JP2007252673A - 内視鏡の観察窓洗浄機構 - Google Patents

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Abstract

【課題】 内視鏡の観察窓を洗浄した後の乾燥にあたり、過剰なCOガスを供給することなく、高い乾燥効果で観察窓を乾燥することを目的とする。
【解決手段】 硬性内視鏡1の挿入部2の先端に設けられる観察窓25を洗浄するために、挿入部2の先端に向けて洗浄液又は加圧されたCOガスを選択的に供給できる噴射ノズル21が硬性内視鏡1の先端部に設けられている。COガスは、COガスボンベ80に接続される液滴除去用ガス配管40及び硬性内視鏡1の液滴除去用ガス供給管路24を経由して噴射ノズル21に導かれる。洗浄液は、COガスボンベ80からのCOガスの液面加圧により、洗浄液配管30及び硬性内視鏡1の洗浄液供給菅路23を経由して噴射ノズル21に導かれる。このとき、ガス供給チューブ40の流路断面は洗浄液供給チューブ30の流路断面よりも小さく形成している。
【選択図】 図1

Description

本発明は内視鏡の先端に具備される観察窓を洗浄する内視鏡の観察窓洗浄機構に関するものである。
腹腔鏡外科手術は開腹することなく、体腔内壁や臓器等における腫瘍等の患部の切除、臓器の切除、縫合や止血等といった手術若しくは処置なりが行われるため、患者への負担は開腹手術に比べて軽い。腹腔鏡外科手術においては、気腹ガスを腹腔内に充満させて腹腔を大きく膨らませる。そして、複数のトラカール等からなるガイド管を腹腔内に挿入し、そのうち1つのガイド管から内視鏡を挿通させて、腹腔内の映像を取得して観察を行う。
トラカール等のガイド管から挿入される内視鏡の挿入部の先端硬質部には、少なくとも照明窓と観察窓とが設けられ、照明窓から腹腔内を照明することによって、観察部を介して腹腔内の観察を行えるようにしている。従って、観察窓は常に清浄な状態に保つ必要があるが、内視鏡検査を行っている間は、観察窓の表面には体液その他の汚損物が付着することから、挿入部の腹腔内に位置させた状態で、随時観察窓を洗浄することができる機構を備えている。観察窓の洗浄は、洗浄液を観察窓の表面に噴射して、汚損物を洗い流し、このようにして汚損物が洗い流された後に観察窓表面に残存する洗浄液の液滴を加圧エアにより吹き飛ばすようにして行われる。
ところで、上部・下部の消化器用内視鏡の場合は、洗浄液の液滴を吹き飛ばす加圧エアとしては空気を用いることができるが、腹腔鏡外科手術は閉じられた空間で行われることから、患者保護の観点より、気腹ガスと同様、空気ではなくCOガスが用いられるようになってきている。そこで、観察窓に付着した洗浄液の液滴を除去するためにCOガスを用いているものが特許文献1に開示されている。この特許文献1の発明では、COガスが充填されたガスボンベから送気用チューブを介して、シースに突設している送気口体に導かれる。そして、送気口体に連通している送気管路を介して、シース本体の先端に設けられる噴射ノズルからCOガスが噴射することにより、液滴を吹き飛ばして乾燥している。
特許第3359048号公報
ところで、空気とCOガスとでは、その粘性により、送気用チューブ若しくは送気管路を進行するときの管路抵抗は、空気に比べてCOガスは小さい。そうすると、特許文献1の発明で、空気の代わりにCOガスを用いると、COガスの流量が多くなるという問題がある。COガスの流量が多くなると、過剰なCOガスが腹腔内に吐出されるため、腹腔内圧が加圧状態となり、COガスの吸収が増加してしまうという問題がある。
そこで、本発明は、内視鏡の観察窓を洗浄した後の乾燥にあたり、過剰なCOガスを供給することなく、高い乾燥効果で観察窓を乾燥することを目的とする。
本発明の内視鏡の観察窓洗浄機構は、内視鏡の挿入部先端に設けられる観察窓を洗浄するために、前記挿入部先端に向けて洗浄液又は加圧されたCOガスを選択的に供給できる噴射ノズルを前記内視鏡先端部に設け、前記噴射ノズルに前記COガスを供給するための通路となる液滴除去用ガス供給管路と前記洗浄液を供給するための通路となる洗浄液供給管路とが前記内視鏡の内部に具備され、前記内視鏡内で前記液滴除去用ガス供給管路と前記洗浄液供給管路とが合流された内視鏡と、前記内視鏡の前記液滴除去用ガス供給管路と接続され、前記COガスを供給するための液滴除去用ガス配管と、 前記内視鏡の前記洗浄液供給管路と接続され、前記洗浄水を供給するための洗浄液配管とを有し、前記液滴除去用ガス配管の流路断面は前記洗浄液配管の流路断面よりも小さく形成することを特徴とする。
本発明は、過剰なCOガスを供給することなく、且つ高い液滴除去、乾燥効果を発揮できる。同時にチューブの誤接続を防止することもできる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。図1は、腹腔内に硬性内視鏡1を挿入して、検査及び処置を行うものに適用した場合について示している。図1に示されるように、硬性内視鏡1はトラカール10に導かれて腹腔内に挿入される。硬性内視鏡1は挿入部2と本体操作部3とを有して構成され、本体操作部3はユニバーサルコード4により光源71及び図示しないプロセッサ装置に接続される。本体操作部3には、液滴除去用ガス配管40と洗浄液配管30とが接続される。洗浄液配管30及び液滴除去用ガス配管40としては、主にチューブが適用される。そして、洗浄液配管30及び液滴除去用ガス配管40は一体に形成されたマルチルーメンチューブ50として、本体操作部3に着脱可能に接続される。
COガスボンベ80にはガス供給用配管90が接続され、ガス供給用配管90は安全弁73、減圧弁72及びフィルタ74を経由する。ガス供給用配管90も主に高圧ホースが適用される。ガス供給用配管90は、一端がCOガスボンベ80に接続され、他端が洗浄液タンク60に導出される。洗浄液タンク60には洗浄液が充填され、ガス供給用配管90を経由して供給されるCOガスは、ガス供給用配管90に接続される後述の加圧用ガスパイプ67により、洗浄液タンク60の洗浄液の上部の空間に導かれる。そして、洗浄液タンク60の洗浄液には後述する洗浄液供給パイプ65の一端が浸漬され、当該洗浄液供給パイプ65には洗浄液配管30が接続される。
硬性内視鏡1の挿入部2は、本体操作部3から硬質部2a、アングル部2b、先端硬質部2cの順に連結される。腹腔内の検査及び処置を行うために、挿入部2の大半の長さ分は硬質部2aにより占められる。ただし、軟性内視鏡を用いることもできる。その場合は、硬質部2aの部分が軟性部により構成される。アングル部2bは、先端硬質部2cを所望の方向に向けるために、遠隔操作により上下及び左右に湾曲操作できるようになっている。このため、本体操作部3には後述するアングル操作手段16が設けられており、術者の操作でアングル部2bを湾曲させて、先端硬質部2cを所望の方向に向くように制御される。
図2は、硬性内視鏡1の内部の概略を示すものである。照明窓41は被検部位に光を照射するために具備されるものであり、光源71の照明光により被検部位に光を照射する。従って、光源71と照明窓41との間は、ユニバーサルコード4から本体操作部3及び挿入部2に挿通させた光学繊維束からなるライトガイド42により接続される。
観察窓25は、被検部位の観察を行うために具備されるものである。観察窓25からは被検部位の反射光が入射し、当該入射光は対物レンズ26により固体撮像素子27に結像される。固体撮像素子27は入射光を電気信号に変換して、当該電気信号は信号ケーブル28を経由して、図示しないプロセッサ装置等により所定の画像処理が施されて、被検部位の画像が取得され得る。観察窓25は、対物レンズ26を保護するカバーガラスの役割を発揮する。従って、観察窓25は腹腔内において露出するため、汚損物等の除去のために、観察窓25の洗浄が行われる。
噴射ノズル21は、観察窓25の洗浄を行うために、洗浄液を噴射し、その後、観察窓25に付着した洗浄液の液滴を除去するためにCOガスを噴射して、液滴を吹き飛ばすことにより観察窓25の乾燥を行う。従って、噴射ノズル21は、硬性内視鏡1の挿入部2の先端から突出している。本体操作部3に着脱可能に接続されるマルチルーメンチューブ50のうち、洗浄液配管30は洗浄液供給管路23に接続され、液滴除去用ガス配管40は液滴除去用ガス供給管路24に接続される。従って、洗浄液は洗浄液供給管路23を経由して、COガスは液滴除去用ガス供給管路24を経由して、噴射ノズル21まで導かれる。噴射ノズル21は、洗浄液及びCOガスの両者を噴射する機能を担うため、洗浄液供給管路23と液滴除去用ガス供給菅路24とは途中で(図中では先端部付近で)合流される。
そして、洗浄液及びCOガスは、所定の圧力をもって何れか一方が供給されるため、噴射ノズル21から洗浄液又はCOガスの何れか一方が観察窓25に向かって噴射される。洗浄液又はCOガスの何れか一方を選択的に噴射させるために、送水ボタン23S及び送気ボタン24Sが具備され、何れかのボタンが押下されることにより、送気又は送水のためのバルブ(送気バルブ24B、送水バルブ23B)の開閉制御が行われる。これにより、何れかの噴射流体を選択することができる。何れのボタンも押下されていない場合には、送気バルブ24B及び送水バルブ23Bは閉鎖状態にあるため、噴射ノズル21からは洗浄液及びCOガスの何れも噴射されない。
図1に戻って、本体操作部3には術者がアングル部2bを操作するためのアングル操作手段16が装着されている。アングル操作手段16に設けられるアングル操作レバー12を操作することにより、図示しない操作ワイヤが駆動し、アングル部2bは先端硬質部2cが所望の方向に向くように制御する。また、アングル部2bの湾曲状態をロックするためのロックレバー14が設けられている。図1の硬性内視鏡1は、あくまでも一例を示したものであるため、このような構成に限定されず、各種の内視鏡に本発明を適用することができる。
次に、マルチルーメンチューブ50を構成する液滴除去用ガス配管40や洗浄液配管30等について説明する。COガスボンベ80には、COガスが充填され、当該COガスを術者の操作により吐出する。COガスボンベ80にはガス供給用配管90の一端が接続される。そして、ガス供給用配管90の経路には安全弁73、減圧弁72及びフィルタ74が接続される。
COガスボンベ80からCOガスが供給されることにより、先端硬質部2cに設けられる噴射ノズル21からCOガスが噴射されるが、安全性確保のため、噴射ノズル21からの噴射圧が極端に上昇しないように、最高圧力が安全弁73により規制される。減圧弁72は噴射ノズル21から一定の圧力でCOガスが噴射されるように制御するために、COガスボンベ80から吐出されたCOガスの圧力を一定にする。
図中では、安全弁73及び減圧弁72は光源71と共に、光源装置70の内部に具備されているが、安全弁73及び減圧弁72はCOガスボンベ80から洗浄液タンク60までの間の任意の位置に配置することが可能である。フィルタ74はCOガスに不純物が混入されている場合に、それを除去する機能を発揮する。COガスは腹腔内に導入されるため、不純物を除去する必要があるからである。
フィルタ74を経由したガス供給用配管90は洗浄液タンク60において、分岐して一方が洗浄液タンク60の内部に導出され、他方が本体操作部3に導出される。図3は洗浄液タンク60の外観図を示し、図4は洗浄液タンク60の概念図を示している。洗浄液タンク60の上部には各配管を接続するための接続ユニット69が設けられ、接続ユニット69は、加圧用ガスパイプ67と液滴除去用ガス供給パイプ64と洗浄液供給パイプ65とを有して構成される。液滴除去用ガス配管40と洗浄液配管30とは並列した状態で一体となって形成されるマルチルーメンチューブ50として接続される。これに伴い、液滴除去用ガス配管40に接続される液滴除去用ガス供給パイプ64と、洗浄液配管30に接続される洗浄液供給パイプ65とは並列した配置態様で設けられる。これらは、並列した配置態様であれば、水平方向や垂直方向等の任意の方向であってもよい。
加圧用ガスパイプ67の一端は、COガスボンベ80からのガス供給用配管90と接続され、他端は洗浄液の上部の空間に導かれる。一方、加圧用ガスパイプ67は途中で液滴除去用ガス供給パイプ64に分岐し、COガスボンベ80から供給されるCOの一部は液滴除去用ガス供給パイプ64を経由して、硬性内視鏡1に接続される液滴除去用ガス配管40に導かれる。一方、洗浄液供給パイプ65は洗浄液配管30に洗浄液を供給するために設けられるものである。洗浄液供給パイプ65の一端は洗浄液配管30に接続され、他端は生理食塩水等の洗浄液の液面下に浸漬されている。
COガスボンベ80からはCOガスが吐出され、加圧用ガスパイプ67からCOガスが洗浄液タンク60の内部に導かれ、洗浄液タンク60の内部は高圧になる。そこで、送水バルブ23Bを開くと、洗浄液には液面加圧が作用することにより、洗浄液供給パイプ65から洗浄液配管30を経由して、挿入部2の先端に設けられる噴射ノズル21に導かれ、当該噴射ノズル21から洗浄液が噴射される。
ここで、送気バルブ24Bが開かれると、COガスボンベ80から供給されるCOガスが、噴射ノズル21からCOガスを噴射させて観察窓25に付着した洗浄液の液滴を除去して乾燥する役割を発揮し、また、洗浄液タンク60の内部に液面加圧を作用させることにより、噴射ノズル21から洗浄液を噴射させて観察窓25に付着した汚損物を洗浄する役割を発揮する。
本発明では、洗浄液タンク60と硬性内視鏡1とを接続する液滴除去用ガス配管40の径と洗浄液配管30の径との間に径差を持たせている。つまり、液滴除去用ガス配管40の径は洗浄液配管30の径と比較して細く形成している(液滴除去用ガス配管40の流路断面を洗浄液配管30の流路断面よりも小さく形成している)。液滴除去用ガス配管40はCOガスを噴射ノズル21まで導くものであるが、COガスの管路抵抗は空気の管路抵抗と比較して小さいことは上述したとおりである。従って、液滴除去用ガス配管40の径を積極的に制御しないと、過剰なCOガスが噴射ノズル21から腹腔内に流出してしまい、安全性の確保という点から問題がある。
つまり、従来は、COガスではなく空気を用いて液滴除去及び洗浄液の液面加圧を行っていたが、洗浄液に対して液面加圧を作用させるために十分な内径を確保するという観点から配管の設計がされていた。このため、十分な液面加圧を確保するということに主眼が置かれていたため、両者の内径に積極的に径差を持たせることはしていなかった。COガスを用いる場合も、この構成を採用して両者の内径に積極的に径差を持たせない場合、COガスは空気と比較して粘性が低いため、液面加圧に必要十分なCOガスの流量を確保しようとすると、ある程度の大きさの内径が必要となり、腹腔内に大量のCOガスが導かれる。一方、腹腔内に大量のCOガスを導かないようにするために、両者の内径を細径化すると、液面加圧に必要十分なCOガスの流量を確保することができない。
そこで、洗浄液タンク60から本体操作部3までの間の液滴除去用ガス配管40の内径と洗浄液配管30の内径との間に積極的に径差を持たせている。つまり、液滴除去用ガス配管40の内径を洗浄液配管30の内径よりも細くしている。これにより、COガスの送気過多を防止し、同時に液面加圧に必要十分なCOガスの流量を確保することが可能になる。このときの径差としては、洗浄液配管30の内径は液滴除去用配管40の内径よりも、空気とCOガスとの粘性から考慮して、おおよそ「1.5倍〜2.5倍」程度とすることが好ましい。
ただし、単純にCOガスの腹腔内への過剰供給を防止するために洗浄液配管30の内径を細くしているのではない。そもそも、観察窓25に付着した液滴を除去して乾燥を行うのに必要であるものは、COガスの送気量ではなく、送気圧力である。つまり、観察窓25の液滴を除去するためには、高い圧力をもってCOガスを吹き付けることが必要であり、低圧力のCOガスを大量に吹き付けても、高い液滴除去効果は発揮し得ない。そこで、液滴除去用ガス配管40の内径を絞ることにより、管路抵抗の低いCOガスは高い圧力をもって液滴除去用ガス配管40を進行することになる。特に、液滴除去用ガス配管40のチューブは長いものである。そうすると、COガスボンベ80からは一定圧のCOガスが供給され、流路断面が小さい液滴除去用ガス配管40を長距離に渡ってCOガスが進行することになる。径を絞ったことによる高圧力化の効果は、チューブの長さが長くなるに応じて高くなる。よって、全長が長い液滴除去用ガス配管40の内径を絞ることにより、十分に高い圧力をもって適量なCOガスを噴射することができる。これにより、観察窓25に付着した洗浄液の除去効果を高くしつつ、過剰なCOガスを腹腔内に噴射されることを防止することができる。
一方、図3及び4から明らかなように、ガス供給用配管90の内径は、液滴除去用ガス配管40の内径よりも太く(流路断面を大きく)形成している。洗浄液は、COガスボンベ80からのCOガスを洗浄液タンク60の内部に供給することにより、洗浄液に液面加圧が作用し、洗浄液配管30を経由して噴射ノズル21まで導かれる。一方、COガスボンベ80からのCOガスは、噴射ノズル21から噴射される洗浄液の加圧とCOガスとの2つの役割を果たす。そうすると、洗浄液タンク60から硬性内視鏡1までの間のガス供給用配管90の内径を細く形成した場合、洗浄液を噴射させるために必要なCOガスの供給量を十分に確保することができず、必要な液面加圧を作用させるまでには長時間を要することになる。
そこで、ガス供給用配管90の内径を太く形成している。ガス供給用配管90の内径を太く形成すると、洗浄液タンク60には大量のCOガスを供給でき、液面加圧に必要なCOガスの量を迅速に確保することができる。これに伴い、加圧用ガスパイプ67の径も、COガスの供給量を多くするために太くする。このため、洗浄液を送水するために必要な送水圧まで短時間で引き上げることができ、噴射ノズル21からの洗浄液の噴射の応答性を高めることができる。特に、挿入部先端2cに具備される図示しない処置具挿通チャンネルから電気メスを突出させて患部に対する処置を行うときには、観察窓25には油膜等が付着し易いことから、頻繁に観察窓25の洗浄を行う必要がある。そうすると、洗浄液を供給する応答性が速くなれば、迅速に鮮明な視界を確保することができる。ガス供給用配管90の内径を太くすると、この点でのメリットがある。
一方、ガス供給用配管90の内径を太くしたとしても、硬性内視鏡1までの間の液滴除去用ガス配管40の内径は細くしているため、噴射ノズル21から腹腔内に過剰なCOガスが噴射されることはない。
また、図3にも示されるように、洗浄液タンク60の出口を構成する液滴除去用ガス供給パイプ64及び洗浄液供給パイプ65は並列した配置態様を採用している。そこで、これらに接続される液滴除去用ガス配管40と洗浄液配管30とは一体となったマルチルーメンチューブ50を採用する。マルチルーメンチューブは、複数の孔路が隣接して並列に並んで配列されるチューブであるため、本発明では、マルチルーメンチューブの複数の孔路は、液滴除去用ガス配管40と洗浄液配管30との2つの孔路である。マルチルーメンチューブを採用すると、複数のチューブを一本化することができ、配管が複雑化することを防止することができる。
マルチルーメンチューブ50は2つの孔を有し、洗浄液タンク60の接続ユニット69からは液滴除去用ガス供給パイプ64及び洗浄液供給パイプ65の2つのパイプが接続口として臨んでいる。従って、液滴除去用ガス供給パイプ64には液滴除去用ガス配管40を、洗浄液供給パイプ65には洗浄液配管30を接続しなくてはならないが、液滴除去用ガス配管40と洗浄液配管30とは一体となったマルチルーメンチューブ50であるため、接続を行うときに誤って逆に接続を行う可能性もある。つまり、液滴除去用ガス配管40と洗浄液配管30との間に積極的に径差を持たせない場合は、液滴除去用ガス配管40と洗浄液供給パイプ65とを接続し、洗浄液配管30と液滴除去用ガス供給パイプ64とを誤って接続するという可能性もある。
誤接続を行った場合、本体操作部3の送気ボタン24Sを押下すると、送気バルブ24Bが開放状態になるため、噴射ノズル21から洗浄液が噴射され、送水ボタン23Sを押下すると、送水バルブ23Bが開放状態になるため、噴射ノズル21からCOガスが噴射されるといった誤操作が行われ、患者保護の観点から大きな問題となる。
そこで、本発明では、上述したように、液滴除去用ガス配管40と洗浄液配管30との間、並びに液滴除去用ガス供給パイプ64と洗浄液供給パイプ65との間には積極的に径差を持たせている。そうすると、上記のような誤接続を行うことができなくなる。このため、誤接続を防止し得る。
以上説明したように、液滴除去用ガス配管と洗浄液配管との流路断面に差を持たせることにより、高圧力をもってCOガスを噴射することができるため、過剰にCOガスが腹腔内に噴射されることを防止でき、且つ高い液滴除去、乾燥効果を期待できる。同時に、流路断面に積極的に差を持たせることにより、誤接続を防止することもできる。
本発明の内視鏡の観察窓洗浄機構の概略構成図である。 硬性内視鏡の説明図である。 洗浄液タンクの外観図である。 洗浄液タンクの概念図である。
符号の説明
1 硬性内視鏡 2 挿入部
3 本体操作部 10 トラカール
21 噴射ノズル 23 洗浄液供給管路
24 液滴除去用ガス供給菅路 23S 送水ボタン
24S 送気ボタン 25 観察窓
30 洗浄液配管 40 液滴除去用ガス配管
50 マルチルーメンチューブ 60 洗浄液タンク
64 液滴除去用ガス供給パイプ 65 洗浄液供給パイプ
67 加圧用ガスパイプ 69 接続ユニット
80 ガスボンベ 90 ガス供給用配管

Claims (3)

  1. 内視鏡の挿入部先端に設けられる観察窓を洗浄するために、前記挿入部先端に向けて洗浄液又は加圧されたCOガスを選択的に供給できる噴射ノズルを前記内視鏡先端部に設け、前記噴射ノズルに前記COガスを供給するための通路となる液滴除去用ガス供給管路と前記洗浄液を供給するための通路となる洗浄液供給管路とが前記内視鏡の内部に具備され、前記内視鏡内で前記液滴除去用ガス供給管路と前記洗浄液供給管路とが合流された内視鏡と、
    前記内視鏡の前記液滴除去用ガス供給管路と接続され、前記COガスを供給するための液滴除去用ガス配管と、
    前記内視鏡の前記洗浄液供給管路と接続され、前記洗浄水を供給するための洗浄液配管とを有し、
    前記液滴除去用ガス配管の流路断面は前記洗浄液配管の流路断面よりも小さく形成することを特徴とする内視鏡の観察窓洗浄機構。
  2. 前記COガスの供給手段とガス供給配管とが接続され、
    前記ガス供給配管は、洗浄液を供給するための洗浄液供給手段に充填される前記洗浄液の上部に導出される加圧用ガスパイプと接続され、前記加圧用ガスパイプは途中で、前記液滴除去用ガス配管に接続される液滴除去用ガス供給パイプに分岐され、
    前記液滴除去用ガス供給パイプには前記液滴除去用ガス配管が接続され、
    前記液滴除去用ガス配管の流路断面は、前記ガス供給配管の流路断面よりも小さく形成することを特徴とする請求項1記載の内視鏡の観察窓洗浄機構。
  3. 前記液滴除去用ガス配管と前記洗浄液配管とは一体となって形成されるマルチルーメンチューブであることを特徴とする請求項1記載の内視鏡の観察窓洗浄機構。

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