JP5569967B2 - 未加硫タイヤの成型装置及び同成型方法 - Google Patents

未加硫タイヤの成型装置及び同成型方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5569967B2
JP5569967B2 JP2010179382A JP2010179382A JP5569967B2 JP 5569967 B2 JP5569967 B2 JP 5569967B2 JP 2010179382 A JP2010179382 A JP 2010179382A JP 2010179382 A JP2010179382 A JP 2010179382A JP 5569967 B2 JP5569967 B2 JP 5569967B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
molding
drum
tire
shaft
hollow shaft
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2010179382A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2012035562A (ja
Inventor
賢俊 則松
格 吉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Bridgestone Corp filed Critical Bridgestone Corp
Priority to JP2010179382A priority Critical patent/JP5569967B2/ja
Publication of JP2012035562A publication Critical patent/JP2012035562A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5569967B2 publication Critical patent/JP5569967B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Tyre Moulding (AREA)

Description

本発明は、未加硫タイヤの成型装置及び同成型方法に関する。
従来から、カーカスバンドとその上に積層するベルト及びトレッドよりなるベルトトレッドを、それぞれ別工程で成型しておき、これを合体させて未加硫(グリーン)タイヤを製造する方法が知られている。
この成型方法では、周方向に複数に分割された複数のセグメントから構成された拡縮可能なベルト成型ドラムが用いられている。このベルト成型ドラムは、ベルトトレッド成型時には、前記複数のセグメントを拡径した状態に維持して、タイヤ構成部材をドラム周面に貼り付けて積層してベルトトレッドを成型する。
この従来のベルトトレッドの成型装置では、搬送されてきたベルトトレッド(BT)材料を成型ドラムに巻き付けるに先だって、成型ドラムを拡径しその拡径状態を維持して、成型ドラムを回転させながらベルトトレッド材料を成型ドラムに巻き付ける。
ベルトトレッド材料の成型ドラムへの巻き付けが終了したときは、成型ドラムを縮小させ、剛性によりその径を維持したベルトトレッドを成型ドラムから外し、グリーンケースが配置されたシェーピングドラム上に搬送する。
その状態で、シェーピングドラムによりグリーンケースを膨張させて、ベルトトレッド内面に張り付けてグリーンタイヤを製造する。
図7は、特許文献に記載されたものではないが、従来の成型ドラムの一例を示す。図7Aは成型ドラムを縮径した状態を、図7Bは成型ドラムを拡径した状態を、図7Cは、成型ドラムを拡径後に縮径した状態を、図左側に正断面図で、同右側に側断面図で示す。
この成型ドラムにおいては、セグメント135を拡縮する機構として、図示のように、中心軸120と一体にその回りにシリンダ室122を設け、そのシリンダ室122内に供給するエアにより、中心軸120の軸方向に移動(摺動)するカム面(傾斜ガイド又はテーパーコーン)121により、各セグメント135の内周に一体に設けたカム従動子124を半径方向外方に押し出す。つまり、カム従動子124は各セグメント135上に配置されたゴムバンド140の拘束力に抗してそれを伸張させながら、外方に向かって放射状に拡径する。この拡径状態においてエア圧を保持することでドラム径を一定に保ち、その状態で成型ドラムを回転させ、その表面にベルトトレッドを巻き付け、巻き付けが終了するとエアを排出することで、ドラムは縮径する構造が採用されている(従来技術1)。
他方、タイヤ成型ドラムにおいて、成型ドラムの中心軸を構成する筒状の外側軸内に、前記外側軸に対して相対回転可能なねじ軸を配置し、そのねじ軸に螺合する移動部材と各セグメントとを、リンク部材を介して連結し、そのねじ軸の回転によって前記移動部材を軸方向に移動させることで、各セグメントを拡縮動作させる拡縮機構も知られている(特許文献1、2、3)。
しかしながら、前記従来技術1に係る成型ドラムでは、前記拡縮機構は拡径と縮径の1パターンしかないので、拡縮機構の拡径量を規定する部材(治工具)を成型するベルトトレッドのサイズに応じて変更する必要がある。つまり、ベルトトレッドのサイズが変わる毎に、その治工具を変更しなければならず、作業効率がよくないと云う問題がある。
また、前記特許文献1〜3に記載された成型ドラムでは、ねじ伝動機構を用いてドラムの拡縮を行うため、従来技術1のように、ベルトトレッドサイズに応じて、機構の一部を変更する等の手間を要しない。
しかし、この成型ドラムは、グリーンケースを作成するシェーピングドラムと、グリーンケースに装着するベルトトレッドを成型する成型ドラムとがそれぞれ別の場所に配置されているために、スペース的にもコスト的にもなお改善の余地がある。
特開2009−137041号公報 WO2007−116502号公報 特開昭54−63184号公報
本発明は、前記従来の成型装置の問題に鑑みてなされたものであって、その目的は、任意のサイズのベルトトレッドの成型に対応でき、コンパクトでしかもコストを低減した未加硫タイヤの成型装置及び未加硫タイヤの成型方法を実現することである。
(1)本発明の未加硫タイヤの成型装置は、半径方向に移動自在な複数のセグメントを備えた成型ドラムと、前記成型ドラムで成型した第1のタイヤ構成部材を、これとは異なる第2のタイヤ構成部材に貼り付けるためのシェーピングドラムと、を備えた未加硫タイヤの成型装置であって、それぞれ同心状に配置された前記成型ドラムの外軸、前記外軸中に配置された中空軸、前記中空軸中に配置された前記シェーピングドラムの中軸と、前記各軸を回転駆動させるための駆動手段と、前記中空軸の外周に設けたねじ溝に螺合したスライドナットに外軸の軸方向に延在する溝を通して連結され、前記駆動手段による前記中空軸と外軸との相対回転により前記外軸に沿って摺動するスライダと、前記セグメントを半径方向に移動させるためのセグメント駆動機構と、を有し、前記セグメント駆動機構は、前記スライダと、前記スライダに連結された拡縮機構を有し、前記拡縮機構は、前記駆動手段による前記中空軸と外軸との相対回転により前記外軸に沿って摺動する前記スライダを介して前記セグメントを半径方向に移動し、両者の回転速度差をゼロにすることで成型ドラムの径を維持するよう、前記成型ドラムを成型するトレッド部材のサイズに合わせて拡縮することを特徴とする。
(2)本発明の未加硫タイヤの成型装置は、前記(1)に記載された未加硫タイヤの成型装置において、前記成型した第1のタイヤ構成部材をシェーピングドラムへ搬送する搬送装置を備えたことを特徴とする。
(3)本発明の未加硫タイヤの成型装置は、前記(1)または(2)に記載された未加硫タイヤの成型装置において、前記各軸を回転駆動する駆動手段は、前記外軸を駆動する第1の駆動手段と前記中空軸を駆動する第2の駆動手段、又は、前記外軸及び前記中空軸を駆動する共通の駆動手段であり、前記シェーピングドラムは、前記第1、第2の駆動手段又は前記共通の駆動手段のいずれかにクラッチ手段を介して連結されていることを特徴とする。
(4)本発明の未加硫タイヤの成型装置は、前記(1)ないし(3)のいずれかに記載された未加硫タイヤの成型装置において、前記第1のタイヤ構成部材はトレッド部材であり、前記第2のタイヤ構成部材はグリーンケースであることを特徴とする。
(5)本発明の未加硫タイヤの成型方法は、第1のタイヤ構成部材を成型ドラムに搬送する工程と、前記成型ドラムを回転させ前記第1のタイヤ構成部材を前記成型ドラムに貼り付け成型する成型工程と、成型された第1のタイヤ構成部材をシェーピングドラムに搬送する工程と、前記シェーピングドラム上で前記成型された第1のタイヤ構成部材をこれとは異なる第2のタイヤ構成部材に貼り付ける工程とを有する未加硫タイヤの成型方法であって、それぞれ同心状に配置された前記成型ドラムの外軸、前記外軸中に配置された中空軸、前記中空軸中に配置された前記シェーピングドラムの中軸の内、前記外軸と中空軸を相対回転させて、前記中空軸の外周に設けたねじ溝に螺合したスライドナットに外軸の軸方向に延在する溝を通して連結されたスライダを摺動させる工程と、前記スライダの摺動によってセグメント駆動機構の拡縮機構を拡縮させて前記セグメントを半径方向に移動して、前記成型ドラムを成型するトレッド部材のサイズに合わせて拡縮する工程と、を有することを特徴とする。
(6)本発明の未加硫タイヤの成型方法は、前記(5)に記載された未加硫タイヤの成型方法において、前記成型した第1のタイヤ構成部材をシェーピングドラムへ搬送する搬送工程を有することを特徴とする。
(7)本発明の未加硫タイヤの成型方法は、前記(5)または(6)に記載された未加硫タイヤの成型方法において、前記第1のタイヤ構成部材はトレッド部材であり、前記第2のタイヤ構成部材はグリーンケースであることを特徴とする。
本発明によれば、任意のサイズのベルトトレッドの成型に対応でき、コンパクトでしかもコストを低減した未加硫タイヤの成型装置又は成型方法を得ることができる。
未加硫タイヤの成型装置を概略的に示す平面図である。 未加硫タイヤの成型装置の斜視図である。 成型ドラムの駆動軸とシェーピングドラムを概略的に示す斜視図であって、図3Aは摺動突部の拡径動作前の状態を、図3Bは摺動突部の拡径時の動作方向を、図3Cは同縮径時の動作方向を示す。 外軸と中空軸との関係を説明するための図であり、図4Aは外軸と中空軸の断面図、図4Bはその斜視図、図4Cは外軸と中空軸及び外軸に外嵌されたスライダの断面図、図4Dはその斜視図である。 駆動装置の構成を具体的に示す概略図であり、外軸と中空軸の駆動手段を概略的に示している。 成型ドラムの拡縮構造を概略的に示す断面図であり、上半分は成型ドラムの拡径状態を、また、下半分は成型ドラムの縮径状態を示す。 従来の成型ドラムの一例を示す。図7Aは成型ドラムを縮径した状態を、図7Bは成型ドラムを拡径した状態を、図7Cは、成型ドラムを拡径後に縮径した状態を、図左側に正断面図で、同右側に側断面図で示す。
本発明の実施形態に係る未加硫タイヤの成型装置について添付図面を参照して説明する。
図1は、実施形態に係る未加硫タイヤの成型装置を概略的に示す平面図であり、図2は、同斜視図である。
未加硫タイヤの成型装置10は、図1及び2に示すように、ベルトトレッドを成型する成型ドラム12と、シェーピングドラム14と、Oリング16と、成型ドラム12及びシェーピングドラム14を回転駆動するための駆動装置18とから成っている。ここで、シェーピングドラム14は、成型ドラム12で成型した第1のタイヤ構成部材、例えばベルトトレッドを、第2のタイヤ構成部材、例えば、インナーライナ、ゴムチェーファ、カーカスプライを巻回積層して成型したグリーンケースに対して貼り付けるため、グリーンケースを拡大膨張させるドラムであり、Oリング16は、任意の駆動機構で未加硫タイヤの成型装置10の駆動軸20の軸線方向に移動自在であって、成型ドラム12で成型したベルトトレッドをシューピングドラム14に搬送したり、或いはシェーピングドラム14で成型したグリーンタイヤを所定位置に搬送する搬送手段である。
図3は、駆動軸20とシェーピングドラム14を概略的に示す斜視図であって、図3Aは摺動突部25の拡径動作前の状態を、図3Bは摺動突部25の拡径時の動作方向を、図3Cは同縮径時の動作方向を示している。
未加硫タイヤの成型装置10の駆動軸20は、図3Aに示すように管状で成型ドラム12の回転軸となる外軸22と、外軸22中に配置された中空軸24と、中空軸24中に配置されたシェーピングドラム14の回転軸となる中軸26とから成っている。中空軸24の外周面には軸方向に互いに逆向きの一対のねじ溝(図示せず)が設けられており、それぞれのねじ溝にはスライドナット21(図4)が螺合している。スライドナット21の外周面には、例えば、その中心に対して対称位置に矩形の摺動突部25が2個設けられており、摺動突部25は、この摺動突部25の移動範囲に対応して外軸22の軸方向に延在するよう設けられたスリット23(長溝)を通して外方に突出している。
図3Bは、摺動突部25を互いに接近させるように移動させて成型ドラム12を拡径することを、図3Cは、逆に摺動突部25が互いに離れる方向に移動させて、成型ドラム12を縮径することを示している。
図4は、外軸22と中空軸24との関係を説明するための図であり、図4Aは外軸22と中空軸24の断面図、図4Bはその斜視図、図4Cは外軸22と中空軸24及び外軸22に外嵌されたスライダ28の断面図、図4Dはその斜視図である。
図4Aに示すように、中空軸24の外周面に設けられたねじ溝には、スライドナット21が螺合している。スライドナット21には、図示のようにその中心に対して対称位置にそれぞれ摺動突部25が一体に設けられており、摺動突部25は、既に述べたように、それに対応して外軸22に設けられた一対のスリット23を通して外部に突出している。
図4C、4Dは、図4A、4Bに示す外軸22のスリット23上に環状のスライダ28を外嵌させた状態を示している。図4Cから明らかなように、摺動突部25は前記スリット23から外方に突出して、さらに摺動突部25に対応してスライダ28に設けられた開口28aを貫通し、図示の例ではさらに外部に突出している。
これにより、外軸22と中空軸24に相対回転が生ずると、後述するように、前記スライドナット21が外軸22に沿って移動し、スライダ28も一緒に移動する。
図5は、駆動装置18の構成を具体的に示す概略図であり、ここでは、外軸22と中空軸24の駆動手段を概略的に示している。
外軸22、中空軸24の端部には例えばスプロケット22a、24aが一体に取り付けられており、それぞれのスプロケット22a、24aと、それを駆動するモータM1、M2のスプロケットM1a、M1bとの間には、それぞれチェーン40、42が掛け渡されている。
図5Aは、例えば、モータM1のみを駆動して中空軸24のみを回転させる状態を示し、図5Bはその結果を模式的に示す。即ち、図4C、4Dにおいて、中空軸24の外周に設けたねじ溝に螺合したスライドナット21、摺動突部25、スライダ28が摺動し、その結果、図示を省略したリンク機構30(図6)を介して成型ドラム12が拡径した状態を示す。
成型ドラム12が拡径した状態では、モータM2を作動して、外軸22と中空軸24の相対回転が無くなるように、つまり中空軸24と外軸22を同じ角速度で回転させる。図5Bは、これにより成型ドラム12が拡大した状態を維持して回転することを示している。
図5Cは、モータM2により外軸22のみを回転させることを示す。この外軸22の回転により、ここでは、図示を省略したリンク機構30(図6)を介して成型ドラム12が縮径する状態を示している。
なお、伝動機構はこれに限ることはなく例えば、タイミングベルト、タイミングプーリからなるものであってもよい。また、モータM1とM2を共通の減速機付きのモータに置き換えてもよく、シェーピングドラム14の駆動軸である中軸26は、クラッチ機構(図示せず)を用いて前記いずれかのモータにより駆動される。このように構成することで、駆動手段したがって駆動装置18のスペースを減らし、また構成も簡素化でき、また、コストの点からみても有利である。
図6は、以上で説明した成型ドラムの拡縮構造を概略的に示す断面図であり、上半分は成型ドラム12の拡径状態を、また、下半分は成型ドラムの縮径状態を示す。
スライダ28の外周面には拡縮機構、例えば、複数のリンク機構30が周方向に等間隔で取り付けられている。リンク機構30は、一端をセグメント35の下面に回動自在に連結され他端がスライダ28に回動自在に連結された第1のリンク32と、一端が前記第1のリンク32の中間位置に回動及び摺動自在に連結され、他端が外軸22に回動自在に連結された第2のリンク34とからなっている。
スライダ28の外周面には、複数のリンク機構30が図示のように左右対をなして取り付けられている。ここでは、スライドナット21、摺動突部25、スライダ28、リンク機構30を含むセグメントの駆動のための機構を総称してセグメント駆動機構と呼ぶ。
なお、図示してはいないが、セグメント35上には従来と同様にゴムベルトが配置されている。
以上の構成において、前記モータM1、M2を回転させて、或いはそのいずれか一方を回転させて、外軸22と中空軸24の回転数に差を与える、つまり相対回転させると、それによって、摺動突部25と外軸22のスリット23の溝壁との間には、軸方向と直角方向の力が作用する。その結果、摺動突部25と一体のスライドナット21は中空軸24との軸心のまわりで回転して螺進し、スライドナット21、したがって摺動突部25、スライダ28が外軸22の軸方向に移動する。このスライダ28の移動により、リンク機構30がセグメントを放射方向に起伏して拡縮し、セグメント35の拡縮に伴い、各セグメント35上のゴムベルトで構成される成型ドラムが拡縮する。
本実施形態では、外軸22と中空軸24とを別のモータM1、M2で駆動するものとして説明したが、上述のように、これらは共通の減速機付きモータ(差動減速機)を使用することで一台のモータで駆動することができる。
また、シェーピングドラム14を回転するための軸である中軸26は、前記モータM1又はM2、或いは一台のモータを用いる場合であっても、クラッチの切り替えで前記いずれかのモータを共用できる。
次に、本発明の未加硫タイヤの成型装置の動作を説明する。
図示しないベルトトレッド材料が成型ドラム12に搬送されると、成型ドラム12を成型するベルトトレッドのサイズに合わせてその径を変化させる。その径の変更は、上述のように外軸22と中空軸24を相対回転させることにより行う。例えば、成型されるベルトトレッドのサイズに応じて、所定の方向に中空軸24または外軸22を所定回数回転させて拡大する。このとき、中空軸24、外軸22のどちらの軸を回転させてもよいが、外軸22の回転を止めることで、外軸22のエネルギー消費が少なくし、かつ、外観から、径の拡縮が判断しやすいため、中空軸24を回転させることが好ましい。
前記のように中空軸24と外軸22の回転に回転差をつけると、これにより中空軸24に螺合した一対のスライドナット21がその回転差に応じて、互いに所定距離接近するように軸方向に移動する。これによりリンク機構30が作動して、第1のリンク32が半径方向外方に立ち上がり、セグメント35を同方向に押し上げて、成型ドラム12を成型するベルトトレッドのサイズ(径)に応じた任意の所望の径にすることができる。
ここで、成型ドラム12が所定の径になったときは、中空軸24、外軸22との回転角速度を一致させて両者の回転角速度差をゼロにしてその径を維持させる。
その状態で成型ドラム12にベルトトレッド材料を巻き付け、ベルトトレッドが成型されたときは、モータM1、M2又は減速機付きモータの回転を停止する。
その後、Oリング16によりドラムから部材を搬出するときは、外軸22と中空軸24間に前記とは逆の回転差をつけて相対回転を与え、成型ドラム径を縮小させる。
本実施形態では、次に、Oリング16を任意の駆動機構により成型ドラム12に移動させて、成型ドラム12上のベルトトレッドをOリング16の内周面内に収容する。続いて、Oリング16をシェーピングドラム14上で待機するグリーンケース(図示せず)上に移動する。その状態で、シェーピングドラム14を拡径して、ベルトトレッドをグリーンケースに貼り付けてグリーンタイヤを成型する。グリーンタイヤ成型後に、シェーピングドラム14を縮径し、Oリング16を駆動してグリーンタイヤを所定の位置に搬出する。
本実施形態によれば、シェーピングドラム14の回転軸となる中軸26は、図示しないクラッチ機構の切替により、外軸22、中空軸24内に収容されていると共に、前記モータM1ないしM2、又は減速機付きモータで、つまり共通のモータで回転駆動される。
したがって、本実施形態に係る未加硫タイヤの成型装置は、成型ドラムを任意の径に拡径できると共に、従来のタイヤ成型装置に比して小形化できるとともに、コストも低減できる。
10・・・未加硫タイヤの成型装置、12・・・成型ドラム、14・・・シェーピングドラム、16・・・Oリング、20・・・駆動軸、21・・・スライドナット、22・・・外軸、22a・・・スプロケット、23・・・スリット、24・・・中空軸、24a・・・スプロケット、25・・・摺動突部、28・・・スライダ、30・・・リンク機構、32・・・第1のリンク、34・・・第2のリンク、M1、M2・・・モータ。

Claims (7)

  1. 半径方向に移動自在な複数のセグメントを備えた成型ドラムと、前記成型ドラムで成型した第1のタイヤ構成部材を、これとは異なる第2のタイヤ構成部材に貼り付けるためのシェーピングドラムと、を備えた未加硫タイヤの成型装置であって、
    それぞれ同心状に配置された前記成型ドラムの外軸、前記外軸中に配置された中空軸、前記中空軸中に配置された前記シェーピングドラムの中軸と、
    前記各軸を回転駆動させるための駆動手段と、
    記中空軸の外周に設けたねじ溝に螺合したスライドナットに外軸の軸方向に延在する溝を通して連結され、前記駆動手段による前記中空軸と外軸との相対回転により前記外軸に沿って摺動するスライダと、
    記セグメントを半径方向に移動させるためのセグメント駆動機構と、
    を有し、
    前記セグメント駆動機構は、前記スライダと、前記スライダに連結された拡縮機構を有し、
    前記拡縮機構は、前記駆動手段による前記中空軸と外軸との相対回転により前記外軸に沿って摺動する前記スライダを介して前記セグメントを半径方向に移動し、両者の回転速度差をゼロにすることで成型ドラムの径を維持するよう、前記成型ドラムを成型するトレッド部材のサイズに合わせて拡縮することを特徴とする未加硫タイヤの成型装置。
  2. 請求項1に記載された未加硫タイヤの成型装置において、
    前記成型した第1のタイヤ構成部材をシェーピングドラムへ搬送する搬送装置を備えたことを特徴とする未加硫タイヤの成型装置。
  3. 請求項1または2に記載された未加硫タイヤの成型装置において、
    前記各軸を回転駆動する駆動手段は、前記外軸を駆動する第1の駆動手段と前記中空軸を駆動する第2の駆動手段、又は、前記外軸及び前記中空軸を駆動する共通の駆動手段であり、
    前記シェーピングドラムは、前記第1、第2の駆動手段又は前記共通の駆動手段のいずれかにクラッチ手段を介して連結されていることを特徴とする未加硫タイヤの成型装置。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載された未加硫タイヤの成型装置において、
    前記第1のタイヤ構成部材はトレッド部材であり、前記第2のタイヤ構成部材はグリーンケースであることを特徴とする未加硫タイヤの成型装置。
  5. 第1のタイヤ構成部材を成型ドラムに搬送する工程と、
    前記成型ドラムを回転させ前記第1のタイヤ構成部材を前記成型ドラムに貼り付け成型する成型工程と、成型された第1のタイヤ構成部材をシェーピングドラムに搬送する工程と、前記シェーピングドラム上で前記成型された第1のタイヤ構成部材をこれとは異なる第2のタイヤ構成部材に貼り付ける工程とを有する未加硫タイヤの成型方法であって、
    それぞれ同心状に配置された前記成型ドラムの外軸、前記外軸中に配置された中空軸、前記中空軸中に配置された前記シェーピングドラムの中軸の内、前記外軸と中空軸を相対回転させて、前記中空軸の外周に設けたねじ溝に螺合したスライドナットに外軸の軸方向に延在する溝を通して連結されたスライダを摺動させる工程と、
    前記スライダの摺動によってセグメント駆動機構の拡縮機構を拡縮させて前記セグメントを半径方向に移動して、前記成型ドラムを成型するトレッド部材のサイズに合わせて拡縮する工程と、を有することを特徴とする未加硫タイヤの成型方法。
  6. 請求項に記載された未加硫タイヤの成型方法において、
    前記成型した第1のタイヤ構成部材をシェーピングドラムへ搬送する搬送工程を有することを特徴とする未加硫タイヤの成型方法。
  7. 請求項またはに記載された未加硫タイヤの成型方法において、
    前記第1のタイヤ構成部材はトレッド部材であり、前記第2のタイヤ構成部材はグリーンケースであることを特徴とする未加硫タイヤの成型方法。
JP2010179382A 2010-08-10 2010-08-10 未加硫タイヤの成型装置及び同成型方法 Expired - Fee Related JP5569967B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010179382A JP5569967B2 (ja) 2010-08-10 2010-08-10 未加硫タイヤの成型装置及び同成型方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010179382A JP5569967B2 (ja) 2010-08-10 2010-08-10 未加硫タイヤの成型装置及び同成型方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012035562A JP2012035562A (ja) 2012-02-23
JP5569967B2 true JP5569967B2 (ja) 2014-08-13

Family

ID=45848100

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010179382A Expired - Fee Related JP5569967B2 (ja) 2010-08-10 2010-08-10 未加硫タイヤの成型装置及び同成型方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5569967B2 (ja)

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5463184A (en) * 1977-10-28 1979-05-21 Bridgestone Tire Co Ltd Tire forming drum
JP4242957B2 (ja) * 1998-10-30 2009-03-25 株式会社ブリヂストン 空気入りタイヤの製造方法
JP4634505B2 (ja) * 2006-03-31 2011-02-16 東洋ゴム工業株式会社 タイヤ用成型ドラムの駆動装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2012035562A (ja) 2012-02-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4621272B2 (ja) 生タイヤ成形装置
CN103009653B (zh) 实体桥面胎圈锁定鼓
JP4616905B2 (ja) 成形ドラム装置及びそれを用いたランフラットタイヤの製造方法
EP2701897B1 (en) Process and plant for building tyres for vehicle wheels
JP5701753B2 (ja) タイヤ製造ドラム、未加硫タイヤの製造装置及び製造方法
JP7109483B2 (ja) タイヤを製造するための装置及び方法
JP2006297778A (ja) タイヤの製造方法、および、それに用いるタイヤ製造システム
US20170326826A1 (en) Method and equipment for assembling a tire blank
JP2014522757A (ja) グリーンタイヤを製造する装置及び方法
JP2004017383A (ja) タイヤ製造方法、及び生タイヤ製造装置
JP2007223223A (ja) ステッチング装置及びタイヤ成型装置
KR100433329B1 (ko) 타이어성형기
US10946602B2 (en) Drum and method for assembling an adapter for mounting a tire on a wheel rim
US20110203738A1 (en) Device for building a tire carcass for a vehicle tire
US3409490A (en) Method and apparatus for manufacturing pneumatic tires
CN107856333B (zh) 轮胎成型鼓
JP5569967B2 (ja) 未加硫タイヤの成型装置及び同成型方法
ITUB20153038A1 (it) Gruppo per la formatura di pneumatici
US2878857A (en) Tire building apparatus
US4812197A (en) Fire building drum
JP4540452B2 (ja) 空気入りタイヤの製造装置及び製造方法
JP2009012218A (ja) ビードセット装置及びタイヤ成型装置
JP4468005B2 (ja) タイヤのゴム層の形成方法、タイヤの製造方法
JP6353347B2 (ja) ゴム部材の製造方法
JP3352825B2 (ja) タイヤ成形機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130613

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140219

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140227

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140411

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140619

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140619

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5569967

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees