JP4817689B2 - 医用画像処理装置及び医用画像処理プログラム - Google Patents

医用画像処理装置及び医用画像処理プログラム Download PDF

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Description

本発明は、X線CTスキャナなどの医用モダリティにより収集された画像データを処理する医用画像処理装置及び医用画像処理プログラムに係り、とくに、画像から血管の領域を除去する工程を伴う医用画像処理装置及び医用画像処理プログラムに関する。
医用モダリティで収集された画像に基づく医用診断の分野において、X線CTスキャナは、その中心的な存在の一つになっている。
このX線CTスキャナで得られた画像を、そのまま単純CT画像として用いることで、被検体内の形態情報を得ることができる。また、造影CT検査によるダイナミックスキャンを行い、病巣の周りの血行の動態情報を視覚情報として提供することも頻繁に行なわれている。近年のマルチスライスCTスキャナの登場によって、高速なスキャンが可能になったことから、造影CT検査によるダイナミックスキャンは今後、益々頻繁に実施されるものと考えられる。
この造影CT検査によるダイナミックスキャンの一つの応用例として、例えば特許文献1や特許文献2に示す如く、脳血流解析(CT−パフュージョン(perfusion))がある。このダイナミックスキャンは、造影剤を注入した被検体の頭部の同一領域を反復して撮影し、複数枚のダイナミックCT像を得る手法である。この複数枚のダイナミックCT像から指定領域毎のCT値の経時変化を表す時間−濃度(CT値)曲線(TIC:time intensity curve)を得る。脳血流解析では、このCT曲線を用いて脳血流量(CBF:Cerebral Blood Flow;脳素組織の毛細血管内の単位体積及び単位時間当たりの血流量)、脳血液量(CBV:Cerebral Blood Volume;脳組織内の単位体積当たりの血液量)、平均通過時間(MTT:Mean Transit Time;毛細血管の血液平均通過時間)、残差(Err;解析モデルからの実測値のずれ残差の指標)などのパラメータが算出される。これらの算出されたパラメータは、例えばマップとして視覚化され、診断に供せられる。
この脳血流解析の対象部位は脳組織であるので、脳内の主要な血管の計測結果は出力しないこと、及び、その血管のCT値を脳組織の計測結果に反映させないことが大切である。この血管は、脳組織のパフュージョンに比較して、血液量が多い。このため、かかる従来の脳血流解析では、一般に、血液量の解析結果から閾値処理して血管領域の画素を除去する(血管除去処理)ようにしている。
特開2003−116843号公報 特開2003−190148号公報
しかしながら、上述した従来の血管除去法の場合、組織血流解析の処理の途中で行うノイズ除去するためのフィルタ処理や画像データの圧縮を目的とする画素束ね処理などにより血管のパーシャルボリュームが広がってしまい、その後に血管部分の画素値を除去していることから、除去した血管部位に隣接する輪郭の縁部分に血管のパーシャルボリューム効果が残存するという問題があった。このパーシャルボリューム効果の残存より脳組織の血流量が高めに評価され、血流量の計測結果の信頼性に影響していた。
本発明は、上述した脳血流解析などの血流解析処理において画像から血管領域を、そのパーシャルボリューム効果をその領域の周囲に殆ど残存させない状態で確実に除去することができ、これにより、ダイナミックスキャンによる血流解析に関わる計測を高精度に且つ高信頼度で実行することができる医用画像処理装置及び医用画像の処理方法を提供することを、その目的とする。
上述した目的を達成するために、本発明の医用画像処理装置の1つの態様によれば、造影剤が注入された被検体に医用モダリティがスキャンを行って収集した複数枚の原画像のデータのそれぞれから血管の領域のデータを除去する血管除去手段と、この血管除去手段により生成された前記複数枚の画像それぞれにおける前記血管の領域の画素値を当該領域の周囲に存在する実質部に近似した画素値に置換する置換手段と、この置換手段による処理を経た複数枚の画像のデータに、ノイズを除去するノイズ除去処理を含む前処理を実行する前処理手段と、この前処理手段による前処理を経た複数枚の画像のデータから実質部の血行動態情報を解析する解析手段と、を備える。
本発明によれば、脳血流解析などの血流解析処理において画像から血管領域を、そのパーシャルボリューム効果をその領域の周囲に殆ど残存させない状態で確実に除去することができる。これにより、ダイナミックスキャンによる血流解析に関わる計測を高精度に且つ高信頼度で実行することができる。
以下、本発明の係る医用画像処理装置及び医用画像の処理方法の好適な実施例を説明する。
(第1の実施の形態)
図1〜8を参照して、第1の実施の形態を説明する。
図1に、この実施の形態に係る医用画像処理装置10の構成を示す。同図に示すように、画像処理装置10は、通信手段としてのネットワークNを介して、デジタル量で成る2次元又は3次元の医用画像を収集する医用モダリティMMに接続されている。
この画像処理装置10は、コンピュータの機能を有するハードウェアを備え、インストールしたプログラムに基づくソフトウェア処理により、被検体の診断部位の組織血流の解析(計測も含む)の結果を示す情報やマップ画像を提供する装置である。
具体的には、この画像処理装置10は、ネットワークNに接続されたインターフェース11と、このインターフェース11に接続されたバスBに繋がる種々のユニットとを備える。このユニットには、画像記憶装置12、組織血流の解析処理を担う画像処理プロセッサ13、ROM14、RAM15、操作器16、及びモニタ17が含まれる。
画像記憶装置12には、例えばX線CTスキャナ、超音波診断装置、磁気共鳴イメージング装置などの医用モダリティMMを用いて被検体(図示せず)から収集されたデジタル量の医用画像データが格納される。画像処理プロセッサ13は、ROM14に予め記憶させてある、本発明に係る画像処理プログラムの起動時にワークメモリに読み出し、かかるプログラムにしたがって画像処理を行う。
この画像処理は、本発明に係る医用画像処理装置及び医用画像の処理方法で実行される画像処理に該当する。詳細な一例は後述するが、総括的に言えば、この画像処理は、医用モダリティMMにより被検体の同一部位(例えば頭部)の同一領域(同一断面)から収集された造影ダイナミックスキャンに拠る複数枚の画像から、かかる部位の血行動態、より詳細には組織血流(パフュージョン)の動態を解析(計測も含む)する後処理に関する。この画像処理は、組織部の毛細血管を通過する血流(パフュージョン)以外の動静脈の血管の領域を、組織血流の解析処理前に、画像から除去して(血管除去処理)、組織部のみから成る画素値の画像を生成することを特徴とする。この血管除去処理に付された組織部の画像が、その後の組織血流の解析に処せられる。
ROM14には、上述した血管除去処理を含む後処理としての画像処理のプログラムが予め記憶されている。RAM15は、画像処理プロセッサ13により、画像処理や組織血流の解析に必要な一時記憶メモリとして使用される。操作器16はキーボード、マウスなどから成り、オペレータが所望の情報を画像処理装置10に与えることができる。モニタ17は、画像処理プロセッサ13の制御の元で、かかる血管除去処理を含む組織血流の解析の画像処理に関わる画像や情報を表示するようになっている。
なお、この画像処理装置10はネットワークN(通信手段)を介して、一例としての医用モダリティMMに接続されているとしたが、必ずしも、そのような接続環境に無くてもよく、画像処理装置10はスタンドアロン方式で構成されていてもよい。また、この画像処理装置10は、一度、医用モダリティMMで収集された画像データの提供を受けて、オフライン処理として画像処理を行うように構成されているが、必ずしもそのような処理方式に限定されない。例えば、この画像処理装置10の機能を、医用モダリティMMなどの画像収集装置に一体に組み込み、収集されたデジタル画像を殆どリアルタイムに処理するようにしてもよい。また、医用モダリティMMで収集された画像データを一度、可搬型の記録媒体に格納し、この記録媒体を介して画像処理装置10に画像データを提供するようにしてもよい。
続いて、図2、3を参照して、この本実施の形態に係る、血管除去処理を中心に、この血管除去処理を含む組織血流解析の処理を説明する。
この例では、医用モダリティMMはX線CTスキャナであり、以下のように画像データが収集されるものとする。このX線CTスキャナにより、被検体の例えば頭部の所望断面にダイナミックスキャンが実行される。このスキャンに際して、被検体には例えば肘の静脈からトレーサとしての脳血管透過性を持たないX線造影剤(例えばヨード造影剤)がインジェクターを用いて急速注入される。この造影剤は、心臓、肺を経由して脳動脈に流れ込み、この脳動脈から脳組織内の毛細血管を経由して脳静脈に流れ出る。造影剤は脳血管透過性を有していないので、正常な脳組織内の毛細血管の外に漏れ出ることなく、かかる毛細血管を通過する。
この結果、かかるダイナミックスキャンにより、被検体頭部の所望断面における造影剤の挙動情報を反映したX線透過データ(生データ)が一定時間毎に連続的に収集される。この収集データは、X線CTスキャナの画像再構成装置により再構成されて、脳血流解析(CT−perfusion)のためのダイナミックCT画像として、同スキャナの保管装置に保管される。この保管装置に保管されているダイナミックCT画像は、前述したように、通信ネットワークNを介して画像処理装置10に送られる。
そこで、画像処理装置10は、図2に概略示す手順に沿ってダイナミックCT像を用いた脳血流解析を行なう。
最初に、画像処理プロセッサ13は、医用モダリティMMとしてのX線CTスキャナから、同一被検体の同一部位をスキャンして再構成した複数枚のダイナミックCT像を、インターフェース11を介して画像記憶装置12に記憶させる(図2、ステップS1)。
次いで、画像処理プロセッサ13は、画像記憶装置12に記憶させたダイナミックCT像に対して血管除去処理を行う(ステップS2)。この血管除去処理の詳細は後述する。
この血管除去処理が済むと、画像処理プロセッサ13は、血管除去処理が済んだ画像に対してノイズ除去処理及び画素束ね処理を行い(ステップS3)、その後、脳組織血流の解析処理(計測処理を含む)を行なう(ステップS4)。この解析処理結果は、例えばモニタ17に解析情報やマップとして表示される。
なお、ノイズ除去処理は、各画像平面にノイズフィルタを施して画素値のスムージングする処理であり、画素束ね処理はデータ圧縮及びノイズ低減のために所定数の複数画素を1つの画素に合成する処理である。この画素束ね処理により、例えば512×512の画素数の画像に、「2×2」画素を1画素とする画素束ね処理を施すと、全体では256×256の画像に変換される。
ここで、図3を参照して、上述したステップS2に係る血管除去処理を詳述する。
画像処理プロセッサ13は、画像記憶装置12から複数枚のダイナミックCT像を原画像として読み出す(図3、ステップS2A)。次いで、この複数枚のダイナミックCT像に対して、指定した所望のROIの範囲内の画素値(平均値)を画像(断面像)毎に時系列に読み取り、時間−濃度曲線(TDC)のデータを作成する(ステップS2B)。さらに、画像処理プロセッサ13は、この時間−濃度曲線の変化を解析して造影剤の急速(ボーラス)注入の開始時刻及び終了時刻を自動決定する(ステップS2C)。
次いで、画像処理プロセッサ13は、造影剤の急速注入前に撮像されたCT像の画素値を画素毎に全て平均化してベース画像を作成する(ステップS2D)。そこで、造影剤の急速注入後の複数枚のCT像それぞれからベース画像を画素毎に差分(画素値の差分)して複数枚の処理用画像、すなわちダイナミックCT像:Aを作成する(ステップS2E:図4(a)参照)。
これが済むと、画像処理プロセッサ13は、時系列に並ぶ複数枚の処理用画像を用いて、各画素におけるTDCを求め、そのカーブ下面積AUC(x、y)(AUC:Area Under Curve、x、y:各画素の位置を示す(図4(a)参照))の値を算出する(ステップS2F)。さらに、画像処理プロセッサ13は、予め設定してある血液量の基準値の一例として、上矢状静脈洞(SSS:Superior Sagittal Sinus)のカーブ下面積AUCの値を、予め記憶してあるテーブルから読み出すか又は処理用画像上で上矢状静脈洞の位置を指定して算出する(ステップS2G)。この基準値をAUC100と表す。
次に、画像処理プロセッサ13は、処理用画像の各画素におけるカーブ下面積AUC(x、y)と基準値AUC100とを用いて、
[数1]
CBV(x、y)=AUC(x、y)/AUC100
の演算を画素毎に行い、CBV(脳血液量)を求める(ステップS2H)。この算出の際、second pass (2次循環)及びHametocrit(ヘマクリット)についても合わせて補正される。
これが終わると、画像処理プロセッサ13は、CBVに対する画素毎の閾値処理に移行する。具体的には、閾値CBVth(=AUC100×所望の係数)とすると、脳血液量CBV(x、y)が、
[数2]
CBV(x、y)>CBVth
となる画素(x、y)には、組織内の毛細血管の血流(パフュージョン)ではなく、動脈又は静脈(血管)であると認定して、複数枚のダイナミックCT像(原画像)それぞれの画素値P(x,y)の変更を示すフラグF=1を立てる(ステップS2I,S2J)。これに対し、
[数3]
CBV(x、y)≦CBVth
となる画素(x、y)には、脳組織内の毛細血管の血流(パフュージョン)であると認定して、複数枚のダイナミックCT像(原画像)の画素値P(x、y)の変更をしない旨を示すフラグF=0を立てる(ステップS2I,S2K)。この閾値処理は、複数のダイナミックCT像の全ての画素(x、y)について実行される(ステップS2L)。
このように動静脈(血管)であるか又は組織内の毛細血管の血流であるかの判定が終わると、画像処理プロセッサ13は、複数枚のダイナミックCT像(原画像)の各画素(x、y)に対して、動静脈(血管)であると判定された画素(x、y)の画素値を変更する処理を行う(ステップS2M〜S2P)。
つまり、閾値処理の対象となった全ての画素(x、y)から、画素(x、y)を指定して、そのフラグFを読み出し、このフラグF=1(画素値変更)か否かを判断する(ステップS2M,S2N)。この判断でF=1(YES)の場合、その画素(x、y)に共通する複数枚のダイナミックCT像の時間軸方向の全画素(すなわち、複数枚のダイナミック画像で位置的に相互に対応する全画素)の画素値P(x、y)をP(x、y)=0に設定する(ステップS2O)。これにより、動静脈であると判定された画素(x、y)の時間軸方向の全画素の画素値P(x,y)が強制的にP(x,y)=0に変更される。
反対に、F=0(NO)の場合、かかる画素値変更処理はスキップされる。このため、動静脈では無く、脳組織内の血流であると判定された場合、その画素(x、y)に対応する時間軸方向の全ての画素値は変更されずに、元のままの画素値が保持される。この画素値の変更処理は、全ての画素についてフラグ判断を通じて実行される(ステップS2P)。
この結果、図4(a)〜(c)に示す如く、X線CTスキャナで撮影された複数枚のダイナミックCT像:Aから、時間−濃度曲線(TD)のカーブ下面積AUCに基づく脳血液量CBV(x、y)の閾値処理を経て、血管(動静脈)が除去される。この結果、血管除去処理に付された複数枚のダイナミックCT像:Bが生成される。
この血管(動静脈)に対する画素値の変更処理が終わると、画像処理プロセッサ13は、血管領域が除去された複数枚のダイナミックCT像:Bを画像記憶装置12に格納する(ステップS2Q)。
次いで、画像処理プロセッサ13は、複数枚のダイナミックCT像:Bについて、血管であると判定された画素領域を脳実質部の画素値で置換する処理を行う(ステップS2R〜S2U)。
具体的には、血管であると判定された画素領域の周囲に存在する画素(脳実質の画素)を特定する(ステップS2R)。これには、例えば、血管領域の境界上の各点から外側に直交方向に沿って所定数の画素を指定する。次いで、この特定された外側の画素領域の時間−濃度曲線を画素毎に求め、その平均値を求める(ステップS2S)。この平均値で、血管領域の画素値を置換する(ステップS2T)。この一連の置換処理は、複数枚のダイナミックCT像全てについて行なわれる(ステップS2U)。
これにより、血管領域の画素値がその周囲の脳組織の画素値の平均値に置き換えてマップされるので、血管本来の領域が画像上から消えるか又は狭くなって表現される。つまり、血管領域が脳組織に近似した画素値になる。この結果、この血管領域の画素値の置換処理を経た複数枚のダイナミックCT像:Cが作成され(図4(c)〜(e)参照)、このCT像:Cが画像記憶装置12に格納される(ステップS2V)。
上述した血管除去処理に付されたダイナミックCT像:B、又は、血管除去処理及び組織近似処理に付されたダイナミックCT像:Cが脳血流解析に用いられ、血行動態画像が生成される(図4(f)参照)。この脳血流解析は、画像処理プロセッサ13により実行される。
図5には、図2〜4に示す一連の処理にて生成される3種類のダイナミックCT像:A、B、Cをより分かり易く模式的に示す。図5において、領域BTは脳組織を示し、領域BDは血管(動静脈)を示す。ダイナミックCT像:Aに現われている脳組織BTの血管BDの近傍の部分は、その血管BDのパーシャルボリューム効果を受けている。このダイナミックCT像:Aが前述の如く、カーブ下面積に基づく閾値処理を受けてダイナミックCT像:Bに変換される。このとき、血管領域も同時に認識されている(図3、ステップS2k、S2M〜S2P)。ダイナミックCT像:Bの血管領域BDの画素値は、画素値=0で空白になっている。このダイナミックCT像:Bは、血管領域を脳組織の画素値でマップする近似処理により、ダイナミックCT像:Cに変換される。これにより、CT像はその殆どが脳組織で埋まり、もともとの血管領域BDも脳組織の画素値で近似されてしまう。このため、ダイナミックCT像:Cでは、血管領域BDは殆ど現われない。
次に、図6を参照して、画像処理プロセッサ13により実行される選択的な表示処理について説明する。
画像処理プロセッサ13は、前述した図2のステップS4で実行される組織血流の解析処理(計測処理を含む)の最中に、解析処理後の解析マップの定量値比較時に、又は、目視診断の時に、血行動態画像(CBF,CBV、MTT)の表示画像の種類を切り換えることができる。
つまり、図6に示すように、術者が操作器16から表示を指令し、その表示モードが第1の表示モード(血管領域が除去された血行動態画像:Bを表示するモード)であるか、第2の表示モード(血管領域を除去し、その血行動態を周辺の脳組織の値で置換した血行動態画像:Cを表示するモード)であるかを判断する(ステップS21、S22)。その結果、第1の表示モード及び第2の表示モードのそれぞれについて、表示するダイナミック画像を選択し、モニタ17に表示する(ステップS23〜S26)。これにより、術者は必要に応じて両モードの画像を切り換えて表示させ、読影などに用いることができる。
以上のように、本実施の形態に係る脳血流解析(CT−perfusion)の場合、ダイナミックスキャンにより撮影された複数のダイナミックCT像(原画像)から先に血管領域が除去され、その後に、ノイズ除去処理及び画素束ね処理がなされる。この「血管領域の除去」→「ノイズ除去処理及び画素束ね処理」に至る順序は、従来のものとは異なる。
従来の処理順は、図7に示すように、複数のダイナミックCT像(原画像)のデータの読み込み(ステップS1´)、この原画像に対するノイズ除去処理及び画素束ね処理(ステップS2´)、脳血流の解析計算処理(ステップS3´)、及び、解析結果の各種マップから血管領域を除去する処理(ステップS4´)を順次行なうようにしている。
このため、従来の処理順の場合、ステップS2´で実行されるノイズ除去処理及び画素束ね処理により、血管(動静脈)のパーシャルボリューム効果(partial volume effect)に因り、その血管の周囲に、すなわち脳組織の領域まで、血管の高い画素値の影響が広がる。つまり、ノイズ除去処理や画素束ね処理は、常に近隣の複数の画素を処理対象とするため、脳組織の血管輪郭に接した領域を処理するときに、血管領域の高い画素値が脳組織の画素値を押し上げてしまい、その脳組織の画素値がその自体の本来値よりも高くなってしまう。
このパーシャルボリューム効果に因る高い画素値領域の広がり具合は、血管(動静脈)が有する画素値の程度及び血管の領域の大きさによって変わるが、図8(A)に模式的に示すように、一般に血管(動静脈)の周囲全体にわたって広がる。
図8(A)は、従来法に係る脳血流解析後のマップであって、血流領域BLを除去したマップの部分的な模式図である。この血管領域BLの周囲に沿って細く存在する右上がりのハッチングの領域PVが、血管のパーシャルボリューム効果に因る影響を受けた領域を示す。この領域PVは、実際には脳組織の部分であるが、あたかも動静脈に拠る血流が存在するかの如く、一種のアーチファクトとして表示される。このパーシャルボリューム効果の影響を受けた領域PVが残存すると、読影し難くなって読影効率を低下させるのみならず、脳実質の血流値が本来値以上に上昇し、測定の誤差にもなり得る。
これに対して、本実施の形態の場合には、前述したように、原画像から血管(動静脈)領域を除去し、その後で、ノイズ除去処理及び画素束ね処理を行うようにしている。このため、まず、脳血流解析の対象となる脳組織のみを抽出することができる(図8(B)参照)。加えて、ノイズ除去処理や画素束ね処理を行う段階では、既に、血管領域、すなわち画素値が通常、脳組織よりも高い領域が確実に除去されている。しかも、本来、血管であった領域の画素はその大部分がその周辺の脳組織の値の近似値に置換されている。このため、ノイズ除去処理や画素束ね処理を行っても、血管(動静脈)のパーシャルボリューム効果は殆ど無縁になり、除去した血管周囲の血流値が高くなることは殆どなくなるか又は大幅に減る。図8(C)に示すように、解析マップの血管(静脈動脈)の画素値は周囲の組織の近似値に置き代えられた画像が得られる。
このため、パーシャルボリューム効果の残存が読影作業の能率に影響するようなことも解消される。また、図8(C)のように、血管領域をその周辺の脳組織の画素値で置換した画像は、外観上、核医学診断装置(SPECT,PET)で撮影された画像と似ているので、読影者にとっても見易いものとなる。さらに、血管(動静脈)のパーシャルボリューム効果の影響が無いので、脳実質の血流値の計測を高精度で行なうことができる。したがって、脳血流解析において脳実質の血流をより正確に且つ信頼性高く評価することができる。
さらに、本実施の形態にあっては、術者が操作器16から表示を指令して、第1の表示モード(血管領域が除去された複数枚のダイナミック画像:Bを表示するモード)、又は、第2の表示モード(血管領域の画素値を周辺の脳組織の値で置換した血行動態画像:Cを表示するモード)を選択的に切り換えることができる。
これにより、解析マップの定量値比較のときには、血管領域を単に除去しただけの第1の表示モード(図8(B)参照)を選択し、画像を目視観察するときには、SPECT画像やPET画像と外観上似ている見慣れた画像である、血管領域をその周囲の脳組織のTDC近似値で埋めた第2の表示モード(図8(C)参照)の画像を選択することができる。この自在な選択切替の機能は読影上、便利である。
(第2の実施の形態)
図9、10A及び10Bを参照して、本発明に係る画像処理装置および医用画像の処理方法の第2の実施の形態を説明する。なお、この第2の実施の形態において、第1の実施の形態と同等又は同一の構成要素には同一符号を付して、その説明を省略又は簡単化する。
この第2の実施の形態に係る画像処理装置は、第1の実施の形態の変形例に関するもので、とくに、血管像も合わせて表示することができる点に特徴を有する。このため、第1の実施の形態において図2〜5を中心に説明された、血管除去処理、ノイズ除去処理&画素束ね処理、及び血流解析の処理は本第2の実施の形態においても同様に実行される。
前述した如く、ダイナミックCT像:Bを作成するに際して、フラグF=1により各ダイナミックCT像:Aの中の血管領域が認識されている。この血管領域は例えば図5の中の参照符号BDで表される領域である。
このため、画像処理プロセッサ13は、このフラグF=1を用いた血管像表示のめの処理を図9に示すように実行する。
まず、画像処理プロセッサ13は、操作器16からの操作者の指示に基づいて画像表示を開始するか否かを判断し(ステップS31)、開始する場合には、第3の表示モードか否かを判断する(ステップS32)。この第3の表示モードでの表示を行わない場合、処理を終える。この第3の表示モードは、脳組織のパフュージョンの解析画像を血管(動静脈)の画像を伴って表示するモードである。
なお、この第3の表示モードとして、パフュージョンの解析前の画像、すなわち、血流除去及び血管への脳組織近似がなされたままのダイナミックCT像:Cの何れかの画像を血管像を伴って表示するモードとしてもよい。
この第3の表示モードでの表示を行なう場合、画像処理プロセッサ13は、操作器16からの操作者の指示に基づいて血管画像を白黒表示するのかカラー表示するのかについて判断する(ステップS33)。
この判断が白黒表示を指している場合、画像処理プロセッサ13は、画像記憶装置12から各画像の各画素を順次読み込み、その画素にフラグF=1が立っているか否かを判断する(ステップS34、S35)。これにより、フラグF=1であると判断された画素には、画素値=最高値を設定する(ステップS36)。通常、各画素の画素値が12ビットで表される場合、パフュージョン画像やその解析画像の画素値は200〜1000程度であるので、例えば最高値=2048を指令する。
一方、操作者が血管画像をカラーで表示する旨の指定をした場合(ステップS33)、同様に、各画像の各画素を順次読み込み、その画素にフラグF=1が立っている場合、画素=特定のカラーを指定する(ステップS37〜S39)。このカラーとしては、通常のパフュージョンでは使用されない特定のカラーが望ましく、例えば灰色である。
この設定が済むと、画像処理プロセッサ13は、パフュージョンの解析画像と血管画像とを並列表示するか、又は、パフュージョンの解析画像に血管画像を重畳表示するかについて、操作者とインターラクティブに決める(ステップS40,41)。この決定に応じて、画像処理プロセッサ13は、かかる並列表示又は重畳表示を行なう(ステップS42、S43)。この表示処理は必要に応じて繰り返すことができる(ステップS44)。
このため、並列表示が指定された場合、図10(A)に示すように、例えばモニタ17の同一画面上に脳組織のパフュージョン像IPと複数枚のダイナミックCT像に共通する断面の血管像IBとが並んで表示される。この場合、血管像IBにおいて血管領域BDは最高輝度又は灰色などの特定カラーで描出されているので、その血管の位置及び範囲は容易である。したがって、隣のパーフュージョ像IPの各低血流量域との位置関係を対比させながら、比較することができる。
一方、重畳表示が指定された場合。図10(B)に示すように、モニタ17の画面上に、脳組織のパフュージョン像IPに血管像IBが重畳して表示される。この場合、血管像IBにおいて血管領域BDは最高輝度又は灰色などの特定カラーで描出されているため、その血管の位置及び範囲はパフュージョン上においても一目瞭然となる。したがって、血管との位置関係を認識しながら、パフュージョン像IPの各低血流量域を読影することができる。
このように本実施の形態によれば、第1の実施の形態で説明した機能に加え、表示態様の豊富化が図られており、診断の大いなる助けとなるという作用効果がある。
なお、本発明は上述した実施の形態の構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載の趣旨を逸脱しない範囲で適宜に変形可能のものである。
例えば、図2のステップS3の処理において、画像処理プロセッサ13はノイズ除去処理及び画素束ね処理の両方を行うようにしているが、何れか一方のみを行なうようにしてもよい。
また、図3の処理において、画像処理プロセッサ13はステップS2Qの処理までのみを実行するようにして、上述した第1の表示モードのみを許容するようにしてもよい。つまり、この場合には、除去した血管領域をその周囲の脳組織のTDC近似値で埋めることはしないが、前述した血管(動静脈)に因るパーシャルボリューム効果の影響は確実に排除して、より高精度な脳血流解析を行なうことができる。
また、図2に示した脳血流解析の処理手順のステップS2に係る血管領域の除去処理を行うときに、血管のパーシャルボリュームを広げないようにしたノイズ除去処理であれば、このノイズ除去処理を、血管領域の除去処理の前に実行することもできる。
さらに、本発明に係る医用画像処理装置及び医用画像の処理方法は、上述したように組織血流(脳血流)を対象とするものに限定されず、これ以外の血流解析、例えば肝臓、心臓などの組織血流に対して実施してもよい。また、原画像を収集する医用モダリティについても、X線CTスキャナに限定されず、超音波装置、磁気共鳴イメージング装置などであってもよい。
本発明の実施の形態に係る医用画像処理装置の概略構成を示すブロック図。 第1の実施の形態で実行される脳血流解析の処理の概要を示すフローチャート。 第1の実施の形態で実行される血管除去処理を説明するフローチャート。 血管除去処理におけるCT像の生成過程を説明する図。 血管除去処理において生成されるCT像を模式的に説明する図。 表示モードの選択処理を示す概略フローチャート。 本発明との対比説明のために記載した、従来の脳血流解析の処理の概要を示すフローチャート。 同図は何れも実際に得られた画像の一部を手で模写したもので、従来法に係る脳血流解析を行なった解析マップ(同図(A))、血流除去処理を行った脳血流解析の解析マップ(同図(B))、及び、血流除去処理及び組織近似処理を行った脳血流解析の解析マップ(同図(C))。 第2の実施の形態で実行される血管像の表示を伴った表示処理の概要を説明するフローチャート。 パフュージョン像と血管像との並列表示(同図(A))及び重畳表示(同図(B))を示す模式図。
符号の説明
10 画像処理装置
12 画像記憶装置
13 画像処理プロセッサ
14 ROM
15 RAM
16 操作器
17 モニタ
N 通信ネットワーク
MM 医用モダリティ

Claims (15)

  1. 造影剤が注入された被検体に医用モダリティがスキャンを行って収集した複数枚の原画像のデータのそれぞれから血管の領域のデータを除去する血管除去ユニットと、
    この血管除去ユニットにより生成された前記複数枚の画像それぞれにおける前記血管の領域の画素値を当該領域の周囲に存在する実質部に近似した画素値に置換する置換ユニットと、
    この置換ユニットによる処理を経た複数枚の画像のデータに、ノイズを除去するノイズ除去処理を含む前処理を実行する前処理ユニットと、
    この前処理ユニットによる前処理を経た複数枚の画像のデータから実質部の血行動態情報を解析する解析ユニットと、
    を備えたことを特徴とする医用画像処理装置。
  2. 請求項1に記載の医用画像処理装置において、
    前記前処理は、前記ノイズ除去処理に加えて、所定の複数画素を1つの画素に束ねる画素束ね処理を含むことを特徴とする医用画像処理装置。
  3. 請求項1の医用画像処理装置において、
    前記造影剤は非血管透過性の造影剤であることを特徴とする医用画像処理装置。
  4. 請求項1の医用画像処理装置において、
    前記スキャンは、複数枚の前記原画像のデータを収集するダイナミックスキャンであることを特徴とする医用画像処理装置。
  5. 請求項4の医用画像処理装置において、
    前記血行動態情報はパフュージョンであることを特徴とする医用画像処理装置。
  6. 請求項5の医用画像処理装置において、
    前記血管除去ユニットは、
    前記複数枚の原画像のデータから時間−濃度曲線(TDC)のデータを画素毎に作成する曲線作成手段と、
    この曲線作成手段により作成された曲線データについて画素毎に当該曲線のカーブ下面積値を算出する算出手段と、
    この算出手段により算出された各画素のカーブ下面積値が所定の閾値よりも大きいか否かを判断する判断手段と、
    この判断手段により判断された前記閾値よりも大きいカーブ下面積値を有する画素の部分を前記血管の領域であると認識する認識手段と、
    この認識手段により認識された血管の領域を前記複数枚の画像のデータそれぞれから除去する除去手段と、を備えることを特徴とする医用画像処理装置。
  7. 請求項6の医用画像処理装置において、
    前記置換ユニットは、前記除去手段により生成された複数枚の画像それぞれの前記血管の領域の画素値を、当該領域の周囲に存在する複数の画素値の平均値に置換するユニットであることを特徴とする医用画像処理装置。
  8. 請求項7の医用画像処理装置において、
    前記除去手段により生成された画像と前記置換ユニットにより生成された画像と選択的に表示する画像表示ユニットを設けたことを特徴とする医用画像処理装置。
  9. 請求項7の医用画像処理装置において、
    前記解析ユニットにより解析された画像と前記認識手段により認識された血管の領域を示す画像とを共に表示する画像表示ユニットを設けたことを特徴とする医用画像処理装置。
  10. 請求項9の医用画像処理装置において、
    前記画像表示ユニットは、前記解析ユニットにより解析された画像と前記認識手段により認識された血管の領域を示す画像とを並列に表示するユニットであることを特徴とする医用画像処理装置。
  11. 請求項9の医用画像処理装置において、
    前記認識手段は、前記血管の領域を示す画素に最高値の画素値又は当該画素に特定のカラーを示す画素情報を設定する手段を有し、
    前記画像表示ユニットは、前記解析ユニットにより解析された画像に、前記認識手段により認識された血管の領域を示す画像を重ねて表示するユニットであることを特徴とする医用画像処理装置。
  12. 請求項1の医用画像処理装置において、
    前記医用モダリティはX線CT装置であり、前記原画像はX線CT画像であることを特徴とする医用画像処理装置。
  13. 造影剤が注入された被検体に医用モダリティがスキャンを行って収集した複数枚の原画像のデータを記憶する記憶装置と、
    この記憶装置に記憶された複数枚の画像のデータのそれぞれから血管の領域のデータを除去し、この生成された前記複数枚の画像それぞれにおける前記血管の領域の画素値を当該領域の周囲に存在する実質部に近似した画素値に置換し、この処理を経た複数枚の画像データに、ノイズを除去するノイズ除去処理を含む前処理を実行し、この前処理を経た複数枚の画像データから実質部の血行動態情報を解析する、各処理を行なうプロセッサと、を備えたことを特徴とする医用画像処理装置。
  14. 造影剤が注入された被検体に医用モダリティがスキャンを行って収集した複数枚の原画像のデータのそれぞれから血管の領域のデータを除去する血管除去手段と、
    この血管除去手段により生成された前記複数枚の画像それぞれにおける前記血管の領域の画素値を当該領域の周囲に存在する実質部に近似した画素値に置換する置換手段と、
    この置換手段による処理を経た複数枚の画像のデータに、ノイズを除去するノイズ除去処理を含む前処理を実行する前処理手段と、
    この前処理手段による前処理を経た複数枚の画像のデータから実質部の血行動態情報を解析する解析手段と、
    を備えたことを特徴とする医用画像処理装置。
  15. メモリに格納され且つコンピュータにより読み出して実行可能な手順を記述したプログラムであって、その実行によって当該コンピュータにより、
    造影剤が注入された被検体に医用モダリティがスキャンを行って収集した複数枚の原画像のデータのそれぞれから血管の領域のデータを除去する血管除去手段と、
    この血管除去手段により生成された前記複数枚の画像それぞれにおける前記血管の領域の画素値を当該領域の周囲に存在する実質部に近似した画素値に置換する置換手段と、
    この置換手段による処理を経た複数枚の画像のデータに、ノイズを除去するノイズ除去処理を含む前処理を実行する前処理手段と、
    この前処理手段による前処理を経た複数枚の画像のデータから実質部の血行動態情報を解析する解析手段と、を機能的に実現させるプログラム。
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