JP5572457B2 - 注出キャップ - Google Patents

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本発明は、容器本体の口部に装着されて容器本体内に収容された内容物を注出する注出キャップに関する。
この種の注出キャップとして、従来、例えば下記特許文献1に示されているような、容器本体の口部に装着されるキャップ本体と、キャップ本体にヒンジを介して連結されてキャップ本体に対して開閉可能に被着された上蓋と、を備えた構成が知られている。上記した、キャップ本体には、注出口が形成された隔壁部と、隔壁部の外縁から立設された注出筒部(周状突起)と、が備えられている。また、上蓋には、上記した注出筒部の上端を覆う天壁部と、天壁部の下面から垂下されて注出筒部の内側に嵌合されるシール筒と、が備えられている。前記したシール筒の外周面は、注出筒部の内周面に全周に亘って液密に密接されており、これにより注出筒部がシールされる。
上記した注出キャップの使用方法としては、まず、上蓋をヒンジ回りに回動させてキャップ本体から離脱させ、注出筒部の上端を開放させる。その後、容器本体を傾け、容器本体内の内容物を注出口から流出させる。これにより、注出口から流出した内容物が、隔壁部の上面及び注出筒部の内周面を伝って注出筒部の上端側に流れ、注出筒部の上端から注出される。そして、容器本体を直立姿勢に戻すことで内容物の注出が停止される。また、使用後は、上蓋をヒンジ回りに回動させてキャップ本体に再び被着させることで、注出筒部が密閉される。
特開平8−198297号公報
しかしながら、上記した従来の注出キャップでは、内容物を注出する際、注出筒部の上端から流れ出る内容物が幅広になるという問題が存在する。詳しく説明すると、内容物が注出口から流出して隔壁部の上面及び注出筒部の内周面を伝って注出筒部の上端側に流れる間に、内容物の幅が徐々に拡がっていき、注出筒部の上端から注出される際には、内容物の幅が相当に広くなる。このように注出筒部の上端から注出される内容物が幅広であると、器などに内容物を注ぎ入れるときに内容物がこぼれやすい。
また、上記した従来の注出キャップでは、注出筒部の上端から注出される内容物の流量が調整しにくいという問題がある。
本発明は、上記した従来の問題が考慮されたものであり、注出筒部の上端から注出される内容物を幅狭にして、内容物が注ぎやすく、また、流量調整しやすい注出キャップを提供することを目的としている。
本発明に係る注出キャップは、注出口が形成された隔壁部と、該隔壁部の外縁から立設された注出筒部と、を備え、内容物を収容する容器本体の口部に装着される注出キャップにおいて、前記隔壁部が、該隔壁部の外縁から前記注出口の縁部に向かって下向きに傾斜されており、前記注出口の縁部に切欠きが形成されており、前記注出筒部の内周面のうち、前記切欠きの切り込み方向の先方側の位置に、前記注出筒部の内周面の下端から上側に向かって延在する窪み部が形成されていることを特徴としている。
このような特徴により、注出キャップが装着された容器本体を傾けることで、容器本体の内側に収容された内容物が注出口から流出して隔壁部の上面及び注出筒部の内周面を伝って注出筒部の上端から注出される。この際、容器本体を切欠きの切り込み方向に傾けることで、内容物が切欠きを通過して流出される。これにより、切欠きによって内容物の幅が絞られ、隔壁部の上面に流出する内容物が幅狭となる。また、注出筒部の内周面を伝って注出筒部の上端側に向かって流通する内容物が窪み部によって絞られ、注出筒部の上端から注出される内容物が幅狭となる。
また、上記した切欠きや窪み部の形状や大きさを適宜設定して組み合わせることにより、注出筒部の上端から注出される内容物の流量が調整される。
また、本発明に係る注出キャップは、前記注出口の縁部には、異なる方向に向けて切り込まれた複数の切欠きが形成されており、該複数の切欠きの各切り込み方向の先方側に前記窪み部がそれぞれ配設されていることが好ましい。
これにより、切欠き及び窪み部が配設された複数の方向のうち、何れかの方向に容器本体を傾けることで、上述したように幅狭の内容物が注出される。
本発明に係る注出キャップによれば、注出筒部の上端から注出される内容物が幅狭になるため、内容物の注ぎやすさを向上させることができ、また、注出筒部の上端から注出される内容物の流量が調整しやすくなる。
本発明の実施の形態を説明するための注出キャップの縦断面図であり、上蓋が閉じた状態の縦断面図である。 本発明の実施の形態を説明するための注出キャップの平面図であり、上蓋が開いた状態の平面図である。 本発明の実施の形態を説明するための注出キャップの縦断面図であり、上蓋が開いた状態の縦断面図である。 本発明の実施の形態を説明するための注出キャップの縦断面図であり、上蓋を閉じる動作中の縦断面図である。
以下、本発明に係る注出キャップの実施の形態について、図1から図4に基いて説明する。なお、図2及び図3は、後述する上蓋3が開いた状態を示している。
なお、図1に示す鎖線Oは、注出キャップ1の中心軸線を示しており、以下、単に軸線Oと記す。また、軸線Oに沿った方向を「軸方向」とし、軸線Oに直交する方向を「径方向」とし、軸線O回りの方向を「周方向」とする。また、注出キャップ1からみて容器本体10側(図1における下側)を「下方」とし、その反対側(図1における上側)を「上方」とする。また、後述するヒンジ4側(図1における右側)を「後方」とし、その反対側(図1における左側)を「前方」とする。また、径方向のうち、前後方向に直交する方向を「左右方向」とする。
図1に示す注出キャップ1は、例えば射出成形等より形成された樹脂製部品であり、容器本体10の口部11に装着可能であると共に口部11から容易に取り外し可能なキャップであり、分別回収に適したキャップである。なお、容器本体10は、内容物を収容する例えばガラス瓶などの容器であり、この容器本体10の口部11の外周面には、全周に亘って延在する係合部12が突設されている。
注出キャップ1は、容器本体10内の内容物を注出する注出口26を有するキャップであり、その概略構成としては、容器本体10の口部11に装着されるキャップ本体2と、キャップ本体2の上端部にヒンジ4を介して連結されていると共にキャップ本体2に対して開閉可能に被着された上蓋3と、を備えている。なお、上記したヒンジ4は、折り曲げ変形可能な連結部であり、このヒンジ4の回転軸線(図2に示す鎖線L)は左右方向に延在している。
図1から図3に示すように、キャップ本体2には、平面視円環状の肩部20と、肩部20の内縁から立設された注出筒部21と、注出筒部21の下端部の内側に配設された隔壁部22と、肩部20の外縁から垂下されて口部11の外側に嵌合される嵌合筒部23と、肩部20の下面から垂下されて嵌合筒部の内側に配設されたシール筒部24と、嵌合筒部23の外周に周設された外装筒部25と、を備えている。
肩部20は、下側に向かうに従い漸次縮径されたテーパー状の円環部であり、軸線Oを中心軸線にして配設されている。
隔壁部22は、注出筒部21の内側と容器本体10の口部11の内側とを隔てる壁部であり、隔壁部22には、封止板27によって密閉された注出口26が形成されている。この注出口26は、容器本体10内に収容された内容物を注出するための開口部であり、前後方向に長い平面視略菱形形状に形成されている。なお、上記した隔壁部22は、下側に向かって窄まった円錐状の壁部であり、この隔壁部22の上面は、隔壁部22の外縁から注出口26の縁部に向かって下向きに傾斜されている。
上記した注出口26の縁部には、注出口26から流出する内容物を絞って幅狭にするための複数の切欠き260が形成されている。これら複数の切欠き260は、注出口26の縁部のうちのヒンジ4側以外の位置に配設されており、それぞれ異なる方向に向けて切り込まれている。詳しく説明すると、菱形形状の注出口26の4つの角部のうち、前方側の角部及び左右両側の角部に切欠き260がそれぞれ形成されており、注出口26の前方側の角部に形成された切欠き260Aは、前方側(ヒンジ4側の反対側)に向けて切り込まれ、注出口26の左右両側の角部にそれぞれ形成された切欠き260B、260Cは、左右方向に向けてそれぞれ切り込まれている。また、切欠き260は、切り込み方向の先端側に向かうに従い漸次縮幅された平面視略V字状の切欠きである。
上記した封止板27は、注出口26の内側に配設されており、封止板27の外縁部は、注出口26の縁部に沿って形成されている。この封止板27の外縁部は、注出口26の縁部に対して破断容易な弱化部28(薄肉部)を介して全周に亘って連結されている。また、封止板27の上面には、指等を掛けることが可能なプルリング29が支柱29aを介して設けられている。このプルリング29は、封止板27の後方部分に連結されている。
注出筒部21は、隔壁部22の外縁から立設された略円筒形状の筒部であり、軸線Oを中心軸線にして軸方向に延設されている。この注出筒部21の内周面は上側に向かうに従い漸次拡径されたテーパー形状に形成されており、注出筒部21の上端部は、径方向外側に曲線的に折り曲げられて径方向外側に向けて突出したリップ状の鍔部210が全周に亘って形成されている。また、注出筒部21の上端のうちの後方部分(ヒンジ4側)は段差状に凹んでおり、注出筒部21の後方部分は、注出筒部21の前方部分(ヒンジ4側と反対側)及び左右両側の側方部分に比べて低くなっている。
また、注出筒部21には、注出筒部21の上端から下向きに延在するガイド溝211が形成されている。このガイド溝211は、注出筒部21の周方向のうちのヒンジ4側の位置に配設されており、ガイド溝の周方向位置は、ヒンジ4と周方向位置と一致している。つまり、ガイド溝211は、注出筒部21の後方部分の周方向中央部に配設されている。また、このガイド溝211は、注出筒部21の内周面に形成されている。詳しく説明すると、注出筒部21の後端部が、径方向外側に向けて円弧状(反転したく字状)に膨出されており、これにより、注出筒部21の内周面の後端部分に、湾曲した窪み(ガイド溝211)が形成されている。このガイド溝211の内面は、注出筒部21の他の部分の内周面と同様に傾斜した傾斜面となっており、注出筒部21の上端から下側に向かって径方向内側に傾斜している。
また、注出筒部21の内周面には、注出筒部21の内周面を伝って注出筒部21の上端側に向かって流出する内容物を絞って幅狭にするための窪み部212が形成されている。この窪み部212は、注出筒部の内周面の下端から軸方向上側に向かって延在する溝部であり、注出筒部21の内周面と隔壁部22の上面との隅部に配設されている。詳しく説明すると、窪み部212は、横断面視円弧状に形成されており、また、上側に向かって漸次浅くなっていると共に漸次縮幅されている。
また、上記した窪み部212は、上記した複数の切欠き260の各切り込み方向の先方側にそれぞれ配設されており、複数の窪み部212は、ヒンジ4側以外の周方向位置に配設されている。詳しく説明すると、窪み部212は、前記した複数の切欠き260の径方向外側にそれぞれ配設されている。つまり、注出筒部21の前端部の内周面と隔壁部22の上面の隅部に、前方側の切欠き260Aと対を成す窪み部212Aが形成されており、注出筒部21の右側の側端部の内周面と隔壁部22の上面の隅部に、右側の切欠き260Bと対を成す窪み部212Bが形成されており、そして、注出筒部21の左側の側端部の内周面と隔壁部22の上面の隅部に、左側の切欠き260Cと対を成す窪み部212Cが形成されている。
嵌合筒部23は、容器本体10の口部11の外側にアンダーカット嵌合可能な略円筒形状の筒部であり、軸線Oを中心軸線にして軸方向に延設されている。この嵌合筒部23の下端部の内周面には、口部11の係合部12に対して下方から係合する係合凸部230が全周に亘って形成されている。また、嵌合筒部23の上端部の外周面には、係合凹部231が全周に亘って形成されている。
外装筒部25は、円筒形状の筒部であり、軸線Oを共通軸にして嵌合筒部23と同軸上に配設されている。外装筒部25の内径は嵌合筒部23の外径よりも大きく、外装筒部25の内周面と嵌合筒部23の外周面との間には全周に亘って隙間があけられている。また、外装筒部25は嵌合筒部23よりも短い筒部であり、外装筒部25の上端は嵌合筒部23の上端よりも低い位置にあり、外装筒部25の下端は嵌合筒部23の下端と同じ高さ位置にある。
また、上記した外装筒部25の前端部の下端部と嵌合筒部23の前端部の下端部とは、周方向に延在する連結部250を介して連結されており、また、外装筒部25の左右両側の側部の下端部と嵌合筒部23の左右両側の側部の下端部(連結部250以外の部分)とは、破断容易な複数の連結片251を介して連結されている。上記した連結部250は、連結片251よりも肉厚で長く延在しており、破断しない強度を有している。連結片251は、薄く短い破断容易なブリッジであり、複数の連結片251は、周方向に間欠的に配設されている。
シール筒部24は、容器本体10の口部11の内側に液密に嵌合可能な略円筒形状の筒部であり、嵌合筒部23の内側に配設されていると共に軸線Oを共通軸にして嵌合筒部23と同軸上に配設されている。シール筒部24の下端部の外周面は、下方に向かうに従い漸次縮径されたテーパー形状に形成されており、これにより、シール筒部24は口部11の内側に挿入され易くなっている。
上蓋3は、キャップ本体2の上に着脱自在に被せられて注出筒部21を覆う筒状の蓋体であり、その概略構成としては、注出筒部21の上方に配置されて注出筒部21の上端を覆う天壁部30と、天壁部30の外縁から垂下された周壁部31と、天壁部30の下面から垂下されて上記した注出筒部21の内側に嵌合されたシール筒部32と、を備えている。
天壁部30は、平面視円形の平板状の壁部であり、軸線Oに対して垂直に配設されている。この天壁部30は、注出筒部21の上端との間に隙間をあけて配設されている。
周壁部31は、注出筒部21の外周に周設された略円筒形状の筒部であり、軸線Oを共通軸にして注出筒部21と同軸上に配設されている。この周壁部31の内周面の下端部には、段差状に拡径された拡径部33が全周に亘って形成されており、この拡径部33に上記した肩部20の外縁部に嵌め合わせられる。この拡径部33の内面には、上記した嵌合筒部23の係合凹部231の内側にアンダーカット嵌合する係合凸部34が全周に亘って形成されている。また、周壁部31の前端部分(ヒンジ4側の反対側の部分)の外周面には、指掛け用の窪み部35が形成されている。また、周壁部31の前端部分の下端には、上記した嵌合筒部23と外装筒部25との間の隙間に挿入された板部36が垂設されている。この板部36は、上記した窪み部35に指を掛けて上蓋3の開閉操作を行う際に窪み部35に掛けた指が注出筒部21に触れるのを防ぐための壁部である。
シール筒部32は、注出筒部21の内側に嵌め込まれる円筒形状の栓部であり、軸線Oを共通軸にして周壁部31や注出筒部21と同軸上に配設されている。このシール筒部32の外周面は、注出筒部21の内周面に液密に密接されている。
また、上蓋3には、天壁部30の下面から垂下されてシール筒部32の下端よりも下方に突出したガイド片37が設けられている。このガイド片37は、上蓋3を閉じるときに上記したガイド溝211の内面に摺動する板部である。詳しく説明すると、ガイド片37は、平面視円弧状に湾曲していると共に下方に向かうに従い漸次縮幅された半円形状の湾曲板部であり、シール筒部32の後端部分(ヒンジ4側の部分)と一体的に形成されている。このガイド片37の縁部は、ガイド溝211の内面に液密に密接されている。
次に、上記した構成からなる注出キャップ1の作用について説明する。
容器本体10内に収容された内容物を注出するには、まず、上蓋3を開けてキャップ本体2から上蓋3を離脱させ、その後、注出口26を開封する。詳しく説明すると、容器本体10を把持した状態で、上蓋3の指掛け用の窪み部35に指等を掛けて上蓋3を押し上げる。これにより、上蓋3の係合凸部34とキャップ本体2の係合凹部231とのアンダーカット嵌合が外れて上蓋3がヒンジ4回りに回転し、キャップ本体2から上蓋3が離脱される。その後、プルリング29の内側に指等を通し、プルリング29を上方に引き上げつつ前方に引く。これにより、注出口26の縁部と封止板27の外縁との間の弱化部28が破断され、封止板27が注出口26の内側から取り外されて注出口26が開封され、注出口26から内容物を注出することが可能になる。
次に、容器本体10を前方或いは左右のいずれかの方向に傾ける。これにより、容器本体2内に収容された内容物が注出口26から流出し、注出口26から流出した内容物が隔壁部22の上面及び注出筒部21の内周面を伝って注出筒部21の上端から注出される。そして、傾けた容器本体10を直立姿勢に戻すことで内容物の注出が停止する。
詳しく説明すると、例えば、容器本体10を前方に傾けると、注出口26の前方部分から内容物が流出する。このとき、注出口26の前端部分に形成された切欠き260Aを通過して内容物が流出するため、この切欠き260Aによって内容物の幅が絞られ、注出口26から流出する内容物が幅狭となる。そして、注出口26から流出した内容物は、隔壁部22の前端部分の上面を通って注出筒部21の内周面の前端部分を伝って注出筒部21の上端側に向かって流通する。このとき、内容物が、注出筒部21の内周面の前端部分に形成された窪み部212Aを通過して流通するため、この窪み部212Aによって内容物の幅が絞られ、注出筒部21の内周面を伝って流通する内容物が幅狭となる。そして、幅狭の内容物が注出筒部21の前端部分の上端から注出される。
また、容器本体10を左右のいずれかの方向に傾ける場合も、上述した前方に傾ける場合と同様に、切欠き260B,260C及び窪み部212B,212Cによって内容物が幅狭となり、注出筒部21の側端部分の上端から幅狭の内容物が注出される。
また、使用後は、キャップ本体2に上蓋3を被着させて保管する。詳しく説明すると、上蓋3をヒンジ4回りに回転させ、シール筒部32を注出筒部21内に嵌入させつつキャップ本体2に被せる。このとき、図4に示すように、シール筒部32が注出筒部21の内側に嵌入する前にガイド片37がガイド溝211の内面に当接してガイド溝211の内面上を摺動する。これにより、上蓋3の回動動作が案内され、ヒンジ4のねじれ等による上蓋3のグラツキが抑えられ、注出筒部21に対するシール筒部32の位置合わせ(調芯)が行われ、シール筒部32が注出筒部21に適正に嵌合される。
続いて、シール筒部32が注出筒部21内に嵌入してキャップ本体2に上蓋3が被せられた後、上蓋3の天壁部30の上面を押圧して上蓋3を押し下げる。これにより、上蓋3の係合凸部34とキャップ本体2の係合凹部231とがアンダーカット嵌合される。これにより、シール筒部32の外周面と注出筒部21の内周面とが液密に密接すると共にガイド片37がガイド溝211の内面に密接し、注出筒部21がシールされる。
また、上記した構成からなるキャップ付き容器の使用後には、容器本体10から注出キャップ1を取り外し、注出キャップ1と容器本体10とを分別して回収する。
詳しく説明すると、容器本体10の口部11から注出キャップ1を取り外す際には、まず、上蓋3を開けてキャップ本体2から上蓋3を離脱させる。
次に、上蓋3を引き上げて複数の連結片251を破断していく。詳しく説明すると、上蓋3を指等で摘んで引き上げることにより、ヒンジ4を介して外装筒部25の後方部分を引き上げ、複数の連結片251を後方側から前方側に向かって順次破断させながら、外装筒部25を後方側から前方側に向かって順次捲り上げる。
続いて、上蓋3をさらに引き上げて嵌合筒部23を容器本体10の口部11から取り外す。詳しく説明すると、前方側の連結片251が破断された後、さらに上蓋3を引き上げることにより、連結部250を介して外装筒部25に連結された嵌合筒部23の前方部分の下端が引き上げられ、嵌合筒部23の前方部分が径方向外側に折り曲げられ、嵌合筒部23の前方部分における嵌合筒部23の係合凸部230と口部11の係合部12とのアンダーカット嵌合が外れる。このように嵌合筒部23の一部分の嵌合が外れると、残りの部分も連なって容易に外れるので、そのまま上蓋3を引き上げることにより、嵌合筒部23の係合凸部230と口部11の係合部12とのアンダーカット嵌合が前方側から後方側に向かって順次外れていき、嵌合筒部23が口部11から取り外され、注出キャップ1と容器本体10とが分離される。
上記した注出キャップ1によれば、内容物を注出する際、注出筒部21の上端から注出される内容物が幅狭になるため、器などに内容物を注ぎ入れるときに内容物がこぼれにくく、内容物の注ぎやすさを向上させることができる。
また、上記した切欠き260や窪み部212の形状や大きさを適宜設定して組み合わせることにより、注出筒部21の上端から注出される内容物の流量が調整される。したがって、内容物の粘度や注出したい量に応じて、注出筒部21の上端から注出される流量を容易に調整することができる。
また、上記した注出キャップ1によれば、対を成す切欠き260A〜260C及び窪み部212A〜212Cが複数配設されており、切欠き260A〜260C及び窪み部212A〜212Cが配設された複数の方向(前側、右側若しくは左側)のうち、何れかの方向に容器本体10を傾けることで、上述したように幅狭の内容物が注出されるため、使用時に傾ける方向が一方向に限定されず、操作性を向上させることができる。
また、上記した注出キャップ1によれば、上蓋3を閉じる際に、ガイド片37がガイド溝211の内面上を摺動することで、注出筒部21に対するシール筒部32の位置合わせが行われ、シール筒部32が注出筒部21に適正に嵌合されるため、注出筒部21をシール筒部32によって確実にシールすることができる。
また、上記した注出キャップ1によれば、ガイド溝211が注出筒部21の周方向のうちのヒンジ4側の位置に配設されており、シール筒部32が注出筒部21に嵌入する前に、ガイド片37がガイド溝211の内面に摺接するため、シール筒部32が注出筒部21に対して確実に位置合わせされ、シール筒部32の注出筒部21に対する嵌合不良を確実に防止することができる。
以上、本発明に係る注出キャップの実施の形態について説明したが、本発明は上記した実施の形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、上記した実施の形態では、キャップ本体2の嵌合筒部23の外周に外装筒部25が周設され、この外装筒部25が連結部250及び連結片251を介して嵌合筒部23に連結された構成からなり、嵌合筒部23を容器本体10の口部11から容易に取り外すことが可能な分別キャップとなっているが、本発明に係る注出キャップは、分別キャップに限定されるものではなく、外装筒部25が無い通常のキャップ本体を有する注出キャップであってもよい。
また、上記した実施の形態では、注出口26の縁部に略V字状の切欠き260が形成されているが、本発明は、他の形状の切欠きが注出口の縁部に形成されていてもよく、例えば、円弧状やU字状の切欠きであってもよい。
また、上記した実施の形態では、注出筒部21の内周面と隔壁部22の上面との隅部に窪み部212が形成されているが、本発明は、注出筒部21とシール筒部32のシール部を除く部分に窪み部が形成されていてもよい。
また、上記した実施の形態では、隔壁部22が下向きに窄まった円錐形状に形成されており、隔壁部22の上面が隔壁部22の外縁から注出口26の縁部に向かって下向きに傾斜されているが、本発明は、軸線Oに対して傾斜した平板状の隔壁部であり、この隔壁部の最も低い部分に注出口が形成された構成であってもよい。
また、上記した実施の形態では、隔壁部22に形成された注出口26が、プルリング29付きの封止板27によって密封されているが、本発明は、この構成に限定されるものではなく、例えば、隔壁部の上面に注出口を閉塞するフィルムが貼着された構成であってもよく、或いは、容器本体の口部の上端開口縁にフィルムが貼着されて口部が密封された構成であってもよい。
また、上記した実施の形態では、複数の切欠き260A〜260C及び窪み部212A〜212Cが設けられているが、本発明は、対を成す切欠き260及び窪み部212が一組だけ設けられた構成にすることも可能である。
また、上記した実施の形態では、ガイド溝211が注出筒部21の後端部分(ヒンジ4側の位置)に配設されているが、本発明は、ガイド溝211を他の周方向位置に配設することも可能である。例えば、注出筒部21の前端部分(ヒンジ4側の反対側の位置)に配設することも可能であり、或いは、注出筒部21の側端部分に配設することも可能である。さらに、本発明は、注出筒部21にガイド溝211が形成されてなく、上蓋3のガイド片37が省略された構成にすることも可能である。
また、上記した実施の形態では、キャップ本体2にヒンジ4を介して連結された上蓋3が備えられた注出キャップ1について説明しているが、本発明は他の構成の注出キャップであってもよく、例えば、ヒンジが無く、上蓋とキャップ本体とが別部品でねじやアンダーカット嵌合するようなものでもよい。
その他、本発明の主旨を逸脱しない範囲で、上記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、上記した変形例を適宜組み合わせてもよい。
1 注出キャップ
2 キャップ本体
10 容器本体
11 口部
21 注出筒部
22 隔壁部
26 注出口
212(212A〜212C) 窪み部
260(260A〜260C) 切欠き

Claims (2)

  1. 注出口が形成された隔壁部と、該隔壁部の外縁から立設された注出筒部と、を備え、内容物を収容する容器本体の口部に装着される注出キャップにおいて、
    前記隔壁部が、該隔壁部の外縁から前記注出口の縁部に向かって下向きに傾斜されており、
    前記注出口の縁部に切欠きが形成されており、
    前記注出筒部の内周面のうち、前記切欠きの切り込み方向の先方側の位置に、前記注出筒部の内周面の下端から上側に向かって延在する窪み部が形成されていることを特徴とする注出キャップ。
  2. 請求項1に記載の注出キャップにおいて、
    前記注出口の縁部には、異なる方向に向けて切り込まれた複数の切欠きが形成されており、
    該複数の切欠きの各切り込み方向の先方側に前記窪み部がそれぞれ配設されていることを特徴とする注出キャップ。
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