JP5562610B2 - 画像処理装置 - Google Patents

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本発明は、時間濃度曲線を利用してボリュームデータから特定のボクセル領域を抽出する画像処理装置に関する。
X線コンピュータ断層撮影装置(以下、X線CT装置と呼ぶことにする)を利用して3次元画像を生成する場合がある。この場合、解剖学的に異なる組織、例えば、骨のCT値と造影血管のCT値とが近くなってしまうため、解剖学的に異なる組織を個別に抽出するのは、大変困難である。
一般的な抽出技術として例えば、特許文献1に開示されているような連続領域抽出がある。これは、ユーザにより指定された開始点から画素を探索し、CT値が所定の閾値範囲内に収まっており且つ開始点に連結している画素を抽出していくというものである。
2008―67992号公報
しかし、連続領域抽出では、骨と血管とが一部分でも繋がっている場合、骨と血管とが一緒に抽出されてしまう。また、血管内部で石灰化された領域が骨として抽出されてしまう。
本発明の目的は、抽出精度の向上を可能とする画像処理装置を提供することにある。
本発明の第1局面に係る画像処理装置は、スキャン領域に関する時系列のボリュームデータを記憶する記憶部と、前記スキャン領域内の特定領域上にユーザからの指示に従って、連結領域抽出処理における開始点を指定する指定部と、前記時系列のボリュームデータに基づいて前記開始点に関する第1時間濃度曲線と、前記スキャン領域内の対象点に関する第2時間濃度曲線と、前記対象点の近傍に位置し前記開始点に連結する基準点に関する第3時間濃度曲線とを生成する生成部と、前記第2時間濃度曲線と、前記第1時間濃度曲線及び前記第3時間濃度曲線の少なくとも一方とに基づいて、前記対象点が前記特定領域に属するか否かを判定する判定部と、前記対象点が前記特定領域に属さないと判定された場合、前記対象点を抽出対象とせず、前記対象点が前記特定領域に属すると判定された場合、前記対象点を抽出対象とする抽出部と、を具備する。
本発明によれば、抽出精度の向上を可能とする画像処理装置の提供が実現する。
本発明の本実施形態に係る画像処理装置の構成を示す図である。 図1の制御部の制御により行なわれる連結領域抽出処理の概要を示す図。 図1の制御部の制御により行なわれる連結領域抽出処理の典型的な流れを示す図。 図3の続きを示す図。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態に係わる画像処理装置を説明する。
図1は、本実施形態に係る画像処理装置1の構成を示す図である。図1に示すように、画像処理装置1は、記憶部10、時間濃度曲線生成部12、判定部14、抽出部16、3次元画像処理部18、表示部20、操作部22、及び制御部24を有する。
記憶部10は、被検体の同一スキャン領域に関する、スキャン期間内における時系列のボリュームデータを記憶している。スキャン期間は、複数のスキャン時刻により構成される。すなわち、時系列のボリュームデータは、複数のスキャン時刻に関するボリュームデータの集合である。この時系列のボリュームデータは、造影剤が注入された被検体の同一スキャン領域を繰り返しX線CT装置でCTスキャンすることにより発生される。各ボリュームデータは、スキャン時刻に関連付けられて記憶されている。各スキャン時刻に関するボリュームデータは、互いに位置合わせされている。すなわち時系列のボリュームデータに含まれる解剖学的に同一な位置に関する座標は、全て同一である。スキャン領域には、ユーザが読影等のために抽出対象とする抽出対象領域が含まれている。また、記憶部10は、本実施形態に特徴的である時間濃度曲線(time density curve:以下TDCと呼ぶことにする)を利用した連結領域抽出処理のための画像処理プログラムを記憶している。
時間濃度曲線生成部12は、時系列のボリュームデータに基づいて開始点に関するTDC、対象点に関するTDC、及び基準点に関するTDCを生成する。各点は、時系列のボリュームデータのうちの特定のスキャン時刻に関するボリュームデータのボクセルに設定される。開始点は、ユーザにより操作部22を介して抽出対象領域内に指定された点である。開始点は、本実施形態に係る連結領域抽出処理のシード点である。対象点は、抽出対象領域に含まれるか否かを判定部14により判定される点である。基準点は、開始点に時間濃度曲線的に連結し、対象点の26近傍にある点である。TDCは、ボクセル位置の画素値(CT値)の時間変化を表した曲線である。TDCのデータは、その位置(ボクセル)の座標に関連付けられて記憶部10に記憶される。
判定部14は、特定のスキャン時刻に関するボリュームデータを処理対象とする。判定部14は、処理対象のボリュームデータ内の複数の対象点の各々について、対象点が抽出対象領域に属するか否かを判定する。具体的には、判定部14は、対象点に関するTDCと、開始点に関するTDC及び基準点に関するTDCの少なくとも一方のTDCとに基づいて、対象点が抽出対象領域に属するか否かを判定する。
抽出部16は、対象点が抽出対象領域に属さないと判定された場合、対象点を抽出対象とせず、対象点が抽出対象領域に属すると判定された場合、対象点を抽出対象とする。そして抽出部16は、時系列のボリュームデータのうちの所望のスキャン時刻に関するボリュームデータから抽出対象領域を抽出する。あるいは抽出部16は、時系列のボリュームデータから時系列の抽出対象領域を抽出してもよい。抽出された抽出対象領域は、セグメント領域と呼ばれている。
3次元画像処理部18は、セグメント領域を3次元画像処理し、セグメント領域に関する表示画像のデータを発生する。3次元画像処理としては、平行投影法又は透視投影法によるボリュームレンダリングや画素値投影処理、MPR(multi planar reconstruction)処理やCPR(curved planar reconstruction)処理、SPR(streched CPR)処理が適当である。
表示部20は、表示画像を表示する。表示部20としては、例えばCRTディスプレイや、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ、プラズマディスプレイ等の表示デバイスが適宜利用可能である。
操作部22は、ユーザからの各種指令や情報入力を受け付ける。操作部22としては、マウスやトラックボールなどのポインティングデバイス、モード切替スイッチ等の選択デバイス、あるいはキーボード等の入力デバイスが適宜利用可能である。
制御部24は、記憶部10に記憶されている画像処理プログラムを読みだして自身のメモリ上に展開し画像処理装置1の各部を制御することによって、TDCを利用した連結領域抽出処理を実行する。
次に、制御部24の制御により行なわれる連結領域抽出処理の動作例を説明する。まずは、本実施形態に係る連結領域抽出処理の概要について説明する。本実施形態に係る連結領域抽出処理は、通常の連結領域抽出処理の改良版である。通常の連結領域抽出処理は、開始点(シード点)に画素値的に連結し、画素値が閾値範囲内にあるボクセルを次々に抽出するものである。通常の連結領域抽出処理は、例えば、骨領域の画素値と造影血管領域の画素値とが接近しているため、骨領域と造影血管領域とを区別して抽出することができない場合がある。また、骨領域と血管内に発生されたプラークに関するプラーク領域とを区別して抽出することもできない場合がある。
本実施形態に係る連結領域抽出処理は、開始点に連結し、互いに類似するTDCに関するボクセルを次々に抽出していく。図2は、本実施形態に係る連結領域抽出処理の概要を示す図である。図2に示すように、横一列に配列された4つのボクセルVO1、VO2、VO3、及びVO4があるとする。ボクセルVO1に関するTDCとボクセルVO2に関するTDCとは、骨由来のTDCであり、時間経過に伴って画素値があまり変化していない。ボクセルVO3に関するTDCは、造影血管由来のTDCであり、時間経過に伴って画素値が激しく変化している。ボクセルVO4に関するTDCは、プラーク由来のTDCであり、骨由来のTDCに類似しており、時間経過に伴って画素値があまり変化していない。
ここで、ボクセルVO1が開始点及び対象点であるとする。すなわち、骨領域を抽出対象領域するとする。まずボクセルVO1に関するTDCとボクセルVO1の26近傍にあるボクセルVO2に関するTDCとの類似性を判断する。この場合、ボクセルVO1が基準点、ボクセルVO2が対象点となる。すなわち、ボクセルVO2が骨領域に属するか否かが判定される。図2の場合、ボクセルVO2のTDCは、ボクセルVO1に関するTDCに類似しているので、骨領域に属すると正しく判定される。骨領域であると判定されるとボクセルVO2は、ボクセルVO1に連結される。次にボクセルVO2を基準点、ボクセルVO3を対象点として、TDCの類似性が判断される。ボクセルVO3に関するTDCは、ボクセルVO2に関するTDCに類似していないので、骨領域に属さないと正しく判定される。従ってボクセルVO3は、ボクセルVO2に連結されない。ボクセルVO4に関するTDCは、骨領域に属するボクセルVO1に関するTDCやボクセルVO2に関するTDCに類似しているが、ボクセルVO1やボクセルVO2に連結していない。従って、ボクセルVO4は、骨領域に属さないと正しく判定される。
上述のように本実施形態に係る連結領域抽出処理は、隣り合うボクセル同士のTDCの類似性を判断しているが、処理が進んでいくと対象点のボクセルと開始点のボクセルとが空間的に離れることがある。この場合、対象点に関するTDCと基準点に関するTDCとが類似していても、対象点に関するTDCと開始点に関するTDCとが類似しない場合がある。これは、隣り合うボクセル同士のTDCの類似性のずれが積み重なっていくことが要因である。類似性のずれの積み重ねがあると、抽出するべき領域が誤って抽出対象領域でないと判定しされてしまったりする場合や(偽陰性)、抽出するべきでない領域を誤って抽出対象領域であると判定してしまったりする場合(偽陽性)が発生してしまう。
本実施形態に係る連結領域抽出処理は、この類似性のずれの積み重ねに伴う抽出精度の悪化を防止するために、対象点に関するTDCと基準点に関するTDCとの類似性だけでなく、対象点に関するTDCと、開始点に関するTDCとの類似性も考慮することもできる。これにより、基準点に関するTDCに類似しているが、開始点に関するTDCに類似しないTDCに関する対象点を抽出対象領域でないと判定させることも可能となる。これにより、本実施形態に係る連結領域抽出処理は、類似性のずれの積み重ねに伴う抽出精度の悪化を防止できる。
次に本実施形態に係る連結領域抽出処理の動作例を説明する。図3と図4とは、連結領域抽出処理の典型的な流れを示す図である。
まず制御部24は、ユーザにより操作部22を介して開始点が指定されることを待機している(ステップS1)。開始点は、例えば、時系列のボリュームデータのうちの特定のスキャン時刻に関するボリュームデータ上で指定される。特定のスキャン時刻は、例えば、画像上において抽出対象領域が視覚的に確認しやすい時刻である。開始点は、特定のスキャン時刻に関するボリュームデータを構成する複数のボクセルのうちの1つである。より詳細には、開始点は、このボリュームデータ中の抽出対象領域上の一点に指定される。抽出対象領域としては、例えば、骨領域や造影血管領域等、人体内のあらゆる組織に関するボクセル領域が可能である。
ユーザにより操作部22を介して開始点が指定されると(ステップS1:YES)、抽出部16にリスト登録処理を行なわせる(ステップS2)。ステップS2において抽出部16は、自身が有する抽出リストに、開始点を登録する。抽出リストには、抽出対象である点(ボクセル)の識別情報、例えば座標が登録される。
ステップS2が行なわれると制御部24は、時間濃度曲線生成部12に生成処理を行なわせる(ステップS3)。ステップS3において時間濃度曲線生成部12は、時系列のボリュームデータに基づいて開始点に関するTDCのデータを生成する。具体的には、時間濃度曲線生成部12は、まず時系列のボリュームデータから開始点の座標と同一座標に位置する時系列のボクセルを特定する。そして時間濃度曲線生成部12は、特定された時系列のボクセルに割り付けられた画素値を、例えば、縦軸が画素値、横軸が時間に規定されたグラフ上にプロットする。これにより開始点に関するTDCのデータが生成される。
ステップS3が行なわれると制御部24は、判定部14に記憶処理を行なわせる(ステップS4)。ステップS4において判定部14は、自身が有するメモリに開始点に関するTDCのデータを記憶する。TDCのデータは、開始点の識別情報、例えば座標に関連付けて記憶される。
ステップS4が行なわれると制御部24は、判定部14に設定処理を行なわせる(ステップS5)。ステップS5において判定部14は、開始点を基準点に設定する。
図4に示すように、ステップS5が行なわれると制御部24は、判定部14に特定処理を行なわせる(ステップS6)。ステップS6において判定部14は、基準点の26近傍にあるボクセルを対象点として特定する。このように、まず開始点の26近傍にある対象点について、抽出対象領域に属するか否かが判定される。
ステップS6が行なわれると制御部24は、判定部14に判定処理を行なわせる(ステップS7)。ステップS7において判定部14は、ステップS6において特定された全ての対象点について、抽出対象領域に属するか否かの判定処理(ステップS13における判定処理)が行なわれたか否かを判定する。
全ての対象点についてステップS13における判定処理が行なわれていないと判定された場合(ステップS7:NO)、制御部24は、判定部14に特定処理を行なわせる(ステップS8)。ステップS8において判定部14は、26近傍の対象点の中から、ステップS13における判定処理が行なわれていない対象点を1つ特定する。
ステップS8が行なわれると制御部24は、判定部14に判定処理を行なわせる(ステップS9)。ステップS9において判定部14は、記憶部10に対象点に関するTDCのデータが記憶されている場合、対象点に関するTDCが生成済みであると判定する(ステップS9:YES)。この場合、制御部24は、ステップS11に進む。一方、制御部24は、記憶部10に対象点に関するTDCのデータが記憶されていない場合、対象ボクセルのTDCのデータが生成済みでないと判定する(ステップS9:NO)。この場合、制御部24は、ステップS10に進む。
ステップS10において制御部24は、時間濃度曲線生成部12に対象点に関するTDCの生成処理を行なわせる(ステップS10)。ステップS10において時間濃度曲線生成部12は、ステップS3と同様の方法で対象点に関するTDCのデータを生成する。
ステップS10が行なわれると、又はステップS9において対象ボクセルのTDCが生成済みであると判定されると、制御部24は、判定部14に算出処理を行なわせる(ステップS11)。ステップS11において判定部14は、対象点に関するTDCと基準点に関するTDCとの類似度(第1類似度)を算出する。第1類似度は、対象点に関するTDCパラメータと基準点に関するTDCパラメータとに基づいて算出される。TDCパラメータは、TDCの形状、曲率、最大画素値、最小画素値、変曲点における画素値、又は変曲点到達時刻等である。例えば、第1類似度は、対象点に関するTDCパラメータと基準点に関するTDCパラメータとの差分である。
ステップS11が行なわれると制御部24は、判定部14に算出処理を行なわせる(ステップS12)。ステップS12において判定部14は、対象点に関するTDCと開始点に関するTDCとの類似度(第2類似度)を算出する。第2類似度の算出方法は、第1類似度の算出方法と同様である。すなわち、第2類似度は、対象点に関するTDCパラメータと基準点に関するTDCパラメータとに基づいて算出される。
なお、開始点が基準点の場合、ステップS11又はステップS12は省略可能である。
ステップS12が行なわれると制御部24は、判定部14に判定処理を行なわせる(ステップS13)。ステップS13において判定部14は、第1類似度と第2類似度との少なくとも一方に基づいて、対象点が抽出対象領域に属するか否かを判定する。具体的には、まず、判定部14は、第1類似度と第2類似度とを重みづけ加算することによって指標値を算出する。この際、第1類似度又は第2類似度に対して重み0が乗じられても良い。重みの値は、ユーザにより操作部22を介して任意に設定可能である。指標値が算出されると判定部14は、指標値と予め設定された閾値との大小関係を比較する。指標値は、ユーザにより操作部22を介して任意に設定可能である。指標値が閾値に比して小さい場合、判定部14は、対象点が抽出対象領域に属さないと判定する(ステップS13:NO)。対象ボクセルが抽出対象領域に属さないと判定すると制御部24は、ステップS7に進む。一方、指標値が閾値に比して大きい場合、判定部14は、対象点が抽出対象領域に属すると判定する(ステップS13:YES)。
対象ボクセルが抽出対象領域に属すると判定された場合(ステップS13:YES)、制御部24は、抽出部16にリスト登録処理を行なわせる(ステップS14)。ステップS14において抽出部16は、ステップS13において抽出対象領域に属すると判定された対象点の識別情報、例えば座標を抽出リストに登録する。
ステップS14が行なわれると制御部24は、ステップS7に進む。このように1つの対象点について抽出対象領域に属するか否かが判定されると、隣の対象点についても同様に抽出対象領域に属するか否かが判定される。このようにして1つの基準点の26近傍にある全ての対象点について抽出対象領域に属するか否かが判定される。
そして、26近傍にある全ての対象点についてステップS13における判定処理がなされたと判定部14により判定された場合(ステップS7:YES)、制御部24は、判定部14にチェック済み処理を行なわせる(ステップS15)。ステップS15において判定部14は、この時点における基準点をチェック済みの状態に設定する。例えば、判定部14は、基準点にチェック済みであることを示すコードを割り付けることにより、基準点をチェック済みの状態に設定する。
ステップS15が行なわれると制御部24は、判定部14に判定処理を行なわせる(ステップS16)。ステップS16において判定部14は、ボリュームデータ内の全ボクセルがチェック済みか否かを判定する。判定部14は、全ボクセルの中にチェック済みであることを示すコードが割り付けられていないボクセルがある場合、チェック済みでないボクセルがあると判定する(ステップS16:NO)。
チェック済みでないボクセルがあると判定された場合(ステップS16:NO)、制御部24は、判定部14に設定処理を行なわせる(ステップS17)。ステップS17において判定部14は、チェック済みでないボクセルを基準点に設定する。典型的には、隣のボクセルが基準点に設定される。
ステップS17が行なわれると判定部14は、ステップS6に進む。そしてステップS17において新たに設定された基準点についてステップS6〜S15の処理が繰り返される。このようにして全ボクセルを基準点としてステップS6〜S15が行なわれることにより、全ボクセルについて抽出対象領域に属するか否かが判定される。最後の基準ボクセルについてステップS15が行われた場合、抽出対象領域が確定される。この時点において抽出リストには、抽出対象領域を構成する全ボクセルの座標が登録されることになる。また、この時点において全ボクセルがチェック済みとなる。
ステップS16において判定部14により全ボクセルがチェック済みであると判定された場合(ステップS16:YES)、制御部24は、抽出部16に抽出処理を行なわせる(ステップS18)。ステップS18において抽出部16は、抽出リストに登録された座標に位置する全ボクセルを所望のスキャン時刻に関するボリュームデータからセグメント領域として抽出する。スキャン時刻は、ユーザにより操作部22を介して任意に設定可能である。あるいは抽出部16は、セグメント領域を時系列のボリュームデータから抽出しても良い。時系列のボリュームデータから抽出するのか、あるいは所望のスキャン時刻に関するボリュームデータから抽出するのかは、ユーザにより操作部22を介して任意に設定可能である。
ステップS18が行なわれると制御部24は、3次元画像処理部18に3次元画像処理を行わせる(ステップS19)。ステップS19において3次元画像処理部18は、抽出されたセグメント領域を所定の視点位置及び視線方向で3次元画像処理し、表示画像のデータを発生する。視点位置及び視線方向は、ユーザにより操作部22を介して任意に設定可能である。
ステップS19が行なわれると制御部24は、表示部20に表示処理を行なわせる(ステップS20)。ステップS20において表示部20は、発生された表示画像のデータに対応する表示画像を表示デバイスに表示する。ステップS18において所望のスキャン時刻に関するボリュームデータからセグメント領域が抽出された場合、静止画が表示され、ステップS18において時系列のボリュームデータからセグメント領域が抽出された場合、動画が表示される。
ステップS20が行なわれると制御部24は、本実施形態に係る連続領域抽出処理を終了する。
上述のように本実施形態に係る画像処理装置1は、対象点に関するTDCと基準点に関するTDCとの類似性により対象点が抽出対象領域に属するか否かを判定している。このように経時的な画素値変化を考慮して抽出対象領域を特定することで、ある時点において画素値の類似性だけでなく、経時的な画素値変化の類似性を考慮することで、抽出精度を向上させることができる。例えば、骨領域と造影血管領域とを区別して抽出できたり、骨領域とプラーク領域とを区別して抽出したりすることができる。さらに本実施形態に係る画像処理装置1は、対象点に関するTDCと開始点に関するTDCとの類似性を考慮して対象点が抽出対象領域に属するか否かを判定している。これによりTDCの類似性のずれの積み重ねに伴う、抽出対象領域の偽陽性率や偽陰性率を低下させることができる。
かくして本実施形態によれば、抽出精度の向上を可能とする画像処理装置を提供することができる。
なお上述の説明においては、領域を表示するとした。しかしながら、本実施形態はこれに限定されない。例えば、抽出対象領域以外の領域を表示するとしてもよい。
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
以上本発明によれば、抽出精度の向上を可能とする画像処理装置の提供を実現することができる。
1…画像処理装置、10…記憶部、12…時間濃度曲線生成部、14…判定部、16…抽出部、18…3次元画像処理部、20…表示部、22…操作部、24…制御部

Claims (5)

  1. スキャン領域に関する時系列のボリュームデータを記憶する記憶部と、
    前記スキャン領域内の特定領域上にユーザからの指示に従って、連結領域抽出処理における開始点を指定する指定部と、
    前記時系列のボリュームデータに基づいて前記開始点に関する第1時間濃度曲線と、前記スキャン領域内の対象点に関する第2時間濃度曲線と、前記対象点の近傍に位置し前記開始点に連結する基準点に関する第3時間濃度曲線とを生成する生成部と、
    前記第2時間濃度曲線と、前記第1時間濃度曲線及び前記第3時間濃度曲線の少なくとも一方とに基づいて、前記対象点が前記特定領域に属するか否かを判定する判定部と、
    前記対象点が前記特定領域に属さないと判定された場合、前記対象点を抽出対象とせず、前記対象点が前記特定領域に属すると判定された場合、前記対象点を抽出対象とする抽出部と、
    を具備する画像処理装置。
  2. 前記判定部は、
    前記第2時間濃度曲線と前記第1時間濃度曲線との第1類似度と、前記第2時間濃度曲線と前記第3時間濃度曲線との第2類似度とを算出し、
    前記第1類似度と前記第2類似度との少なくとも一方に基づいて前記対象点が前記特定領域に属するか否かを判定する、
    請求項1記載の画像処理装置。
  3. 前記判定部は、
    前記第1類似度と前記第2類似度とを重みづけ加算して指標値を算出し、
    前記指標値が閾値に比して小さい場合、前記対象点が前記特定領域に属さないと判定し、前記指標値が閾値に比して大きい場合、前記対象点が前記特定領域に属すると判定する、
    請求項2記載の画像処理装置。
  4. 前記判定部は、時間濃度曲線の形状、曲率、最大画素値、最小画素値、変曲点における画素値、又は変曲点到達時刻に基づいて前記第1類似度と前記第2類似度とを算出する、
    請求項2記載の画像処理装置。
  5. 前記時系列のボリュームデータ又は前記時系列のボリュームデータのうちの特定のスキャン時刻に関するボリュームデータに含まれる前記抽出対象を3次元画像処理し、表示画像のデータを発生する3次元画像処理部と、
    前記発生された表示画像を表示する表示部と、
    をさらに備える請求項1記載の画像処理装置。
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