JP2015098188A - 電動調整式ステアリングコラム装置 - Google Patents

電動調整式ステアリングコラム装置 Download PDF

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充佳 松野
Mitsuyoshi Matsuno
充佳 松野
恭一 井上
Kyoichi Inoue
恭一 井上
亜耶 島田
Aya Shimada
亜耶 島田
忠雄 伊藤
Tadao Ito
忠雄 伊藤
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Abstract

【課題】ステアリングホイールの上下方向位置を調整するにあたって、ホイール面の角度が変化しないように考慮されたステアリングコラム装置を提供する。【解決手段】取付ブラケット2を母体とする駆動ユニット1に対し、X字状配置の第1リンク部材4と第2リンク部材5を介して、ステアリングジャケット3を吊り下げ支持する。双方のリンク部材4,5の動きが長穴26,27とピン28により規制されている。ピン13,15による軸支部は独立したナット部材でもある前後のスライダ10,11に設定されていて、スライダ10,11は逆ねじを有する共通のスクリューシャフトに螺合している。ナット部材10,11同士を接近または離間する方向に移動させることで、ステアリングジャケット3が上下方向に平行移動する。【選択図】図2

Description

本発明は、自動車の電動調整式ステアリングコラム装置に関し、特にステアリング装置での操作部となるステアリングホイールの高さ位置(上下方向位置)を電動にて調整可能とした電動調整式ステアリングコラム装置に関する。
従来、この種の電動調整式ステアリングコラム装置として例えば特許文献1に記載されたものが提案されている。
この特許文献1に記載されたステアリングコラム装置では、電動式の駆動機構をチルト操作とテレスコピック操作とに共用化したもので、駆動機構は、それぞれに独立したモータにより回転駆動される一対の平行なねじ軸と、各ねじ軸に螺合しつつねじ軸の長手方向で所定距離だけ離間している一対のナット部材と、各ナット部材に一端が連結されたリンク部材とから構成され、各リンク部材の他端は共通の軸を介してコラム本体に連結されている。
そして、各ねじ軸はコラム本体の軸心と同様に車体前後方向を指向していることから、各ねじ軸に螺合している双方のナット部材を互いに近接または離間方向に駆動させると、コラム本体が所定の軸をチルト中心として上下方向に揺動していわゆるチルト操作、すなわちステアリングホイールの高さ位置調整を行うことができる。また、各ねじ軸に螺合している双方のナット部材を共に同じ方向に駆動させると、コラム本体が前後方向に移動していわゆるテレスコピック操作、すなわちステアリングホイールの前後位置調整を行うことができる。
特開2008−143441号公報
しかしながら、特許文献1に記載された電動調整式ステアリングコラム装置の構造では、チルト操作を行う場合にコラム本体が所定の軸をチルト中心として上下方向に揺動する方式であるため、チルト操作に伴い必然的にステアリングホイールの角度、すなわち運転者と対向するステアリングホイール面の角度が変化してしまい、特にチルト操作に伴ってステアリングホイール面が上を向いてしまうとハンドル操作がしにくくなるという問題がある。
また、チルト操作とテレスコピック操作の二つの操作を行う場合には、双方の操作を同時に行うことができず、いずれか一方の操作を行った後に他方の操作を行わなければならいので、操作が面倒になるという問題もある。
本発明はこのような課題に着目してなされたもので、特にステアリングホイールの高さ位置(上下方向位置)を調整するにあたって、ステアリングホイール面の角度が変化しないように考慮された電動調整式ステアリングコラム装置を提供するものである。
請求項1に記載の発明は、一端にステアリングホイールが連結されるステアリングシャフトを回転可能に支持しているステアリングジャケットの上下方向位置を車体に対し調整可能とした電動調整式ステアリングコラム装置であって、前記車体に固定される取付ブラケットと、前記取付ブラケットの下方に配置されたステアリングジャケットと、前記取付ブラケットに前後方向に沿って配設されたねじ軸と、前記取付ブラケットに設けられ、前記ねじ軸を正転または逆転方向に回転駆動するモータと、前記ねじ軸に螺合配置され、互いに接近または離間する方向に移動可能な前方側ナット部材および後方側ナット部材と、前端部が前記前方側ナット部材に回動可能に連結されるとともに、後端部が前記ステアリングジャケットの後部に回動可能に連結された第1リンク部材と、前端部が前記ステアリングジャケットの前部に回動可能に連結されるとともに、後端部が前記後方側ナット部材に回動可能に連結された第2リンク部材と、を備えている。
その上で、前記ねじ軸の回転駆動に基づいて、前記前方側ナット部材と後方側ナット部材とを互いに接近または離間する方向に移動させることで、前記ステアリングジャケットを前記ねじ軸に直交する方向に平行移動させて、前記ステアリングホイールの上下方向位置を調整可能としたことを特徴とする。
より具体的には、請求項2に記載のように、前記前方側ナット部材に対する前記第1リンク部材の連結部と前記後方側ナット部材に対する前記第2リンク部材の連結部とを結んだ第1の仮想接続線、および前記ステアリングジャケットに対する第1リンク部材の連結部と前記ステアリングジャケットに対する第2リンク部材の連結部とを結んだ第2の仮想接続線が、共に前記ステアリングシャフトの軸線と平行になるように設定してあるものとする。
望ましくは、請求項3に記載のように、前記ねじ軸の軸線に対して前記第1リンク部材のなす角度および前記第2リンク部材のなす角度が、前記前方側ナット部材および後方側ナット部材の位置に対応して所定の角度を維持するように、前記第1リンク部材と第2リンク部材の連結部回りの回動を規制する規制手段を設けてあるものとする。
より具体的には、前記ステアリングジャケットを正確に平行移動させるべく、各リンク部材の動きを抑制する規制手段としては、請求項4に記載のように、前記取付ブラケットから下向きに突出形成した支持アーム部を設け、前記第1リンク部材および第2リンク部材にはその長手方向に沿ってそれぞれ長穴を形成し、前記支持アーム部には前記第1の仮想接続線と直交する方向を指向するとともに、前記第1リンク部材の長穴および第2リンク部材の長穴と重合する長穴を形成して、これら三つの長穴を貫通するとともに各長穴の長手方向に沿って移動可能な軸体を備えることが望ましい。
その一方、部品点数を削減しつつ全体構成の簡素化を図る上では、前記ねじ軸の具体的構成として、請求項5に記載のように、前記ねじ軸は長手方向の異なる位置に右ねじ部と左ねじ部とをそれぞれ形成し、これらの右ねじ部および左ねじ部のうちいずれか一方に前記前方側ナット部材が、他方に前記後方側ナット部材がそれぞれに螺合しているものとすることが望ましい。
ここで、いわゆるチルト機能に相当するところの上記のようなステアリングジャケットの上下方向位置の調整機能に加えて、請求項6に記載のように、いわゆるテレスコピック機能に相当するところのステアリングホイールの前後方向位置の調整機能を付加することもできる。
すなわち、請求項6に記載の発明は、前記ステアリングジャケットはアウタジャケットと当該アウタジャケットに摺動可能に内挿されたインナジャケットとから構成されているとともに、前記インナジャケットに前記ステアリングシャフトが内挿支持されていて、前記アウタジャケットと前記インナジャケットとを相対的に摺動動作させて、前記ステアリングシャフトの前後方向位置を調整するための電動式のテレスコピック調整機構を備えていて、前記テレスコピック調整機構は、前記アウタジャケットに設けられたテレスコピック用モータと、このモータによって回転駆動されるテレスコピック用ナット部材と、一端部が前記テレスコピック用ナット部材に螺合するとともに、他端部が前記インナジャケットに連結されたテレスコピック用ねじ軸と、から構成されているものとする。
また、いわゆるテレスコピック機能に相当するところの上記のようなステアリングシャフトの前後方向位置の調整機能は、アウタジャケットとインナジャケットの相対摺動動作によらずとも実現することができ、請求項7の記載ではこのことを明確化している。
すなわち、請求項7に記載の発明は、前記車体と前記取付ブラケットとの間にベースブラケットが介装されているとともに、このベースブラケットに前記取付ブラケットが前後方向にスライド可能に案内支持されていて、さらに、前記取付ブラケットを前記ベースブラケットに対し前後方向にスライド移動させるための電動式のスライド駆動機構を備えていることを特徴とする。
したがって、少なくとも請求項1に記載の発明では、同一軸線上にある前方側ナット部材と後方側ナット部材とを互いに接近または離間する方向に移動させることにより、ステアリングジャケットはねじ軸に直行する方向に平行移動することになる。この場合において、周知のように、ステアリングジャケットに支持されているステアリングシャフトの先端にはステアリングホイールが装着されることになるが、上記のようにステアリングジャケットは平行移動するだけであるため、上下方向位置の調整の前後でステアリングホイール面の角度が変化することはない。
請求項1,2に記載の発明によれば、ステアリングジャケットの上下方向位置(高さ位置)の調整に際して、ステアリングジャケットは平行移動するだけであるため、上下方向位置の調整の前後でステアリングホイール面の角度が変化することがなく、上下方向位置の調整に伴うステアリングホイール面の角度変化によってハンドル操作がしにくくなるという不具合を未然に防止できる。
特に請求項3,4に記載の発明によれば、ステアリングジャケットを正確に平行移動させるべく、各リンク部材の動きを機械的に抑制または拘束する規制手段を設けているので、例えばステアリングホイールに加重が加わっても各リンク部材が回動する動きをすることがなく、ステアリングジャケットを正確に且つ安定して平行移動させることができる。そのため、上下方向位置の調整に伴うステアリングホイール面の角度変化をより確実に防止することができる。
請求項5に記載の発明によれば、互いに接近または離間する方向に移動可能な前方側ナット部材および後方側ナット部材が共に共通のねじ軸を共有しているので、駆動系の部品点数を削減して装置全体の簡素化を小型化を図る上で有利となる。
請求項6に記載の発明によれば、ステアリングジャケットの上下方向位置(高さ位置)の調整機能に加えて、前後方向の位置調整機能である電動式のいわゆるテレスコピック調整機能を付加してあるため、必要に応じて上下方向位置の調整と前後方向位置の調整を同時に行うことができる。
請求項7に記載の発明によれば、上記の電動式のいわゆるテレスコピック調整機能に代えて、電動式の前後方向位置の調整機能を付加したため、請求項6に記載の発明と同等の効果が得られる。
本発明に係る電動調整式ステアリングコラム装置の第1の実施の形態を示す図であって、全体の概略構造を示す斜視図。 図1に示すステアリングコラム装置の側面説明図。 図3を左方から見た正面説明図。 図3のA−A線に沿った断面説明図。 図1の一部の部品を取り外した上で上方から見た斜視図。 図2のB−B線に沿った断面説明図。 本発明に係る電動調整式ステアリングコラム装置の第2の実施の形態を示す概略構成説明図。
図1〜6は本発明に係る電動調整式ステアリングコラム装置を実施するためのより具体的な形態を示し、特に図1は装置全体の斜視図を示している。また、図2は図1のステアリングコラム装置の側面説明図であり、図3は図2を左方から見た正面説明図を、図4は図3のA−A線に沿った断面説明図をそれぞれ示している。さらに、図5は図1の一部の部品を取り外した上で上方から見た斜視図を示し、図6は図3のB−B線に沿った断面説明図を示している。
最初に、各部の詳細な構造説明の前に、最小限の構成要素に基づいた全体的な概略構造とその挙動について説明する。
図1,2のほか図3に示すように、図示のステアリングコラム装置は、大きく分けて、取付ブラケット2を母体とする駆動ユニット1と、その駆動ユニット1の下側に配置されたステアリングジャケット(コラムジャケット)3と、駆動ユニット2とステアリングジャケット3との間に架橋的に且つX字状に交差するように配置された第1リンク部材4および第2リンク部材5とから構成される。図1,2のほか図5に示すように、車幅方向(図2の紙面と直交方向)の内側に後述する三次元形状の単一の第2リンク部材5が配置され、その第2のリンク部材5の両側(外側)にそれぞれに第1リンク部材4が配置される。
駆動ユニット1およびステアリングジャケット3はそれらの長手方向が車体前後方向に沿って配置されるとともに、前方側が下方へ所定角度傾斜するように、駆動ユニット1を構成している取付ブラケット2が図示外の車体に直接且つ堅固に固定される。したがって、ステアリングコラム装置は前方側が下方へ所定角度傾斜して車体に固定されるため、実際には図2の左端が車体前方側、図2の右端が車体後方側とはならないが、説明の便宜上、図2の左端を前方側、図2の右端を後方側として説明する。そして、ステアリングジャケット3に回転可能に支持されているステアリングシャフト6の後方側の端部(図2の右端部)にステアリングホイールWのボス部が装着される。なお、図2以外の各図ではステアリングホイールWを図示省略している。また、ステアリングシャフト6の前方側の端部は、図示外のジョイント、中間シャフト等を介してステアリングギヤに連結されている。
取付ブラケット2は、金属板にて曲折成形した取付プレート2aの下側に前後方向にわたって凸形状をなすフレーム7をボルト8にて固定したものであり、前方側の上部に車体への取付部2bを備え、フレーム7には、下面が開放した凸形状の凹部が前後方向にわたって形成されており、この凹部内にねじ軸としてのスクリューシャフト9と一対のナット部材としての前方側スライダ10と後方側スライダ11が配置されるとともに、フレーム7の前方側端部にスクリューシャフト9を駆動するモータユニット18が配置され、駆動ユニット1を構成している。
図4,5に示すように、フレーム7の凹部内には、後述するように、当該フレーム7の凹部中央に長手方向に沿って単一のねじ軸としてスクリューシャフト9が配置されていて、そのスクリューシャフト9に対し、互いに接近または離間する方向に移動可能な前方側ナット部材としての前方側スライダ10と後方側ナット部材としての後方側スライダ11がそれぞれ螺合配置されている。
その一方、図2,5に示すように、左右一対の第1リンク部材4は、その後端部が軸体であるピン12を介してステアリングジャケット3の後部の連結凸部3aに回動可能に連結されているとともに、前端部が図5に示す駆動ユニット1側の前方側スライダ10に軸体であるピン13を介して回動可能に連結されている。同様に、第2リンク部材5は、図5に示すように、その前端部が軸体であるピン14を介してステアリングジャケット3の前部の連結凸部3bに回動可能に連結されているとともに、後端部が駆動ユニット1側の後方側スライダ11に軸体であるピン15を介して回動可能に連結されている。これにより、第1リンク部材4と第2リンク部材5とは側面視にてX字状の配置となっていて、これらのX字状配置の第1リンク部材4と第2リンク部材5とを介して、実質的にステアリングジャケット3が駆動ユニット1に吊り下げ支持されている。
ここで、図2,5において、駆動ユニット1における前方側のピン13による連結部(前方側スライダ10に対する第1リンク部材4のピン13による軸支部)と後方側のピン15による連結部(後方側スライダ11に対する第2リンク部材5のピン15による軸支部)とを結んだ線を第1の仮想接続線と称し、ステアリングジャケット3における前方側のピン14による連結部(ステアリングジャケット3の前部に対する第2リンク部材5のピン14による軸支部)と後方側のピン12による連結部(ステアリングジャケット3の後部に対する第1リンク部材4のピン12による軸支部)とを結んだ線を第2の仮想接続線と称するものとすると、これらの第1の仮想接続線および第2の仮想接続線は、ステアリングジャケット3およびそのステアリングジャケット3に支持されているステアリングシャフト6の軸線と平行になるように設定されている。
そして、後述するように、図1,2に示した取付ブラケット2から延長形成した支持アーム部16によって、第1リンク部材4および第2リンク部材5の回転方向への動きを拘束していることから、駆動ユニット1側の前方側スライダ10と後方側スライダ11とを互いに接近または離間する方向に移動させれば、双方のリンク部材4,5を介してステアリングジャケット3が駆動ユニット1に対して接近離間動作することになる。すなわち、前方側スライダ10と後方側スライダ11とを互いに接近または離間する方向に移動させることで、ステアリングジャケット3をスクリューシャフト9の軸直角方向に平行移動させて、ステアリングホイールWの上下方向位置を調整することができる。
さらに言い換えるならば、上記のようにステアリングジャケット3の上下方向位置を調整したとしても、その調整の前後でステアリングシャフト6の軸線は互いに平行のままであり、結果としてステアリングシャフト6の後方側の端部(図2の右端部)に装着されることになるステアリングホイールWのホイール面の角度は何ら変化しないことになる。
次に、各部の詳細な構造について説明する。
図1,2および図4に示すように、取付ブラケット2は取付プレート2aの下側に前後方向にわたって凸形状をなすフレーム7を固定したものであり、フレーム7自体は下面が開放した凸形状の凹部が前後方向にわたって形成されており、左右一対のサイドプレート7aと前後のエンドプレート7b,7cとで前後方向に壁が形成されている。そして、前側のエンドプレート7bに一体でモータユニット18が固定されており、駆動ユニット1を構成している。なお、駆動ユニット1から取付ブラケット2のほか後側のサイドプレート7a等を取り外した状態を図5に示している。
図4,5に示すように、前後のエンドプレート7b,7c同士の間には長手方向に沿って単一のねじ軸としてのスクリューシャフト9が配置されているとともに、その両側に一対のガイドロッド17が互いに平行に配置されている。スクリューシャフト9は長手方向で二分するかたちで前方側と後方側とでいわゆる逆ねじとし、例えば前方側を右ねじ部9aとしたならば後方側を左ねじ部9bとしてある。なお、本実施の形態では、図4,5に示すように、右ねじ部9aとしたシャフト部材と左ねじ部9bとしたシャフト部材とを同一軸線上にてねじ結合をもって接続した上で、ロックナット9cにて緩み止めを施したものが使用されているが、当然のことながら、単一のシャフト部材に対して右ねじおよび左ねじのそれぞれのねじ切り加工を施したものを使用しても良い。
そして、スクリューシャフト9の右ねじ部9aは前方側ナット部材としての前方側スライダ10が、左ねじ部9bには後方側ナット部材としての後方側スライダ11が互いに所定距離隔ててそれぞれ螺合しているとともに、図5に示すように、前方側スライダ10および後方側スライダ11の側方に延びる脚部10a,11aが双方のガイドロッド17にスライド可能に案内支持されている。
また、図2および図4,5に示すように、前方側のエンドプレート7bには、ギヤボックス19と正逆転可能なモータ(電動モータ)20とが一体となったモータユニット18が固定されている。図4に示すように、ギヤボックス19には、例えばモータ20によって直接回転駆動されるウォームとそれに噛み合うウォームホイール21とが内蔵されていて、ウォームホイール21がスクリューシャフト9の端部に連結されている。
したがって、モータ20の起動によりスクリューシャフト9を例えば正転方向(右回り)に回転駆動させれば、それに螺合している前方側スライダ10と後方側スライダ11が互いに離間する方向にスライド変位し、反対にスクリューシャフト9を逆転方向(左回り)に回転駆動させれば、それに螺合している前方側スライダ10と後方側スライダ11が互いに接近する方向にスライド変位することになる。
図2のほか図4,5に示すように、駆動ユニット1とステアリングジャケット3との間に配置された単一の第2リンク部材5は、前端部が二股状に形成された略変形Y字状のものであって、第2リンク部材5の二股状の前端部はステアリングジャケット3の前部の連結凸部3bに軸体であるピン14をもって回動可能に連結されている。また、第2リンク部材5における単一バー状の後端部は後方側スライダ11の幅方向中央部に軸体であるピン15をもって回動可能に連結されている。
他方、駆動ユニット1とステアリングジャケット3との間に配置された左右一対の第1リンク部材4は、その前端部が前方側スライダ10の両側の側面部に軸体であるピン13をもって回動可能に連結されているとともに、その後端部がステアリングジャケット3の後部の連結凸部3aに軸体であるピン12をもって回動可能に連結されている。さらに、左右一対の第1リンク部材4は、図4,5に示すように、第2リンク部材5と干渉しないように考慮された連結バー22をもって後端部同士が互いに連結されている。以上により、内側の単一の第2リンク部材5とその外側の一対の第1リンク部材4は、側面視にてX字状の配置となっていて、これらのX字状配置の第1リンク部材4と第2リンク部材5とを介して、実質的にステアリングジャケット3が駆動ユニット1に吊り下げ支持されていることになる。なお、第1リンク部材4におけるピン12,13間の長さと第2リンク部材5におけるピン14,15間の長さは同じ長さに設定されている。
ここで、図1,2および図4に示すように、駆動ユニット1のフレーム7の構成要素であるサイドプレート7aには、前方側と後方側とで穴径が異なる長穴23を長手方向に沿って形成してある。その一方、図5に示すように、前方側スライダ10の両側面部にはピン13が挿通されるカラー24を設けてあるとともに、後方側スライダ11の両側面部に設けた軸突起に挿着されるカラー25を設けてある。そして、これらの双方のスライダ10,11のカラー24,25を図1,2および図4に示す長穴23に係合させることで、先に述べた一対のガイドロッド17のみならず、フレーム7の構成要素であるサイドプレート7bでも、双方のスライダ10,11が直線移動するように案内支持している。
また、図1,2および図4に示すように、駆動ユニット1の母体をなす取付ブラケット2の両側には下方に向けて支持アーム部16が下方に突出するように延長形成されていて、この支持アーム部16は第1リンク部材4と第2リンク部材5が交差する部分に重なり合っている。第1リンク部材4と第2リンク部材5の重合する長手方向中間部にはその長手方向に沿って長穴26がそれぞれ形成されているとともに、支持アーム部16には上記第1の仮想接続線や第2の仮想接続線と直交する方向の長穴27が長穴26と重なるように形成されている。そして、これら三つの長穴26,27を貫通するように軸体としてのピン28が配置されており、三つの長穴26,27とピン28とでステアリングジャケット3の姿勢を拘束する規制手段29を形成している。つまり、この規制手段29があることによって、スクリューシャフト9の軸線に対して第1リンク部材4および第2リンク部材5のなす角度が前方側ナット部材10および後方側ナット部11の間隔に対応して所定の角度を維持するように、第1リンク部材4のピン13回りの回動および第2リンク部材5のピン15回りの回動が規制されるため、先に述べた第1の仮想接続線と第2の仮想接続線、およびステアリングシャフト6を含むステアリングジャケット3の軸線の三者が互いに平行になるように拘束されている。なお、ピン28の両端には、支持アーム部16の外面に当接するようにナットが螺着されており、ピン28の軸方向への外れを防止するとともに、ピン28の傾きを防止している。
ステアリングジャケット3は、図1,2および図4に示すように、パイプ状のアウタジャケット30と同じくパイプ状のインナジャケット31とから構成されていて、アウタジャケット30に対しインナジャケット31が相対回転不能で且つ軸方向に摺動可能に内挿されている。そして、ステアリングジャケット3にはステアリングシャフト6が挿入支持されていて、このステアリングシャフト6はベアリング32,33により回転可能に支持されている。
ここでは、図4に示すステアリングシャフト6は、中実状のアッパシャフト6aとパイプ状の中間シャフト6bおよび中実状のロアシャフト6cの三者によって構成されている。アッパシャフト6aと中間シャフト6bとは一体的に溶接接合されているとともに、中間シャフト6bとロアシャフト6cはスプライン結合部34にてスプライン結合されている。
したがって、本実施の形態の電動調整式ステアリングコラム装置によれば、図2および図4,5に示すように、モータ20の起動によりスクリューシャフト9を正転方向または逆転方向に回転駆動させると、そのスクリューシャフト9を共有している前方側スライダ10および後方側スライダ11は互いに接近または離間する方向にスライド移動することになる。なお、双方のスライダ10,11は図5に示した一対のガイドロッド17のほか、図1,2のサイドプレート7aに形成された長穴23に案内されながら直線移動することになる。
双方のスライダ10,11同士が互いに接近または離間する方向にスライド移動すると、それらのスライダ10,11およびステアリングジャケット3に連結されている第1リンク部材4および第2リンク部材5も回動変位し、ステアリングジャケット3はその上方の駆動ユニット1に対して図2に矢印aで示すように接近または離間動作することになる。
この場合において、先に説明したように、駆動ユニット1側のピン13,15同士を結んだ第1の仮想接続線と、ステアリングジャケット3側のピン12,14同士を結んだ第2の仮想接続線、およびステアリングシャフト6を含むステアリングジャケット3の軸線は互いに平行となるように設定してあり、しかも第1リンク部材4と第2リンク部材5の無用な動きが規制手段29によって規制されているため、ステアリングジャケット3は駆動ユニット1との平行状態を保ったままで、すなわち第1の仮想接続線や第2の仮想接続線との平行状態を保ったままで、駆動ユニット1に対し接近または離間するようにして上下方向に変位し、その上下方向位置を調整することができる。
そして、上記のようにステアリングジャケット3の上下方向位置を調整したとしても、その調整の前後でステアリングシャフト3の軸線は互いに平行のままであり、結果としてステアリングシャフト6の後方側の端部(図2の右端部)に装着されることになるステアリングホイールWのホイール面の角度は何ら変化しないことになる。
また、図2に示した三つの長穴26,27とピン28とからなる規制手段29が付帯していない場合を想定すると、ステアリングジャケット3の重量バランスによっては、第1リンク部材4および第2リンク部材5を伴いながらステアリングジャケット3が傾動変位してしまう可能性があるほか、ステアリングホイールWに外力が加わると同様にステアリングジャケット3が傾動変位してしまう可能性がある。
そこで、上記規制手段29によって第1リンク部材4および第2リンク部材5の自由度を一部拘束して余分な動きを規制することによって、ステアリングジャケット3を正確に且つ安定して平行移動させることができる。そのため、上下方向位置の調整に伴うステアリングホイールWのホイール面の角度変化をより確実に防止することができるようになる。
さらに、前方側スライダ10および後方側スライダ11をスライド移動させるためのねじ軸としてのスクリューシャフト9は、同一軸線上に右ねじ部9aと左ねじ部9bとを具備させてあるので、前方側スライダ10および後方側スライダ11ごとにスクリューシャフトを独立させた場合と比べて部品点数を削減できるとともに、モータユニット18も単一のもので済み、駆動系の部品点数を削減して装置全体の簡素化と小型化を図ることができる。
ここで、図1〜5に示したステアリングジャケット3には、ステアリングシャフト6の後端に装着されるスアリングホイールWの前後方向位置(軸方向位置)を調整するためのテレスコピック調整機構49を付帯させてある。
図1〜3および図5に示すように、ステアリングジャケット3におけるアウタジャケット30の前端部外周には、正逆転駆動可能なテレスコピック用モータ(電動モータ)41とギヤボックス42とを一体化したテレスコピック用モータユニット40が配置されている。また、アウタジャケット30の外周には、テレスコピック用ねじ軸としてのスクリューシャフト43をアウタジャケット30の軸心と平行に配置してある。スクリューシャフト43の前端部はギヤボックス42に挿入され、スクリューシャフト43の後端部はインナジャケット31の外周に設けた球面継手部44に連結されている。なお、図1,2から明らかなように、アウタジャケット30には窓部45が開口形成されていて、この窓部45からインナジャケット31側の球面継手部44が突出している。
テレスコピック用モータユニット40におけるギヤボックス42内には、図6に示すように、スクリューシャフト43に螺合するテレスコピック用ナット部材46が回転可能に軸受支持されているとともに、そのテレスコピック用ナット部材46の外周にはウォームホイール47が一体に形成されている。そして、テレスコピック用モータ41によって直接回転駆動されるウォーム48がウォームホイール47に噛み合っている。これらのテレスコピック用モータユニット40とスクリューシャフト43等によりテレスコピック調整機構49が構成されている。なお、このテレスコピック調整機構49は、本出願人が先に提案している特開2012−11786号公報に記載のものと実質的に同一のものである。
したがって、このテレスコピック調整機構49では、テレスコピック用モータ42により図6のウォーム48とウォームホイール47とを介してテレスコピック用ナット部材46を正転方向または逆転方向に回転駆動させると、そのテレスコピック用ナット部材46が定位置にて回転するに対して、テレスコピック用ナット部材46と螺合しているスクリューシャフト43がステアリングジャケット3の長手方向(軸心方向)に進退移動することになる。
このスクリューシャフト43の進退移動をもって、アウタジャケット30に対してインナジャケット31がステアリングシャフト6とともに前後方向に進退移動することになる。これにより、ステアリングシャフト6の後端に装着される図2のスアリングホイールWの前後方向位置を矢印bの如く調整することができることになる。
なお、上記テレスコピック調整機構49によるスアリングホイールWの前後方向位置の調整は、先に説明した上下方向位置の調整と同時並行的に行っても良いし、上下方向位置の調整とは独立して別個に行っても良い。
また、上記の第1の実施の形態では、駆動ユニット1側のピン13,15同士を結んだ第1の仮想接続線と、ステアリングジャケット3側のピン12,14同士を結んだ第2の仮想接続線、およびステアリングシャフト6を含むステアリングジャケット3の軸線とは互いに平行となるように設定してあるが、上記第1の仮想接続線に対しステアリングシャフト6を含むステアリングジャケット3の軸線が非平行であっても所期の目的を達成することができる。
さらに、第1リンク部材4の動きを規制する規制手段29は、必ずしも図1,2に示したものに限定されない。例えば、支持アーム部16に相当する部材をステアリングジャケット3のアウタジャケット30側に設けても良い。また、第1リンク部材4、第2リンク部材5、支持アーム部16およびピン28を左右別々に設けるようにしても良い。
図7は本発明に係る電動調整式ステアリングコラム装置の第2の実施の形態を示し、先の第1の実施の形態と共通する部分には同一符号を付してある。
この第2の実施の形態では、取付ブラケット50とは別に車体に直接取り付けられるベースブラケット51を用意し、このベースブラケット51に対して取付ブラケット50を前後方向にスライド移動させるための電動式のスライド駆動機構52を設けたものである。つまり、この第2の実施の形態では、先の第1の実施の形態における電動式のテレスコピック調整機構49に代えて、電動式のスライド駆動機構52を設けたものと理解することができ、ステアリングジャケット53は電動式のテレスコピック調整機構49を備えていない点でのみ第1の実施の形態のものと相違している。
図7において、取付ブラケット50は、図4の取付ブラケット2を母体とする駆動ユニット1に相当していて、この取付ブラケット50とベースブラケット51との間には図示しないリニアスライド案内機構が介装されていて、取付ブラケット50は車体側に直接固定されるベースブラケット51に対し前後方向にスライド可能に案内支持されている。このスライド方向はスクリューシャフト9の軸線方向と平行に設定される。そして、ベースブラケット51と取付ブラケット50との間には電動式のスライド駆動機構52を設けてある。
なお、取付ブラケット50に、スクリューシャフト9と、それに螺合する前方側ナット部材としての前方側スライダ10、後方側ナット部材としての後方側スライダ11、およびモータユニット18がそれぞれ配置されている点、およびその取付ブラケット50に対し第1リンク部材4および第2リンク部材5を介してステアリングジャケット53が支持されている点は先の第1の実施の形態のものと同様である。また、インナジャケット31はアウタジャケット30に対して回転方向および前後方向に移動しないように固定される。
このスライド駆動機構52は、モータ(電動モータ)54とギヤボックス55とが一体化されたモータユニット56と、モータユニット56によって回転駆動されるねじ軸としてのスクリューシャフト57と、取付ブラケット50に固定されてスクリューシャフト57と螺合するナット部材58と、から構成される。ギヤボックス55内には、モータ54によって回転駆動されるウォーム59と、このウォーム59に噛み合うウォームホイール60とが内蔵されており、ウォームホイール60はスクリューシャフト57の一端に連結されている。
なお、モータユニット56はベースブラケット51側に固定され、もう一方のモータユニット18は取り付けブラケット50側に固定される。また、ウォーム59とそれに噛み合うウォームホイール60を用いたモータユニット56の構造は、もう一方のモータユニット18についても全く同様である。
したがって、この第2の実施の形態によれば、図示しないステアリングホイールを含むステアリングジャケット53の上下方向位置の調整に際しての挙動は先の第1の実施の形態のものと全く同様である。
その一方、図示しないステアリングホイールの前後方向位置の調整に際しては、モータユニット56の起動により、取付ブラケット50をベースブラケット51に対し前後方向にスライド移動させることで、その取付ブラケット50に支持されているステアリングジャケット53も取付ブラケット50とともに前後方向にスライド移動することになる。その結果として、図示しないステアリングホイールを含むステアリングジャケット53の前後方向位置を調整することが可能となる。
この第2の実施の形態においても、先の第1の実施の形態と同様の効果が得られることになる。
1…駆動ユニット
2…取付ブラケット
3…ステアリングジャケット
4…第1リンク部材
5…第2リンク部材
6…ステアリングシャフト
9…スクリューシャフト(ねじ軸)
9a…右ねじ部
9b…左ねじ部
10…前方側スライダ(前方側ナット部材)
11…後方側スライダ(後方側ナット部材)
12…ピン(軸体)
13…ピン(軸体)
14…ピン(軸体)
15…ピン(軸体)
16…支持アーム部
18…モータユニット
20…モータ
26…長穴
27…長穴
28…ピン(軸体)
29…規制手段
30…アウタジャケット
31…インナジャケット
40…モータユニット
41…テレスコピック用モータ
43…スクリューシャフト(テレスコピック用ねじ軸)
46…テレスコピック用ナット部材
49…テレスコピック調整機構
50…取付ブラケット
51…ベースブラケット
55…スライド駆動機構
W…ステアリングホイール

Claims (7)

  1. 一端にステアリングホイールが連結されるステアリングシャフトを回転可能に支持しているステアリングジャケットの上下方向位置を車体に対し調整可能とした電動調整式ステアリングコラム装置であって、
    前記車体に固定される取付ブラケットと、
    前記取付ブラケットの下方に配置されたステアリングジャケットと、
    前記取付ブラケットに前後方向に沿って配設されたねじ軸と、
    前記取付ブラケットに設けられ、前記ねじ軸を正転または逆転方向に回転駆動するモータと、
    前記ねじ軸に螺合配置され、互いに接近または離間する方向に移動可能な前方側ナット部材および後方側ナット部材と、
    前端部が前記前方側ナット部材に回動可能に連結されるとともに、後端部が前記ステアリングジャケットの後部に回動可能に連結された第1リンク部材と、
    前端部が前記ステアリングジャケットの前部に回動可能に連結されるとともに、後端部が前記後方側ナット部材に回動可能に連結された第2リンク部材と、
    を備えていて、
    前記ねじ軸の回転駆動に基づいて、前記前方側ナット部材と後方側ナット部材とを互いに接近または離間する方向に移動させることで、前記ステアリングジャケットを前記ねじ軸に直交する方向に平行移動させて、前記ステアリングホイールの上下方向位置を調整可能としたことを特徴とする電動調整式ステアリングコラム装置。
  2. 前記前方側ナット部材に対する前記第1リンク部材の連結部と前記後方側ナット部材に対する前記第2リンク部材の連結部とを結んだ第1の仮想接続線、および前記ステアリングジャケットに対する第1リンク部材の連結部と前記ステアリングジャケットに対する第2リンク部材の連結部とを結んだ第2の仮想接続線が、共に前記ステアリングシャフトの軸線と平行になるように設定してあることを特徴とする請求項1に記載の電動調整式ステアリングコラム装置。
  3. 前記ねじ軸の軸線に対して前記第1リンク部材のなす角度および前記第2リンク部材のなす角度が、前記前方側ナット部材および後方側ナット部材の位置に対応して所定の角度を維持するように、前記第1リンク部材と第2リンク部材の連結部回りの回動を規制する規制手段を設けてあることを特徴とする請求項1または2に記載の電動調整式ステアリングコラム装置。
  4. 前記規制手段は、
    前記取付ブラケットから下向きに突出形成した支持アーム部を設け、
    前記第1リンク部材および第2リンク部材にはその長手方向に沿ってそれぞれ長穴を形成し、
    前記支持アーム部には前記第1の仮想接続線と直交する方向を指向するとともに、前記第1リンク部材の長穴および第2リンク部材の長穴と重合する長穴を形成して、
    これら三つの長穴を貫通するとともに各長穴の長手方向に沿って移動可能な軸体を備えることを特徴とする請求項3に記載の電動調整式ステアリングコラム装置。
  5. 前記ねじ軸は長手方向の異なる位置に右ねじ部と左ねじ部とを形成したものであり、これらの右ねじ部および左ねじ部のうちいずれか一方に前記前方側ナット部材が、他方に前記後方側ナット部材がそれぞれに螺合していることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の電動調整式ステアリングコラム装置。
  6. 前記ステアリングジャケットはアウタジャケットと当該アウタジャケットに摺動可能に内挿されたインナジャケットとから構成されているとともに、
    前記インナジャケットに前記ステアリングシャフトが内挿支持されていて、
    前記アウタジャケットと前記インナジャケットとを相対的に摺動動作させて、前記ステアリングシャフトの前後方向位置を調整するための電動式のテレスコピック調整機構を備えていて、
    前記テレスコピック調整機構は、
    前記アウタジャケットに設けられたテレスコピック用モータと、
    このモータによって回転駆動されるテレスコピック用ナット部材と、
    一端部が前記テレスコピック用ナット部材に螺合するとともに、他端部が前記インナジャケットに連結されたテレスコピック用ねじ軸と、
    から構成されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載の電動調整式ステアリングコラム装置。
  7. 前記車体と前記取付ブラケットとの間にベースブラケットが介装されているとともに、このベースブラケットに前記取付ブラケットが前後方向にスライド可能に案内支持されていて、
    さらに、前記取付ブラケットを前記ベースブラケットに対し前後方向にスライド移動させるための電動式のスライド駆動機構を備えていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載の電動調整式ステアリングコラム装置。
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