JP5563808B2 - 工具保持用バランサ装置 - Google Patents

工具保持用バランサ装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5563808B2
JP5563808B2 JP2009261390A JP2009261390A JP5563808B2 JP 5563808 B2 JP5563808 B2 JP 5563808B2 JP 2009261390 A JP2009261390 A JP 2009261390A JP 2009261390 A JP2009261390 A JP 2009261390A JP 5563808 B2 JP5563808 B2 JP 5563808B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
arms
pair
fitting
turning center
axis
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2009261390A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011105437A (ja
Inventor
正義 石原
Original Assignee
三和技研株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 三和技研株式会社 filed Critical 三和技研株式会社
Priority to JP2009261390A priority Critical patent/JP5563808B2/ja
Publication of JP2011105437A publication Critical patent/JP2011105437A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5563808B2 publication Critical patent/JP5563808B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Manipulator (AREA)

Description

本発明は、電動ドライバなどの工具を保持するために用いる工具保持用バランサ装置に関する。
製品の生産、組立工程においては、安全性、信頼性、各種規格による品質管理などの要求を満たすために、締付けトルクの大きいエアドライバ、電動ドライバなどが用いられている。エアドライバは圧縮空気を駆動源として用いるものであり、また電動ドライバは電動モータを駆動源として用いるものであり、近年の省エネ、エコなどの観点から、エネルギー効率の高い電動ドライバが主流的になってきている。
また、生産、組立現場では、近年、流れ生産方式からセル生産方式に切り換えるところが多く、このセル生産方式は、作業台上のコンパクトな作業スペースで作業者の手の動く範囲で各種部品の組立作業を行って組立完成するものである。このようなセル生産方式では、電動ドライバなどの作業工具を持った状態で長時間にわたって組立作業を行うことがあり、それ故に、組立作業時の負担を少なくするために、作業工具を保持するための工具保持用バランサ装置が提案され実用に供されている(例えば、非特許文献1)。
従来の工具保持用バランサ装置は、例えば、図17に示す通りの構成を有している。図17において、この従来の工具保持用バランサ装置200は、作業台202に取り付けられた基台204を備え、この基台204に支柱206(その軸線を参照番号207で示す)が取り付けられている。支柱206には基部側リンク金具208が取り付けられ、この基部側リンク金具208に一対の第1アーム210,212を介して中間リンク金具214が取り付けられ、更にこの中間リンク金具214に一対の第2アーム216,218を介して先端側リンク金具220が取り付けられ、かかる先端側リンク金具220に作業工具(図示せず)が取り付けられる。
このような工具用保持用バランサ装置200を用いた場合、作業工具(例えば、電動ドライバ)は先端側リンク金具220に取り付けられて保持され、その保持位置(所謂、停止位置)は、作業者の前方であって、作業台202の上方の位置となり、この位置から下方に移動させて作業を行うようになり、このような位置に保持されるので、作業者は作業工具を取って所要の作業を容易に行うことができるとともに、その作業を行う際の作業工具の移動量も少なくなり、作業者の作業負担も少なくすることができる。
三和技研株式会社のWEBページで紹介されている商品名「ハンドフリー(型番:HFS1−300−1R)
この従来の工具保持用バランサ装置においては、一対の第1アーム210,212の後端側の旋回中心222,224を通る第1軸線226の傾斜角度α1(水平軸に対する角度)が例えば60度に設定され、また一対の第1アーム210,212の先端側の旋回中心230,232を通る第2軸線234の傾斜角度α2が例えば60度に設定されている。また、一対の第2アーム216,218の後端側の旋回中心234,236を通る第3軸線238の傾斜角度α3(水平軸に対する角度)が例えば60度に設定され、また一対の第2アーム216,218の先端側の旋回中心240,242を通る第2軸線244の傾斜角度α4が例えば60度に設定されている。
このような構成の工具保持用バランサ装置においては、例えば、第1アーム210,212及び第2アーム216,218の長さを例えば300mmに設定した場合、その有効作業範囲は、図17及び図18に示す通りとなる。図17に実線で示す位置が無作用時の停止位置(使用しない時の位置)となり、領域S1が、作業を行うことができない空領域となり、領域S2が作業負担を少なくして組立作業などを行うことができる有効作業領域となり、この領域S2の上方に作業負担が大きくなるが組立作業などが可能である限定作業領域が存在する。この工具保持用バランサ装置200における工具停止位置の高さH1は例えば375mm程度に、その有効作業範囲S2の高さH2は例えば160mm程度となる。また、その空領域S1の半径R1が例えば570mm程度に、また有効作業領域S2の半径R2が例えば710mm程度となり、例えば奥行きD1が750mmである作業台202にこの工具保持用バランサ装置200を取り付けて使用した場合に、作業台202の上方に、幅W1が例えば600mm程度で奥行きD2が例えば200mm程度の有効作業領域S2を確保することができる。
しかしながら、図18(a)及び(b)から理解されるように、作業台202におけるバランサ装置200の取付側に存在する空領域S1が大きく、作業台202の全領域に占める有効作業領域S2の割合が小さく、作業台202の上面を作業用に有効利用しているとはいえない。このことは、所要の組立作業などを行うのに大きな作業台202を必要とし、工場などの作業スペースも大きくなる問題がある。
本発明の目的は、従来のものよりも空領域を小さくし、作業台の上面を作業用に有効に利用することができる工具保持用バランサ装置を提供することである。
また、本発明の請求項1に記載の工具保持用バランサ装置は、実質上垂直に延びるように設けられる支柱と、前記支柱に取り付けられた取付部材と、前記取付部材に固定された基部側リンク金具と、前記基部側リンク金具に後端部が第1旋回中心を中心として旋回自在に連結された一対の第1アームと、前記一対の第1アームの先端部が第2旋回中心を中心として旋回自在に連結された中間リンク金具と、前記中間リンク金具に後端部が第3旋回中心を中心として旋回自在に連結された一対の第2アームと、前記一対の第2アームの先端部が第4旋回中心を中心として旋回自在に連結された先端側リンク金具と、を備え、前記先端側リンク金具に作業工具が取り付けられる工具保持用バランサ装置であって
前記一対の第1アームの前記第1旋回中心を通る第1軸線及びそれらの前記第2旋回中心を通る第2軸線は、前記支柱の軸線と実質上垂直となるように配置され、前記基部側リンク金具、前記中間リンク金具及び前記一対の第1アームは、第1の平行四辺形リンク構造を構成し、また前記一対の第2アームの前記第3旋回中心を通る第3軸線及びそれらの前記第4旋回中心を通る第4軸線は、前記支柱の軸線と実質上平行となるように配置され、前記中間リンク金具、前記先端側リンク金具及び前記一対の第2アームは、第2の平行四辺形リンク構造を構成し、前記一対の第1アームは、前記第1旋回中心を中心として前記支柱の横側において前後方向へ旋回自在であり、前記一対の第1アームの前記第1旋回中心のうち、一方の第1旋回中心は前記支柱の軸線の前側に位置し、他方の第1旋回中心は前記支柱の軸線の後側に位置することを特徴とする。
本発明の請求項2に記載の工具保持用バランサ装置は、前記基部側リンク金具は、前記支柱に対して上下方向へ位置調整可能に取り付けられていることを特徴とする。
また、本発明の請求項3に記載の工具保持用バランサ装置は、前記支柱は、その下端部が作業台に固定され、前記作業台の上面から上方に延びることを特徴とする。
また、本発明の請求項4に記載の工具保持用バランサ装置では、前記支柱にその軸線を中心として旋回自在に取付部材が取り付けられ、この取付部材に前記基部側リンク金具が固定され、前記一対の第1アームの前記後端部が前記基部側リンク金具に旋回自在に連結され、前記一対の第1アームの間にばね手段が介在されており、前記ばね手段の一端側の前側第1アームへの装着部位は、前記ばね手段の他端側の後側第1アームへの装着部位よりも前記基部側リンク金具側に配置されていることを特徴とする。
更に、本発明の請求項5に記載の工具保持用バランサ装置では、前記支柱にその軸線を中心として旋回自在に取付部材が取り付けられ、この取付部材に前記基部側リンク金具が固定され、前記一対の第1アームの前記後端部が前記基部側リンク金具に旋回自在に連結され、前記一対の第1アームの間にばね手段が介在されており、前記ばね手段の一端側の前側第1アームへの装着部位は、前記ばね手段の他端側の後側第1アームへの装着部位よりも前記中間リンク金具側に配置されていることを特徴とする。
本発明の工具保持用バランサ装置によれば、基部側リンク金具と中間リンク金具との間に一対の第1アームが介在され、一対の第1アームの後端側の旋回中心である第1旋回中心を通る第1軸線と、一対の第1アームの先端側の旋回中心である第2旋回中心を通る第2軸線とは、支柱の軸線と実質上垂直となるように配置されているので、基部側リンク金具、中間リンク金具及び一対の第1アームは、第1の平行四辺形リンク構造を構成し、中間リンク金具の連結位置関係を保ったまま上下方向に旋回移動させることができる。また、中間リンク金具と先端側リンク金具との間に一対の第2アームが介在され、一対の第2アームの後端側の旋回中心である第3旋回中心を通る第3軸線と、一対の第2アームの先端側の旋回中心である第4旋回中心を通る第4軸線とは、支柱の軸線と実質上平行となるように配置されているので、中間リンク金具、先端側リンク金具及び一対の第2アームは、第2の平行四辺形リンク構造を構成し、先端側リンク金具の連結位置関係を保ったまま上下方向に旋回移動させることができ、従って、先端側リンク金具に取り付けた作業工具、例えば電動ドライバの取付状態を保ったまま上下方向に移動させることができる。また、第1及び第2軸線が支柱の軸線に対して実質上垂直となるように配置されるので、第1アームの前後方向への旋回範囲を広くすることが可能となり、このことにより、バランサ装置の取付側に存在する空領域S1を非常に小さくすることができ、その結果、作業台の全領域に占める有効作業領域の割合を大幅に大きくすることができ、作業台の上面を作業用に有効利用することができる。
本発明の工具保持用バランサ装置によれば、一対の第1アームの間にばね手段が介在され、ばね手段の一端側の前側第1アームへの装着部位は、ばね手段の他端側の後側第1アームへの装着部位よりも基部側リンク金具側に配置されているので、このばね手段によって、第1アームは第1旋回中心を中心として後側に弾性的に偏倚されるようになり、従って、第1アームが前方側の位置にてバランスする形態のものに好都合適用することができる。
本発明の工具保持用バランサ装置によれば、一対の第1アームの間にばね手段が介在され、ばね手段の一端側の前側第1アームへの装着部位は、ばね手段の他端側の後側第1アームへの装着部位よりも中間リンク金具側に配置されているので、このばね手段によって、第1アームは第1旋回中心を中心として側に弾性的に偏倚されるようになり、従って、第1アームが後方側の位置にてバランスする形態のものに好都合適用することができる。
本発明に従う工具保持用バランサ装置の第1の実施形態を示す側面図。 図1のバランサ装置において第1アームを水平角度位置に旋回した状態を示す側面図。 図1のバランサ装置において第1アームを下降角度位置に旋回した状態を示す側面図。 図1のバランサ装置における基部側リンク金具及びその近傍を拡大して示す部分拡大断面図。 図1のバランサ装置の中間リンク金具における連結状態を示す部分拡大断面図。 図1のバランサ装置の先端側リンク金具における連結状態を示す部分拡大断面図。 図1のバランサ装置における第1アームに装着されたばね手段及びその近傍を示す平面図。 図7に示すばね手段及びその近傍を示す側面図。 図1のバランサ装置における実作業領域を示す平面図。 図10(a)は、図1のバランサ装置における実効作業領域を示す平面図、図10(b)は、この実効作業領域を示す側面図。 本発明に従う工具保持用バランサ装置の第2の実施形態を示す側面図。 本発明に従う工具保持用バランサ装置の第3の実施形態を示す側面図。 図12のバランサ装置を示す平面図。 図12のバランサ装置における第1及び第2アームの旋回動を説明するための簡略側面図。 図12のバランサ装置において他の使用形態で使用したときの第1及び第2アームの旋回動を説明するための簡略側面図。 図16(a)は、図12のバランサ装置における実効作業領域を示す平面図、図16(b)は、この実効作業領域を示す側面図。 従来の工具保持用バランサ装置を示す側面図。 図18(a)は、従来のバランサ装置における実効作業領域を示す平面図、図18(b)は、その実効作業領域を示す側面図。
以下、図1〜図16を参照して、本発明に従う工具保持用バランサ装置の各種実施形態を説明する。
第1の実施形態
図1〜図10を参照して、本発明に従う工具保持用バランサ装置の第1の実施形態について説明する。図1において、図示の工具保持用バランサ装置1は、組立作業などを行う作業台2に取り付けられる支柱4を備え、この支柱に基部側リンク金具6が取り付けられている。この形態では、作業台2に取付ねじなどによって矩形状の基台8が取り付けられ、この基台8の中央部に設けられた取付部10に支柱4の下端部が挿入され、固定ねじ11によって支柱4が基台8に固定される。
支柱4は作業台2の上面から実質上垂直上方に延び、基部側リンク金具6は、この支柱4に上下方向に位置調整自在に取り付けられている。図4をも参照して、基部側リンク金具6は略コ字状であり、一対の側壁12,14と、これら側壁12,14を接続する接続壁16とを有し、この基部側リンク金具6の開放された一端部、具体的には一対の側壁12,14間に第1アーム18,20の後端部が旋回自在に連結されている。この形態では、両端部に雄ねじ部が設けられた連結軸22が用いられ、一方の側壁12,14間に第1アーム18,20を位置付け、これらを通して連結軸22を挿通し、側壁12,14から突出する連結軸22の両端部に取付ナット24を螺着することによって、第1アーム18,20の後端部が連結軸22を介して旋回自在に連結され、連結軸22の軸線が第1アーム18,20の後端部の旋回中心となる第1旋回中心P1として機能する。
この基部側リンク金具6の他端部は、支柱4にその軸線26を中心として横方向に旋回自在に装着される。この形態では、一対の側壁12,14の上端部及び下端部間にはスリーブ軸受28が装着され、これらスリーブ軸受28は軸受支持部材30により支持され、この軸受支持部材30が基部側リンク金具6に装着され、支柱4は一対のスリーブ軸受28を介して回動自在に支持されている。
下側の軸受支持部材30の外側(図4において下側)には、下ストッパ部材32が装着され、この下ストッパ部材32が固定用ねじ33により位置調整自在に取り付けられる。この下ストッパ部材32と下側の軸受支持部材30との間に、スラスト荷重を支持するための滑り軸受34が介在されている。また、上側の軸受支持部材30の外側(図4において上側)には、上ストッパ部材36が装着され、この上ストッパ部材36が固定用ねじ37により位置調整自在に取り付けられている。このように構成されているので、下ストッパ部材32及び上ストッパ部材36の上下方向の位置を調整することによって、基部側リンク金具6の上下方向(支柱4の軸線26の方向)の装着位置を調整することができる。
図1及び図5を参照して、一対の第1アーム18,20の先端部は、中間リンク金具38に旋回自在に連結される。この中間リンク金具38は、上記基部側リンク金具6と略同様の構成であり、一対の側壁40,42と、これら側壁40,42を接続する接続壁44とを有し、第1アーム18,20の基部側リンク金具6への連結と同様に、連結軸46を介して第1アーム18,20の先端部が中間リンク金具38の後端側に旋回自在に連結され、連結軸46の軸線が第1アーム18,20の先端部の旋回中心となる第2旋回中心P2として機能する。
この中間リンク金具38の先端側には、一対の第2アーム48,50の後端部が旋回自在に連結される。一対の第2アーム48、50の後端部は、一対の第1アーム18,20の先端部と同様に、連結軸を介して旋回自在に連結され、かかる連結軸の軸線が第2アーム48,50の後端部の旋回中心となる第3旋回中心P3として機能する。
図1及び図6参照して、一対の第2アーム48,50の先端部は、先端側リンク金具52に旋回自在に連結される。この先端側リンク金具52は、上記基部側リンク金具6及び中間リンク金具38と略同様の構成であり、一対の側壁54,56と、これら側壁54,58を接続する接続壁60とを有し、第2アーム48,50の中間リンク金具38への連結と同様に、連結軸62を介して第2アーム48,50の先端部が先端側リンク金具52に旋回自在に連結され、連結軸62の軸線が第2アーム48,50の先端部の旋回中心となる第4旋回中心P4として機能する。
再び図1に戻って、先端側リンク金具52には、工具取付部材66が取り付けられ、この工具取付部材66に上下方向に延びる軸線68(この軸線は、支柱4の軸線と実質上平行に伸びる)を中心として横方向に旋回自在に工具保持部材70が取り付けられ、この工具保持部材70の前面側に、電動ドライバ72の如き作業工具72が取り付けられる。
このように構成されているので、基部側リンク金具6と中間リンク金具38とは一対の第1アーム18,20を介して旋回自在に連結され、一対の第1アーム18,20は基部側リンク金具6と中間リンク金具38との間を上下方向に間隔をおいて実質上平行に延び、基部側リンク金具6、中間リンク金具38及び一対の第1アーム18,20は、第1の平行四辺形リンク機構を構成する。また、中間リンク金具38と先端側リンク金具52とは一対の第2アーム48,50を介して旋回自在に連結され、一対の第2アーム48,50は中間リンク金具38と先端側リンク金具52との間を上下方向に間隔をおいて実質上平行に延び、中間リンク金具38、先端側リンク金具52及び一対の第2アーム48,50は、第2の平行四辺形リンク機構を構成する。
この形態の工具保持用バランサ装置1においては、第1アーム18,20に関連して、第1アーム18,20の後端部の第1旋回中心P1を通る第1軸線74、及び第1アーム18,20の先端部の第2旋回中心P2を通る第2軸線76は、支柱4の軸線26に実質上平行となるように構成することが重要であり、また第2アーム48,50に関連して、第2アーム48,50の後端部の第3旋回中心P3を通る第3軸線78、及び第2アーム48,50の先端部の第4旋回中心P4を通る第4軸線80は、支柱の軸線26に対して実質上垂直となるように構成することが重要である。このように構成することによって、図1〜図3から理解される如く、中間リンク金具38に対して第2アーム48,50が第3旋回中心P3を中心として前後方向(図1〜図3において左右方向)に大きな角度範囲にわたって旋回動することが許容される。
例えば、図1においては、第1アーム18,20が第1旋回中心P1を中心として最も上方の上限旋回角度位置に旋回した状態を示しており、かかる旋回状態においては、第2アーム48,50は実線で示す前方角度位置(第2アーム48,50を実線で示す)と二点鎖線で示す後方角度位置(第2アーム48,50を二点鎖線で示す)との間を旋回自在であり、工具保持部材70に保持された電動ドライバ72は、番号72で示す前方位置と番号72Aで示す後方位置との間を移動可能となる。尚、第1アーム18,20の第1旋回中心P1と第2旋回中心P2との間の距離L1は、第1アーム18,20の旋回長さであり、また第2アーム48,50の第3旋回中心P3と第4旋回中心P4との間の距離L2は、第2アーム48,50の旋回長さとなる。
この形態では、図1及び図2に示すように、上側の第1アーム18の下面に第1当接片82が設けられ、かかる第1当接片82が下側の第1アーム20の上面に当接することによって、一対の第1アーム18,20の上記上限旋回角度位置を越える旋回移動が阻止される。尚、この第1当接片82は、上側の第1アーム18に代えて、下側の第1アーム20の上面に設けるようにしてもよい。また、上側の第2アーム48の下面に第2当接片84が設けられ、かかる第2当接片84が下側の第2アーム50の上面に当接することによって、一対の第2アーム48,50の上記前方角度位置を越える前方への旋回移動が阻止される。尚、この第2当接片84は、上側の第2アーム48に代えて、下側の第2アーム50の上面に設けるようにしてもよい。
第1アーム18,20が上限旋回角度位置にある状態において、第2アーム48,50が上述したように旋回自在であるので、支柱4側の領域S1が空領域となり、この空領域S1の前方側の領域S2が有効作業領域となり、高さH1が前方位置での工具高さとなる。
また、例えば、図2においては、第1アーム18,20が第1旋回中心P1を中心として水平旋回角度位置に旋回した状態を示しており、かかる旋回状態においては、第2アーム48,50は実線で示す前方角度位置(第2アーム48,50を実線で示す)と二点鎖線で示す後方角度位置(第2アーム48,50を二点鎖線で示す)との間を旋回自在であり、工具保持部材70に保持された電動ドライバ72は、番号72で示す前方位置と番号72Aで示す後方位置との間を移動可能となる。この水平旋回角度位置にある状態においては、第2アーム48,50が上述したように旋回自在であるので、支柱4側の領域S1が空領域となり、この空領域S1の前方側の領域S2が有効作業領域となり、高さH1が前方位置での工具高さとなる。
また、例えば、図3においては、第1アーム18,20が第1旋回中心P1を中心として下旋回角度位置に旋回した状態を示しており、かかる旋回状態においては、第2アーム48,50は実線で示す前方角度位置(第2アーム48,50を実線で示す)と二点鎖線で示す後方角度位置(第2アーム48,50を二点鎖線で示す)との間を旋回自在であり、工具保持部材70に保持された電動ドライバ72は、番号72で示す前方位置(実線で示している)と番号72Aで示す後方位置(二点鎖線で示している)との間を移動可能となる。この下旋回角度位置にある状態においては、第2アーム48,50が上述したように旋回自在であるので、支柱4側の領域S1が空領域となる。
図3において、一点鎖線18A,20A(38A)で示す角度位置が第1アーム18,20(中間リンク金具38)の上限旋回角度位置(図1で示す旋回角度位置)であり、一点鎖線18B,20B(38B)で示す旋回角度位置が第1アーム18,20(中間リンク金具38)の水平旋回角度位置(図2で示す旋回角度位置)であり、また一点鎖線18C,20C(38C)で示す角度位置が第1アーム18,20(中間リンク金具38)の下限旋回角度位置であり、第1アーム18,20及び第2アーム48,50このように旋回自在である工具保持バランサ装置1では、図3における領域S0がこのバランサ装置1の有効作業領域、即ち有効作業範囲となる。
図1及び図2とともに図7及び図8を参照して、この工具保持用バランサ装置1においては、第1アーム18,20に作用する負荷とバランスをとるために第1ばね手段86が設けられている。図示の形態では、第1ばね手段86は一対のコイルばね88から構成され、かかるコイルばね88が一対の第1アーム18,20間に介在されている。第1アーム18、20には貫通孔が設けられ、これら貫通孔を通して支持ピン90,92が挿通され、第1アーム18,20から両側に突出する支持ピン90,92の両端部にメタルスリーブ94が回動自在に装着され、コイルばね88の一端側が上側の第1アーム18に装着された支持ピン90にメタルスリーブ94を介して装着され、その他端側が下側の第1アーム20に装着された支持ピン92にメタルスリーブ94を介して装着されている。
この形態では、コイルばね88の一端側の上側第1アーム18への装着位置(支持ピン90の装着位置)とその他端側の下側第1アーム20への装着位置(支持ピン92の装着位置)の位置関係は、図8に示すように、コイルばね88の上側第1アーム18への装着位置が、その他端側の下側第1アーム20への装着位置よりも基部側リンク金具6側に配置されるように構成するのが望ましい。このような位置関係に配置することによって、コイルばね88の戻り弾性力を利用して第1アーム18,20を第1旋回中心P1を中心として上方に偏倚させるようにすることができ、この戻り弾性力は、第1アーム18,20を下方に旋回させるほど大きくなる。このようなことから、例えば、第1アーム18,20が上限旋回角度位置となる旋回角度位置が待機位置となるような形態のものに適用することができ、この場合、作業者が電動ドライバ72を離すと、第1アーム18,20はコイルばね88の作用によって上記待機位置に戻るようになる。
第1ばね手段86によってより大きな戻り弾性力を作用させる場合、第1ばね手段86を構成するコイルばねの個数を増やせばよく、例えば一対のコイルばね88に加えて一対のコイルばね96(図8に二点鎖線で示す)を設けることができ、このコイルばね96の装着は、例えば、上述のコイルばね88と同様に行うことができる。
この第1ばね手段86の戻り弾性力による作用力の調整は、例えば、次のようにして行うことができる。この第1ばね手段86による作用力(換言すると、第1旋回中心P1を中心とするモーメント)は、第1旋回中心P1からの距離が大きくなるほど大きくなり、この距離は、第1ばね手段86の下側第1アーム20への装着位置(支持ピン92の装着位置)までの長さとなる。例えば、コイルばね88については第1旋回中心P1から下側第1アーム20へ装着位置までの距離Q1となり、コイルばね96については第1旋回中心P1から下側第1アーム20への装着位置までの距離Q2となり、このことから容易に理解されるように、コイルばね88、96の他端側の装着位置(下側第1アーム20への装着位置)を中間リンク金具38側に位置させることによって、第1ばね手段86の作用力を増加側に調整することができる。
この工具保持用バランサ装置1においては、第2アーム48,50に作用する負荷とバランスをとるために第2ばね手段96が設けられている。図示の形態では、第2ばね手段96は一対のコイルばね98から構成され、かかるコイルばね98が一対の第2アーム148,50間に介在されている。このコイルばね98の装着は、第1ばね手段86のコイルばね88と同様に行うことができ、また第2ばね手段96として必要に応じてコイルばね100を追加的に設けることができる。
この形態では、コイルばね98(100)の一端側の上側第2アーム48への装着位置とその他端側の下側第2アーム50への装着位置の位置関係は、図1及び図2に示すように、コイルばね98(100)の上側第2アーム48への装着位置が、その他端側の下側第2アーム50への装着位置よりも基部側リンク金具6側に配置されるように構成するのが望ましい。このような位置関係に配置することによって、コイルばね98(100)の戻り弾性力を利用して第2アーム48,50を第3旋回中心P3を中心として上方に偏倚させるようにすることができ、この戻り弾性力は、第2アーム48,50を下方に旋回させるほど大きくなる。このようなことから、例えば、第2アーム48,50が上方に旋回した旋回角度位置が待機位置となるような形態のものに適用することができ、この場合、作業者が電動ドライバ72を離すと、第2アーム48,50はコイルばね98(100)の作用によって上記待機位置に戻るようになる。
この工具保持用バランサ装置1における動きは、次のようになる。図1、図3及び図9を参照して、工具保持部材70に保持された電動ドライバ72(作業工具)を下方(又は上方)に移動すると、一対の第1アーム18,20は第1旋回中心P1を中心として下方(又は上方)に旋回され、またこの電動ドライバ72を前側(又は後側)に移動すると、一対の第2アーム48,50は第3旋回中心P3を中心として前方(又は後方)に旋回される。また、電動ドライバ72を大きく矢印102で示す方向(又は矢印104で示す方向)に移動すると、基部側リンク金具6が支柱4の軸線26を中心として矢印102方向(又は矢印104方向)に旋回され、かかる旋回動によって、基部側リンク金具6と一体的に一対の第1アーム18,20、中間リンク金具38、一対の第2アーム48,50、先端側リンク金具52なども一体的に旋回される。更に、電動ドライバ72を小さく矢印106(又は矢印108)で示す方向に移動すると、工具保持部材70が軸線68(支柱4の軸線26と平行に上下方向に延びる)を中心として矢印106(又は矢印108)で示す方向に旋回され、その旋回は、例えば符号θ1で示す角度範囲となる。実際の組付作業においては、電動ドライバ72は複雑な動きで移動されるために、工具保持用バランサ装置1の動きは、上述した動きの組み合わさったものとなる。
このような構成の工具保持用バランサ装置1において、図17及び図18に示す従来のものと同様に、第1アーム18,20及び第2アーム48,50の長さを例えば300mmに設定した場合、作業台2における有効作業範囲は、図10に示す通りとなる。
図10において、一点鎖線110の径方向内側の領域S1が、作業を行うことができない空領域となり、一点鎖線110と外側の一点鎖線112との間の領域S2が作業負担を少なくして組立作業などを行うことができる有効作業領域(有効作業範囲)となる。また、この工具保持用バランサ装置1における有効作業範囲S2の高さH2は例えば330mm程度となる。また、その空領域S1の半径R1が例えば260mm程度に、また有効作業領域S2の半径R2が例えば690mm程度となり、例えば奥行きD1が750mm、幅W1が1100mmである作業台2にこの工具保持用バランサ装置2を取り付けて使用した場合に、作業台2の上方に、幅W2が例えば610mm程度で奥行きD2が例えば360mm程度の有効作業領域S2を確保することができる。この工具保持用バランサ装置1における有効作業範囲S2は、図18に示す従来のバランサ装置200における有効作業範囲S2と対比することによって容易に理解される如く、その奥行きが大きくなり、支柱により近づいた領域まで有効作業範囲S2とすることができ、作業台2の表面(全面積)における有効作業範囲S2の占める割合を大幅に高めることができ、作業台2をより有効に利用することが可能となる。
第2の実施形態
次に、図11を参照して、本発明に従う工具保持用バランサ装置の第2の実施形態について説明する。この第2の実施形態においては、支柱の取付構造に改良が施されている。尚、以下の実施形態において、上述した第1の実施形態と実質上同一のものには同一の参照番号を付し、その説明を省略する。
図11において、この第2の形態においては、組立工場などの天井122に基台8が取り付けられ、支柱4は、この基台8から下方に実質上垂直に延びている。尚、この基台8は、天井122に代えて、例えば工場内に設置される設備、構造体などの上部取付部に取り付けるようにしてもよい。そして、この支柱4に基部側リンク金具6が上下方向に位置調整自在に装着され、この基部側リンク金具6の位置調整は、第1の実施形態と同様に、下ストッパ部材32及び上ストッパ部材36の上下方向の取付位置を調整することによって行われる。この第2の実施形態のその他の構成、即ち一対の第1アーム18,20、中間リンク金具38、一対の第2アーム48,50及び先端側リンク金具52などの構成は、上述した第1の実施形態と実質上同一でよい。この第2の実施形態においても、その基本的構成が上述した第1の実施形態と実質上同一であるので、上述したと同様の作用効果が達成される。
第3の実施形態
次に、図12〜図16を参照して、本発明に従う工具保持用バランサ装置の第3の実施形態について説明する。この第3の実施形態では、基部側リンク金具の取付構造、第1アームの連結構造及び第2アームの連結構造に修正が施されている。
図12〜図14において、この第3の実施形態では、取付部材152が支柱4にその軸線26に沿って上下方向に移動自在に装着され、かかる取付部材152に基部側リンク金具6Aが固定されている。この取付部材152は、上述したと同様に、下ストッパ部材32及び上ストッパ部材36の取付位置を変えることによって、この取付部材152の上下方向の位置が調整され、かく位置調整することによって、基部側リンク金具6Aの上下方向の位置が調整される。尚、この第3の実施形態では、支柱4は基台8によって作業台2に取り付けられているが、第2の実施形態と同様に、この支柱4を基台8を介して天井などに取り付けるようにしてもよい。
また、一対の第1アーム18A,20Aの後端部は、基部側リンク金具6Aに旋回自在に連結され、それらの先端部は中間リンク金具38Aに旋回自在自在に連結され、これらの連結は、上述したと同様にして連結軸(図示せず)を介して旋回自在に連結される。即ち、一対の第1アーム18A,20Aの後端部は、連結軸を介して基部側リンク金具6Aに連結され、連結軸の軸線が第1アーム18A,20Aの後端部の旋回中心となる第1旋回中心P1として機能する。また、一対の第1アーム18A,20Aの先端部は、連結軸を介して中間リンク金具38Aに連結され、連結軸の軸線が第1アーム18A,20Aの先端部の旋回中心となる第2旋回中心P2として機能する。
また、一対の第2アーム48A,50Aの後端部は、中間リンク金具38Aに旋回自在に連結され、それらの先端部は先端側リンク金具52Aに旋回自在に連結され、これらの連結は、上述したと同様にして連結軸(図示せず)を介して旋回自在に連結される。即ち、一対の第2アーム48A,50Aの後端部は、連結軸を介して中間リンク金具38Aに連結され、連結軸の軸線が第2アーム48A,50Aの後端部の旋回中心となる第3旋回中心P3として機能する。また、一対の第2アーム48A,50Aの先端部は、連結軸を介して先端側リンク金具52Aに連結され、連結軸の軸線が第2アーム48A,50Aの先端部の旋回中心となる第4旋回中心P4として機能する。
このように構成されているので、基部側リンク金具6Aと中間リンク金具38Aとは相互に平行な一対の第1アーム18A,20Aを介して旋回自在に連結され、基部側リンク金具6A、中間リンク金具38A及び一対の第1アーム18A,20Aは、第1の平行四辺形リンク機構を構成する。また、中間リンク金具38Aと先端側リンク金具52Aとは相互に平行な一対の第2アーム48A,50Aを介して旋回自在に連結され、中間リンク金具38A、先端側リンク金具52A及び一対の第2アーム48A,50Aは、第2の平行四辺形リンク機構を構成する。
この第3の形態の工具保持用バランサ装置1Aにおいては、第1アーム18A,20Aに関連して、第1アーム18A,20Aの後端部の第1旋回中心P1を通る第1軸線74A、及び第1アーム18A,20Aの先端部の第2旋回中心P2を通る第2軸線76Aは、支柱4の軸線26に対して実質上垂直となるように構成することが重要であり、また第2アーム48A,50Aに関連して、第2アーム48A,50Aの後端部の第3旋回中心P3を通る第3軸線78A、及び第2アーム48A,50Aの先端部の第4旋回中心P4を通る第4軸線80Aは、支柱4の軸線26に対して実質上平行となるように構成することが重要である。このように構成することによって、図12、図14及び図15から理解される如く、基部側リンク金具6Aに対して第1アーム18A,20Aが第1旋回中心P1を中心として前後方向(図12、図14及び図15において左右方向)に大きな角度範囲にわたって旋回動することが許容されるとともに、かかる第1アーム18A,20Aの旋回動を支柱4の横側において行うことが可能となり、このことに関連して、図16に示すように有効作業領域S2(有効作業範囲)を更に広くすることが可能となる。
この工具保持用バランサ装置1Aにおいて、図17及び図18に示す従来のものと同様に、第1アーム18A,20A及び第2アーム48A,50Aの長さを例えば300mmに設定した場合、作業台2における有効作業範囲は、図16に示す通りとなる。
図16において、一点鎖線162の径方向内側の領域S1が、作業を行うことができない空領域となり、一点鎖線162と外側の一点鎖線164との間の領域S2が作業負担を少なくして組立作業などを行うことができる有効作業領域(有効作業範囲)となる。また、この工具保持用バランサ装置1Aにおける有効作業範囲S2の高さH2は例えば230mm程度となる。また、その空領域S1の半径R1が例えば200mm程度に、また有効作業領域S2の半径R2が例えば630mm程度となり、例えば奥行きD1が750mm、幅W1が1100mmである作業台2にこの工具保持用バランサ装置1Aを取り付けて使用した場合に、作業台2の上方に、幅W2が例えば600mm程度で奥行きD2が例えば350mm程度の有効作業領域S2を確保することができ、そして、この有効作業領域S2は支柱4側により近づいたものとなり、それ故に、作業台2の表面(全面積)における有効作業範囲S2の占める割合を第1の実施形態と同様に高めることができるともに、作業台2の表面をより有効に利用することが可能となる。
この第3の実施形態では、第2アーム48A,50Aが主に支柱4の前方領域で移動する第1の使用形態(図12〜図14に示す使用形態)と、第2アーム48A,50Aが主に支柱4の側方領域で移動する第2の使用形態(図15で示す使用形態)とで使用することが可能であり、第1の使用形態で使用するときには、第1ばね手段のコイルばね88は図14に示すように介在される。即ち、コイルばね88の一端側は前側第1アーム18Aに装着され、またその他端側は後側第1アーム20Aに装着され、コイルばね88の一端側の前側第1アーム18Aへの装着部位は、コイルばね88の他端側の後側第1アーム20Aへの装着部位よりも基部側リンク金具6A側に配置される。
このようにコイルばね88を配設した場合、第1アーム18A,20Aは第1旋回中心P1を中心として前側に弾性的に偏倚されるようになり、従って、第1アーム18A,20Aが前方側の位置にてバランスするよう使用するときに好都合に適用することができる。
また、第2の使用形態で使用するときには、第1ばね手段のコイルばね88は図15に示すように介在される。即ち、コイルばね88の一端側は前側第1アーム18Aに装着され、またその他端側は後側第1アーム20Aに装着され、コイルばね88の一端側の前側第1アーム18Aへの装着部位は、コイルばね88の他端側の後側第1アーム20Aへの装着部位よりも中間リンク金具38A側に配置される。
このようにコイルばね88を配設した場合、第1アーム18A,20Aは第1旋回中心P1を中心として後側に弾性的に偏倚されるようになり、従って、第1アーム18A,20Aが後方側の位置にてバランスするよう使用するときに好都合に適用することができる。
この第3の実施形態では、待機状態のときには、図12及び図13に示すように、第1アーム18A,20Aが支柱4の軸線26と略平行となるように構成するのが望ましく、このように構成することによって、第1アーム18A,20Aの前後方向の移動が容易となる。尚、この第3の実施形態におけるその他の構成は、上述した第1の実施形態と同様でよい。
以上、本発明に従う工具保持用バランサ装置の各種実施形態について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されることなく、種々の変更乃至修正が可能である。
1,1A 工具保持用バランサ装置
2 作業台
6,6A 基部側リンク金具
18,18A,20,20A 第1アーム
38,38A 中間リンク金具
48,48A,50,50A 第2アーム
52,52A 先端側リンク金具
72 電動ドライバ
86 第1ばね手段
96 第2ばね手段

Claims (5)

  1. 実質上垂直に延びるように設けられる支柱と、前記支柱に取り付けられた取付部材と、前記取付部材に固定された基部側リンク金具と、前記基部側リンク金具に後端部が第1旋回中心を中心として旋回自在に連結された一対の第1アームと、前記一対の第1アームの先端部が第2旋回中心を中心として旋回自在に連結された中間リンク金具と、前記中間リンク金具に後端部が第3旋回中心を中心として旋回自在に連結された一対の第2アームと、前記一対の第2アームの先端部が第4旋回中心を中心として旋回自在に連結された先端側リンク金具と、を備え、前記先端側リンク金具に作業工具が取り付けられる工具保持用バランサ装置であって、
    前記一対の第1アームの前記第1旋回中心を通る第1軸線及びそれらの前記第2旋回中心を通る第2軸線は、前記支柱の軸線と実質上垂直となるように配置され、前記基部側リンク金具、前記中間リンク金具及び前記一対の第1アームは、第1の平行四辺形リンク構造を構成し、また前記一対の第2アームの前記第3旋回中心を通る第3軸線及びそれらの前記第4旋回中心を通る第4軸線は、前記支柱の軸線と実質上平行となるように配置され、前記中間リンク金具、前記先端側リンク金具及び前記一対の第2アームは、第2の平行四辺形リンク構造を構成し、
    前記一対の第1アームは、前記第1旋回中心を中心として前記支柱の横側において前後方向へ旋回自在であり、
    前記一対の第1アームの前記第1旋回中心のうち、一方の第1旋回中心は前記支柱の軸線の前側に位置し、他方の第1旋回中心は前記支柱の軸線の後側に位置することを特徴とする工具保持用バランサ装置。
  2. 前記取付部材は、前記支柱に対して上下方向へ位置調整可能に取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の工具保持用バランサ装置。
  3. 前記支柱は、その下端部が作業台に固定され、前記作業台の上面から上方に延びることを特徴とする請求項1又は2に記載の工具保持用バランサ装置。
  4. 前記支柱にその軸線を中心として旋回自在に取付部材が取り付けられ、この取付部材に前記基部側リンク金具が固定され、前記一対の第1アームの前記後端部が前記基部側リンク金具に旋回自在に連結され、前記一対の第1アームの間にばね手段が介在されており、前記ばね手段の一端側の後側第1アームへの装着部位は、前記ばね手段の他端側の前側第1アームへの装着部位よりも前記中間リンク金具側に配置されていることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の工具保持用バランサ装置。
  5. 前記支柱にその軸線を中心として旋回自在に取付部材が取り付けられ、この取付部材に前記基部側リンク金具が固定され、前記一対の第1アームの前記後端部が前記基部側リンク金具に旋回自在に連結され、前記一対の第1アームの間にばね手段が介在されており、前記ばね手段の一端側の後側第1アームへの装着部位は、前記ばね手段の他端側の前側第1アームへの装着部位よりも前記基部側リンク金具側に配置されていることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の工具保持用バランサ装置。
JP2009261390A 2009-11-16 2009-11-16 工具保持用バランサ装置 Active JP5563808B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009261390A JP5563808B2 (ja) 2009-11-16 2009-11-16 工具保持用バランサ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009261390A JP5563808B2 (ja) 2009-11-16 2009-11-16 工具保持用バランサ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011105437A JP2011105437A (ja) 2011-06-02
JP5563808B2 true JP5563808B2 (ja) 2014-07-30

Family

ID=44229399

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009261390A Active JP5563808B2 (ja) 2009-11-16 2009-11-16 工具保持用バランサ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5563808B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105731326A (zh) * 2016-05-04 2016-07-06 广州越发环保科技有限公司 墙板翻转机

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6041351B2 (ja) * 2012-04-11 2016-12-07 三和技研株式会社 機具類保持用バランサ装置
JP2018202526A (ja) * 2017-05-31 2018-12-27 日東精工株式会社 ねじ締め装置

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5952306B2 (ja) * 1979-09-11 1984-12-19 株式会社佐々木製作所 バランサ−
JP4342748B2 (ja) * 2001-05-22 2009-10-14 三洋機工株式会社 ねじ締付方法及び装置
JP2003236773A (ja) * 2002-02-18 2003-08-26 Atlas Copco Kk 工具支持装置用のバランス装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105731326A (zh) * 2016-05-04 2016-07-06 广州越发环保科技有限公司 墙板翻转机
CN105731326B (zh) * 2016-05-04 2018-10-23 广州越发环保科技有限公司 墙板翻转机

Also Published As

Publication number Publication date
JP2011105437A (ja) 2011-06-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100837928B1 (ko) 나사체결 작업용 지그 장치
JP4395533B2 (ja) ワークピースを機械加工するための機械加工装置
US5787758A (en) Three-axis machine for rapid and rigid manipulation of components
US10137568B2 (en) Robot system
US11660922B2 (en) Wheel suspension for a utility vehicle
JP2011240487A (ja) 荷重補償装置
JP5563808B2 (ja) 工具保持用バランサ装置
CA2440972A1 (en) Device and system for filtering vibrational movements of a passenger support, and passenger support equipped with such a system
KR20120083980A (ko) 차량조립용 부품이송장치
JP6041351B2 (ja) 機具類保持用バランサ装置
JP2009174916A (ja) サスペンション装置
CN1745310B (zh) 用于定位测试头的肘节接头
CN101698296B (zh) 可调节式平衡支架装置
JP4544604B2 (ja) プレス作業のハンドワーク用作業台
RU2510313C2 (ru) Рабочий стол для технологических машин
JP2007191978A (ja) 脚立などの接地安定化装置
JP2014079842A (ja) 工具保持装置
JPH05337846A (ja) 締めつけ工具用補助アーム及び締めつけ装置
KR101471203B1 (ko) 공작기계 조작반 장치
JP5603096B2 (ja) 組付治具を備える治具装置
CN108015744A (zh) 一种可调式被动重力平衡气弹簧臂
JP4384930B2 (ja) サスペンション装置
CN210061027U (zh) 一种电动螺丝刀固定支架
JP2015098188A (ja) 電動調整式ステアリングコラム装置
JP4241411B2 (ja) キャブサスペンションのレベリングバルブ取付け構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120607

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20131128

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20131129

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140123

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140610

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140613

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5563808

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250