JP3244496U - 飛沫防止ヒンジ付き閉鎖キャップ - Google Patents

Abstract

【課題】 液体容器の首部に取り付け可能な、注ぎ口のための飛沫防止ヒンジ付き閉鎖キャップを提供する。【解決手段】ヒンジ付き閉鎖キャップは、下部リング（１）と、上蓋（２）と、ヒンジ要素とを含み、蓋（２）は、２つの周辺凹部（９）を含む上部ベース（３）と、周壁（４）とを含み、周壁（４）は、バイザー（５）と、バイザー（５）の正反対の２対の垂直ノッチ（７）とを含み、ヒンジ要素は、各対の垂直ノッチ（７）の間の２つの可撓性結合ストリップ（８）と、凹部同士の間のタブ（１１）と、結合ストリップ（８）同士の間に位置する突起部（１２）とを含む。タブ（１１）及び突起部（１２）により、カバー（２）がリング（１）に対して１８０度より大きく開くのを可能にする。突起部（１２）は、蓋（２）が開いた状態でタブ（１１）を収容するために、その外面の下側部分に規定された裂け目（１３）を有する。【選択図】図８

Description

本考案は、ヒンジ付きクロージャの技術分野に属し、特に、飛沫防止ヒンジ付き閉鎖キャップに関する。

容器用キャップの分野では、２つの部分のヒンジによって形成されたものが一般に知られており、下部にはボトルの首部に結合するための適切な手段が設けられ、上部には、閉位置又は開位置を占めるカバー又は蓋があり、ユーザがキャップを完全に取り外す必要なく、容器に含まれる液体を取り出すことができる。

場合によっては、カバーの開閉時に収容している液体が微量だけ飛散する問題がある。

現在の技術水準の中で、この同じ出願人が所有するスペイン特許ＥＳ２７５１１７１号は、２つの重ね合わされた部品の間の関節部によって形成された円筒形本体と、容器の首部に保持するための把持手段が設けられた下部と、周壁に取り付けられた上部ベースを含む上部領域とを有する容器用のキャップについて言及している。周壁は、蓋の開口を可能にするバイザーを含み、バイザーは、そのバイザーに対して横方向に配置され、下部の上縁部に位置する凹部に対応するフラップを含む。フラップは、内面に、キャップの軸方向軸に対して横方向に配置されたコードを含み、上部を容器の首部に締めるようになっている。

この構成では、蓋の開閉するときに発生する飛沫の思いがけない飛散を完全に防ぐことはできない。実際に、開口ヒンジは、上部の蓋を下部のリングに連結する２つの平行な接続ストリップと、ストリップ同士の間に配置された突起部と、蓋を１８０度以上開くことができる突出部とで構成される。

蓋を開けると関節式ストリップに変形が生じ、突起部と突出部が接触し、突合せ点又はテコが発生する。この点により、蓋を１８０度以上開いた状態に保ちながら、結合ストラップに更なる張力が加わる。キャップを閉めるために蓋を折り畳むときは、テコの（力）点を逆にして両方のストリップの張力を緩める必要がある。この張力の解放により、蓋が突然落下し、閉じたときに容器内の液体がユーザに飛び散る可能性がある。

現在の技術水準における既存の問題を回避する、飛沫防止ヒンジ付き閉鎖キャップが必要とされている。

本考案の目的は、キャップカバーを閉じたときに時々発生する水の飛沫を低減するように設計された、閉鎖カバーのヒンジに改良を施した、飛沫防止ヒンジ付き閉鎖キャップで構成される。

容器の首部に取り付けることができるキャップは、容器の首部に保持されるのを意図した下部リングと、容器の注ぎ口を一時的に覆って密閉するのを意図した上蓋と、蓋をリングにヒンジ式に接続するヒンジ要素とを含む。

ヒンジ要素は、少なくとも２つの結合ストリップと、結合ストリップ同士の間に位置する突起部とを含む。蓋の外周縁部から始まる突起部又はタブにより、蓋を１８０度以上開くことができる。このタブは、突起部と協働するときにヒンジのピボット点として機能し、突起部とクリップ留めして、蓋が正しく開かれたことをユーザに示す。

ヒンジの変更は、突起部の下端、より具体的には、蓋を約１８０度の角度で開いたときに突起部と接触するように意図した領域に、規定された裂け目で構成される。裂け目により、テコの（力）点で発生する張力を軽減しながら、蓋がその角度で開いたままになるため、閉じるための蓋の折り畳みが突然ではなくスムーズに行われ、容器内に溜まった液体の飛散が回避される。

蓋の開きが１８０度を超えると、突起部の出っ張りが孔から出てきて、蓋を折り続けないようユーザに警告クリック音を鳴らす。

こうして、現在の技術水準の欠点を容易且つ効果的に解決する関節式の飛沫防止閉鎖キャップが得られる。

行っている詳細な説明を補足し、本考案の特徴をより良く理解するために、その実際的な実施形態の好ましい例に従って、一組の図面は、詳細な説明の不可欠な部分として添付しており、例示的で非限定的な性質を有しており、以下のことが表される。
閉じた構成の、本考案の飛沫防止ヒンジ付き閉鎖キャップの第１の後部上面斜視図である。 キャップの背面図である。 キャップの正面上部の斜視図である。 キャップの正面底部の斜視図である。 開いた構成のキャップの底面後方斜視図である。 図５のキャップの詳細を示す図である。 図５のキャップの断面の側面図であり、蓋は１８０度の第１の開口位置にある。 図５のキャップの断面の側面図であり、蓋は２１０度の第１の開口位置にある。

本考案の目的の好ましい実施形態の詳細な説明を、前述の図面の助けを借りて以下に与える。

説明する液体を入れた容器の注ぎ口のための飛沫防止ヒンジ付き閉鎖キャップは、容器の首部に取り付けられるように意図している。図１に示されるキャップは、容器の首部に保持するのを意図した下部リング（１）と、容器の注ぎ口を覆って密閉するのを意図した上蓋（２）とで構成される。ヒンジ要素は、ヒンジ式に蓋（２）とリング（１）を接続する。

リング（１）は、キャップを開閉するときに、首部に保持するための把持手段を含む。蓋（２）は、下部周壁（４）に取り付けられた上部ベース（３）を含む。周壁（４）の縁部からは横バイザー（５）が突出しており、手動操作により蓋（２）を開閉できるようになっている。

上部ベース（３）は、その内面から出ている円筒状スカート（６）も含んでおり、容器の首部内に挿入して密閉性を高めるサイズにされる。

図１及び図２は、キャップの後部を示しており、蓋（２）とリング（１）との間にヒンジ要素が配置される。見て分かるように、バイザー（５）が突出している部分と正反対の周壁（４）の部分には、キャップの軸方向軸に平行に配置された２対の垂直ノッチ（７）があり、これは蓋（２）とリング（１）を連結する２つの可撓性関節式ストリップ（８）の形成を規定する。これらの結合（binding）ストリップ（８）は、蓋（２）に取り付けられた上端と、リング（１）に取り付けられた下端とを含む。

この好ましい実施形態では、図３に示されるように、蓋（２）は、その上部ベース（３）の外周縁部に位置する２つの凹部（９）と、これらの凹部（９）内の１対の周辺切込み（１０）とを含む。周辺切込み（１０）は、各結合ストリップ（８）のそれぞれの上端との可撓性接合部を規定し、また、上部ベース（４）の連続周縁部を提供するように構成される。この特徴により、キャップをカプセル化ヘッドの中心に配置できるため、パッケージングの製造が容易になる。

上部ベース（３）には、凹部（９）同士の間に位置するタブ（１１）があり、これによりキャップが１８０度以上開くことができる。リング（１）は、図５及び図６に示されるように、蓋（２）がその開位置にあるときにタブ（１１）と協働することを目的とした、結合ストリップ（８）同士の間に配置された突起部（１２）を含む。

このタブ（１１）と突起部（１２）の構成により、蓋（２）を１８０度以上開くことが可能になる。タブ（１１）は、ヒンジの突合せ点（tipping point：曲げ点）としても機能する。さらに、タブ（１１）は、突起部（１２）と相互作用するときに「クリップ留め」を生じさせ、これは、正しい開口が行われたことを示すユーザへの警告として機能する。

突起部（１２）の外面には、図５～図７に示されるように、その最下部、より具体的には、蓋（２）を約１８０度の角度で開いたときに、タブ（１１）と接触するのを意図している領域に規定した裂け目（１３）が形成されている。このようにして、突起部（１２）の最外端は裂け目（１３）の内側に収容され、結合ストリップ（８）に生じる張力を軽減するのに役立つ。

蓋（２）の開きが１８０°を超え、図８に示されるように約２１０°まで開けると、突起部（１１）が裂け目（１３）の上端に向けて摺動し、抜け出るまで警告音が発生する。

リング（１）は、キャップの第１の開口の前に、蓋（２）の第１の開口中に破壊されるように意図した脆弱なブリッジ（１４）によって蓋（２）に接続される。これらの脆弱なブリッジ（１４）は不正開封防止シールを構成し、リング（１）の上縁部と周壁（４）の下縁部を接続する。

Claims (4)

1. 液体を入れた容器の首部に取り付け可能な、注ぎ口のための飛沫防止ヒンジ付き閉鎖キャップであって、当該ヒンジ付き閉鎖キャップは、
   前記首部に保持するための把持手段を含む下部リング（１）と、
   前記注ぎ口を覆って密閉することを意図とした上蓋（２）と、
   該蓋（２）を前記リング（１）に接続するヒンジ要素と、を含み、
   前記蓋（２）は、
   ２つの周辺凹部（９）を含む上部ベース（３）と、
   周壁（４）と、を含み、
   該周壁（４）は、
   前記周壁（４）の縁部から突出するバイザー（５）と、
   該バイザー（５）が突出している部分と正反対の前記周壁（４）の部分に位置する２対の垂直ノッチ（７）と、を含み、
   前記ヒンジ要素は、
   各対の垂直ノッチ（７）の間に位置する２つの可撓性結合ストリップ（８）であって、各ストラップの上端が前記蓋（２）に取り付けられ、下端が前記リング（１）に取り付けられる、結合ストリップ（８）と、
   前記凹部（９）同士の間に位置する前記上部ベース（３）の部分から突出するタブ（１１）と、
   前記結合ストリップ（８）同士の間に位置する突起部（１２）と、を含み、
   前記タブ（１１）及び前記突起部（１２）は協働して、前記蓋（２）が前記リング（１）に対して１８０度より大きく開くのを可能にし、
   当該閉鎖キャップは、前記突起部（１２）が、前記蓋（２）の開いた構成で前記タブ（１１）を収容することを意図として、その外面の下側部分に規定された裂け目（１３）を有することを特徴とする、
   ヒンジ付き閉鎖キャップ。
2. 前記上部ベース（３）は、その内面から現れる円筒状スカート（６）を含む、請求項１に記載のヒンジ付き閉鎖キャップ。
3. 前記リング（１）の上縁部と前記周壁（４）の下縁部との間に配置された脆弱なブリッジ（１４）を含む、請求項１又は２に記載のヒンジ付き閉鎖キャップ。
4. 各結合ストリップ（８）のそれぞれの上端との可撓性関節のために、前記凹部（９）内に位置する周辺切込み（１０）を含む、請求項１乃至３のいずれか一項に記載のヒンジ付き閉鎖キャップ。