JP5580758B2 - 蛍光観察装置 - Google Patents

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本発明は、蛍光観察装置に関するものである。
従来、蛍光画像と白色光画像とを切り替えて表示する蛍光観察装置において、一方の画像でマーキングした病変部を他方の画像にも重畳して表示させるものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特許第3771985号公報
しかしながら、特許文献1の場合、体内を観察している最中に、処置具で臓器が移動させられるなどして一度マーキングした病変部が臓器によって隠されたり視野から外れたりしたときに、観察している画像内から病変部が消失したことに操作者が気付かずその病変部を見落としてしまう可能性が有るという問題がある。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、一度検出された病変部が見落とされることを確実に防止することができる蛍光観察装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は以下の手段を提供する。
本発明は、被写体に対して励起光および照明光を照射する照明部と、該照明部からの前記励起光の照射により前記被写体において発生させられた蛍光を撮像する蛍光撮像部と、前記照明部からの前記照明光の照射により前記被写体から戻る戻り光を撮像する戻り光撮像部と、該戻り光撮像部によって撮像された戻り光画像に、前記蛍光撮像部によって撮像された蛍光画像内の蛍光領域を重畳して重畳画像を生成する画像重畳部と、時間軸方向に並んだ複数の前記蛍光画像内の前記蛍光領域同士を比較することにより、消失した前記蛍光領域の有無を判定する消失判定部と、該消失判定部によって消失したと判定された前記蛍光領域である消失蛍光領域の位置を示す補助表示を生成する補助表示生成部と、前記画像重畳部によって生成された前記重畳画像と前記補助表示生成部によって生成された前記補助表示とを合成して表示画面を生成する画面合成部とを備える蛍光観察装置を提供する。
本発明によれば、照明部から被写体に励起光および照明光を照射することにより発生させられた蛍光および戻り光がそれぞれ蛍光撮像部および戻り光撮像部によって撮像され、画像重畳部によって蛍光画像内の蛍光領域が戻り光画像に重畳されるので、操作者は、画面合成部からモニタ等に出力した表示画面内の重畳画像において戻り光画像が表す被写体の形状に蛍光領域が表す病変部を対応付けて観察することができる。
この場合に、時間軸方向に沿って連続して撮像される蛍光画像からそれまで存在していた蛍光領域が消失したときに、その蛍光領域の消失が消失判定部によって判定され、当該消失蛍光領域の位置を示す補助表示が表示画面に表示される。これにより、操作者は、一度検出されて存在しているはずの蛍光領域が現在観察している重畳画像内に表示されていないことを認識し、病変部の見落としを防ぐことができる。
上記発明においては、前記補助表示生成部は、前記消失判定部によって消失したと判定される前に前記消失蛍光領域が前記蛍光画像内に表示されていた領域と対応する領域を所定の表示態様で表示した仮想表示を前記補助表示として生成することとしてもよい。
このようにすることで、蛍光領域が消失した場合に、その消失蛍光領域が存在しているはずである位置を仮想表示によって操作者に認識させることができる。
また、上記発明においては、前記補助表示生成部が、前記消失蛍光領域の位置情報を含むリストを前記補助表示として生成することとしてもよい。
このようにすることで、消失蛍光領域が存在しているはずの位置をリストによって操作者に認識させることができる。
また、上記発明においては、戻り光画像内における前記被写体の軌跡を検出する軌跡検出部と、該軌跡検出部によって検出された軌跡に基づいて、前記消失蛍光領域の現在位置を推測する現在位置推測部とを備え、前記補助表示生成部は、前記補助表示が示す前記消失蛍光領域の位置として前記現在位置推測部によって推測された位置を用いることとしてもよい。
このようにすることで、消失蛍光領域のより正確な現在位置を補助表示によって操作者に認識させることができる。
また、上記発明においては、時間軸方向に並んだ複数の前記蛍光画像内の前記蛍光領域同士を比較することにより、出現した前記蛍光領域である新蛍光領域の有無を判定する出現判定部を備え、該出現判定部は、前記新蛍光領域が出現したと判定したときに前記補助表示生成部によって生成されている前記補助表示が存在する場合に、該補助表示が示す位置と前記新蛍光領域の位置とを比較することにより、前記補助表示によって示されている前記消失蛍光領域と前記新蛍光領域が同一であるか否かを判定し、同一であると判定した場合に前記補助表示生成部による前記補助表示の生成を終了させることとしてもよい。
このようにすることで、操作者に病変部の数をより正しく認識させることができる。また、出現判定部を軌跡検出部および現在位置推測部とともに備える場合には、出現した新蛍光領域と補助表示によって示されている消失蛍光領域とが同一であるか否かをより正確に判定することができる。
本発明によれば、一度検出された病変部が見落とされることを確実に防止することができるという効果を奏する。
本発明の一実施形態に係る蛍光観察装置の全体構成図である。 図1の蛍光観察装置の画像処理部の機能を説明するブロック図である。 図2の画像処理部による画像処理を説明する図である。 図1の蛍光観察装置からモニタに表示される表示画面の一例を示す図である。 図4の表示画面において蛍光領域が非表示となったときの一例を示す図である。 図4の表示画面において蛍光領域がフレームアウトしたときの一例を示す図である。 図2の画像処理部の変形例を示すブロック図である。 図7の画像処理部によって生成される表示画面の一例を示す図である。
以下、本発明の一実施形態に係る蛍光観察装置1について図面を参照して説明する。
本実施形態に係る蛍光観察装置1は、内視鏡装置であって、蛍光色素によって標識された生体(被写体)内の病変部を蛍光観察しながら処置する場合に使用されるものである。例えば、病変部に特異的に存在する生体分子を抗体などを利用して蛍光色素で標識することにより、操作者は、蛍光画像内の蛍光領域を病変部として識別して病変部を処置することができる。
本実施形態に係る蛍光観察装置1は、図1に示されるように、先端に対物光学系21を有する細長い挿入部2と、該挿入部2の先端から観察対象である生体組織に白色光および励起光を照射する照明ユニット(照明部)3と、挿入部2の基端側に配置され、対物光学系21によって集光された光の像を処理することにより生成した表示画面をモニタ4に出力するコントロールユニット5とを備えている。
挿入部2は、腹腔鏡などの硬性の鏡筒を有する挿入部であり、対物光学系21によって観察対象Xである生体から集光した光の光学像を基端側に配置された撮像素子51(後述)の撮像面まで導光して結像する。対物光学系21と撮像素子51との間の光路の途中位置には、第1のフィルタターレット22が配置されている。第1のフィルタターレット22は、白色光(戻り光)を選択的に透過させる白色フィルタと蛍光を選択的に透過させる蛍光フィルタとを備え、回転させられることにより、光軸上に配置するフィルタを白色フィルタと蛍光フィルタとの間で切り替える。
照明ユニット3は、キセノンランプなどの光源31と、該光源31からの光のうち白色光(照明光)および励起光の一方を抽出する第2のフィルタターレット32と、該第2のフィルタターレット32により抽出された白色光および励起光を集光するカップリングレンズ33と、挿入部2の長手方向のほぼ全長にわたって配置されたライトガイドファイバ34と、挿入部2の先端に設けられた照明光学系35とを備えている。
第2のフィルタターレット32は、白色光(波長帯域400〜740nm)を選択的に透過させる白色フィルタと、蛍光色素の励起波長を有する励起光を選択的に透過させる励起フィルタとを備え、回転させられることにより、光軸上に配置するフィルタを白色フィルタと励起フィルタとの間で切り替える。
第2のフィルタターレット32を透過した白色光または励起光は、カップリングレンズ33によって集光された後、ライトガイドファイバ34によって挿入部2内を導光され、挿入部2の先端において照明光学系35によって拡散されて観察対象Xに照射される。
コントロールユニット5は、白色光および蛍光を撮像して画像データを生成する撮像素子51と、白色光画像の生成と蛍光画像の生成とを切り替えるタイミング制御部52と、撮像素子51から受信した画像データを処理することにより表示画面を生成する画像処理部53と、表示画面をモニタ4に出力する表示制御部54とを備えている。
タイミング制御部52は、白色光モードと蛍光モードとを有する。白色光モードにおいてタイミング制御部52は、白色フィルタを光路上に配置するように第1及び第2のフィルタターレット22,23を回転させ、撮像素子51から画像処理部53内の白色光画像生成回路530(後述)に画像データを出力させる。蛍光モードにおいてタイミング制御部52は、励起フィルタおよび蛍光フィルタを光路上に配置するように第1および第2のフィルタターレット22,23を回転させ、撮像素子51から蛍光画像生成回路531(後述)に画像データを出力させる。
タイミング制御部52は、白色光モードと蛍光モードとを所定の時間間隔で交互に切り替える。すなわち、観察対象Xには白色光と励起光とが時分割で照射され、撮像素子51は白色光の画像データと蛍光の画像データとを交互に生成する。そして、白色光の画像データは、図2に示されるように画像処理部53内に設けられた白色光画像生成部530へ、蛍光の画像データは蛍光画像生成部531へそれぞれ振り分けられる。
画像処理部53は、図2に示されるように、白色光画像生成回路530と、蛍光画像生成回路531と、蛍光領域抽出回路532と、画像重畳回路(画像重畳部)533と、蛍光領域追跡回路534と、消失出現判定回路(消失判定部、出現判定部)535と、補助表示生成回路(補助表示生成部)536と、画面合成回路(画面合成部)537とを備えている。
図3は、画像処理部3において行われる画像処理内容を概念的に示した図である。
白色光画像生成回路530は、撮像素子51から受け取った白色光の画像データから白色光画像(戻り光画像)G1を生成し、生成した白色光画像G1を画像重畳回路533に出力する。
蛍光画像生成回路531は、撮像素子51から受け取った蛍光の画像データから蛍光画像を生成し、生成した蛍光画像を蛍光領域抽出回路532に出力する。
蛍光領域抽出回路532は、蛍光画像生成回路531ら受け取った蛍光画像から所定の値以上の輝度値を有する画素群を蛍光領域Yとして抽出し、抽出した蛍光領域Yのみを表示した蛍光抽出画像G2を生成する。これにより、蛍光画像の視野内に存在する病変部が蛍光領域Yとして検出される。蛍光領域抽出回路532は、生成した蛍光抽出画像G2を画像重畳回路533および蛍光追跡回路534に出力する。
画像重畳回路533は、白色光画像生成回路530から受け取った白色光画像G1に、蛍光領域抽出回路532から受け取った蛍光抽出画像G2を重畳することにより重畳画像G3を生成する。すなわち、重畳画像G3は、白色光画像が表す組織形状と蛍光領域Yが表す病変部とが対応付けられた画像である。
蛍光追跡回路534は、蛍光領域抽出回路532から受け取った蛍光抽出画像G2内の蛍光領域Yの代表位置、例えば、重心位置の位置座標を逐次検出することにより、蛍光画像内に表示されている蛍光領域Yの移動を追跡する。蛍光追跡回路532は、検出した位置座標の一覧のデータを消失出現判定回路535に出力する。
消失出現判定回路535は、蛍光追跡回路534から受け取った位置座標の一覧のデータ内の各位置座標に識別番号1,2,3,…を付することにより、識別番号と位置座標とを対応付けた蛍光領域リストデータを生成する。そして、消失出現判定回路535は、次に蛍光追跡回路534から受け取った最新の一覧内の各位置座標を、蛍光領域リストデータ内の各位置座標と比較することにより、位置座標同士の対応付けを行い、蛍光領域リスト内の位置座標を最新の一覧内の各位置座標に更新する。すなわち、蛍光領域リストデータは、蛍光画像から検出された各蛍光領域Yを示す識別番号1,2,3,…と、各蛍光領域Yの現在位置とが対応付けられたリストデータである。
ここで、消失出現判定回路535は、最新の一覧において、蛍光領域リストデータに含まれている位置座標に対応する位置座標が含まれていない場合、すなわち、直前まで蛍光画像から検出されていた蛍光領域が最新の蛍光画像において検出されなかった場合、その位置座標に対応する蛍光領域が蛍光画像から消失したと判定する。さらに、消失出現判定回路535は、消失したと判定した蛍光領域である消失蛍光領域Y’が蛍光画像の視野内において物体により隠されるなどして非表示となっているのか、または、蛍光画像の視野から外れた(フレームアウトした)のかを判定する。
具体的には、消失出現判定回路535は、消失蛍光領域Y’について、直前の蛍光領域リストデータ内の位置座標(以下、最終位置座標という。)が、蛍光画像の外縁に沿った所定の縁領域に存在するか否かを判定する。そして、最終位置座標が縁領域に存在していた場合、最終位置座標と該最終位置座標の直前の位置座標とから移動ベクトルを算出し、算出した移動ベクトルが最終位置座標において蛍光画像の外側を向いている場合は、当該消失蛍光領域Y’がフレームアウトしたと判定する。そして、フレームアウトに該当しない消失蛍光領域Y’については、非表示となったと判定する。
そして、蛍光領域リストデータにおいて、消失蛍光領域Y’の位置座標を最終位置座標に更新するとともに、判定結果である非表示またはフレームアウトを示すフラグ、例えば、非表示を示す「hidden」の文字列、または、フレームアウトを示す「out」の文字列を対応付けて記憶する。これにより、消失出現判定回路535は、消失蛍光領域Y’が存在しているか否かの情報、および、消失蛍光領域Y’のおおまかな位置の情報を有することとなる。
また、消失出現判定回路535は、蛍光領域リストデータに対応する位置座標が存在しない位置座標が最新の一覧に含まれていた場合、蛍光領域が出現したと判定する。そして、消失出現判定回路535は、消失蛍光領域Y’が存在しない場合には、この出現した蛍光領域である新蛍光領域の位置座標に新しく識別番号を付し、これらの位置座標と識別番号とを蛍光領域リストデータに追加する。
一方、消失出現判定回路535は、消失蛍光領域Y’が存在する場合には、出現した新蛍光領域の位置座標を消失蛍光領域Y’の最終位置座標と比較し、これらの2つの位置座標のずれが所定の範囲内である消失蛍光領域Y’を検索する。すなわち、出現した新蛍光領域と同じ位置またはその近傍に消失蛍光領域Y’が存在しているか否かを判断する。
検索の結果、該当する消失蛍光領域Y’が存在した場合、消失出現判定回路535は、出現した新蛍光領域と該当した消失蛍光領域Y’とが同一であると判定し、蛍光領域リストデータにおいて、該当した消失蛍光領域に対して付されているフラグを削除し、最終位置座標を新たに出現した新蛍光領域の位置座標に更新する。
また、検索の結果、該当する消失蛍光領域Y’が存在しない場合、消失出現判定回路535は、出現した新蛍光領域の位置座標に新らたな識別番号を付し、これらの位置座標と識別番号を蛍光領域リストデータに追加する。
以上の処理により、消失出現判定回路535は、蛍光領域リストデータ内の各蛍光領域Yの現在位置座標および蛍光領域Yの消失・出現の情報を逐次更新し、更新した蛍光領域リストデータを補助表示生成回路536に出力する。
補助表示生成回路536は、消失出現判定回路535から受け取った蛍光領域リストデータにフラグが含まれている場合には、フラグと対応する最終位置座標を含む所定の領域を所定の表示態様、例えば、所定の色で表示した仮想表示(補助表示)Kを生成する。すなわち、仮想表示Kは、消失蛍光領域Y’が最後に検出された位置近傍を示す。
また、補助表示生成回路536は、蛍光領域リストデータから、識別番号aと位置座標(位置情報)bとフラグcとを対応付けた表示リスト(リスト)Lを生成する。このときに、補助表示生成回路536は、蛍光領域リストデータ内のフラグcが付されている最終位置座標の色を、他の位置座標とは異なる表示態様、例えば、異なる色で表示する。
補助表示生成回路536は、生成した仮想表示Kと表示リストLの情報を画面合成回路537に出力する。
画面合成回路537は、画像エリアPとリストエリアQとを有する所定のフォーマット画面G4’を有している。画面合成回路537は、画像重畳回路533から受け取った重畳画像を画像エリアPに合成し、補助表示生成回路536から受け取った表示リストLをリストエリアQに合成し、仮想表示Kを重畳画像G3上に合成する。以上の処理により、画面合成回路537は表示画面G4を生成し、生成した表示画面G4を表示制御部54に出力する。
表示制御部54は、1秒間に所定の数の表示画面G4が一定の時間間隔でモニタ4に表示されるように、画面合成回路537から受け取った表示画面G3を所定のタイミングでモニタ4に出力する。
次に、このように構成された蛍光観察装置1の作用について説明する。
本実施形態に係る蛍光観察装置1を用いて体内の観察対象の蛍光観察を行うには、操作者は、光源31を点灯させることにより挿入部2の先端から白色光と励起光とを交互に照射させた状態で挿入部2を体内に挿入し、図4に示されるように、モニタ4に表示される表示画面G4内の重畳画像G3に蛍光領域Yが表示される位置、すなわち、病変部が観察される位置に挿入部2を配置する。
次に、操作者は、モニタ4の表示画面G4を観察しながら蛍光領域Yとして表示されている病変部に対して処置を施す。処置の途中に、例えば、処置具によって臓器Zを移動させたことによりそれまで表示されていた蛍光領域が臓器Zに隠されてしまったとき、図5に示されるように、重畳画像G3上にはその蛍光領域Yが直前まで表示されていた領域に仮想表示Kが出現し、また、表示リストLにおいては消失した蛍光領域の位置座標の色が変化するとともに位置座標の隣にフラグ(図示する例では、「hidden」の文字列)cが出現する。
また、蛍光領域Yが重畳画像G3の外側にフレームアウトしたとき、図6に示されるように、重畳画像G3上にはその蛍光領域Yが重畳画像内G3に最後に表示されていた位置に仮想表示Kが出現し、表示リストLにおいては消失した蛍光領域の位置座標の色が変化するとともに、位置座標の隣にフラグ(図示する例では、「out」の文字列)cが出現する。
そして、例えば、操作者が臓器Zをどかしたり視野を移動させたりすることにより消失していた蛍光領域が再び重畳画像G3内において仮想表示Kの位置またはその近傍に出現したとき、重畳画像G3上から仮想表示Kが消え、また、表示リストLの位置座標の色が通常の色に戻るとともにフラグcが消える。
このように、本実施形態によれば、検出されて存在しているはずの病変部が現在観察している表示画面G4に表示されていない場合、操作者は、仮想表示Kの出現と、位置座標の色の変化およびフラグcの出現とによって、表示されていない病変部が存在すること、また、その病変部の大まかな位置を認識することができる。これにより、操作者が病変部を見落としてしまうことを防ぎ、検出された全ての病変部に対して確実に処置を行うことができるという利点がある。
なお、本実施形態においては、仮想表示Kおよび表示リストLは、消失蛍光領域が最後に蛍光画像に表示されていた最終位置を示すこととしたが、これに代えて、消失蛍光領域の推測された現在位置を示すこととしてもよい。
その場合、画像処理部53は、図7に示されるように、白色光画像内の生体組織の軌跡を検出する軌跡検出回路(軌跡検出部)538と、該軌跡検出回路538によって検出された生体組織の軌跡に基づいて蛍光領域の現在位置を推測する現在位置推測回路(現在位置推測部)539とを備える。
軌跡検出回路538は、白色光画像内の生体組織の特徴部分を抽出し、抽出した特徴部分の位置座標を逐次検出して記憶することにより生体組織の軌跡を検出し、検出した軌跡の情報を時系列で現在位置推測回路539に出力する。
現在位置推測回路539は、軌跡検出回路538から受け取った軌跡の情報から生体組織の移動量を算出し、算出した移動量を最終位置座標に和算することにより消失蛍光領域の現在位置座標を算出する。そして、現在位置推測回路539は、算出した現在位置座標を消失出現判定回路535に出力する。
消失出現判定回路535は、蛍光領域リストデータにおいて、消失蛍光領域の最終位置座標を、現在位置推測回路535から受け取った現在位置座標に更新する。したがって、補助表示生成回路535は、現在位置推測回路539によって推測された現在位置座標に基づいて仮想表示Kおよび表示リストLを生成する。例えば、図8に示されるように、蛍光領域Yがフレームアウトした場合、表示画面内G4内において重畳画像G3の外側に仮想表示Kが出現することとなる。
このようにすることで、表示されていない蛍光領域のより正確な現在位置を操作者に認識させることができる。また、消失出現判定回路535が消失蛍光領域と出現した新蛍光領域との同一性を判定する際の判定の精度が向上するので、操作者に蛍光領域の数を誤認識させることをより確実に防ぐことができる。
また、本実施形態においては、蛍光観察装置1として内視鏡装置を例示したが、蛍光観察装置1は他の種類の観察装置、例えば、光学顕微鏡装置から構成されていてもよい。
例えば、体表や体表から比較的浅い位置を処置する場合は、光学顕微鏡によって生体の外側から病変部を観察しながら行われる。このような場合でも、光学顕微鏡によって生体の外側から撮像した白色光画像および蛍光画像から上述した実施形態と同様にして表示画面を生成することにより、操作者による病変部の見落としを防ぐことができる。
1 蛍光観察装置
3 照明ユニット(照明部)
51 撮像素子(戻り光撮像部、蛍光撮像部)
532 蛍光領域抽出回路(蛍光領域抽出部)
533 画像重畳回路(画像重畳部)
535 消失出現判定回路(消失判定部、出現判定部)
536 補助表示生成回路(補助表示生成部)
537 画面合成回路(画面合成部)
538 軌跡検出回路(軌跡検出部)
539 現在位置推測回路(現在位置推測部)
b 位置座標(位置情報)
c フラグ(補助表示)
G1 白色光画像(戻り光画像)
G2 蛍光画像
G3 重畳画像
G4 表示画面
K 仮想表示(補助表示)
L 表示リスト(リスト、補助表示)
X 観察対象(被写体)
Y 蛍光領域
Y’ 消失蛍光領域

Claims (5)

  1. 被写体に対して励起光および照明光を照射する照明部と、
    該照明部からの前記励起光の照射により前記被写体において発生させられた蛍光を撮像する蛍光撮像部と、
    前記照明部からの前記照明光の照射により前記被写体から戻る戻り光を撮像する戻り光撮像部と、
    該戻り光撮像部によって撮像された戻り光画像に、前記蛍光撮像部によって撮像された蛍光画像内の蛍光領域を重畳して重畳画像を生成する画像重畳部と、
    時間軸方向に並んだ複数の前記蛍光画像内の前記蛍光領域同士を比較することにより、
    消失した前記蛍光領域の有無を判定する消失判定部と、
    該消失判定部によって消失したと判定された前記蛍光領域である消失蛍光領域の位置を示す補助表示を生成する補助表示生成部と、
    前記画像重畳部によって生成された前記重畳画像と前記補助表示生成部によって生成された前記補助表示とを合成して表示画面を生成する画面合成部とを備える蛍光観察装置。
  2. 前記補助表示生成部は、前記消失判定部によって消失したと判定される前に前記消失蛍光領域が前記蛍光画像内に表示されていた領域と対応する領域を所定の表示態様で表示した仮想表示を前記補助表示として生成する請求項1に記載の蛍光観察装置。
  3. 前記補助表示生成部が、前記消失蛍光領域の位置情報を含むリストを前記補助表示として生成する請求項1または請求項2に記載の蛍光観察装置。
  4. 戻り光画像内における前記被写体の軌跡を検出する軌跡検出部と、
    該軌跡検出部によって検出された軌跡に基づいて、前記消失蛍光領域の現在位置を推測する現在位置推測部とを備え、
    前記補助表示生成部は、前記補助表示が示す前記消失蛍光領域の位置として前記現在位置推測部によって推測された位置を用いる請求項1から請求項3のいずれかに記載の蛍光観察装置。
  5. 時間軸方向に並んだ複数の前記蛍光画像内の前記蛍光領域同士を比較することにより、出現した前記蛍光領域である新蛍光領域の有無を判定する出現判定部を備え、
    該出現判定部は、前記新蛍光領域が出現したと判定したときに前記補助表示生成部によって生成されている前記補助表示が存在する場合に、該補助表示が示す位置と前記新蛍光領域の位置とを比較することにより、前記補助表示によって示されている前記消失蛍光領域と前記新蛍光領域が同一であるか否かを判定し、同一であると判定した場合に前記補助表示生成部による前記補助表示の生成を終了させる請求項1から請求項4のいずれかに記載の蛍光観察装置。
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