。また、端部354は正面343から距離を置いているため、端部354に滞留している水が観察窓181に付着しない。
次に、図17から23を用いて第4の実施形態による第4の内視鏡400について説明する。第1から第3の実施形態と同様の構成については同じ符号を付して説明を省略する。第4の実施形態では、第4の送気ノズル440及び第4の送水ノズル460の形状が第1の実施形態と異なる。よって、第4の送気ノズル440及び第4の送水ノズル460について以下に説明する。
まず、図17−20を用いて第4の送気ノズル440について説明する。第4の送気ノズル440は、略台形柱形状を有する第4の送気蓋441と、円筒形状を有する第4の送気挿入管442とから構成される。第4の送気蓋441は、台形の平面である頂面445及び底面と、互いに合同である長方形の平面である正面443及び背面446と、互いに合同である台形の平面である2つの側面447とにより形成され、底面から正面443に渡って抉られて形成された凹部444を有する。
第4の送気挿入管442の構成は、第1の送気挿入管142の構成と同様であるため、説明を省略する。第4の送気挿入管442において抉られた部分449と第4の送気蓋441の凹部444とが第4の送気口450を形成する。そして、第4の送気蓋441の一部は、図23において第4の送気挿入管442よりも左に突出する。この突出する部位を第4の送気庇451という。
頂面445と底面との距離は、背面446から正面443に向けて次第に短くなる。すなわち、頂面445は、第4の送気ノズル440の背面446から正面443に向けて第4の送気挿入管442に近づいていく。第4の送気ノズル440が内視鏡に取り付けられると、頂面445が観察窓181に近づくにつれて、頂面445から遠位端面111までの距離が短くなる(図23参照)。このとき、頂面445の延長線上、すなわち第4の送気庇451の延長線上に、観察窓181において最も第4の送気ノズル440から離れている部分181aが位置する(図23参照)。背面446と交わる位置における頂面445の幅W6は、正面443と交わる位置における頂面445の幅W7よりも狭い。すなわち、頂面445の幅は、背面446から正面443に向けて増加する。第4の送気ノズル440が内視鏡に取り付けられると、観察窓181に近づくにつれて、頂面445の幅が広くなる。
次に、図17、18、21、22、及び23を用いて第4の送水ノズル460について説明する。第4の送水ノズル460は、ドーム形状を有する第4の送水蓋461と、円筒形状を有する第4の送水挿入管462とから構成される。
第4の送水蓋461は、ドーム463と、そのドーム463の正面から延びる第4の送水庇464とから成る。ドーム463は、球の直径を通りかつ互いに直交する2つの平面でその球形を四等分して成る。ドーム463の内側は球形に抉られている。また、第4の送水挿入管462の一端の一部は、長手方向に対してわずかに抉られている。これらの抉られた部分149どうしが一致するように、かつドーム463の底面が第4の送水挿入管462の一端を覆うように、第4の送水蓋461と第4の送水挿入管462とが接続される。第4の送水挿入管462において抉られた部分149と第4の送水蓋461の開口とが第4の送水口465を形成する(図23参照)。第4の送水庇464は、観察窓181の光軸Aと直交する直線Bに対して直交する断面においてU字形状を有し、図23において第4の送水挿入管462よりも左に向けてドーム463から突出する。第4の送水蓋461の頂部466は平面を成す。
遠位端面111には、ノズル受けが設けられる。ノズル受けは、矩形を有し、第4の送水挿入管462の外直径よりも僅かに大きい内直径の穴を有する。この穴は、送水接続管195の内側面と一体となっている。第4の送水挿入管462の外径は送水接続管195の内径よりも僅かに短い。
次に、第4の送気ノズル440と第4の送水ノズル460とを遠位端部110に取り付けた状態について説明する。第4の送気庇451が観察窓181に向くように、第4の送気挿入管442を送気ノズル穴194に挿入して、第4の送気ノズル440を遠位端部110に取り付ける。このとき、第4の送気ノズル440の背面446はノズル受けの正面と密着する。そして、第4の送気ノズル440の上から第4の送水ノズル460を遠位端部110に取り付ける。すなわち、第4の送水庇464が観察窓181に向くように、第4の送水挿入管462をノズル受け117及び送水ノズル穴196に挿入する。これにより、第4の送水庇464が頂面445と密着し、第4の送水庇464と頂面445との間に送水路467が形成される。すなわちこの状態において、第4の送気蓋441は、遠位端面111に開口する送水管130の開口から第4の送気蓋441の頂面445の少なくとも一部までを覆う。そして、第4の送水庇464と光軸Aとの距離は、第4の送気庇451と光軸Aとの距離よりも長い。言い換えると、第4の送水蓋461と光軸Aとの距離は、第4の送気蓋441と光軸Aとの距離よりも長い。さらに言い換えると、第4の送水ノズル460と光軸Aとの距離は、第4の送気ノズル440と光軸Aとの距離よりも長い。ドーム463と第4の送水庇464とが交わる位置における送水路467の幅は、最も観察窓181に近い位置、すなわち第4の送水庇464の先端における送水路467の幅よりも短い。すなわち、送水路467の幅は、ドーム463から先端に向けて増加する。第4の送気ノズル440が内視鏡に取り付けられると、直線Bに対して直角かつ遠位端面111と平行である方向における送水路467の幅は、観察窓181との距離が短くなるにつれて広くなる。また、ドーム463と第4の送水庇464とが交わる位置における送水路467の高さは、最も観察窓181に近い位置、すなわち第4の送水庇464の先端における送水路467の高さよりも高い。すなわち、送水路467の高さは、ドーム463から先端に向けて減少する。第4の送気ノズル440が内視鏡に取り付けられると、直線Bに対して直角かつ遠位端面111と平行である方向における送水路467の高さは、観察窓181との距離が短くなるにつれて低くなる。なお、送水路467の高さは、送水路467を通過する水が観察窓181全体に渡って流れるように調節される。
図23を用いて、遠位端部110における水及び空気の流れについて説明する。第4の送水ノズル460から放出された水は、送水路467に沿って流れ、第4の送気庇451の端部に達する。ここで前述のように、送水路467の幅は、観察窓181との距離が短くなるにつれて広くなる。水は送水路467に沿って進むため、水の幅が広げられる。また、送水路467の高さは、観察窓181に近づくにつれて向けて低くなる。水は送水路467に沿って進むため、流速が速められると共に、観察窓181に向けて導かれることになる。そのため、第4の送気庇451から剥離した水は、観察窓181に向けて容易に流れ、観察窓181に付着した汚物等を除去する。
第4の送気ノズル440から放出された空気の動き及び効果は、第1の送気ノズル140と同様であるため、説明を省略する。
本実施形態によれば、第1から3の実施形態と同様の効果を得る。
次に、図24及び25を用いて第5の実施形態による第5の内視鏡500について説明する。第1から4の実施形態と同様の構成については、同じ符号を付して説明を省略する。第5の実施形態では、遠位端面111の形状が第1の実施形態と異なる。よって、遠位端面111について説明する。
第1の送気ノズル140及び第1の送水ノズル160は、遠位端面111に設けられる。遠位端面111は、遠位端面111から内視鏡の長手方向に窪んだ第1の凹部518a及び第2の凹部518bを有する。
第1の凹部518a及び第2の凹部518bは、遠位端面111の縁から第1の送水ノズル160の脇を通って第1の送気ノズル140の中程まで延びる。第1の凹部518aは、鉗子口112に貫通し、接続口520を形成する。
第1の凹部518a及び第2の凹部518bは、直線Bに対して直交方向に延びる第1の遮水壁519aと第2の遮水壁519bとを備える。
直線Bに沿う方向において、第1の遮水壁519aと第2の遮水壁519bは、第1の送気蓋141の中央よりも第1の送水ノズル160に近い位置から延びる。いいかえると、第1の遮水壁519aと第2の遮水壁519bは、第1の外頂面148の長手方向中央よりも第1の送水ノズル160に近い位置から延びる。
次に図25を用いて、水の流れについて説明する。第1の送水ノズル160から水が放出されているときの水の流れは第1の実施形態と同様であるため説明を省略し、第1の送水ノズル160が水を放出し終わった後の水の流れについて説明する。
遠位端面111が重力軸上方を向いているとき、第1の送水ノズル160が水を放出し終わると、勢いを失った水が頂面145から曲面147を経て外斜面146に、あるいは頂面145から曲面147を経て第1の送気ノズル140の側方へ滑り落ちる。そして、第1の凹部518a及び第2の凹部518bに流入する。第1の凹部518a及び第2の凹部518bに流入した水は、遠位端面111の縁から外に向けて流れ落ち、あるいは接続口520を通って鉗子口112に流入する。
第1の送気ノズル140から放出された空気の動き及び効果は、第1の実施形態と同様であるため、説明を省略する。
本実施形態によれば、第1の送水ノズル160が水を放出し終わった後に勢いを失った水が遠位端面111に滞在することがない。これにより、観察窓181や照明レンズ113に水が付着して観察を妨げることがない。
次に、図26及び27を用いて第6の実施形態による第6の内視鏡600について説明する。第1から5の実施形態と同様の構成については、同じ符号を付して説明を省略する。第6の実施形態では、遠位端面111の形状が第5の実施形態と異なる。よって、遠位端面111について説明する。
遠位端面111は、遠位端面111から内視鏡の長手方向に窪んだ第3の凹部618を有する。第1の送気ノズル140は遠位端面111に設けられ、第1の送水ノズル160は第3の凹部618に設けられる。
第3の凹部618は、第1の送気ノズル140を避けるように、遠位端面111の縁から第1の送気ノズル140の中程まで延びる。第3の凹部618は、鉗子口112に貫通し、接続口620を形成する。
第3の凹部618は、直線Bに対して直交方向に延びる第3の遮水壁619a、第4の遮水壁619b、及び第5の遮水壁619cを備える。
第3の遮水壁619aと第4の遮水壁619bは、直線Bに沿う方向において第1の送気蓋141の中央よりも第1の送水ノズル160に近い位置から、直線Bに対して直交方向に延びる。いいかえると、第3の遮水壁619aと第4の遮水壁619bは、第1の外頂面148の長手方向中央よりも第1の送水ノズル160に近い位置から直線Bに対して直交方向に延びる。
第5の遮水壁619cは、外斜面146と第1の送水ノズル160との間に渡って、直線Bに対して直交方向に延びる。第5の遮水壁619cと遠位端面111とが成す角度は、外斜面146と遠位端面111とが成す角度と等しく、第5の遮水壁619cは外斜面146と略連続的に接続される。
次に図27を用いて、水の流れについて説明する。まず、第1の送水ノズル160から水が放出されているときの水の流れについて説明する。第1の送水ノズル160から放出された水は、第5の遮水壁619cに沿って第1の送気ノズル140に向かう。そして、外斜面146に沿って遠位端面111から離れるように上方へ流れ、さらに外斜面146から曲面147を経て頂面145に達する。ここで、第5の遮水壁619c、外斜面146、曲面147、及び頂面145は、前述したように連続的に接続されているため、外斜面146、曲面147、及び頂面145から水が剥離しにくい。そして、頂面145の端部、つまり第1の送気庇151の端部から水が剥離すると、水は観察窓181に向けて流れていく。前述のように、頂面145の延長線上、すなわち第1の送気庇151の延長線上に、観察窓181において最も第1の送気ノズル140から離れている部分181aが位置する。そのため、第1の送気庇151から剥離した水は、観察窓181に向けて容易に流れ、観察窓181に付着した汚物等を除去する。次に、第1の送水ノズル160が水を放出し終わった後の水の流れについて説明する。遠位端面111が重力軸上方を向いているとき、第1の送水ノズル160が水を放出し終わると、勢いを失った水が頂面145から曲面147を経て外斜面146に、あるいは頂面145から曲面147を経て第1の送気ノズル140の側方へ滑り落ちる。そして、第3の凹部618に流入する。第3の凹部618に流入した水は、遠位端面111の縁から外に向けて流れ落ち、あるいは接続口520を通って鉗子口112に流入する。
第1の送気ノズル140から放出された空気の動き及び効果は、第1の実施形態と同様であるため、説明を省略する。
本実施形態によれば、第5の実施形態と同様の効果を得る。また、第5の遮水壁619cは外斜面146と略連続的に接続されるため、水が剥離せずに観察窓181に向けて確実に放出される。
次に、図28から30を用いて第7の実施形態による第7の内視鏡700について説明する。第1から6の実施形態と同様の構成については、同じ符号を付して説明を省略する。第7の実施形態では、遠位端面111の形状が第5の実施形態と異なる。よって、遠位端面111について説明する。
遠位端面111は、遠位端面111から内視鏡の長手方向に突出する第7の遮水壁718aと第8の遮水壁718bとを有する。第7の遮水壁718a及び第8の遮水壁718bは、ゴムなどの弾性部材131から成る。第7の遮水壁718aは、直線Bに沿う方向において第1の送気蓋141の中央よりも第1の送水ノズル160に近い位置から、直線Bに対して直交方向に鉗子口112まで延びる。いいかえると、第7の遮水壁718aは、第1の外頂面148の長手方向中央よりも第1の送水ノズル160に近い位置から直線Bに対して直交方向に鉗子口112まで延びる。第8の遮水壁718bは、直線Bに沿う方向において第1の送気蓋141の中央よりも第1の送水ノズル160に近い位置から、直線Bに対して直交方向に遠位端面111の縁まで延びる。いいかえると、第8の遮水壁718bは、第1の外頂面148の長手方向中央よりも第1の送水ノズル160に近い位置から直線Bに対して直交方向に遠位端面111の縁まで延びる。また、第7の遮水壁718aは、鉗子口112付近において第1の送水ノズル160とは反対方向へわずかに曲げられている。第8の遮水壁718bは、遠位端面111の縁付近において第1の送水ノズル160とは反対方向へわずかに曲げられている。
第7の遮水壁718a及び第8の遮水壁718bは、遠位端面111に対し直角方向において同じ高さH3を有する。第7の遮水壁718a及び第8の遮水壁718bの高さH3は、遠位端面111に対し直角方向における第1の送水口163の高さH4以上である(図29参照)。
次に図30を用いて、水の流れについて説明する。第1の送水ノズル160から水が放出されているときの水の流れは第1の実施形態と同様であるため説明を省略し、第1の送水ノズル160が水を放出し終わった後の水の流れについて説明する。
遠位端面111が重力軸上方を向いているとき、第1の送水ノズル160が水を放出し終わると、勢いを失った水が頂面145から曲面147を経て外斜面146に、あるいは頂面145から曲面147を経て第1の送気ノズル140の側方へ滑り落ちる。そして、第7の遮水壁718a及び第8の遮水壁718bの第1の送水ノズル160側に流入する。第1の送水ノズル160側に流入した水は、第7の遮水壁718a及び第8の遮水壁718bよりも観察窓側に流れることなく、第7の遮水壁718a及び第8の遮水壁718bを伝って遠位端面111の縁から外に向けて流れ落ち、あるいは鉗子口112に流入する。
第1の送気ノズル140から放出された空気の動き及び効果は、第1の実施形態と同様であるため、説明を省略する。
本実施形態によれば、第1、5、及び6の実施形態と同様の効果を得る。第1の送水ノズル160が水を放出し終わった後に取り残された水が、第7の遮水壁718a及び第8の遮水壁718bよりも観察窓側に流れることがない。また、水が第7の遮水壁718a及び第8の遮水壁718bを伝って遠位端面111の縁から外に向けて流れ落ち、あるいは鉗子口112に流入するため、観察窓181や照明レンズ113に水が付着して観察を妨げることがない。
次に、図31から34を用いて第8の実施形態による第8の内視鏡800について説明する。第1から7の実施形態と同様の構成については、同じ符号を付して説明を省略する。第8の実施形態では、第8の送気ノズル840の形状が第1の実施形態と異なる。よって、第8の送気ノズル840について説明する。
第8の送気ノズル840は、2つの側面843から突出する第9の遮水壁842aと第10の遮水壁842bとを有する。
第9の遮水壁842a及び第10の遮水壁842bは、第1の外頂面148の長手方向中央から直角に同じ長さだけ延びる。第9の遮水壁842aが延びる長さは、第8の送気ノズルを遠位端面111に取り付けたときに、鉗子口112に届く程度の長さである。
第9の遮水壁842a及び第10の遮水壁842bは、遠位端面111に対し直角方向において同じ高さを有し、その高さは、遠位端面111に対し直角方向における第1の送水口163の高さ以上である。
水の流れについては、第7の実施形態と同様であるため説明を省略する。
本実施形態によれば、第7の実施形態と同様の効果を得る。
なお、第4の実施形態において、第4の送水庇464の先端は、第4の送気庇451の先端と揃えられてもよい。すなわち、第4の送水庇464と光軸Aとの距離は、第4の送気庇451と光軸Aとの距離と等しくてもよい。
なお、第5から8の実施形態において、遮水壁は直線Bに対して直交方向に延びるとしたが、遮水壁の長手方向に延びる延長線が観察窓181と交わらない方向に遮水壁が延びればよい。すなわち、遮水壁は観察窓181が位置しない方向に延びればよい。
なお、第9の遮水壁842a及び第10の遮水壁842bの長さは、前述のものに限定されず、それぞれの長さが異なってもよい。このとき、第10の遮水壁842bが延びる長さは、第8の送気ノズルを遠位端面111に取り付けたときに、遠位端面111の縁に届く程度の長さであってもよい。また、第9の遮水壁842a及び第10の遮水壁842bは、その端部が第1の送水ノズル160とは反対方向へわずかに曲げられてもよい。
なお、いずれの実施形態においても、撮像素子はCCD182に限定されない。