JP2007312837A - 領域抽出装置、領域抽出方法およびプログラム - Google Patents

領域抽出装置、領域抽出方法およびプログラム Download PDF

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浩一 藤原
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Abstract

【課題】 モデル化が困難な対象物の領域を正確に抽出することが可能な領域抽出技術を提供する。
【解決手段】 領域抽出装置は、所望の抽出対象領域(例えば血管領域Vr)を計測データから抽出する。具体的には、当該抽出対象領域から除外すべき領域である除外領域(例えば背骨領域Br)に関する標準モデルSBを用いて、計測データから除外領域をモデルフィッティング手法によって抽出し、その後、抽出された除外領域の境界を拡張限界とする領域拡張法によって、計測データから抽出対象領域を抽出する。
【選択図】図8

Description

本発明は、計測データから抽出対象領域を抽出する領域抽出装置およびそれに関連する技術に関する。
近年、医療分野において、X線CT(Computed Tomography)装置或いはMRI(Magnetic Resonance Imaging)装置等によって撮影された生体内の3次元画像が広く用いられている。これにより、体内の臓器等の情報が視覚的に把握可能となり診断精度の向上が期待できる。しかし、その一方で、診断に用いられる3次元画像は数十枚〜数百枚のスライス画像から構成されているため、このような膨大な情報量の中から診断に必要な情報のみを得ることは読影医師にとって大きな負担となっている。
そこで、計算機を援用した定量的或いは自動的診断の要望が強まり、計算機による診断支援(CAD:Computer−aided diagnosis)システムの研究が盛んに行われている(例えば、非特許文献1参照)。
計算機による診断支援を行うには、診断に必要な情報、つまり臓器領域等を正確に抽出することが重要な課題となる。
領域抽出手法の1つとしては、所定条件を満たす領域を開始点から徐々に拡張していく領域拡張法という手法が存在する。また、別の領域抽出手法として、予め用意した標準モデルをエネルギー最小化原理に基づいて変形させ、目的の輪郭を見つけるモデルフィッテイング(Model Fitting)手法が提案されている。
今村裕之、杉本直三、英保茂、浦山慎一、上野克也、井上寛治、「ステントグラフト留置術支援のための大動脈血管形状の計測と病変検出」、電子情報通信学会論文誌、D-II、2001年11月、Vol.J84-D-II、No.11、pp.2468-2476
しかしながら、後者のモデルフィッティング手法においては、対象領域の標準モデルを準備しなければならない。そのため、例えば「血管」のように、モデル化が困難な対象に関しては、モデルフィッティング手法を単純に適用して当該対象を抽出することは困難である。
一方、前者の領域拡張法は、血管のようなモデル化が困難な対象を抽出する場合にも適用可能である。しかしながら、血管と他の臓器との境界が不明確になり、正確に抽出することが困難である。例えば、血管が背骨に接している場合には、両者の接触部分での境界が区別できないため、領域拡張法を用いて血管領域を抽出しようとしても、血管領域と背骨領域との双方を含む混在領域が抽出されてしまい、血管領域のみを抽出することができない。
そこで、この発明の課題は、モデル化が困難な対象物の領域を正確に抽出することが可能な領域抽出技術を提供することにある。
上記課題を解決すべく、請求項1の発明は、計測データから所望の抽出対象領域を抽出する領域抽出装置であって、前記抽出対象領域から除外すべき領域である除外領域に関する標準モデルを用いて、前記計測データから前記除外領域をモデルフィッティング手法によって抽出する除外領域抽出手段と、前記除外領域抽出手段によって抽出された前記除外領域の境界を拡張限界とする領域拡張法によって、前記計測データから前記抽出対象領域を抽出する対象領域抽出手段とを備えることを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1の発明に係る領域抽出装置において、前記抽出対象領域と前記抽出対象領域に接する前記除外領域との双方を含む混在領域を抽出する混在領域抽出手段、をさらに備え、前記除外領域抽出手段は、前記混在領域と前記標準モデルとを用いて前記計測データから前記除外領域をモデルフィッティング手法によって抽出することを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項2の発明に係る領域抽出装置において、前記混在領域抽出手段は、領域拡張法を用いて前記混在領域を抽出することを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項3の発明に係る領域抽出装置において、前記対象領域抽出手段による領域拡張法に用いられる閾値は、前記混在領域抽出手段による領域拡張法に用いられる閾値よりも小さな値に設定されることを特徴とする。
請求項5の発明は、計測データから所望の抽出対象領域を抽出する領域抽出方法であって、(a)前記抽出対象領域から除外すべき領域である除外領域に関する標準モデルを用いて、前記計測データから前記除外領域をモデルフィッティング手法によって抽出するステップと、(b)前記ステップ(a)において抽出された前記除外領域の境界を拡張限界とする領域拡張法によって、前記計測データから前記抽出対象領域を抽出するステップとを含むことを特徴とする。
請求項6の発明は、コンピュータを、計測データから所望の抽出対象領域を抽出する領域抽出装置として機能させるためのプログラムであって、前記コンピュータを、前記抽出対象領域から除外すべき領域である除外領域に関する標準モデルを用いて、前記計測データから前記除外領域をモデルフィッティング手法によって抽出する除外領域抽出手段と、前記除外領域抽出手段によって抽出された前記除外領域の境界を拡張限界とする領域拡張法によって、前記計測データから前記抽出対象領域を抽出する対象領域抽出手段と、して機能させるためのプログラムであることを特徴とする。
請求項1から請求項6に記載の発明によれば、除外領域に関する標準モデルを用いて除外領域が抽出され、当該除外領域の境界を拡張限界とする領域拡張法によって抽出対象領域が計測データから抽出されるので、モデル化が困難な抽出対象領域を正確に抽出することが可能である。特に、抽出対象領域と除外領域とが一部で接する場合においても、除外領域を除外した状態で抽出対象領域を正確に抽出することが可能である。
特に、請求項4に記載の発明によれば、除外領域を含む混在領域をノイズをできるだけ排除した状態で混在領域抽出手段によって抽出するとともに、より多くの抽出対象領域を対象領域抽出手段によって抽出することが可能である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
<1.計測データ>
この実施形態では、X線CT装置によって取得される3次元画像(ボリュームデータないし3次元計測データとも称する)を計測データとして取得し、当該計測データから所望の領域(「抽出対象領域」とも称する)を抽出する処理について説明する。なお、本発明は、これに限定されず、他の計測データ(例えば、MRI装置によって取得される3次元画像等)に対して適用することも可能である。
図1は、X線CT装置によって取得される3次元画像TDP1を示す図である。
図1に示されるように、3次元画像TDP1は、物体(人体)を輪切りにした断面を示す複数(例えば、数十枚から数百枚)のスライス画像(断層画像)SDで構成されている。各スライス画像SDは、各点(各画素)でのX線の吸収量(CT値)を濃淡表示して可視化した画像である。図1においては、3次元画像TDP1を構成する複数のスライス画像SDのうちの所定位置におけるスライス画像SCも併せて示されている。
この実施形態に係る3次元画像TDP1は、血管に造影剤を注入した状態で撮影されており、各スライス画像SDにおいては、血管に対応する領域(血管領域とも称する)と背骨に対応する領域(背骨領域とも称する)とがその他の臓器に比べて高いCT値を有している。
図2は、スライス画像SCを示す図である。図2に示されるように、スライス画像SCにおいては、血管領域Vr(詳細には、Vr1,Vr2,...)と背骨領域Br(詳細には、Br1,Br2,Br3,Br4)とが存在する。
スライス画像SCにおいては、背骨領域Br1と血管領域Vr1とが部分的に接している。そのため、通常の手法では、背骨領域Brと血管領域Vrとをその他の領域から抽出することは可能であるが、背骨領域Brと血管領域Vrとを自動的に区別することは難しい。例えば、血管領域Vrを抽出対象領域として設定し、領域拡張法で血管領域Vrを抽出することを試みると、血管領域Vr(Vr1,Vr2,...)だけでなく背骨領域Br1をも含む領域(混在領域とも称する)が抽出されてしまうことになる。また、血管をモデル化することが困難なため、血管の標準モデルを用いたモデルフィッティング手法によって血管を抽出することも困難である。
そこで、この実施形態では、モデル化が困難な対象物(血管)とモデル化が可能な対象物(背骨)とが一部において接する状態を有する計測データから、後述のような手法を用いて、モデル化が困難な対象物(血管)を、モデル化が可能な対象物(背骨)と分離して抽出する場合について例示する。これによれば、上述のような問題を解消し、背骨付近の血管を正確に抽出することが可能である。
<2.装置構成>
図3は、本発明の実施形態に係る領域抽出装置1の概要を示す図である。領域抽出装置1は、計測データ(詳細には3次元計測データ(立体計測データとも称する))から所望の対象物の領域(詳細には立体領域)を抽出する装置である。この実施形態では「血管」が立体的な抽出対象領域として抽出される。
図3に示すように領域抽出装置1は、パーソナルコンピュータ(以下、単に「パソコン」と称する)2と、モニター3と、操作部4と、装着部5とを備えている。
パソコン2は、制御部20、入出力I/F21、及び記憶部22を備えている。
入出力I/F21は、モニター3、操作部4および装着部5とパソコン2との相互間でデータの送受信を行うためのインターフェイス(I/F)であり、制御部20との間でデータの送受信を行う。
記憶部22は、例えばハードディスクなどで構成されており、後述の各種処理を実行するためのソフトウェアプログラム(以下、単に「プログラム」と称する)PG等を格納している。
制御部20は、主にCPU、ROM20a及びRAM20b等を有し、パソコン2の各部を統括制御する部位である。
モニター3は、例えば、CRTで構成され、制御部20で生成される表示用画像を可視的に出力する。
操作部4は、キーボード及びマウス等から構成され、使用者(ユーザ)に各種操作にしたがって各種信号を入出力I/F21に送信する。
また、装着部5は、メモリカード51等の記憶媒体を着脱自在に装着することができる。そして、装着部5に装着されたメモリカード51に格納される各種データ又はプログラム等を入出力I/F21を介して制御部20或いは記憶部22に取り込むことができる。
図4は、領域抽出装置1の各種機能を示すブロック図である。
図4に示されるように、領域抽出装置1は、計測データ入力部11と開始点決定部12と暫定領域抽出部13と初期位置決定部14とモデルフィッティング部15と境界設定部16と領域抽出部17と抽出領域出力部18とモデル格納部19とを備えている。
これらの各種機能は、制御部20内のCPU等の各種ハードウェアを用いて所定のプログラムPGを実行することによって実現される。
計測データ入力部11は、CT装置あるいはMRI装置などによって取得された3次元計測データ(ボリュームデータ)を入力する機能を有している。
開始点決定部12は、領域拡張法における開始点を決定する機能を有している。開始点決定部12は、第1の領域拡張法(後述)における開始点と第2の領域拡張法(後述)における開始点との双方を決定する。なお、この実施形態においては第1および第2の領域拡張法において、同一の開始点が用いられる。
暫定領域抽出部13は、領域拡張法(第1の領域拡張法とも称する)を用いて、抽出対象物体(領域)を暫定的に抽出する機能を有している。暫定領域抽出部13によって抽出された暫定領域は、上述の血管と背骨との双方を含む混在領域として求められる。
モデル格納部19は、モデルフィッティング処理に用いられる「標準モデル」(図14,図17等参照)SBを格納している。領域抽出装置1は、モデル格納部19から読み出すことによって「標準モデル」を取得することができる。ここで、「標準モデル」は、モデルフィッティング処理(後述)用に予め準備されたモデルであり、或る物体についての一般的(標準的)な3次元形状データ等を有するものである。後述するように、この実施形態では、本来の抽出対象物体以外の物体、具体的には、「背骨」の標準モデルが用いられる。換言すれば、抽出対象物体の領域(抽出対象領域)として抽出されるべき領域から除外すべき領域(「除外領域」ないし「非対象領域」とも称する)に関する標準モデルが用いられる。
初期位置決定部14は、暫定領域抽出部13によって暫定的に抽出された領域を用いて、標準モデルの初期位置を決定する機能を有している。
モデルフィッティング部15は、モデルフィッティング手法を用いて所定の評価関数(後述する総合エネルギーUe)を最適化するように標準モデルを計測データ内において変形させ、「除外領域」のモデルを生成する機能を有している。換言すれば、モデルフィッティング部15は、「除外領域」に関する標準モデルを用いて、計測データから「除外領域」をモデルフィッティング手法によって抽出する機能を有している。
境界設定部16は、計測データにおいて、モデルフィッティング後の「除外領域(背骨)」のモデルが存在する領域の境界を、領域抽出部17による領域拡張法(第2の領域拡張法とも称する)での「拡張限界」として設定する。
領域抽出部17は、除外領域の境界を拡張限界とする領域拡張法(第2の領域拡張法)によって、計測データから抽出対象領域(血管)を抽出する機能を有している。
抽出領域出力部18は、抽出した対象物体(血管)をモニター3に表示出力する機能を有している。また、抽出領域出力部18は、抽出した対象物体(血管)に関するデータをファイル出力する機能をも有している。
<3.動作>
次に、領域抽出装置1における動作の概要について図5〜図9等を参照しながら説明する。
図5は、領域抽出装置1の全体動作を示すフローチャートである。また、図6〜図9は、それぞれ、3次元画像TDP1を概念的に示す図である。図6〜図9においては、3次元画像TDP1内に含まれる各部位、具体的には、背骨領域Br1を含む背骨BNと、血管領域Vr1を含む血管VLとが模式的に示されている。また、図示の簡略化のため、背骨領域Br2,Br3,...および血管領域Vr2,Vr3,...は適宜省略されている。
図5に示すように、まず、ステップS1においては、処理対象の計測データ(3次元画像TDP1)が領域抽出装置1に入力される。図6には、この初期状態における未処理データが概念的に示されている。なお、この入力直後の時点においては、領域抽出装置1は、計測データを、スライス画像ごとに区分された画素(ボクセル)の集合体として認識しているに過ぎない。
次のステップS2,S3においては、第1の領域拡張法による領域抽出処理が行われる。具体的には、ステップS2において開始点SP1(図7参照)が設定され、ステップS3において3次元の領域拡張手法によって領域が抽出される。ステップS3においては、開始点SP1からその周辺へと向かって検索対象範囲を徐々に広げていき、所定の閾値TH1以上の階調値を有する画素(ボクセル)を順次抽出領域に追加して当該抽出領域を拡張していく処理が行われる。
図7は、ステップS3終了時点における抽出状態を示す図である。図7は、開始点SP1から拡張された領域(斜線)が抽出されている様子を示している。背骨領域Brと血管領域Vrとが一部において接しているため、図7に示すように、開始点SP1が血管領域Vr1内に設定されたとしても、ステップS3の領域拡張法によって、血管領域Vr(Vr1,Vr2,...)だけでなく背骨領域Br1も抽出される。したがって、ステップS3終了時点では、背骨領域Brと血管領域Vrとが混在した領域(混在領域)が抽出されることになる。
この実施形態では、血管VLに隣接する背骨BNのモデル化が可能であることに着目して、背骨領域Br(除外領域)を除外して血管領域Vr(本来の抽出対象領域)のみを抽出する処理を行う。
具体的には、まず、ステップS3で抽出された混在領域と、背骨BNに関する標準モデルSBとを用いたモデルフィッティング手法によって、計測データから背骨領域Brを抽出する(ステップS4,S5)。詳細には、モデルフィッティング手法における背骨BNの標準モデルSB(図8参照)の初期位置を決定し(ステップS4)、実際にモデルフィッティング手法を適用して背骨領域Brを抽出する(ステップS5)。ステップS5では、初期位置に配置された標準モデルがモデルフィッティング手法によって変形され、変形後の標準モデルの位置に存在する領域が、対象物の領域として計測データから抽出される。図8は、ステップS5終了時点における抽出状態を示す図である。図8は、背骨BNの標準モデルSBを用いたモデルフィッティング手法によって、背骨領域Brが抽出された状態を示している。
次に、抽出された背骨領域Brの境界を第2の領域拡張法における「拡張限界」として設定し(ステップS6)、「拡張限界」の制約の下で第2の領域拡張法によって血管領域Vrが抽出される(ステップS7)。ステップS7においては、開始点SP2(ここでは開始点SP1と同一点)からその周辺へと向かって検索対象範囲を徐々に広げていき、所定の閾値TH2以上の階調値を有する画素(ボクセル)を順次抽出領域に追加して当該抽出領域を拡張していく処理が行われる。ステップS7の領域拡張処理においては、拡張限界が設定されているため、背骨領域Brを含まない状態で拡張領域が生成されることになる。
図9は、ステップS7終了時点における抽出状態を示す図である。図9においては、血管領域Vr(Vr1)が、背骨領域Brから分離された状態で抽出されている様子が示されている。なお、図9においては図示を省略しているが他の血管領域Vr2等をも含む血管領域Vrが抽出される。
その後、ステップS8では、抽出された血管領域Vrが抽出対象物体としてモニター3等に出力される。また、抽出された血管領域Vrのデータがファイル出力される。
上記のようにして、モデル化が困難な血管領域Vrを、背骨領域Brから分離して、計測データから正確に抽出することができる。
以下、ステップS2〜S7の各処理について順次に詳述する。
<3−1.開始点決定処理(ステップS2)>
上述したように、ステップS2においては、領域拡張法における開始点SP1および開始点SP2(総称する場合は開始点SPとも称する)が決定される。開始点SP1(および開始点SP2)は、操作者が、モニター3に表示された3次元画像TDP1を見ながら、マウス等を操作して手動で決定するようにしてもよいが、領域抽出装置1が自動的に決定するようにしてもよい。ここでは自動決定処理の一例について説明する。
混在領域抽出用の開始点SP1は、血管領域Vr内の点であってもよく背骨領域Br内の点であってもよい。また、血管領域抽出用の開始点SP2は血管領域Vr内の点であることを要する。ここでは、簡単化のため、血管領域Vr内の1つの点を、開始点SP2として設定するとともに開始点SP1としても設定するものとする。すなわち、血管領域Vr内の1つの点を、両開始点SP1,SP2として兼用するものとする。
また、血管の連続性を考慮すれば、開始点SPとして1つの点を指定すれば十分である。ここでは、下記のような厳しい条件を満たすような1つの点を選択することによって、血管領域Vr1内の点であることが確実な点を開始点として得るものとする。
具体的には、まず、1つのスライス画像内において、所定の閾値TH1以上のCT値を有する領域を、連続した部分ごとに区分した部分領域を抽出し、当該部分領域が次の条件CD1〜CD5を満たすか否かを判定する。
・条件CD1:部分領域のサイズが閾値以上;
・条件CD2:部分領域内の最大CT値が閾値を越えない;
・条件CD3:部分領域内のCT値の標準偏差が閾値を越えない;
・条件CD4:部分領域に外接する矩形領域(Bounding Box)に占める当該部分領域の面積割合が閾値以上;
・条件CD5:部分領域のx座標, y座標の相関値が閾値を越えない。
条件CD1は、末梢血管を排除し、大動脈内の1つの点を開始点として選択することを意図するものである。
また、図10に示すように、血管領域の最大CT値(各スライス画像における血管領域内に含まれる全画素のCT値のうちの最大値)は、(一般的に骨領域の最大CT値よりも小さく)所定の閾値(例えばTH9)以下であることが多い。条件CD2はこのような特性を利用して、骨領域を排除して血管領域を抽出することを意図している。なお、図10は、或る3次元画像について、全領域のCT値の度数分布と、血管領域のCT値の度数分布とを示す図である。
また、血管領域のCT値の標準偏差は(一般的に骨領域のCT値の標準偏差よりも小さく)所定の閾値以下であることが多い。条件CD3は、このような特性を利用して、骨領域を排除して血管領域を抽出することを意図している。
また、背骨に沿って走る大動脈の血管領域Vr1は、各スライス画像において円形に近い。円形度に関する条件CD4,CD5は、このような特性を利用して血管領域Vr1を選択することを意図するものである。
そして、部分領域がこれらの条件CD1〜CD5の全てを満たす場合には当該部分領域の中心座標を求め、当該中心座標を開始点として決定して開始点決定処理を終了する。
一方、部分領域がこれらの条件CD1〜CD5のいずれか1つでも満たさないときには、次の部分領域を検索して同様の判定動作を再び行う。また、1つのスライス画像に上記の条件CD1〜CD5の全てを満たす部分領域が1つも存在しない場合には、別のスライス画像について同様の処理を行う。
このような処理によって、上記の条件を満たす開始点SPが決定される。なお、図6等に示すように、背骨領域Brと血管領域Vrとは全てのスライス画像で接しているのではなく、両領域Br,Vrが互いに接していないスライス画像も存在する。上記の条件CD1〜CD5を考慮することによれば、両領域Br,Vrが互いに接していないスライス画像における血管領域Vr内の点が開始点として決定される。
<3−2.第1の領域拡張処理(ステップS3)>
上述のように、ステップS3の第1の領域拡張処理では、領域拡張法を採用して、血管領域Vrと背骨領域Brとの双方を含む混在領域を暫定的に抽出する。
図11は、領域拡張法を用いた暫定領域抽出処理(ステップS3)の詳細を示すフローチャートである。図12は、スライス画像PM上の画素M1を中心として隣接する画素付近を拡大表示した図である。図12においては、スライス画像PMの画素M1の隣接画素として、同一階層のスライス画像PMにおける隣接8画素M2〜M9に加えて、スライス画像PUにおける隣接9画素U1〜U9と、スライス画像PDにおける隣接9画素D1〜D9とが示されている。なお、スライス画像PUは、スライス画像PMに対して+z方向に隣接するスライス画像(換言すればスライス画像PMの直上層のスライス画像)であり、スライス画像PDは、スライス画像PMに対して−z方向に隣接するスライス画像(換言すればスライス画像PMの直下層のスライス画像)である。
まず、ステップS31において、ステップS2で決定された開始点SP1が拡張開始画素(注目画素とも称する)に設定される。
次に、ステップS32において、注目画素に隣接する画素が拡張候補画素として検出される。詳細には、ステップS31において注目画素として画素M1が選択されたとすると、画素M1に隣接する画素全てが拡張候補画素となる。つまり、スライス画像PM上の画素M2〜M9、スライス画像PU上の画素U1〜U9、及びスライス画像PD上の画素D1〜D9の計26画素が拡張候補画素となる。
次に、ステップS33において拡張候補画素がステップS32で検出されたか否かが判定され、ステップS32で拡張候補画素が検出されている場合には、ステップS34へ移行する。
ステップS34では、検出された拡張候補画素の階調値が所定の閾値TH1以上であるという条件を満たすか否かが判定される。拡張候補画素の階調値が所定の閾値TH1以上であると判定されると、ステップS35に移行する。
ステップS35では、当該拡張候補画素を、拡張後の領域(拡張領域)内の画素とする領域拡張を行う。
一方、ステップS34において、拡張候補画素の階調値が所定の閾値TH1以上でないと判定されると、当該拡張候補画素の領域拡張は行われない。
次に、ステップS36では、拡張候補画素の階調値判定工程(ステップS34)をまだ経ていない拡張候補画素が存在するか否かが判断される。
階調値判定工程(ステップS34)を経ていない拡張候補画素が存在する場合には、当該未終了の拡張候補画素に対してステップS34〜S36の処理が実行される。
一方、全ての拡張候補画素に対して階調値判定工程(ステップS34)が終了している場合には、ステップS32に戻る。そして、ステップS32においては、ステップS35において拡張された画素(換言すれば、領域内の画素であるとして特定された画素)が新たな注目画素として設定されるとともに、当該注目画素にさらに隣接する画素であって、領域内に存在するか否かが未だ判定されていない画素が、新たな拡張候補画素として検出される。その後、新たに検出された拡張候補画素に対して、上述のステップS33〜S36の工程が実行される。ステップS32〜S36の工程は、新たな拡張候補画素を検出することが可能な限り繰り返され、新たな拡張候補画素が検出できなくなると、暫定領域抽出処理は終了する(ステップS33)。
このようにステップS32〜S36の工程が繰り返し実行されることによって開始点SPから徐々に領域拡張が行われ、背骨領域Brと血管領域Vrとが混在した領域(混在領域)が暫定的に抽出される。
図13は、混在領域抽出後のスライス画像SCを示す図である。図13においては、抽出された領域に斜線が付されて示されている。なお、ステップS3終了時点における抽出状態は、図7においても(立体的に)示されている。
<3−3.標準モデルの初期位置決定処理(ステップS4)>
次に、モデルフィッティング手法における標準モデルの初期位置を決定する初期位置決定処理(ステップS4)について図13および図14を参照しながら説明する。
この実施形態においては、次のステップS5のモデルフィッティング処理用の背骨BNの標準モデルSBとして、図14に示すような比較的簡略化された標準モデルSB1を採用する。この標準モデルSB1は、背骨の各椎骨の概略形状を円柱とみなしてモデル化されたものである。標準モデルSB1は、複数の椎骨部分を表現する各円柱CLと、当該各円柱CL間を接続する曲面APとによって構成されている。また、当該円柱部分(背骨領域Br1に相当)以外の部分、具体的には、当該円柱部分から外側に突出した突起部分(背骨領域Br2に相当)はモデル化の対象から除外されている。
なお、血管領域Vrと接するのは、椎骨の略円柱状部分に対応する背骨領域Br1であることが多く、他の背骨領域Br2〜Br4と血管領域Vrとが接することはほとんど無いという事情がある。このような事情のため、簡易な標準モデルSB1を用いてモデルフィッティングを行って背骨領域Br1を抽出し、当該背骨領域を排除するような第2の領域拡張処理(ステップS7)を行うことによっても、血管領域Vrのみを抽出することが可能である。
さて、標準モデルSB1は、背骨領域Br1に対応する椎骨部分を中心にモデル化されたものであるため、背骨領域Br1に近い位置に標準モデルSB1を初期配置することが好ましい。また、背骨領域Br2は突起部分を有しているため背骨領域Br2の位置(例えば背骨領域Br2の下端点PT2)を特定することは比較的容易である。そこで、当該背骨領域Br2の位置を利用することに加えて、背骨領域Br1と背骨領域Br2との標準的な位置関係をもさらに利用して、標準モデルSB1の初期位置を決定する。
図13に示すように、領域Br2は、混在領域のうち、スライス画像内において最も下方に存在している。したがって、混在領域のうち、各スライス画像内において最も下方に存在する点が領域Br2の下端PT2の候補となる。
より詳細には、各スライス画像について、ステップS3で抽出された混在領域のY方向における最下端位置を検出する。そして、図15に示すように、当該最下端位置が複数のスライス画像にわたって連続的に変化するとき、連続的変化区間Kiの中央のスライス画像における最下端位置(×印)を、当該区間Kiに対応する突出部分の基準点の位置として決定する。また、このような突出部分の基準点(例えばPT2(図13))と当該突出部分に対応する椎骨の基準点(例えばPT1(図13))との標準的な位置関係に基づいて、各椎骨の基準点(例えば位置PT1)の推定座標値が特定される。このような推定座標値は複数の椎骨のそれぞれについて求められる。その後、各椎骨の基準点の推定座標値に対して、標準モデルSB1の各対応制御点(標準モデルSB1において各椎骨の基準点に対応する制御点(後述))の位置が一致するように、標準モデルSB1を移動する。
このようにして標準モデルSB1の初期配置が行われる。
<3−4.モデルフィッティング処理(ステップS5)>
ステップS5のモデルフィッテイング処理は、初期配置された「標準モデル」を、計測データにおけるモデリング対象領域に関する情報(形状等)を用いて変形する処理である。なお、本出願においては、モデルフィッティング処理による変形後の標準モデル(換言すれば、計測データの情報が反映された標準モデル)を「個別モデル」とも称するものとする。
図16は、モデルフィッティング処理(ステップS5)の詳細を示すフローチャートである。図17は、標準モデルSBおよびその各制御点Cjを示す概念図であり、図18は、計測データ中に配置された標準モデルSBを示す概念図である。図19は、図18の領域RB付近の拡大図であり、モデルフィッティングにおける制御点の移動の様子を示している。また、図20は、制御点間を仮想バネで繋いだ様子を示す概念図である。
なお、モデリング対象物体(ここでは背骨)の標準モデルは、例えば、微小な多角形(例えば、三角形)(「ポリゴン」とも称する)で構成され、記憶部22等に保存されている。ポリゴンで構成された標準モデルは、各ポリゴンの頂点の3次元座標によってそのモデルの表面形状を表現することができる。また、標準モデルにおけるポリゴンの頂点のうち、全頂点あるいは代表的な幾つかの頂点を「制御点」とも称する。そして、この制御点を代表点としてモデルフィッティング処理を行う。
以下では、図16〜図20を用いてモデルフィッティング処理について詳述する。このモデルフィッティング処理においては、標準モデルSBを1制御点ごとに微小量Lずつ徐々に変形させることによって、個別モデルが作成される。
まず、ステップS51(図16)では、計測データにおけるモデリング対象物体OBa(図18参照)の輪郭(境界)を示す画素(境界点)のうち、標準モデルSBの各制御点Cjに対応する点(以下、「対応点」とも称する)Qjを決定する処理が行われる(図18参照)。すなわち、標準モデルSBにおける各制御点(代表点)Cjと計測データにおける対応点Qjとの対応関係が決定される。具体的には、図18および図19に示すように、標準モデルの初期配置後のデータ空間(3次元空間)において、制御点Cjの最も近傍に存在する境界点(画素)Qjが、制御点Cjの対応点として求められる。詳細には、例えば、上記のステップS3で抽出された混在領域の境界上の点のうち、制御点Cjに最も近い点を、制御点Cjの対応点として求めることができる。
次に、ステップS52では、標準モデルSBの制御点Cjのうち任意の一点(以下、「移動対象点」とも称する)(例えば制御点C1)が一方向(例えばA1方向)に微小量L移動される(図19参照)。
さらに、ステップS53では、ステップS52において移動対象点を移動させ一時的に変形させた状態のモデル(以下、「一時変形モデル」とも称する)の総合エネルギーUeが算出される。
総合エネルギーUeは、式(1)に示されるように、制御点Cjと対応点Qjとの距離に関する外部エネルギー項Feと、過剰な変形を避けるための内部エネルギー項Geとの和で表される。なお、外部エネルギー項(単に外部エネルギーとも称する)Fe、および内部エネルギー項(単に内部エネルギーとも称する)Geについては後述する。
Figure 2007312837
次に、ステップS54において、移動対象点が全ての方向に移動されたか否かを判定する。例えば、3次元空間の全方位における移動対象点の移動方向を26方向(当該移動対象点(ボクセル)に隣接する26画素へ向かう方向)とすると、26方向全ての方向に制御点C1が移動されたか否かを判定する。
移動対象点(制御点C1)を26方向全てに移動させた一時変形モデルの作成が終了していなければ、移動対象点の移動方向を変更して再び微小量L移動させ、異なる移動方向パターンの一時変形モデルを作成し、各一時変形モデルの総合エネルギーUeを算出する(ステップS52、S53)。
そして、ステップS54において全方向の移動が終了したと判定されると、ステップS55へ移行する。
ステップS55では、作成された全パターンの一時変形モデルの中から、総合エネルギーUeを最小とする一時変形モデルが選択される。換言すれば、或る制御点Cjを26方向に移動させて生成された各一時変形モデルのうち、総合エネルギーUeを最小化する一時変形モデルが選択される。例えば、後述する2つの項Fe,Geのうち外部エネルギーFeのみを考慮する場合には、その制御点が対応点に近づく方向へと移動する一時変形モデルが選択されることになる。また、内部エネルギーGeを考慮する場合には、その制御点が対応点に近づく方向とは異なる方向へと移動する一時変形モデルが選択されることもある。
次に、ステップS56において全制御点Cjの移動が終了したか否かを判定する。具体的には、標準モデルSBの全ての制御点Cjについて微小量Lの移動が終了したか否かを判定し、終了していない制御点(未了点とも称する)が存在すれば、移動対象点を当該制御点(未了点)に変更してステップS52〜S55の動作を繰り返し、全ての制御点Cjの移動を完了した一時変形モデルを作成する。一方、全ての制御点の移動が終了していれば、ステップS57へ移行する。
ステップS57では、モデルフィッティング処理を終了するか否かを判定する。具体的には、全ての制御点Cjの移動を完了させた一時変形モデルにおける複数の制御点とその対応点との距離の平均値が所定値以下であることを条件とし、当該条件を満たす場合に、モデルフィッティング処理を終了するようにすればよい。これによれば、各制御点が対応点に所定程度近づいた場合に同処理を終了することができる。または、これに加えてあるいはこれに代えて、(全ての制御点Cjの移動を完了させた)前回の一時変形モデルと今回の一時変形モデルとの総合エネルギーUeの変化量が所定量以下であるか否かを終了判定の基準として用いてもよい。これによれば、制御点を移動しても総合エネルギーがあまり変化しなくなった場合に処理を終了することができる。
ステップS57においてモデルフィッティング処理を終了しないと判定される場合は、ステップS58へと移行する。
ステップS58では、上述のステップS52〜S57で実行される処理を単位処理ループとして当該単位処理ループが所定回数W(例えば10回)実行されたか否かを判定する。所定回数W実行されていなければ、所定回数W実行されるまで再びステップS52〜S57の処理ループを繰り返し、所定回数W実行されていれば、ステップS59へと移行する。すなわち、全ての制御点の移動を完了させた一時変形モデルが所定回数W作成されるまで、単位処理ループが繰り返される。
ステップS59では、ステップS51で決定した対応点の更新が行われる。具体的には、上述の処理ループによって所定回数W移動した後の各制御点Cjの周辺領域RB内を再設定し、当該周辺領域RB内に存在する点(ボクセル)の中から新しい対応点を選択する対応点の更新動作が行われ、再びステップS52〜S59の処理が繰り返し行われる。このような「対応点の更新」によれば、制御点の移動に伴って制御点の位置が変わる場合にも、対応点の適正化を図ることができる。
一方、ステップS57においてモデルフィッティング処理を終了すると判定される場合は、最終的に得られた一時変形モデル(変形後の標準モデル)が、計測データの情報を反映したモデル、すなわち個別モデルとして決定される。そして、当該個別モデルの計測データ内での存在位置が背骨領域Brとして抽出される。
<3−5. 総合エネルギー(評価関数)>
ここで、総合エネルギーUeを構成する外部エネルギーFe及び内部エネルギーGeについて説明する。
外部エネルギーFeは、式(2)に示されるように、標準モデルにおける制御点(代表点)Cjと計測データにおける対応点Qjとの距離に関する要素を有している。なお、αは定数、Ntは制御点の数を表すものとする。
Figure 2007312837
このような外部エネルギーFeが大きくなるような一時変形モデル、すなわち、制御点Cjと対応点Qjとの距離が移動前より大きくなった一時変形モデルは、その総合エネルギーUeが大きくなるため、上述のステップS55(総合エネルギーUeを最小とする制御点の移動を採用する工程)において採用されにくくなる。逆に言えば、外部エネルギーFeを考慮することによって、各制御点Cjと対応点Qjとの距離が移動前よりも小さくなる(すなわち各制御点Cjが対応点Qjに近づく)一時変形モデルが選択されやすくなる。
外部エネルギーFeは、標準モデルSBの各制御点Cjと計測データにおける各対応点Qjとの位置関係を反映したエネルギー項であるとも表現される。あるいは、外部エネルギーFeは、標準モデルの各制御点Cjと計測データにおける各対応点Qjとの距離が近づくときに最適化されるエネルギー項であるとも表現される。端的に言えば、この外部エネルギーFeは、標準モデルSBの形状を計測データにおける輪郭に近づけようとする役割を果たす。
また、内部エネルギーGeは、例えば、図20に示されるように、制御点Cj間が仮想バネSPR(SPR1,SPR2,SPR3,...)によって繋がれていると想定すると、式(3)のように表される。
Figure 2007312837
但し、βは定数、Kは仮想バネのバネ係数、Nhは仮想バネの本数、wiは第i番目の仮想バネの自然長からの変位量を表すものとする。
式(3)によると、各制御点Cjの過剰な移動は、仮想バネSPRに蓄えられるエネルギーの増大として表現される。例えば、1つの制御点Czが、或る点Vzへと移動し他の制御点との相対変位が増大したとすると、仮想バネSPR1,SPR2及びSPR3には、各仮想バネの伸びによるエネルギーが蓄えられ内部エネルギーGeひいては総合エネルギーUeが大きくなる。
このような過剰変形を伴う一時変形モデルは、その内部エネルギーGeが大きくなり、その総合エネルギーUeも大きくなるため、上述のステップS55(総合エネルギーUeを最小とする制御点の移動を採用する工程)において採用されにくくなる。
換言すれば、内部エネルギーGeを減少させて総合エネルギーUeを減少させるような一時変形モデルがステップS55で選択されることによって、各制御点Cjの移動による過剰な変形を防止する作用を得ることができる。
つまり、このような内部エネルギーGeを導入することによって、標準モデルSBの形状すなわち標準モデルSBを構成する各ポリゴンの形状を損なわない制御点Cjの移動が可能となる。なお、内部エネルギーGeを考慮する場合には、各制御点Cjが対応点Qjに近づく方向とは異なる方向へと移動する一時変形モデルが選択されることもある。
また、ステップS51において対応点Qjを求める際の境界抽出処理が正確でないなどの理由によって、対応点Qjが正しいものでない場合が存在する。このような場合において、外部エネルギーFeのみを考慮するときには、或る制御点が、不正確な対応点に向けて移動するため、不正確なモデルフィッティングが行われることになる。これに対して、内部エネルギーGeを考慮することによれば、このような場合においても、標準モデルSBの形状を損なわないような変形動作が行われることになるため、より正確なモデリング処理が可能になる。
この内部エネルギーGeは、標準モデルSBの各制御点Cj相互の関係が一定の関係(すなわち、全仮想バネが自然長を有する状態)に近づくときに最適化されるエネルギー項であるとも表現される。端的に言えば、この内部エネルギーGeは、標準モデルSBを一定の形状に維持しようとする役割を果たす。
以上のようなモデルフィッティングを実行することによって、領域抽出装置1は背骨領域Brを高精度に抽出することが可能である。
<3−6.境界設定処理(ステップS6)>
次に、ステップS6の境界設定処理について説明する。
ステップS6においては、上記のステップS5で抽出された背骨領域Br1の境界を、「拡張限界」として設定する。
図21は、ステップS5の終了時点におけるスライス画像SCを示す図である。図21においては、モデルフィッティング処理によって抽出された領域Br1にクロスハッチングが付されて示されている。なお、ステップS5終了時点における抽出状態は、図8においても(立体的に)示されている。
また、図22は、図21の一部を拡大して示す図である。図22に示されるように、抽出された背骨領域Brの境界(境界面ないし境界線)BDが、第2の領域拡張法(ステップS7)における「拡張限界」として設定される。具体的には、変形後の標準モデル(個別モデル)の計測データにおける存在位置が背骨領域Brであることから、変形後の標準モデル(個別モデル)SBの境界上に存在する画素(ボクセル)VXが、「拡張限界」を表すものとして設定される。
<3−7.第2の領域拡張処理(ステップS7)>
ステップS7においては、再び領域拡張法を用いた領域抽出処理が実行される。SPS7の領域拡張処理(第2の領域拡張処理)にも基本的にはステップS3の領域拡張処理(第1の領域拡張処理)と同様の手法が用いられる。ただし、この第2の領域拡張処理は、背骨領域Brに基づく「拡張限界」の制約の下で行われる点で、第1の領域拡張処理と相違する。以下では、ステップS3との相違点を中心に図11を参照しながら説明する。
具体的には、「拡張限界」が設定されているため、ステップS32における処理が異なる。
ステップS32においては、或る画素が新たな拡張候補画素として検出されるための条件としては、注目画素にさらに隣接する画素であること、および領域内に存在するか否かが未だ判定されていない画素であることだけが求められるのではなく、「背骨領域Br1の境界画素でないこと」も加重的に求められる。このように、第2の領域拡張法は、「拡張限界」の制約の下で行われる。
この結果、ステップS7においては、血管領域Vr内の開始点SPから拡張された血管領域Vrのみが抽出される。ステップS7の領域拡張に際して、背骨領域Brの境界まで到達するとそれより先には進めない(すなわち背骨領域Br内には進めない)。換言すれば、背骨領域Brの境界が「拡張限界」(あるいは拡張障壁)として機能して、当該境界を超えて領域を拡張することができない。したがって、背骨領域Brを抽出することなく、血管領域Vrのみを抽出することが可能である。
また、ステップS34の判定処理においては、検出された拡張候補画素の階調値が所定の閾値TH2以上であるという条件を満たすか否かが判定される。
閾値TH2が閾値TH1と同一の値であるときには、図23に示すように、ステップS3で抽出された混合領域から背骨領域Brを除外した領域がステップS7において血管領域Vrとして抽出されることになる。図23は、ステップS7終了時点の(すなわち最終的な血管領域抽出後における)スライス画像SCを示す図である。図23においては、最終的に抽出された血管領域Vrに斜線が付されて示されている。なお、ステップS7終了時点における抽出状態は、図9においても(立体的に)示されている。
なお、ステップS3での領域拡張法に用いられる閾値TH1とステップS7での領域拡張法に用いられる閾値TH2とは、互いに異なる値に設定されてもよい。例えば、閾値TH1を閾値TH2よりも大きな値に設定して(すなわち比較的厳しい基準で)ステップS3の領域抽出を行うようにしてもよい。これによれば、ノイズをできるだけ排除した状態で背骨領域Br1等を抽出することができ、ひいてはステップS5のモデルフィッティング処理において良好に背骨領域を抽出することが可能になる。また、これは、逆に言えば、閾値TH2を閾値TH1よりも小さな値(低い値)に設定して(すなわち比較的緩やかな基準で)ステップS7の領域抽出を行うことを意味する。したがって、図24に示すように、「ステップS3で抽出された混合領域から背骨領域Brを除外した領域」よりも多くの領域(血管領域Vr11等をも含む領域)、すなわち多くの血管領域Vrを抽出することが可能になる。図24においては、本来存在している血管領域Vr11がさらに抽出されている。このように、細部の血管をも検出することが可能になる。
<4.変形例等>
以上、この発明の実施の形態について説明したが、この発明は上記説明した内容のものに限定されるものではない。
たとえば、上記実施形態においては、第1の領域拡張法を用いて、背骨領域Brを含む混在領域を抽出する場合を例示したが、これに限定されず、第1の領域拡張法とは別の手法によって、背骨領域Brを含む混在領域を抽出するようにしてもよい。例えば、各スライス画像SDにおいて閾値TH1を用いた二値化処理を行って、背骨領域Brを含む混在領域を抽出するようにしてもよい。この場合においても、除外領域(背骨領域Br)に関する標準モデルSBを用いて、計測データから除外領域Brをモデルフィッティング手法によって抽出することが可能である。したがって、除外領域Brの境界を拡張限界とする領域拡張処理(ステップS7)をさらに行うことによって、計測データから血管領域Vr(抽出対象領域)を抽出することが可能である。
なお、上述の第1の領域拡張法を用いることによれば、領域の連続性を用いて混在領域を抽出するので、二値化処理を用いて混在領域を抽出する場合に比べて、ノイズ領域(誤検出領域)の量を低減することが可能である。
また、上記実施形態においては、開始点SP1としては1つの点を指定する場合を例示したが、これに限定されず、複数の点を開始点として設定するようにしてもよい。ただし、情報処理量減少の観点からは、開始点の数を減少させることが好ましい。
また、上記実施形態においては、背骨領域Br2〜Br4と血管領域Vrとが接することはほとんど無いという事情に基づいて、簡易な標準モデルSB1を用いたモデルフィッティング処理を行うことによって背骨領域Br1を抽出する場合を例示した。しかしながら、これに限定されず、複雑な形状のより正確な標準モデルを用いたモデルフィッティング処理を行うことによって、背骨領域Brをより厳密に(例えば、背骨領域Br1〜Br4の全てを)抽出するようにしてもよい。
また、上記実施形態の拡張候補画素の検出工程(ステップS32)においては、拡張開始画素に隣接する全画素(26画素)を拡張候補画素とし、領域拡張処理を実行していたが、これに限定されない。例えば、拡張開始画素M1に対して±x方向に隣接する画素(M2、M3)、±y方向に隣接する画素(M4、M7)及び±z方向に隣接する画素(U1、D1)の計6画素を拡張候補画素として検出してもよい。
また、上記実施形態においては、図16のフローチャートに示すようにして総合エネルギーUeを最小化(エネルギー関数を最適化)する場合を例示したが、エネルギー関数最適化手法は、上記手法に限定されない。例えば、準ニュートン法或いはニュートン法等の数学的手法を用いて総合エネルギーUeを最適化するようにしてもよい。
X線CT装置によって取得される3次元画像を示す図である。 スライス画像を示す図である。 領域抽出装置の概要を示す図である。 領域抽出装置の各種機能を示すブロック図である。 領域抽出装置の全体動作を示すフローチャートである。 3次元画像内の状態(初期状態)を示す概念図である。 第1の領域拡張処理終了時点での状態を示す概念図である。 モデルフィッティング処理終了時点での状態を示す概念図である。 第2の領域拡張処理終了時点での状態を示す概念図である。 全領域および血管領域の各CT値の度数分布を示す図である。 第1の領域拡張処理の詳細を示すフローチャートである。 隣接画素を示す図である。 混在領域抽出後のスライス画像を示す図である。 比較的簡略化された標準モデルを示す図である。 突起部の最下端位置がスライス画像ごとに変化する様子を示す図である。 モデルフィッティング処理を示すフローチャートである。 標準モデルおよびその各制御点を示す図である。 計測データ中に配置された標準モデルを示す図である。 図18の領域RB付近の拡大図である。 制御点間を仮想バネで繋いだ模式図である。 モデルフィッティング処理終了時点におけるスライス画像を示す図である。 図21の一部拡大図である。 第2の領域拡張処理終了時点におけるスライス画像を示す図である。 変形例に係るスライス画像を示す図である。
符号の説明
1 領域抽出装置
BN 背骨
Br,Br1〜Br4 背骨領域
Cj 制御点
Fe 外部エネルギー
Ge 内部エネルギー
PD,PM,PU,SC,SD スライス画像
Qj 対応点
SB,SB1 標準モデル
TDP1 3次元画像
Ue 総合エネルギー
VL,Vr1,Vr2 血管領域

Claims (6)

  1. 計測データから所望の抽出対象領域を抽出する領域抽出装置であって、
    前記抽出対象領域から除外すべき領域である除外領域に関する標準モデルを用いて、前記計測データから前記除外領域をモデルフィッティング手法によって抽出する除外領域抽出手段と、
    前記除外領域抽出手段によって抽出された前記除外領域の境界を拡張限界とする領域拡張法によって、前記計測データから前記抽出対象領域を抽出する対象領域抽出手段と、
    を備えることを特徴とする領域抽出装置。
  2. 請求項1に記載の領域抽出装置において、
    前記抽出対象領域と前記抽出対象領域に接する前記除外領域との双方を含む混在領域を抽出する混在領域抽出手段、
    をさらに備え、
    前記除外領域抽出手段は、前記混在領域と前記標準モデルとを用いて前記計測データから前記除外領域をモデルフィッティング手法によって抽出することを特徴とする領域抽出装置。
  3. 請求項2に記載の領域抽出装置において、
    前記混在領域抽出手段は、領域拡張法を用いて前記混在領域を抽出することを特徴とする領域抽出装置。
  4. 請求項3に記載の領域抽出装置において、
    前記対象領域抽出手段による領域拡張法に用いられる閾値は、前記混在領域抽出手段による領域拡張法に用いられる閾値よりも小さな値に設定されることを特徴とする領域抽出装置。
  5. 計測データから所望の抽出対象領域を抽出する領域抽出方法であって、
    (a)前記抽出対象領域から除外すべき領域である除外領域に関する標準モデルを用いて、前記計測データから前記除外領域をモデルフィッティング手法によって抽出するステップと、
    (b)前記ステップ(a)において抽出された前記除外領域の境界を拡張限界とする領域拡張法によって、前記計測データから前記抽出対象領域を抽出するステップと、
    を含むことを特徴とする領域抽出方法。
  6. コンピュータを、計測データから所望の抽出対象領域を抽出する領域抽出装置として機能させるためのプログラムであって、
    前記コンピュータを、
    前記抽出対象領域から除外すべき領域である除外領域に関する標準モデルを用いて、前記計測データから前記除外領域をモデルフィッティング手法によって抽出する除外領域抽出手段と、
    前記除外領域抽出手段によって抽出された前記除外領域の境界を拡張限界とする領域拡張法によって、前記計測データから前記抽出対象領域を抽出する対象領域抽出手段と、
    して機能させるためのプログラム。
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