JP5580463B2 - ホーンユニット - Google Patents
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Description
また、この種のホーンは、ステーを介して車体のエンジンルーム内に取り付けられており、その際、ステーとして平板状のものを用い、このステーの一端を車体(例えば、フロントアッパフレーム)に取り付けると共に、他端にホーンを取り付けている。
このため、発音口の下方に、下方に向けて延長形成される背面板と、この背面板の下縁から前方に向けて延設され、発音口に対し上下方向に間隙を存して対向配設される下面板とによって構成される反射部を形成した技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。これによれば、ホーンの発音口を下向きにした場合であっても、水や小石等の異物の浸入を防止するためにホーンの発音口を下向きにしつつ、音圧を確保することが可能になる。
(ホーンユニット)
次に、この発明の第一実施形態を図1、図2に基づいて説明する。
図1は、ホーンユニット1の縦断面図、図2は、ホーンユニット1の斜視図である。なお、図1では、各部材を認識可能な大きさとするため、各部材の縮尺を適宜変更している。また、以下の説明では、説明を簡単にするために、車体2の進行方向前方を単に前方、進行方向後方を単に後方、鉛直方向上方を単に上方、鉛直方向下方を単に下方などと表現して説明する場合がある。
ホーン4は所謂電気式の渦巻き型ホーンであって、振動発生部7と、振動発生部7により発生した振動音を共鳴させて警音として発音する共鳴部8とが上下方向に重ね合わさった状態で一体化されている。
振動発生部7は、段付有底筒状のケース9を有している。このケース9は、開口部9a側の大径部10と、底部9b側に段差により縮径形成された小径部11とが金属板の絞り加工等によって同心円状に一体成形されたものである。そして、底部9bを上方に向ける一方、開口部9aを下方、つまり、共鳴部8側に向けた状態で配置されている。
ダイヤフラム18はバネ特性を有し、すり鉢状に形成されたものであって、その外周部が大径部10の外フランジ部17に当接した状態になっている。これにより、ダイヤフラム18は、ケース9の底部9bと略平行になっている。
可動鉄心19が吸引されると巻線16への通電が遮断され励磁コイル14が消磁する共に、ダイヤフラム18に復元力が作用する。これによって、固定鉄心12から可動鉄心19が離反する。可動鉄心19が離反すると、再び巻線16が通電され、再び固定鉄心12に可動鉄心19の先端部19bが近接する。
これを繰り返し行うことにより、ダイヤフラム18が所定の振幅、周波数で振動し、警音が発生する。
ベース部22は、ケース9の開口部9aを振動発生部7のカバー20の外側から覆うように形成されている。また、ベース部22には、カバー20の出音口21に対応する箇所に入音口24が形成されており、ここにダイヤフラム18の警音が伝搬されるようになっている。
ここで、ホーン4は、これを構成するケース9とステー6とが締結固定されることによって、このステー6を介してフロントアッパフレーム5に片持ち状に固定されるようになっている。
ステー6は金属製の長尺平板をプレス加工等によって屈曲形成したものであって、フロントアッパフレーム5に取り付けられる第1プレート27と、ホーン4が取り付けられる第2プレート28と、これら第1プレート27と第2プレート28とを連結する連結部29とが一体成形されている。
なお、例えばホーン4のサイズが80mm×80mm×80mm(縦×横×高さ)に設定されているとき、距離L2は、約40mmに設定される。
次に、ホーンユニット1の作用について説明する。
ここで、前述したように、ホーン4の振動発生部7に設けられた励磁コイル14の巻線16に電流を供給することによって、ダイヤフラム18が振動し、警音が発生する。
ダイヤフラム18は、この面が水平方向に沿うように配置されているので、鉛直方向に沿って振幅することになる。このとき、ステー6の第2プレート28は、ダイヤフラム18と略平行に配置されていることから、ダイヤフラム18と同様に鉛直方向に沿って振幅する。
また、第2プレート28の振幅方向がダイヤフラム18の振幅方向と同じになることにより、両者が共振(共鳴)し、警音がより大きくなる。ホーン4の発音口26から発せられた警音は、ラジエータ36に向かって伝搬する。この後、警音がラジエータ36で反射され、フロントグリル37を介して前方へと伝搬される。
図3は、フロントアッパフレーム5に、従来の平板状のステー106を用いてホーン4を発音口26を下向きにして取り付けた状態と、本第一実施形態のホーンユニット1のフロントアッパフレーム5への取り付け状態とを比較した説明図である。
図3に示すように、従来の平板状のステー106を用いた場合におけるステー106とホーン4との占有スペースと、ホーンユニット1の占有スペースはほぼ同じであることが確認できる(図3における水平方向の占有エリアA1、および図3における鉛直方向の占有エリアA2参照)。
さらに、ラジエータ36の前面にホーンユニット1を配置することにより、ラジエータ36を利用して警音を反射させ、前方に効率よく警音を伝搬させることが可能になる。
すなわち、第1プレート27の取り付け箇所に応じて、第1プレート27の延在方向を変更してもよい。例えば、図4に示すように、鉛直方向に対して傾斜した面に第1プレート27を取り付ける場合、これに応じて第1プレート27と第2プレート28との間の角度θを鋭角に設定し、第2プレート28の延在方向を水平方向に維持できるようにすればよい。
次に、この発明の第二実施形態を図5に基づいて説明する。
図5は、第二実施形態のステー106の斜視図である。なお、第一実施形態と同一態様には、同一符号を付して説明する。
この第二実施形態において、ホーンユニット101は、車体2のエンジンルーム3の前方に搭載されており、ホーン4と、このホーン4を例えばフロントアッパフレーム5に取り付けるためのステー106とを備えている点、ホーン4は、所謂電気式のホーンであって、振動発生部7と、共鳴部8とが上下方向に重ね合わさった状態で一体化されている点等の基本的構成は、前述した第一実施形態と同様である。
ステー106は、第1プレート27と、第2プレート28と、これら第1プレート27と第2プレート28とを連結する連結部129とが一体成形されたものである。
第2プレート28は、第1プレート27の短手方向に沿って、かつ水平方向に沿って延在している。
すなわち、平坦部130は、第2プレート28と上下方向で対向した状態になっている。平坦部130の湾曲部29aとの接続部である基端部から先端部に至る間の距離L3は、第2プレート28の基端部から先端部に至る間の距離L4と略一致するように設定されている。
また、ホーンユニット1のレイアウトのバリエーションを増加させることができる。
さらに、平坦部130が第2プレート28と対向していることから、ホーン4から警音を発生させる場合、平坦部130も第2プレート28と同じ方向に沿って振幅させることができる。このため、より効率よく警音を大きくすることが可能になる。
しかしながら、ホーン4が取り付けられる第2プレート28が水平方向に沿うように配置されていればよく、ホーンユニット1を配置可能なスペースに応じてステー6,106の形状を変化させてもよい。すなわち、第1プレート27と、第2プレート28との間の連結部29,129の形状については、上述の実施形態に限られるものではなく、ホーンユニット1を配置可能なスペースに応じて変更させてよい。
2 車体
3 エンジンルーム(車体)
4 ホーン
5 フロントアッパフレーム(車体)
6,106 ステー
9 ケース
18 ダイヤフラム
23 カバーフレーム
25 音道
26 発音口
27第1プレート
28 第2プレート
29,129 連結部
29a 湾曲部
29b 曲折部
36 ラジエータ
130 平坦部
Claims (2)
- 発音口を有するホーンと、
このホーンを車体に取り付けるためのステーとを備えたホーンユニットであって、
前記ホーンは、前記車体に設けられたラジエータの進行方向前方に配置されると共に、前記ホーンから発せられた警音が、前記ラジエータで反射されて前記車体の進行方向前方に伝播されるように、前記ラジエータ側に前記発音口を向けた状態で配置されていることを特徴とするホーンユニット。 - 前記ホーンは、渦巻き型ホーンであって、
ケースと、
このケースに取り付けられたダイヤフラムと、
前記発音口が設けられたカバーフレームとを有することを特徴とする請求項1に記載のホーンユニット。
Priority Applications (1)
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JP2013178224A JP5580463B2 (ja) | 2013-08-29 | 2013-08-29 | ホーンユニット |
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP5580463B2 true JP5580463B2 (ja) | 2014-08-27 |
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Family Applications (1)
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