JP5574487B2 - プラグイン分電盤 - Google Patents
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Description
一方で、特許文献2に示されるプラグイン分電盤は、幹線バーが露出すること無く、感電の恐れが無いが、取付プラグが幹線バーに取り付けられているので、ブレーカの取付位置が決定されてしまい、ブレーカを取付可能な最大容量のピッチでしか取付けをすることができなかった。
本発明は、上記問題を解決し、ブレーカを取り外す場合に、安全に取り外し作業を行うことができるプラグイン分電盤を提供することを目的とする。
並列に配設された複数本の幹線バー及び取付レールを有する幹線バーユニットを有し、前記幹線バーに電気的に接続するブレーカが着脱自在に取り付けられるプラグイン分電盤であって、
下側に開放する差し込み口が形成され、当該差し込み口が前記幹線バーに差し込まれる第1受金具と、差し込み口が形成され、前記第1受金具と電気的に接続され、前記ブレーカが取り付けられる第2受金具とからなる受金具部と、
前記受金具部を覆うように保持する絶縁体の筐体とから構成され、前記幹線バーユニットに取り付けられる基アダプタを有し、この筐体には第2受金具と同一位置に、差し込み孔が連通形成されており、
この基アダプタ上に取付けられてブレーカを支持する取付アダプタには前記差し込み孔を貫通して第2受金に差し込まれる差し込み片が突出されており、前記受金具部をブレーカの1個の端子に対して複数個配設するとともに、前記差し込み片の突出位置を変更することにより、ブレーカに接続する幹線バーを任意に選択可能とした
ことを特徴とする。
また、容量や極数、形状が異なるブレーカに交換する際にも、交換するブレーカに合った取付アダプタ用意して、交換するブレーカ及び取付アダプタ交換するだけでよく、基アダプタを交換する必要が無く安全である。また、外形寸法が異なるブレーカを変更する際には取付アダプタを搭載した基アダプタごと交換することも可能となるのは当然のことである。
このため、ブレーカを取り外す場合に、幹線バーが露出することなく、また受金具部は筐体で覆われているので、安全にブレーカの取り外し作業を行うことができる。
また、ブレーカ負荷側の出線端子を基アダプタに形成したため、ブレーカの取り外し作業、取り付け作業において電線を取外し、取付け作業が省略できるものである。さらに、差し込み片の突出位置を変更することにより、ブレーカに接続する幹線バーを任意に選択可能としたので、特定の相に負荷が集中的に接続されることを防止することができる。
以下に図面を参照しつつ、本発明の好ましい実施の形態(第1の実施形態)を示す。図1に示されるように、本発明のプラグイン分電盤100は、幹線ユニット10、基アダプタ20、取付アダプタ30とから構成されている。幹線ユニット10は、並列して垂直に配設された複数の幹線バー11が一対の取付レール12間に組付られて構成されている。図に示される実施形態では、プラグイン分電盤100は、4本の幹線バー11を有する、3相4線式の分電盤である。
本実施形態では、取付レール12の断面形状は、“コ”字形状であり、取付レール12は、開放部分が互いに向合わせとなるように配設されている。取付レール12の上面は、基アダプタ20が載置される載置面12aとなっている。
取付アダプタ30には、ブレーカ80が取り付けられ、基アダプタ20には取り付けアダプタ30が取り付けられる。
受金具部21は、下側に開放した差し込み口21dが形成された第1受金具21aと、上側に開放した差し込み口21eが形成された第2受金具21bとから構成されている。第1受金具21a及び第2受金具21bは、弾性金属板が左右対称に屈曲されて形成されている。第1受金具21aと第2受金具21bとは、それぞれの基部が接合されて、電気的に接続している。受金具部21と幹線バー11は同一ピッチに配設されている。基アダプタ20には、第1受金具21a(幹線バー11)と電気的に接続しない上側に開放した差し込み口23a、24aが形成された負荷側受金具部23、24が、第2受金具21bに並設されている。負荷側受金具23、24は、筐体22に覆われて保持されている。
図3や図4に示されるように、電源側導体32、33及び負荷側導体34、35と電気的に接続し、基アダプタ20の第2受金具21b、負荷側受金具23に差し込まれる差し込み片32a、33a、34a、35aが筐体31の下端から下方に突出形成されている。本実施形態では、差し込み片32a、33a、34a、35aは、それぞれ、電源側導体32、33及び負荷側導体34、35と一体に形成されている。なお、差し込み片32a、33a、34a、35aが、可撓撚り線等の導体で、それぞれ、電源側導体32、33、負荷側導体34、35と電気的に接続されている構成であっても差し支えない。なお、本実施形態においては“コ”字形状に形成した取付アダプタ30の筐体31について説明したが、取付アダプタ30の負荷側導体34、35の保持部のみを分割可能に形成し、取付アダプタ30を基アダプタ20に取り付けてから保持部のみを後から取りつけが可能となるような形状でも良いものである。
ブレーカ80を交換する際には、ブレーカ80が取り付けられた取付アダプタ30を基アダプタ20から取り外して交換するので、幹線バー11が露出することが無く、また、受金具部21は筐体22で覆われているので、安全に取り外し作業を行うことができる。
なお、容量や形状が異なるブレーカ80に交換する際には、交換するブレーカ80に合った取付アダプタ30を用意し、前記交換するブレーカ80及び取付アダプタ30交換するだけでよく、基アダプタ20を交換する必要が無く、安全である。また、外形寸法が異なるブレーカを変更する際には取付アダプタを搭載したまま基アダプタを交換することも可能となるのは当然のことである。
図5に第2の実施形態のプラグイン分電盤200を示し、以下に、第1の実施形態のプラグイン分電盤100と異なる点について第2の実施形態のプラグイン分電盤200を説明する。第2の実施形態では、取付アダプタ50は、ブレーカ80の電源側端子のみを覆う略“L”字形状である。また、基アダプタ40には、負荷側導体が接続する出線端子は有していない。負荷側導体91、92は、直接ブレーカ80の負荷側に接続される。なお、第1の実施形態及び第2の実施形態においては第2受金具21bが上側開放された構造について説明したが、ブレーカ80の電源側付近にブレーカ80方向に開放させた第2受金具21bを形成し、ブレーカ80からの電源側導体を差し込み、第1受金具21aと第2受金具21bを導体などで電気的に接続させるような構造であっても問題ないものである。
図6〜図8に第3の実施形態のプラグイン分電盤300を示し、以下に、第1の実施形態のプラグイン分電盤100と異なる点について第3の実施形態のプラグイン分電盤300を説明する。図6に示されるように、第3の実施形態では、取付レール13の載置面13aには、一定間隔をおいて取付孔13bが形成されている。第3の実施形態の基アダプタ60の筐体61の両端には、取付孔61aが形成されている。取付ネジを取付孔61aに挿入して取付孔13bに係合させることにより、基アダプタ60を取付レール13に確実に固定できるようになっている。基アダプタ60の筐体61には、係止片受部61bが形成されている。
11 幹線バー
12 取付レール(第1の実施形態、第2の実施形態)
12a 載置面
13 取付レール(第3の実施形態)
13a 載置面
13b 取付孔
20 基アダプタ(第1の実施形態)
21 受金具部
21a 第1受金具
21b 第2受金具
21d 差し込み口
21e 差し込み口
22 筐体
22a 固定面
22b 固定面
22c 差し込み口
22d 載置部
22e 支持部
22f 支持部
22i 差し込み孔
23 負荷側受金具
23a 差し込み口
24 負荷側受金具
25 出線端子
26 出線端子
30 取付アダプタ(第1の実施形態)
31 筐体
32 電源側導体
32a 差し込み片
33 電源側導体
33a 差し込み片
34 負荷側導体
34a 差し込み片
35 負荷側端子
35a 差し込み片
40 基アダプタ(第2の実施形態)
50 取付アダプタ(第2の実施形態)
60 基アダプタ(第3の実施形態)
61 筐体
61a 取付孔
61b 係止片受部
61c 取付孔
70 取付アダプタ(第3の実施形態)
71 筐体
71a 負荷側導体受部
71b 負荷側導体受け孔
71c 負荷側導体受け孔
71e ブレーカ載置部
71f 電源側導体挿入孔
71g 案内面
71h 係止片
71i ストッパー
71j 孔部
71k 取付孔
72 電源側導体
72a 差し込み片
73 電源側導体
73a 差し込み片
74 負荷側導体
74a 差し込み片
75 負荷側導体
75a 差し込み片
80 ブレーカ
91 負荷側導線
91a 負荷側導線端子
92 負荷側導線
92a 負荷側導線端子
100 プラグイン分電盤(第1の実施形態)
200 プラグイン分電盤(第2の実施形態)
300 プラグイン分電盤(第3の実施形態)
Claims (3)
- 並列に配設された複数本の幹線バー及び取付レールを有する幹線バーユニットを有し、前記幹線バーに電気的に接続するブレーカが着脱自在に取り付けられるプラグイン分電盤であって、
下側に開放する差し込み口が形成され、当該差し込み口が前記幹線バーに差し込まれる第1受金具と、差し込み口が形成され、前記第1受金具と電気的に接続され、前記ブレーカが取り付けられる第2受金具とからなる受金具部と、
前記受金具部を覆うように保持する絶縁体の筐体とから構成され、前記幹線バーユニットに取り付けられる基アダプタを有し、この筐体には第2受金具と同一位置に、差し込み孔が連通形成されており、
この基アダプタ上に取付けられてブレーカを支持する取付アダプタには前記差し込み孔を貫通して第2受金に差し込まれる差し込み片が突出されており、前記受金具部をブレーカの1個の端子に対して複数個配設するとともに、前記差し込み片の突出位置を変更することにより、ブレーカに接続する幹線バーを任意に選択可能とした
ことを特徴とするプラグイン分電盤。 - ブレーカを取り付けるとともに基アダプタに取り付けられる取付アダプタを更に有し、
前記取付アダプタは、
一端をブレーカの電源側と接続し、他端を前記第2受金具と接続する電源側導体と、
前記電源側導体を保持する絶縁体の筐体を有することを特徴とする請求項1記載のプラグイン分電盤 - ブレーカの負荷側と接続された負荷側導体と、
前記負荷側導体を保持する絶縁体の筐体を有し、
前記基アダプタは、
上側に開放した差し込み口が形成され、当該差し込み口に前記負荷側導体が差し込まれる負荷側受金具と、
前記負荷側受金具と電気的に接続し、負荷側導線が接続される出線端子を更に有することを特徴とする請求項2に記載のプラグイン分電盤。
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