JP2018150016A - 車両用警音器 - Google Patents

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Abstract

【課題】温度変化に伴う電気抵抗変化を抑制できる車両用警音器を提供する。
【解決手段】車両用警音器1は、通電されて磁力を発生するコイル20と、この磁力によって磁気吸引力を発生する固定鉄心22と、この磁気吸引力によって軸方向に変位する可動鉄心4と、可動鉄心4の変位に伴って振動して空気を振動させる振動板3と、を備えている。車両用警音器1は、温度上昇に伴い電気抵抗が低下する抵抗変化特性を有し、コイル20に対して直列に接続されている電子部品5を備えている。コイル20と電子部品5とを合わせた合成抵抗の温度変化に対する変化率は、コイル20単体の抵抗よりも小さくなる。これにより、温度が低温側または高温側に大きく変動したとしても、車両用警音器1の全体における電気抵抗の変化を抑えることができる。
【選択図】図1

Description

この明細書における開示は、警報音を発生する車両用警音器に関する。
特許文献1には、電磁駆動手段によって振動板を振動させて音を発生する車両用警音器が開示されている。この車両用警音器では、コイルへの通電により電磁コイル部の電磁力が可動鉄心と固定鉄心との間隙に作用して可動鉄心が固定鉄心に対して変位する。可動鉄心の変位により、可動鉄心4が可動接点支持板を押圧して可動接点部を固定接点部から離間させ、電磁コイル部への通電が遮断されて電磁力がなくなる。そして可動鉄心は、振動板の弾性力により元の位置に復帰し、これにより、可動接点部と固定接点部との閉成状態が復活する。このように電磁コイル部の通電が断続されることにより、可動鉄心の固定鉄心への衝突が繰り返され、振動板および共鳴板が高周波で振動して音波が前方側に放射され、警告音を外部に発生することができる。
特開2016−218110号公報
特許文献1の車両用警音器では、例えば温度環境の変化によって、コイルの温度が変化すると、コイルの電気抵抗が変化する。コイルの電気抵抗が変化するとコイルに流れる電流値が変化するため、ホーンの特性が変動してしまうことがある。
この明細書における開示の目的は、温度変化に伴う電気抵抗変化を抑制できる車両用警音器を提供することにある。
この明細書に開示された複数の態様は、それぞれの目的を達成するために、互いに異なる技術的手段を採用する。また、特許請求の範囲およびこの項に記載した括弧内の符号は、ひとつの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例であって、技術的範囲を限定するものではない。
開示された車両用警音器のひとつは、警報音を発生する車両用警音器(1)であって、通電されて磁力を発生するコイル(20)と、コイルから発生する磁力によって磁気吸引力を発生する固定鉄心(22)と、固定鉄心から発生する磁気吸引力によって固定鉄心に対して軸方向に変位する可動鉄心(4)と、可動鉄心に結合されて、可動鉄心の変位に伴って振動して空気を振動させる振動板(3)と、温度上昇に伴い電気抵抗が低下する抵抗変化特性を有し、コイルに対して直列に接続されている電子部品(5)と、を備えている。
この車両用警音器によれば、温度上昇に伴い、電気抵抗が増加するコイルと電気抵抗が低下する電子部品とを直列に接続しているため、コイルと電子部品とを合わせた電気抵抗の温度変化に対する変化率を、コイル単体の抵抗よりも小さくすることができる。これにより、環境温度、コイル温度等が低温側または高温側に大きく変動したとしても、車両用警音器全体における電気抵抗の変化を抑えることができる。したがって、温度変化に伴う電気抵抗変化を抑制できる温度特性を備えた車両用警音器を提供できるので、温度変動に伴うホーンの特性変動を抑制でき、または音色の変化を抑えることができる。
第1実施形態の車両用警音器の構成を示した部分断面図である。 図1の車両用警音器から可動鉄心、振動板、渦巻ホーン等を取り外したものを示した平面図である。 第1実施形態の車両用警音器に関する回路図である。 第1実施形態の車両用警音器に関して温度と抵抗値との関係を示した特性図である。 第2実施形態の車両用警音器の構成を示した部分断面図である。 第3実施形態の車両用警音器における電子部品とコイルの位置関係を示した部分断面図である。
以下に、図面を参照しながら本開示を実施するための複数の形態を説明する。各形態において先行する形態で説明した事項に対応する部分には同一の参照符号を付して重複する説明を省略する場合がある。各形態において構成の一部のみを説明している場合は、構成の他の部分については先行して説明した他の形態を適用することができる。各実施形態で具体的に組み合わせが可能であることを明示している部分同士の組み合わせばかりではなく、特に組み合わせに支障が生じなければ、明示していなくても実施形態同士を部分的に組み合わせることも可能である。
(第1実施形態)
第1実施形態の車両用警音器1について図1〜図4を参照しながら説明する。例えば、自動車、自動二輪車等の車両に搭載されて外部に対して警告音を発生する装置であり、電磁式のホーンとも呼ばれる。車両用警音器1は、車両における所定の操作部が操作された際に、警報音を車外へ放出する。所定の操作部は、乗員によって操作される、例えば、ステアリングやハンドルに設けられたホーンスイッチである。車両用警音器1は、出力電圧に応じた警報音を発生する電磁式警報器である。
図1、図2に示すように、車両用警音器1は、ステー6を介して車両の前部、例えば、ラジエータの前部等の車両側部材に取り付けられる。車両用警音器1は、可動鉄心4を固定鉄心22よりも前方に位置させ、可動鉄心4および固定鉄心22の軸方向を前後方向に沿わせた姿勢で車両に取り付けられている。車両用警音器1は、有底筒状のハウジング11と、ハウジング11内の中央付近に収容され固定された電磁コイル部2と、を備える。車両用警音器1は、板状部材であって、外郭を構成するハウジング11の開口部を覆うようにハウジング11に固定されている振動板3を備える。振動板3はダイヤフラムとも呼ばれる。電磁コイル部2は、コイル20とボビン21と固定鉄心22とを備えて構成されている。コイル20は、樹脂製のボビン21に巻線が巻回されて構成されている。
車両用警音器1は、振動板3の中央付近に固定され、固定鉄心22に対向して配置された可動鉄心4と、ハウジング11の底部に固定されて車両等に取り付けられる取付用のステー6と、を有している。電磁コイル部2は、ハウジング11の軸心周りに設置されている。ハウジング11および振動板3は、電磁コイル部2の磁気回路の一部を構成するために、鉄系の磁性体材料の板材が凹形状にプレス成形されて形成されている。可動鉄心4の前部に位置する小径部41には、振動板3の中心穴部30が嵌合して結合し、可動鉄心4と振動板3がかしめ固定されて一体となっている。
ハウジング11は、後端に位置する円盤状の底部110と、底部110の周縁が筒状に立ち上がって形成された前端部から円盤状に突出する中間平坦部111と、前端に位置する外周縁部12と、を有して一体に形成されている。外周縁部12は、中間平坦部111の周縁が前方へ筒状に立ち上がって形成された前端部から突出して形成されている。振動板3の外周部は、外周縁部12に巻きつけられるように巻きかしめされて、ハウジング11に固定されている。
ボビン21は、筒状部210と、振動板3側の筒状部210の端部から円盤状に突出するフランジ部211と、フランジ部211から外方にそれぞれ突出する第1被固定部212、第2被固定部213、第3被固定部214、設置部215等を一体に有している。筒状部210の外周面には、巻線が巻回されて形成されたコイル20が設けられている。筒状部210の内側には、固定鉄心22がボビン21やコイル20と同心状に設けられている。フランジ部211は、ボビン21において、筒状部210の前端部から周囲に広がる端面を形成する。フランジ部211は、コイル20における、前端部や振動板3側の端部を覆う部分である。
ハウジング11の底部110の前方側には、固定鉄心22やコイル20を有するボビン21が設けられている。固定鉄心22の先端面は、可動鉄心4の先端面に面している。固定鉄心22における可動鉄心4に対向する先端面は、軸方向長さにおけるコイル20の中心線よりも可動鉄心4寄りに位置している。つまり、固定鉄心22の先端面は、コイル20の軸方向長さにおけるコイル中央部よりも可動鉄心4寄りに位置している。固定鉄心22は、ボビン21の筒状部210の内側に存在する。固定鉄心22の側面は、筒状部210によって囲まれている。
コイル20への非通電時に、固定鉄心22の先端面と、この先端面に対向する可動鉄心4の先端面との間には、所定距離の隙間、いわゆるエアギャップが形成されている。したがって、コイル20への非通電時には、固定鉄心22の先端面と可動鉄心4の先端面とは離間している。可動鉄心4は通常の印加設定電圧の範囲において固定鉄心22に衝突しない範囲で軸方向に変位するように、可動鉄心4の先端面40と固定鉄心の先端面220との離間距離が設定されている。このように、通常の印加設定電圧の範囲において可動鉄心4は、固定鉄心22に衝突しないように設けられている。
図3に示す回路図のように、車両用警音器1は、コイル20と直列に接続された電子部品5を備えている。電子部品5は、設置部215に接触した状態で設置されている。電子部品5は、図4に一点鎖線で示すように、温度上昇に伴い電気抵抗が低下する抵抗変化特性を有する。したがって、電子部品5の抵抗変化特性は、破線で示したコイルの電気抵抗変化に対して反比例する特性である。電子部品5とコイル20とが直列に接続されることにより、コイル20と電子部品5とを合わせた電気抵抗変化は、図4に実線で示すように、温度変化に対する変化率がコイル20の電気抵抗変化の場合に比べて小さく抑えられることになる。
電子部品5は、コイル20が巻回されたボビン21に直接接触した状態で設置されている。電子部品5は、電子部品5の外装を形成する複数の面のうち最も表面積の大きい面がボビン21に直接接触している。電子部品5は、扁平状の直方体またはシート状体である樹脂製の外装体を有し、この外装体から突出する二つの端子を備えている。これらの端子の一方は、第1リベット90の頭部によって圧接されている電線に連結されており、他方は、第3リベット92の頭部に圧接されている電線に連結されている。電子部品5は、温度上昇に伴い電気抵抗が低下する抵抗変化特性を有する各種の部品であり、例えば整流作用を持つ電子素子であるダイオードである。
また、電子部品5は、コイル20が巻回されたボビン21に対して、熱伝導性を有する伝熱シート、ジェル等を介して間接的に接触した状態で設置されている構成でもよい。伝熱シートは、電気絶縁性を有し、例えば、エポキシにフィラーを混合した樹脂、ポリエステル系樹脂と熱伝導性フィラーを混合した材料、セラミックスフィラーをシリコーンに混合した材料等によって形成することができる。
図1、図2に図示するように、電子部品5は、コイル20に対して固定鉄心22や可動鉄心4の軸方向に重なる位置に設置されている。電子部品5の少なくとも一部とコイル20の一部とは、固定鉄心22や可動鉄心4の軸心に沿う方向に重なっており、コイル20の発熱が軸方向に移動して設置部215を介して電子部品5に伝達される熱経路が構成されている。
電子部品5は、コイル20に連結されている端子がコイル20と軸方向に重なるように設置されている。この位置関係により、コイル20の発熱が軸方向に移動して電子部品5の端子に伝達される熱経路が構成されている。電子部品5は、コイル20に連結されている端子が固定鉄心22の軸心側に位置するような姿勢で設置されている。この位置関係により、コイル20の発熱が電子部品5の端子に伝わりやすい熱経路が構成されている。
コイル20に印加される電圧は一定にまたは適正値に制御されているが、コイル20の温度変化によってコイル20の電気抵抗が変化することにより、コイル20を流れる電流の大きさが変化することがある。例えば、図3に図示するように、コイル20の周囲温度上昇やコイル20自身の温度上昇によってコイル20の電気抵抗が増加し、逆に温度低下によってコイル20の電気抵抗が低下する。このようなコイル20の電気抵抗変化により、コイル20を流れる電流が変化すると、固定鉄心22の吸引力が変化して可動鉄心4の振幅が不安定になり、ホーンの特性が変動しやすくなるという問題がある。そこで、車両用警音器1は、前述した電子部品5を有するため、温度変化に伴う電流値の変化を抑制でき、ホーンの温度特性を安定させることに寄与している。
ハウジング11の中間平坦部111には、第1被固定部212、弾性を有する金属ばね材から形成されている可動接点支持板7、固定接点支持板8が積層されている。可動接点支持板7と固定接点支持板8との間には絶縁部材が介在している。これらの積層されている部材は、中間平坦部111に固定されている金属製の第1リベット90によって、一体にかしめ固定されている。電子部品5の一つの端子に接続されている電線は、導体を被覆する絶縁膜が剥離された状態で可動接点支持板7と第1被固定部212との間に設置されて、第1リベット90のかしめ固定に伴い、第1リベット90の頭部によって圧接されている。このようにして、巻線の一方の端末部と可動接点支持板7とが導通することになる。
中間平坦部111の他の部位には、第2被固定部213が積層されている。第2被固定部213は、中間平坦部111に固定されている金属製の第2リベット91によって、ハウジング11にかしめ固定されている。さらに電磁コイル部2において、コイル20から延びる巻線における一方の端末部は、導体を被覆する絶縁膜が剥離された状態で第2リベット91の軸部の周辺に沿うように設置されて、第2リベット91のかしめ固定に伴い、第2リベット91の頭部に圧接されている。このように、巻線の一方の端末部が第2リベット91の頭部に圧接されることにより、巻線の端末部における導体と第2リベット91とが導通することになる。また、巻線の導体は、銅線もしくは銅線以外の導電性材質、または異なる導電性物質が組み合わされた材質によって構成されている。
さらに第2リベット91は、絶縁被膜または絶縁部材によってハウジング11からは絶縁されている。第2リベット91は、コネクタ13の内部のコネクタ端子と導通している。コネクタ端子は、ホーンスイッチを介してバッテリのプラス電位が導かれている。したがって、第2リベット91は、電磁コイル部2において電流投入側に位置するリベットである。また、車両用警音器1は、第1リベット90のかしめ固定によって可動接点支持板7に圧接される巻線の端末部に導通するコネクタ端子をさらに備えるようにしてもよい。
中間平坦部111のさらに他の部位には、第3被固定部214が積層されている。第3被固定部214は、中間平坦部111にかしめ固定されている金属製の第3リベット92によって、ハウジング11に固定されている。このようにボビン21は、第1リベット90、第2リベット91、第3リベット92の3箇所においてハウジング11に固定されている。
さらに電磁コイル部2において、コイル20から延びる巻線における他方の端末部は、導体を被覆する絶縁膜が剥離された状態で第3リベット92の軸部の周辺に沿うように設置されて、第3リベット92のかしめ固定に伴い、第3リベット92の頭部に圧接されている。電子部品5のもう一つの端子に接続されている電線は、導体を被覆する絶縁膜が剥離された状態で第3リベット92の軸部の周辺に沿うように設置されて、第3リベット92のかしめ固定に伴い、第3リベット92の頭部に圧接されている。したがって、電子部品5のもう一つの端子に接続されている電線と巻線における他方の端末部とは、第3リベット92を介して導通している。第3リベット92は、絶縁被膜または絶縁部材によってハウジング11からは絶縁されている。
可動接点支持板7には、固定接点支持板8に向けて突出する可動接点部70が設けられている。固定接点支持板8には、可動接点部70に対応する位置に、可動接点支持板7に向けて突出する固定接点部80が設けられている。可動接点部70と固定接点部80とは、互いに鉄心の軸方向に対向するように設置されている。可動接点部70は、コイル20への非通電時には、可動接点支持板7が有するばね力によって固定接点支持板8側に付勢されて固定接点部80に接触する常閉型の接点を構成する。
可動鉄心4の外周面の全周には、他の部位よりも径外方へ突き出す大径部42が形成されている。例えば、大径部42は、冷鍛加工等によって一体に成形されている。コイル20への通電時に磁化された固定鉄心22によって可動鉄心4が吸引されることにより、大径部42は後方、すなわち固定鉄心22側に変位する。したがって、大径部42は、可動接点支持板7におけるホーン中心部寄りの被押圧部71に接触してこれを後方、つまり、固定鉄心22側へ押圧する押圧部を構成する。大径部42が被押圧部71を固定鉄心22側に押すことにより、固定接点部80と可動接点部70とが離間して、両者の接触状態が解除される。
可動鉄心4における前部の小径部41が、振動板3の中心部に挿入された状態でかしめられることにより、可動鉄心4は振動板3に固定されている。固定鉄心22は、取付用のステー6に、ハウジング11の底部110の中心部とともにかしめ等の固定手段を用いて固定されている。固定鉄心22は、ステー6に、ハウジング11の底部110の中心部とともに、ナット締め等の手段を用いて固定されるようにしてもよい。
次に、車両用警音器1の作動を説明する。ホーンスイッチが投入されることにより、車載電源からの電流が、コネクタ端子から第2リベット91、巻線の一方の端末部、コイル20の順番に流れる。さらに電流は、巻線の他方の端末部、電子部品5、可動接点支持板7、可動接点部70、固定接点部80、固定接点支持板8、第1リベット90、ハウジング11、固定鉄心22、ステー6、車体(接地)の順に流れる。
第1実施形態の車両用警音器1では、巻線の一方の端末部と第2リベット91が導通し、電子部品5の一つの端子に接続されている電線と可動接点支持板7とが導通している。これにより、電磁コイル部2の電磁力が可動鉄心4と固定鉄心22との間隙に作用して、可動鉄心4が固定鉄心22に吸引される。固定鉄心22から発生する磁気吸引力によって可動鉄心4が軸方向に移動すると、振動板3は、周縁部が固定された状態で中心部が可動鉄心4と一体に移動して変形する。この可動鉄心4の変位により、可動鉄心4の大径部42が可動接点支持板7の被押圧部71を押圧して、可動接点部70を固定接点部80から離間させる。その結果、電磁コイル部2への通電が遮断され、電磁力がなくなるので、可動鉄心4は、振動板3の弾性力により元の位置に復帰し、これにより、可動接点部70と固定接点部80との閉成状態が復活する。また、コイル20に通電される電圧が増加すると、固定鉄心22からの磁気吸引力によって可動鉄心4が固定鉄心22に近づく。これらの動作が繰り返されることにより、振動板3が高周波で振動するため、空気が振動して音波が前方側に放射され、車両用警音器1は警報音を発生する。
車両用警音器1は、共鳴により、振動板3の振動による警報音を増幅させて車外へ放出する、共鳴管として機能する渦巻ホーン10を備える。渦巻ホーン10は、振動板3よりも前方に設けられ、渦巻状のラッパ部材、渦巻状の音響管を備えており、トランペット型ホーンとも呼ばれる。車両用警音器1は、直流で閾値以上の自励電圧、例えば、8V以上のバッテリ電圧が与えられることによって警報音を発生する。すなわち、車両用警音器1は、固定鉄心22と可動鉄心4との隙間が最適な値に調節されるような可動鉄心4の往復運動により、高品質、高能力の好ましい警報音を発生することができる。
第1実施形態の車両用警音器1がもたらす作用効果について説明する。車両用警音器1は、通電されて磁力を発生するコイル20と、この磁力によって磁気吸引力を発生する固定鉄心22と、この磁気吸引力によって軸方向に変位する可動鉄心4と、可動鉄心4の変位に伴って振動して空気を振動させる振動板3と、を備える。車両用警音器1は、温度上昇に伴い電気抵抗が低下する抵抗変化特性を有し、コイル20に対して直列に接続されている電子部品5を備える。
この構成によれば、温度上昇に伴い、電気抵抗が増加するコイル20と電気抵抗が低下する電子部品5とを直列に接続することにより、コイル20と電子部品5との合成抵抗の温度変化に対する抵抗変化率をコイル20単体の電気抵抗よりも小さくすることができる。これにより、コイル温度等が低温側にまたは高温側に大きく変動したとしても、装置全体における電気抵抗の変化を抑えることができるので、温度変化に伴う電気抵抗変化を抑制できる車両用警音器1を提供できる。この車両用警音器1によれば、ホーンの温度特性が安定するので、温度変動に伴うホーンの特性変動を抑制でき、または音色の変化を抑えることができる。
電子部品5は、コイル20が巻回されたボビン21に間接的に接触した状態でまたは直接接触した状態で、設置されている。この構成によれば、コイル20の発熱をボビン21を通じて電子部品5に移動させることができる。この熱経路により、電子部品5の温度をコイル20の温度変化に追従させることができ、温度変化によるコイル20の電気抵抗変化を打ち消す方向に電子部品5の電気抵抗を変化させることができる。
電子部品5は、電子部品5の外装を形成する複数の面のうち最も表面積の大きい面がボビン21に間接的に接触または直接接触している。この構成によれば、コイル20の発熱をボビン21を通じて電子部品5の最も大きい表面に移動させることができる。電子部品5の外装を介した熱経路の構築により、電子部品5の温度をコイル20の温度変化にさらに追従させることができる。
ボビン21は、外周面にコイル20が巻回されている筒状部210と、筒状部210における振動板3側の端部から径方向に突出するフランジ部211と、フランジ部211の一部から径方向に延びて電子部品5が設置されている設置部215と、を有する。この構成によれば、コイル20の発熱を筒状部210、フランジ部211および設置部215を通じて電子部品5に移動させることができる。このように電子部品5の温度をコイル20の温度変化に追従させる熱経路を構築できる。
電子部品5は、コイル20に対して軸方向に重なる位置に設置されている。この構成によれば、コイル20の自己発熱が軸方向に熱移動して電子部品5に伝わる経路を構築することができる。この熱経路により、コイル20と電子部品5との温度差を小さくできる車両用警音器1を提供でき、効率的に電子部品5の温度をコイル20の温度変化に追従させることができる。
電子部品5は、コイル20に連結されている端子がコイル20に対して軸方向に重なる位置となるように設置されている。この構成によれば、コイル20の自己発熱が軸方向に熱移動して電子部品5の端子に伝わる経路を構築することができる。コイル20から端子へつながる熱経路により、コイル20と電子部品5の内部との温度差を小さくできる車両用警音器1を提供でき、効率的に電子部品5の温度をコイル20の温度変化に追従させることができる。
(第2実施形態)
第2実施形態では、第1実施形態の他の形態である車両用警音器について、図5を参照して説明する。第2実施形態において第1実施形態と同様の構成は、図5において同一の符号を記載し、同様の作用効果を奏するものである。第2実施形態においては、第1実施形態と相違する内容について説明する。
図5に示すように、第2実施形態の車両用警音器1は、第1実施形態に対して電子部品5の設置場所が相違する。電子部品5は、ボビン21のフランジ部211に接触した状態で設置されている。電子部品5は、電子部品5の外装を形成する複数の面のうち最も表面積の大きい面がフランジ部211に直接接触している。電子部品5は、その体積の半分以上がコイル20に対して固定鉄心22や可動鉄心4の軸方向に重なる位置に設置されている。電子部品5の体積の半分以上は、固定鉄心22や可動鉄心4の軸心に沿う方向に重なっており、コイル20の発熱が軸方向に移動してフランジ部211を介して電子部品5に伝達される熱経路が構成されている。
第2実施形態の車両用警音器1によれば、コイル20の発熱を筒状部210やフランジ部211を通じて電子部品5に移動させることができる。このように電子部品5の温度をコイル20の温度変化に追従させる熱経路を短くできる。したがって、コイル20と電子部品5との温度差を小さくできる車両用警音器1を提供でき、効率的に電子部品5の温度をコイル20の温度変化に追従させることができる。
(第3実施形態)
第3実施形態では、前述の実施形態の他の形態である車両用警音器について、図6を参照して説明する。第3実施形態において第1実施形態と同様の構成は、図6において同一の符号を記載し、同様の作用効果を奏するものである。第3実施形態においては、前述の実施形態と相違する内容について説明する。
図6に示すように、第3実施形態の車両用警音器1は、第1実施形態に対して電子部品5とコイル20との熱経路が相違する。電子部品5とコイル20との間には接着剤9が介在している。電子部品5は、その外装を形成する複数の面のうち最も表面積の大きい面の少なくとも一部が接着剤9によってコイル20と一体に接着されている。電子部品5は、その半分以上の体積が接着剤9の粘着力によってコイル20に対して一体になっており、コイル20、接着剤9および電子部品5の外装面のようにつながる熱経路が構成されている。接着剤9は、電気絶縁性を有し、例えば、エポキシにフィラーを混合した樹脂、ポリエステル系樹脂と熱伝導性フィラーを混合した材料、またはセラミックスフィラーをシリコーンに混合した材料と接着材との混合物より構成することができる。
電子部品5は、その体積の半分以上がコイル20に対して固定鉄心22や可動鉄心4の軸方向に重なる位置に設けられている。電子部品5の体積の半分以上とコイル20との間には、コイル20の発熱が軸方向に移動して接着剤9を介して電子部品5に伝達される熱経路が構成されている。接着剤9は、コイル20とボビン21と電子部品5とを一体につなげて3者間の熱移動経路を構築することができる。
第3実施形態によれば、電子部品5はコイル20との間に介在する接着剤9によってコイル20と一体に設置されている。この構成によれば、コイル20の発熱を接着剤9を通じて電子部品5へ短経路で効率的に移動させることができる。したがって、コイル20に近接させた電子部品5の配置により、電子部品5の温度とコイル20の温度変化との追従性を高めた車両用警音器1を提供できる。
電子部品5は、電子部品5の外装を形成する複数の面のうち最も表面積の大きい面の少なくとも一部が接着剤9によってコイル20と一体である状態で設置されている。この構成によれば、コイル20の発熱を接着剤9を通じて電子部品5の最も大きい表面に移動させることができる。コイル20、接着剤9および電子部品5の外装をつないだ熱経路の構築により、電子部品5の温度をコイル20の温度変化にさらに追従させることができる。
電子部品5は、コイル20に対して接着剤9を介して軸方向に重なる位置に設置されている。この構成によれば、コイル20の自己発熱が軸方向に熱移動して接着剤9を通じて電子部品5に伝わる経路を構築することができる。この熱経路により、コイル20と電子部品5との温度差を小さくでき、効率的に電子部品5の温度をコイル20の温度変化に追従させることができる車両用警音器1を提供できる。
(他の実施形態)
この明細書の開示は、例示された実施形態に制限されない。開示は、例示された実施形態と、それらに基づく当業者による変形態様を包含する。例えば、開示は、実施形態において示された部品、要素の組み合わせに限定されず、種々変形して実施することが可能である。開示は、多様な組み合わせによって実施可能である。開示は、実施形態に追加可能な追加的な部分をもつことができる。開示は、実施形態の部品、要素が省略されたものを包含する。開示は、ひとつの実施形態と他の実施形態との間における部品、要素の置き換え、または組み合わせを包含する。開示される技術的範囲は、実施形態の記載に限定されない。開示される技術的範囲は、特許請求の範囲の記載によって示され、さらに特許請求の範囲の記載と均等の意味および範囲内での全ての変更を含むものと解されるべきである。
前述の実施形態において、車両用警音器1は、振動板3に振動により空気を振動させて発生する音を共鳴管によって増幅する、トランペット型ホーンとも呼ばれるものであるが、このような構成に限定するものではない。車両用警音器1は、可動鉄心4と固定鉄心22とが接触して衝突音を発生させる構成を有する、平型ホーンとよばれるものでもよい。
前述の実施形態において、車両用警音器1が構成する回路図は、図3に図示する形態に限定されない。車両用警音器1は、電子部品5とコイル20とが直列に接続されている構成を備えていればよく、高電位に対する電子部品5とコイル20の並び順は、図3の形態に限定されない。
1…車両用警音器
3…振動板、 4…可動鉄心
5…電子部品、 20…コイル
21…ボビン、 22…固定鉄心

Claims (9)

  1. 警報音を発生する車両用警音器(1)であって、
    通電されて磁力を発生するコイル(20)と、
    前記コイルから発生する磁力によって磁気吸引力を発生する固定鉄心(22)と、
    前記固定鉄心から発生する磁気吸引力によって前記固定鉄心に対して軸方向に変位する可動鉄心(4)と、
    前記可動鉄心に結合されて、前記可動鉄心の変位に伴って振動して空気を振動させる振動板(3)と、
    温度上昇に伴い電気抵抗が低下する抵抗変化特性を有し、前記コイルに対して直列に接続されている電子部品(5)と、
    を備える車両用警音器。
  2. 前記電子部品は、前記コイルが巻回されたボビン(21)に間接的に接触した状態でまたは直接接触した状態で、設置されている請求項1に記載の車両用警音器。
  3. 前記電子部品は、前記電子部品の外装を形成する複数の面のうち最も表面積の大きい面が前記ボビンに間接的に接触または直接接触している請求項2に記載の車両用警音器。
  4. 前記ボビンは、外周面に前記コイルが巻回されている筒状部(210)と、前記筒状部における前記振動板側の端部から径方向に突出するフランジ部(211)と、前記フランジ部の一部から径方向に延びて、前記電子部品が設置されている設置部(215)と、を有する請求項2または請求項3に記載の車両用警音器。
  5. 前記電子部品は、前記コイルに対して前記軸方向に重なる位置に設置されている請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の車両用警音器。
  6. 前記電子部品は、前記コイルとの間に介在する接着剤(9)によって前記コイルと一体に設置されている請求項1に記載の車両用警音器。
  7. 前記電子部品は、前記電子部品の外装を形成する複数の面のうち最も表面積の大きい面の少なくとも一部が前記接着剤によって前記コイルと一体である状態で設置されている請求項6に記載の車両用警音器。
  8. 前記電子部品は、前記コイルに連結されている端子を有し、
    前記電子部品は、前記端子が前記コイルに対して前記軸方向に重なる位置に設置されている請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の車両用警音器。
  9. 前記電子部品は、ダイオードである請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の車両用警音器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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