JP5580232B2 - 情報表示装置 - Google Patents

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Description

本発明は、非接触通信が可能な情報表示装置に関する。
従来より、情報を表示する表示装置として、CRTディスプレイや液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ等が用いられており、これらは、テレビ受像機に用いられることによりテレビ局から送信されたテレビ映像を表示したり、パソコンのディスプレイとして用いられることにより、パソコンに保存された情報やインターネットを介して配信された情報を表示したりすることができる。これらの表示装置は、それぞれ一長一短を有しており、例えば、CRTディスプレイは、視野角が広いものの奥行きサイズが厚く、また、液晶ディスプレイは、奥行きサイズが薄いものの視野角が比較的狭く、また、プラズマディスプレイは、視野角が広く奥行きサイズが薄いものの消費電力が多い。
近年、上述したような表示装置に加えて、デジタル情報を紙のように薄い表示媒体に表示する薄型の情報表示装置が普及しはじめている。このような薄型の情報表示装置は、紙のように薄いために携帯がしやすいとともに、消費電力が少なく、また視野角が広く、さらには、電極に印加する電圧によって表示される情報を書き換えることができるとともに、電源を切断した場合でも表示内容を保持できることから、今後のさらなる普及が予想される。
図6は、薄型の情報表示装置の一例を示す図であり、(a)は表面図、(b)は(a)に示したA−A’断面図、(c)は(b)に示したベース基材510上の構成を示す図である。
本例は図6に示すように、一方の面に表示電極511〜517が形成されたベース基材510と、ベース基材510の表示電極511〜517が形成された面に積層された情報表示層520と、情報表示層520のベース基材510とは反対側の面に積層された透明導電膜基板530とから構成されている。透明導電膜基板530は、ガラスや透明フィルム等からなる透明基板532の一方の面に透明電極(例えば、ITO)531が形成されて構成されている。なお、表示電極511〜517は、ベース基材510に形成された配線(不図示)と接続されており、この配線を介して電圧が印加されることになる。
そして、表示電極511〜517に対向する領域が、情報を表示するための情報表示部502となり、その他の領域が背景部503となっている。
上記のように構成された情報表示装置501においては、透明電極531に所定の電圧を印加した状態で、情報表示部502にて表示する情報に応じて表示電極511〜517に対して、透明電極531に印加した電圧とは異なる2種類の電圧を選択的に印加すると、透明電極531と表示電極511〜517との間の電位差に応じて情報表示層520の状態が変化する。そして、表示電極511〜517のうち、2種類の電圧の一方の電圧が印加された表示電極に対向する領域と、2種類の電圧の他方の電圧が印加された表示電極に対向する領域とで情報表示部502の色が互いに異なるものとなり、この色の違いが透明導電膜基板530側から視認されて情報表示部502にて情報が表示されることになる。なお、情報表示層520の背景部503となる領域においては、表示電極511〜517に印加される2種類の電圧のうち一方の電圧が印加された状態に予め設定されており、それにより、情報表示部502のうちその電圧とは異なる電圧が印加された表示電極に対向する領域のみが、情報表示部502の他の領域及び背景部503とは異なる色となって情報が表示されることになる。
近年、このような情報表示装置に非接触通信機能を付加したものが考えられている。このような情報表示装置は、例えば、リーダライタに近接すると、リーダライタからの磁界による電磁誘導によって生じた電力によって表示素子を駆動させ、リーダライタから送信されてきた情報やメモリに書き込まれた情報を表示することができるように構成されている。
ところが、上述したような情報表示装置には、ベース基材の一方の面に表示電極が形成されているため、リーダライタに近接すると、リーダライタからの磁界によって表示電極の表面に渦電流が生じ、それにより、リーダライタからの磁界による電磁誘導が生じにくくなり、通信特性が劣化してしまう。
そこで、情報を表示する表示領域の面積をカード全体の50%以下とした非接触ICカードが特許文献1に開示されている。このように、情報表示部の面積をカード全体の50%以下とすることにより、上記のような渦電流による通信特性の劣化を抑制することができる。
特開2002−230496号公報
しかしながら、上述したように渦電流による通信特性の劣化を抑制するために情報を表示する表示領域の面積をカード全体の50%以下としたものにおいては、カードの大きさが決められている場合は、情報を表示する表示領域の面積が狭くなり、それに伴って、表示可能な情報の量が減少してしまい、また、情報を表示する表示領域の面積が決められている場合は、カード全体の大きさが大きくなってしまうという問題点がある。
また、表示電極を薄くしたり、抵抗値の高い材料を用いて表示電極を形成したりすることによって表示電極の抵抗値を高くし、それにより、渦電流の発生を抑制することも考えられるが、表示電極を薄くした場合は、表示電極のクラック等による断線等によって情報が表示されなくなってしまう虞れがあり、また、抵抗値の高い材料を用いて表示電極を形成する場合は、表示電極を形成するための材料が限定されてしまう。
ここで、表示する情報に応じた形状を有するセグメント電極を表示電極として用いたセグメント方式の情報表示装置においては、表示電極がマトリックス状に配置されたマトリックス方式の情報表示装置と比べて、表示電極が、表示する情報に応じた形状であることにより、上述したような問題が生じやすい。
本発明は、上述したような従来の技術が有する問題点に鑑みてなされたものであって、情報を表示するためのセグメント電極を有する情報表示装置において、セグメント電極を形成するための材料の選択の幅を狭めることなく、かつ、情報を表示する表示領域の面積を狭くしたり、情報表示装置全体の大きさを大きくしたりすることなく、情報を確実に表示しながらも非接触通信を可能とする情報表示装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、
セグメント電極とコモン電極との間に情報表示層を有し、前記セグメント電極と前記コモン電極との間の電位差に応じて、前記セグメント電極側または前記コモン電極側から視認した場合の前記情報表示層における表示色が変化することにより情報を表示する情報表示装置において、
前記セグメント電極の少なくとも一部を取り囲むように配置された非接触通信用アンテナを有し、
前記セグメント電極は、少なくとも前記非接触通信用アンテナに取り囲まれた領域が、その主体が線状パターンの集合体から構成されていることを特徴とする。
上記のように構成された本発明においては、コモン電極に所定の電圧が印加された状態で、コモン電極に印加した電圧とは異なる電圧がセグメント電極に印加されることにより、コモン電極とセグメント電極との間に電位差が生じると、その電位差に応じて、セグメント電極側またはコモン電極側から視認した場合に情報表示層における表示色が変化し、それにより情報が表示されることになる。また、セグメント電極の少なくとも一部を取り囲むように非接触通信用アンテナが配置されており、この非接触通信用アンテナを介して非接触通信が行われることになる。ここで、非接触通信用アンテナはセグメント電極の少なくとも一部を取り囲むように配置されているが、セグメント電極は、少なくとも非接触通信用アンテナに取り囲まれた領域が、その主体が線状パターンの集合体から構成されており、その領域を広範囲に覆うように面状に設けられているものではないため、リーダライタに近接した場合に渦電流が生じにくくなり、非接触通信が可能となる。
このように、セグメント電極について、少なくとも非接触通信用アンテナに取り囲まれた領域を、その主体が線状パターンの集合体から構成されたものとすることにより、セグメント電極にて渦電流を生じにくくしているので、セグメント電極を薄くしたり、抵抗値の高い材料を用いてセグメント電極を形成したりする必要はなく、かつ、情報を表示する表示領域の面積を狭くしたり、情報表示装置全体の大きさを大きくしたりすることなく、情報を確実に表示しながらも非接触通信が可能となる。
以上説明したように本発明においては、情報を表示するためのセグメント電極を有する情報表示装置において、セグメント電極について、少なくとも非接触通信用アンテナに取り囲まれた領域が、その主体が線状パターンの集合体から構成されているものとしたため、セグメント電極を薄くしたり、抵抗値の高い材料を用いてセグメント電極を形成したりすることなく、セグメント電極にて渦電流が生じにくくなり、それにより、セグメント電極を形成するための材料の選択の幅を狭めることなく、かつ、情報を表示する表示領域の面積を狭くしたり、情報表示装置全体の大きさを大きくしたりすることなく、情報を確実に表示しながらも非接触通信が可能となる。
本発明の情報表示装置の第1の実施の形態を示す図であり、(a)は表面図、(b)は(a)に示したA−A’断面図、(c)は(b)に示したベース基材上の構成を示す図、(d)は(c)に示した表示電極の詳細な形状を示す図である。 図1に示した情報表示装置の情報表示部に情報が表示された状態を示す図である。 本発明の情報表示装置の第2の実施の形態を示す図であり、(a)は表面図、(b)は(a)に示したA−A’断面図、(c)は(b)に示したベース基材上の構成を示す図、(d)は(c)に示したA部拡大図である。 図3に示した情報表示装置における情報の表示状態を示す図であり、(a)は情報が表示されていない状態を示す図、(b)は情報が表示された状態を示す図である。 本発明の情報表示装置に用いられる表示電極を構成する線状パターンの形状の例を示す図である。 薄型の情報表示装置の一例を示す図であり、(a)は表面図、(b)は(a)に示したA−A’断面図、(c)は(b)に示したベース基材上の構成を示す図である。
以下に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の情報表示装置の第1の実施の形態を示す図であり、(a)は表面図、(b)は(a)に示したA−A’断面図、(c)は(b)に示したベース基材10上の構成を示す図、(d)は(c)に示した表示電極11の詳細な形状を示す図である。
本形態は図1に示すように、一方の面にセグメント電極となる表示電極11〜17が形成されるとともに、他方の面にコイル状の非接触通信用アンテナ40が形成されたベース基材10と、ベース基材10の表示電極11〜17が形成された面に積層された情報表示層20と、情報表示層20のベース基材10とは反対側の面に積層された透明導電膜基板30とから構成されている。透明導電膜基板30は、ガラスや透明フィルム等からなる透明基板32の一方の面にコモン電極となる透明電極(例えば、ITO)31が形成されて構成されている。なお、表示電極11〜17は、ベース基材10に形成された配線(不図示)と接続されており、この配線を介して電圧が印加されることになる。
そして、表示電極11〜17に対向する領域が、情報を表示するための情報表示部2となり、その他の領域が背景部3となっている。
ベース基材10は、PET等の材料からなり、情報表示層30と対向する面に、例えば、銀ペーストやカーボンペースト等の導電ペーストや導電インキを用いたスクリーン印刷によって表示電極11〜17が形成されている。表示電極11〜17は、ベース基材10上に、表示される情報に応じたパターンでセグメント形状に形成されている。本形態は、この表示電極11〜17を用いて1桁の数字を表示するものであって、表示電極11〜17に対して選択的に電圧が印加されることにより、“0”〜“9”の数字が表示されることになる。表示電極11は、図1(d)に示すように、その一端が接続パターン11iによって互いに接続され、他端が開放された線状パターン11a〜11hが並行して配置されることによって構成されている。表示電極12〜17についても同様の構成となっており、それにより、表示電極11〜17のそれぞれは、表示電極11〜17それぞれについて全ての領域を覆う面状のベタパターンではなく、電気的に接続された複数の線状パターンの集合体から構成されていることになる。このように構成された表示電極11〜17は、ベース基材10に形成された配線を介して選択的に電圧が印加されることになる。また、ベース基材10の裏面に形成されたアンテナ40は、表示電極11〜17の全てを取り囲むようにコイル状に形成されている。
透明導電膜基板30は、ガラスや透明フィルム等からなる透明基板32の一方の面に透明電極31が形成されて構成されており、透明電極31に外部から所定の電圧が印加される。
情報表示層20は、表示電極11〜17と透明電極31との間の電位差に応じて情報を表示するものであって、透明電極31に所定の電圧を印加した状態で、情報表示部2にて表示する情報に応じて表示電極11〜17に2種類の電圧を選択的に印加することにより、透明電極31と表示電極11〜17との間の電位差によって情報表示層20の状態が変化し、この状態の変化によって、情報表示部2の色が表示電極11〜17に対向する領域毎に2色のうちいずれかの色となり、この色の違いが透明導電膜基板30側から視認されて情報表示部2にて“0”〜“9”の数字が表示されることになる。この情報表示層20としては、例えば、電気泳動タイプや電子粉粒タイプ、エレクトロクロミック等が挙げられるが、マイクロカプセル方式の電気泳動タイプが最も好ましい。
以下に、上記のように構成された情報表示装置1の動作について説明する。
まず、アンテナ40を介しての非接触通信動作について説明する。
図1に示した情報表示装置1をリーダライタに近接させると、リーダライタからの磁束がコイル状のアンテナ40の内部を貫通し、電磁誘導によってアンテナ40に電流が流れる。この際、磁束が貫通するアンテナ40の内部の領域においては、表示電極11〜17が設けられているが、表示電極11〜17のそれぞれが、上述したようにベタパターンではなく複数の線状パターンの集合体から構成されているため、リーダライタからの磁界によって渦電流が生じにくくなる。
そのため、情報表示装置1をリーダライタに近接させることにより、リーダライタとの間にて非接触通信が行われ、アンテナ40に接続されたICチップ(不図示)に情報が書き込まれたり、ICチップに記憶された情報が読み出されたりする。
次に、情報表示部2における情報の表示動作について説明する。
図1に示した情報表示装置1の情報表示部2にて情報を表示する場合、例えば、透明電極31が0Vとされた状態で、表示電極11〜17にマイナスあるいはプラスの電圧が選択的に印加されると、マイナスの電圧が印加された表示電極に対向する領域においては、表示電極に対して透明電極31側がプラスとなる電位差が生じ、また、プラスの電圧が印加された表示電極に対向する領域においては、表示電極に対して透明電極31側がマイナスとなる電位差が生じる。すると、情報表示層20の状態がこの表示電極11〜17と透明電極31との間の電位差によって変化し、この状態の変化によって、情報表示部2の表示色が表示電極11〜17に対向する領域毎に2色のうちいずれかの色となる。
図2は、図1に示した情報表示装置1の情報表示部2に情報が表示された状態を示す図である。
例えば、図1に示した情報表示装置1において、透明電極31が0Vとされた状態で、表示電極11,12,14,16,17にマイナスの電圧が印加されるとともに、表示電極13,15にプラスの電圧が印加されたものとする。また、情報表示層20の背景部3となる領域においては、透明電極31が0Vとされた状態で、表示電極11〜17にプラスの電圧が印加された状態に予め設定されているものとする。すると、図2に示すように、透明導電膜基板30側から視認した場合、情報表示部2のうち表示電極11,12,14,16,17に対向する領域が背景部3とは異なる色となって表示部4aとなり、また、表示電極13,15に対向する領域が背景部3と同一の色となって非表示部4bとなり、それにより、“5”の数字が視認されることになる。なお、このように表示される情報は、表示電極11〜17に接続された配線を介して外部から与えられるものや、アンテナ40を介した非接触通信にて受信したものが考えられる。アンテナ40を介した非接触通信にて受信したものを表示する場合は、アンテナ40に接続されたICチップから、表示電極11〜17に電圧を印加するためのドライバに表示すべき情報が送られることになる。
ここで、表示電極11〜17のそれぞれにおいては、上述したようにベタパターンではなく線状パターンの集合体から構成されているため、表示電極11〜17のそれぞれに対向する領域においては、表示される色が、表示電極11〜17に印加された電圧に応じた1つの色にならなくなってしまうことになる。ところが、情報表示層20においては、表示電極11〜17に対向する領域に隣接する領域において表示電極11〜17に印加された電圧に応じた色と同一の色が表示される“にじみ”が生じることによって、線状パターン間に対向する領域においても線状パターンに対向する領域と同一の色が表示されることになる。また、そのようなにじみの効果が生じない場合や、線状パターンの間隔によってはそのようなにじみの効果によって線状パターン間にて同一の色が表示されない場合であっても、線状パターンの間隔が微細なものであることにより、実際に肉眼では、表示電極11〜17のそれぞれに対向する領域においては、表示される色が、表示電極11〜17に印加された電圧に応じた1つの色に見えることになる。
このように本形態においては、非接触通信用アンテナ40が表示電極11〜17を取り囲むように配置されていることにより、リーダライタからの磁束が貫通する部分に表示電極11〜17が設けられているものの、表示電極11〜17が線状パターンの集合体から構成されたものであることにより、表示電極11〜17にて渦電流が生じにくくなり、それにより、表示電極11〜17を薄くしたり、抵抗値の高い材料を用いて表示電極11〜17を形成したりする必要はなく、かつ、情報を表示する表示領域の面積を狭くしたり、情報表示装置1全体の大きさを大きくしたりすることなく、情報を確実に表示しながらも非接触通信が可能となる。
なお、本形態においては、表示電極11〜17の全てがアンテナ40に取り囲まれた構成を例に挙げて説明したが、アンテナ40の一部が表示電極11〜17と重なり、表示電極11〜17の一部を取り囲むようにアンテナ40が配置されていてもよく、その場合、表示電極11〜17のうち、少なくともアンテナ40に取り囲まれた領域が、上述したような線状パターンの集合体で構成されていればよい。
また、本形態においては、情報表示部2となる領域にのみ表示電極11〜17が設けられたものを例に挙げて説明したが、背景部3となる領域にも表示電極を設けた構成としてもよい。その場合においても、その表示電極のうちアンテナ40によって囲まれた領域を、線状パターンの集合体から構成することが好ましい。
また、本形態においては、表示電極として、“0”〜“9”の数字を表示するような7セグメントの表示電極11〜17を例に挙げて説明したが、表示電極としては、その他、文字や図形、絵等を表示するためにそれらに応じた形状のものであってもよい。
また、本形態においては、情報表示部2にて表示される情報が、透明導電膜基板30側から視認されるものを例に挙げて説明したが、ベース基材10や表示電極11〜17、アンテナ40を透明な材料から構成することにより、ベース基材10側から視認するような構成とすることも考えられる。
(第2の実施の形態)
図3は、本発明の情報表示装置の第2の実施の形態を示す図であり、(a)は表面図、(b)は(a)に示したA−A’断面図、(c)は(b)に示したベース基材110上の構成を示す図、(d)は(c)に示したA部拡大図である。
本形態は図3に示すように、図1に示したものに対して、ベース基材110の一方の面の全面にセグメント電極となる表示電極111が形成されているとともに、透明導電性基板130上の一部にマスク層150が積層されている点が主に異なるものである。本形態における非接触通信用アンテナ140は、ベース基材110の表示電極111とは反対側の面にコイル状に形成されており、それにより、表示電極111の一部を取り囲むように配置されていることになる。
マスク層150は、透明導電性基板130上において、この情報表示装置101で表示する情報に応じた形状に積層されており、本形態においては、“OK”という文字を抜いた形状に積層されている。そして、このマスク層150によって背景部103が構成されている。
表示電極111は図3(d)に示すように、本形態においても線状パターン111−1〜111−nが並行して配置されることによって構成されている。これら線状パターン111−1〜111−nにおいても、図1に示したものと同様に、一端が互いに接続され、他端が開放された形状となっている。
以下に、上記のように構成された情報表示装置101の動作について説明する。
まず、アンテナ140を介しての非接触通信動作について説明する。
図3に示した情報表示装置101をリーダライタに近接させると、リーダライタからの磁束がコイル状のアンテナ140の内部を貫通し、電磁誘導によってアンテナ140に電流が流れる。この際、ベース基材110のアンテナ140とは反対側の面には、その全面に表示電極111が形成されているが、表示電極111が、上述したようにベタパターンではなく複数の線状パターンの集合体から構成されているため、リーダライタからの磁界によって渦電流が生じにくくなる。
そのため、情報表示装置101をリーダライタに近接させることにより、リーダライタとの間にて非接触通信が行われ、アンテナ140に接続されたICチップ(不図示)に情報が書き込まれたり、ICチップに記憶された情報が読み出されたりする。
次に、情報表示部102における情報の表示動作について説明する。
図3に示した情報表示装置101の情報表示部102にて情報を表示する場合、例えば、透明電極131が0Vとされた状態で、表示電極111にマイナスあるいはプラスの電圧が選択的に印加されると、表示電極111にマイナスの電圧が印加された場合は、表示電極111に対して透明電極131側がプラスとなる電位差が生じ、また、表示電極111にプラスの電圧が印加された場合は、表示電極111に対して透明電極131側がマイナスとなる電位差が生じる。すると、情報表示層120の状態がこの表示電極111と透明電極131との間の電位差によって変化し、この状態の変化によって、情報表示装置101における表示色が2色のうちいずれかの色となり、この色とマスク層150の色とによって情報が表示されることになる。
図4は、図3に示した情報表示装置101における情報の表示状態を示す図であり、(a)は情報が表示されていない状態を示す図、(b)は情報が表示された状態を示す図である。
例えば、図3に示した情報表示装置101において、透明電極131が0Vとされた状態で、表示電極111にプラスの電圧が印加されたものとする。また、マスク層150においては、透明電極131が0Vとされた状態で、表示電極111にプラスの電圧が印加された場合に透明導電膜基板130側から情報表示層120が視認される色と略同一の色に着色されているものとする。すると、図4(a)に示すように、マスク層150側から視認した場合、情報表示層120がマスク層150によって構成される背景部103と略同一の色となって非表示部104bとなり、それにより、情報が表示されない。
また、透明電極131が0Vとされた状態で、表示電極111にマイナスの電圧が印加されると、図4(b)に示すように、マスク層150側から視認した場合、情報表示層120がマスク層150によって構成される背景部103とは異なる色となって表示部104aとなり、それにより、マスク層150の形状に応じた“OK”という文字が表示されることになる。
ここで、表示電極111においては、上述したようにベタパターンではなく線状パターンの集合体から構成されているため、情報表示部102にて表示される色が表示電極111に印加された電圧に応じた1つの色にならなくなってしまうことになるが、本形態においても、第1の実施の形態にて示したものと同様の理由により、情報表示部102にて表示される色が表示電極111に印加された電圧に応じた1つの色に見えることになる。
このように本形態においては、ベース基材110の非接触通信用アンテナ140とは反対側の面の全面に表示電極111が配置されていることにより、リーダライタからの磁束が貫通する部分に表示電極111が設けられているものの、表示電極111が線状パターンの集合体から構成されたものとすることにより、表示電極111にて渦電流が生じにくくなり、それにより、表示電極111を薄くしたり、抵抗値の高い材料を用いて表示電極111を形成したりする必要はなく、かつ、情報を表示する表示領域の面積を狭くしたり、情報表示装置1全体の大きさを大きくしたりすることなく、情報を確実に表示しながらも非接触通信が可能となる。
なお、本形態においては、表示電極111の全てが線状パターンの集合体から構成されたものを例に挙げて説明したが、表示電極111のうち、少なくともアンテナ140に取り囲まれた領域が、上述したような線状パターンの集合体で構成されていればよい。
また、上述した2つの実施の形態においては、表示電極11〜17,111を構成する複数の線状パターンが、その一端にて互いに接続され、他端が開放されているものを例に挙げて説明したが、同じ電圧を印加しやすくするためにいずれかの領域にて互いに接続されていれば、開放されている部分を有さない構成としてもよい。ただし、端部が開放されることによりループ状のパターンとなっていない方が、渦電流を生じにくくさせることができる。また、少なくとも一部が互いに電気的に接続されていない構成であってもよい。
また、表示電極11〜17,111が全て線状パターンの集合体で構成されている必要はなく、その主体が線状パターンの集合体で構成されていれば、線状パターン上にランド部のような一定の面積を有する領域を設けてもよい。
また、上述した実施の形態においては、表示電極11〜17,111が、複数の線状パターンが並行して配置されることによって構成されたものを例に挙げて説明したが、その形状はこれに限らない。
図5は、本発明の情報表示装置に用いられる表示電極を構成する線状パターンの形状の例を示す図である。
本発明の情報表示装置に用いられる表示電極としては、上述した2つの実施の形態にて示したような、複数の線状パターンが並行して配置されることによって構成されたもの以外にも、図5(a)に示すように線状パターンが格子状となった表示電極211や、図5(b)に示すように線状パターンがハニカム形状となった表示電極311や、図5(c)に示すように線状パターンが渦状になった表示電極411等が考えられる。なお、情報を表示する観点からは、図5(a)に示すような格子状の表示電極211や図5(b)に示すようなハニカム形状の表示電極311等、線状パターンが網目状となったものが好ましい。
1,101 情報表示装置
2,102 情報表示部
3,103 背景部
4a 表示部
4b 非表示部
10,110 ベース基材
11〜17,111,211,311,411 表示電極
11a〜11h,111−1〜111−9 線状パターン
11i 接続パターン
20,120 情報表示層
30,130 透明導電膜基板
31,131 透明電極
32,132 透明基板
40,140 アンテナ

Claims (1)

  1. セグメント電極とコモン電極との間に情報表示層を有し、前記セグメント電極と前記コモン電極との間の電位差に応じて、前記セグメント電極側または前記コモン電極側から視認した場合の前記情報表示層における表示色が変化することにより情報を表示する情報表示装置において、
    前記セグメント電極の少なくとも一部を取り囲むように配置された非接触通信用アンテナを有し、
    前記セグメント電極は、少なくとも前記非接触通信用アンテナに取り囲まれた領域が、その主体が線状パターンの集合体から構成されていることを特徴とする情報表示装置。
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