JP5572992B2 - 画像処理装置、撮像装置及び画像処理プログラム - Google Patents

画像処理装置、撮像装置及び画像処理プログラム Download PDF

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Description

本発明は、画像処理装置、撮像装置及び画像処理プログラムに関する。
従来、単板式の撮像素子を有したデジタルカメラやデジタルビデオカメラ等において、撮像された画像における色モアレ等の偽色を低減させる色補間処理に関する様々な技術が開発されている。
例えば、特許文献1は、第1色情報及び第2色情報を少なくとも含む画像データに対して、補間対象画素の周辺の第1色情報及び/又は第2色情報に応じて、補間対象画素における第1色情報の補間値を求めるとともに、その補間対象画素を含む局所領域の画像構造を判定して、その判定結果に応じて第1色情報の補間値決定における第2色情報の寄与率を変更することで、偽色を低減させる技術を開示している。
特開2001−338285号公報
しかしながら、特許文献1のような従来技術では、画像データ全ての画素位置において、画像構造の判定を行う必要がある。その結果、そのための演算量が大きくなり、色補間処理を含めた画像処理全体の演算速度の低下を招いてしまう。
上記従来技術が有する問題に鑑み、本発明の目的は、画像データにおける偽色低減のための色補間処理の高速化を図ることができる技術を提供することにある。
発明を例示する画像処理装置の一態様は、異なる色成分の画素値を有する複数の画素で構成される画像の第1の色成分の画素値を有する処理対象画素の第2の色成分の補間値を、処理対象画素の近傍の第2の色成分の画素値を有する複数の画素のうちの少なくとも1つ以上の画素からなる第1のグループの画素の画素値を用いて補間する第1の補間部と、処理対象画素の第2の色成分の補間値を、処理対象画素の近傍の第2の色成分の画素値を有する複数の画素のうちの第1のグループの画素とは異なる少なくとも1つ以上の画素からなる第2のグループの画素の画素値を用いて補間する第2の補間部と、第1の補間部と第2の補間部とで各々求めた第2の色成分の補間値のうち、処理対象画素の第1の色成分の画素値に近い値の方の補間値を選択して、処理対象画素の第1の色成分の画素値と選択された第2の色成分の補間値とから処理対象画素の第1の色差を算出する第1の色差算出部と、を備える。さらに、第1の色差を強調する色差強調部を備える。
また、第1のグループの画素と第2のグループの画素とは、処理対象画素に対して互いに異なる方向の直線上に配置されていても良い。
また、処理対象画素の第2の色成分の補間値を、処理対象画素の近傍の第2の色成分の画素値を有する複数の画素の画素値を用いて補間する第3の補間部と、処理対象画素の第1の色成分の画素値と第3の補間部によって求めた第2の色成分の補間値とから第2の色差を算出する第2の色差算出部と、第1の色差と第2の色差とのうち、彩度が小さい方を選択する色差選択部と、をさらに備えても良い。
また、処理対象画素の近傍の第2の色成分の画素値を有する複数の画素は、第1のグループの画素と第2のグループの画素とから成っても良い。
本発明の撮像装置は、被写体像を撮像して画像を生成する撮像部と、本発明の画像処理装置と、を備える。
本発明の画像処理プログラムは、コンピュータを、本発明の画像処理装置として機能させる。
本発明によれば、画像データにおける偽色低減のための色補間処理の高速化を図ることができる。
本発明の一の実施形態に係る電子カメラ10の構成を示すブロック図 撮像素子2によって撮像されたRAW画像データの一部を示す図 電子カメラ10による画像処理のフローチャート 電子カメラ10のCPU5におけるRAW画像データのフローを示す図
図1は、本発明の一の実施形態に係る電子カメラ10の構成図である。
電子カメラ10は、撮像レンズ1、撮像素子2、A/D変換部3、バッファメモリ4、CPU5、カードインタフェース(カードI/F)6、操作部材8、記憶部9及び表示部11から構成される。そして、バッファメモリ4、CPU5、カードI/F6、操作部材8、記憶部9及び表示部11は、バス12を介して情報伝達可能に接続されている。なお、図1は電子カメラ10の主要部分のみを示す。例えば、図1において、CPU5の指令に従って、撮像素子2及びA/D変換部3に撮影指示のタイミングパルスを発するタイミングジェネレータ等は省略されている。
撮像レンズ1は、複数の光学レンズにより構成され、被写体像を撮像素子2の受光面に結像する。
撮像素子2は、その受光面上に配置された複数の画素の各々に、R(赤)、G(緑)又はB(青)のいずれかのカラーフィルタがベイヤ配列型に設けられたCCDやCMOSの半導体イメージセンサ等であり、適宜選択して用いることができる。図2は、撮像素子2によって撮像されたRAW画像データの一部を示す。それぞれのセルが1つの画素を表す。各セルの先頭の記号R、G及びBは、各カラーフィルタを有する画素を示し、それらが2次元的に配列されている。これらの記号に続く2桁の数字は画素の位置を示す。
この撮像素子2は、CPU5の指令を受けてタイミングジェネレータ(不図示)が発するタイミングパルスに基づいて動作し、前方に設けられた撮像レンズ1によって結像される被写体像を取得する。撮像素子2から出力された画像信号は、A/D変換部3にてデジタル信号に変換される。デジタルの画像信号は、フレームメモリ(不図示)に一時的に記録された後、バッファメモリ4に記録される。バッファメモリ4には、半導体メモリのうち、任意の不揮発性メモリを適宜選択して用いることができる。
CPU5は、ユーザによって操作部材8の電源釦が押され電子カメラ10に電力が供給されると、記憶部9に記憶されている制御プログラムや画像処理プログラムを読み込み、電子カメラ10を初期化する。CPU5は、操作部材8を介してユーザからの指示の信号を受信し制御プログラムに基づいて、タイミングジェネレータ(不図示)に対して被写体像の撮像指令の出力を行ったり、撮像された画像の画像処理を行ったりする。さらに、CPU5は、カードメモリ7や記憶部9への記録及び表示部11への表示等の制御をも行う。CPU5には、一般的なコンピュータのCPUを使用することができる。
カードI/F6には、カードメモリ7が着脱可能に装着される。バッファメモリ4に記録される画像は、CPU5で画像処理された後、JPEG形式やYUV形式等のファイルとしてカードメモリ7に記録される。
操作部材8は、ユーザによる部材操作の内容に応じた操作信号をCPU5に出力する。操作部材8には、例えば、電源釦、撮影モード等のモード設定釦及びレリーズ釦等の操作部材を有する。なお、操作部材8は、後述する表示部11の画面の前面に設けられるタッチパネル式の釦であっても良い。
記憶部9は、電子カメラ10が撮像した画像データや、CPU5が電子カメラ10を制御するための制御プログラム等の各種プログラム等を記憶する。さらに、記憶部9は、画像処理で用いる各種係数のデータも記憶する。記憶部9に記憶されるプログラムやデータは、バス12を介して、CPU5から適宜参照することができる。記憶部9は、一般的なハードディスク装置や光磁気ディスク装置、又は半導体メモリ等の記憶装置を適宜選択して用いることができる。
表示部11は、構図確認用の低解像度画像(いわゆる、スルー画)や撮像した画像又はモード設定画面等を表示する。表示部11には、液晶モニタ等を適宜選択して用いることができる。
次に、本実施形態に係る電子カメラ10により撮像された画像に対する画像処理ついて、図3の画像処理のフローチャートを参照しながら説明する。
ユーザにより操作部材8の電源釦が押され電子カメラ10に電力が供給されると、CPU5は、記憶部9に記憶されている制御プログラム及び画像処理プログラムを読み込み、電子カメラ10を初期化する。CPU5は、ユーザからの被写体像の撮像指示が出されるまで待機する。なお、以下の説明において、ユーザによる操作部材8のモード設定釦によって、ポートレートや風景等の静止画像の撮像モードが選択されているものとする。
ステップS10:ユーザによって操作部材8のレリーズ釦が押されると、CPU5は、撮像指示が出されたと判断して、タイミングジェネレータ(不図示)に対して撮像指令を出す。タイミングジェネレータ(不図示)は、タイミングパルスを撮像素子2に発し、撮像素子2は撮像レンズ1によって結像された被写体像を撮像する。撮像されたRAW画像データは、A/D変換部3によってデジタルのRAW画像データに変換され、バッファメモリ4に記録される。
ステップS11:CPU5は、バッファメモリ4からRAW画像データを読み込んで、RAW画像データに対して、ホワイトバランス補正や補間ガンマ変換等の画像処理を行う。
ステップS12:CPU5は、ステップS11で画像処理されたRAW画像データに対して、公知の輝度画像を算出する方法を用いて輝度画像Yを生成する。CPU5は、生成された輝度画像Yを、バッファメモリ4に記録する。
ステップS13:CPU5は、後に詳細説明する、図4に示すCPU5におけるRAW画像データに対する画像処理に基づいて、色差画像Cr及びCbを生成する。CPU5は、生成された色差画像Cr及びCbを、バッファメモリ4に記録する。
ステップS14:CPU5は、ステップS12及びステップS13で生成した輝度画像Yと色差画像Cr及びCbとから、次式(1)に基づいてRGB画像へ変換する。
Figure 0005572992
ここで、i及びjは、自然数で各画像の画素の位置を示し、i=1,2,…,M、及びj=1,2,…,Nである。また、3×3行列の各成分mは、製造時において決められ、それらのデータは記憶部9にあらかじめ記録されている。
ステップS15:CPU5は、RGB画像に対して、ガンマ補正、彩度強調や輪郭強調等の画像処理を行う。CPU5は、画像処理されたRGB画像を、JPEG形式やYUV形式等のファイルとしてカードメモリ7や記憶部9に記録して一連の処理を終了する。
次に、上述したように、図3のステップS13における色差画像生成の処理について、図4のCPU5におけるRAW画像データのフローを示す図を参照しながら説明する。なお、以下の説明では、色差推定画素(処理対象画素)として、画素R33及びB44に対する画像処理を中心に説明するが、他の画素R、G及びBに対しても同様の処理が行われる。
CPU5は、バッファメモリ4からステップS11において画像処理されたRAW画像データを読み込む。そして、RAW画像データのG成分の画素の画素値が、第1の補間部101、第2の補間部102及び第3の補間部105にそれぞれ入力される。
第1の補間部101は、色差推定画素である画素R33及びB44の画素位置におけるG成分の第1の補間値G1_33及びG1_44を、画素R33又はB44の上下に隣接する画素G23及びG43、又は画素G34及びG54の画素値を次式(2)に代入して算出する。
G1_33=(G23+G43)/2 (2)
G1_44=(G34+G54)/2
同様に、第2の補間部102は、画素R33及びB44の画素位置におけるG成分の第2の補間値G2_33及びG2_44を、画素R33又はB44の左右に隣接する画素G32及びG34、又は画素G43及びG45の画素値を次式(3)に代入して算出する。
G2_33=(G32+G34)/2 (3)
G2_44=(G43+G45)/2
次に、第1の色差算出部103は、第1の補間部101及び第2の補間部102の各々が算出した第1の補間値及び第2の補間値とともに、RAW画像データの画素R33及びB44の画素値を用いて、第1の色差Cr1_33及びCb1_44を次式(4)及び(5)に基づいて算出する。
|R33−G1_33|<|R33−G2_33|の場合、Cr1_33=R33−G1_33 (4)
|R33−G1_33|≧|R33−G2_33|の場合、Cr1_33=R33−G2_33
|B44−G1_44|<|B44−G2_44|の場合、Cb1_44=B44−G1_44 (5)
|B44−G1_44|≧|B44−G2_44|の場合、Cb1_44=B44−G2_44
色差強調部104は、上記第1の色差算出部103によって算出された第1の色差C1_33及びC1_44に対して、次式(6)による強調処理を行うことにより、強調された第1の色差Cr1'_33及びCb1'_44を算出する。
Cr1'_33=k×Cr1_33 (6)
Cb1'_44=k×Cb1_44
なお、係数kの値は、例えば、本実施形態において1.5とする。そして、色差強調部104は、強調された第1の色差Cr1'_33及びCb1'_44を色差選択部107へ転送する。
一方、第3の補間部105は、色差推定画素である画素R33及びB44の画素位置におけるG成分の第3の補間値G3_33及びG3_44を、画素R33又はB44の上下左右に隣接するG成分の画素の画素値を、次式(7)に代入して算出する。
G3_33=(G23+G32+G34+G43)/4 (7)
G3_44=(G34+G43+G45+G54)/4
ここで、式(7)で求まる第3の補間値G3_33及びG3_44は、第1の補間値G1_33やG1_44と第2の補間値G2_33やG2_44との平均値である。これにより、第1の補間値や第2の補間値の場合とは異なり、色差推定画素であるR33及びB44の周囲のG成分の画素における偏り(又は、画像構造)のない補間値が生成される。
次に、第2の色差算出部106は、第3の補間部105が算出した第3の補間値G3_33及びG3_44とともに、読み込まれたRAW画像データの画素R33及びB44の画素値を用いて、第2の色差Cr2_33及びCb2_44を、次式(8)に基づいて算出する。
Cr2_33=R33−G3_33 (8)
Cb2_44=B44−G3_44
そして、第2の色差算出部106は、第2の色差Cr2及びCb2を色差選択部107へ転送する。
色差選択部107は、第1の色差と第2の色差とのうち、次式(9)及び(10)に基づいて、それらの絶対値の小さい(彩度の低い)方を選択して、色差画素値Cr33及びCb44とする。
|Cr1'_33|<|Cr2_33|の場合、Cr33=Cr1'_33 (9)
|Cr1'_33|≧|Cr2_33|の場合、Cr33=Cr2_33
|Cb1'_44|<|Cb2_44|の場合、Cb44=Cb1'_44 (10)
|Cb1'_44|≧|Cb2_44|の場合、Cb44=Cr2_44
上述の色差画素値Cr及びCbを求める処理を、RAW画像データの全R及びB成分の画素に対して行う。その後、色差補間値108は、全画素位置における色差画素値Cr及びCbを、色差推定画素に隣接する画素の色差画素値Cr及びCbを、次式(11)〜(13)による補間を行う。
Cb33=(Cb22+Cb24+Cb42+Cb44)/4 (11)
Cr44=(Cr33+Cr35+Cr53+Cr55)/4 (12)
Cr34=(Cr33+Cr35)/2 (13)
Cb34=(Cb24+Cb44)/2
ここで、式(11)に示すように、色差推定画素がR成分の画素の場合には、色差画素値Cbを補間するために、隣接する4つのB成分の画素における色差画素値Cbを用いる。同様に、式(12)に示すように、色差推定画素がB成分の画素についても、色差画素値Crを補間するために、隣接する4つのR成分の画素における色差画素値Crを用いる。一方、色差推定画素がG成分の画素の場合には、色差画素値Cr及びCbを補間するために、例えば、式(13)に示す画素G34の場合のように、左右又は上下に隣接する2つのR成分の画素の色差画素値Crを、或いは上下又は左右に隣接する2つのB成分の画素の色差画素値Cbをそれぞれ用いる。
最後に、色差補間部108は、求めた全画素位置における色差画素値Cr及びCbから色差画像を生成して、バッファメモリ4に記録する。そして、CPU5は、ステップS14へ移行する。
以上が、図3のステップS13における色差画像生成の処理である。
このように、本実施形態では、特許文献1のような画像の構造判定等の演算量の多い処理を行わないので、処理演算の高速化や回路コストの抑制を図ることができる。
また、本実施形態における色差画像生成の処理手順により、高周波成分がある無彩色な領域、高周波成分がある有彩色な領域、高周波成分がない領域のそれぞれについて、偽色のない適切な色差を生成することができる。その理由を以下に説明する。
例えば、高周波成分がある無彩色な領域では、構造の方向が垂直走査方向でも水平走査方向でも、第1の色差Cr1及びCb1の算出において、式(4)及び(5)に基づいて、R又はB成分の画素の画素値に近い方のG成分である第1の補間値G1又は第2の補間値G2が選択されるので偽色を確実に抑制できる。そして、第1の色差Cr1及びCb1には偽色が無いので、色差強調部104によるそれらの色差強調処理を行っても偽色は生じることは無い。一方、第2の色差Cr2及びCb2には偽色が発生する。ただし、色差選択部107が第1の色差Cr1及びCb1と第2の色差Cr2及びCb2とのうち、式(9)及び(10)に基づいて、彩度が低い方を選択するので、偽色のない第1の色差Cr1及びCb1の方が選択される。
一方、例えば、高周波成分がある有彩色な領域では、第1の色差Cr1及びCb1の生成では実際よりもやや彩度の低い色差を生成する場合があり、式(6)に基づいて、その第1の色差Cr1及びCb1を強調すると実際よりもやや彩度が高い色差になる。一方、第2の色差Cr2及びCb2の生成では、色差推定画素におけるG成分の補間値を、式(7)のように算出することから、偏り無く参照するので実際とほぼ同じ色差を生成する。ただし、第2の色差Cr2及びCb2には偽色が生じる場合があるが、有彩色な額域ではあまり問題にならない。そして、色差選択部107が第1の色差Cr1及びCb1と第二の色差Cr2及びCb2とのうち、式(9)及び(10)に基づいて、彩度が低い方を選択するので、実際とほぼ同じである第2の色差Cr2及びCb2の方が選択される。
最後に、高周波成分がない領域では、第1の色差Cr1及びCb1と第二の色差Cr2及びCb2との両方とも適切になる。ただし、第1の色差Cr1及びCb1は、色差強調部104によって強調されることから、実際よりも彩度が高くなる。しかし、色差選択部107が、第1の色差Cr1及びCb1と第2の色差Cr2及びCb2とのうち、彩度が低い方を選択するので、実際と同じである第2の色差Cr2及びCb2の方が選択される。
以上の理由により、本実施形態では、少ない演算量で偽色のない適切な色差を生成できる。
≪実施形態の補足事項≫
本実施形態では、第1の補間部101は、第1の補間値G1を求めるにあたり、色差推定画素の画素位置に対して、上下に隣接するG成分の画素を用い、第2の補間部102は、第2の補間値G2を求めるにあたり、色差推定画素の画素位置に対して、左右に隣接するG成分の画素を用いたが、本発明はこれに限定されない。例えば、第1の補間部101は、第1の補間値G1を求めるにあたり左右に隣接するG成分の画素を用い、第2の補間部102は、第2の補間値G2を求めるにあたり上下に隣接するG成分の画素を用いても良い。
なお、本実施形態では、色差強調部104による第1の色差Cr1及びCb1を強調するための係数kを1.5としたが、本発明はこれに限定されず、撮像モードやRAW画像データの被写体像等に応じて、適宜変更することが好ましい。
なお、本実施形態では、電子カメラ10によって撮像された静止画像であるRAW画像データに対して画像処理を行ったが、本発明はこれに限定されず、動画やスルー画に対しても適用することができる。
なお、本発明に係る画像処理装置における処理をコンピュータで実現するための画像処理プログラムに対しても適用可能である。
なお、本発明は、その精神またはその主要な特徴から逸脱することなく他の様々な形で実施することができる。そのため、上述した実施形態はあらゆる点で単なる例示にすぎず、限定的に解釈されてはならない。さらに、特許請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明の範囲内である。
1 撮像レンズ、2 撮像素子、3 A/D変換部、4 バッファメモリ、5 CPU、6 カードI/F、7 カードメモリ、8 操作部材、9 記憶部、10 電子カメラ、11 表示部、12 バス、101 第1の補間部、102 第2の補間部、103 第1の色差算出部、104 色差強調部、105 第3の補間部、106 第2の色差算出部、107 色差選択部、108 色差補間部

Claims (6)

  1. 異なる色成分の画素値を有する複数の画素で構成される画像の第1の色成分の画素値を有する処理対象画素の第2の色成分の補間値を、前記処理対象画素の近傍の前記第2の色成分の画素値を有する複数の画素のうちの少なくとも1つ以上の画素からなる第1のグループの画素の画素値を用いて補間する第1の補間部と、
    前記処理対象画素の第2の色成分の補間値を、前記処理対象画素の近傍の前記第2の色成分の画素値を有する複数の画素のうちの第1のグループの画素とは異なる少なくとも1つ以上の画素からなる第2のグループの画素の画素値を用いて補間する第2の補間部と、
    前記第1の補間部と前記第2の補間部とで各々求めた前記第2の色成分の補間値のうち、前記処理対象画素の前記第1の色成分の画素値に近い値の方の補間値を選択して、前記処理対象画素の前記第1の色成分の画素値と選択された前記第2の色成分の補間値とから前記処理対象画素の第1の色差を算出する第1の色差算出部と、を備え、
    前記第1の色差を強調する色差強調部をさらに備える
    とを特徴とする画像処理装置。
  2. 請求項1に記載の画像処理装置において、
    前記第1のグループの画素と前記第2のグループの画素とは、前記処理対象画素に対して互いに異なる方向の直線上に配置されていることを特徴とする画像処理装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の画像処理装置において、
    前記処理対象画素の第2の色成分の補間値を、前記処理対象画素の近傍の前記第2の色成分の画素値を有する複数の画素の画素値を用いて補間する第3の補間部と、
    前記処理対象画素の前記第1の色成分の画素値と前記第3の補間部によって求めた前記第2の色成分の補間値とから第2の色差を算出する第2の色差算出部と、
    前記第1の色差と前記第2の色差とのうち、彩度が小さい方を選択する色差選択部と、
    をさらに備えることを特徴とする画像処理装置。
  4. 請求項に記載の画像処理装置において、
    前記処理対象画素の近傍の前記第2の色成分の画素値を有する複数の画素は、前記第1のグループの画素と前記第2のグループの画素とから成ることを特徴とする画像処理装置。
  5. 被写体像を撮像して画像データを生成する撮像部と、
    請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の画像処理装置
    を備えることを特徴とする撮像装置。
  6. コンピュータを、請求項1ないし請求項のいずれか1項に記載の画像処理装置として機能させるための画像処理プログラム
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