JP5579273B2 - 分波装置、合波装置および中継装置 - Google Patents

分波装置、合波装置および中継装置 Download PDF

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Description

本発明は、複数のエリアから到来する信号を同時に分波する分波装置に関する。
従来、マルチレート対応のディジタル合波装置およびディジタル分波装置では、サブフィルタおよびフーリエ変換(または高速フーリエ変換:FFT)手段を組み合わせることにより、多様な帯域幅の信号のディジタル分波、ディジタル合波が可能である。このような、マルチレート対応のディジタル合波装置やディジタル分波装置に関する技術が、下記特許文献1および下記非特許文献1において開示されている。
特許第2738385号公報
山下史洋、風間宏志、中須賀好典著 「衛星搭載用帯域幅可変FFTフィルタバンクの提案と基本動作特性」 電子情報通信学会論文誌 B Vol.J85−B No.12 pp.2290−2299 2002年12月
しかしながら、上記従来の技術によれば、フーリエ変換(または高速フーリエ変換)回路は、全システム帯域を対象に処理を行うため、分波/合波の処理対象の帯域が全システム帯域の一部であっても、動作原理上、回路の一部だけを動作させることが出来ない。そのため、分波/合波の処理対象帯域が全システム帯域の一部であっても回路規模を低減することができない、という問題があった。
特に、複数のエリアからの信号を分波→スイッチング→合波する場合に、複数のエリアへ中継する無線システムに従来技術を適用すると、分波/合波の処理対象の帯域が全システム帯域の一部であっても、エリア数だけ回路を確保する必要があり、回路規模がエリア数に比例して増加する、という問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、複数のエリアからの信号を中継する場合に、回路規模を低減することが可能な分波/合波装置を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、受信信号を2N波(Nは1以上の自然数)に分波する分波装置であって、1つ以上の受信信号をそれぞれA/D変換した後の各信号を入力し、信号の出力先を制御するための制御信号に基づいて、各入力信号に対して、当該入力信号の出力先および信号の帯域幅に応じて周波数変換処理およびダウンサンプリング処理を行い、当該制御信号によって指定された出力先へ各入力信号を出力する分波信号選択配信手段と、前記分波信号選択配信手段通過後の信号に対して所望の帯域を通過させるための周波数変換処理およびローパスフィルタ処理を行い、さらに、ダウンサンプリング処理を行ってサンプリングレートを入力信号のデータ速度の半分にして出力する周波数変換受信ローパスフィルタ手段、を2N+1−2個備え、当該周波数変換受信ローパスフィルタ手段をN段構成にしたツリー型に配置し、M段目(1≦M≦N)に配置された2M個の各周波数変換受信ローパスフィルタ手段の出力信号を2分割して、それぞれ異なる次段の2つの周波数変換受信ローパスフィルタ手段へ入力する構成とした受信ローパスフィルタ群と、前記制御信号に基づいて、次段の周波数変換受信ローパスフィルタ手段へ出力する信号の入力元を、前記分波信号選択配信手段、または、前段の周波数変換受信ローパスフィルタ手段のいずれかへ切り替えるセレクタ手段、を複数備え、前記制御信号によって指定された出力先である周波数変換受信ローパスフィルタ手段を次段とするセレクタ手段が、信号の入力先を前記分波信号選択配信手段に切り替えるセレクタ手段群と、前記周波数変換受信ローパスフィルタ手段からの信号を所望の周波数特性で波形整形して出力する受信チャンネルフィルタ手段、を2N個備え、N段目の2N個の周波数変換受信ローパスフィルタ手段と1対1で接続するように配置した受信チャンネルフィルタ群と、前記1つ以上の受信信号から推定されたチャンネル情報に基づいて、前記分波信号選択配信手段に入力された信号の出力先となる周波数変換受信ローパスフィルタ手段を決定し、当該入力信号が当該周波数変換受信ローパスフィルタ手段へ出力されるように前記分波信号選択配信手段および前記セレクタ手段群を制御するための前記制御信号を生成するフィルタバンク制御手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、複数のエリアからの信号を中継する場合において回路規模を低減することができる、という効果を奏する。
図1は、ディジタル分波装置の構成例を示す図である。 図2は、分波信号選択配信部の構成例を示す図である。 図3は、周波数変換受信ローパスフィルタ部の構成例を示す図である。 図4は、周波数変換受信ローパスフィルタ部の処理を示す図である。 図5は、周波数軸上における2分波処理を示す図である。 図6は、受信チャンネルフィルタ部の周波数特性を示す図である。 図7は、ディジタル合波装置の構成例を示す図である。 図8は、合波信号選択配信部の構成例を示す図である。 図9は、送信ローパスフィルタ周波数変換部の構成例を示す図である。 図10は、送信ローパスフィルタ周波数変換部の処理を示す図である。 図11は、周波数軸上における2合波処理を示す図である。 図12は、分波/合波処理を示す図である。 図13は、各周波数変換受信ローパスフィルタ部の抽出対象領域を示す図である。 図14は、各送信ローパスフィルタ周波数変換部と各加算器の合波対象領域を示す図である。 図15は、複数エリア間中継時の分波処理を示す図である。 図16は、複数エリア間中継時の合波処理を示す図である。
以下に、本発明にかかる分波/合波装置の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態.
本実施の形態では、回路規模を低減することが可能な分波装置、合波装置、および分波装置、合波装置を備えた中継装置について説明する。
図1は、本実施の形態にかかるディジタル分波装置の構成例を示す図である。ディジタル分波装置は、最大4つのエリアからの信号(♯1,♯2,♯3,♯4)を受信し、同時に分波することが可能である。また、ディジタル分波装置は3ステージの構成である。ステージ数をstage(=1,2,3,…)とすると、最大分波数は、「2stage」で表せるが、図1の構成では、stage=3のため、最大8(=23)波の分波を実現する。本実施の形態では、4つのエリアから信号を受信する場合について説明するが、エリア数は4つ以外であっても適用可能である。また、stage=3の場合について説明するが、stage=4以上の場合においても適用可能である。
図1において、ディジタル分波装置は、エリア♯1からの受信分波前信号に対してアナログ/ディジタル変換を行うA/D変換部11−1と、エリア♯2からの受信分波前信号に対してアナログ/ディジタル変換を行うA/D変換部11−2と、エリア♯3からの受信分波前信号に対してアナログ/ディジタル変換を行うA/D変換部11−3と、エリア♯4からの受信分波前信号に対してアナログ/ディジタル変換を行うA/D変換部11−4と、A/D変換後の信号を分波するディジタル分波部12と、受信チャンネル情報に基づいて各構成の動作を制御するフィルタバンク制御部13と、クロック制御信号に基づいて各構成へクロックを供給する受信クロック供給部14と、入力した信号の一部または全部を選択し、周波数方向の並びを替えて出力する非再生系スイッチマトリックス部15と、分波過程の信号から再生中継用の信号を選択するセレクタ部16と、再生中継用の信号の復調・復号処理を行う復調復号部17と、設定された経路で復調・復号データを出力する再生系スイッチマトリックス部18と、を備える。
ディジタル分波部12は、各エリアからの信号(♯1,♯2,♯3,♯4)を必要に応じて、周波数変換や間引き処理を実施した上で選択し、後段の回路に配信する分波信号選択配信部130と、周波数変換およびローパスフィルタ処理を施した後、そのサンプリングレートを入力データ速度の半分にしてから出力する周波数変換受信ローパスフィルタ部101〜114と、周波数変換受信ローパスフィルタ部107〜114からの出力信号に対してフィルタ処理を行う受信チャンネルフィルタ部121〜128と、全システム帯域を分波するパスと、途中からの入力パスとの切り替えを行うセレクタ部131〜136と、を備える。図1では省略しているが、セレクタ部131〜136にもフィルタバンク制御部13からの制御信号が入力されているものとする。
信号を2N波(N=stage数:Nは1以上の自然数)に分波する場合、図1に示すトーナメント(ツリー)形式では、周波数変換受信ローパスフィルタ部の数は、M段目(1≦M≦N)には2M個必要であり、ディジタル分波部12全体で2N+1−2個必要となる。また、受信チャンネルフィルタ部は、ディジタル分波部12全体で2N個必要となる。なお、一例として、セレクタ部131〜136を、周波数変換受信ローパスフィルタ部101〜106の前に配置する構成としているが、これに限定するものではなく、周波数変換受信ローパスフィルタ部107〜114の前に配置することも可能である。
図2は、分波信号選択配信部130の構成例を示す図である。分波信号選択配信部130は、エリア♯1からの信号を周波数変換する周波数変換部401と、エリア♯2からの信号を周波数変換する周波数変換部402と、エリア♯3からの信号を周波数変換する周波数変換部403と、エリア♯4からの信号を周波数変換する周波数変換部404と、フィルタバンク制御部13から入力される制御信号に基づいて、周波数変換後の各エリア信号(♯1,♯2,♯3,♯4)を必要に応じて所定の出力ポート(計4箇所)に振り分ける信号選択スイッチ部405と、入力サンプリング速度を1/2に間引いて出力する1/2間引きフィルタ部406、407と、フィルタバンク制御部13から入力される制御信号に基づいて、前記1/2間引きフィルタ部406、407の出力と信号選択スイッチ部405の出力を選択し、出力ポートa,b1,b2,c1,c2,c3,c4のいずれかから1以上の信号を出力する分波部配信用スイッチ部408と、を備える。
フィルタバンク制御部13は、受信チャンネル情報に基づいて、受信クロック供給部14に対する各構成へのクロックの供給を制御するためのクロック制御信号、非再生系スイッチマトリックス部15に対する経路を設定する経路設定信号、および、分波信号選択配信部130、セレクタ部131〜136に対する経路の選択および切り替えを行うための制御信号を生成する。
本実施の形態では、ディジタル分波装置と後述するディジタル合波装置を組み合わせることで、複数のエリアから入力した信号を複数のエリアへ出力することを可能とするが、どのエリアから入力した信号をどのエリアへ出力するかは、あらかじめ決められている。また、前記受信チャンネル情報には、どのエリアから入力した信号がどのエリアへ出力されるかを示す情報が含まれている。そのため、トーナメント(ツリー)形式の構成をとるディジタル分波部12内で、あるエリアから入力した信号が、どのような経路を通過するか(分波信号選択配信部130がどの周波数変換受信ローパスフィルタ部へ信号を出力するか)を特定できるので、フィルタバンク制御部13が、制御信号によって各信号の流れを制御することができる。
例えば、フィルタバンク制御部13は、受信チャンネル情報に基づいて、分波信号選択配信部130が信号を出力する周波数変換受信ローパスフィルタ部を決定し、信号が当該周波数変換受信ローパスフィルタ部を通過するように、分波信号選択配信部130およびセレクタ部131〜136の経路を制御することができる。
図3は、周波数変換受信ローパスフィルタ部101〜114の構成例を示す図である。フィルタのタップ数を19タップとした場合の構成である。周波数変換受信ローパスフィルタ部101〜114は、周波数変換部21と、ローパスフィルタ部(同相側)22と、ローパスフィルタ部(直交側)23と、ローパスフィルタ部22、23の出力データを1/2に間引く(=データを2回に1回の割合で間引いて、残りは廃棄する)ダウンサンプラ部24と、を備える。なお、本受信ローパスフィルタ部は、回路規模(乗算器の数)を少なくするハーフバンドフィルタで構成しても良い。周波数変換部21は、ローカル信号生成部211と、複素乗算部212を備え、外部設定によって任意の(自由な)周波数オフセットを実現する。ローパスフィルタ部(同相側)22は、レジスタ部221〜239を備えるシフトレジスタ部252と、乗算器240〜250と、実数加算部251と、を備える。なお、ローパスフィルタ部(直交側)23の構成は、ローパスフィルタ部(同相側)22と同様の構成である。
ここで、周波数変換受信ローパスフィルタ部101〜114の処理について説明する。図4は、周波数変換受信ローパスフィルタ部101〜114の処理を示す図である。周波数変換受信ローパスフィルタ部101〜114は、サンプリング速度fsampでサンプリングされた入力信号帯域(帯域幅fsamp)の一部を、中心周波数ゼロにダウンコンバートしながら、ローパスフィルタで抽出する。
例えば、図4(1)に示すように、入力信号帯域に3つの信号スペクトラム(♯0、不要波、♯1)が存在し、この内の信号♯0、あるいは信号♯1を抽出する場合、周波数変換部21は(±0.125fsamp)のいずれかにオフセットする。ここで、fsampはサンプリング周波数である。
周波数変換部21は、周波数を−0.125fsampシフトすることで、信号♯0の中心周波数をゼロに周波数変換する(図4(2)♯0)。同様に、周波数を+0.125fsampシフトすることで、信号♯1を中心周波数0に周波数変換する。周波数変換部21は、上記2つのいずれかの周波数変換を行う。
ローパスフィルタ部22、23は、上記処理によって中心周波数0(DC)に周波数変換した信号を通過させ、少なくとも0.25fsamp〜0.75fsampの領域の信号成分の一部を除去する(図4(3):信号♯0をDCに変換時)。
ダウンサンプラ部24は、ローパスフィルタ部22、23通過後のデータを1/2に間引くため、間引く前の信号の0.5fsamp〜1.0fsampの領域の周波数成分が、0.0fsamp〜0.5fsampの領域の周波数成分に被るが、事前にローパスフィルタ部22、23で0.25fsamp〜0.75fsampの領域の信号成分を除去しているため、抽出対象の信号帯域にエイリアス成分が被り、S/Nを劣化させることはない(図4(4))。図4(2)〜(4)は、信号♯0をDCに周波数変換後、抽出する過程を示したが、周波数変換部21が、信号♯1を中心周波数0に周波数変換することで、同様に信号♯1をDCに周波数変換後、抽出できる。
図5は、周波数軸上における2分波処理を示す図である。…→ローパスフィルタ→ダウンサンプル→周波数変換→…、の流れを示すものである。本実施の形態の分波処理では、このような「周波数変換→ローパスフィルタ→ダウンサンプル→周波数変換→ローパスフィルタ→ダウンサンプル…」の処理を、ダウンサンプル後のサンプリング速度が、そのシステムにおける最小信号帯域幅(帯域幅Bw)が収まる最小チャンネル幅(Fc)の2倍になるまで繰り返す。その過程で、帯域幅の広い信号(2Bw、3Bw、4Bw、…)は、複数の信号に分解されることになるが構わない。1回(1サイクル)の分波処理そのものは既存の方法と同等のため、詳細な説明は省略する。
つぎに、受信チャンネルフィルタ部121〜128は、最終段の周波数変換受信ローパスフィルタ部107〜114から出力される信号を、図6に示す周波数特性によって波形整形しながら、対象とする信号だけを抽出する。
本チャンネルフィルタに要求される振幅対周波数特性(A(f))は、その周波数特性を中心数周波数Fcから折り返した特性(A(Fc−f))との和が一定となる特性を有する。例えば、本チャンネルフィルタに要求される振幅対周波数特性(A(f))は、下記の式を満たすものである。
A(f)=1.0 (f≦0.5Bw) …(1)
A(f)=0.0 (f>Fc−0.5Bw) …(2)
A(f)+A(Fc−f)=1.0 (0.5Bw<f≦Fc−0.5Bw)…(3)
また、図6に示す通りf=0.5FcでA(f)=0.5(−3.0dB)とする。
このような特性を満たすものとして、例えば、フルナイキストフィルタがあり、サンプリング速度がFcの2倍の関係より、本チャンネルフィルタは、回路規模が小さなハーフバンドフィルタで構成することができる。
上記特性を満たす本チャンネルフィルタを用いて、対象波を波形整形しながら抽出することで、上記過程で複数の信号に分解された広帯域信号(2Bw、3Bw、4Bw、…)を再度合成する際に、元の広帯域信号を、波形、スペクトラム歪み無く、復元することができる。
つぎに、ディジタル合波装置について説明する。ディジタル合波装置は、ディジタル分波装置によって分波された信号を合波しながら、複数のエリアに同時送信する。図7は、本実施の形態にかかるディジタル合波装置の構成例を示す図である。本実施の形態におけるディジタル合波装置は、ディジタル分波装置によって分波された信号を合波しながら、最大4つのエリアに対して信号(♯1,♯2,♯3,♯4)を同時送信するものである。ディジタル分波装置同様、ディジタル合波装置は3ステージ(stage=3)の構成であり、最大8(=23)波の合波を実現する。なお、本実施の形態では、4つのエリアへの信号を送信する場合について説明するが、エリア数は4つ以外でも適用可能である。同様に、stage=4以上の場合においても適用可能である。
図7において、ディジタル合波装置は、再生系スイッチマトリックス部18と、信号の符号化・復調処理を行う符号化変調部31と、符号化・復調された信号を、各ステージの送信ローパスフィルタ周波数変換部の入力に振り分けるセレクタ部32と、非再生系スイッチマトリックス部15と、フィルタバンク制御部13と、クロック制御信号に基づいて各構成へクロックの供給を行う送信クロック供給部33と、非再生系スイッチマトリックス部15または再生系スイッチマトリックス部18からの信号を合波しながら、最大4つのエリア(♯1,♯2,♯3,♯4)に同時送信するディジタル合波部34と、エリア♯1へのデータをディジタル/アナログ変換して出力するD/A変換部35−1と、エリア♯2へのデータをディジタル/アナログ変換して出力するD/A変換部35−2と、エリア♯3へのデータをディジタル/アナログ変換して出力するD/A変換部35−3と、エリア♯4へのデータをディジタル/アナログ変換して出力するD/A変換部35−4と、を備える。
ディジタル合波部34は、非再生系スイッチマトリックス部15からの出力信号またはセレクタ部32によって振り分けられた信号に対してフィルタ処理を行う送信チャンネルフィルタ部301〜308と、サンプリングレートを入力データ速度の2倍に補間後、周波数変換して出力する送信ローパスフィルタ周波数変換部311〜324と、送信ローパスフィルタ周波数変換部311〜324のうち隣り合う帯域の2つの送信ローパスフィルタ周波数変換部からの出力信号を加算する加算器331〜337と、送信ローパスフィルタ周波数変換部319〜324および加算器337の各出力を入力し、必要に応じて、補間処理を実施した上で選択、周波数変換して、後段のD/A変換部35−1〜35−4に配信する合波信号選択配信部340と、を備える。
入力した2N波(N=stage数:Nは1以上の自然数)の信号を合波する場合、図7に示すトーナメント(ツリー)形式では、送信ローパスフィルタ周波数変換部の数は、M段目(1≦M≦N)には2(N-M+1)個必要であり、ディジタル分波部34全体で2N+1−2個必要となる。また、送信チャンネルフィルタ部は、ディジタル合波部34全体で2N個必要となる。また、加算器は、ディジタル合波部34全体で2N−1個必要となる。
図8は、合波信号選択配信部340の構成例を示す図である。合波信号選択配信部340は、フィルタバンク制御部13から入力される制御信号に基づいて、送信ローパスフィルタ周波数変換部319〜324および加算器337の各出力から最大4つを選択し、出力ポート(計4箇所)に振り分ける合波部配信用スイッチ部501と、入力サンプリング速度を2倍に補間して出力する2倍補間フィルタ部502、503と、フィルタバンク制御部13から入力される制御信号に基づいて、2倍補間フィルタ部502、503の出力と分波部配信用スイッチ部501の各出力を選択し、各エリア向けの出力ポート(計4箇所)から1以上の信号を出力する信号選択スイッチ部504と、エリア♯1への信号を周波数変換して出力する周波数変換部505と、エリア♯2への信号を周波数変換して出力する周波数変換部506と、エリア♯3への信号を周波数変換して出力する周波数変換部507と、エリア♯4への信号を周波数変換して出力する周波数変換部508と、を備える。なお、上記エリアの番号は、一例として、分波側のエリアと同一番号としたが、これに限定するものではない。例えば、別のエリア(♯5,♯6,♯7,♯8等)へ送信してもよい。
ディジタル分波装置と同等、フィルタバンク制御部13は、受信チャンネル情報に基づいて、送信クロック供給部33に対する各構成へのクロックの供給を制御するためのクロック制御信号、非再生系スイッチマトリックス部15に対する経路を設定する経路設定信号、および、合波信号選択配信部340に対する経路の選択および切り替えを行うための制御信号を生成する。
本実施の形態では、前記のとおり、ディジタル分波装置とディジタル合波装置を組み合わせることで、複数のエリアから入力した信号を複数のエリアへ出力することを可能とするが、どのエリアから入力した信号をどのエリアへ出力するかは、あらかじめ決められている。また、前記受信チャンネル情報には、どのエリアから入力した信号がどのエリアへ出力されるかを示す情報が含まれている。そのため、トーナメント(ツリー)形式の構成をとるディジタル合波部34内で、あるエリアから入力した信号が、どのような経路を通過するか(合波信号選択配信部340がどの送信ローパスフィルタ周波数変換部から信号を入力するか)を特定できるので、フィルタバンク制御部13が、制御信号によって各信号の流れを制御することができる。
例えば、フィルタバンク制御部13は、受信チャンネル情報に基づいて、合波信号選択配信部340が信号を入力する送信ローパスフィルタ周波数変換部を決定し、当該送信ローパスフィルタ周波数変換部からの信号が合波信号選択配信部340へ入力されるように、送信ローパスフィルタ周波数変換部319〜324および合波信号選択配信部340の経路を制御することができる。
図9は、送信ローパスフィルタ周波数変換部311〜324の構成例を示す図である。フィルタのタップ数を19タップとした場合の構成である。送信ローパスフィルタ周波数変換部311〜324は、入力データ(実数、虚数)を、2倍にアップサンプル(=各入力データの間にゼロを1つずつ挿入)するアップサンプラ部25と、ローパスフィルタ部(同相側)22と、ローパスフィルタ部(直交側)23と、周波数変換部21と、を備える。ローパスフィルタ部(同相側)22、ローパスフィルタ部(直交側)23、および周波数変換部21の構成は、それぞれ図3におけるローパスフィルタ部(同相側)22、ローパスフィルタ部(直交側)23、および周波数変換部21の構成と同様である。なお、本送信ローパスフィルタ部も、受信側と同様、ハーフバンドフィルタで構成しても良い。
ここで、送信ローパスフィルタ周波数変換部311〜324の処理について説明する。図10は、送信ローパスフィルタ周波数変換部311〜324の処理を示す図である。送信ローパスフィルタ周波数変換部311〜324は、入力信号のサンプリング速度(=0.5fsamp)を、2倍(=1.0fsamp)に補間しながら、入力信号の中心周波数を(±0.125fsamp)のいずれかにオフセットする。
例えば、入力ベースバンド信号(図10(1))は、アップサンプラ部25で、入力の2倍の速度にアップサンプルされ(図10(2))、ローパスフィルタ部22、23でイメージ成分を除去後(図10(3))、周波数変換部21で+0.125fsamp周波数にオフセットされる(図10(4))。同様に、アップサンプラ部25、ローパスフィルタ部22、23を通した後、周波数変換部21で、入力ベースバンド信号を−0.125fsamp周波数にオフセットすることも出来る。
図11は、周波数軸上における2合波処理を示す図である。…→周波数変換→加算→アップサンプル→ローパスフィルタ→…、の流れを示すものである。本実施の形態の合波処理では、このような「アップサンプル→ローパスフィルタ→周波数変換」後、他の信号の加算処理が加わり、「アップサンプル→ローパスフィルタ→周波数変換→加算→アップサンプル→ローパスフィルタ→周波数変換→加算…」の処理を、アップサンプル後のサンプリング速度が、D/A変換部35のサンプリング速度に到達するまで繰り返す。2つの信号を加算する際に、一方を+0.125fsamp周波数にオフセット、もう一方を−0.125fsamp周波数にオフセットさせることで、2つの信号が周波数軸上で重なることはない。1回(1サイクル)の合波処理そのものは既存の方法と同等のため、詳細な説明は省略する。
つづいて、具体的に、前記ディジタル分波装置および前記ディジタル合波装置を備える中継装置が、中継処理を行う際の分波処理および合波処理について説明する。最初に、基本動作として、1つのエリアからの信号を、1つのエリアへ中継する一連の動作について説明し、その後、複数のエリアからの信号を複数のエリアへ中継する動作について説明する。
図12は、分波/合波処理を示す図である。基本動作として、1つのエリア(エリア♯1)からの各信号を、周波数配置を並び替えながら、別の1つのエリア(エリア♯3)へ中継する一連の動作について説明する。図12(a)は、エリア♯1からの信号スペクトラムを示している。図12(a)に示す通り、エリア♯1からの信号には、異なる帯域の信号A〜Dが存在する。信号A、Dの帯域は最小信号帯域幅(Bw)であり、最小チャンネル幅(Fc)に収まる。信号Cの帯域は2Bw、信号Bの帯域は3Bw、また信号Bと信号Cとの間には、最小チャンネル幅(Fc)分の未使用領域が存在しており、未使用領域含め、システム帯域幅としては計8Fcとなる。ここでは、1つのエリア(エリア♯1)からの総信号帯域幅が、システム帯域幅8Fcのほとんどを占める7Fcとし、他のエリア(♯2〜♯4)からの信号は存在しない場合について説明する。
まず、A/D変換部11−1は、エリア♯1からの信号(図12(a))を、サンプリング速度16Fcでサンプリングする。その他のA/D変換部11−2、11−3、11−4は信号が入力されないため、サンプリングは必須ではなく、低消費電力化のために、フィルタバンク制御部13からのクロック制御信号により、A/Dのサンプリングクロックを停止させても良い。なお、実際には、各アンテナで受信した無線信号を、無線周波数からベースバンドに変換するアナログダウンコンバータを介して各A/D変換部に入力する。
つぎに、分波信号選択配信部130において、周波数変換部401は、1つのエリアからの信号を、1つのエリアへ中継する場合、特に変換を行わずに、A/D変換部11−1からの信号を後段の信号選択スイッチ部405へ出力する。なお、中心周波数の補正等、必要に応じて周波数変換を実施しても良い。
信号選択スイッチ部405は、エリア♯1から受け取った信号を入力端子(1)から出力端子(5)または(6)へ出力する。
分波部配信用スイッチ部408は、信号選択スイッチ部405から受け取った信号を出力ポートaから出力する。
このような一連のスイッチの切り替えは、フィルタバンク制御部13から入力される制御信号によって制御されている。フィルタバンク制御部13は、エリア♯1から受信した信号から推定された受信チャンネル情報に基づいて、制御信号を生成する。分波信号選択配信部130は、フィルタバンク制御部13からの制御信号に基づいて、エリア♯1からの信号をポートaから出力することができる。
ポートaから出力されるエリア♯1からの信号は、セレクタ部131を経由して周波数変換受信ローパスフィルタ部101に入力され、セレクタ部132を経由して周波数変換受信ローパスフィルタ部102に入力される。なお、図1では信号線の接続を省略しているが、セレクタ部131、132にもフィルタバンク制御部13からの制御信号が入力されている。セレクタ部131、132も同様に、当該制御信号に基づいて、出力する信号を切り替える。
つぎに、周波数変換受信ローパスフィルタ部101は「未使用領域、信号C、信号D」を、周波数変換受信ローパスフィルタ部102は「信号A、信号B」を、それぞれ、図4に示す動作に則り抽出する。
同様に、以降の周波数変換受信ローパスフィルタ部103〜114が、2分波をベースとした段階的な信号分離を行う。この分波フィルタの分離領域を図12(b)に示す(1)〜(8)(計8領域)とすると、各周波数変換受信ローパスフィルタ部で抽出する対象領域は、図13で示される。図13は、各周波数変換受信ローパスフィルタ部の抽出対象領域を示す図である。図13は、ステージと、周波数変換受信ローパスフィルタ部と、抽出領域と、から構成される。各ステージの周波数変換受信ローパスフィルタ部が受け持つ抽出領域を示すものである。
図13からも明らかなように、ステージ数の増加に伴い、抽出領域を2分割していくトーナメント(ツリー)形式で、分波処理が施される。実際には、図13に示す各抽出領域の左右の信号成分も一部抽出されるため、受信チャンネルフィルタ部121〜128が、ステージ3の周波数変換受信ローパスフィルタ部107〜114の信号を、前記した振幅対周波数特性(A(f))で波形整形しながら、所望の領域だけ抽出する。図12(c)に受信チャンネルフィルタ部121〜128抽出後の信号スペクトラムを示す。図12(c)から明らかなように、信号Bは3つに分離((2)、(3)、(4))、信号Cは2つに分離((6)、(7))される。
なお、ステージ通過ごとに、信号を2分岐するがサンプリング速度も1/2に低減される性質から、ステージ単位で周波数変換受信ローパスフィルタ部を時分割動作させることができる。この場合、周波数変換受信ローパスフィルタ部は、ステージ数分の個数(本実施の形態では3個)で構成可能となる。
つぎに、中継処理における合波処理について説明する。非再生系スイッチマトリックス部15は、受信チャンネルフィルタ部121〜128抽出後の信号を入力し、その内の一部、あるいは全てを選択し、周波数方向の並びを替えて出力する。図12(d)の例では、非再生系スイッチマトリックス部15は、信号Aに相当する(1)、信号Bに相当する(2)、(3)、(4)、信号Cに相当する(6)、(7)、信号Dに相当する(8)の領域の信号を選択し、(1)→(7)、(2)→(4)、(3)→(5)、(4)→(6)、(6)→(2)、(7)→(3)、(8)→(1)に並び替えて出力する。また、それ以外の余った出力領域(8)には、信号を入力しない。非再生系スイッチマトリックス部15のこのような動作は、フィルタバンク制御部13が制御する。
フィルタバンク制御部13は、別回線により地上局から取得した、受信信号(エリア♯1から受信した信号)から推定された受信チャンネル情報に基づいて、受信クロック供給部14および送信クロック供給部33へクロック制御信号を、非再生系スイッチマトリックス部15へ経路設定信号を、分波信号選択配信部130、合波信号選択配信部340等への制御信号を、それぞれ出力する。
図7に示す送信チャンネルフィルタ部301〜308は、ディジタル分波部12内に、受信チャンネルフィルタ部121〜128を実装しない場合に必要となり、受信チャンネルフィルタ部121〜128と同じ周波数特性により、信号の波形整形と抽出を行う。すなわち、信号を中継する過程において、チャンネルフィルタの位置は、ディジタル分波部12内でも、ディジタル合波部34内でもどちらでも構わない。
また、回路規模を削減する方策として、ディジタル分波部12の受信チャンネルフィルタ部121〜128と、ディジタル合波部34の送信チャンネルフィルタ部301〜308の両方を使い、両方の周波数特性の積が、前記A(f)(例えば、式(1)〜(3)の特性)となるように構成しても良い。この場合、目標とする減衰特性を1つのチャンネルフィルタで実現する場合の所要タップ数M(段)に対して、2つのチャンネルフィルタを使って実現する場合の所要タップ数2m(段)の方が小さくなるため(M>2m)、回路規模の削減効果が得られる。
つぎに、送信ローパスフィルタ周波数変換部311〜324と加算器331〜337によって、合波処理が、図10に示す動作に則り段階的に行われる。
この合波における各信号領域を図12(d)に示す(1)〜(8)(計8領域)とすると、各送信ローパスフィルタ周波数変換部311〜324と各加算器331〜337が合波する対象領域は、図14で示される。図14は、各送信ローパスフィルタ周波数変換部311〜324と各加算器331〜337の合波対象領域を示す図である。図14は、ステージと、送信ローパスフィルタ周波数変換部と、加算器と、合波対象領域と、から構成される。各ステージの送信ローパスフィルタ周波数変換部および加算器が受け持つ合波対象領域を示すものである。なお、合波処理では、D/A変換部35−1〜35−4に近い方(下流側)から、ステージ1、ステージ2、ステージ3としている。
図14からも明らかなように、ステージ数の減少に伴い、合波領域を2倍に拡張していくトーナメント(ツリー)形式で、合波処理が施される。
図12(e)に、加算器337の出力信号スペクトラムを示す。例えば、信号Dの成分(1)は送信ローパスフィルタ周波数変換部318を、信号Cの片方の成分(2)は送信ローパスフィルタ周波数変換部317をそれぞれ通過後、加算器334で合成され、送信ローパスフィルタ周波数変換部322に入力される。一方、信号Cのもう片方の成分(3)は、送信ローパスフィルタ周波数変換部316、加算器333、送信ローパスフィルタ周波数変換部321を通過後、送信ローパスフィルタ周波数変換部322の出力と加算器336において加算することで、信号Cが復元されながら、2つの信号の合波信号と信号Bの一部が生成される。信号A、信号Bも同様に段階的に復元されながら、最後に送信ローパスフィルタ周波数変換部324、加算器337を通過することで、図12(e)に示す出力信号スペクトラムが生成される。図12(a)と比較すると、各信号A,B,C,Dの信号配置が{A,B,C,D}から、未使用領域なく詰められた状態で{D,C,B,A}に並び替えられていることが判る。
つぎに、合波信号選択配信部340は、ポートa’から入力される加算器337の出力信号を、合波部配信用スイッチ部501を経由して、信号選択スイッチ部504の入力ポート(1)または(2)に接続する。
信号選択スイッチ部504は、本信号をエリア♯3へ出力するため、入力ポート(1)または(2)から出力ポート(7)に接続し、周波数変換部507に出力する。周波数変換部507は、1つのエリアからの信号を、1つのエリアへ中継する場合、特に変換を行わずに出力する。なお中心周波数の補正等、必要に応じて周波数変換を実施しても良い。
このような一連のスイッチの接続は、分波側と同様、フィルタバンク制御部13から入力される制御信号によって制御されている。合波信号選択配信部340は、フィルタバンク制御部13からの制御信号に基づいて、ポートa’からの信号をエリア♯3用のD/A変換部35−3へ出力することができる。
その後、D/A変換部35−3は、合波信号選択配信部340から出力される合波信号をディジタルアナログ変換して、エリア♯3へ向けて出力する。その他のD/A変換部35−1、35−2、35−4は、信号が出力されないため、サンプリングは必須ではなく、低消費電力化のために、フィルタバンク制御部13からのクロック制御信号により、D/Aのサンプリングクロックを停止させても良い。なお、実際には、無線周波数に変換するアナログアップコンバータを介して出力される。
上記処理により、ディジタル分波装置およびディジタル合波装置を備える中継装置では、エリア♯1からの信号A、B、C、Dを、周波数方向で並び替えてエリア♯3に中継することができる。
つぎに、複数のエリアからの信号を複数のエリアへ中継する動作について説明する。具体的に、エリア♯1の信号Aをエリア♯4へ、エリア♯2の信号Bもエリア♯4へ、エリア♯3の信号Cをエリア♯1へ、エリア♯4の信号Dをエリア♯3へ中継する場合について説明する。
まず、分波処理について説明する。図15は、複数エリア間中継時の分波処理を示す図である。図15(a)に、エリア♯1〜エリア♯4から受信される各信号スペクトラムを示す。ここでは、エリア♯1から信号A、エリア♯2から信号B、エリア♯3から信号C、エリア♯4から信号Dが入力される。いずれのエリアからの信号もシステム帯域(8Fc)の一部分の帯域(Fc〜2Fc)を占有している場合である。このようにシステム帯域の一部の信号が複数到来するケースは、各エリアが近接している場合に発生する。すなわち、エリア間の同一周波数干渉を避けるために、各エリアで使用する周波数を分割して使用するケースである。また、図15(a)は一例であり、エリア毎のトラフィック変動によって、各エリアの占有周波数帯域も変化していくが、上記同一周波数干渉を避けるため、各エリアで使用する帯域幅の合計は、ほぼシステム帯域と一致する。
従来のディジタル分波装置では、受信する信号帯域がシステム帯域の一部であっても、上記トラヒック変動にも対応するために、エリア毎に分波回路を設けていた。したがって、エリア数が増加すると、それに伴って分波回路も増加し、回路規模の増加につながっていた。これに対して、本実施の形態のディジタル分波装置は、1つの装置で4つのエリアに対応できるため、回路規模を約1/4に削減することができる。
まず、ディジタル分波装置は、A/D変換部11−1でサンプリングされたエリア♯1からの信号Aを、周波数変換部401で中心周波数を変換せずに、信号選択スイッチ部405を経由して、1/2間引きフィルタ部406に入力し、サンプリング速度を16Fcから8Fcに落とす。1/2間引きフィルタ部406は、回路規模が少ないハーフバンドフィルタを用いてもよい。その後、ディジタル分波装置は、信号Aを、分波部配信用スイッチ部408、セレクタ部136を介して、周波数変換受信ローパスフィルタ部106に入力する。上記処理により、ディジタル分波装置は、エリア♯1の信号Aの分波を、周波数変換受信ローパスフィルタ部106、114、および受信チャンネルフィルタ部128を用いて実現することができる。
同様に、ディジタル分波装置は、A/D変換部11−4でサンプリングされたエリア♯4からの信号Dを、周波数変換部404で中心周波数を変換せずに、信号選択スイッチ部405を経由して、1/2間引きフィルタ部407に入力し、サンプリング速度を16Fcから8Fcに落とす。1/2間引きフィルタ部406同様、1/2間引きフィルタ部407は、回路規模が少ないハーフバンドフィルタを用いてもよい。その後、ディジタル分波装置は、信号Dを、分波部配信用スイッチ部408、セレクタ部133を介して、周波数変換受信ローパスフィルタ部103に入力する。上記処理により、ディジタル分波装置は、エリア♯4の信号Dの分波を周波数変換受信ローパスフィルタ部103、107、および受信チャンネルフィルタ部121を用いて実現することができる。
また、ディジタル分波装置は、A/D変換部11−2でサンプリングされたエリア♯2からの信号Bを、周波数変換部402で中心周波数を−1.0Fcに変換後(図15(b))、信号選択スイッチ部405、分波部配信用スイッチ部408、セレクタ部132を経由して、周波数変換受信ローパスフィルタ部102に入力する。上記処理により、ディジタル分波装置は、エリア♯2の信号Bの分波を周波数変換受信ローパスフィルタ部102、105、111、112、および受信チャンネルフィルタ部125、126を用いて実現することができる。
同様に、ディジタル分波装置は、A/D変換部11−3でサンプリングされたエリア♯3からの信号Cを、周波数変換部403で中心周波数を+1.0Fcに変換後(図15(b))、信号選択スイッチ部405、分波部配信用スイッチ部408、セレクタ部131を経由して、周波数変換受信ローパスフィルタ部101に入力する。上記処理により、ディジタル分波装置は、エリア♯3の信号Cの分波を周波数変換受信ローパスフィルタ部101、104、109、110、および受信チャンネルフィルタ部123、124を用いて実現することができる。
このような一連のスイッチの切り替えは、フィルタバンク制御部13から入力される制御信号によって制御されている。フィルタバンク制御部13は、エリア♯1〜♯4から受信した信号から推定された受信チャンネル情報に基づいて、制御信号を生成する。
上記処理から明らかなように、各周波数変換部401〜404は、分波を構成するツリーの途中から信号の分波処理が実現できるように、受信信号のスペクトラム位置を補正するために必要な機能である。また、各1/2間引きフィルタ部406、407は、分波を構成するツリーの途中から信号を接続できるように、サンプリング速度を揃える(下げる)ために必要な機能である。
各エリアからの信号が、システム帯域の一部である場合、ディジタル分波装置は、上記処理を実施することにより、各エリアからの信号A、B、C、Dを1つの装置で一括して分波することが出来る。上記処理による分波後の各信号を、図15(c)、(d)に示す。
つぎに、合波処理について説明する。図16は、複数エリア間中継時の合波処理を示す図である。非再生系スイッチマトリックス部15は、図16(a)に示すように分波後の信号をスイッチングする。以降、スイッチング後の各信号に対して、送信ローパスフィルタ周波数変換部311〜324と加算器331〜337によって、図10に示す動作に則り合波処理が段階的に行われていくが、前記1つのエリアへの送信動作と異なる点は、合波の過程の各信号を必要に応じて抜き出し、合波信号選択配信部340の処理を介して、各エリアへ送信する点である。
すなわち、従来のディジタル合波装置では、送信する信号帯域がシステム帯域の一部であって、エリア毎に合波回路を設けていた。そのため、エリア数が増加すると、それに伴って合波回路も増加し、回路規模の増加につながっていた。これに対して、本実施の形態のディジタル合波装置は、1つの装置で4つのエリアに対応できるため、回路規模を約1/4に削減できる。
まず、ディジタル合波装置では、スイッチングされた信号Dを、送信ローパスフィルタ周波数変換部317、加算器334、送信ローパスフィルタ周波数変換部322を経由して、合波信号選択配信部340に入力する。なお、図7では省略しているが、信号Dは加算器336には入力されないような接続制御が行われる。例えば、各送信ローパスフィルタ周波数変換部が、フィルタバンク制御部13の制御に基づいて出力先を切り替えるようにしてもよい。また、セレクタ部を備え、セレクタ部が、フィルタバンク制御部13の制御に基づいて出力先を切り替えるようにしてもよいが、これに限定するものではない。
その後、合波信号選択配信部340では、信号Dを、合波部配信用スイッチ部501を経由して、2倍補間フィルタ部502(または503)に入力し、サンプリング速度を8Fcから16Fcに上げる。図16(b)に2倍補間後の信号D(周波数変換前)のスペクトラムを示す。2倍補間フィルタ部502(または503)は、2倍補間後の信号Dを、信号選択スイッチ部504を経由して、周波数変換部507に入力する。周波数変換部507は、信号Dを図16(b)に示す矢印(→)の方向に周波数変換後、図16(c)に示すエリア♯3の信号として出力する。
同様に、ディジタル合波装置では、スイッチングされた信号Cを、送信ローパスフィルタ周波数変換部315、316、加算器333で信号を復元後、送信ローパスフィルタ周波数変換部321、加算器336、送信ローパスフィルタ周波数変換部324を経由して、合波信号選択配信部340に入力する。前述の様に、図7では省略しているが、信号Cは加算器337には入力されないような接続制御が行われる。各送信ローパスフィルタ周波数変換部、または、図示しないセレクタ部が、フィルタバンク制御部13の制御に基づいて出力先を切り替えるようにしてもよいが、これに限定するものではない。
その後、合波信号選択配信部340では、信号Cを、合波部配信用スイッチ部501、信号選択スイッチ部504を経由して、周波数変換部505に入力する。図16(b)に信号C(周波数変換前)のスペクトラムを示す。周波数変換部505は、信号Cを図16(b)に示す矢印(→)の方向に周波数変換後、図16(c)に示すエリア♯1の信号として出力する。
一方、ディジタル合波装置は、スイッチングされた信号A、Bは、いずれも同一エリア(♯4)宛であるため、一括して扱う。はじめに、ディジタル合波装置は、送信ローパスフィルタ周波数変換部311,312、加算器331で信号Aと信号Bの一部を合成する。さらに、ディジタル合波装置は、送信ローパスフィルタ周波数変換部319、加算器335で、別のパス(送信ローパスフィルタ周波数変換部313→加算器332→送信ローパスフィルタ周波数変換部320)からの信号と先に合成した信号との合成を行い、信号A+Bを生成する。ディジタル合波装置では、信号A+Bを、送信ローパスフィルタ周波数変換部323を経由して、合波信号選択配信部340に入力する。前述の様に、図7では省略しているが、信号A+Bは加算器337には入力されないような接続制御が行われる。各送信ローパスフィルタ周波数変換部、または、図示しないセレクタ部が、フィルタバンク制御部13の制御に基づいて出力先を切り替えるようにしてもよいが、これに限定するものではない。
その後、合波信号選択配信部340では、信号A+Bを、合波部配信用スイッチ部501、信号選択スイッチ部504を経由して、周波数変換部508に入力する。この場合、周波数変換部508入力前の信号A+Bの周波数位置は、本来エリア♯4に送信する周波数位置と一致する関係となるため、周波数変換部508は、信号A+Bを周波数変換せずにエリア♯4の信号として出力する(図16(c))。
上記処理から明らかなように、各周波数変換部505〜508は、合波過程で生成される信号のスペクトラム位置が本来送信したいスペクトラム位置と異なる場合に、本来送信したいスペクトラム位置への送信を実現するように周波数変換を行う機能である。また、2倍補間フィルタ部502、503は、合波を構成するツリーの途中から信号を抜き出して、D/A変換する際に、サンプリング速度を揃える(上げる)ために必要な機能である。
各エリアへの送信信号が、システム帯域の一部である場合、ディジタル合波装置は、上記処理を実施することにより、各エリアへの送信信号A、B、C、Dを1つのディジタル合波装置で一括して合波、送信することが出来る。
このように、本実施の形態におけるディジタル分波装置、ディジタル合波装置は、1エリア対1エリア間の中継の他、複数エリア対複数エリア間の中継についても、各スイッチ制御により自在に対応することができる。また、各エリアで使用する信号帯域がシステム帯域の一部の場合には、1つのディジタル分波装置、1つのディジタル合波装置で複数エリアに対応できるため、回路規模を低減することができる。
なお、分波信号選択配信部130および合波信号選択配信部340の接続先を、それぞれ、Stage1〜2の各周波数変換受信ローパスフィルタ部、送信ローパスフィルタ周波数変換部としたが、これに限定するものではなく、接続先の範囲をStage3まで広げてもよい。この場合、分波信号選択配信部130では、信号選択スイッチ部405と分波部配信用スイッチ部408の間に、1/2間引きフィルタ部406、407の他、複数の1/4間引きフィルタ部を追加する必要がある。同様に、合波信号選択配信部340では、合波部配信用スイッチ部501と信号選択スイッチ部504の間に、2倍補間フィルタ部502、503の他、複数の4倍補間フィルタ部を追加する必要がある。
1/4間引きフィルタ部を使用する場合、1/2間引きフィルタ部を使用する場合よりも、さらにダウンサンプリングされることになる。また、4倍補間フィルタ部を使用する場合、2倍補間フィルタ部を使用する場合よりも、さらにアップサンプリングされることになる。すなわち、分波信号選択配信部130では、信号の出力先となる周波数変換受信ローパスフィルタ部の配置位置によって、合波信号選択配信部340では、信号の入力元となる送信ローパスフィルタ周波数変換部の配置位置によって、サンプリングの大きさを変えている。
このように、接続先の範囲をStage3まで広げた場合、分波信号選択配信部130および合波信号選択配信部340の回路規模は若干増加するが、さらに、1つのディジタル分波装置、1つのディジタル合波装置で対応可能なエリア数や対応可能な条件を増やすことができる、という効果が得られる。
例えば、図15(a)のエリア♯2からの信号Bの帯域幅(2Fc)が3Fcに広がる場合(中心周波数は−1.5Fc)、図1に示すディジタル分波装置では、エリア♯1からの信号Aを処理する周波数変換受信ローパスフィルタ部106が、エリア♯2からの信号Bを分波する処理に使用されるため、エリア♯1からの信号Aには対応出来なくなる。
これに対して、接続先の範囲をStage3まで広げたディジタル分波装置では、エリア♯1からの信号Aを周波数変換受信ローパスフィルタ部106を介さず、直接周波数変換受信ローパスフィルタ部114に接続することができるため、信号Bの帯域幅(2Fc)が3Fcに広がる場合でも、同時にエリア♯1からの信号Aも処理することが可能となる。
また、上記同様の効果を、基本回路に予備のツリー構成を追加することでも実現することができる。例えば、ディジタル分波装置において、ディジタル分波部12は、セレクタ部133、周波数変換受信ローパスフィルタ部103、107、108、受信チャンネルフィルタ部121、122で構成されるツリーを、もう一式予備として備える。そして、ディジタル分波部12は、通常の分波では基本回路(図1参照)で対応し、基本回路では対応できない分波が発生した場合に、分波信号選択配信部130から上記予備のツリー構成に信号を入力する処理を行う。予備のツリー構成を用いるかどうかは、通常時と同様、制御信号によって制御される。
同様に、ディジタル合波装置において、ディジタル合波部34は、送信チャンネルフィルタ部301、302、送信ローパスフィルタ周波数変換部311、312、加算器331、送信ローパスフィルタ周波数変換部319で構成されるツリーを、もう一式予備として備える。そして、ディジタル合波部34は、通常の合波では基本回路(図7参照)の構成で対応し、基本回路では対応できない合波が発生した場合に、合波信号選択配信部340は、上記予備のツリー構成を用いて合波された信号を入力する処理を行う。予備のツリー構成を用いるかどうかは、通常時と同様、制御信号によって制御される。
なお、エリア数を4、Stage=3の構成について説明したが、これらの値に限定されるものではなく、適用する中継システムの要求値に応じて、エリア数、Stage数を設定することができる。
また、分波後の信号を復調しないで中継する動作について説明したが、信号を復調して中継する再生系中継の場合にも適用可能である。例えば、図1に示すように、セレクタ部16で分波過程の信号から再生中継用の信号を選択し、復調復号部17で復調・復号処理を実施するだけで、複数の異なる帯域信号に対する復調・復号を容易に実現することができる。また、再生系スイッチマトリックス部18で、経路設定された複数のレートの復調・復号データを再変調する場合には、図7に示すように、セレクタ部32において、符号化変調部31で符号化・変調された信号を各ステージの送信ローパスフィルタ周波数変換部の入力に振り分けるだけで、複数の異なる帯域信号に対する合波を容易に実現することができる。この一連の処理により、複数の異なる帯域信号に対する再生系中継も、容易に実現することができる。
以上説明したように、本実施の形態では、ディジタル分波装置が、1つのツリーで構成される基本回路に、複数のエリアからの信号を入力し、ツリーの途中の構成段へ信号の配信が可能な分波信号選択配信部を備え、当該分波信号選択配信部が複数の信号をツリーの途中の各構成段へ配信することにより、複数のエリアからの信号を同時に分波できることとした。これにより、回路規模や演算処理数を低減しつつ、複数のエリアからの信号を同時に分波することができる。
また、ディジタル合波装置が、1つのツリーで構成される基本回路に、ツリーの途中の構成段から信号を入力し、複数のエリアへの信号の出力が可能な合波信号選択配信部を備え、当該合波信号選択配信部が複数の信号をツリーの途中の各構成段から入力することにより、複数のエリアへの信号を同時に合波、送信できることとした。これにより、回路規模や演算処理数を低減しつつ、複数のエリアへの信号を同時に合波、送信することができる。
なお、具体例として、中継装置にディジタル分波装置およびディジタル合波装置を搭載した場合について説明したが、これに限定するものではない。例えば、各ディジタル分波装置、ディジタル合波装置、またはいずれか一方の装置を搭載した無線通信装置への適用も可能である。また、2つの装置を搭載した複数の無線通信装置によって構成される無線通信システム、または、ディジタル分波装置を搭載した無線通信装置およびディジタル合波装置を搭載した無線通信装置によって構成される無線通信システムへの適用も可能である。
以上のように、本発明にかかる分波装置は、無線通信の信号を分波する装置として有用であり、特に、複数のエリアからの信号を同時に分波する場合に適している。
11−1〜11−4 A/D変換部
12 ディジタル分波部
13 フィルタバンク制御部
14 受信クロック供給部
15 非再生系スイッチマトリックス部
16 セレクタ部
17 復調復号部
18 再生系スイッチマトリックス部
21 周波数変換部
22 ローパスフィルタ部
23 ローパスフィルタ部
24 ダウンサンプラ部
25 アップサンプラ部
31 符号化変調部
32 セレクタ部
33 送信クロック供給部
34 ディジタル合波部
35−1〜35−4 D/A変換部
101〜114 周波数変換受信ローパスフィルタ部
121〜128 受信チャンネルフィルタ部
130 分波信号選択配信部
131〜136 セレクタ部
211 ローカル信号生成部
212 複素乗算部
221〜239 レジスタ部
240〜250 乗算器
251 実数加算部
252 シフトレジスタ部
301〜308 送信チャンネルフィルタ部
311〜324 送信ローパスフィルタ周波数変換部
331〜337 加算器
340 合波信号選択配信部
401〜404 周波数変換部
405 信号選択スイッチ部
406、407 1/2間引きフィルタ部
408 分波部配信用スイッチ部
501 合波部配信用スイッチ部
502、503 2倍補間フィルタ部
504 信号選択スイッチ部
505〜508 周波数変換部

Claims (18)

  1. 受信信号を2 N 波(Nは1以上の自然数)に分波可能な分波装置であって、
    1つ以上の受信信号を入力し、信号の出力先を制御するための制御信号に基づいて、入力した各受信信号に対して、信号の出力先および信号の帯域幅に応じて周波数変換処理およびダウンサンプリング処理を行い、当該制御信号によって指定された出力先へ出力する分波信号選択配信手段と、
    入力信号に対して、所望の帯域を通過させるための周波数変換処理およびローパスフィルタ処理を行い、さらに、ダウンサンプリングを行ってサンプリングレートを入力信号のデータ速度の半分にして出力する周波数変換受信ローパスフィルタ手段を2 N+l −2個備え、当該周波数変換受信ローパスフィルタ手段をN段構成にしたツリー型に配置1段目の周波数変換受信ローパスフィルタ手段は前記分波信号選択配信手段からの信号を入力とし、2段目以降の周波数変換受信ローパスフィルタ手段は前段の周波数変換受信ローパスフィルタ手段からの出力信号または前記分波信号選択配信手段からの信号を入力とし、M段目(1≦M<N)に配置された各周波数変換受信ローパスフィルタ手段の出力信号を次段の2つの周波数変換受信ローパスフィルタ手段へ入力する構成とした受信ローパスフィルタ群と、
    周波数変換受信ローパスフィルタ手段の前段に配置されている場合に、前記制御信号に基づいて、後段の当該周波数変換受信ローパスフィルタ手段へ入力される信号切り替えるセレクタ手段、を複数備えたセレクタ手段群と、
    を備えることを特徴とする分波装置。
  2. 前記分波信号選択配信手段は、出力先となる周波数変換受信ローパスフィルタ手段の前記ツリー型の中での配置位置および信号の帯域幅に基づいて、自身の周波数変換処理における周波数の変換量、および自身のダウンサンプリング処理におけるダウンサンプリングの大きさを変更する
    ことを特徴とする請求項1に記載の分波装置。
  3. さらに、
    N段目の2 N 個の周波数変換受信ローパスフィルタ手段から出力された信号を入力とし、前記受信信号から推定されるチャネル情報に基づいて生成される経路設定信号に基づいて入力信号の一部または全部を選択し、該選択された入力信号の周波数方向の並び替えを行う非再生系スイッチマトリックス手段を備える、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の分波装置。
  4. さらに、
    前記分波信号選択配信手段からの信号または周波数変換受信ローパスフィルタ手段の出力信号から再生中継用の信号を選択する再生中継信号セレクタ手段と、
    再生中継用の信号の復調および復号を行う復調復号手段と、
    設定された経路に基づいて復調および復号後の信号を出力する再生系スイッチマトリックス手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の分波装置。
  5. 前記周波数変換受信ローパスフィルタ手段を、ハーフバンドフィルタとする、
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の分波装置。
  6. 前記周波数変換受信ローパスフィルタ手段からの信号を所望の周波数特性で波形整形して出力する受信チャンネルフィルタ手段を N 個備え、N段目の2 N 個の周波数変換受信ローパスフィルタ手段と1対1で接続するように配置した受信チャンネルフィルタ群を備える、
    ことを特徴とする請求項1〜のいずれか1つに記載の分波装置。
  7. 入力した2 N 波(Nは1以上の自然数)の信号を合波する合波装置であって、
    入力信号に対してサンプリングレートを入力信号のデータ速度の2倍に補間するアップサンプリング処理後、所望の帯域を通過させるためのローパスフィルタ処理および周波数変換処理を行って出力する送信ローパスフィルタ周波数変換手段を、2 N+1 −2個備え、当該送信ローパスフィルタ周波数変換手段をN段構成にしたトーナメント型に配置し、1段目の送信ローパスフィルタ周波数変換手段はそれぞれが2 N 波の信号の1つを入力とし、2段目以降の送信ローパスフィルタ周波数変換手段は前段の送信ローパスフィルタ周波数変換手段からの出力信号を入力とし、M段目(1≦M<N)に配置された各送信ローパスフィルタ周波数変換手段からの出力信号を隣り合う帯域ごとに2つずつ組み合わせて次段の送信ローパスフィルタ周波数変換手段へ入力する構成とした送信ローパスフィルタ群と、
    所望の帯域が隣り合う2つの送信ローパスフィルタ周波数変換手段から出力された信号を加算処理する N −1個の加算手段と、
    信号の出力先を制御するための制御信号に基づいて、当該制御信号によって指定された1つ以上の送信ローパスフィルタ周波数変換手段から出力された信号を入力し、各入力信号に対して、当該入力信号の出力先および信号の帯域幅に応じてアップサンプリング処理および周波数変換処理を行い、当該制御信号によって指定された1つ以上の出力先へ出力する合波信号選択配信手段と、
    を備え
    N −2個の加算手段は、M段目(1≦M<N)に配置された各送信ローパスフィルタ周波数変換手段からの出力信号を隣り合う帯域ごとに2つずつ組み合わせて加算処理して次段の送信ローパスフィルタ周波数変換手段へ出力し、他の1個の加算手段は、N段目に配置された各送信ローパスフィルタ周波数変換手段からの出力信号を加算処理して出力する、
    ことを特徴とする合波装置。
  8. 前記合波信号選択配信手段は、入力信号を出力した送信ローパスフィルタ周波数変換手段の前記トーナメント型の中での配置位置および信号の帯域幅に基づいて、自身のアップサンプリング処理におけるアップサンプリングの大きさおよび自身の周波数変換処理における周波数の変換量を変更する、
    ことを特徴とする請求項に記載の合波装置。
  9. さらに、
    N 波に分波前の信号から推定されるチャネル情報に基づいて生成される経路設定信号に基づいて入力信号の一部または全部を選択し、該選択された入力信号の周波数方向の並び替えを行って、前記トーナメント型の1段目の N 個の送信ローパスフィルタ周波数変換手段へ出力する非再生系スイッチマトリックス手段を備える、
    ことを特徴とする請求項またはに記載の合波装置。
  10. さらに、
    設定された経路に基づいて復調および復号後の信号を出力する再生系スイッチマトリックス手段と、
    前記再生系スイッチマトリックス手段から出力された信号の符号化および変調を行う符号化変調手段と、
    前記符号化および変調された信号を、前記トーナメント型の1段目の N 個の送信ローパスフィルタ周波数変換手段の入力段、または、前記加算手段の出力段に振り分ける合波側セレクタ手段と、
    を備えることを特徴とする請求項のいずれか1つに記載の合波装置。
  11. 前記送信ローパスフィルタ周波数変換手段を、ハーフバンドフィルタとする、
    ことを特徴とする請求項〜1のいずれか1つに記載の合波装置。
  12. した信号を所望の周波数特性で波形整形して出力する送信チャンネルフィルタ手段を2 N 個備え、1段目の2 N 個の送信ローパスフィルタ周波数変換手段と1対1で接続するように配置した送信チャンネルフィルタ群を備える、
    ことを特徴とする請求項〜1のいずれか1つに記載の合波装置。
  13. 請求項3に記載の分波装置と、
    請求項に記載の合波装置と、
    を備え、
    前記分波装置および前記合波装置において重複する非再生系スイッチマトリックス手段を1つの構成とする、
    ことを特徴とする中継装置。
  14. 請求項4に記載の分波装置と、
    請求項1に記載の合波装置と、
    を備え、
    前記分波装置および前記合波装置において重複する再生系スイッチマトリックス手段を1つの構成とする、
    ことを特徴とする中継装置。
  15. 請求項6に記載の分波装置と、
    請求項12に記載の合波装置と、
    を備え、
    前記分波装置が備える受信チャンネルフィルタ手段、または前記合波装置が備える送信チャンネルフィルタ手段、のいずれか一方を削除する、
    ことを特徴とする中継装置。
  16. 前記分波装置が備える周波数変換受信ローパスフィルタ手段、または前記合波装置が備える送信ローパスフィルタ周波数変換手段、のいずれか一方、または両方をハーフバンドフィルタとする、
    ことを特徴とする請求項15に記載の中継装置。
  17. 請求項1に記載の分波装置と、請求項1に記載の合波装置とを備える、
    ことを特徴とする中継装置。
  18. 請求項に記載の分波装置と、請求項に記載の合波装置とを備える、
    ことを特徴とする中継装置。
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