JP5558070B2 - ヒンジキャップ - Google Patents

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Description

本発明は、キャップ本体と該キャップ本体にヒンジ連結された上蓋とからなるヒンジキャップに関する。
容器口部に装着されるキャップ本体に上蓋がヒンジ連結されたヒンジキャップは、例えば各種調味料が充填された容器のキャップとして、種々の用途に使用されている。このようなヒンジキャップでは、容器口部に嵌合固定されるキャップ本体が頂板部と頂板部の周縁から降下した筒状側壁とから形成されており、この筒状側壁の頂板部に内容液を注ぎ出すための開口(或いは開口予定部)が形成され、このような開口の外側部分に注出案内用の突起が筒状形状に形成されている。即ち、上蓋を開放し、容器を傾けることにより、内容液注ぎ出し用の上記開口から注出案内突起の内面に沿って内容液の注ぎ出しが行われる構造となっている。
このようなヒンジキャップにおいては、内容液の注ぎ出しを行い、注ぎ出しが終了して容器を直立状態に復帰させたときに、内容液が注出案内突起の外面に沿って垂れ落ちてしまい、この結果、キャップ本体や容器の外面が内容液によって汚されてしまうという問題がある。このような問題が解決されたヒンジキャップとして、例えば特許文献1には、注出案内用突起の上端部分にクチバシ形状の注ぎ口部が形成された構造のものが提案されており、このようなヒンジキャップは、実際に使用されている。
即ち、特許文献1のヒンジキャップでは、注出案内用突起の上端に形成されたクチバシ形状の注ぎ口部が外方に傾斜して突出しているため、内容液の液切れ性がよく、内容液の垂れ落ちを有効に防止できるというものである。
特開2004−352284号公報
しかしながら、特に粘稠な内容液、例えばキムチの素のような注ぎ出しを行う場合、特許文献1で提案されているヒンジキャップにおいても、液垂れによるキャップ本体や容器の汚れを効果的に防止することができない。即ち、粘稠な内容液は液切れ性が極端に悪いため、例えば容器を傾倒して内容液の注ぎ出しを行い、次いで容器を直立状態に復帰させて内容液の注ぎ出しを終了せしめたとき、容器を直立状態に復帰させる際にも引き続いて内容液の垂れ落ちが生じており、垂れ落ちた内容液がキャップ本体や容器の外面に付着してしまうのである。このような問題は、クチバシ形状の注ぎ口部をより高い位置に形成し且つ外方に大きく突出させ、キャップ本体の外面や容器外面と注ぎ口部先端との間隔を大きくすることにより解決することができるのであるが、ヒンジキャップでは、上蓋を閉じたときに、注ぎ口部を上蓋の内部に収容させなければならず、このため、注ぎ口部の高さや外方への突出長さが大きく制限されてしまい、上記のような問題を効果的に防止することができないのである。
従って、本発明の目的は、上蓋がキャップ本体にヒンジ連結されているヒンジキャップにおいて、特に粘稠な内容液を注ぎ出す場合においても、内容液の垂れ落ちによるキャップ本体や容器の外面の汚れが有効に防止されたヒンジキャップを提供することにある。
本発明によれば、容器内容物を注ぎ出すための開口もしくは開口予定部が形成されている頂板部と、頂板部周縁から降下した筒状側壁とを有し、該筒状側壁の内側に容器口部が嵌合固定されるキャップ本体;及び、
天板部と、天板部周縁から降下したスカート部とを有し、該スカート部の下端部が前記キャップ本体の筒状側壁の上端部分にヒンジバンドを介して連結され、前記キャップ本体に対して開閉可能となっている上蓋;
からなり、前記キャップ本体の頂板部の上面には、少なくとも前記ヒンジバンドに対向する側において、前記開口もしくは開口予定部の外側に位置する部分で上方に延びている注出案内突起が形成されているヒンジキャップにおいて、
前記注出案内突起の上端には、前記ヒンジバンドが形成されている側に対向する部分において、上方且つ外方に向かって傾斜して立ち上がっている注ぎ口部が設けられており、
前記注ぎ口部と注出案内突起との間に周方向幅を有する連結部分は、注出案内突起の上端部厚みよりも薄肉の折り畳み線となっており、
前記上蓋を閉じたときに、前記注ぎ口部は、該上蓋のスカート部内面に当接して折り畳まれて該上蓋の内部に収容され、
前記上蓋を開放したときに、折り畳まれた状態の前記注ぎ口部を持ち上げることにより、該注ぎ口部が初期の立ち上がり状態に復帰することを特徴とするヒンジキャップが提供される。
本発明のヒンジキャップでは、注出案内突起の上端に形成され、上方に向かって且つ外方に傾斜して立ち上がっている注ぎ口部が、注出案内突起の上端で折り畳み可能に形成されており、上蓋を閉じたときに、この注ぎ口部を上蓋内に収容せしめることができる。即ち、このような注ぎ口部は、その先端位置を高く且つ外方に大きく突出させることができ、この結果、特に粘稠な内容液の注ぎ出しを行う場合にも、内容液の垂れ落ちによるキャップ本体や容器の外面の汚れを有効に防止することができると共に上蓋を閉じるときには、折り畳み線を支点として、注ぎ口部が上蓋のスカート部内面に当接して折り畳まれて、上蓋の内部に収容することができる。
また、本発明のヒンジキャップにおいては、上蓋のスカート部の内面には、上蓋を閉じたときに注ぎ口部に対面する部分に、注ぎ口部持ち上げ用の突起が形成されており、上蓋を閉じた状態から開放する際に、注ぎ口部持ち上げ用の突起が折り畳まれた状態の前記注ぎ口部に当接して該注ぎ口部が持ち上げられて初期の立ち上がり状態に復帰するようにすることができる。この態様によれば、わざわざ手で注ぎ口部を手で持ち上げる必要がなく、上蓋を開放するときに、上蓋の開放動作によって自動的に注ぎ口部を立ち上げることができる。
さらに、本発明によれば、注出案内突起が注ぎ口部よりも大きな周方向幅を有しており、注出案内突起の該注ぎ口部の下方に位置する部分の内面は、内容液注出誘導用の凹部となっていることが好適である。即ち、粘稠な内容液は、液切れ性が悪いため、上蓋を開放して容器を傾けて内容液の注ぎ出しを行ったとき、注出案内突起の内面全体にわたって大きく広がって流れて注ぎ出されるため、注ぎ口以外の部分からも注ぎ出されてしまうおそれがある。しかるに、上記のような内容液注出誘導用の凹部を形成しておけば、注出用開口を通った内容液が該凹部に誘導され、確実に注ぎ口部から注ぎ出されるようにすることができ、注ぎ口部以外の部分からの注ぎ出しによる不都合を有効に回避することができる。
本発明のヒンジキャップの上蓋が開封された状態での側面断面図である。 図1のヒンジキャップの上蓋を閉じた状態での側面断面図である。 図1のヒンジキャップについての上面図である。 図1のヒンジキャップについての底面図である。 図1のヒンジキャップについて、粘稠な内容液の注ぎ出し終了後に容器を正立状態に戻す時のヒンジキャップの状態を示す図である。 従来公知のヒンジキャップについて、粘稠な内容液の注ぎ出し終了後に容器を正立状態に戻す時のヒンジキャップの状態を示す図である。
図1乃至図4を参照して、このヒンジキャップは、キャップ本体1と、ヒンジバンド2によってキャップ本体1に連結された上蓋3とから成り、キャップ本体1は、大まかに言って、頂板部5と、頂板部5の周縁部から降下している筒状側壁7とから構成されている。
筒状側壁7の下端の内面には、係止部9が形成されていると共に、頂板部5の内面には、筒状側壁7とは間隔を置いて下方に延びているインナーリング11が形成されている。即ち、このインナーリング11と筒状側壁7との間の空間に容器口部(図示せず)が嵌め込まれることにより、キャップ本体1が、容器口部に装着され、上記の係止部9により容器口部にしっかりと固定される。
また、頂板部5には、インナーリング11よりも内方となる位置に注出用開口を形成するための引裂き用のスコア12が無端状に形成されており、このスコア12で囲まれる領域に支柱13が設けられており、支柱13の上端にプルリング14が設けられている。即ち、プルリング14を引っ張ってスコア12を引裂くことにより、容器内容液の注ぎ出しを行うための開口が形成される。尚、このような注出用の開口は、キャップ成形と同時に形成しておくこともできる。
さらに、頂板部5の上面側には、上記のスコア12の外側に位置する部分に、注出案内突起15が筒状形状に形成されており、注出用開口を介して注ぎ出された内容液は、この注出案内突起15の内面に沿って注ぎ出されるようになっている。また、図1及び図2から理解されるように、この注出案内突起15のヒンジバンド2側に位置する部分では背が低く形成され、上蓋3を閉じるときに上蓋3の天板部内面に形成されているシール用周状突起(後述する)の旋回を妨害しないように構成されている。
また、頂板部5の上面の周縁部分(即ち、注出液案内用突起15の外側部分)には、上蓋3を保持するための周状突起17が形成されており、この周状突起17の上端には外方に突出する突部17aが形成されている。
キャップ本体1の筒状側壁7には、上端から下方に延びているスリット19が形成されており、このスリット19により、筒状側壁7は、内側壁7aと外側壁7bとに分割されており、内側壁7aと外側壁7bとが下端で連なった二重壁構造が形成されており、外側壁7bの上端部分にヒンジバンド2を介して上蓋3がヒンジ連結されている。このような二重壁構造は、容器内容液注出後のキャップ本体1を容器口部から容易に取り外せるように形成するためのものである。例えば、この例では、ヒンジバンド2の部分ではスリット19は下端に連結部を残して形成され、上蓋3をヒンジ連結しているヒンジバンド2の両端部分から下端に延びている一対の軸方向スコア20,20が外側壁7bに設けられていると共に、この軸方向スコア20,20からヒンジバンド2と遠ざかる方向でヒンジバンド2の中心位置から約90°の位置までスリット19が筒状側壁7の下端まで深く形成されている。更に、上蓋の内側壁7aには、軸方向スコア20,20と対応した位置に軸方向に延びている一対の薄肉部21が形成されている。従って、上蓋3をヒンジバンド2を持って下方に引き降ろして軸方向スコア20,20を引裂き、さらに引裂かれた筒状側壁7(外側壁7b)の破断片を上方に持ち上げると内側壁7aに形成されている薄肉部21が破断され、更に上方に持ち上げるとキャップ本体1を容器から容易に取り外すことができるような構造となっている。
上記で述べたように、上蓋3は、キャップ本体1の筒状側壁7(外側壁7b)の上端部分にヒンジバンド2によってヒンジ連結されているが、図3及び図4から理解されるように、このヒンジバンド2は、中央の幅広のバンド2aと、その両側の小幅のバンド2b、2bから形成されており、小幅のバンド2bは、中央の幅広バンド2aよりも若干低い位置で外側壁7bに連結されている。このようなヒンジバンド2により連結された上蓋3は、中央の幅広バンド2aと小幅のバンド2bとの旋回軌跡が異なるため、閉じられた上蓋3を開放したとき、上蓋3に張力が作用し、その開放状態が安定に保持されることとなる。
上記のようなヒンジバンド2によってキャップ本体1にヒンジ連結されている上蓋3は、天板22と、天板22の周縁から延びているスカート23とから形成されている。
天板22の内面には、シール用の周状突起25が形成されている。即ち、上蓋3を旋回して閉じたとき、シール用の周状突起25が注出案内突起15の内面に密着し、この密着により、キャップのシール性が確保される。さらに、ヒンジバンド2側において、上記の周状突起25の外側位置に弧状突起26が設けられている。この弧状突起26は、周状突起25よりも若干長く、上蓋3を閉じた状態において、偶発的に上部から外力が加わったとき、この弧状突起26がキャップ本体1の頂板部5の上面に当接することにより、上部からの外力を緩和し、周状突起25によるスコア12の破断等を有効に防止し得るようになっている。
また、上蓋3のスカート23の内面下方部分には、凹部27が形成されており、前述したキャップ本体1の周状突起17の上端の突部17aが、この凹部27と係合することにより、閉じられた上蓋3が安定に保持されるようになっている。
さらに、上蓋3のスカート23の外面には、前述したヒンジバンド2とは反対側部分に、開封用鍔28が設けられている。この開封用鍔28の下面には、滑り止め用の偏平状突部29が形成されている。この開封用鍔28を指で引っ掛けて上蓋3を上方に持ち上げることにより上蓋3の開封を容易に行うことができる。
上記のようなヒンジキャップにおいて、本発明では、注出案内突起15の上端に、ヒンジバンド2が形成されている側に対向する部分において、上方且つ外方に向かって傾斜して立ち上がっている注ぎ口部31が設けられている。この注ぎ口部31の先端部分31aは、下向きに湾曲しており、この注ぎ口部31からの内容液の注ぎ出しがスムーズに行われるようになっている。
また、上記の注ぎ口部31と注出案内突起15との連結部分は、注出案内突起15の上端部厚みよりも薄肉に形成された折り畳み線33となっており、図2に示されているように、上蓋3を閉じたときに、この注ぎ口部31は、上蓋3のスカート23の内面に当接して折り畳まれ、閉じられた上蓋3の内部に収容されるようになっている。
また、図1及び図2に示されているように、上蓋3のスカート23の内面には、上蓋3が閉じられたときに、折り畳まれた注ぎ口部31の先端部分31aと当接する注ぎ口部持ち上げ用の突起35が設けられている。従って、閉じられた上蓋3を旋回して開放すると、この突起35によって折り畳まれた注ぎ口部31が持ち上げられ、この注ぎ口部31は上蓋3が閉じられる前の立ち上がり状態に復帰し、この注ぎ口部31から容器内溶液を注ぎ出すことが可能となるわけである。勿論、このような注ぎ口部持ち上げ用の突起35を形成せず、上蓋3を開放した後に、折り畳まれた注ぎ口部31を手で持って上方に持ち上げることにより注ぎ口部31を初期の立ち上がり状態に復帰させることは可能であるが、操作性の観点から、注ぎ口部持ち上げ用の突起35を設け、上蓋3の開放と同時に自動的に注ぎ口部31を立ち上がり状態に復帰させるような構造とすることが好適である。
本発明においては、上記のように注ぎ口部31が折り畳まれて閉じられた上蓋3内に収容されるような構造となっているため、注ぎ口部31の先端31aの位置を高く且つ外方に大きく突出させることができるのであり、これが本発明の最大の利点であり、これにより、粘稠な内容液の注ぎ出しを行う場合にも、内容液の垂れ落ちによるキャップ本体1や容器の外面の汚れを有効に防止することができるのである。
本発明の効果を説明するための図5及び図6を参照されたい。即ち、図5は、本発明のヒンジキャップが装着された容器(図示せず)を傾けて、注出用開口Xを通して注ぎ口部31からの内容液の注ぎ出し後、容器を正立状態に復帰させる過程で容器がやや傾いているときの状態を示す図であり、図6は、本発明のような折り畳み可能な注ぎ口部31が設けられておらず、クチバシ形状の注ぎ口部50が注出液案内用突起15の上端に形成されている公知のヒンジキャップについて、図5と同様、内容液の注ぎ出し終了後、容器を正立状態に復帰させる過程で容器(図示せず)がやや傾いているときの状態を示す図である。
先ず、内容液の注ぎ出しを行っているときには、容器は大きく傾けられているため、内容液が粘稠であるか否かにかかわらず、内容液は、ヒンジキャップ及び容器から大きく離れて注ぎ出されるため、この内容液がヒンジキャップや容器を汚すことはない。この点は、本発明のヒンジキャップも従来公知のヒンジキャップも同様である。
しかるに、内容液の注ぎ出し終了後、容器を正立状態に復帰させる過程で容器がやや傾いている状態では、内容液が粘稠であるとき、本発明のヒンジキャップと従来公知のヒンジキャップとでは大きく異なる。
即ち、内容液が粘稠であるとき、このような内容液は液切れ性が極めて悪く、このため、注ぎ出し終了後、容器を正立状態に復帰させる過程でも、この内容液は注ぎ口部31から垂れ落ちている状態にある。
従って、クチバシ形状の注ぎ口部50が形成されているような従来公知のヒンジキャップでは、この注ぎ口部50を大きく外方に突出させることができないため(上蓋3を閉じることができなくなってしまうからである)、容器を正立状態に復帰させていく過程で、内容液がヒンジキャップや容器の外面に沿って注ぎ口部50から垂れ落ちることとなる。この結果、注ぎ口部50から垂れ落ちている内容液によってヒンジキャップや容器の外面が汚れてしまう。しかも、この内容液は粘稠であるため、拭き取り難く、このような汚れは大きな問題となる。例えば、図6を参照して、この公知のキャップでは、内容液の垂れ落ちが生じた場合、垂れ落ちた液がキャップの外面に付着しないようなキャップの傾斜角度αは約20度以上とかなり大きく、従って、正立状態に復帰させる過程で、内容液が垂れ落ちている状態で、この傾斜角度α以下になってしまい、液の垂れ落ちによる汚れを生じ易い。
これに対して本発明のヒンジキャップでは、注ぎ口部31が折り畳み可能に形成されているため、この注ぎ口部31の先端31aの位置が高く、しかも外方に大きく突出した状態に形成される。従って、容器がやや傾いたときに内容液が注ぎ口部31から垂れ落ちている状態においても、この内容液は、ヒンジキャップや容器の外面から大きく離れた位置で垂れ落ちることとなり、ヒンジキャップや容器の汚れを有効に防止することが可能となるのである。例えば、図5を参照して、本発明のヒンジキャップでは、垂れ落ちた液がキャップの外面に付着しないようなキャップの傾斜角度αは約7度以上とかなり小さい。このため、正立状態に復帰させる過程で、この傾斜角度α以下になる前の段階で、内容液の垂れ落ちが終了し、従って、液の垂れ落ちによる汚れが生じ難くなっている。
かかる本発明において、注ぎ口部31の先端31aの高さhや外方への突出長さd(図1参照)は、上蓋3を閉じた時に、折り畳まれた注ぎ口部31が上蓋3内に収容される限りにおいて、可及的に大きく設定すればよい。この高さhが高く且つ突出長さdが長いほど、容器がやや傾いたときに垂れ落ちる内容液は、ヒンジキャップや容器の外面から大きく離れた位置で垂れ落ちることとなるからである。
また、注ぎ口部31の周方向幅は、容器を傾けたときに、粘稠な内容液が確実に注ぎ口部31から注ぎ出されるような大きさとすべきであり、一般的には、図3に示されているように、キャップの中心Oを基準としての角θが40乃至140度程度の大きさとするのがよい。即ち、粘稠な内容液は液切れ性が悪いため、容器を大きく傾けた場合、注出用開口13から注出案内突起15の内面に沿っての液流が絞られず、注出案内突起15の内面全体にわたって大きく広がって流れて注ぎ出されてしまい、この結果、注ぎ口部31の周方向幅が小さいと、注ぎ口部31以外の部分からも内容液が注ぎ出されてしまい、周囲を汚すなどの不都合を生じてしまう。また、この周方向幅があまり大きすぎると、上蓋3を閉じたとき、注ぎ口部31の折り畳みが困難となったり、或いは折り畳みによって注ぎ口部31が変形してしまうなどの不都合を生じ易くなってしまう。
尚、本発明において、上述した例では、注出案内突起15は筒状形状に形成されているが、ヒンジバンド2とは反対側の部分に上記のような周方向幅の注ぎ口部31を上端に形成し得る限りにおいて、この注出案内突起15を筒状形状とせず、弧状形状に形成されていてもよい。
また、本発明においては、注ぎ口部31の下方に位置する注出案内突起15の内面に内容液注出誘導用の凹部を形成することが好適である。即ち、上記でも述べたように、粘稠な内容液は、液切れ性が悪いため、容器を傾けて内容液の注ぎ出しを行ったとき、注出案内突起15の内面全体にわたって大きく広がって流れて注ぎ出される傾向がある。従って、上記のような内容液注出誘導用の凹部を形成しておけば、注出用開口Xを通った内容液が、この凹部に誘導され、確実に注ぎ口部31から注ぎ出されるようにすることができ、注ぎ口部31以外の部分からの注ぎ出しを確実に防止することができる。
上述した構造を有する本発明のヒンジキャップは、各種熱可塑性樹脂、例えばポリエチレンやポリプロピレンなどのオレフィン系樹脂の射出成形などによって、図1に示されているように上蓋3が開放された状態に成形される。この場合、注出案内突起15と注ぎ口部31との連結部分に位置する折り畳み線33は、成形時の型抜きを考慮して、上方部分が凹部となるようにして薄肉に形成するのがよい。
本発明のヒンジキャップは、キムチの素のような極めて粘稠な内容液を収容する容器のキャップに好適に適用され、粘稠な内容液の垂れ落ちによるキャップや容器の汚れを有効に防止することができる。
1:キャップ本体
2:ヒンジバンド
3:上蓋
5:頂板部
7:筒状側壁
13:注出用開口
15:注出案内突起
31:注ぎ口部
33:折り畳み線

Claims (3)

  1. 容器内容物を注ぎ出すための開口もしくは開口予定部が形成されている頂板部と、頂板部周縁から降下した筒状側壁とを有し、該筒状側壁の内側に容器口部が嵌合固定されるキャップ本体;及び、
    天板部と、天板部周縁から降下したスカート部とを有し、該スカート部の下端部が前記キャップ本体の筒状側壁の上端部分にヒンジバンドを介して連結され、前記キャップ本体に対して開閉可能となっている上蓋;
    からなり、前記キャップ本体の頂板部の上面には、少なくとも前記ヒンジバンドに対向する側において、前記開口もしくは開口予定部の外側に位置する部分で上方に延びている注出案内突起が形成されているヒンジキャップにおいて、
    前記注出案内突起の上端には、前記ヒンジバンドが形成されている側に対向する部分において、上方且つ外方に向かって傾斜して立ち上がっている注ぎ口部が設けられており、
    前記注ぎ口部と注出案内突起との間に周方向幅を有する連結部分は、注出案内突起の上端部厚みよりも薄肉の折り畳み線となっており、
    前記上蓋を閉じたときに、前記注ぎ口部は、該上蓋のスカート部内面に当接して折り畳まれて該上蓋の内部に収容され、
    前記上蓋を開放したときに、折り畳まれた状態の前記注ぎ口部を持ち上げることにより、該注ぎ口部が初期の立ち上がり状態に復帰することを特徴とするヒンジキャップ。
  2. 前記上蓋のスカート部の内面には、該上蓋を閉じたときに前記注ぎ口部に対面する部分に、注ぎ口部持ち上げ用の突起が形成されており、該上蓋を閉じた状態から開放する際に、該注ぎ口部持ち上げ用の突起が折り畳まれた状態の前記注ぎ口部に当接して該注ぎ口部が持ち上げられて初期の立ち上がり状態に復帰する請求項1に記載のヒンジキャップ。
  3. 前記注出案内突起は、前記注ぎ口部よりも大きな周方向幅を有しており、該注出案内突起の該注ぎ口部の下方に位置する部分の内面は、内容液注出誘導用の凹部となっている請求項1または2に記載のヒンジキャップ。
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