JP5560906B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents

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本発明は、スチールコードからなるカーカス部材がビードコアにタイヤ幅方向内側から外側に巻き返された空気入りタイヤに関する。
トラックやバスに用いる重荷重用タイヤでは、重荷重条件でも耐久性が極端に悪くならないことが望まれている。しかし、重荷重条件下、ビード部においてリムクッションゴム部材の一部が剥離してビード部周りの部材にクラックが発生して故障する場合や、カーカス部材の巻き上げ部(ターンアップ部)がタイヤから剥離する場合がある。
これに対して、ビードフィラーの厚さを厚くして体積を増大させて、カーカス部材の巻き上げ部の剥離を抑制するビード部構造が採用される場合が多い。このビード部構造は、ビードフィラーの厚さを厚くするため、タイヤ重量が増加する。タイヤ重量の増加は、車両の総重量が増大する他、タイヤの転動中の発熱の増加、転がり抵抗の増加等点で好ましくない。
このような状況下、ビードフィラーの体積を大幅に低減して、カーカス部材の巻き上げ部を、カーカス部材のタイヤ内表面側に位置するカーカス本体部に接触させたビード構造を持つ重荷重用タイヤが知られている(特許文献1の図1参照)。
特許第2724291号公報
しかし、上記重荷重用タイヤでは、従来のタイヤと比較して、カーカス部材の巻き上げ部をタイヤ径方向外側に延ばして、カーカス本体部と接触させているため、より厳しい重荷重条件でサイド部からビード部が大きな歪を受けたとき、カーカス本体部と巻き上げ部との間の剥離が生じ易く、ビード部の耐久性が十分に維持できない場合がある。
そこで、本発明は、スチールコードからなるカーカス部材がビードコアにタイヤ幅方向内側から外側に巻き返された空気入りタイヤにおいて、ビード部の耐久性を維持しつつ、ビード部を軽量化することを目的とする。
本発明の態様は、スチールコードからなるカーカス部材と、ビードコアを有し、前記カーカス部材が前記ビードコアにタイヤ幅方向内側から外側に巻き返された空気入りタイヤである。
当該空気入りタイヤのビードコアから巻き返された、前記カーカス部材のタイヤ幅方向外側部分を巻き上げ部といい、前記カーカス部材がビードコアから巻き返される前の、前記巻き上げ部よりもタイヤ幅方向内側に位置する前記カーカス部材の部分を本体部というとき、
100kPaの空気圧の条件で正規リムに装着されたときのタイヤ断面において、
前記カーカス部材の前記巻き上げ部がビードコアから離れる点における、タイヤ幅方向に対する傾斜角度が85度以上90度以下であり、
前記巻き上げ部が前記ビードコアから離れる前記点から前記カーカス部材の端部に至る途中に、前記カーカス部材のタイヤ幅方向に対する傾斜角度が小さくなるように屈曲部が設けられ、前記屈曲部から前記端部に至る領域で、前記巻き上げ部は、前記カーカス部材の前記本体部から遠ざかるように設けられ
前記カーカス部材のタイヤ幅方向最大位置と、前記ビードコアの中心からタイヤ幅方向外側に向かって15mm離れた位置との間のタイヤ幅方向の領域にあり、かつ、タイヤ径方向において、前記タイヤ幅方向最大位置より内側にある前記カーカス部材の形状を下方形状というとき、
前記カーカス部材の前記下方形状を、前記タイヤ幅方向最大位置を通るタイヤ幅方向の直線上に中心が位置する円弧、あるいは、円弧と1つの直線で近似して、前記円弧の半径をR1とし、前記タイヤ幅方向最大幅位置よりタイヤ径方向外側にある前記カーカス部材の上方形状を、前記タイヤ幅方向最大位置を通るタイヤ幅方向の直線上に中心が位置する円弧で近似したときの半径をR2としたとき、比R1/R2が0.95より大きく1.3より小さい
その際、前記屈曲部に最も近い前記本体部の点における前記カーカス部材の接線と、前記カーカス部材の端部における接線との間の角度が30〜70度であり、前記カーカス部材の端部における接線のタイヤ幅方向に対する傾斜角度が、前記本体部の点における接線のタイヤ幅方向に対する傾斜角度に比べて小さい、ことが好ましい。
また、前記屈曲部は、前記ビードコアの中心からタイヤ幅方向外側に向かって、5〜15mm離れたタイヤ幅方向の領域に位置する、ことが好ましい。
上述の態様の空気入りタイヤによれば、ビード部の耐久性を維持しつつ、ビード部を軽量化した空気入りタイヤを提供することができる。
本実施形態の重荷重用空気入りタイヤのセンターラインCLを中心として右半分のタイヤプロファイルを示したプロファイル断面図である。 図1に示すタイヤのビード部を詳細に説明する図である。 図1に示すタイヤのビード部を詳細に説明する図である。 図1に示すタイヤのカーカス部材の配置を詳細に説明する図である。 図1に示すタイヤのカーカス部材の配置を従来との対比で説明する図である。
以下、本発明の空気入りタイヤを詳細に説明する。
図1は、本発明の空気入りタイヤの一実施形態の重荷重用空気入りタイヤ(以降、タイヤという)10のセンターラインCLを中心として右半分のタイヤプロファイルを示したプロファイル断面図である。図1に示すタイヤ10のタイヤ断面は、100kPaの空気圧の条件で正規リムに装着されたときのものである。正規リムとは、JATMAに規定される「標準リム」、TRAに規定される「Design Rim」、あるいはETRTOに規定される「Measuring Rim」をいう。
タイヤ10の「重荷重用」とは、JATMA YEAR BOOK 2008(日本自動車タイヤ協会規格)のC章に定められるタイヤをいう。本実施形態は、重荷重用空気入りタイヤであるが、JATMA YEAR BOOK 2008(日本自動車タイヤ協会規格)のA章に定められる乗用車用タイヤあるいはB章に定められる小型トラック用タイヤであってもよい。
以下の説明において、タイヤ径方向とは、タイヤの回転軸(図示せず)と直交する方向をいい、タイヤ径方向内側とはタイヤ径方向において回転軸に向かう側、タイヤ径方向外側とはタイヤ径方向において回転軸から離れる側をいう。また、タイヤ幅方向とは、前記回転軸と平行な方向をいい、タイヤ幅方向内側とはタイヤ幅方向においてタイヤセンターラインに向かう側、タイヤ幅方向外側とはタイヤ幅方向においてタイヤセンターラインから離れる側をいう。また、タイヤ周方向とは、前記回転軸を中心軸としてトレッド面が回転する方向をいう。
タイヤ10は、図1に示されるように、スチールベルト部材12、カーカス部材14、ビードコア16を構造材として含み、トレッドゴム部材18、サイドゴム部材20、ビードフィラーゴム部材22、インナーライナゴム部材24、リムクッションゴム部材26が配されている。この他に、タイヤ10は、有機繊維あるいはスチールコードを有するビード補強材28、ベルトエッジ補強材29、ベルトエッジゴム部材32等を有する。
タイヤ10は、4枚のスチールベルト部材12が積層されているが、4枚のスチールベルト部材12に限定されない。例えば、3枚のスチールベルト部材が用いられてもよい。
これらの部材は公知の材料の部材が用いられる。
トレッドゴム部材18は、タイヤ径方向の最も外側部分に形成されて走行時に路面と接触する。
サイドゴム部材20は、タイヤ幅方向外側において、トレッドゴム部材18と接し、タイヤ径方向内側の所定の位置まで設けられている。
サイドゴム部材20のタイヤ径方向内側には、ビード部が設けられている。このビード部は、重荷重用空気入りタイヤのタイヤ赤道面の対称位置の2箇所に設けられており、リムのリムベース33に嵌合する部位である。
ビード部には、カーカス部材14と、ビードコア16と、ビードフィラーゴム部材22と、インナーライナゴム部材24と、リムクッションゴム部材26と、ビード補強材28と、が設けられている。
カーカス部材14は、スチールコードがゴム材で被覆されたもので、タイヤ周方向にトロイド状に掛け回され、かつスチールコードのタイヤ幅方向の端部がビードコア16に対してタイヤ幅方向内側(ビードトウ側)からビードコア16のタイヤ径方向内側を通ってタイヤ幅方向外側(ビードヒール側)に巻き返される。カーカス部材14のスチールコードは、重荷重用空気入りタイヤのタイヤセンターラインCLに対して90度の角度を有する。
カーカス部材14は、ビード部において、ビードコア16から巻き返された、カーカス部材14のタイヤ幅方向外側部分を巻き上げ部14aといい、カーカス部材14がビードコアから巻き返される前の、巻き上げ部14aに対してタイヤ幅方向内側に位置するカーカス部材14の部分をカーカス本体部14bという。このとき、100kPaの空気圧の条件で正規リムに装着されたときのタイヤ断面において、カーカス部材14の巻き上げ部14aがビードコア16から離れる点における、タイヤ幅方向に対する傾斜角度が85度以上である。傾斜角度の上限は90度である。さらに、巻き上げ部14aがビードコア16と離れる点からカーカス部材14の端部Eに至る途中に、カーカス部材14のタイヤ幅方向に対する傾斜角度が小さくなるように屈曲部14cが設けられている。屈曲部14cから端部Eに至る領域で、巻き上げ部14aは、カーカス部材14のカーカス本体部14bから遠ざかるように設けられている。
ビードコア16は、スチールワイヤであるビードワイヤを複数束ねてリング状に巻くことにより形成されている。
ビードフィラーゴム部材22は、ビードコア16のタイヤ径方向外側に設けられている。
インナーライナゴム部材24は、タイヤ10のビードトウ部近傍まで延びている。
リムクッションゴム部材26は、カーカス部材14の外周に配設されたゴム部材のうち、ビードコア16に巻き返されたカーカス部材14の外周であって、リムフランジ34に接触し、リムベース33の嵌合する部位に配設される。
図2は、カーカス部材14の巻き上げ部14aをより詳しく説明する図である。
巻き上げ部14aは、ビードコア16から点Aで離れてタイヤ径方向外側に延びている。この点Aにおける巻き上げ部14aの接線の、タイヤ幅方向に対する傾斜角度αが85度以上90度以下である。傾斜角度は、タイヤ幅方向外側に延びる直線と点Aからタイヤ径方向外側に延びる巻き上げ部14aの接線との間の角度をいう。傾斜角度αは、好ましくは、88度〜90度、より好ましくは90度である。
このように巻き上げ部14aの傾斜角度αを85度以上とするのは、巻き上げ部14aが荷重負荷時にリムフランジ34からせん断歪みを受け難くするためである。傾斜角度αが85度より小さくなると、巻き上げ部14aは上記せん断歪みを受けやすくなる。
図3は、カーカス部材14の巻き上げ部14aの屈曲部14cをより詳しく説明する図である。屈曲部14cは、点Aから傾斜角度85度以上でタイヤ径方向外側に延びて、傾斜角度を急激に変えた部分で、ビードコア16の中心Oからタイヤ幅方向外側に向かって、5〜15mm離れたタイヤ幅方向の領域Qに位置する。
領域Qに屈曲部14cを設けることにより、負荷荷重により巻き上げ部14aが受ける曲げ変形が最も小さくなる、リムフランジ34の直上の部分にカーカス部材14の端Eを位置させることができる。また、領域Qに屈曲部14cを設けることにより、後述する角度βを30〜70度、好ましくは30〜60度、より好ましくは40〜50度とすることができる。
巻き上げ部14aは屈曲部14cから直線状に端Eに向かって延びる。その際、屈曲部14cに最も近いカーカス本体部14bの点Cにおけるカーカス部材14の接線Nと、カーカス部材の端部Eにおける接線Mとの間の角度βが30〜70度である。このとき、接線Mのタイヤ幅方向に対する傾斜角度は接線Nに比べて小さい。点Cは、屈曲部14cから最短距離に位置する。
このように、屈曲部14cを設けて巻き上げ部14aの傾斜角度を変えるのは、荷重負荷時の端Eにおける接線Mをタイヤ幅方向に向けることにより、タイヤ径方向外側から端Eに作用する圧縮歪みを受け難くするためである。屈曲部14cは、せん断歪みを大きく与えるリムフランジ34からタイヤ径方向において十分に離れているので、屈曲部14cにおいてタイヤは場方向に対する傾斜角度を小さくしてもせん断歪み受けることは少ない。角度βが30度より小さい場合、圧縮歪みを緩和する効果が小さく、角度βが70度より大きい場合、巻き上げ部14aが負荷荷重による大きな曲げ変形に起因した歪を受け易くなる。
図4は、カーカス部材14の配置位置をより詳しく説明する図である。
カーカス部材14のタイヤ幅方向最大位置Dと、ビードコア16の中心Oからタイヤ幅方向外側に向かって15mm離れた位置との間のタイヤ幅方向の領域Pにあり、かつ、タイヤ径方向において、タイヤ幅方向最大位置Dより内側にあるカーカス部材14の形状を下方形状という。このとき、カーカス部材14の下方形状を、タイヤ幅方向最大位置Dを通るタイヤ幅方向の直線H上に中心が位置する円弧Sで近似して、円弧Sの半径をR1とする。タイヤ幅方向最大幅位置よりタイヤ径方向外側にあるカーカス部材14の上方形状を円弧Tで近似したときの半径をR2とする。このとき、比R1/R2が0.95より大きく1.3より小さい。
このように、カーカス部材14の下方形状(曲率)を、上方形状(曲率)に近づけることにより、タイヤ10のカーカス形状を、タイヤ空洞領域に空気を充填したときにカーカス部材14が変位することなく力が均衡する自然平衡形状に近づけることができる。したがって、空気の充填によって巻き上げ部14aおよびカーカス本体部14bの変形を小さくすることができるので、空気圧の充填によって端Eが受ける圧縮歪み自体も小さくなる。このため、端Eが受ける圧縮歪みは小さくなり、ビード部の耐久性は向上する。
比R1/R2が0.95以下である場合、カーカス部材14の通る位置がタイヤ空洞領域側に大きく移動し、図5に示すように、従来のタイヤのカーカス部材の形状(図5中の点線の形状)に近づくため、ビードフィラーゴム部材22は厚くなる。このため、ビードフィラーゴム部材22の体積増加分重量が増加する。一方、比R1/R2が1.3以上である場合、カーカス部材14の下方形状の曲率半径は大きくなり、ビードコア16に至る直前で急激にタイヤ幅方向内側に向かって曲がる形状になり、ビード部の耐久性の点で好ましくない。
なお、上記実施形態では、カーカス部材14の下方形状を、円弧Sで近似したが、円弧Sと直線で近似したときの円弧Sの半径をR1とすることもできる。
(実施例)
本実施形態の空気入りタイヤの効果を調べるために、タイヤを作製してビード部の耐久性の効果を調べた。作製したタイヤのサイズは11R22.5である。タイヤは、正規リムにリム組みし、正規空気圧の75%、および正規荷重の2倍の条件で、走行速度49km/時で、室内ドラム上を走行させた。正規空気圧とは、JATMAに規定される「最高空気圧」、TRAに規定される「TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES」の最大値、あるいはETRTOに規定される「INFLATION PRESSURES」をいう。正規荷重とは、JATAMAに規定される「最大負荷能力」、TRAに規定される「TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES」の最大値、あるいはETRTOに規定される「LOAD CAPACITY」をいう。
ビード部の耐久性(ビード耐久性)の評価として、タイヤがビード部周りの故障が発生するまでの走行距離を測った。測った走行距離を、従来例の走行距離を100として指数化した。指数は、値が大きいほど、走行距離が長く、ビード耐久性が優れていることを示す。
(実施例1,2、比較例1、従来例1,2)
5種類のタイヤを作製してタイヤのビード耐久性およびタイヤ重量を調べた。
実施例1,2は、図1に示すビード構造を採用した。実施例1は、傾斜角度αを90度とし、実施例2は、傾斜角度αを85度とした。比較例1は、屈曲部14cの傾斜角度αが80度である。また、実施例1,2は、いずれも比R1/R2が0.95より大きく1.3より小さい。
従来例1は、屈曲部が無く、ビードフィラーゴム部材の最大厚さが16mmであり、従来例2は、屈曲部が無く、ビードフィラーゴム部材の最大厚さが10mmである。従来例3は、上記特許文献1に記載のタイヤのビード部の構成を採用した。すなわち、従来例3では、巻き上げ部がカーカス本体部に接触する形態である。
下記表1には、実施例1,2、比較例1、従来例1,2の仕様とその評価結果が示されている。表1では、タイヤ重量も指数で示している。指数の値が大きいほど軽量化されていることを示す。表1中のビード耐久性は、実施例1対比指数が85以上であれば実用上問題なく用いられる。
表1より明らかなように、屈曲部14cを有し、傾斜角度αが85度以上である実施例1,2は、傾斜角度αが80度の比較例1に比べて、ビード耐久性が高い。実施例2は、従来例1に比べてビード耐久性が低いが、この程度の低減は、実用上許容レベルである。これに対して、実施例1,2は、従来例1〜3に対して軽量化されている。
これより、屈曲部14cを有し、傾斜角度が85度以上90度以下であることが、ビード部の耐久性を維持しつつ、ビード部を軽量化した空気入りタイヤにとって必要である。
(実施例3〜6)
次に、図3に示す角度βを変化させたタイヤを作製した。
実施例3は角度βを30度、実施例4は角度βを25度、実施例5は角度を70度、実施例6は角度βを75度とした。また、実施例3〜6は、いずれも比R1/R2が0.95より大きく1.3より小さい。
評価は、実施例1,2、比較例1、従来例1,2と同様にビード耐久性およびタイヤ重量を用いた。評価における指数は、いずれも上記実施例1を100とした値である。
表2から、角度βが30度以上70度以下である実施例3,5が、実施例4,6に対してビード耐久性が優れていることから、角度βが30度以上70度以下であることが、ビード耐久性の点で好ましいことがわかる。
以上、本発明の空気入りタイヤについて詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されず、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々の改良や変更をしてもよいのはもちろんである。
10 重荷重用タイヤ
12 スチールベルト部材
14 カーカス部材
14a 巻き上げ部
14b カーカス本体部
14c 屈曲部
16 ビードコア
18 トレッドゴム部材
20 サイドゴム部材
22 ビードフィラーゴム部材
24 インナーライナゴム部材
26 リムクッションゴム部材
28 ビード補強材
29 ベルトエッジ補強材
32 ベルトエッジゴム部材
33 リムベース
34 リムフランジ

Claims (3)

  1. スチールコードからなるカーカス部材と、ビードコアを有し、前記カーカス部材が前記ビードコアにタイヤ幅方向内側から外側に巻き返された空気入りタイヤであって、
    ビードコアから巻き返された、前記カーカス部材のタイヤ幅方向外側部分を巻き上げ部といい、前記カーカス部材がビードコアから巻き返される前の、前記巻き上げ部よりもタイヤ幅方向内側に位置する前記カーカス部材の部分を本体部というとき、
    100kPaの空気圧の条件で正規リムに装着されたときのタイヤ断面において、
    前記カーカス部材の前記巻き上げ部がビードコアから離れる点における、タイヤ幅方向に対する傾斜角度が85度以上90度以下であり、
    前記巻き上げ部が前記ビードコアから離れる前記点から前記カーカス部材の端部に至る途中に、前記カーカス部材のタイヤ幅方向に対する傾斜角度が小さくなるように屈曲部が設けられ、前記屈曲部から前記端部に至る領域で、前記巻き上げ部は、前記カーカス部材の前記本体部から遠ざかるように設けられ
    前記カーカス部材のタイヤ幅方向最大位置と、前記ビードコアの中心からタイヤ幅方向外側に向かって15mm離れた位置との間のタイヤ幅方向の領域にあり、かつ、タイヤ径方向において、前記タイヤ幅方向最大位置より内側にある前記カーカス部材の形状を下方形状というとき、
    前記カーカス部材の前記下方形状を、前記タイヤ幅方向最大位置を通るタイヤ幅方向の直線上に中心が位置する円弧、あるいは、円弧と1つの直線で近似して、前記円弧の半径をR1とし、前記タイヤ幅方向最大幅位置よりタイヤ径方向外側にある前記カーカス部材の上方形状を、前記タイヤ幅方向最大位置を通るタイヤ幅方向の直線上に中心が位置する円弧で近似したときの半径をR2としたとき、比R1/R2が0.95より大きく1.3より小さい、ことを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. 前記屈曲部に最も近い前記本体部の点における前記カーカス部材の接線と、前記カーカス部材の端部における接線との間の角度が30〜70度であり、前記カーカス部材の端部における接線のタイヤ幅方向に対する傾斜角度が、前記本体部の点における接線のタイヤ幅方向に対する傾斜角度に比べて小さい、請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記屈曲部は、前記ビードコアの中心からタイヤ幅方向外側に向かって、5〜15mm離れたタイヤ幅方向の領域に位置する、請求項1または2に記載の空気入りタイヤ。
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