JP5577144B2 - 表装材の取付構造 - Google Patents

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Description

本発明は、表装材の取付構造に関する。
一般に、精神病院の病室、受刑者矯正施設、留置場等、自傷行為が危惧される者が収容される部屋の室内壁には、クッション性を有する表装材が用いられている。このような表装材には、できるだけ突出部や段差等の凹凸を設けないことに加え、身体の打ち付けや殴打等の衝撃に十分対応できる強度が必要とされる。
図5に示すように、上述した病室や留置場の室内壁としては、壁8の表面にクッション材24とクッション材22とをこの順で貼着してクッション材層20とし、さらにクッション材層20の表面を表層10で覆ったものが知られている。あるいは、壁8の表面にクッション材24を貼着し、これを表層10で覆ったものが知られている。かかる室内壁の表層10同士の合わせ部分には、表層10の一方の端部11aと他方の端部11bとの隙間が目地材40により埋められた、いわゆる目地が形成されている。
このような室内壁には、悪戯目的で、爪等により目地材40を繰返し傷つけ、露出された端部11a又は端部11bを起点とし、表装材が破損されやすいという問題がある。
こうした問題に対し、例えば、板状芯材に四方巻き込みで五面に、当接で残りの一面の少なくとも一部に鋼板を接着し、さらに四方巻き込み接着鋼板上にクッションシートを四方巻き込みで接着して覆ったクッション性壁面用パネルが提案されている(例えば、特許文献1)。このクッション性壁面用パネルは、コーナー部分となる側面間にコーキング材が充填されることで、クッションシート端縁の露出防止が図られている。このクッション性壁面用パネルによれば、パネルホルダーを横桟等に係合させる取付構造であるため、目地材を用いることなくクッション性壁面用パネル間の間隙をなくすことができる。加えて、クッションシート端縁を起点としたクッションシートの破損防止が図られている。
特開2004−204547号公報
しかしながら、特許文献1の技術では、クッション性壁面用パネル間の間隙を完全になくすことができない。このため、コーキング材が除去されると、クッションシートは、露出した端縁がクッション性壁面用パネル間から引き出され、破損されるおそれがある。
そこで、本発明は、自傷行為が危惧される者の身体を保護できると共に、表装材の破損を防止できる表装材の取付構造を目的とする。
本発明の表装材の取付構造は、長尺状で、その長さ方向に延びる凹条が形成され、該凹条を表側にして壁に固定された支持材により、クッション材層と該クッション材層の一方の面に設けられた表層とを有する表装材が壁に固定された表装材の取付構造であって、前記表層の端部は、前記凹条内に巻き込まれていると共に、前記凹条と略同等の長さで、前記凹条内に嵌挿された嵌挿材と前記凹条の内面とにより挟持され、前記嵌挿材は、目地材により覆われていることを特徴とする。
前記支持材は、その長さ方向に直交する断面が、略コ字状であることが好ましく、前記支持材は、固定される壁の表面から、前記凹条の開口面までの距離が、前記壁の表面から前記表層と前記クッション材層との境界までの距離と略同等であることがより好ましい。
本発明の表装材の取付構造によれば、自傷行為が危惧される者の身体を保護しつつ、表装材の破損の防止が図れる。
本発明の表装材の取付構造を適用した室内壁の正面図である。 本発明の表装材の取付構造の部分拡大正面図である。 図1のX−X断面図である。 図1のY−Y断面図である。 従来の表装材の取付構造の断面図である。
(表装材の取付構造)
本発明の一実施形態について、以下に図面を用いて説明する。図1は、本発明の表装材の取付構造を適用した室内壁1の正面図である。
図1に示すように、室内壁1は、略中央に略矩形の窓4が設けられ、窓4の左手側に表装材2a、窓4の上側に表装材2b、窓4の右手側に表装材2c、窓4の下側に表装材2dがそれぞれ設けられたものである。
表装材2aと表装材2bとの間には、その隙間を目地材40で埋めた目地3aが形成され、表装材2aと表装材2dとの間には、その隙間を目地材40で埋めた目地3dが形成されている。表装材2cと表装材2bとの間には、その隙間を目地材40で埋めた目地3bが形成され、表装材2cと表装材2dとの間には、その隙間を目地材40で埋めた目地3cが形成されている。表装材2aと窓4との間には、その隙間を目地材40で埋めた目地103aが形成され、表装材2bと窓4との間には、その隙間を目地材40で埋めた目地103bが形成されている。表装材2cと窓4との間には、その隙間を目地材40で埋めた目地103cが形成され、表装材2dと窓4との間には、その隙間を目地材40で埋めた目地103dが形成されている。
なお、表装材2a〜2dは、いずれもその構成が同様のものとされている。
次に、図1における目地3a、103aを例にして、本発明の表装材の取付構造(以下、単に取付構造ということがある)について図1〜4を用いて説明する。
目地3aの取付構造について、図1〜3を用いて説明する。この取付構造は、表装材同士の目地に適用されるものである。図2は、本発明の図1の目地3aを拡大した正面図であり、図3は、図1におけるX−X断面図である。
図1〜3に示すように、目地3aにおける取付構造は、窓4の左上角部から上方(天井方向)に延び、壁8に固定された支持材30により、表装材2a、2bが固定されたものである。
図3に示すように、表装材2a、2bは、壁8の表面にクッション材24とクッション材22とがこの順で積層されたクッション材層20と、クッション材層20の表面に設けられた表層10とで構成されたものである。
表装材2aと表装材2bとは、表装材2aのクッション材層20の端部21aと、表装材2bのクッション材層20の端部21bとが離間して配置され、端部21aと端部21bとの間には、支持材30が設けられている。
支持材30は、長尺状の底壁部32と、底壁部32の幅方向の両縁に略垂直に立設され、底壁部32の長さ方向に延びる一対の側壁部34とからなり、底壁部32と一対の側壁部34とで、支持材30の長さ方向に延びる凹条36が形成されたものである。即ち、支持材30は、その長さ方向に直交する断面が略コ字状とされたものである。ここで略コ字状とは、底壁部32の幅方向と側壁部34の高さ方向とが略直交するものであり、底壁部32と側壁部34との境界が曲面とされたものや傾斜面とされたものを含む形状である。
支持材30は、凹条36の開口面31が壁8の表側になるように、底壁部32を壁8に付け合せた状態で、底壁部32を貫通するビス70により固定されている。
壁8の表面から凹条36の開口面31までの距離は、壁8の表面から表層10とクッション材層20との境界までの距離と略同等とされている。即ち、本実施形態では、凹条36の側壁部34の高さh1と、クッション材層20の厚さとが略同等とされている。ここで、略同等とは、表層10とクッション材層20との境界面が、開口面31と面一であると目視で認識できる程度の状態である。
凹条36内には、表装材2aの表層10が側壁部34の端部で折り曲げられ、端部11aが側壁部34の内面に沿って巻き込まれていると共に、表装材2bの表層10が側壁部34の端部で折り曲げられ、端部11bが側壁部34の内面に沿って巻き込まれている。凹条36内には、凹条36の長さと略同等の長さの略四角柱形の嵌挿材50が嵌挿され、端部11aと端部11bとは、嵌挿材50と側壁部34の内面とで挟持されて凹条36内に固定されている。表装材2aと表装材2bとは、離間して支持材30に固定され、表装材2aと表装材2bとの間には、離間により形成された隙間を埋める目地材40が設けられている。
また、凹条36内には、底壁部32の内面に、嵌挿材50を囲むようにシール材60が設けられ、端部11a及び端部11bは、シール材60と当接するものとされている。
壁8の材質は、特に限定されず、コンクリート壁、木製の板壁等、いかなる材質であってもよい。
クッション材22は、人体が室内壁1に衝突した際に、その衝撃を緩和できるものであれば特に限定されず、例えば、発泡塩化ビニル、発泡ウレタン、発泡スチロール等の発泡樹脂のシート、ゴム製シート等のクッション性を有するものが挙げられる。クッション材22の厚さは、クッション材22の材質等を勘案して決定でき、例えば、3〜10mmとされる。
クッション材24は、クッション材22と同様である。
表層10は、容易に破損しないと共に、人体が衝突した際に、クッション材層20の衝撃緩和機能を阻害しないものであればよく、例えば、塩化ビニル等の樹脂製のシートや、発泡樹脂シートの一方の面に塩化ビニル製のシートを設け、他の面にメッシュ状の布を設けたもの等が挙げられる。表層10の厚さは、表層10の材質等を勘案して決定でき、例えば、2〜5mmとされる。
支持材30の材質は、特に限定されず、例えば、鉄、銅、アルミニウム、真鍮、ステンレス等の金属、強化プラスチック、木材等が挙げられ、中でも金属製が好ましい。金属製であれば、支持材30に必要な強度が確保され、人力により容易に破壊できないためである。
側壁部34の高さh1は、クッション材層20の厚さに応じて決定でき、例えば、6〜20mmとされる。
凹条36の開口面31の幅W1は、広すぎると、端部11a、11bへの挟持力が不十分となり、狭すぎると、嵌挿材50を凹条36内に嵌挿する際に、表層2a、2bに損傷を与えるおそれがある。
従って、開口面31の幅W1は、表層10の厚みや嵌挿材50の幅W2等を勘案して決定でき、例えば、8〜20mmとされる。
開口面31から底壁部32の内面までの距離、即ち凹条36の深さD1は、例えば、4〜18mmとされる。
嵌挿材50の材質は、特に限定されないが、例えば、支持材30の材質と同様のものが挙げられる。嵌挿材50の材質と支持材30の材質とは、同じであってもよいし、異なっていてもよい。
嵌挿材50の幅W2は、狭すぎると、端部11a、11bへの挟持力が不十分となり、広すぎると、嵌挿材50を凹条36内に嵌挿する際に、表層2a、2bに損傷を与えるおそれがある。
従って、嵌挿材50の幅W2は、開口面31の幅W1や表層10の厚さ等を勘案して決定でき、例えば、5〜15mmとされる。
嵌挿材50の高さH1は、凹条36内の嵌挿した際、嵌挿材50の端面52が開口面31から突出しないものであり、かつ端面52が端部11a、11bよりも開口面31側に位置するものとされる。端面52が端部11a、11bより底壁部32側に位置すると、嵌挿材50と側壁部34の内面とで端部11a、11bを挟持することができない上、目地材40が除去されると端部11a、11bが露出する。嵌挿材50の高さH1が、端面52が開口面31から突出するものであると、端面52上に設けられた目地材40の厚さが薄くなって、目地材40が剥離されやすくなるおそれがある。
従って、嵌挿材50の高さ1は、凹条36の深さD1や、表層2a、2bの巻き込み量を勘案して決定でき、例えば、5〜18mmとされる。
加えて、表層2a、2bに対する嵌挿材50の挟持力を十分に確保する観点から、端部11a、11bと端面52との距離は、3mm以上であることが好ましい。
目地材40は、表層10の材質等を勘案して決定でき、例えば、エポキシ樹脂を含有する樹脂等が挙げられる。
シール材60は、凹条36内に嵌挿材50を固定できるものであれば特に限定されず、例えば、目地材40と同様の樹脂や、接着剤、ゴム製のパッキン等が挙げられる。
なお、目地3b、3c、3dにおける取付構造は、目地3aにおける取付構造と同様である。
次に、目地103aにおける取付構造について、図1、4を用いて説明する。図4は、図1におけるY−Y断面図である。この取付構造は、表装材と窓・扉等の他の部材との目地に適用されるものである。
図1、4に示すように、目地103aにおける取付構造は、窓4の表装材2a側の周縁に沿って延びると共に、壁8に固定された支持材130により、表装材2aを固定するものである。
表装材2aと窓4とは、離間しており、表装材2aと窓4との間には、支持材130が設けられている。
支持材130は、長尺状の底壁部132と、底壁部132の幅方向の両縁に立設され、長さ方向に延びる一対の側壁部134とからなり、底壁部132と一対の側壁部134とで、支持材130の長さ方向に延びる凹条136が形成されたものである。即ち、支持材130は、その長さ方向に直交する断面が略コ字状とされたものである。
支持材130は、凹条136の開口面131が壁8の表側になるように、底壁部132を壁8に付け合せた状態で、底壁部132を貫通するビス70により固定されている。
壁8の表面から凹条136の開口面131までの距離は、壁8の表面から表層10とクッション材層20との境界までの距離と略同等とされている。即ち、本実施形態では、凹条136の側壁部134の高さh2と、クッション材層20の厚さとが略同等とされている。
凹条136内には、表装材2aの表層10が側壁部134の端部で折り曲げられ、端部11aが側壁部134の内面に沿って巻き込まれている。凹条136内には、凹条136と略同等の長さの略四角柱形の嵌挿材150が嵌挿され、端部11aは、嵌挿材150と側壁部134の内面とで挟持されて凹条136内に固定されている。表装材2aは、窓4と離間した状態で支持材130に固定され、表装材2aと窓4との間には、離間により形成された隙間を埋める目地材40が設けられている。
また、凹条136内には、側壁部134と嵌挿材150との間にシール材160が設けられ、端部11aは、シール材160と当接するものとされている。
支持材130の材質は、支持材30の材質と同様である。
側壁部134の高さh2は、側壁部34の高さh1と同様である。
凹条136の開口面131の幅W3は、広すぎると、端部11aへの挟持力が不十分となり、狭すぎると、嵌挿材150を凹条136内に嵌挿する際に、表層2aに損傷を与えるおそれがある。
従って、開口面131の幅W3は、表層10の厚みや嵌挿材150の幅W4等を勘案して決定でき、例えば、6〜18mmとされる。
開口面131から底壁部132の内面までの距離、即ち凹条136の深さD2は、凹条36の深さD1と同様である。
嵌挿材150の材質は、嵌挿材50の材質と同様である。
嵌挿材150の幅W4は、狭すぎると、端部11aへの挟持力が不十分となり、広すぎると、嵌挿材150を凹条136内に嵌挿する際に、表層2aに損傷を与えるおそれがある。
従って、嵌挿材150の幅W4は、開口面131の幅W3や表層10の厚さ等を勘案して決定でき、例えば、4〜14mmとされる。
嵌挿材150の高さH2は、嵌挿材50の高さH1と同様である。
シール材160は、シール材60と同様である。
なお、目地103b、103c、103dにおける取付構造は、目地3aにおける取付構造と同様である。
(施工方法)
本発明の室内壁の施工方法は、壁に支持材を固定する工程(支持材固定工程)と、固定された支持材の凹条に表層の端部を巻き込むと共に、凹条内に嵌挿材を嵌挿して表装材を固定する工程(嵌挿工程)と、嵌挿材を目地材で覆う工程(封止工程)とを有するものである。
以下、図1に示す室内壁1の施工方法について説明する。
まず、窓4の周縁に沿って支持材130をビス70で壁8に固定すると共に、窓4の上縁の両端から上方(天井方向)に延びる支持材30と、窓4の下縁の両端から下方(床方向)に延びる支持材30とをビスで壁8に固定する。こうして、支持材30と支持材130とにより、表装材2a〜2dを固定する枠組を設ける(支持材固定工程)。
壁8が露出した面に、クッション材24を接着剤で貼着し、さらにクッション材24にクッション材22を接着剤で貼着してクッション材層20を形成する。クッション材層20の表面に表層10を接着剤で貼着する。この際、クッション材層20は、その端部が支持材30の側壁部34又は支持材130の側壁部134の外面に当接され。加えて、表層10は、クッション材層20を覆い、かつその端部が凹条36及び凹条136にかかる寸法とされる。
目地3aにおける表装材2a、2bの取り付けは、まず、凹条36内にシール材60を設ける。シール材60が接着剤等である場合、シール材60は、前記接着剤等が底壁部32の内面に塗布されることで設けられる。また、シール材60がゴム製のパッキン等の成形物である場合には、シール材60は、前記成形物が底壁部32の内面に配置されることで設けられる。
凹条36内にシール材60を設けた後、側壁部34の内面に接着剤を塗布し、表装材2aの表層10の端部11aを凹条36内に巻き込むように挿入すると共に、表装材2bの表層10の端部11bを凹条36内に巻き込むように挿入する。この際、端部11a及び端部11bは、シール材60に当接するものとされる。
次いで、嵌挿材50を凹条36内に打ち込んで、嵌挿材50と側壁部34の内面とで端部11aと端部11bとを挟持する(嵌挿工程)。
嵌挿工程の終了段階では、表装材2aと表装材2bとが離間して、隙間が形成されている。このため、表装材2aと表装材2bとの隙間に目地材40を充填し、嵌挿材50を目地材40で覆うと共に前記隙間を封止する(封止工程)。
目地3bにおける表装材2b、2cの取り付け、目地3cにおける表装材2c、2dの取り付け、目地3dにおける表装材2a、2dの取り付けは、目地3aにおける表装材2a、2bの取り付けと同様である。
目地103aにおける表装材2aの取り付けは、まず、凹条136内にシール材160を設ける。凹条136内にシール材160を設けた後、底壁部134の内面に接着剤を塗布し、表装材2aの表層10の端部11aを凹条36内に巻き込むように挿入する。この際、端部11aは、シール材160に当接するものとされる。
次いで、嵌挿材50を凹条136内に打ち込んで、嵌挿材150と側壁部134の内面とで端部11aを挟持する(嵌挿工程)。
嵌挿工程の終了段階では、表装材2aと窓4とは離間して、隙間が形成されている。このため、表装材2aと窓4との隙間に目地材40を充填し、嵌挿材150を目地材40で覆うと共に、前記隙間を封止する(封止工程)。
目地103bにおける表装材2bの取り付け、目地103cにおける表装材2cの取り付け、目地103dにおける表装材2dの取り付けは、目地103aにおける表装材2aの取り付けと同様である。
壁8と天井面との境界は、目地103aと同様にして、表装材2a、2b、2cを取り付けることができる。また、壁8と床面との境界は、目地103aと同様にして、表装材2a、2c、2dを取り付けることができる。
本発明によれば、壁に取り付けられる表装材がクッション材層を備えているため、該クッション材層により壁面に人体が衝突した際の人体への衝撃を緩和することができる。加えて、表層の端部が、支持材の凹条内に巻き込まれ、凹条と略同等の長さで、凹条内に嵌挿された嵌挿材と凹条の内面とにより挟持されているため、目地材が除去されても、凹条全体にわたって表層の端部が露出せず、表層の端部に手指を掛けて表層を剥離したりすることができない。さらに、目地材が除去されても、表層が剥離されないため、表層に覆われたクッション材層は、露出せず、剥離されたりすることがない。こうして、表装材の破損の防止を図ることができる。
本発明は上述の実施形態に限定されるものではない。
上述の実施形態では、本発明の取付構造を窓4が設置された室内壁1に適用したものであるが、本発明の取付構造は、ドアが設置された壁、無窓の壁、外壁等、あらゆる壁に適用できる。
上述の実施形態では、クッション材層20がクッション材22、24の2層とされているが、例えば、クッション材層20は1層のクッション材で構成されていてもよいし、3層以上のクッション材で構成されていてもよい。あるいは、クッション材層20は、クッション材22とクッション材24との間に、他の樹脂層やメッシュ状の布が設けられたものであってもよい。
上述の実施形態では、表装材2a〜2dが、全て同じ構成とされているが、表装材2a〜2dの構成は、相互に異なっていてもよい。また、表装材2a〜2dは、クッション材層20の一方の面に表層10が設けられたものとされているが、例えば、クッション材層20の他方の面に他の樹脂層やメッシュ状の布が設けられたものであってもよい。
上述の実施形態では、支持材30又は支持材130がビス70により壁8に固定されているが、支持材30又は支持材130の壁8への固定は、壁8の材質を勘案して決定でき、例えば、釘やボルト等の固定具を用いてもよい。
上述の実施形態では、支持材30が、その長さ方向に直交する断面が略コ字状とされているが、例えば、支持材は、その長さ方向の断面が、U字状、V字状、H字状又は半円状であってもよい。ただし、支持材30の長さ方向の断面をU字状、V字状又は半円状とすると、支持材30の側壁部34の外面形状に応じてクッション材層20の端部21a、21bを調整したり、側壁部34の内面形状に応じて嵌挿材50の形状を選択する必要がある。加えて、壁8との接触面積が小さいため、壁8への固定が不安定となる。
また、支持材30の長さ方向の断面をH字状とすると、凹条の深さが不十分となり、表層2a、2bに対する挟持力が不十分となるおそれがある。
従って、支持材30は、その長さ方向の断面が略コ字状であることが好ましい。
支持材130の形状は、支持材30と同様に、その長さ方向に直交する断面がU字状、V字状、H字状又は半円状であってもよい。
上述の実施形態では、凹条36内にシール材60が設けられているが、凹条36内には、シール材60が設けられていなくてもよい。ただし、シール材60が設けられていることで、嵌挿材50を凹条36内に強固に固定できる。
同様に、上述の実施形態では、凹条136内にシール材160が設けられているが、凹条136内には、シール材160が設けられていなくてもよい。ただし、シール材160が設けられていることで、嵌挿材150を凹条136内に強固に固定できる。
上述の実施形態では、支持材30の側壁部34の高さh1と、壁8の表面から表層10とクッション材層20との境界までの距離が略同等とされている。しかしながら、側壁部34の高さh1は、壁8の表面から表層10とクッション材層20との境界までの距離より長くてもよいし、短くてもよい。ただし、側壁部34の高さh1が、壁8の表面から表層10とクッション材層20との境界までの距離より長いと、側壁部34の上端により室内壁1に凸条が形成され、人体が衝突した際に人体に痛みを与えることがある。加えて、表層10とクッション材層20との間に隙間を生じるおそれがある。側壁部34の高さh1が、壁8の表面から表層10とクッション材層20との境界までの距離より短いと、嵌挿材50と側壁部34の内面とによる表層2a、2bを挟持力が不十分となり、表層2a、2bが引き抜かれるおそれがある。
従って、支持材30の側壁部34の高さh1は、壁8の表面から表層10とクッション材層20との境界までの距離と略同等であることが好ましい。
支持材136の側壁部134の高さh2は、支持材30の側壁部34の高さh1と同様に、壁8の表面から表層10とクッション材層20との境界までの距離より長くてもよいし、短くてもよい。ただし、支持材130の側壁部134の高さh2は、壁8の表面から表層10とクッション材層20との境界までの距離と略同等であることが好ましい。
上述の実施形態では、嵌挿材50の形状が、略四角柱形とされているが、例えば、嵌挿材50の形状は、略円柱形であってもよく、三角柱形、五角柱形、六角柱形等の多角柱形であってもよい。ただし、端部11a、11bを強固に挟持する観点から、嵌挿材は、四角柱形であることが好ましい。
また、嵌挿材150は、嵌挿材50と同様に、略円柱形であってもよく、三角柱形、五角柱形、六角柱形等の多角柱形であってもよい。ただし、端部11aを強固に挟持する観点から、嵌挿材は、四角柱形であることが好ましい。
上述の実施形態では、壁8にクッション材層20と表層10とを順次積層して室内壁1を施工しているが、例えば、クッション材層20と表層10とからなるパネルを予め準備し、このパネルを露出した壁8に貼着して室内壁1を施工してもよい。
2a、2b、2c、2d 表装材
8 壁
10 表層
11a、11b 端部
20 クッション材層
30、130 支持材
31、131 開口面
36、136 凹条
40 目地材
50、150 嵌挿材

Claims (3)

  1. 長尺状の底壁部と、該底壁部の幅方向の両縁に立設され、前記底壁部の長さ方向に延びる一対の側壁部とを備え、その長さ方向に延びる凹条が形成され、該凹条を表側にして壁に固定された支持材により、クッション材層と該クッション材層の一方の面に設けられた表層とを有する表装材が壁に固定された表装材の取付構造であって、
    前記表層の端部は、前記凹条内に巻き込まれていると共に、前記凹条と略同等の長さで、前記凹条内に嵌挿された嵌挿材と前記側壁部の内面とにより挟持され、
    前記嵌挿材は、前記凹条の開口面から突出せず、
    前記凹条内には、前記側壁部と前記嵌挿材との間にシール材が設けられ、
    前記嵌挿材は、目地材により覆われていることを特徴とする表装材の取付構造。
  2. 前記支持材は、その長さ方向に直交する断面が、略コ字状であることを特徴とする、請求項1に記載の表装材の取付構造。
  3. 前記支持材は、固定される壁の表面から、前記凹条の開口面までの距離が、前記壁の表面から前記表層と前記クッション材層との境界までの距離と略同等であることを特徴とする、請求項1又は2に記載の表装材の取付構造。
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