JP5578945B2 - 混注部材及び医療用回路 - Google Patents
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Description
ジョイント部材950は、2つのチューブ接続部962,964と、チューブ接続部962,964と連通する混注部970と、ジョイント部材950の下方に設けられたアダプタ装着部984とを有する。
アダプタ部材900は、混注部970と接続可能でかつアダプタ装着部984に装着可能に構成された第1接続部910と、第1接続部910と連通する第2接続部940とを有する。
キャップ部材860は、開口部864と、天面部866とを有する。
また、従来の混注部材850においては、キャップ部材860を備えているため、包装材から開封したとき又は開封後において、アダプタ部材900の第2接続部940が露出したままの状態となることによる雑菌汚染の発生を抑制することが可能となる。
また、本発明の混注部材によれば、キャップ部材をアダプタ部材に装着した状態で滅菌処理を施すことができることから、包装材から開封したとき又は開封後において、アダプタ部材の第2接続部が露出したままの状態となることもなく、上述した雑菌汚染の問題が生じることもない。
したがって、本発明の混注部材は、アダプタ部材の内部空間を十分に滅菌処理することが可能で、かつ、包装材から開封したとき又は開封後においても雑菌汚染の発生を抑制することが可能な混注部材となる。
また、キャップ部材をアダプタ部材に装着したとき、キャップ部材の内周面に設けられた他の螺旋状突起の各突起間には、キャップ部材の開口部からキャップ部材の天面部に向かう螺旋状の空間が生まれることとなる。この螺旋状の空間には、第2接続部の外周面に設けられた螺旋状突起が存在しているが、アダプタ部材に設けられた螺旋状突起とキャップ部材に設けられた他の螺旋状突起との間には、構造上の理由から遊びがあるため、上記した螺旋状の空間がアダプタ部材の螺旋状突起によって完全に塞がれてしまうことはない。つまり、上記のように構成することにより、キャップ部材をアダプタ部材に装着したとしても、少なくとも上記した螺旋状の空間が流路となることから、キャップ部材の内部空間、さらにはアダプタ部材の内部空間に至るまで十分に滅菌処理を施すことが可能となる。
まず、実施形態に係る医療用回路1の構成について、図1を用いて詳細に説明する。
図1は、実施形態に係る医療用回路1の概略図である。
図4は、アダプタ部材100の側面図である。
図5は、図4のA−A線断面図である。
図6は、アダプタ部材100の上面図である。
図7は、アダプタ部材100の斜視図である。
図9は、ジョイント部材150を説明するために示す図である。図9(a)はチューブ接続部162が手前側に位置するようにしてジョイント部材150を見た図(正面図)であり、図9(b)はチューブ接続部164が手前側に位置するようにしてジョイント部材150を見た図(背面図)である。
図10は、ジョイント部材150を説明するために示す図である。図10(a)はジョイント部材150の側面図であり、図10(b)は図9(b)のB−B線断面図である。
図11は、ジョイント部材150及びアダプタ部材100を説明するために示す図である。図11(a)は鞍状部182にアダプタ部材100を収納した状態(以下、アダプタ収納状態)において、チューブ接続部162が手前側に位置するようにしてジョイント部材150及びアダプタ部材100を見た斜視図であり、図11(b)はアダプタ収納状態において、チューブ接続部164が手前側に位置するようにしてジョイント部材150及びアダプタ部材100を見た斜視図である。
なお、図12〜図14においては、ジョイント部材150のチューブ接続部162,164に接続されたチューブ23,24(図1参照。)の図示を省略している。
以上の操作により、図14(c)に示すように、ジョイント部材150からルアーロック式シリンジ90を比較的容易に取り外すことができる。
図15は、比較例に係る混注部材50a及び実施形態に係る混注部材50を説明するために示す図である。図15(a)は、比較例に係る混注部材50aにおいて、キャップ部材60aを第2接続部140aに装着した状態を示す図であり、図15(b)は、比較例に係る混注部材50aにおいて、滅菌処理時の流体の流れを示す図である。図15(c)は、実施形態に係る混注部材50において、キャップ部材60を第2接続部140に装着した状態を示す図であり、図15(d)は、実施形態に係る混注部材50において、滅菌処理時の流体の流れを示す図である。
なお、図15においては、発明の理解を容易にするため、構成要素の一部(例えば第2接続部140の外周面に設けられた螺旋状突起142など)の図示を省略するとともに、第2接続部140などの形状を模式化して図示している。
また、図15(b)及び図15(d)に示す図は、図15(a)及び図15(c)に示す図を、アダプタ部材100a,100の長手方向(キャップ部材60a,60の着脱方向)に沿った仮想線を中心軸として90度回転させて示したものである。
ここで、図15(c)に示すように、対向部132から第2接続部140の端面144までの長さをL1とし、キャップ部材60の開口端面65から天面部66までの長さをL2とし、キャップ部材60を第2接続部140に装着したときの、開口端面65と対向部132とが離間した距離をL3としたとき、実施形態に係る混注部材50においては、「L1<L2+L3」の関係式を満たすこととなる。つまり、キャップ部材60を第2接続部140に装着すると、キャップ部材60の天面部66(天面部の内面)とアダプタ部材100における第2接続部140の端面144との間に空隙が設けられることとなる。
また、実施形態に係る混注部材50によれば、キャップ部材60をアダプタ部材100に装着した状態で滅菌処理を施すことができることから、包装材から開封したとき又は開封後において、アダプタ部材100の第2接続部140が露出したままの状態となることもなく、上述した雑菌汚染の問題が生じることもない。
したがって、実施形態に係る混注部材50は、アダプタ部材の内部空間を十分に滅菌処理することが可能で、かつ、包装材から開封したとき又は開封後においても雑菌汚染の発生を抑制することが可能な混注部材となる。
また、キャップ部材60をアダプタ部材100に装着したとき、キャップ部材60の内周面に設けられた他の螺旋状突起62の各突起間には、キャップ部材60の開口部64から天面部66に向かう螺旋状の空間が生まれることとなる。この螺旋状の空間には、第2接続部140の外周面に設けられた螺旋状突起142が存在しているが、螺旋状突起142と他の螺旋状突起62との間には構造上の理由から遊びがあるため、上記した螺旋状の空間が螺旋状突起142によって完全に塞がれてしまうことはない。つまり、キャップ部材60をアダプタ部材100に装着したとしても、少なくとも上記した螺旋状の空間が流路となることから、キャップ部材60の内部空間、さらにはアダプタ部材100の内部空間に至るまで十分に滅菌処理を施すことが可能となる。
10 血液処理器
20 動脈側回路
21〜24,31,32 チューブ
25,33 ドリップチャンバ
26 ローリングチューブ
27,34 シャントキャップ
30 静脈側回路
41 生食ライン
42 ヘパリンライン
43,45 モニターライン
44 排液ライン
50,50a,850 混注部材
60,60a,860 キャップ部材
62 他の螺旋状突起
64,864 開口部
65,65a 開口端面
66,66a,866 天面部
67 天面部の中心部
70,870 栓止部材
80,880 被冠部材
82 (被冠部材の)被係止部
90 ルアーロック式シリンジ
92 ルアーロック部
94 ピストン部
100,100a,900 アダプタ部材
110 針管(第1接続部)
120 針保護フード
122 切欠き
124 第1切欠き部
128 第2切欠き部
130 凸部
132,132a 対向部
134 (針保護フードの)リブ
136 嵌合孔
138 スリット
140,140a,940 第2接続部
142 (第2接続部の)螺旋状突起
144,144a (第2接続部の)端面
150 ジョイント部材
162,164,962,964 チューブ接続部
170,970 混注部
172,572 (ジョイント部材の)係止部
180 アダプタ保持部
182 鞍状部
184,984 アダプタ装着部
186 支持部
188 (アダプタ保持部の)リブ
190 突起
910 第1接続部
L1 対向部132から第2接続部140の端面144までの長さ
L2 キャップ部材60の開口端面65から天面部66までの長さ
L3 キャップ部材60の開口端面65と対向部132とが離間した距離
V 仮想平面
Claims (3)
- 医療用回路内に配設されたチューブと接続可能に構成されたチューブ接続部(162,164)、前記チューブ接続部(162,164)と連通する混注部(170)及び管状であって一方向に開口するアダプタ装着部(184)を有するジョイント部材(150)と、
前記混注部(170)と接続可能でかつ前記アダプタ装着部(184)に装着可能に構成された第1接続部としての針管(110)、前記針管(110)を覆うように構成された筒状の針保護フード(120)、及び前記針保護フード(120)の外面に接続され、前記針管(110)と連通する第2接続部(140)を有するアダプタ部材(100)と、
開口部(64)及び天面部(66)を有し、前記第2接続部(140)に着脱自在に構成されたキャップ部材(60)とを備え、
前記第2接続部(140)及び前記キャップ部材(60)はともに円筒状であり、
前記第2接続部(140)の外周面には、螺旋状突起(142)が設けられており、
前記キャップ部材(60)の内周面には、前記螺旋状突起(142)に対応する他の螺旋状突起(62)が設けられており、
前記針保護フード(120)の外径は、前記キャップ部材(60)の内径よりも大きく設定されており、
前記アダプタ部材(100)における前記針管(110)及び前記第2接続部(140)の間であって、前記第2接続部(140)と連接する前記針保護フード(120)の付け根部分には、前記キャップ部材(60)を前記第2接続部(140)に装着したときに、前記開口部の開口端面(65)と対向する対向部(132)が設けられており、
当該対向部(132)には、前記第2接続部(140)側に向けて突出する凸部(130)が設けられており、
前記アダプタ部材(100)と前記キャップ部材(60)とは、前記キャップ部材(60)を前記第2接続部(140)に装着したときに、前記開口端面(65)と前記凸部(130)とは接触するが前記開口端面(65)と前記対向部(132)とが直接接しないよう、所定距離だけ離間するように構成されており、
前記対向部(132)から前記第2接続部の端面(144)までの長さをL1とし、
前記開口端面(65)から前記天面部(66)までの長さをL2とし、
前記キャップ部材(60)を前記第2接続部(140)に装着したときの、前記開口端面(65)と前記対向部(132)とが離間した距離をL3としたとき、
「L1<L2+L3」の関係式を満たし、
前記凸部(130)は、前記L3と同じ突出高さからなることを特徴とする混注部材(50)。 - 請求項1に記載の混注部材において、
前記凸部として、複数の凸部(130)を備え、
当該複数の凸部(130)のそれぞれは、前記キャップ部材(60)を前記アダプタ部材(100)に装着する方向から視たとき、互いに等間隔になるように配置されていることを特徴とする混注部材(50)。 - 請求項1又は2に記載の混注部材(50)を備えることを特徴とする医療用回路(1)。
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