JP5578866B2 - レーダ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、FMCW(Frequency Modulated Continuous Wave)方式により車両の距離と速度を観測するレーダ装置に関する。
道路を走行する車両をレーダ装置で観測する場合の簡易なレーダ方式としてFMCW方式が知られている(例えば、非特許文献1参照)。このFMCW方式が採用されたレーダ装置の場合、距離と速度が未知数となるため、送受信波形としては、一般に、アップチャープとダウンチャープとを組み合わせて、2個のパラメータが同時に算出される。
ただし、アップチャープとダウンチャープとで送受信した信号のビート周波数軸では、同じ目標であっても周波数が異なるために、単一目標のみが存在する場合は対応をとることができるが、複数目標が存在する場合には、各目標毎にアップチャープとダウンチャープとのペアリングが困難になるという問題がある。
また、他の問題として、スイープ時間が短いと、その逆数で決まる周波数分解能が劣化し、その周波数に基づき算出する距離や速度の精度が劣化する問題があった。
図19は、従来のレーダ装置の構成を示す系統図であり、図20は、このレーダ装置の動作を示すフローチャートである。このレーダ装置は、アンテナ10、送受信器20および信号処理器30を備えている。
送受信器20の内部の送信器21でスイープされた信号は、アンテナ送信素子11から送信される。一方、複数のアンテナ受信素子12で受信された信号は、複数のミキサ22によりそれぞれ周波数変換されて、信号処理器30に送られる。信号処理器30では、送受信器20からのビート周波数信号がAD変換器31でデジタル信号に変換され、素子信号としてアップ系列ダウン系列抽出部37に送られる(ステップS201)。図21および図22は、送受信のスイープ信号を示す。
アップ系列ダウン系列抽出部37は、AD変換器31から送られてくる素子信号(ディジタル信号)から、アップチャープ信号とダウンチャープ信号を分離し、FFT部33に送る(ステップS202)。FFT部33は、アップ系列ダウン系列抽出部37から送られてくる信号を高速フーリエ変換して周波数軸上の信号に変換し、DBF(Digital Beam Forming:デジタルビーム形成)部34に送る。
DBF部34は、FFT部33から送られてくる周波数軸の信号を用いて、Σビーム(アップ系列およびダウン系列)とΔビームを形成する(ステップS203)。DBF部34で形成されたΣビームはペアリング部38に送られ、Δビームは測角部36に送られる。ペアリング部38では、Σビームのアップ系列とダウン系列の信号をFFTした結果より、図23に示すように、振幅が極値をもつ周波数を抽出する(ステップS204)。この関係式を次に示す。
Figure 0005578866
ここで、
Δf1 ;ダウンチャープ信号の観測周波数
Δf2 ;アップチャープ信号の観測周波数
fd ;ドップラ周波数
fr ;距離による周波数
一方、距離による周波数frと目標速度によるドップラ周波数fdは、次式となる。
Figure 0005578866
(3)式をRとVで展開し、(2)式を代入すると、次式となる。
Figure 0005578866
ここで、
B ;周波数帯域
R ;目標距離
T ;スイープ時間
c ;光速
V ;目標速度
λ ;波長
以上の処理が終了すると、アップ系列/ダウン系列のペアリングが行われる(ステップS205)。すなわち、ダウンチャープ系列とアップチャープ系列のピーク周波数が異なるために、周波数ペアを対応させる処理が行われる。次いで、距離および速度が算出され(ステップS206)、角度が算出される(ステップS207)。
その後、サイクルが終了したかどうかが調べられる(ステップS208)。ステップS208において、サイクルが終了していないことが判断されると、次のサイクルの処理に移す処理が行われる(ステップS209)。その後、ステップS201に戻り、上述した処理が繰り返される。一方、ステップS208において、サイクルが終了したことが判断されると、レーダ装置の処理は終了する。
以上により、距離Rと速度Vを算出できるが、上述したように、ダウンチャープ系列とアップチャープ系列のピーク周波数が異なるために、周波数ペアを対応させる必要がある。単一目標や少数目標の場合には、ペアリングも比較的容易であるが、目標数や背景の反射点が増えると、図24に示すように、周波数軸のピーク値が多数となり、ペアリングが困難になるという問題がある。
吉田孝監修、‘改訂レーダ技術’、電子情報通信学会、pp.274-275(1996)
上述したように、従来のレーダ装置では、次の問題がある。すなわち、送受信波形として、アップチャープとダウンチャープ信号を組み合わせる場合に、複数目標が存在する場合には、ペアリングが困難であるという問題があった。
本発明の課題は、近距離から遠距離までの広範囲で複数目標が存在する場合であっても、高い検知性能で、高精度に目標を観測できるレーダ装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、請求項1記載の発明は、FMCW変調されたダウンチャープMd回とアップチャープMu回を繰り返すMd及びMuスイープ信号を送信する送受信器と、前記送受信器からの送信に応答して受信されたMd及びMuスイープ信号を高速フーリエ変換するFFT部と、前記FFT部でフーリエ変換することにより得られたMd及びMuスイープ信号から各スイープ信号の極大値を算出する際に、Md及びMuスイープの位相モノパルス又は振幅モノパルスによりビート周波数を算出し、ビート周波数(距離)−スイープ軸において、ビート周波数毎にスイープ方向に振幅積分し、所定のスレショルドを超えたダウンチャープ及びアップチャープの周波数バンク毎に、所定のスレショルドを超えたスイープ番号の相対距離とスイープ時刻により、最小2乗直線でフィッティングし、最小2乗直線の勾配よりダウンチャープ及びアップチャープの速度と距離とを算出し、算出されたダウンチャープ及びアップチャープの速度と距離とから求めたアップチャープ及びダウンチャープの周波数を中心とした所定のゲートサイズ内に、同時に含まれるアップチャープとダウンチャープとの前記周波数バンクを用いて、距離と速度を算出する測離・測角部とを備えることを特徴とする。
請求項2記載は、FMCW変調されたダウンチャープMd回とアップチャープMu回を繰り返すMd及びMuスイープ信号を送信する送受信器と、前記送受信器からの送信に応答して受信されたMd及びMuスイープ信号を第1高速フーリエ変換するFFT部と、前記FFT部でフーリエ変換することにより得られたMd及びMuスイープ信号から各スイープ信号の極大値を算出する際に、Md及びMuスイープの位相モノパルス又は振幅モノパルスによりビート周波数を算出し、所定のスレショルドを超えたダウンチャープ及びアップチャープのビート周波数のバンク番号の信号を各Lスイープで抽出し、抽出されたバンク番号の信号を第2高速フーリエ変換し、得られた周波数バンク信号をL分割し、ビート周波数軸で各々の信号を分離し、分離された各々の信号を用いて測角し、ダウンチャープとアップチャープとの測角値において所定の測角ゲート範囲内の測角値を持つビート周波数をペアリングして、ペアリングされたビート周波数を用いて距離と速度を算出する測距・測角部とを備えることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、FMCW変調されたダウンチャープMd回とアップチャープMu回を繰り返すMd及びMuスイープ信号を送信する送受信器と、前記送受信器からの送信に応答して受信されたMd及びMuスイープ信号を高速フーリエ変換するFFT部と、前記FFT部でフーリエ変換することにより得られたMd及びMuスイープ信号から各スイープ信号の極大値を算出する際に、Md及びMuスイープの位相モノパルス又は振幅モノパルスによりビート周波数を算出し、ビート周波数(距離)−スイープ軸において、ビート周波数毎にスイープ方向に振幅積分し、所定のスレショルドを超えたダウンチャープ及びアップチャープの周波数バンク毎に、所定のスレショルドを超えたスイープ番号の相対距離とスイープ時刻により、最小2乗直線でフィッティングし、最小2乗直線の勾配よりダウンチャープ及びアップチャープの速度と距離とを算出し、所定のスレショルドを超えたビート周波数のバンク番号の信号を各Lスイープで抽出し、抽出されたダウンチャープとアップチャープとの両方のバンク番号の信号を第2高速フーリエ変換し、得られた周波数バンク信号をL分割し、ビート周波数軸で各々の信号を分離し、分離された各々の信号を用いて測角し、複数の測角値の差が所定値を超えるものを測角値として出力する測距・測角部とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、複数の目標がある場合でも、高分解能に測距、測速、測角を実現するレーダ装置を提供できる。
即ち、請求項1の発明によれば、MRAVを用いてアップチャープ(ダウンチャープ)のビ−ト周波数のゲート範囲を設定して、抽出するために複雑なペアリングをする必要がなく、複雑背景下の複数目標の場合のように、多数の反射点によるビート周波数がある場合でも高精度な測距測速を実現できる。
請求項2の発明によれば、第1FFTは、比較的短時間の各スイープ時間におけるFFTであることから、ビ−ト周波数軸上での分解能が低いため、第2FFTを実施することにより、長時間のFFT処理を実現でき、ビート周波数軸上の高い分解能で反射点を分離し、これをダウンチャープ信号とアップチャープ信号に適用して、各々のチャープで高分解能で分離した後、各々の測角値が近い反射点をペアリングし、距離、速度を算出することで、複数目標を分離して高精度に位置を同定できる。
請求項3の発明によれば、請求項1の発明の効果に加え、第1FFTは、比較的短時間の各スイープ時間におけるFFTであることから、ビ−ト周波数軸上での分解能が低いため、第2FFTを実施することにより、長時間のFFT処理を実現でき、ビート周波数軸上の高い分解能で反射点を分離し、これをダウンチャープ信号とアップチャープ信号に適用して、各々のチャープで高分解能で分離した後、各々の測角値を算出することにより、複数目標を分離して高精度に位置を同定できる。
本発明の実施例1に係るレーダ装置の構成を示す系統図である。 本発明の実施例1に係るレーダ装置で行われる計測処理を示すフローチャートである。 本発明の実施例1に係るレーダ装置で行われるスイープ信号を説明するための図である。 本発明の実施例1に係るレーダ装置で行われるFFT及びDBF処理を説明するための図である。 本発明の実施例1に係るレーダ装置で行われるDBF及びFFT処理を説明するための図である。 本発明の実施例1に係るレーダ装置で行われる処理を説明するための図である。 本発明の実施例1に係るレーダ装置で行われる処理を説明するための図である。 本発明の実施例1に係るレーダ装置で行われる処理の位相モノパルスを示す図である。 本発明の実施例1に係るレーダ装置で行われる処理を説明するための図である。 本発明の実施例1に係るレーダ装置で行われる処理を説明するための図である。 本発明の実施例2に係るレーダ装置の構成を示す系統図である。 本発明の実施例2に係るレーダ装置で行われる計測処理を示すフローチャートである。 本発明の実施例2に係るレーダ装置で行われる処理手順を説明するための図である。 本発明の実施例3に係るレーダ装置の構成を示す系統図である。 本発明の実施例3に係るレーダ装置で行われる計測処理を示すフローチャートである。 本発明の実施例3に係るレーダ装置で行われる処理を説明するための図である。 本発明の実施例1〜3に係るレーダ装置で行われる処理を説明するための図である。 FMCWの一般的なスイープ波形を示す図である。 従来のレーダ装置の構成を示す系統図である。 従来のレーダ装置の動作を示すフローチャートである。 従来のレーダ装置の送受信信号を示す図である。 従来のレーダ装置の送受信信号を示す図である。 従来のレーダ装置の処理を説明するための図である。 従来のレーダ装置の問題点を説明するための図である。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。本発明に係るレーダ装置は、実装の容易な連続性のあるFMCW信号を用いて同一周波数バンクまたは近接バンク間のみでペアリングするという簡易な方式を採用している。
本発明の実施例1に係るレーダ装置は、ビート周波数により速度を算出した後、距離を算出するMRAV(Measurement Range after measurement Velocity)方式を採用している。図1は、本発明の実施例1に係るレーダ装置の構成を示す系統図である。このレーダ装置は、アンテナ10、送受信器20および信号処理器30を備えている。
アンテナ10は、アンテナ送信素子11と複数のアンテナ受信素子12とから構成されている。アンテナ送信素子11は、送受信器20から電気信号として送られてくる送信信号を電波に変換して外部に送出する。複数のアンテナ受信素子12は、外部からの電波を受信して電気信号に変換し、受信信号として送受信器20に送る。
送受信器20は、送信器21と複数のミキサ22を備えており、複数のミキサ22は、複数のアンテナ受信素子12にそれぞれ対応して設けられている。送信器21は、信号処理器30から送られてくる送信制御信号に応じて送信信号を生成し、アンテナ送信素子11および複数のミキサ22に送る。複数のミキサ22は、複数のアンテナ受信素子12からそれぞれ受け取った受信信号を、送信器21からの信号に応じて周波数変換し、信号処理器30に送る。
信号処理器30は、AD変換器31、FFT部32、DBF部33、検出部33、測距・測速部(MRAV/FMCW)処理部35、および測角部36を備えている。
AD変換器31は、送受信器20から送られてくるアナログ信号をデジタル信号に変換し、素子信号としてFFT部32に送る。
FFT部32は、AD変換器31から送られてくる素子信号を高速フーリエ変換により周波数軸上の信号に変換し、DBF部33に送る。
DBF部33は、FFT部32から送られてくる周波数軸上の信号を用いて、ΣビームとΔビームを形成する。DBF部33で形成されたΣビームは検出部34を介して測距・測速部35に送られ、Δビームは測角部36に送られる。
測距・測速部35は、検出部34を介してDBF部33からのΣビームに基づき測距および測速を行う。この測距・測速部35における測距および測速により得られた距離および速度は、外部に出力される。
測角部36は、検出部34から送られてくるΔビームに基づき測角を行う。この測角部36における測角により得られた角度は、外部に出力される。
次に、上記のように構成される本発明の実施例1に係るレーダ装置の動作を、測距・速測および測角を行う計測処理を中心に、図2に示すフローチャートを参照しながら説明する。特に、複数スイープ信号を用いた場合のペアリング処理について述べる。M回の複数スイープ信号を用いて振幅積分を行い、積分効果を得るとともに平滑化の効果を得る。
まず、計測処理では、サイクルが開始されると、まず、図3に示すような、周波数が連続的に変化する、つまりFM変調されたスイープ信号であるダウンチャープとアップチャープとを交互にMスイープ送受信させる。図3に示す例では、Mスイープは、スイープ1〜スイープ4である。
Mスイープがアンテナ送信素子11から送信され、送信された信号がアンテナ受信素子12で受信される。受信された信号は、送受信器20で周波数変換されて信号処理器30のAD変換器31に送られる。AD変換器31は、送受信器20から送られてくるアナログ信号をデジタル信号に変換する。これにより、図4(a)に示すような、アンテナ受信素子12の素子番号E1〜EMが付された素子について、時間軸T1〜TNの各々に対応するNサンプル分の信号が得られる。このAD変換器31で得られた信号は、素子信号としてFFT部32に送られる。
この状態で、ダウンチャープCP1とアップチャープCP2の各々のスイープのサンプル系列SP1とサンプル系列SP2との各々について、高速フーリエ変換(FFT)を行い、FFT系列1とFFT系列2を得る。すなわち、FFT部32は、AD変換器31から送られてくる素子信号を高速フーリエ変換する。これにより、図4(b)に示すように、アンテナ受信素子12の素子番号E1〜EMが付された素子について、周波数軸F1〜FNの各々に対応するNサンプル分の周波数軸上のビート周波数信号が得られる。このFFT部32で得られたビート周波数信号は、DBF部33に送られる。
次いで、各々のFFT系列1とFFT系列2についてDBF処理を行い、出力系列OT1と出力系列OT2とを得る。すなわち、DBF部33は、FFT部32から送られてくる周波数軸上の信号を用いて、角度方向にΣビームおよびΔビームを形成する。これにより、図4(c)に示すように、特定のビーム番号(例えばB2)にピークを有するビームが形成される。DBF部33で形成されたΣビームは検出部34を介して測距・測速部35に送られ、Δビームは測角部36に送られる。
次いで、Mスイープのスレッショルド検出が行われる(ステップS11)。すなわち、DBF部33は、Mスイープによって得られたΣビームのスレッショルドレベルを検出する。次いで、Mスイープで検出した目標が保存される(ステップS12)。すなわち、DFB部33は、ステップS11で検出されたスレッショルドレベルから目標を検出して保存する。
次いで、ビート周波数の抽出が行われる。すなわち、測距・測速部35は、図6に示すように、出力系列OT1と出力系列OT2の結果から、ピーク信号をもつ周波数fpとバンク信号を抽出する。このとき、位相モノパルス(振幅モノパルス)によりビート周波数fp(式(6)により相対距離Rpに相当)を算出し、F(スイープ番号m、目標番号n)とする(ビート周波数算出処理)。
次いで、F(スイープ番号m,目標番号n)を用いて、ビート周波数−スイープ軸より、各周波数バンク毎に振幅積分(ビデオ積分)を実施し、所定のスレショルドを超える周波数バンクfbを抽出する(周波数バンク抽出処理)。
次いで、図3に示すように、周波数バンクfbに対して、所定のスレショルドを超えるスイープのF(m、n)により、式(5)で表現できるスイープ時刻mと相対距離Rpとの最小2乗直線を算出し、すなわち、フィッティング直線を算出し(ステップS13)、その直線の勾配により速度Vが算出される(ステップS14)。
Rp=Vp・t+b (5)
ここで、
Rp : 相対距離
t : スイープの開始時刻
Vp : 直線勾配(速度)
b : 定数
相対距離は、次式で算出できる。
Figure 0005578866
R ; 距離
T ; スイープ時間
B ; 周波数帯域
fp ; ビート周波数
c ; 光速
次いで、ビート周波数fpと速度Vにより、式(7)により、距離Rが算出される(ステップS15)
Figure 0005578866
v :速度
fp :ビート周波数
λ :波長
B :帯域
T :スイープ時間
次いで、角度Θが算出される(ステップS16)。すなわち、測角部36は、DBF部33から送られてくるΔビームに基づき測角を行い、この測角により得られた角度を外部に出力する。
次いで、ダウンチャープの処理系列とアップチャープの処理系列のそれぞれについて、前述した周波数バンク抽出処理とステップS13〜S15の処理を行う。
以上の方式は、ビート周波数fpにより速度Vを算出した後、距離Rを算出することからMRAV(Measurement Range after measurement Velocity)方式と呼ぶ。
次に、前述したビート周波数算出処理におけるビート周波数を高精度に算出するために、角度軸で用いる位相モノパルス方式を、図6〜図8を用いて詳細に説明する。なお、位相モノパルス(位相比較モノパルスと呼ばれる場合もある)については、『吉田孝監修、改訂レーダ技術、pp.262-264、電子情報通信学会、pp.274-275(1996) 』に説明されている。
モノパルス測距・測速では、図8に示すように、抽出された目標の周波数のΣ(f)とΔ(f)を用いて、次式の誤差電圧εpが算出される。
Figure 0005578866
ここで、
Σ ; 加算(受信データ1〜Nに重みづけ1を乗算後FFT)
Δ ; 減算(受信データの1〜N/2に−1を、N/2+1〜Nに重みづけ1を乗算後、FFT)
* ; 複素共役
Re ; 実数部
次いで、あらかじめ保存してあるΣとΔの周波数特性を用いて算出された誤差電圧εpの基準値ε0をテーブル化(ε0と周波数fの対応)しておき、その基準テーブルを用いて、上記の観測値εから、周波数値fpが抽出される。そして、抽出されたビート周波数fpを用いて、ステップS13〜S15の処理により、距離Rと速度Vとが算出される。
なお、重みづけについては、−1または1以外に、サイドローブを低減するためにテーラー分布によるテーラーウェイト等のウェイトを乗算してもよい。なお、テーラー分布については、例えば、『吉田孝監修、改訂レーダ技術、pp.262-264、電子情報通信学会、pp.134-135(1996) 』に説明されている。また、実施例1では、位相モノパルスについて述べたが、他の高精度周波数算出手法として、振幅比較モノパルス等を用いてもよい。振幅比較モノパルスについては、例えば、『吉田孝監修、改訂レーダ技術、pp.260-262、電子情報通信学会 』に説明されている。
次いで、振幅Aが算出され(ステップS17)、距離Rが正かどうかが調べられ(ステップS18)、距離Rが正であれば、距離Rと速度Vと角度Θの符号が反転され(ステップS19)、目標情報が保存される(ステップS20)。また、距離Rが負であれば、距離Rと速度Vと角度Θの符号が反転されずに、目標情報が保存される。
次いで、目標が終了したかどうかが調べられる(ステップS21)。すなわち、全ての目標に対する処理が終了したかどうかが調べられる。ステップS21において、目標が終了していないことが判断されると、目標番号が次の番号に変更され、ステップS11に戻って上述した処理が繰り返し実行される。一方、ステップS21において、目標が終了したことが判断されると、スイープ傾きが終了したかどうかが調べられる(ステップS23)。ステップS23において、スイープ傾きが終了していないことが判断されると、アップスイープまたはダウンスイープが変化され、ステップS11に戻って上述した処理が繰り返し実行される。
以上説明したMRAV手法により、ダウンチャープとアップチャープの速度V及び距離Rを算出することができる。しかし、このMRAV手法は目標車両の反射点が複数スイープ内で一定であることを前提としており、複数スイープ間の相対距離変化を用いて速度を算出している。もし、目標反射点が異なる場合には、速度誤差が生じ、その結果、距離誤差が生じる結果となる。
そこで、実施例1では、距離誤差を低減するために、図9に示すように、ダウンスイープとアップスイープとを用いて、ペアリング処理を実施して測距・測速を行う方式を用いる(ST1~ST4)。このペアリング処理のために、測距・測速部35は、ダウンチャープ(アップチャープ)を用いてMRAVにより算出された距離R、速度Vを用いて、次式により、ダウンチャープ(アップチャープ)におけるビート周波数fgd及びfguを算出する。
Figure 0005578866
ここで、
vu ; アップチャープの場合の速度
vd ; ダウンチャープの場合の速度
Ru ; アップチャープの場合の距離
Rd ; ダウンチャープの場合の距離
このビート周波数fgd及びfguを中心に、fgd±Δfgd及びfgu±Δfguをゲートサイズとする。すなわち、アップチャープの速度vu、距離Ru、角度Θu、振幅Aとを用いて、ダウンチャープのfdゲートを算出する(ステップS26)。具体的には、図10(b)に示すアップチャープのビート周波数fuに基づいて図10(c)に示すfdゲートを設定する。
次いで、ダウンチャープの速度vd、距離Rd、角度Θd、振幅Aとを用いて、アップチャープのfuゲートを算出する(ステップS27)。具体的には、図10(a)に示すダウンチャープのビート周波数fdに基づいて図10(d)に示すfuゲートを設定する。
次いで、ダウンチャープ及びアップチャープのバンク抽出信号のうち、互いに両者のゲートに同時に含まれるバンク信号fd及びfuを抽出する。具体的には、図10(a)に示すダウンチャープのビート周波数fdを積分処理により求めたビート周波数fumがfdゲート内に入るかどうかを判定する。図10(b)に示すアップチャープのビート周波数fuを積分処理により求めたビート周波数fdmがfuゲート内に入るかどうかを判定する。ビート周波数fuとビート周波数fdの内、両方のゲートに入るビート周波数fum,fdmを抽出する(ステップS28)。
次いで、ビート周波数fu,fdの両者の測角値が所定の範囲に入るビート周波数fu,fdを抽出し(ステップS29)、ビート周波数fu,fdを抽出した場合には(ステップS30)、ビート周波数fu,fdを用いて、次の関係式により、距離Rt、速度vtが算出される(ステップS31)。
Figure 0005578866
ここで、
Rt ; 目標距離
vt ; 目標速度
以上の処理が、MRAVによるペアリング処理と式(10)に示すFMCWによる測距・測速処理である。
なお、実施例1では、ダウンーアップスイープのペアリングの際に、MRAVにより算出したビート周波数を用いているが、測角値や振幅値等におけるゲートを含めてペアリングするようにしてもよい。
また、測距・測速のために、MRAVによるペアリングができない場合や、S/N(信号/雑音電力)が低く、MRAVでも精度が低い場合がある。このため、図2に示すように、ステップS25において、S/Nが所定のスレショルトを超えたかどうかを調べ、S/Nが所定のスレショルト以下である場合には、(7)式の速度を0に設定し(ステップS35)、ビート周波数から距離を算出する(ステップS36)。S/Nが所定のスレショルトを超えた場合には、MRAVによりペアリングができるかどか判定し(ステップS26〜S30)、ペアリングができない場合にはMRAV処理結果により、距離及び速度を出力し(ステップS32)、ペアリングができた場合に、FMCW処理により距離、速度を算出することができる(ステップS31)。
なお、実施例1では、ダウンチャープとアップチャープとの場合について述べたが、2種類の勾配の異なるスイープを用いることにより、同様の処理を実施することができる。2種類の勾配とは、ダウンチャープとアップチャープとで勾配の絶対値が異なる場合もあるが、ダウンチャープとダウンチャープやアップチャープとアップチャープとの場合でも、2種類の勾配として用いることもできる。
以上説明したように、本発明の実施例1に係るレーダ装置によれば、MRAVを用いてアップチャープ(ダウンチャープ)のビ−ト周波数のゲート範囲を設定して、抽出するために複雑なペアリングをする必要がなく、複雑背景下の複数目標の場合のように、多数の反射点によるビート周波数がある場合でも高精度な測距測速を実現できる。
なお、上述した実施例1に係るレーダ装置では、高速フーリエ変換(FFT)した後に、デジタルビーム形成(DBF)してビート周波数を求めるように構成したが、図5に示すように、デジタルビーム形成(DBF)した後に、高速フーリエ変換(FFT)してビート周波数を求めるように構成することもできる。
実施例1に係るレーダ装置は、FFTの周波数バンクには1目標しか含まれない場合を想定している。これに対して、複数目標がある場合には、ビート周波数を抽出する際に誤差が生じるため、誤差対策が必要である。このため、図11に示す実施例2に係るレーダ装置は、測距・測速部35aが、ダウンチャープ及びアップチャープの各々抽出されたビート周波数のバンク信号Xd及びXuをスイープ間でFFTし、目標を分離した上で、測角値によりペアリングして、測距・測速する。
図12は本発明の実施例2に係るレーダ装置で行われる計測処理を示すフローチャートである。図13は本発明の実施例2に係るレーダ装置で行われる処理手順を説明するための図である。
次に、上記のように構成される本発明の実施例2に係るレーダ装置の動作を、測距・速測および測角を行う計測処理を中心に、図12に示すフローチャート及び図13に示す処理手順を参照しながら説明する。以下では、図2に示すフローチャートとは異なる部分を中心に説明する。
まず、FFT部32によるダウンチャープとアップチャープとの第1FFTにより(ST1)、所定のスレショルドを超える周波数バンク信号Xd,Xuを抽出する。
次いで、測離・測速部35aは、抽出されたダウンスイープの周波数バンク信号Xd、アップスイープの周波数バンク信号Xu(DBFの角度軸のΣとΔ信号)を用いて、第2FFTを実施して(ST2)、ダウンスイープの周波数バンク信号XdsとXddと、アップスイープの周波数バンクXusとXudとを抽出する(ステップS37、ST3)。ここで、スイープにおいて周波数バンク信号Xd(Xu)が無い場合は、0埋めする。
次いで、抽出された周波数バンク信号XdsとXddと抽出された周波数バンク信号XusとXudとを用いて、角度軸の位相モノパルス測角により、測角値θd,θuを得る(ステップS38)。図13に示すように、1つのバンク内に複数のビート周波数Δf1,Δf2や、1つのバンク内に複数のビート周波数ΔF1,ΔF2がある場合には、測角値θd,θuにより分離する(ST4)。
次いで、複数の測角値θdとθuにおいて、所定の測角ゲート範囲内の測角値をもつビート周波数をペアリングし、ビート周波数fdtとfutを得る。図13では、ビート周波数Δf1とビート周波数ΔF1とがペアリングされ、ビート周波数Δf2とビート周波数ΔF2とがペアリングされ、次いで、ビート周波数fdtとfutにより、式(10)を用いて、複数目標の距離及び速度が算出される(ステップS39、ST5)。
以上説明したように、本発明の実施例2に係るレーダ装置によれば、FFT部32による第1FFTは、比較的短時間の各スイープ時間におけるFFTであることから、ビ−ト周波数軸上での分解能が低いため、測離・測速部35aによる第2FFTを実施することにより、長時間のFFT処理を実現でき、ビート周波数軸上の高い分解能で反射点を分離し、これをダウンチャープ信号とアップチャープ信号に適用して、各々のチャープで高分解能で分離した後、各々の測角値が近い反射点をペアリングし、距離、速度を算出することで、複数目標を分離して高精度に位置を同定できる。
図14は本発明の実施例3に係るレーダ装置の構成を示す系統図である。実施例3に係るレーダ装置は、MRAVとFMCWを組み合わせることにより、測距・測速精度を向上する実施例1に係るレーダ装置に、実施例2に係るレーダ装置で説明した第2FFTを測角部36aで実施して、測角部36aがダウンチャープかアップチャープの少なくとも一方の周波数バンクを分割し、複数目標を分離した上で、各々について測角するものである。
測角値の重複を避けるために、測角部36aは、各々の測角値の差を求め、所定の角度差以上の測角値を抽出する。各測角値に対しては、第1FFTにより算出した距離及び速度と同一の値を割り当てることにより、距離、速度、角度を算出することができる。
次に、上記のように構成される本発明の実施例3に係るレーダ装置の動作を、測距・速測および測角を行う計測処理を中心に、図15に示すフローチャート及び図16に示す処理手順を参照しながら説明する。以下では、図2に示すフローチャートとは異なる部分を中心に説明する。
まず、実施例1に係るレーダ装置のMRAV処理を実施する。すなわち、FFT部32によるダウンチャープとアップチャープとの第1FFTにより(ST1)、所定のスレショルドを超える周波数バンク信号Xd,Xuを抽出する(ステップS12a)。実施例3では、ステップS11〜S32までの処理が行われる。
次いで、測角部36aは、抽出されたダウンスイープの周波数バンク信号Xd、アップスイープの周波数バンク信号Xu(DBFの角度軸のΣとΔ信号)を用いて、第2FFTを実施して(ST2)、ダウンスイープの周波数バンク信号XdsとXddと、アップスイープの周波数バンクXusとXudとを抽出する(ステップS40)。ここで、スイープにおいて周波数バンク信号Xd(Xu)が無い場合は、0埋めする。
次いで、抽出された周波数バンク信号XdsとXddと抽出された周波数バンク信号XusとXudとを用いて、角度軸の位相モノパルス測角により、測角値θd,θuを得る(ステップS41)。図16に示すように、1つのバンク内に複数のビート周波数Δf1,Δf2がある場合には、測角値θd(θu)により分離する(ST3)。
次いで、複数の測角値θdとθuの中で、角度差が所定のスレショルドを超える角度差を抽出する。次いで、第1FFTにより抽出された周波数バンク信号Xd,Xuに対応した速度、距離を抽出し、測角値と組み合わせて出力する。
上説明したように、本発明の実施例3に係るレーダ装置によれば、請求項1の発明の効果に加え、第1FFTは、比較的短時間の各スイープ時間におけるFFTであることから、ビ−ト周波数軸上での分解能が低いため、第2FFTを実施することにより、長時間のFFT処理を実現でき、ビート周波数軸上の高い分解能で反射点を分離し、これをダウンチャープ信号とアップチャープ信号に適用して、各々のチャープで高分解能で分離した後、各々の測角値を算出することにより、複数目標を分離して高精度に位置を同定できる。
なお、2種類の勾配を持つ波形であれば、ダウンチャープ及びアップチャープに関わらず、2種類のダウンチャープ(アップチャープ)のみでもよい。
また、2種類の勾配を持つ波形の順番は、第2FFTを実施する上で、各々の勾配の中で等間隔であれば、交互の場合でも、連続する場合でもよい。例えば、実施例1乃至3では、スイープ波形として、ダウンチャープとアップチャープを交互に並べるものとしたが、図17に示すように、ダウンチャープのみ(又はアップチャープのみ)を連続してスイープした後、アップチャープのみ(ダウンチャープのみ)をスイープするようにしてもよい。
なお、図18に示す2種類のスイープの勾配の場合の、FMCW処理における測距・測速処理の一般式を次式に示す。
Figure 0005578866
ここで、
kd ; スイープの勾配
ku ; スイープの勾配
本発明は、車両までの距離および車両の速度を計測するレーダ装置に利用することができる。
10 アンテナ
11 アンテナ送信素子
12 アンテナ受信素子
20 送受信器
21 送信器
22 ミキサ
30 信号処理器
31 AD変換器
32 FFT部
33 DBF部
34 検出部
35,35a 測距・測速部(MRAV/FMCW)
36,36a 測角部

Claims (3)

  1. FMCW変調されたダウンチャープMd回とアップチャープMu回を繰り返すMd及びMuスイープ信号を送信する送受信器と、
    前記送受信器からの送信に応答して受信されたMd及びMuスイープ信号を高速フーリエ変換するFFT部と、
    前記FFT部でフーリエ変換することにより得られたMd及びMuスイープ信号から各スイープ信号の極大値を算出する際に、Md及びMuスイープの位相モノパルス又は振幅モノパルスによりビート周波数を算出し、ビート周波数(距離)−スイープ軸において、ビート周波数毎にスイープ方向に振幅積分し、所定のスレショルドを超えたダウンチャープ及びアップチャープの周波数バンク毎に、所定のスレショルドを超えたスイープ番号の相対距離とスイープ時刻により、最小2乗直線でフィッティングし、最小2乗直線の勾配よりダウンチャープ及びアップチャープの速度と距離とを算出し、算出されたダウンチャープ及びアップチャープの速度と距離とから求めたアップチャープ及びダウンチャープの周波数を中心とした所定のゲートサイズ内に、同時に含まれるアップチャープとダウンチャープとの前記周波数バンクを用いて、距離と速度を算出する測距・測角部と、
    を備えることを特徴とするレーダ装置。
  2. FMCW変調されたダウンチャープMd回とアップチャープMu回を繰り返すMd及びMuスイープ信号を送信する送受信器と、
    前記送受信器からの送信に応答して受信されたMd及びMuスイープ信号を第1高速フーリエ変換するFFT部と、
    前記FFT部でフーリエ変換することにより得られたMd及びMuスイープ信号から各スイープ信号の極大値を算出する際に、Md及びMuスイープの位相モノパルス又は振幅モノパルスによりビート周波数を算出し、所定のスレショルドを超えたダウンチャープ及びアップチャープのビート周波数のバンク番号の信号を各Lスイープで抽出し、抽出されたバンク番号の信号を第2高速フーリエ変換し、得られた周波数バンク信号をL分割し、ビート周波数軸で各々の信号を分離し、分離された各々の信号を用いて測角し、ダウンチャープとアップチャープとの測角値において所定の測角ゲート範囲内の測角値を持つビート周波数をペアリングして、ペアリングされたビート周波数を用いて距離と速度を算出する測距・測角部と、
    を備えることを特徴とするレーダ装置。
  3. FMCW変調されたダウンチャープMd回とアップチャープMu回を繰り返すMd及びMuスイープ信号を送信する送受信器と、
    前記送受信器からの送信に応答して受信されたMd及びMuスイープ信号を高速フーリエ変換するFFT部と、
    前記FFT部でフーリエ変換することにより得られたMd及びMuスイープ信号から各スイープ信号の極大値を算出する際に、Md及びMuスイープの位相モノパルス又は振幅モノパルスによりビート周波数を算出し、ビート周波数(距離)−スイープ軸において、ビート周波数毎にスイープ方向に振幅積分し、所定のスレショルドを超えたダウンチャープ及びアップチャープの周波数バンク毎に、所定のスレショルドを超えたスイープ番号の相対距離とスイープ時刻により、最小2乗直線でフィッティングし、最小2乗直線の勾配よりダウンチャープ及びアップチャープの速度と距離とを算出し、所定のスレショルドを超えたビート周波数のバンク番号の信号を各Lスイープで抽出し、抽出されたダウンチャープとアップチャープとの両方のバンク番号の信号を第2高速フーリエ変換し、得られた周波数バンク信号をL分割し、ビート周波数軸で各々の信号を分離し、分離された各々の信号を用いて測角し、複数の測角値の差が所定値を超えるものを測角値として出力する測距・測角部と、
    を備えることを特徴とするレーダ装置。
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