JP5561038B2 - 回路遮断器 - Google Patents

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Description

本発明は、過電流を遮断する際に筐体内に高温高圧のアークガスが発生する回路遮断器に関する。
負荷電路に流れる短絡電流、又は過負荷電流の過電流を遮断するために、配線用遮断器や漏電遮断器などの回路遮断器が用いられている(例えば、特許文献1)。
特許文献1の回路遮断器は、固定接点を設けた固定接触子と、固定接点と開閉可能な可動接点を設けた可動接触子と、可動接触子を回動可能に支持するホルダと、固定接点及び可動接点の間で生じたアークを消弧する消弧室と、可動接触子を開閉駆動する開閉機構と、開閉機構の鎖錠を引き外す引外し機構と、過電流を検出して引外し機構を作動させる過電流引外し装置と、可動接触子に接続されたリード線と、固定接触子、可動接触子、ホルダ及び消弧室を収容するケースと、開閉機構及び過電流引外し装置を収容してケース上に装着されるカバーと、固定接触子、可動接触子及び消弧室を収容する遮断側空間と開閉機構及び過電流引外し装置を収容する負荷側空間とを隔離している隔壁を補強しつつ、リード線と過電流引外し装置との電気的接続部材となる金属製の接続板とを備えた構造である。
この回路遮断器は、ケース及びカバーからなる筐体内部に遮断部側空間と負荷側空間とを隔離する隔壁のスペースが十分に取れない場合でも、金属製の接続板を配置したことで隔壁の強度を確保している。そして、負荷電路に過電流が流れ、固定接点及び可動接点の間にアークが発生し、アーク熱によって蒸発した金属粒子や樹脂を含むアークガスが遮断側空間に充満しても、隔壁の強度を確保したことで、アークガスが負荷側空間に流れない構造としている。
特開2007−305409号公報
しかし、過電流引外し装置の設定変更により負荷電路に流れる過電流の値(遮断電流)を高く設定すると、高温高圧のアークガスが遮断側空間に充満するので、金属製の接続板を配置して隔壁の強度を確保しただけの上記の回路遮断器は、高温高圧のアークガスに対する隔壁の強度が不十分となり、隔壁の損傷によって高温高圧のアークガスが負荷側空間に流れ、開閉機構及び過電流引外し装置に熱的影響を与えるおそれがある。
そこで、本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、過電流遮断時のアークガスの圧力上昇による筐体の損傷を確実に防止することができるとともに、遮断電流を高い値に設計変更してもアークの消弧を促進する遮断性能を維持することができる回路遮断器を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、請求項1記載の回路遮断器は、固定接点が設けられた固定接触子と、前記固定接点に接触可能な可動接点が設けられた可動接触子と、前記可動接触子の限流開極動作を支持するホルダと、前記固定接点と前記可動接点との間で生じたアークを消弧する消弧室と、前記可動接触子が開極終端位置で保持されるようにトリップ動作を行なう開閉機構と、過電流を検出して前記開閉機構の鎖錠を引き外す引外し機構を作動させる過電流引外し装置と、前記固定接触子、前記可動接触子、前記ホルダ、前記消弧室、前記開閉機構及び前記過電流引外し装置を収容する筐体と、この筐体内部に配置され、前記固定接触子、前記可動接触子、前記ホルダ及び前記消弧室を収容した遮断側空間と前記開閉機構及び前記過電流引外し装置を収容した負荷側空間とに隔離する隔壁とを備えた回路遮断器において、前記筐体に、前記消弧室を臨む位置で前記遮断側空間と外気とを連通する第1アークガス排出口を設け、前記隔壁に、前記遮断側空間と前記負荷側空間とを連通する第2アークガス排出口を設け、前記開閉機構がトリップ動作を開始したときに、前記第2アークガス排出口を閉塞する排出口閉塞手段を設け、前記排出口閉塞手段は、前記開閉機構のトリップ動作により回動する前記ホルダと、この前記ホルダの外周の一部に形成したホルダ閉塞部とで構成し、前記ホルダ閉塞部は、前記ホルダが回動したときに前記第2アークガス排出口を前記遮断側空間から閉塞する。
この発明によると、過電流遮断において遮断側空間にアークガスが発生すると、可動接触子の限流開極動作時に、アークガスが第1及び第2アークガス排出口から遮断側空間の外部に排出されて遮断側空間の圧力を低下させ、開閉機構のトリップ動作時に排出口閉塞手段が第2アークガス排出口を閉塞することで、第1アークガス排出口に向けて流れるアークガス流れの途中に配置した消弧室がアークの消弧を促進し、遮断側空間の圧力を低下させるので、筐体の損傷を確実に防止することができる。また、過電流引外し装置の設定を変更して遮断電流が高くなるように設計変更し、可動接触子が開極終端位置に位置したときに高温高圧のアークガスが発生する場合であっても、本発明の回路遮断器は、隔壁を含む筐体の肉厚を増大させず小型化を図ることができるとともに、遮断性能を維持することができる。
また、この発明によると、開閉機構のトリップ動作により回動するホルダに、第2アークガス排出口を閉塞するホルダ閉塞部を設けることで、簡便な構造の排出口閉塞手段を得ることが可能となる。
また、請求項記載の発明は、固定接点が設けられた固定接触子と、前記固定接点に接触可能な可動接点が設けられた可動接触子と、前記可動接触子の限流開極動作を支持するホルダと、前記固定接点と前記可動接点との間で生じたアークを消弧する消弧室と、前記可動接触子が開極終端位置で保持されるようにトリップ動作を行なう開閉機構と、過電流を検出して前記開閉機構の鎖錠を引き外す引外し機構を作動させる過電流引外し装置と、前記固定接触子、前記可動接触子、前記ホルダ、前記消弧室、前記開閉機構及び前記過電流引外し装置を収容する筐体と、この筐体内部に配置され、前記固定接触子、前記可動接触子、前記ホルダ及び前記消弧室を収容した遮断側空間と前記開閉機構及び前記過電流引外し装置を収容した負荷側空間とに隔離する隔壁とを備えた回路遮断器において、前記筐体に、前記消弧室を臨む位置で前記遮断側空間と外気とを連通する第1アークガス排出口を設け、前記隔壁に、前記遮断側空間と前記負荷側空間とを連通する第2アークガス排出口を設け、前記開閉機構がトリップ動作を開始したときに、前記第2アークガス排出口を閉塞する排出口閉塞手段を設け、前記排出口閉塞手段は、前記開閉機構のトリップ動作により回動する前記ホルダと、この前記ホルダの外周の一部に、一端が固着されている弾性変形自在な閉塞板とで構成し、前記閉塞板の他端側は、前記隔壁の前記遮断側空間側の内面に摺動自在に配置され、前記ホルダが回動したときに前記第2アークガス排出口を前記遮断側空間から閉塞するようにした。
この発明によると、ホルダに閉塞板を固着し、開閉機構のトリップ動作によりホルダが回動したときに閉塞板が第2アークガス排出口を閉塞するという簡便な構造の排出口閉塞手段を得ることが可能となる。
本発明に係る回路遮断器によると、過電流遮断において遮断側空間にアークガスが発生すると、可動接触子の限流開極動作時に、アークガスが第1及び第2アークガス排出口から遮断側空間の外部に排出されて遮断側空間の圧力を低下させ、開閉機構のトリップ動作時に排出口閉塞手段が第2アークガス排出口を閉塞することで、第1アークガス排出口に向けて流れるアークガス流れの途中に配置した消弧室がアークの消弧を促進し、遮断側空間の圧力を低下させるので、筐体の損傷を確実に防止することができる。
また、本発明に係る回路遮断器は、過電流引外し装置の設定を変更して遮断電流が高くなるように設計変更し、可動接触子が開極終端位置に位置したときに高温高圧のアークガスが発生する場合であっても、隔壁を含む筐体の肉厚を増大させず小型化を図ることができるとともに、遮断性能を維持することができる。
本発明に係る第1実施形態の回路遮断器を示すものであり、(a)は投入動作及び可動接触子の限流開極動作を示す図であり、(b)は開閉機構がトリップ動作を開始した状態を示す図である。 本発明に係る第2実施形態の回路遮断器を示すものであり、(a)は投入動作及び可動接触子の限流開極動作を示す図であり、(b)は開閉機構がトリップ動作を開始した状態を示す図である。 本発明に係る第3実施形態の回路遮断器を示すものであり、(a)は投入動作及び可動接触子の限流開極動作を示す図であり、(b)は開閉機構がトリップ動作を開始した状態を示す図である。
以下、本発明を実施するための形態(以下、実施形態という。)を、図面を参照しながら詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1(a)、(b)は、本発明に係る第1実施形態の回路遮断器を示すものである。
図1(a)に示すように、本実施形態の回路遮断器は、電源側端子1に接続された固定接触子2と、固定接触子2の先端に固着した固定接点3と、固定接点3に接触する可動接点4を先端に固着している可動接触子5と、可動接触子5の開閉動作を開閉軸5a回りで支持し、開閉軸5aに対して異なる位置に設けたホルダ回転軸6a回りに回動するホルダ6と、固定接点3及び可動接点4の間で発生したアークを消弧する消弧室7と、可動接触子5を開閉駆動する開閉機構8と、開閉機構の鎖錠を引き外す引外し機構(不図示)と、過電流を検出して引外し機構を作動させる過電流引外し装置9と、この過電流引外し装置9に接続されている負荷側端子(不図示)とを備えている。
これらの構成部品は、モールド樹脂製の筐体10に収容されている。筐体10は、ケース11と、ケース11の上部に装着されたミドルカバー12と、ミドルカバー12の上部に装着されたトップカバー(不図示)とで構成されている。
電源側端子1、固定接触子2、可動接触子5、ホルダ6及び消弧室7は、ケース11に収容されている。また、開閉機構8及び過電流引外し装置9は、ミドルカバー12に収容されている。
ミドルカバー12には、固定接触子2、可動接触子5、ホルダ6及び消弧室7を収容する空間(以下、遮断側空間と称する)13と、開閉機構8及び過電流引外し装置9を収容する空間(以下、負荷側空間と称する)14とを隔離する隔壁15が形成されている。
ケース11には、消弧室7を臨む位置で遮断側空間13と外部とを連通する第1アークガス排出口16が形成されている。
ホルダ6と過電流引外し装置9の間に位置するケース11の立ち上がり部11aに対向する隔壁15の端部には、遮断側空間13と負荷側空間14とを連通する第2アークガス排出口17が形成されている。
ホルダ6には、外周の一部から突出する突起閉塞部18が形成されており、ホルダ6がホルダ回転軸6a回りに回動した際に、突起閉塞部18が第2アークガス排出口17を遮断側空間13側から閉塞するようになっている。
なお、本発明のホルダ閉塞部が突起閉塞部18に対応している。
次に、本実施形態の回路遮断器の作用効果について説明する。
上記構成の回路遮断器において、図1(a)の固定接触子2と可動接触子5とが閉じた状態(投入状態)では、電源側端子1→固定接触子2→可動接触子5→過電流引外し装置9→負荷側端子(不図示)という経路で電流が流れる。
そして、短絡電流などの過電流が負荷側端子に流れると、固定接点3と可動接点4との間に電磁反発力が働き、固定接点3から可動接点4が開離した状態で可動接触子5が限流開極動作を開始し、開閉軸5a回りの時計方向に開極終端位置(図1(a)の符号5aの位置)まで可動接触子5が回動する。
また、短絡電流を検出した過電流引外し装置9は、開閉機構8の鎖錠を引き外して開閉機構8のトリップ動作を開始し、図1(b)に示すように、開閉機構8が、ホルダ6をホルダ回転軸6a回りの時計方向に回動させながら、可動接触子5を開極終端位置に保持する。
図1(a)に示した可動接触子5の限流開極動作時では、遮断側空間13が、第1アークガス排出口16を介して外気と連通し、且つ、第2アークガス排出口17を介して負荷側空間14と連通している。
この可動接触子5の限流開極動作時に、負荷側端子に流れる電流が遮断されて固定接点3と可動接点4との間にアークが発生すると、このアークのアーク熱によって蒸発した金属粒子や樹脂を含むアークガスが遮断側空間13に充満する。
遮断側空間13のアークガスは、第1アークガス排出口16から外部に向かうアークガス流れとして排出され、第2アークガス排出口17から負荷側空間14に向かうアークガス流れとして排出される。
これにより、図1(a)に示すように、可動接触子5の限流開極動作時には、遮断側空間13で発生したアークガスが、2箇所のアークガス排出口(第1及び第2アークガス排出口16,17)から遮断側空間13の外部に排出されるので、遮断側空間13の圧力が低下する。
また、図1(b)に示した開閉機構8のトリップ動作時には、ホルダ回転軸6a回りの時計方向に回動したホルダ6の突起閉塞部18が、第2アークガス排出口17を遮断側空間13側から閉塞するので、第1アークガス排出口16だけが遮断側空間13及び外気を連通する。
開閉機構8のトリップ動作により可動接触子5が開極終端位置に位置すると、固定接点3及び可動接点4の距離が大きくなってアークが伸長するので、遮断側空間13に充満するアークガスが高温高圧状態となる。
第2アークガス排出口17は回動したホルダ6の突起閉塞部18により閉塞されており、遮断側空間13の高温高圧のアークガスは、第1アークガス排出口16から外部に向かうアークガス流れとして排出される。この第1アークガス排出口16に向かうアークガス流れの途中に消弧室7が配置されており、消弧室7がアークの消弧を促進していくので、遮断側空間13の圧力が低下していく。
したがって、本実施形態の回路遮断器は、過電流遮断時において遮断側空間13にアークガスが発生しても、可動接触子5の限流開極動作時に、2箇所のアークガス排出口(第1及び第2アークガス排出口16,17)からアークガスが遮断側空間13の外部に排出されて遮断側空間13の圧力が低下し、開閉機構8のトリップ動作時に、第1アークガス排出口16に向けて流れるアークガス流れの途中に配置した消弧室7がアークの消弧を促進し、遮断側空間13の圧力が低下するので、筐体10の損傷を確実に防止することができる。
また、過電流引外し装置9の設定を変更して遮断電流が高くなるように設計変更し、可動接触子5が開極終端位置に位置したときに高温高圧のアークガスが発生する場合であっても、本実施形態の回路遮断器は、隔壁15を含む筐体10の肉厚を増大させず小型化を図ることができるとともに、遮断性能を維持することができる。
さらに、ホルダ6に突起閉塞部18を設けただけの簡便な構造で、開閉機構8のトリップ動作において第2アークガス排出口17を閉塞することができる。
(第2実施形態)
次に、図2(a)、(b)は、本発明に係る第2実施形態の回路遮断器を示すものである。なお、図1(a)、(b)で示した第1実施形態の回路遮断器と同一構成には同一符号を付して説明を省略する。
図2(a)に示すように、本実施形態の回路遮断器は、ホルダ6の外周の一部に弾性変形自在な長尺な閉塞板20の一端20aが固着されており、閉塞板20の他端20bが、隔壁15の遮断側空間13側の内面に摺動自在に係合している。そして、ホルダ6がホルダ回転軸6a回りに回動した際に、ホルダ6とともに回動する閉塞板20の他端20b側が第2アークガス排出口17を遮断側空間13側から閉塞するようになっている。
本実施形態の回路遮断器は、短絡電流などの過電流が負荷側端子に流れると、固定接点3と可動接点4との間に電磁反発力が働き、固定接点3から可動接点4が開離した状態で可動接触子5が限流開極動作を開始し、開閉軸5a回りの時計方向に開極終端位置(図2(a)の符号5aの位置)まで可動接触子5が回動する。
また、短絡電流を検出した過電流引外し装置9は、開閉機構8の鎖錠を引き外して開閉機構8のトリップ動作を開始し、図2(b)に示すように、開閉機構8が、ホルダ6をホルダ回転軸6a回りの時計方向に回動させながら、可動接触子5を開極終端位置に保持する。
図2(a)に示した可動接触子5の限流開極動作時では、遮断側空間13が、第1アークガス排出口16を介して外気と連通し、且つ、第2アークガス排出口17を介して負荷側空間14と連通する。
この可動接触子5の限流開極動作時に、負荷側端子に流れる電流が遮断されて固定接点3と可動接点4との間にアークが発生すると、このアークのアーク熱によって蒸発した金属粒子や樹脂を含むアークガスが遮断側空間13に充満する。
遮断側空間13のアークガスは、第1アークガス排出口16から外部に向かうアークガス流れとして排出され、第2アークガス排出口17から負荷側空間14に向かうアークガス流れとして排出される。
これにより、図2(a)に示すように、可動接触子5の限流開極動作時には、遮断側空間13で発生したアークガスが、2箇所のアークガス排出口(第1及び第2アークガス排出口16,17)から遮断側空間13の外部に排出されるので、遮断側空間13の圧力が低下する。
また、図2(b)に示した開閉機構8のトリップ動作時には、ホルダ6がホルダ回転軸6a回りの時計方向に回動するとともに、このホルダ6に固着された閉塞板20の他端20b側が隔壁15の遮断側空間13側の内面を摺動し、第2アークガス排出口17を遮断側空間13側から閉塞するので、第1アークガス排出口16だけが遮断側空間13及び外気を連通する。
開閉機構8のトリップ動作により可動接触子5が開極終端位置に位置すると、固定接点3及び可動接点4の距離が大きくなってアークが伸長するので、遮断側空間13に充満するアークガスが高温高圧状態となる。
第2アークガス排出口17は閉塞板20の他端20b側で閉塞されており、遮断側空間13の高温高圧のアークガスは、第1アークガス排出口16から外部に向かうアークガス流れとして排出される。この第1アークガス排出口16に向かうアークガス流れの途中に消弧室7が配置されており、消弧室7がアークの消弧を促進していくので、遮断側空間13の圧力が低下していく。
したがって、本実施形態の回路遮断器も、過電流遮断時において遮断側空間13にアークガスが発生しても、可動接触子5の限流開極動作時に、2箇所のアークガス排出口(第1及び第2アークガス排出口16,17)からアークガスが遮断側空間13の外部に排出されて遮断側空間13の圧力が低下し、開閉機構8のトリップ動作時に、第1アークガス排出口16に向けて流れるアークガス流れの途中に配置した消弧室7がアークの消弧を促進し、遮断側空間13の圧力が低下するので、筐体10の損傷を確実に防止することができる。
また、過電流引外し装置9の設定を変更して遮断電流が高くなるように設計変更し、可動接触子5が開極終端位置に位置したときに高温高圧のアークガスが発生する場合であっても、本実施形態の回路遮断器は、隔壁15を含む筐体10の肉厚を増大させず小型化を図ることができるとともに、遮断性能を維持することができる。
さらに、ホルダ6に閉塞板20を固着し、開閉機構8のトリップ動作においてホルダ6が回動するときに閉塞板20が第2アークガス排出口17を閉塞するという簡便な第2アークガス排出口17の閉塞構造を得ることができる。
(第3実施形態)
次に、図3(a)、(b)は、本発明に係る第3実施形態の回路遮断器を示すものである。
図3(a)に示すように、本実施形態の回路遮断器は、ホルダ6の外周の一部から突出する係合突起部21が形成されている。また、第2アークガス排出口17近くの遮断側空間13の内壁に、回動軸22回りに回動する閉塞部材23が配置されている。この閉塞部材23は、回動軸22の周囲に配置した付勢バネ24により第2アークガス排出口17から離間する方向に付勢されている。
そして、ホルダ6がホルダ回転軸6a回りに回動した際に、ホルダ6の係合突起部21が、付勢バネ24の付勢力に抗しながら閉塞部材24に係合して押圧し、閉塞部材24を第2アークガス排出口17の開口に当接する位置まで移動させ、第2アークガス排出口17を閉塞部材24が遮断側空間13側から閉塞するようになっている。
なお、本発明のホルダ係合部が係合突起部21に対応している。
本実施形態の回路遮断器は、短絡電流などの過電流が負荷側端子に流れると、固定接点3と可動接点4との間に電磁反発力が働き、固定接点3から可動接点4が開離した状態で可動接触子5が限流開極動作を開始し、開閉軸5a回りの時計方向に開極終端位置(図3(a)の符号5aの位置)まで可動接触子5が回動する。
また、短絡電流を検出した過電流引外し装置9は、開閉機構8の鎖錠を引き外して開閉機構8のトリップ動作を開始し、図3(b)に示すように、開閉機構8が、ホルダ6をホルダ回転軸6a回りの時計方向に回動させながら、可動接触子5を開極終端位置に保持する。
図3(a)に示した可動接触子5の限流開極動作時では、遮断側空間13が、第1アークガス排出口16を介して外気と連通し、且つ、第2アークガス排出口17を介して負荷側空間14と連通する。
この可動接触子5の限流開極動作時に、負荷側端子に流れる電流が遮断されて固定接点3と可動接点4との間にアークが発生すると、このアークのアーク熱によって蒸発した金属粒子や樹脂を含むアークガスが遮断側空間13に充満する。
遮断側空間13のアークガスは、第1アークガス排出口16から外部に向かうアークガス流れとして排出され、第2アークガス排出口17から負荷側空間14に向かうアークガス流れとして排出される。
これにより、図3(a)に示すように、可動接触子5の限流開極動作時には、遮断側空間13で発生したアークガスが、2箇所のアークガス排出口(第1及び第2アークガス排出口16,17)から遮断側空間13の外部に排出されるので、遮断側空間13の圧力が低下する。
また、図3(b)に示した開閉機構8のトリップ動作時には、ホルダ6がホルダ回転軸6a回りの時計方向に回動するとともに、ホルダ6の係合突起部21が閉塞部材24に係合し、閉塞部材24を第2アークガス排出口17の開口に当接する位置まで移動させる。これにより、閉塞部材24が、第2アークガス排出口17を遮断側空間13側から閉塞するので、第1アークガス排出口16だけが遮断側空間13及び外気を連通する。
開閉機構8のトリップ動作により可動接触子5が開極終端位置に位置すると、固定接点3及び可動接点4の距離が大きくなってアークが伸長するので、遮断側空間13に充満するアークガスが高温高圧状態となる。
第2アークガス排出口17は閉塞部材24で閉塞されており、遮断側空間13の高温高圧のアークガスは、第1アークガス排出口16から外部に向かうアークガス流れとして排出される。この第1アークガス排出口16に向かうアークガス流れの途中に消弧室7が配置されており、消弧室7がアークの消弧を促進していくので、遮断側空間13の圧力が低下していく。
したがって、本実施形態の回路遮断器も、過電流遮断時において遮断側空間13にアークガスが発生しても、可動接触子5の限流開極動作時に、2箇所のアークガス排出口(第1及び第2アークガス排出口16,17)からアークガスが遮断側空間13の外部に排出されて遮断側空間13の圧力が低下し、開閉機構8のトリップ動作時に、第1アークガス排出口16に向けて流れるアークガス流れの途中に配置した消弧室7がアークの消弧を促進し、遮断側空間13の圧力が低下するので、筐体10の損傷を確実に防止することができる。
また、過電流引外し装置9の設定を変更して遮断電流が高くなるように設計変更し、可動接触子5が開極終端位置に位置したときに高温高圧のアークガスが発生する場合であっても、本実施形態の回路遮断器は、隔壁15を含む筐体10の肉厚を増大させず小型化を図ることができるとともに、遮断性能を維持することができる。
さらに、ホルダ6に係合突起部21を形成し、遮断側空間13に閉塞部材24を配置し、開閉機構8のトリップ動作においてホルダ6が回動するときに係合突起部21が閉塞部材24に係合し、閉塞部材24が第2アークガス排出口17を閉塞するという簡便な第2アークガス排出口17の閉塞構造を得ることができる。
1…電源側端子、2…固定接触子、3…固定接点、4…可動接点、5…可動接触子、5a…開閉軸、6…ホルダ、6a…ホルダ回転軸、7…消弧室、8…開閉機構、9…過電流引外し装置、10…筐体、11…ケース、11a…立ち上がり部、12…ミドルカバー、13…遮断側空間、14…負荷側空間、15…隔壁、16…第1アークガス排出口、17…第2アークガス排出口、18…突起閉塞部、20…閉塞板、20a…閉塞板の一端、20b…閉塞板の他端、21…係合突起部、22…回動軸、23…閉塞部材、24…付勢バネ、24…閉塞部材

Claims (2)

  1. 固定接点が設けられた固定接触子と、前記固定接点に接触可能な可動接点が設けられた可動接触子と、前記可動接触子の限流開極動作を支持するホルダと、前記固定接点と前記可動接点との間で生じたアークを消弧する消弧室と、前記可動接触子が開極終端位置で保持されるようにトリップ動作を行なう開閉機構と、過電流を検出して前記開閉機構の鎖錠を引き外す引外し機構を作動させる過電流引外し装置と、前記固定接触子、前記可動接触子、前記ホルダ、前記消弧室、前記開閉機構及び前記過電流引外し装置を収容する筐体と、この筐体内部に配置され、前記固定接触子、前記可動接触子、前記ホルダ及び前記消弧室を収容した遮断側空間と前記開閉機構及び前記過電流引外し装置を収容した負荷側空間とに隔離する隔壁とを備えた回路遮断器において、
    前記筐体に、前記消弧室を臨む位置で前記遮断側空間と外気とを連通する第1アークガス排出口を設け、
    前記隔壁に、前記遮断側空間と前記負荷側空間とを連通する第2アークガス排出口を設け、
    前記開閉機構がトリップ動作を開始したときに、前記第2アークガス排出口を閉塞する排出口閉塞手段を設け
    前記排出口閉塞手段は、前記開閉機構のトリップ動作により回動する前記ホルダと、この前記ホルダの外周の一部に形成したホルダ閉塞部とで構成し、前記ホルダ閉塞部は、前記ホルダが回動したときに前記第2アークガス排出口を前記遮断側空間から閉塞することを特徴とする回路遮断器。
  2. 固定接点が設けられた固定接触子と、前記固定接点に接触可能な可動接点が設けられた可動接触子と、前記可動接触子の限流開極動作を支持するホルダと、前記固定接点と前記可動接点との間で生じたアークを消弧する消弧室と、前記可動接触子が開極終端位置で保持されるようにトリップ動作を行なう開閉機構と、過電流を検出して前記開閉機構の鎖錠を引き外す引外し機構を作動させる過電流引外し装置と、前記固定接触子、前記可動接触子、前記ホルダ、前記消弧室、前記開閉機構及び前記過電流引外し装置を収容する筐体と、この筐体内部に配置され、前記固定接触子、前記可動接触子、前記ホルダ及び前記消弧室を収容した遮断側空間と前記開閉機構及び前記過電流引外し装置を収容した負荷側空間とに隔離する隔壁とを備えた回路遮断器において、
    前記筐体に、前記消弧室を臨む位置で前記遮断側空間と外気とを連通する第1アークガス排出口を設け、
    前記隔壁に、前記遮断側空間と前記負荷側空間とを連通する第2アークガス排出口を設け、
    前記開閉機構がトリップ動作を開始したときに、前記第2アークガス排出口を閉塞する排出口閉塞手段を設け、
    前記排出口閉塞手段は、前記開閉機構のトリップ動作により回動する前記ホルダと、この前記ホルダの外周の一部に、一端が固着されている弾性変形自在な閉塞板とで構成し、前記閉塞板の他端側は、前記隔壁の前記遮断側空間側の内面に摺動自在に配置され、前記ホルダが回動したときに前記第2アークガス排出口を前記遮断側空間から閉塞することを特徴とする回路遮断器。
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