JP5584057B2 - 硬性内視鏡 - Google Patents

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Description

本発明は、硬性内視鏡に関し、特に、腹腔内に挿入される硬性内視鏡の先端部に設置される被検部位の観察を行うための観察窓の洗浄をする内視鏡観察窓洗浄機構を備えた硬性内視鏡に関する。
内視鏡は、一般に、施術者が把持して操作する本体操作部と、この本体操作部に対して体腔内等へ挿入される挿入部を連接するとともに、本体操作部からコネクタ部等に接続するためのユニバーサルコードを引き出すことにより大略構成され、ユニバーサルコードは本体操作部から延在させて、その他端部は光源装置(光源装置およびプロセッサ)に着脱可能に接続される。
挿入部は、生体の腹壁に貫通されたトラカールを案内として腹腔内に挿入される。また、挿入部の先端部には、暗所である体腔内を照明するための照明手段と、この照明手段による照明下で体腔内を観察する観察手段が設けられている。照明手段は、先端部の先端面に設けた照明窓に装着した照明用レンズと、この照明用レンズに対面する位置に出射端が臨むライトガイドから構成され、また、観察手段は、照明窓に近接した位置に配置した観察窓に臨む対物光学系と、この対物光学系の結像位置に配置された固体撮像素子(CCD)を備えて構成されている。
また、挿入部が挿入される体腔内には体液等が存在しており、この体液その他の汚損物が観察窓に付着すると観察視野が阻害される。そのため、内視鏡には、通常、観察窓の洗浄機構が設けられている。観察窓の洗浄は、まず洗浄液、通常は洗浄水を観察窓に供給して汚損物を洗い流し、次いで観察窓に付着する水滴を除去するために、加圧エアを観察窓に吹き付けるようにしている。そのため、内視鏡には、挿入部の先端部に洗浄液や加圧エア等を供給するための管路が設けられている。
例えば、特許文献1には、略L字形状に曲げられた管状部材である送気送水ノズルの先端部は観察部側に向けて配置されており、また、内視鏡先端面に観察部の洗浄水等の流体を供給する前方送水用管路の開口部から流出する流体を観察窓の方向に導くガイド溝が先端面に形成されたものが記載されている。
また例えば、特許文献2には、内視鏡先端部の観察窓を洗浄するため、挿入部先端に向けて洗浄液又はCOを選択的に供給するノズルを具備し、CO供給用配管に安全弁及び減圧弁を配置したものが記載されている。
また例えば、特許文献3には、挿入部が挿入される送水シースを備え、挿入部の先端面に配置された透明の照明窓、及び観察窓を洗浄水によって洗浄する洗浄装置を備えた硬性内視鏡が記載されている。この硬性内視鏡は、送水シースの基端部に筒状の接続部が配置され、接続部の側部に送水チューブが接続されている。送水チューブは外部の送水タンクに接続され、送水タンクに送気チューブを介してガスが供給されることにより、ガスの圧力によって送水タンクに溜められた洗浄水が、送水チューブを介して接続部に送水される。接続部に送られた洗浄水は、送水シースのチューブ本体の肉厚部分に形成された送水路によって挿入部の先端側に導かれ、これにより、前記照明窓、及び観察窓が洗浄水によって洗浄されるようになっている。
特開2008−86664号公報 特開2007−252673号公報 特開2009−189496号公報
しかしながら、挿入部とシースとの隙間に送液流路を形成するものは、観察窓に洗浄液を流して観察窓に付着した汚損物を洗い流すようにしているが、観察窓に噴射される洗浄液の圧力を高めることができず、観察窓に付着した汚損物を完全には除去しきれないという問題があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、観察窓に向けて噴射される洗浄液の圧力を高めて観察窓の洗浄性を向上させ、観察窓に付着した汚損物を確実に除去することのできる内視鏡観察窓洗浄機構を備えた硬性内視鏡を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、操作部と該操作部の先端部に接続された硬性の挿入部とを備えた内視鏡本体を有する硬性内視鏡において、前記挿入部の先端面に形成された観察窓を洗浄する洗浄液を供給する管路であって、前記洗浄液を第1の圧力で供給する洗浄液供給装置に接続され、前記洗浄液供給装置から供給される前記洗浄液が流れる流体管路と、前記流体管路内の洗浄液の圧力が前記第1の圧力よりも高い第2の圧力に到達するまで開放せず、前記流体管路により供給される前記洗浄液を堰き止めて前記洗浄液の圧力を上昇させ、前記第2の圧力に到達すると開放して、前記流体管路内で圧力が高められた前記洗浄液を前記観察窓に向けて一気に噴出させる弁と、を備えたことを特徴とする硬性内視鏡を提供する。

これにより、圧力の高い洗浄液を一気に先端面の観察窓に対して噴出することができ、洗浄性を向上させ、観察窓に付着した汚損物を確実に除去することが可能となる。
また、請求項に示すように、請求項1に記載の硬性内視鏡において、さらに前記内視鏡本体の挿入部が挿入されるシースを有し、前記流体管路は、前記挿入部と前記シース内壁との間の隙間で構成され、前記弁はOリングであることを特徴とする。
また、請求項3に記載の発明は、操作部と該操作部の先端部に接続された硬性の挿入部とを備えた内視鏡本体を有する硬性内視鏡において、前記挿入部の先端面に形成された観察窓を洗浄する洗浄液を供給する流体管路と、前記流体管路により供給される前記洗浄液の圧力が一定圧以上となったときに開放する弁と、前記内視鏡本体の挿入部が挿入されるシースと、を備え、前記流体管路は、前記挿入部と前記シース内壁との間の隙間で構成され、前記弁はOリングであることを特徴とする硬性内視鏡を提供する。
このように、Oリングで弁を構成することにより、圧力の高い洗浄液を先端面の周囲から一気に噴出することができ、洗浄性が向上する。
また、請求項4に示すように、前記弁は、前記挿入部の先端側に設置されたことを特徴とする。
このように、なるべく先端面の近くにおいて洗浄液に高い圧力を発生させるようにすることで洗浄性の向上を図ることができる。
また、請求項に示すように、前記Oリングは、前記シースの先端部に内径側に張り出すように設けられたフランジ部の、前記挿入部の先端面に対向する側に設けられたことを特徴とする。
このように、Oリングで弁を構成することにより、圧力の高い洗浄液を先端面の周囲から一気に噴出することができ、洗浄性が向上する。
また、請求項に示すように、前記シースは、前記流体管路内の流体の圧力が所定圧以上になるとシース軸方向に伸びるような伸縮自在な部分を有することを特徴とする。
これにより、Oリングだけでなく、シース自体も伸びて変形することによりOリングの変形と合わせて、圧力の高い洗浄液を一気に噴出することができる。
また、請求項に示すように、前記Oリングの前記挿入部の先端面に対向する側、もしくは前記挿入部の先端面の少なくともいずれか一方に、少なくとも1つ以上の溝が形成されたことを特徴とする。
また、請求項に示すように、前記Oリングは、前記挿入部の先端面の周囲端部に設けられたことを特徴とする。
このように、シースのフランジ部ではなく、内視鏡の挿入部先端面に設けても同様の効果が得られる。
また、請求項に示すように、前記シースは、前記流体管路内の流体の圧力が所定圧以上になるとシース軸方向に伸びるような伸縮自在な部分を有することを特徴とする。
また、請求項10に示すように、前記Oリングの前記シースのフランジ部の内面に対向する側、もしくは前記フランジ部の少なくともいずれか一方に、少なくとも1つ以上の溝が形成されたことを特徴とする。
また、請求項11に示すように、前記溝は、前記先端面に設置された観察窓の方向に向かうように形成されたことを特徴とする。
このように、溝を設けることで、観察窓に対して集中的に洗浄液を噴出することができ、より一層洗浄性が向上する。
また、請求項12に示すように、前記内視鏡本体の挿入部が挿入されるシースの側面に設けられた、前記洗浄液を前記流体管路に供給するシリンジを接続するシリンジ接続部に、前記洗浄液の圧力が一定圧以上となったときに開放する弁を設けたことを特徴とする。
また、請求項13に記載の発明は、操作部と該操作部の先端部に接続された硬性の挿入部とを備えた内視鏡本体を有する硬性内視鏡において、前記挿入部の先端面に形成された観察窓を洗浄する洗浄液を供給する流体管路と、前記流体管路により供給される前記洗浄液の圧力が一定圧以上となったときに開放する弁と、を備え、前記内視鏡本体の挿入部が挿入されるシースの側面に設けられた、前記洗浄液を前記流体管路に供給するシリンジを接続するシリンジ接続部に、前記弁を設けたことを特徴とする硬性内視鏡を提供する。
このように、シリンジで洗浄液を供給する場合にも、洗浄液の圧力を高めて洗浄性を向上させることができる。
また、請求項14に示すように、前記シースの先端部に内径側に張り出すように設けられたフランジ部の、前記挿入部の先端面に対向する側の面、もしくは前記挿入部の先端面の少なくともいずれか一方に、前記挿入部の先端面に設置された観察窓の方向に向かう少なくとも一つ以上の溝が形成されたことを特徴とする。
このように、溝を設けることで、観察窓に対して集中的に洗浄液を噴出することができ、より一層洗浄性が向上する。
以上説明したように、本発明によれば、圧力の高い洗浄液を一気に先端面の観察窓に対して噴出することができ、洗浄性を向上させ、観察窓に付着した汚損物を確実に除去することが可能となる。
本発明の硬性内視鏡を備えた内視鏡システムの一実施形態を示す全体構成図である。 シースに挿入部を挿入した状態の硬性内視鏡の手元操作部付近を拡大して示す斜視図である。 図2に対する一部断面図を含む側面図である。 挿入部の先端硬質部の先端面を示す平面図である。 流体管路を介して洗浄液及びCOを供給する供給系を示す構成図である。 硬性内視鏡の挿入部が挿入されたシースの先端部を示す断面図である。 伸縮自在の筒状部を有するシースを示す斜視図である。 シースの伸縮自在の筒状部を示す軸方向に沿った断面図であり、(a)は筒状部が縮んでいる状態、(b)は筒状部が伸びている状態を示す。 挿入部の先端部にOリングを設けた様子を示す断面図である。 図9のOリングにより先端面に洗浄液を供給する様子を示す断面図である。 洗浄液の圧力を高めて噴射する硬性内視鏡の他の例を示す説明図であり、(a)は硬性内視鏡の挿入部が挿入されたシースの先端部を表す断面図、(b)はシース最先端のフランジ部に配置されたOリングを挿入部の先端面側から見た平面図、(c)は(b)中の破線11C−11Cに沿った断面図である。 シースのフランジ部に設けられたOリングに対して挿入部側に溝を設けた様子を示す(a)は断面図、(b)は平面図である。 シースのフランジ部に設けられたOリングに対して挿入部側に溝を設けた他の例を示す(a)は断面図、(b)は平面図である。 挿入部側に設けられたOリングに溝を形成した様子を示す(a)は断面図、(b)は平面図である。 挿入部側に設けられたOリングに対してシースのフランジ部側に溝を形成した様子を示す(a)は断面図、(b)は平面図である。 挿入部側に設けられたOリングに対してシースのフランジ部側に形成された溝から洗浄液を供給する様子を示す断面図である。 洗浄液の圧力を高めて噴射する硬性内視鏡のさらに他の例を示す挿入部が挿入されたシースの側断面図である。 先端側に設けられた他の弁の例を示す断面図である。 図18の他の弁の例を示す斜視図であり、(a)は先端部に取り付けた状態を示し、(b)は弁部材を拡大して示し、(c)は弁部材の作用を示す。
以下、添付図面を参照して、本発明に係る硬性内視鏡について詳細に説明する。
図1は、本発明の硬性内視鏡を備えた内視鏡システムの一実施形態を示す全体構成図である。
図1に示すように、本実施形態の内視鏡システム10は、硬性内視鏡12、プロセッサ装置14、光源装置16、及びモニタ18から構成される。
硬性内視鏡12は、施術者が把持する手元操作部(操作部)20と、腹腔内に挿入される挿入部22とを備えた内視鏡本体24、及び挿入部22が挿入されるシース26から構成されている。施術時においては、挿入部22がシース26に挿入され、挿入部22が挿入されたシース26が、予め患者の腹腔に貫通されたトラカール(図示省略)に挿入される。これにより、挿入部22の先端が患者の腹腔内に挿入されるようになっている。
挿入部22は、手元操作部20の先端部に接続されている。そして挿入部22は、その(手元操作部20側の)基端から(腹腔内に挿入される側の)先端に向けて、硬性部28、湾曲部30、及び先端硬質部32の各部によって構成されている。湾曲部30は、周知のようにリング状に形成された複数の湾曲駒を連結して構成されており、手元操作部20に回動自在に取り付けられたアングルノブ(操作部材)34を回動操作することにより、挿入部22内に挿設されたワイヤが押し引きされて、上下方向又は左右方向に湾曲動作するようになっている。これにより、先端硬質部32を腹腔内で所望の方向に向けることができる。
また、手元操作部20には、送水ボタン38、及び送気ボタン40が取り付けられている。手元操作部20の基端筒部44は、施術者が実際に把持するグリップ部として機能し、このグリップ部の端部にはフランジ状のグリップエンド46が形成されている。
また、手元操作部20のグリップエンド46には、流体管路48及び、手元操作部20からコネクタ部等に接続するためのユニバーサルコード56が接続されている。流体管路48は、洗浄液及びCOガスを挿入部22側に供給するものであり、2つの管路48A、48Bに分岐し、一方の管路48Aは、送水タンク70に取り付けられ、他方の管路48Bはここでは図示を省略したガス管に接続されている。また、送水タンク70には、COガスを送水タンク70に供給する管路78が接続されている。これらの洗浄液及びCOガスを供給する供給系については、後で詳しく説明する。
また、ユニバーサルコード56の端部には、LGコネクタ60が接続されている。LGコネクタ60の側部には信号ケーブル62が延出され、信号ケーブル62の端部には電気コネクタ64が接続されている。LGコネクタ60は、光源装置16のコネクタ(図示省略)に接続され、電気コネクタ64は、プロセッサ装置14のコネクタ(図示省略)にされている。また、プロセッサ装置14は、光源装置16とモニタ18に電気的に接続されており、内視鏡本体24が撮像した画像データを画像処理し、モニタ18にその画像を表示させる。
また、シース26は、パイプ84と、パイプ84の基端部に接続された接続部86とから構成されている。内視鏡システム10を用いる場合には、硬性内視鏡12の挿入部22がパイプ84に挿入され、シース26の接続部86が硬性内視鏡12の手元操作部20側に着脱自在に接続されるようになっている。
図2は、シース26に挿入部22を挿入した状態の硬性内視鏡12の手元操作部20付近を拡大して示す斜視図である。図3は、図2に対する一部断面図を含む側面図である。ただし、図2及び図3では、分かりやすくするため、シース26の接続部86を硬性内視鏡12の手元操作部20側に完全に接続させずに、少し隙間を開けた状態で表している。
図2及び図3に示すように、硬性内視鏡12の手元操作部20は、先端筒部36、中央筒部42、及び基端筒部44から構成されている。先端筒部36には、送水ボタン38、送気ボタン40が取り付けられ、中央筒部42には、アングルノブ34が回動自在に取り付けられている。
基端筒部44の基端側端面45には、流体管路48の先端部が接続される筒状の口金50が設けられている。口金50は、図2あるいは図3に示したように、挿入部22の硬性部28の周面に開口された噴出孔52に、破線で示す管路54を介して接続されている。管路54は、手元操作部20の内部に配設され、流体管路48から口金50を介して送られてくる洗浄液、及びCOガスを噴出孔52から外部に噴出させる。なお、流体管路48については後述する。
一方、基端筒部44の基端側端面45には、口金50に隣接してユニバーサルコード56が折れ止め部材58を介して接続されている。このユニバーサルコード56の軸方向と口金50の軸方向は同一方向であり、かつ、挿入部22の軸方向と同一方向に設定されている。
また、図2に示すように、挿入部22の先端硬質部32の先端面35には、被写体光を取り込むための観察窓66、及び照明光を被写体に照射するための照明窓68、68が設けられている。
図4に、挿入部22の先端硬質部32の先端面35を示す。
図4に示すように、先端面35には、観察窓66に対して、照明窓68、68が観察窓66を挟むように設けられている。先端硬質部32の内部である観察窓66の内側には、結像用光学系と固体撮像素子を備えた撮像モジュールが設けられている。この撮像モジュールには、信号ケーブル62(図1参照)の基端部が接続されている。すなわち、信号ケーブル62は、ユニバーサルコード56、手元操作部20、及び挿入部22に挿通されて前記撮像モジュールに接続されている。
また、先端硬質部32の内部である照明窓68、68の内側には、ライトガイドの光出射面が照明窓68、68に対向配置されている。このライトガイドは、挿入部22、手元操作部20、及びユニバーサルコード56に挿通されてLGコネクタ60に接続されている。
図5に、流体管路48を介して洗浄液及びCOガスを供給する供給系を示す。
前述したように、手元操作部20の基端部の口金50に接続された流体管路48は、二股に分岐し、2つの管路48A、48Bとなっている。
図5に示すように、一方の管路48Aは、送水タンク70に取り付けられ、他方の管路48Bは、切替バルブ72を介してガス管74に接続し、ガス管74にはCOボンベ76が接続されている。
また、切替バルブ72には、COボンベ76のCOガスを送水タンク70に供給する管路78が接続されている。この送水タンク70には、洗浄液80が溜められている。洗浄液80として、ここでは生理食塩水が用いられている。また、ガス管74には、COガスの供給を実行及び停止するバルブ82が取り付けられている。
切替バルブ72とバルブ82とは、送水ボタン38及び送気ボタン40の操作によって動作が制御される。
すなわち、送水ボタン38をON操作すると、バルブ82が開放されるとともに、切替バルブ72が動作されて管路78側が開放され、管路48B側が閉鎖される。これにより、COボンベ76からのCOガスが、ガス管74から管路78を介して送水タンク70に供給されるので、送水タンク70の洗浄液80が管路48Aから流体管路48に供給される。従って、洗浄液80は、口金50(図2参照)から管路54を介して噴出孔52から外部に噴出し、その後、挿入部22とシース26との間の隙間を通過し、図4に示した観察窓66、及び照明窓68、68に向けて流れる。
この挿入部22とシース26との間の隙間を通過した洗浄液80を、どのようにして高い圧力で観察窓66、及び照明窓68、68に向けて噴射するかについては、この後で詳しく説明する。
また、図5の送気ボタン40をON操作すると、バルブ82が開放されるとともに、切替バルブ72が動作されて管路78側が閉鎖され、管路48B側が開放される。これにより、COボンベ76からのCOガスが、ガス管74から管路48Bを介して流体管路48に供給される。従って、COガスは、口金50(図2参照)から管路54を介して噴出孔52から外部に噴出する。このCOガスは、挿入部22とシース26との間の隙間を通過し、挿入部22の先端硬質部32に向けて流れ、図4に示した観察窓66、及び照明窓68、68に向けて吹き出される。これにより、観察窓66及び照明窓68、68が乾燥される。なお、送気ボタン40をOFF操作すると、バルブ82が閉鎖される。これによって、COガスによる乾燥動作が停止される。
以下、挿入部22の先端面35の観察窓66及び照明窓68、68(特に観察窓66)に向けて、洗浄液80の圧力を高めて噴射する内視鏡観察窓洗浄機構を備えた硬性内視鏡について説明する。
図6に、硬性内視鏡12の挿入部22が挿入されたシース26の先端部を断面図で示す。
図6に示すように、シース26のシース先端部88には、その最先端に内径側に張り出したフランジ部89が形成され、そのフランジ部89の内面にOリング100が配置されている。そして、硬性内視鏡12の挿入部22をシース26に挿入した際、湾曲部30の先に形成された先端硬質部32の先端面35の周囲端部がOリング100に当接するようになっている。
挿入部22とシース26内面との間には隙間があり、前述したように、管路54を介して、挿入部22の硬性部28の周面に開口された噴出孔52から洗浄液80がこの隙間に供給され、その後挿入部22の先端面35まで洗浄液80を供給する管路の役目を果たすようになっている(図3等参照)。
Oリング100は、弾性部材で形成され、挿入部22とシース26内面との間の隙間に供給される洗浄液80の水圧を高めて先端面35に噴出する弁の役割を果たす。
すなわち、挿入部22とシース26内面との隙間の洗浄液80の水圧が低い間は、Oリング100は、この洗浄液80が先端面35に漏れ出さないように堰き止めているが、この隙間への洗浄液80の供給が続き、洗浄液80の水圧が一定値を超えると、Oリング100は変形し、それまで堰き止めていた挿入部22とシース26内面との隙間の洗浄液80を高い圧力で先端面35に一気に噴出する。
このように、弾性部材によって形成されたOリング100によって、挿入部22とシース26内面との隙間に供給される洗浄液80を堰き止めることにより洗浄液80の水圧を高め、一定の圧力になった洗浄液80をOリング100の変形により生じた隙間から先端面35に対して全方向から一気に噴出する。
また、例えば図7に示すように、シース26のパイプ84の中間に、ゴム等の弾性樹脂で形成された伸縮自在の筒状部85を形成するようにしてもよい。この筒状部85は、シース軸方向に所定以上の圧力が加わると伸び、圧力がなくなると縮んで元に戻るようになっている。
すなわち、図8(a)に示すように、シース26と挿入部22との間の隙間内の洗浄液80の水圧があまり高くない間は、筒状部85は縮んでおり、シース先端部88に形成されたOリング100は挿入部22の先端部32に密着し、洗浄液80を封止している。
しかし、図8(b)に示すように、シース26と挿入部22との間の隙間内の洗浄液80の水圧が所定圧以上となった場合には、筒状部85が伸びてOリング100と挿入部22の先端部32との間に隙間が生じる。このとき、水圧によるOリング100の変形とも相まって瞬時に大きな隙間が形成され、いままで堰止められていた洗浄液80が一気に噴出される。これにより、より高圧の洗浄液80を観察窓に向けて吹きつけることができ、洗浄性が向上する。
また、上で説明した例では、Oリング100はシース先端部88のフランジ部89の内面に設置されていたが、Oリング100を設置する位置はこれに限定されるものではない。
例えば、図9に示すように、Oリング100を挿入部22の先端部32に設けるようにしてもよい。すなわち、図9においては、挿入部22の先端面35の周囲端部に沿ってOリング100が形成されている。
このとき、図10に示すように、シース26に前述したような伸縮自在の筒状部85を形成しておくと効果的である。すなわち、シース26と挿入部22間の隙間の洗浄液80の水圧を高くしていき、所定圧以上となると筒状部85を伸びてシース先端部88が上に伸び、先端面35に形成されたOリング100の上部に隙間ができ、高圧の洗浄液80がOリング100の上側から一気に噴出する。
このように、圧力の高くなった洗浄液80を一気に送水することで、洗浄性を高め、先端面35に形成された観察窓66(図4等参照)に付着した汚損物を確実に流し去ることが可能となる。
図11に、洗浄液80の圧力を高めて噴射する内視鏡観察窓洗浄機構を備えた硬性内視鏡の他の例を示す。
図11(a)は、硬性内視鏡12の挿入部22が挿入されたシース26の先端部を表す断面図である。図11(a)に示すように、図6同様、シース26のシース先端部88には、その最先端に内側に張り出したフランジ部89が形成され、そのフランジ部89の内面にOリング102が配置され、挿入部22の先端硬質部32の先端面35の周囲端部がOリング102に当接するようになっている。なお、前述した例とは異なり、Oリング102には、先端面35側に溝104が形成されている。
この溝104について図11(b)及び図11(c)を用いて説明する。図11(b)は、このOリング102を先端面35側から見た平面図である。また、図11(c)は、図11(b)の破線11C−11Cに沿った断面図である。
図11(b)に示すように、Oリング102には、例えば円周を3等分する位置に3つの溝104、104、104が形成されている。図11(c)に示すように、この溝104は、先端面35側に、断面が例えば半円状に形成されている。しかし、溝104の個数やその設置位置、及び溝104の断面形状は特に限定されるものではない。
なお、図11(a)では、説明のためOリング102に形成された溝104がわかるように破線で表示しているが、実際には、Oリング102は弾性部材で形成されているので、シース26内に挿入部22が挿入されて先端面35がOリング102に当接した場合には、溝104は潰れてしまい、先端面35とOリング102とは密着し、その間に図11(a)に破線で示すような隙間は存在しない。
シース26内に挿入部22を挿入し、先端硬質部32の先端面35がOリング102に当接すると溝104は潰れて、Oリング102と先端面35の間は完全に密着しているので、挿入部22とシース26内面との隙間の洗浄液80を供給しても、その水圧が一定圧よりも低い間は水密が保持される。
洗浄液80の供給が続き、水圧が一定圧を超えると弾性部材であるOリング102が変形し、まず溝104の部分と先端面35との間に隙間が生じ、その一定圧まで高められた洗浄液80が各溝104から一気に先端面35に噴出される。
このとき、Oリング102に形成する溝104の向きを先端面35の観察窓66(図4参照)の方向に形成しておけば、圧力の高い洗浄液80が観察窓66に向けて送水され、確実に洗浄を行うことができる。
最初の例のように、Oリングを設けることにより、圧力の高い洗浄液が全周方向から一気に先端面に噴出されるが、この例のように、さらにOリングに観察窓の方向に向かう溝を設けることで、水圧の高い洗浄液を効率良く観察窓に当てることができ、洗浄性を一層向上させることができる。
なお、以上説明した例では、シース26のフランジ部89の内面に設けられたOリング100の先端面35側に溝104を形成したが、溝は、Oリング100ではなく、挿入部22に設けるようにしてもよい。
例えば、図12に示すように、挿入部22の先端部32の先端面35の周辺端部に溝105を形成するようにしてもよい。図12(a)は、側断面図であり、図12(b)は、先端面35の平面図である。図12(a)に示すように、先端面35の周辺の端部を切り欠いて溝105を形成する。ここでは図12(b)に示すように、周上に等間隔で3箇所溝105が先端面35の中央に向かう方向に形成されている。
洗浄液80の水圧が低い間は図12(a)に示すように、Oリング100によって溝105が塞がれて洗浄液80は完全に封止されている。洗浄液80の水圧が所定圧以上に高くなると、Oリング100が水圧によって潰されて変形し、Oリング100と溝105との間に隙間が生じ、そこから洗浄液80が噴出される。
また、先端面35に溝を形成するとき、図13に示すように、先端面35の周囲端部に周に沿って連続した壁状の部材37を設け、その壁状の部材37の上部を切り欠いて溝106を形成するようにしてもよい。
図13(a)は、側断面図、図 13(b)は、先端面35の平面図である。図13(a)に示すように、壁状の部材37の幅は、Oリング100で完全に覆うことができる幅に形成される。そして、壁状の部材37の上部を切り欠いて溝106を形成する。ここでは、図13(b)に示すように、壁状の部材37上に等間隔に3箇所の溝106が壁状の部材37の幅方向に形成されている。
また、前に図9、図10でOリング100を挿入部22の先端部32の先端面35に設ける例を示したが、もちろんこの先端面35に設けられたOリング100に溝を形成してもよい。
先端面35に設けられたOリング100に溝を形成した例を図14に示す。
挿入部22側の先端面35に設けられたOリング100に溝を形成する場合には、Oリング100の、シース26のフランジ部89内面に対向する側に溝を形成する。
図14(a)は、側断面図であり、図14(b)は、先端面35の平面図である。
図14(a)に示すように、フランジ部89内面に対向する、先端面35の周囲端部に形成されたOリング100の上部に溝107が形成される。この例では、溝107は、図14(b)に示すように、Oリング100の周囲に等間隔に3箇所、Oリング100の幅方向に形成されている。
また、先端面35にOリング100を形成する場合においても、Oリング100に溝を形成するのではなく、Oリング100と対向するシース26のフランジ部89の内面に溝を設けるようにしてもよい。
Oリング100と対向するシース26のフランジ部89の内面に溝を設けた例を図15に示す。図15(a)は、側断面図、図15(b)は、シース先端部88に形成されたフランジ部89をシース26軸方向内部から見た図である。
図15(a)に示すように、シース先端部88に形成されたフランジ部89の内面に溝108が形成されている。このとき、先端面35に設けられたOリング100はシース先端部88のフランジ部89の内面に密着し、溝108を完全に塞ぐことが可能なようになっている。
そして、図16に示すように、シース先端部88と挿入部22の先端部32との隙間の洗浄液80の水圧が高くなると、Oリング100が変形し、Oリング100が溝108を塞ぎきれなくなり、その隙間から高圧の洗浄液80が先端面35に一気に噴出される。
次に、洗浄液80の圧力を高めて噴射する内視鏡観察窓洗浄機構を備えた硬性内視鏡のさらに他の例を示す。
上で説明した2つの例においては、手元操作部20の送水ボタン38をON操作することにより、送水タンク70の洗浄液80を管路54を介して噴出孔52から挿入部22とシース26との間の隙間に供給していたが、次に説明する例では、シリンジによって洗浄液をこの隙間に供給する。
図17に、シリンジから洗浄液が供給される内視鏡観察窓洗浄機構を備えた硬性内視鏡の例を示す。
すなわち、図17に示すように、このシース126は、手元操作部(図示省略)への接続部186近傍のシース126側面に、シリンジ(図示省略)を接続するシリンジ接続部200が設けられている。そして、洗浄液を格納したシリンジがこのシリンジ接続部200に接続され、施術者がシリンジを操作することによって、シリンジからシリンジ接続部200を介して、洗浄液が挿入部22とシース26との間の隙間に供給される。また、シリンジ接続部200と、シース126の手元操作部への接続部186との間のシース126内面に水密を保ち洗浄液の漏れを防止するためのOリング190が設置されている。
また、シリンジ接続部200の先端部にシリンジから供給される洗浄液の圧力が一定圧以上になると、シリンジと、挿入部122及びシース126の隙間との連通を解放する弁210が設置されている。
シリンジから供給される洗浄液の水圧が一定圧以上になると弁210が開き、一定圧以上の高い水圧の洗浄液が挿入部122及びシース126の隙間に供給される。この隙間に供給された洗浄液は、シース先端部188に内側に向けて形成されたフランジ部189に衝突して流れの向きを略90度変更し、挿入部122の先端硬質部132の先端面135に向けて噴出される。このとき、フランジ部189の内側の先端面135に対向する側に、先端面135の観察窓(図示省略)の方向に向かう溝を形成して、洗浄液を確実に観察窓に当てるようにすることが好ましい。
このように弁210を設置したことにより、シリンジから供給される洗浄液の圧力が一定圧以上にならないと、洗浄液が挿入部22及びシース26の隙間に供給されないので、先端面135に噴出される洗浄液の圧力を高め、洗浄性を向上させることができる。
また、弁210が設置されるシリンジ接続部200の断面積が狭いため、シリンジから水圧の低い洗浄液が長時間にわたって供給されつづける(いわゆる、チョロチョロ出し)を防止することができ、観察窓洗浄動作に入ってから、短時間で水圧の高い洗浄液を先端面135に供給することができ、効率的に観察窓の洗浄を行うことができる。
また、シース26と挿入部22との間の隙間を流体管路とした場合に、先端側に設ける弁としてOリングの例を示してきたが、Oリング以外の弁の例を次に示す。
図18に、シース26に挿入した先端部32の断面図を示す。図18に示すように、挿入部22の先端部32の先端周囲に弾性部材で形成された環状の部材110が設けられている。この環状の部材110はその外径がシース26の内径と略同じかわずかに大きく設定されており、環状の部材110はシース26内面に隙間なく嵌合するようになっている。そして、外周上部にはシース先端部88に形成されたフランジ部89の内面に突き当たるような凸部110aが全周にわたって形成されている。
また、環状の部材110の内周側、すなわち挿入部22の先端部32の外周と接する側の一部には、一部その厚みが他の部分よりも薄く形成された弁部材112が形成されている。
図19(a)に、挿入部32の最先端に環状の部材110を取り付けた状態を斜視図で示す。前述した、他の部分よりも薄く形成された弁部材112は、環状の部材110の周囲に等間隔に3箇所設けられている。
図19(b)に、環状の部材110の一部を拡大して内側から見た斜視図を示す。図19(b)に示すように、弁部材112は、環状の部材110の他の部分よりも薄く形成され、図に太線112aで示した部分は切れ目が入っており、所定以上の圧力がかかると圧力の方向に湾曲し、圧力がなくなると元にもどるようになっている。
そして、図19(c)に示すように、シース26と挿入部32の間の隙間に供給される洗浄液80の圧力が所定圧以上になると、弁部材112は、図に矢印で示したように内側(先端部32側)が持ち上がり隙間が生じるので、この隙間から洗浄液80が先端面35に噴出する。このとき、環状の部材110に設けられた凸部110aがフランジ部89に当接することにより弁部材112とフランジ部89との間に空間を形成し、弁部材112の変形を阻害しないようになっている。
このように、Oリング以外の弁部材を用いて、洗浄液の水圧を高めて一気に観察窓にふ向けて噴出させるようにすることもできる。
なお、このような弁部材を有する環状の部材は、その外周側をシース26に取り付けるようにしてもよい。
もちろん、本発明で用いられる弁は、ここに示したような弁に限定されるものではなく、これら以外の弁でも、洗浄液の水圧が低い間は堰き止めておいて、水圧が所定圧以上となると一気に洗浄液を噴出することのできる弁であれば適用可能である。
以上、本発明に係る硬性内視鏡について詳細に説明したが、本発明は、以上の例には限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改良や変形を行ってもよいのはもちろんである。
10…内視鏡システム、12…硬性内視鏡、14…プロセッサ装置、16…光源装置、18…モニタ、20…手元操作部、22…挿入部、24…内視鏡本体、26…シース、28…硬性部、30…湾曲部、32…先端硬質部、34…アングルノブ、35…先端面、36…先端筒部、38…送水ボタン、40…送気ボタン、42…中央筒部、44…基端筒部、45…基端側端面、46…グリップエンド、48…流体管路、50…口金、52…噴出孔、54…管路、56…ユニバーサルコード、58…折れ止め部材、60…LGコネクタ、62…信号ケーブル、64…電気コネクタ、66…観察窓、68…照明窓、70…送水タンク、72…切替バルブ、74…ガス管、76…COボンベ、80…洗浄液、84…パイプ、88…シース先端部、89…フランジ部、100、102…Oリング、104…溝、112…弁部材、200…シリンジ接続部、210…弁

Claims (14)

  1. 操作部と該操作部の先端部に接続された硬性の挿入部とを備えた内視鏡本体を有する硬性内視鏡において、
    前記挿入部の先端面に形成された観察窓を洗浄する洗浄液を供給する管路であって、前記洗浄液を第1の圧力で供給する洗浄液供給装置に接続され、前記洗浄液供給装置から供給される前記洗浄液が流れる流体管路と、
    前記流体管路内の洗浄液の圧力が前記第1の圧力よりも高い第2の圧力に到達するまで開放せず、前記流体管路により供給される前記洗浄液を堰き止めて前記洗浄液の圧力を上昇させ、前記第2の圧力に到達すると開放して、前記流体管路内で圧力が高められた前記洗浄液を前記観察窓に向けて一気に噴出させる弁と、
    を備えたことを特徴とする硬性内視鏡。
  2. 請求項1に記載の硬性内視鏡において、さらに前記内視鏡本体の挿入部が挿入されるシースを有し、前記流体管路は、前記挿入部と前記シース内壁との間の隙間で構成され、前記弁はOリングであることを特徴とする硬性内視鏡。
  3. 操作部と該操作部の先端部に接続された硬性の挿入部とを備えた内視鏡本体を有する硬性内視鏡において、
    前記挿入部の先端面に形成された観察窓を洗浄する洗浄液を供給する流体管路と、
    前記流体管路により供給される前記洗浄液の圧力が一定圧以上となったときに開放する弁と、
    前記内視鏡本体の挿入部が挿入されるシースと、
    を備え、
    前記流体管路は、前記挿入部と前記シース内壁との間の隙間で構成され、前記弁はOリングであることを特徴とする硬性内視鏡。
  4. 前記弁は、前記挿入部の先端側に設置されたことを特徴とする請求項1、2、または3に記載の硬性内視鏡。
  5. 前記Oリングは、前記シースの先端部に内径側に張り出すように設けられたフランジ部の、前記挿入部の先端面に対向する側に設けられたことを特徴とする請求項2または3に記載の硬性内視鏡。
  6. 前記シースは、前記流体管路内の流体の圧力が所定圧以上になるとシース軸方向に伸びるような伸縮自在な部分を有することを特徴とする請求項5に記載の硬性内視鏡。
  7. 前記Oリングの前記挿入部の先端面に対向する側、もしくは前記挿入部の先端面の少なくともいずれか一方に、少なくとも1つ以上の溝が形成されたことを特徴とする請求項5または6に記載の硬性内視鏡。
  8. 前記Oリングは、前記挿入部の先端面の周囲端部に設けられたことを特徴とする請求項2または3に記載の硬性内視鏡。
  9. 前記シースは、前記流体管路内の流体の圧力が所定圧以上になるとシース軸方向に伸びるような伸縮自在な部分を有することを特徴とする請求項8に記載の硬性内視鏡。
  10. 前記Oリングの前記シースのフランジ部の内面に対向する側、もしくは前記フランジ部の少なくともいずれか一方に、少なくとも1つ以上の溝が形成されたことを特徴とする請求項8に記載の硬性内視鏡。
  11. 前記溝は、前記先端面に設置された観察窓の方向に向かうように形成されたことを特徴とする請求項7または10に記載の硬性内視鏡。
  12. 前記内視鏡本体の挿入部が挿入されるシースの側面に設けられた、前記洗浄液を前記流体管路に供給するシリンジを接続するシリンジ接続部に、前記洗浄液の圧力が一定圧以上となったときに開放する弁を設けたことを特徴とする請求項1に記載の硬性内視鏡。
  13. 操作部と該操作部の先端部に接続された硬性の挿入部とを備えた内視鏡本体を有する硬性内視鏡において、
    前記挿入部の先端面に形成された観察窓を洗浄する洗浄液を供給する流体管路と、
    前記流体管路により供給される前記洗浄液の圧力が一定圧以上となったときに開放する弁と、
    を備え、
    前記内視鏡本体の挿入部が挿入されるシースの側面に設けられた、前記洗浄液を前記流体管路に供給するシリンジを接続するシリンジ接続部に、前記弁を設けたことを特徴とする硬性内視鏡。
  14. 前記シースの先端部に内径側に張り出すように設けられたフランジ部の、前記挿入部の先端面に対向する側の面、もしくは前記挿入部の先端面の少なくともいずれか一方に、前記挿入部の先端面に設置された観察窓の方向に向かう少なくとも一つ以上の溝が形成されたことを特徴とする請求項12または13に記載の硬性内視鏡。
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