JP5560711B2 - 最適擬似ランダム系列決定方法、位置検出システム、位置検出方法、送信装置及び受信装置 - Google Patents

最適擬似ランダム系列決定方法、位置検出システム、位置検出方法、送信装置及び受信装置 Download PDF

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Description

本発明は、移動体から送出される超音波の所定位置までの伝搬時間を最適なM系列に基づき生成された電磁波信号と超音波信号を同時に送出することにより超音波の伝搬時間を測定して位置を検出する位置検出システムに関し、更に前記最適M系列を決定する方法に関する。
音波の伝搬時間を算出する一例が、特許文献1に記載されている。この従来の音波の伝搬時間算出方法は、送信波にM系列位相変調波を用い、送信機により送信されたM系列位相変調波を受信機により受信し、受信信号と送信信号との相関をマッチドフィルタでとり、マッチドフィルタの出力のピーク検出を行い、ピーク時刻により音波の伝搬時間を算出する。
さらに、送信波にM系列位相変調波を用いる場合に、送受信における音波の歪みによる相関ピークの誤検知を低減する方法の一例が、特許文献2に記載されている。この従来の方法は、送受信される音波の歪みにより生じる受信波の非M系列性を、M系列位相変調信号の位相が180度反転する位相反転部の直前半周期分の正弦波パルスの振幅をゼロとした信号を生成し、スピーカを駆動することにより、音波の歪みを低減し、非M系列性のため生じる副次的なピークを抑制する。
また、超音波の伝搬時間を測定し位置検出を行なう方法の一例が特許文献3に記載されている。この従来の超音波の伝搬時間を利用した位置検出方法は、電子ペンから一定周期で電磁波による測定開始の赤外線トリガ信号と各周期毎に同一波形の超音波信号とを同時に送信する。受信側はトリガ信号を受信した時点から、超音波信号を受信した時点までの時間を超音波の伝搬時間として測定し、その伝搬時間を利用して電子ペンの位置を特定する。
特許第3876370号 特開2002−286517 米国特許6118205
超音波信号は周囲の壁等から反射し伝搬距離の異なる複数の経路で受信側に到達することがあり得るため反射波が発生する。従来の超音波伝搬時間測定方法は、各送信周期とも同じ波形であるため、受信側がトリガ信号を受信後、超音波信号の直接波と反射波が重なった合成波を受信した場合に、両者を識別することが困難であるため直接波だけを正確に抽出することが不可能である。殊に、直接波と反射波の重なり具合によっては合成波の形状が変化してしまい最初の直接波の到達点を検出することが難しい。
また、M系列位相変調波を用いた従来の音波伝搬時間算出方法は、送受信による音波の歪みを低減する方法を加えても、残留振動が多い送信源を用いた場合に、音波の歪みを低減するには十分でなく、非M系列性のため生じる副次的な相関ピークを抑制することが難しいという問題点がある。その理由は、M系列位相変調信号の位相が180度反転する位相反転部の直前半周期分の正弦波パルスの振幅をゼロとした信号を生成し、送信源を駆動しても、残留振動が生じ、駆動信号による振動と干渉し非M系列性が残ってしまうためである。
本発明の目的は、容易に判別可能な相関ピークを発生するのに最適なM系列を決定する方法と、トリガ用電磁波信号およびこの最適M系列によりM系列化された超音波信号の両信号を同時に送信側から送出することにより、受信側が外乱環境下でも容易に検出できるピークを超音波到達時点に出現させる最適擬似ランダム系列決定方法、位置検出システム、位置検出方法、送信装置及び受信装置を提供することである。
本発明の最適擬似ランダム系列決定方法は、a)自己相関性の高い擬似ランダム系列を規定するデータに基づき生成された擬似ランダム系列のデータにより変調された超音波信号を送信側から送出するステップと、b)該超音波信号を受信側で受信し、超音波信号の擬似ランダム系列の超音波モデル波形を生成し、該超音波モデル波形と受信した超音波信号との間で相関処理を実行し相関波形を検出するステップと、c)異なる擬似ランダム系列のデータについてステップ(a)と(b)を繰り返し実行し、相関波形を複数検出し、超音波モデル波形と受信した超音波信号とが部分的に一致した際に各相関波形に現れる副次ピークのうち最小の副次ピークを検出し、該最小の副次ピークに対応する擬似ランダム系列のデータを最適な擬似ランダム系列のデータとして決定する。
本発明の第1の位置検出システムは、少なくとも1つの送信装置と、送信装置の位置を検出する受信装置とを含み、送信装置が、自己相関性の高い擬似ランダム系列のデータにより変調された第1の超音波信号を送信し、受信装置が、受信した第1の超音波信号の擬似ランダム系列の超音波モデル波形を生成し、第1の超音波信号の受信波形と生成した超音波モデル波形との間で相関値を求め、相関値の副次ピークが最小となる最適な擬似ランダム系列を規定するデータを決定して送信装置に割り当て、送信装置が、送信タイミングを表すトリガ信号と、受信装置から割り当てられた最適な擬似ランダム系列を規定するデータに基づき生成された擬似ランダム系列のデータにより変調された第2の超音波信号とを同時に送出し、受信装置が、受信した第2の超音波信号の受信波形と、第2の超音波信号の擬似ランダム系列の超音波モデル波形との間で相関処理を実行することにより超音波信号の到達時間を特定し、トリガ信号の到着時点と特定した到達時間とから超音波の伝搬時間を算出し、算出した超音波伝搬時間に基づいて、送信装置の位置を検出する。
本発明の第2の位置検出システムは、複数の送信装置と、送信装置の位置を検出する受信装置とを含み、送信装置が、自己相関性の高い擬似ランダム系列のデータにより変調された第1の超音波信号を送信し、受信装置が、受信した第1の超音波信号の擬似ランダム系列の超音波モデル波形を生成し、第1の超音波信号の受信波形と生成した超音波モデル波形との間で相関値を求め、相関値の副次ピークが小さいほうから複数の擬似ランダム系列を規定するデータを決定し、当該複数の擬似ランダム系列を規定するデータを複数の送信装置に割り当て、送信装置が、送信タイミングを表すトリガ信号と、受信装置から割り当てられた最適な擬似ランダム系列を規定するデータに基づき生成された擬似ランダム系列のデータにより変調された第2の超音波信号とを同時に送出し、受信装置が、受信した第2の超音波信号の受信波形と、第2の超音波信号の擬似ランダム系列の超音波モデル波形との間で相関処理を実行することにより超音波信号の到達時間を特定し、トリガ信号の到着時点と特定した到達時間とから超音波の伝搬時間を算出し、算出した超音波伝搬時間に基づいて、送信装置の位置を検出する。
本発明の第3の位置検出システムは、少なくとも1つの送信装置と、送信装置の位置を検出する受信装置とを含み、送信装置が、互いに異なる複数の自己相関性の高い擬似ランダム系列のデータにより変調された複数の第1の超音波信号を送信し、受信装置が、第1の超音波信号の擬似ランダム系列の超音波モデル波形を生成し、各超音波モデル波形と各第1の超音波信号の波形との間で相関処理を実行して相関値の副次ピークを検出し、全相関処理で検出された副次ピークのうち最小の副次ピークを発生した擬似ランダム系列のデータを最適擬似ランダム系列のデータとして決定して装置装置に割り当て、送信装置が、送信タイミングを表すトリガ信号と、受信装置から割り当てられた最適な擬似ランダム系列のデータにより変調された第2の超音波信号とを同時に送出し、受信装置が、受信した第2の超音波信号の受信波形と、第2の超音波信号の擬似ランダム系列の超音波モデル波形との間で相関値を算出し、算出した相関値の主ピークを検出し、トリガ信号を受信した時点と該主ピークの検出時点とから超音波伝搬時間を算出し、算出した超音波伝搬時間に基づいて、送信装置の位置を検出する。
本発明の第4の位置検出システムは、少なくとも1つの送信装置と、送信装置の位置を検出する受信装置とを含み、送信装置が、互いに異なる複数の自己相関性の高い擬似ランダム系列のデータにより変調された複数の第1の超音波信号を送出し、受信装置が、複数の第1の超音波信号の擬似ランダム系列の超音波モデル波形を生成し、各超音波モデル波形と各第1の超音波信号の波形との間で相関処理を実行して相関値の副次ピークを検出し、全相関処理で検出された副次ピークが小さいほうから複数の擬似ランダム系列のデータを決定し、当該複数の擬似ランダム系列のデータをそれぞれ異なる送信装置に割り当て、送信装置が、送信タイミングを表すトリガ信号と、割り当てられた擬似ランダム系列のデータにより変調された第2の超音波信号とを同時に送出し、受信装置が、受信した第2の超音波信号の受信波形と、第2の超音波信号の擬似ランダム系列の超音波モデル波形との間で相関値を算出し、算出した相関値の主ピークを検出し、トリガ信号を受信した時点と該主ピークの検出時点とから超音波伝搬時間を算出し、算出した超音波伝搬時間に基づいて、送信装置の位置を検出する。
本発明の第1の位置検出方法は、少なくとも1つの送信装置が、自己相関性の高い擬似ランダム系列のデータにより変調された第1の超音波信号を送信するステップを実行し、送信装置の位置を検出する受信装置が、受信した第1の超音波信号の擬似ランダム系列の超音波モデル波形を生成し、第1の超音波信号の受信波形と生成した超音波モデル波形との間で相関値を求め、相関値の副次ピークが最小となる最適な擬似ランダム系列を規定するデータを決定して送信装置に割り当てるステップを実行し、送信装置が、送信タイミングを表すトリガ信号と、受信装置から割り当てられた最適な擬似ランダム系列を規定するデータに基づき生成された擬似ランダム系列のデータにより変調された第2の超音波信号とを同時に送出するステップを実行し、受信装置が、受信した第2の超音波信号の受信波形と、第2の超音波信号の擬似ランダム系列の超音波モデル波形との間で相関処理を実行することにより超音波信号の到達時間を特定し、トリガ信号の到着時点と特定した到達時間とから超音波の伝搬時間を算出し、算出した超音波伝搬時間に基づいて、送信装置の位置を検出するステップを実行する。
本発明の第2の位置検出方法は、複数の送信装置が、自己相関性の高い擬似ランダム系列のデータにより変調された第1の超音波信号を送信するステップを実行し、送信装置の位置を検出する受信装置が、受信した第1の超音波信号の擬似ランダム系列の超音波モデル波形を生成し、第1の超音波信号の受信波形と生成した超音波モデル波形との間で相関値を求め、相関値の副次ピークが小さいほうから複数の擬似ランダム系列を規定するデータを決定し、当該複数の擬似ランダム系列を規定するデータを複数の送信装置に割り当てるステップを実行し、送信装置が、送信タイミングを表すトリガ信号と、受信装置から割り当てられた最適な擬似ランダム系列を規定するデータに基づき生成された擬似ランダム系列のデータにより変調された第2の超音波信号とを同時に送出するステップを実行し、受信装置が、受信した第2の超音波信号の受信波形と、第2の超音波信号の擬似ランダム系列の超音波モデル波形との間で相関処理を実行することにより超音波信号の到達時間を特定し、トリガ信号の到着時点と特定した到達時間とから超音波の伝搬時間を算出し、算出した超音波伝搬時間に基づいて、送信装置の位置を検出するステップを実行する。
本発明の第3の位置検出方法は、少なくとも1つの送信装置が、互いに異なる複数の自己相関性の高い擬似ランダム系列のデータにより変調された複数の第1の超音波信号を送出するステップを実行し、送信装置の位置を検出する受信装置が、第1の超音波信号の擬似ランダム系列の超音波モデル波形を生成し、各超音波モデル波形と各第1の超音波信号の波形との間で相関処理を実行して相関値の副次ピークを検出し、全相関処理で検出された副次ピークのうち最小の副次ピークを発生した擬似ランダム系列のデータを最適擬似ランダム系列のデータとして決定して装置装置に割り当てるステップを実行し、送信装置が、送信タイミングを表すトリガ信号と、受信装置から割り当てられた最適な擬似ランダム系列のデータにより変調された第2の超音波信号とを同時に送出するステップを実行し、受信装置が、受信した第2の超音波信号の受信波形と、第2の超音波信号の擬似ランダム系列の超音波モデル波形との間で相関値を算出し、算出した相関値の主ピークを検出し、トリガ信号を受信した時点と該主ピークの検出時点とから超音波伝搬時間を算出し、算出した超音波伝搬時間に基づいて、送信装置の位置を検出するステップを実行する。
本発明の第4の位置検出方法は、少なくとも1つの送信装置が、互いに異なる複数の自己相関性の高い擬似ランダム系列のデータにより変調された複数の第1の超音波信号を送出するステップを実行し、送信装置の位置を検出する受信装置が、複数の第1の超音波信号の擬似ランダム系列の超音波モデル波形を生成し、各超音波モデル波形と各第1の超音波信号の波形との間で相関処理を実行して相関値の副次ピークを検出し、全相関処理で検出された副次ピークが小さいほうから複数の擬似ランダム系列のデータを決定し、当該複数の擬似ランダム系列のデータをそれぞれ異なる送信装置に割り当てるステップを実行し、送信装置が、送信タイミングを表すトリガ信号と、割り当てられた擬似ランダム系列のデータにより変調された第2の超音波信号とを同時に送出するステップを実行し、受信装置が、受信した第2の超音波信号の受信波形と、第2の超音波信号の擬似ランダム系列の超音波モデル波形との間で相関値を算出し、算出した相関値の主ピークを検出し、トリガ信号を受信した時点と該主ピークの検出時点とから超音波伝搬時間を算出し、算出した超音波伝搬時間に基づいて、送信装置の位置を検出するステップを実行する。
本発明の第1の送信装置は、送信装置から送信される超音波信号を受信装置で受信し送信装置の位置を検出する位置検出システムの送信装置であって、自己相関性の高い擬似ランダム系列のデータにより変調された第1の超音波信号を送信すると共に、送信タイミングを表すトリガ信号と、受信装置から割り当てられた最適な擬似ランダム系列を規定するデータに基づき生成された擬似ランダム系列のデータにより変調された第2の超音波信号とを同時に送出する手段を含む。
本発明の第2の送信装置は、送信装置から送信される超音波信号を受信装置で受信し送信装置の位置を検出する位置検出システムの送信装置であって、互いに異なる複数の自己相関性の高い擬似ランダム系列のデータにより変調された複数の第1の超音波信号を送信すると共に、送信タイミングを表すトリガ信号と、受信装置から割り当てられた最適な擬似ランダム系列のデータにより変調された第2の超音波信号とを同時に送出する手段を含む。
本発明の第1の受信装置は、送信装置から送信される超音波信号を受信装置で受信し送信装置の位置を検出する位置検出システムの受信装置であって、送信装置から送信される自己相関性の高い擬似ランダム系列のデータにより変調された第1の超音波信号を受信し、受信した第1の超音波信号の擬似ランダム系列の超音波モデル波形を生成し、第1の超音波信号の受信波形と生成した超音波モデル波形との間で相関値を求め、相関値の副次ピークが最小となる最適な擬似ランダム系列を規定するデータを決定して送信装置に割り当てる手段と、送信装置から同時に送信される送信タイミングを表すトリガ信号と、受信装置から割り当てられた最適な擬似ランダム系列を規定するデータに基づき生成された擬似ランダム系列のデータにより変調された第2の超音波信号を受信し、受信した第2の超音波信号の受信波形と、第2の超音波信号の擬似ランダム系列の超音波モデル波形との間で相関処理を実行することにより超音波信号の到達時間を特定し、トリガ信号の到着時点と特定した到達時間とから超音波の伝搬時間を算出し、算出した超音波伝搬時間に基づいて、送信装置の位置を検出する手段とを含む。
本発明の第2の受信装置は、送信装置から送信される超音波信号を受信装置で受信し送信装置の位置を検出する位置検出システムの受信装置であって、複数の送信装置が送信する自己相関性の高い擬似ランダム系列のデータにより変調された第1の超音波信号を受信し、受信した第1の超音波信号の擬似ランダム系列の超音波モデル波形を生成し、第1の超音波信号の受信波形と生成した超音波モデル波形との間で相関値を求め、相関値の副次ピークが小さいほうから複数の擬似ランダム系列を規定するデータを決定し、当該複数の擬似ランダム系列を規定するデータを複数の送信装置に割り当てる手段と、送信装置から同時に送信される送信タイミングを表すトリガ信号と、受信装置から割り当てられた最適な擬似ランダム系列を規定するデータに基づき生成された擬似ランダム系列のデータにより変調された第2の超音波信号を受信し、受信した第2の超音波信号の受信波形と、第2の超音波信号の擬似ランダム系列の超音波モデル波形との間で相関処理を実行することにより超音波信号の到達時間を特定し、トリガ信号の到着時点と特定した到達時間とから超音波の伝搬時間を算出し、算出した超音波伝搬時間に基づいて、送信装置の位置を検出する手段とを含む。
本発明の第3の受信装置は、送信装置から送信される超音波信号を受信装置で受信し送信装置の位置を検出する位置検出システムの受信装置であって、少なくとも1つの送信装置から送信される互いに異なる複数の自己相関性の高い擬似ランダム系列のデータにより変調された複数の第1の超音波信号を受信し、受信した第1の超音波信号の擬似ランダム系列の超音波モデル波形を生成し、各超音波モデル波形と各第1の超音波信号の波形との間で相関処理を実行して相関値の副次ピークを検出し、全相関処理で検出された副次ピークのうち最小の副次ピークを発生した擬似ランダム系列のデータを最適擬似ランダム系列のデータとして決定して装置装置に割り当てる手段と、送信装置から同時に送信される送信タイミングを表すトリガ信号と、受信装置から割り当てられた最適な擬似ランダム系列のデータにより変調された第2の超音波信号を受信し、受信した第2の超音波信号の受信波形と、第2の超音波信号の擬似ランダム系列の超音波モデル波形との間で相関値を算出し、算出した相関値の主ピークを検出し、トリガ信号を受信した時点と該主ピークの検出時点とから超音波伝搬時間を算出し、算出した超音波伝搬時間に基づいて、送信装置の位置を検出する手段とを含む。
本発明の第4の受信装置は、送信装置から送信される超音波信号を受信装置で受信し送信装置の位置を検出する位置検出システムの受信装置であって、送信装置から送信される互いに異なる複数の自己相関性の高い擬似ランダム系列のデータにより変調された複数の第1の超音波信号を受信し、受信した複数の第1の超音波信号の擬似ランダム系列の超音波モデル波形を生成し、各超音波モデル波形と各第1の超音波信号の波形との間で相関処理を実行して相関値の副次ピークを検出し、全相関処理で検出された副次ピークが小さいほうから複数の擬似ランダム系列のデータを決定し、当該複数の擬似ランダム系列のデータをそれぞれ異なる送信装置に割り当てる手段と、送信装置から同時に送信される送信タイミングを表すトリガ信号と、割り当てられた擬似ランダム系列のデータにより変調された第2の超音波信号を受信し、受信した第2の超音波信号の受信波形と、第2の超音波信号の擬似ランダム系列の超音波モデル波形との間で相関値を算出し、算出した相関値の主ピークを検出し、トリガ信号を受信した時点と該主ピークの検出時点とから超音波伝搬時間を算出し、算出した超音波伝搬時間に基づいて、送信装置の位置を検出する手段とを含む。
本発明は相関値の主ピーク検出時点、即ち超音波到達時点周辺で受信した超音波波形が部分的にモデル波形と形状的に一致したことにより現れる相関値の副次ピーク成分が小さい擬似ランダム系列のデータにより変調された超音波信号を用いるため、反射波や雑音といった外乱環境下でも容易に検出可能なピークが超音波到達時点に現れる。
本発明の送信装置と受信装置の構成を示すブロック図。 1ビット当たり1周期を割り当てた位相変調方式により変調された超音波M系列データ。 直接波、反射波及び雑音が合成されたM系列化超音波受信波形。 M系列化超音波の直接波波形。 M系列化超音波の反射波波形。 雑音波形。 本発明の第1実施形態の送信装置の動作を示すフローチャート。 本発明の第1実施形態の受信装置の動作を示すフローチャート。 M系列探索モードにおいてM系列が「10010011010111」の場合の相関値波形。 M系列探索モードにおいてM系列が「00100110101111」の場合の相関値波形。 超音波伝搬時間測定モードにおける最適M系列モデル波形と最適M系列により位相変調された超音波波形との相関値波形。 1ビット当たり1周期で位相変調された基本周波数40kHzの超音波の帯域幅を示す図。 1ビット当たり2周期で位相変調された基本周波数40kHzの超音波の帯域幅を示す図。 1ビット当たり3周期で位相変調された基本周波数40kHzの超音波の帯域幅を示す図。 1ビット当たり2周期で位相変調されたM系列超音波の直接波とM系列モデル波形との相関値波形。 1ビット当たり3周期で位相変調されたM系列超音波の直接波とM系列モデル波形との相関値波形。 1ビット当たり3周期で位相変調されたM系列超音波の直接波と3周期遅れの反射波の合成波形とM系列モデル波形との相関値波形。 本発明の第2実施形態の送信装置の動作を示すフローチャート。 本発明の第2実施形態の受信装置の動作を示すフローチャート。
次に、本発明を実施するための第一の最良の形態について図1乃至19を参照して詳細に説明する。図1において、本発明の超音波伝搬時間測定システムは移動体としての電子ペン1に装着された送信装置2と、この送信装置から離れた所定の位置に設置された受信装置3から成る。本測定システムは超音波伝搬時間の測定に先立ち最適M系列の探索(以下、M系列探索モード)を行う。
送信装置2は制御回路101、M系列生成回路102、超音波駆動回路103、超音波送信器104、赤外線駆動回路105、赤外線送信器106とから構成される。M系列生成回路102が生成するM系列は特性多項式により生成される系列であり、特性多項式と初期条件を規定することにより得られる。なお、M系列の詳細は、例えば、柏木濶著「M系列とその応用」(1996年3月25日,昭晃堂)に記述されている。例えば、4次の特性多項式f(x) = x4 + x + 1により生成される系列長が15ビットであるデータ列を用いる。初期条件を変更することにより、データの並びが巡回的にシフトした15通りの異なるデータ列が得られる。
M系列探索モードにおいて、制御回路101は予め決められた特性多項式に基づくM系列の初期条件を決定し、この初期条件を一定の送信周期でM系列生成回路102と赤外線駆動回路105に伝達する。M系列生成手段102はこの初期条件に従い各送信周期毎に異なるM系列のコード化されたビット列を生成する。超音波駆動回路103はこのM系列データを超音波変調用の駆動信号として超音波送信器104に供給する。超音波送信器104はこの駆動信号を変調信号として超音波を変調しM系列変調された超音波信号を空間に送出する。好適実施例として超音波の変調に位相変調方式が使用される。一方、制御回路101はトリガ信号の生成を赤外線駆動回路105に指示し、続いて上述のM系列の初期条件をコード化した初期条件データを赤外線駆動回路105に供給する。超音波送信器104の送信タイミングに同期して、赤外線送信器106はこの赤外線駆動回路105の出力により駆動され赤外線を電子ペン1から空間に送出する。
後述の如くM系列探索モードにおいて最適なM系列が決定される。続く超音波伝搬時間測定モードにおいて、制御回路101は予め決められた特性多項式の最適M系列の初期条件を決定し、この初期条件をM系列生成回路102と赤外線駆動回路105に伝達する。
M系列生成手段102はこの初期条件に従い最適M系列データを生成する。超音波駆動回路103はこの最適M系列データを超音波変調用の駆動信号として超音波送信器104に供給する。超音波送信器104はこの駆動信号を変調信号として超音波を変調しM系列変調された超音波信号を空間に送出する。
図2はM系列によりコード化した一例として、M系列により位相変調された変調波の波形を示す。一定の周波数の超音波を15ビットのM系列「100010011010111」で位相変調された超音波信号の波形を示す。本波形は1ビット当たり基本波(例えば40kHz)の1周期を対応させて、0の場合は反転位相で、1の場合は同相で位相変調したもので変調波は基本波15周期分の長さとなっている。
一方、制御回路101はトリガ信号の生成を赤外線駆動回路105に指示し、続いて最適M系列の初期条件データを赤外線駆動回路105に供給する。
超音波送信器104の送信タイミングに同期して、赤外線送信器106はこの赤外線駆動回路105の出力により駆動され赤外線を電子ペン1から空間に送出する。
受信装置3は超音波受信器201、サンプリング回路202,赤外線受信器203,検出回路204,メモリ205とデータ処理回路206とから成る。
赤外線受信器203は電子ペン1からの赤外線信号を受信しこれを電気信号に変換する。検出回路204は赤外線受信器203の出力からトリガパルスを検出するとトリガパルスの到来時刻をメモリ205に格納し、次にM系列の初期条件データを検出しこれをメモリ205に格納する。
超音波受信器201は電子ペン1から送信された超音波信号を受信しこれをM系列コードの電気信号に変換する。サンプリング回路202は超音波受信器201の出力を一定のサンプリング間隔(ΔT)でサンプル化し、サンプル化された超音波の波形データを順次メモリ205に格納する。必要に応じて、ノイズ除去を目的にフィルタ処理を行う。
図3は15ビットM系列のデータ列「100010011010111」により位相変調された超音波を受信した波形である。サンプリング間隔(ΔT)を超音波の基本波周期の1/8としてメモリ205に格納された超音波の受信波形を示す。横軸は、赤外線トリガ信号を受信した時点を0とした時刻を示している。周波数が40kHzの超音波を使用した場合、超音波の基本周期は25μsecとなり、サンプリング間隔は3.125μsecとなる。メモリ205に格納された超音波の受信波形(図3)は送信された超音波の直接波(図4)や反射波(図5)、さらにノイズ(図6)が混合した合成波となる。
データ処理回路206はメモリ205にトリガパルス到来時刻を示すデータが格納されるとM系列の初期条件データを読み出し、この初期条件(必要に応じて更に特性多項式)に基づきM系列モデル波形を生成し、メモリ205に格納されている超音波受信波形との間で相関処理を行う。
M系列探索モードの時、赤外線信号と超音波信号が繰り返し電子ペンから送出される。その際送信毎に異なるM系列を使用される。各受信毎に超音波のM系列モデル波形との相関度を両者の形状が部分的に一致したとき生ずる複数の副次ピークから使用したM系列の最適度をチェックする。最大副次ピークの値が小さいM系列ほどの最適度が高く評価される。全M系列のうち最大副次ピークの値が最小のM系列を最適M系列として決定する。
超音波伝搬測定モードの時、最適M系列に基づき生成された赤外線信号と超音波信号が送出され相関処理が行われる。データ処理回路206は相関値の最初のピークを検出するとトリガパルス到来時刻からこのピークを検出した時点までの経過時間、即ち電子ペン1からの受信装置3に至る超音波信号の伝搬時間を算出する。
次に、本発明の第1実施形態における送信装置2の制御回路101を図7のフローチャートを参照し、次に受信装置3のデータ処理回路206の動作を図8のフローチャートを参照して説明する。
まず、図7において、M系列探索モードのとき制御回路101は互いに異なる複数のM系列から任意のM系列を選びこのM系列の初期条件を設定する(ステップ301)。M系列生成回路102はこの初期条件に基づきM系列データを生成し(ステップ302)、超音波駆動回路103に供給する。超音波駆動回路103はこのM系列データから超音波を変調するための駆動信号(変調信号)を生成する(ステップ303)。また、制御回路101はM系列初期条件を決定すると、トリガパルスとM系列初期条件データを赤外線駆動回路105に供給し赤外線駆動信号を生成する(ステップ304)。ステップ303と304で両駆動信号が生成されると、赤外線送信器106と超音波送信器104は赤外線駆動回路105と超音波駆動回路103の出力によりそれぞれ同時に駆動され赤外線とM系列により変調された超音波信号を電子ペン1から空間に送出する(ステップ305)。
ステップ305が実行されると制御回路101は判定ステップ306で全てのM系列初期条件をチェックしたか否かを判定する。全M系列の送信が終了していなければ制御回路101はステップ306からステップ301に戻り次のM系列の初期条件を設定する。従って、全M系列の送信が終了するまで、ステップ301から305が順次実行され、異なるM系列により変調された複数の超音波信号が順次送出される。そして、各超音波信号の送出と同時に、これらのM系列の初期条件とトリガパルスにより変調された複数の赤外線信号が順次送出される。図2に示す15ビットM系列で位相変調された超音波信号の場合、ステップ301から305の処理が15回繰り返され15種類のM系列データが試験される。
全M系列の送信が終了すると(ステップ306)、システムは超音波伝搬時間測定モードになる。制御回路101はペン動作が終了したか否かを確認し(ステップ307)、ペン動作中であれば、後述の如く、受信装置3が決定した最適M系列の初期条件が制御回路101に設定され(ステップ308)、ステップ302に戻り最適M系列データを生成し、ステップ303でトリガパルスと最適M系列初期条件データを赤外線駆動回路105により生成し、さらにステップ304で最適M系列化された超音波駆動信号を超音波駆動回路103おいて生成する。これらの駆動信号により、最適M系列化超音波信号とこれに対応する赤外線信号が同時に電子ペンから送出される(ステップ305)。システムが測定モードであるため次の判定ステップ306はYESとなり、ペン動作が終了するまで、制御回路101はステップ308,302,303,304,305を順次繰り返し実行する。
受信装置3において、データ処理回路206が図8のフローチャートを実行する前に、サンプリング回路202は超音波受信器201が受信した信号を一定のサンプリング間隔でサンプルし、サンプル化した超音波波形データをメモリ205に格納する。一方、検出回路204は赤外線受信器203が受信した信号からトリガ検出信号とM系列初期条件データを検出し、メモリ205に格納する。
データ処理回路206はステップ401でトリガ検出信号をメモリ205から読出すと、サンプリングカウンタの値「t」(サンプリング時刻)を「0」に設定し、ステップ402でM系列初期条件をメモリに格納されている初期条件に設定し、この初期条件に基づきM系列モデル波形を生成し、このモデル波形で超音波を各1ビットに割り当てられた該超音波の周期数に従い位相変調する(ステップ403)。データ処理回路206は、M系列探索中であればステップ404で相関開始時点(ts)を設定し、相関値算出ステップ405に進む。
ステップ405において、先ずN個のM系列超音波データがメモリ205から読出され、ステップ403で生成されたモデル波形との間で相関計算が実行され、数1に基づき相関値C(t)が算出されメモリに格納される。
Figure 0005560711
式1において、iは整数値でサンプリング時刻を変数であり、Nはモデル波形のサンプリング数、r(i)はサンプリング時刻iのモデル波形の値、f(i+t)はサンプリング時刻(i+t)の受信波形の値である。
相関処理開始から所定時間が経過したか否かがステップ406で判定され、経過していなければステップ407でサンプリング時刻tを単位量1だけ進ませステップ405に戻る。この相関計算は所定時間が経過するまで実行されメモリ205に複数の相関値が格納される。
相関開始から所定時間が経過すると、ステップ408でM系列探索中であるか否かが判定され、M系列探索中であればステップ409でメモリ205に格納されている相関値から最大の相関値(一次ピーク)を検出しその発生時点を超音波到達(相関終了)時点 (te)として設定する。ステップ410において、データ処理回路206は式2に基づき相関開始時点から相関終了時点の直前に至る期間、即ち、
Figure 0005560711
における最大の相関値を検出する。
Figure 0005560711
ここで、P(n)はあるM系列の初期条件nの超音波到達時点以前の期間(
Figure 0005560711
)の相関値C(t)の最大値を表す。この期間は到来した超音波の形状がモデル波形と部分的に一致する期間であり、この結果現れる相関値を副次ピークと称する。検出された最大副次ピークはメモリ205に格納される。
次に、メモリ205に格納された超音波データと全相関値はステップ411で消去され、次回到来する超音波データ、トリガ検出信号、M系列初期条件データを格納するための準備をする。
データ処理回路206はステップ412で全M系列の探索を終了したか否かを判定し、終了していなければステップ401に戻り、次の赤外線信号と超音波信号の到来を検出するためメモリ205を監視し、トリガ検出信号を読出す。全M系列の探索が終了していればデータ処理回路206はステップ413に進み、メモリ205に格納されている全副次ピークのうち最小副次ピークを検出し、これに対応するM系列を最適M系列として決定し、M系列探索モードを終了しステップ401に戻る。
図9は上記の超音波波形と図2の15ビットM系列モデル波形との相関値を示し、ステップ410において最大副次ピークがサンプリング時点“10”の付近で検出されたことを示す。
本発明の好適実施形態として、送信側の制御回路101では予めM系列の特性多項式を決定しておいて初期条件を選択するが、M系列のビット配列を変更せずに1ビットずつシフトするようにM系列を決定してもよい。図10は図2の15ビットM系列において1ビット分シフトした15ビットM系列のデータ列、即ち「000100110101111」により位相変調した超音波を用いた場合の相関値を示し最大副次ピークがサンプリング時点“12”付近で検出されたことを示す。図9と図10において、いずれもトリガパルスを受信した時点を0とし、サンプリング間隔は超音波の基本波周期の1/8である。送信装置2と受信装置3が一定距離に保たれている限り超音波到達時点における相関値ピーク(主ピーク)は同一のサンプリング時点“15”に現れる。
図9と図10の最大副次ピークを比較すると、図9の最大副次ピークのほうが小さいのでM系列「100010011010111」が最適M系列として決定される。また、これまでの説明では予め特定多項式を決定しておいて初期条件のみを変更していたが、特性多項式と初期条件の両方を変更してもよい。
更に、本発明の好適実施形態として、異なる複数のM系列に対応して複数の異なる符号(またはインデックス)を割り当て、これらの符号とそれぞれを対応するM系列の初期条件と特性多項式に関連付けしたマッピングテーブルを
受信側3に設ける。M系列探索モードの時、送信側2は1つのM系列を送信する際このM系列に割り当てられた符号(インデックス)を赤外線信号により送信し、受信側3は前記マッピングテーブルを参照し受信した符号に関連付けされたM系列初期条件と特性多項式を読出す。この方法により少ない情報量でM系列初期条件と特性多項式を受信側に伝達することができる。
上述のように決定された最適M系列の初期条件は送信装置2の制御回路101に設定され超音波伝搬時間測定モードで使用される。従って、送信装置2は設定された最適M系列に基づき赤外線信号と超音波信号を生成し受信装置3に送出する。
超音波伝搬時間測定モードにおいて、最適M系列の基づき生成された赤外線信号と超音波信号が送信装置2から送出され、データ処理回路206はステップ401でトリガ検出信号をメモリ205から読出し、ステップ402でM系列初期条件をメモリに格納されている最適M系列の初期条件に設定し、最適M系列モデル波形を生成する(ステップ403)。M系列探索モードでないためデータ処理回路206はステップ404を飛び越しステップ405に進み、前述のように1サンプル分のM系列超音波データをメモリ205から読出し、ステップ403で生成された最適モデル波形との間で相関計算を実行し、式(1)に基づき相関値C(t)を算出しメモリ205に格納する。所定時間が経過するまでデータ処理回路206はステップ405を実行し、ステップ406からステップ408に進む。既にM系列探索モードを終了しているのでステップ408はスキップされステップ414が実行される。
ステップ414においてデータ処理回路206は所定時間内に算出された全相関値から副次ピークの値より大きな所定値以上の相関値を選択、この中から先頭ピークを検出する。
図11は最適M系列モデル波形と最適M系列により位相変調された超音波の合成波との間で相関処理を行い、得られた相関値をプロットした図である。
先頭ピークが直接波のピークであり、次のピークが反射波のピークである。この例では、反射波のピークが一番大きいが、 先頭ピークが最大ピーク値に対し一定比率以上であればこれを直接波のピークとして認識することにより、反射波の影響を受けず直接波の到達時刻を確実に検出できる。
先頭ピークを検出した時点のサンプリング時刻(tf)を先頭ピーク検出時点として設定し(ステップ415)、超音波伝搬時間(tf
× ΔT)算出する(ステップ416)。次に、ステップ417で全てのデータをメモリ205から消去する。
送信装置2と受信装置3の間の距離は超音波伝搬時間と音速から算出される。また、受信装置3を複数設け各受信装置との距離を求め三角測量の原理で送信装置の位置を特定することができる。
送信側が電子ペンのように移動体の場合、送信装置2は引き続き最適M系列に基づき生成された赤外線信号と超音波信号を繰り返し送信する。そのため、データ処理回路206はステップ417からステップ401に戻り後続の信号を受信する。
上述の説明で、M系列のデータ1ビット当たり送信超音波の基本波1周期を対応させた位相変調を用いたが、基本波2周期、3周期、一般的にn周期を対応させた位相変調を用いることもできる。M系列データの1ビット当たり基本波1周期を対応させた位相変調波の送受信に必要な主たる帯域幅を1とすると、n周期を対応させた場合には、帯域幅は1/nとなる。基本波の周波数が40kHzとすると、必要な主たる帯域幅は、図12、図13、図14に図示するように、40kHzを中心にそれぞれ、1ビット当たり1周期で位相変調の場合は80kHz、2周期の位相変調の場合は40kHz、3周期の位相変調の場合は80/3=26.7kHzとなり、順により狭帯域となる。
図15は、15ビットM系列データ「100010011010111」により1ビット当たり基本波2周期を対応させて位相変調した場合の受信超音波波形と相関値波形を示す。2周期の場合、1ビット毎に2周期分同じ位相の波形が続くため、超音波到達点に現れる相関ピークの1周期前と1周期後にそれぞれピークP1とP2が現れる。受信波が理想的な正弦波であればピークP1とP2の大きさは、超音波到達点の最大相関ピークの大きさの1/2となる。
図16は、同じデータにより1ビット当たり基本波3周期を対応させて位相変調した場合の受信超音波波形と相関値波形を示す。3周期の場合も同様に、1ビット毎に3周期分同じ位相の波形が続くため、超音波到達点に現れる相関ピークの1周期前と1周期後にそれぞれピークP1とP2が、さらに2周期前と2周期後にそれぞれピークP3とP4が現れる。受信波が理想的な正弦波であればピークP1とP2の大きさは超音波到達点の最大相関ピークの大きさの2/3、ピークP3とP4の大きさは、最大相関ピークの1/3となる。一般的にn周期の場合、超音波到達点に現れる相関ピークのn周期前とn周期後までピークが現れ、その大きさは1周期前後から(n−1)周期前後の順に並べると(n−1)/n,(n−2)/n,…,1/nとなる。
図8のステップ410で副次ピークの最大値を検出する際、上述のピークを考慮して、M系列のデータ1ビットに基本波n周期を対応させて位相変調する場合、最大相関ピークの(n−1)周期以前の時間を指定することが好ましい。
また、殆ど減衰していない反射波が直接波の直後に受信される環境では、副次ピークが超音波到達点の最大相関ピークの(n−1)周期前までに現れるピークと重なって副次ピークの検出が困難になる可能性があるので、(n−1)周期以前の相関ピーク付近の副次ピークは小さいほうが望ましい。
1ビット当たり基本波3周期を対応させた位相変調の場合、副次ピーク検出ステップ410の処理は、最大相関値ピーク時点の24周期前から3周期前の副次ピークの最大値を各受信波から検出し、これらの副次ピーク最大値のうち最小値をとるM系列を決定する。図16に示すようにビット列「110101111000100」となるM系列をそれと定める。図17は、直接波到達点の3周期後に反射波を受信し、その結果波の同相が重なった区間は振幅が2倍になり逆相が重なった区間は振幅がゼロとなっている。
前述の第一実施形態では受信側3は最適M系列を決定すると送信側2は伝搬時間測定モードにおいて受信側が決定した最適M系列の初期条件を赤外線信号で受信側に伝達していた。
本発明の第二実施形態において受信側3は最適M系列を決定するとこれをデータ処理回路206に設定し、送信側2は伝搬時間測定モードにおいて受信側が決定した最適M系列を赤外線信号に含ませずトリガ信号のみとする。
これにより伝搬時間測定モードの情報量を削減することができる。
図18と図19はそれぞれ第二実施形態における送信装置2と受信装置3のフローチャートを示す。これらの図において図7と8と同じ機能を有するステップは同一の参照番号を付してあり、太枠のステップは追加されたステップを表す。
図18において、ステップ308で受信側が決定したM系列の初期条件を設定した後、制御回路101はステップ309に進み、最適M系列データを生成し、これに基づき超音波駆動信号を生成する(ステップ310)。次に、ステップ311でトリガ信号のみの赤外線駆動信号を生成し、ステップ312で超音波送信器と赤外線送信器とをそれぞれステップ310と311で生成支度同信号により駆動し、ペン動作チェックステップ307に戻る。
図19において、データ処理回路206はステップ413で全最大副次ピークから最小副次ピークを検出しこれに対応するM系列を最適M系列として決定すると、ステップ418に進みこの最適M系列の初期条件を設定し、ステップ419で最適M系列モデル波形を生成しメモリ205に格納する。
ステップ420でデータ処理回路206はメモリ205を監視しトリガ検出信号が書き込まれていればこれを読み出しサンプリングカウンタを0に設定し、最適M系列モデル波形をメモリ205から読出し、相関処理ステップ405に進む。データ処理回路206は相関処理を所定時間実行すると(ステップ404)、ステップ408を経由してステップ414に進み先頭ピークを検出を検出し、ステップ415,416を実行して超音波伝搬時間を算出する。メモリ205を消去した後データ処理回路206はステップ417からステップ420に戻り次ぎのデータがメモリ205に書き込まれていれば読出し相関処理を再び実行する。
上記の説明は1本の電子ペン使用に限定したものではなく、複数の電子ペン使用に適用できる。この場合、複数の電子ペン1に対し、電子ペン毎にそれぞれ異なるM系列を割り当てるようにする。あらかじめ、M系列探索モードにおいて、M系列の初期条件の取りうる値を電子ペン毎に重複なきように設定し、各電子ペンでM系列探索モードを実行する。
例えば、3本の電子ペンを使用することを想定した場合、15通りあるデータ列を5通りずつ3グループに分けて、各グループを3本の電子ペンそれぞれに割り当て、各電子ペンでは、割り当てられたグループのデータ列をとる初期条件のみを取り得るようにし、それぞれ最適M系列を決定する。もしくは、M系列探索モードにおいてM系列の初期条件毎に算出される副次ピークが小さいものから順に採用するようにしてもよい。
例えば、5本のペンに割り当てる場合、全15通りのデータ列のうち、副次ピークが小さいものから順に5通りのデータ列をそれぞれの電子ペンに割り当てる。また、赤外線送信器106から送信される赤外線信号は、電子ペン毎に識別可能な信号とする。受信装置2において、赤外線受信機203は、赤外線信号を受信し、検出回路204は赤外線受信機203の出力から各電子ペンに対応したトリガパルスを検出すると、トリガパルスの到達時刻をメモリ205に格納する。データ処理回路206では、超音波受信波形に対して、生成されたM系列のモデル波形により相関処理を行うと、該当する電子ペンの超音波到達時刻をM系列の相関値のピークとして検出できる。
なお、上記の説明で電子ペンを例に挙げたが、本発明はロボットなどの移動体にも適用できる。即ち、送信装置2と受信装置3をロボットに装着し、送信装置から周囲に超音波を送出し、対象物体からの反射波を受信装置で検出し、この反射波の往復伝搬時間を測定し、この伝搬時間から対象物までの距離を算出することでロボットが周囲の物体に衝突することを防ぐことができる。このような場合、受信装置は送信装置が超音波を送出したタイミングを直接知ることができるのでトリガパルスを空間に送出する必要はない。
また、これまでは、M系列による変調について述べたが、例えばGold系列のように、自己相関性が高く、他の系列との相互相関が低い擬似ランダム信号であれば、M系列に限定するものではない。
この出願は、2007年8月30日に出願された日本出願特願2007−224858と2008年7月22日に出願された日本出願特願2008−188274を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。

Claims (51)

  1. 少なくとも1つの送信装置と、前記送信装置の位置を検出する受信装置とを含み、
    前記送信装置が、自己相関性の高い擬似ランダム系列のデータにより変調された第1の超音波信号を送信し、
    前記受信装置が、受信した前記第1の超音波信号の擬似ランダム系列の超音波モデル波形を生成し、相関開始時点t を設定した上で、前記第1の超音波信号の受信波形と生成した前記超音波モデル波形との間で相関値を求め、最大相関値の発生時点を超音波到達時点t と設定し、前記相関値の期間t からt における副次ピークが最小となる最適な擬似ランダム系列を規定するデータを決定して前記送信装置に割り当て、
    前記送信装置が、送信タイミングを表すトリガ信号と、前記受信装置から割り当てられた最適な擬似ランダム系列を規定するデータに基づき生成された擬似ランダム系列のデータにより変調された第2の超音波信号とを同時に送出し、
    前記受信装置が、受信した第2の超音波信号の受信波形と、前記第2の超音波信号の擬似ランダム系列の超音波モデル波形との間で相関処理を実行して最大ピークを検出し、当該最大ピーク以前の期間t からt の範囲で検出されるピークのうち、最大ピーク値の一定比率以上である先頭のピーク検出時点を前記超音波信号の到達時間として検出し、前記トリガ信号の到着時点と特定した到達時間とから超音波の伝搬時間を算出し、算出した超音波伝搬時間に基づいて、前記送信装置の位置を検出することを特徴とする位置検出システム
  2. 複数の送信装置と、前記送信装置の位置を検出する受信装置とを含み、
    前記送信装置が、自己相関性の高い擬似ランダム系列のデータにより変調された第1の超音波信号を送信し、
    前記受信装置が、受信した前記第1の超音波信号の擬似ランダム系列の超音波モデル波形を生成し、相関開始時点t を設定した上で、前記第1の超音波信号の受信波形と生成した前記超音波モデル波形との間で相関値を求め、最大相関値の発生時点を超音波到達時点t と設定し、前記相関値の期間t からt における副次ピークが小さいほうから複数の擬似ランダム系列を規定するデータを決定し、当該複数の擬似ランダム系列を規定するデータを複数の前記送信装置に割り当て、
    前記送信装置が、送信タイミングを表すトリガ信号と、受信装置から割り当てられた最適な擬似ランダム系列を規定するデータに基づき生成された擬似ランダム系列のデータにより変調された第2の超音波信号とを同時に送出し、
    前記受信装置が、受信した第2の超音波信号の受信波形と、前記第2の超音波信号の擬似ランダム系列の超音波モデル波形との間で相関処理を実行して最大ピークを検出し、当該最大ピーク以前の期間t からt の範囲で検出されるピークのうち、最大ピーク値の一定比率以上である先頭のピーク検出時点を前記超音波信号の到達時間として検出し、前記トリガ信号の到着時点と特定した到達時間とから超音波の伝搬時間を算出し、算出した超音波伝搬時間に基づいて、前記送信装置の位置を検出することを特徴とする位置検出システム
  3. 前記受信装置が、複数の前記送信装置について、前記超音波伝搬時間の算出と、前記送信装置の位置の検出を繰り返し実行することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の位置検出システム
  4. 前記受信装置が、前記擬似ランダム系列を規定するデータに加え特性多項式を決定し、
    前記送信装置が、前記擬似ランダム系列を規定するデータおよび前記特性多項式とを用いて前記擬似ランダム系列のデータにより変調された超音波信号を生成することを特徴とする請求項1から請求項3の何れかに記載の位置検出システム
  5. 少なくとも1つの送信装置と、前記送信装置の位置を検出する受信装置とを含み、
    前記送信装置が、互いに異なる複数の自己相関性の高い擬似ランダム系列のデータにより変調された複数の第1の超音波信号を送信し、
    前記受信装置が、前記第1の超音波信号の擬似ランダム系列の超音波モデル波形を生成し、相関開始時点t を設定した上で、各超音波モデル波形と各第1の超音波信号の波形との間で相関値を求め、最大相関値の発生時点を超音波到達時点t と設定し、全相関処理で検出された、期間t からt における副次ピークのうち最小の副次ピークを発生した擬似ランダム系列のデータを最適擬似ランダム系列のデータとして決定して前記送信装置に割り当て、
    前記送信装置が、送信タイミングを表すトリガ信号と、受信装置から割り当てられた最適な擬似ランダム系列のデータにより変調された第2の超音波信号とを同時に送出し、
    前記受信装置が、受信した第2の超音波信号の受信波形と、前記第2の超音波信号の擬似ランダム系列の超音波モデル波形との間で相関処理を実行して最大ピークを検出し、当該最大ピーク以前の期間t からt の範囲で検出されるピークのうち、最大ピーク値の一定比率以上である先頭のピーク検出時点を前記超音波信号の到達時間として検出し、前記トリガ信号の到着時点と特定した到達時間とから超音波の伝搬時間を算出し、算出した超音波伝搬時間に基づいて、前記送信装置の位置を検出することを特徴とする位置検出システム
  6. 少なくとも1つの送信装置と、前記送信装置の位置を検出する受信装置とを含み、
    前記送信装置が、互いに異なる複数の自己相関性の高い擬似ランダム系列のデータにより変調された複数の第1の超音波信号を送出し、
    前記受信装置が、複数の第1の超音波信号の擬似ランダム系列の超音波モデル波形を生成し、相関開始時点t を設定した上で、各超音波モデル波形と各第1の超音波信号の波形との間で相関値を求め、最大相関値の発生時点を超音波到達時点t と設定し、全相関処理で検出された、期間t からt における副次ピークが小さいほうから複数の擬似ランダム系列のデータを決定し、当該複数の擬似ランダム系列のデータをそれぞれ異なる前記送信装置に割り当て、
    前記送信装置が、送信タイミングを表すトリガ信号と、割り当てられた擬似ランダム系列のデータにより変調された第2の超音波信号とを同時に送出し、
    前記受信装置が、受信した第2の超音波信号の受信波形と、前記第2の超音波信号の擬似ランダム系列の超音波モデル波形との間で処理を実行して最大ピークを検出し、当該最大ピーク以前の期間t からt の範囲で検出されるピークのうち、最大ピーク値の一定比率以上である先頭のピーク検出時点を前記超音波信号の到達時間として検出し、前記トリガ信号の到着時点と特定した到達時間とから超音波の伝搬時間を算出し、算出した超音波伝搬時間に基づいて、前記送信装置の位置を検出することを特徴とする位置検出システム
  7. 前記受信装置が、複数の前記送信装置について、前記超音波伝搬時間の算出と、前記送信装置の位置の検出を繰り返し実行することを特徴とする請求項5又は請求項6に記載の位置検出システム
  8. 前記受信装置が、前記各相関値の最大の副次ピークを検出し、全相関値の複数の最大副次ピークのうち最小値のピークを前記最小の副次ピークとして検出することを特徴とする請求項5に記載の位置検出システム
  9. 前記送信装置が、
    擬似ランダム系列を規定するデータを含む前記トリガ信号と、該擬似ランダム系列を規定するデータに基づき生成された擬似ランダム系列のデータにより変調された超音波信号を同時に送出し、
    前記受信装置が、受信したトリガ信号が含む擬似ランダム系列を規定するデータに基づき生成された擬似ランダム系列のデータにより変調された超音波信号の超音波モデル波形を生成し、該超音波モデル波形と受信した超音波信号との間で相関値を複数検出し、該複数の相関値から一次ピークの周辺に現れる最大の副次ピークを検出し、異なる擬似ランダム系列のデータについて前記副次ピークを複数求め、該複数の副次ピークのうち最小の副次ピークに対応する擬似ランダム系列のデータを前記最適擬似ランダム系列のデータとして決定することを特徴とする請求項5に記載の位置検出システム
  10. 前記送信装置が、送信周期毎に異なる擬似ランダム系列を規定するデータと送信周期毎に異なる特性多項式を表すデータを含む前記トリガ信号を送出し、
    前記受信装置が、受信した前記トリガ信号が含む擬似ランダム系列を規定するデータと特性多項式データとに基づき前記超音波モデル波形を生成することを特徴とする請求項5又は請求項6に記載の位置検出システム
  11. 前記送信装置が、送信周期毎に異なる符号を送出し、前記受信装置が、受信した符号を対応する擬似ランダム系列を規定するデータと特性多項式に変換することを特徴とする請求項10に記載の位置検出システム
  12. 前記擬似ランダム系列のデータを位相変調方式により前記超音波信号を変調することを特徴とする請求項5から請求項11の何れかに記載の位置検出システム
  13. 前記トリガ信号として赤外線を送信することを特徴とする請求項5から請求項12の何れかに記載の位置検出システム
  14. 前記送信装置が、移動体に設置されていることを特徴とする請求項1から請求項13の何れかに記載の位置検出システム
  15. 前記移動体が、電子ペンであることを特徴とする請求項14に記載の位置検出システム
  16. 前記移動体が、ロボットであることを特徴とする請求項14に記載の位置検出システム
  17. 前記送信装置が、前記擬似ランダム系列のデータの1ビットに超音波信号のn周期を割り当て該超音波信号を位相変調し、前記受信装置が、前記擬似ランダム系列のデータの1ビットに超音波信号のn周期を割り当て該超音波信号を位相変調して前記超音波モデル波形を生成し、前記相関値の主ピークの(n−1)周期前までに現れるピークから最大の副次ピークを検出することを特徴とする請求項5又は請求項6に記載の位置検出システム
  18. 前記擬似ランダム系列がM系列であることを特徴とする請求項1から請求項17の何れかに記載の位置検出システム
  19. 前記擬似ランダム系列がM系列であり、前記トリガ信号が含む前記擬似ランダム系列を規定するデータがM系列初期条件データであることを特徴とする請求項1から請求項17の何れかに記載の位置検出システム
  20. 少なくとも1つの送信装置が、自己相関性の高い擬似ランダム系列のデータにより変調された第1の超音波信号を送信するステップを実行し、
    前記送信装置の位置を検出する受信装置が、受信した前記第1の超音波信号の擬似ランダム系列の超音波モデル波形を生成し、相関開始時点t を設定した上で、前記第1の超音波信号の受信波形と生成した前記超音波モデル波形との間で相関値を求め、最大相関値の発生時点を超音波到達時点t と設定し、前記相関値の期間t からt 副次ピークが最小となる最適な擬似ランダム系列を規定するデータを決定して前記送信装置に割り当てるステップを実行し、
    前記送信装置が、送信タイミングを表すトリガ信号と、前記受信装置から割り当てられた最適な擬似ランダム系列を規定するデータに基づき生成された擬似ランダム系列のデータにより変調された第2の超音波信号とを同時に送出するステップを実行し、
    前記受信装置が、受信した第2の超音波信号の受信波形と、前記第2の超音波信号の擬似ランダム系列の超音波モデル波形との間で相関処理を実行して最大ピークを検出し、当該最大ピーク以前の期間t からt の範囲で検出されるピークのうち、最大ピーク値の一定比率以上である先頭のピーク検出時点を前記超音波信号の到達時間として検出し、前記トリガ信号の到着時点と特定した到達時間とから超音波の伝搬時間を算出し、算出した超音波伝搬時間に基づいて、前記送信装置の位置を検出するステップを実行することを特徴とする位置検出方法
  21. 複数の送信装置が、自己相関性の高い擬似ランダム系列のデータにより変調された第1の超音波信号を送信するステップを実行し、
    前記送信装置の位置を検出する受信装置が、受信した前記第1の超音波信号の擬似ランダム系列の超音波モデル波形を生成し、相関開始時点t を設定した上で、前記第1の超音波信号の受信波形と生成した前記超音波モデル波形との間で相関値を求め、最大相関値の発生時点を超音波到達時点t と設定し、前記相関値の期間t からt における副次ピークが小さいほうから複数の擬似ランダム系列を規定するデータを決定し、当該複数の擬似ランダム系列を規定するデータを複数の前記送信装置に割り当てるステップを実行し、
    前記送信装置が、送信タイミングを表すトリガ信号と、受信装置から割り当てられた最適な擬似ランダム系列を規定するデータに基づき生成された擬似ランダム系列のデータにより変調された第2の超音波信号とを同時に送出するステップを実行し、
    前記受信装置が、受信した第2の超音波信号の受信波形と、前記第2の超音波信号の擬似ランダム系列の超音波モデル波形との間で相関処理を実行して最大ピークを検出し、当該最大ピーク以前の期間t からt の範囲で検出されるピークのうち、最大ピーク値の一定比率以上である先頭のピーク検出時点を前記超音波信号の到達時間として検出し、前記トリガ信号の到着時点と特定した到達時間とから超音波の伝搬時間を算出し、算出した超音波伝搬時間に基づいて、前記送信装置の位置を検出するステップを実行することを特徴とする位置検出方法
  22. 前記受信装置が、複数の前記送信装置について、前記超音波伝搬時間の算出と、前記送信装置の位置の検出を繰り返し実行することを特徴とする請求項20又は請求項21に記載の位置検出方法
  23. 前記受信装置が、前記擬似ランダム系列を規定するデータに加え特性多項式を決定するステップを実行し、
    前記送信装置が、前記擬似ランダム系列を規定するデータおよび前記特性多項式とを用いて前記擬似ランダム系列のデータにより変調された超音波信号を生成するステップを実行することを特徴とする請求項20から請求項22の何れかに記載の位置検出方法
  24. 少なくとも1つの送信装置が、互いに異なる複数の自己相関性の高い擬似ランダム系列のデータにより変調された複数の第1の超音波信号を送出するステップを実行し、
    前記送信装置の位置を検出する受信装置が、前記第1の超音波信号の擬似ランダム系列の超音波モデル波形を生成し、相関開始時点t を設定した上で、各超音波モデル波形と各第1の超音波信号の波形との間で相関値を求め、最大相関値の発生時点を超音波到達時点t と設定し、全相関処理で検出された、期間t からt における副次ピークのうち最小の副次ピークを発生した擬似ランダム系列のデータを最適擬似ランダム系列のデータとして決定して前記送信装置に割り当てるステップを実行し、
    前記送信装置が、送信タイミングを表すトリガ信号と、受信装置から割り当てられた最適な擬似ランダム系列のデータにより変調された第2の超音波信号とを同時に送出するステップを実行し、
    前記受信装置が、受信した第2の超音波信号の受信波形と、前記第2の超音波信号の擬似ランダム系列の超音波モデル波形との間で処理を実行して最大ピークを検出し、当該最大ピーク以前の期間t からt の範囲で検出されるピークのうち、最大ピーク値の一定比率以上である先頭のピーク検出時点を前記超音波信号の到達時間として検出し、前記トリガ信号の到着時点と特定した到達時間とから超音波の伝搬時間を算出し、算出した超音波伝搬時間に基づいて、前記送信装置の位置を検出するステップを実行することを特徴とする位置検出方法
  25. 少なくとも1つの送信装置が、互いに異なる複数の自己相関性の高い擬似ランダム系列のデータにより変調された複数の第1の超音波信号を送出するステップを実行し、
    前記送信装置の位置を検出する受信装置が、複数の第1の超音波信号の擬似ランダム系列の超音波モデル波形を生成し、相関開始時点t を設定した上で、各超音波モデル波形と各第1の超音波信号の波形との間で相関値を求め、最大相関値の発生時点を超音波到達時点t と設定し、全相関処理で検出された、期間t からt における副次ピークが小さいほうから複数の擬似ランダム系列のデータを決定し、当該複数の擬似ランダム系列のデータをそれぞれ異なる前記送信装置に割り当てるステップを実行し、
    前記送信装置が、送信タイミングを表すトリガ信号と、割り当てられた擬似ランダム系列のデータにより変調された第2の超音波信号とを同時に送出するステップを実行し、
    前記受信装置が、受信した第2の超音波信号の受信波形と、前記第2の超音波信号の擬似ランダム系列の超音波モデル波形との間で処理を実行して最大ピークを検出し、当該最大ピーク以前の期間t からt の範囲で検出されるピークのうち、最大ピーク値の一定比率以上である先頭のピーク検出時点を前記超音波信号の到達時間として検出し、前記トリガ信号の到着時点と特定した到達時間とから超音波の伝搬時間を算出し、算出した超音波伝搬時間に基づいて、前記送信装置の位置を検出するステップを実行することを特徴とする位置検出方法
  26. 前記受信装置が、複数の前記送信装置について、前記超音波伝搬時間の算出と、前記送信装置の位置の検出を繰り返し実行することを特徴とする請求項24又は請求項25に記載の位置検出方法
  27. 前記受信装置が、前記各相関値の最大の副次ピークを検出し、全相関値の複数の最大副次ピークのうち最小値のピークを前記最小の副次ピークとして検出するステップを実行することを特徴とする請求項24に記載の位置検出方法
  28. 前記送信装置が、
    擬似ランダム系列を規定するデータを含む前記トリガ信号と、該擬似ランダム系列を規定するデータに基づき生成された擬似ランダム系列のデータにより変調された超音波信号を同時に送出するステップを実行し、
    前記受信装置が、受信したトリガ信号が含む擬似ランダム系列を規定するデータに基づき生成された擬似ランダム系列のデータにより変調された超音波信号の超音波モデル波形を生成し、該超音波モデル波形と受信した超音波信号との間で相関値を複数検出し、該複数の相関値から一次ピークの周辺に現れる最大の副次ピークを検出し、異なる擬似ランダム系列のデータについて前記副次ピークを複数求め、該複数の副次ピークのうち最小の副次ピークに対応する擬似ランダム系列のデータを前記最適擬似ランダム系列のデータとして決定するステップを実行することを特徴とする請求項24に記載の位置検出方法
  29. 前記送信装置が、送信周期毎に異なる擬似ランダム系列を規定するデータと送信周期毎に異なる特性多項式を表すデータを含む前記トリガ信号を送出するステップを実行し、
    前記受信装置が、受信した前記トリガ信号が含む擬似ランダム系列を規定するデータと特性多項式データとに基づき前記超音波モデル波形を生成するステップを実行することを特徴とする請求項24又は請求項25に記載の位置検出方法
  30. 前記送信装置が、送信周期毎に異なる符号を送出し、前記受信装置が、受信した符号を対応する擬似ランダム系列を規定するデータと特性多項式に変換するステップを実行することを特徴とする請求項29に記載の位置検出方法
  31. 前記擬似ランダム系列のデータを位相変調方式により前記超音波信号を変調することを特徴とする請求項24から請求項30の何れかに記載の位置検出方法
  32. 前記トリガ信号として赤外線を送信することを特徴とする請求項24から請求項31の何れかに記載の位置検出方法
  33. 前記送信装置が、移動体に設置されていることを特徴とする請求項20から請求項32の何れかに記載の位置検出方法
  34. 前記移動体が、電子ペンであることを特徴とする請求項33に記載の位置検出方法。
  35. 前記移動体が、ロボットであることを特徴とする請求項33に記載の位置検出方法
  36. 前記送信装置が、前記擬似ランダム系列のデータの1ビットに超音波信号のn周期を割り当て該超音波信号を位相変調し、前記受信装置が、前記擬似ランダム系列のデータの1ビットに超音波信号のn周期を割り当て該超音波信号を位相変調して前記超音波モデル波形を生成し、前記相関値の主ピークの(n−1)周期前までに現れるピークから最大の副次ピークを検出することを特徴とする請求項24又は請求項25に記載の位置検出方法
  37. 前記擬似ランダム系列がM系列であることを特徴とする請求項20から請求項36の何れかに記載の位置検出方法
  38. 前記擬似ランダム系列がM系列であり、前記トリガ信号が含む前記擬似ランダム系列を規定するデータがM系列初期条件データであることを特徴とする請求項20から請求項36の何れかに記載の位置検出方法
  39. 送信装置から送信される超音波信号を受信装置で受信し前記送信装置の位置を検出する位置検出システムの前記受信装置であって、
    前記送信装置から送信される自己相関性の高い擬似ランダム系列のデータにより変調された第1の超音波信号を受信し、受信した前記第1の超音波信号の擬似ランダム系列の超音波モデル波形を生成し、相関開始時点t を設定した上で、前記第1の超音波信号の受信波形と生成した前記超音波モデル波形との間で相関値を求め、最大相関値の発生時点を超音波到達時点t と設定し、前記相関値の期間t からt における副次ピークが最小となる最適な擬似ランダム系列を規定するデータを決定して前記送信装置に割り当てる手段と、
    前記送信装置から同時に送信される送信タイミングを表すトリガ信号と、前記受信装置から割り当てられた最適な擬似ランダム系列を規定するデータに基づき生成された擬似ランダム系列のデータにより変調された第2の超音波信号を受信し、受信した第2の超音波信号の受信波形と、前記第2の超音波信号の擬似ランダム系列の超音波モデル波形との間で相関処理を実行して最大ピークを検出し、当該最大ピーク以前の期間t からt の範囲で検出されるピークのうち、最大ピーク値の一定比率以上である先頭のピーク検出時点を前記超音波信号の到達時間として検出し、前記トリガ信号の到着時点と特定した到達時間とから超音波の伝搬時間を算出し、算出した超音波伝搬時間に基づいて、前記送信装置の位置を検出する手段と
    を含むことを特徴とする受信装置
  40. 送信装置から送信される超音波信号を受信装置で受信し前記送信装置の位置を検出する位置検出システムの前記受信装置であって、
    複数の前記送信装置が送信する自己相関性の高い擬似ランダム系列のデータにより変調された第1の超音波信号を受信し、受信した前記第1の超音波信号の擬似ランダム系列の超音波モデル波形を生成し、、相関開始時点t を設定した上で、前記第1の超音波信号の受信波形と生成した前記超音波モデル波形との間で相関値を求め、最大相関値の発生時点を超音波到達時点t と設定し、前記相関値の期間t からt における副次ピークが小さいほうから複数の擬似ランダム系列を規定するデータを決定し、当該複数の擬似ランダム系列を規定するデータを複数の前記送信装置に割り当てる手段と、
    前記送信装置から同時に送信される送信タイミングを表すトリガ信号と、受信装置から割り当てられた最適な擬似ランダム系列を規定するデータに基づき生成された擬似ランダム系列のデータにより変調された第2の超音波信号を受信し、受信した第2の超音波信号の受信波形と、前記第2の超音波信号の擬似ランダム系列の超音波モデル波形との間で相関処理を実行して最大ピークを検出し、当該最大ピーク以前の期間t からt の範囲で検出されるピークのうち、最大ピーク値の一定比率以上である先頭のピーク検出時点を前記超音波信号の到達時間として検出し、前記トリガ信号の到着時点と特定した到達時間とから超音波の伝搬時間を算出し、算出した超音波伝搬時間に基づいて、前記送信装置の位置を検出する手段と
    を含むことを特徴とする受信装置
  41. 複数の前記送信装置について、前記超音波伝搬時間の算出と、前記送信装置の位置の検出を繰り返し実行することを特徴とする請求項39又は請求項40に記載の受信装置
  42. 前記受信装置が、前記擬似ランダム系列を規定するデータに加え特性多項式を決定することを特徴とする請求項39から請求項41の何れかに記載の受信装置
  43. 送信装置から送信される超音波信号を受信装置で受信し前記送信装置の位置を検出する位置検出システムの前記受信装置であって、
    少なくとも1つの送信装置から送信される互いに異なる複数の自己相関性の高い擬似ランダム系列のデータにより変調された複数の第1の超音波信号を受信し、受信した前記第1の超音波信号の擬似ランダム系列の超音波モデル波形を生成し、相関開始時点t を設定した上で、各超音波モデル波形と各第1の超音波信号の波形との間で相関値を求め、最大相関値の発生時点を超音波到達時点t と設定し、全相関処理で検出された、期間t からt における副次ピークのうち最小の副次ピークを発生した擬似ランダム系列のデータを最適擬似ランダム系列のデータとして決定して前記送信装置に割り当てる手段と、
    前記送信装置から同時に送信される送信タイミングを表すトリガ信号と、受信装置から割り当てられた最適な擬似ランダム系列のデータにより変調された第2の超音波信号を受信し、受信した第2の超音波信号の受信波形と、前記第2の超音波信号の擬似ランダム系列の超音波モデル波形との間で相関処理を実行して最大ピークを検出し、当該最大ピーク以前の期間t からt の範囲で検出されるピークのうち、最大ピーク値の一定比率以上である先頭のピーク検出時点を前記超音波信号の到達時間として検出し、前記トリガ信号の到着時点と特定した到達時間とから超音波の伝搬時間を算出し、算出した超音波伝搬時間に基づいて、前記送信装置の位置を検出する手段と
    を含むことを特徴とする受信装置
  44. 送信装置から送信される超音波信号を受信装置で受信し前記送信装置の位置を検出する位置検出システムの前記受信装置であって、
    前記送信装置から送信される互いに異なる複数の自己相関性の高い擬似ランダム系列のデータにより変調された複数の第1の超音波信号を受信し、受信した複数の第1の超音波信号の擬似ランダム系列の超音波モデル波形を生成し、相関開始時点t を設定した上で、各超音波モデル波形と各第1の超音波信号の波形との間で相関値を求め、最大相関値の発生時点を超音波到達時点t と設定し、全相関処理で検出された、期間t からt における副次ピークが小さいほうから複数の擬似ランダム系列のデータを決定し、当該複数の擬似ランダム系列のデータをそれぞれ異なる前記送信装置に割り当てる手段と、
    前記送信装置から同時に送信される送信タイミングを表すトリガ信号と、割り当てられた擬似ランダム系列のデータにより変調された第2の超音波信号を受信し、受信した第2の超音波信号の受信波形と、前記第2の超音波信号の擬似ランダム系列の超音波モデル波形との間で相関処理を実行して最大ピークを検出し、当該最大ピーク以前の期間t からt の範囲で検出されるピークのうち、最大ピーク値の一定比率以上である先頭のピーク検出時点を前記超音波信号の到達時間として検出し、前記トリガ信号の到着時点と特定した到達時間とから超音波の伝搬時間を算出し、算出した超音波伝搬時間に基づいて、前記送信装置の位置を検出する手段と
    を含むことを特徴とする受信装置
  45. 複数の前記送信装置について、前記超音波伝搬時間の算出と、前記送信装置の位置の検出を繰り返し実行することを特徴とする請求項43又は請求項44に記載の受信装置
  46. 前記各相関値の最大の副次ピークを検出し、全相関値の複数の最大副次ピークのうち最小値のピークを前記最小の副次ピークとして検出することを特徴とする請求項43に記載の受信装置
  47. 前記送信装置から同時に送信される擬似ランダム系列を規定するデータを含む前記トリガ信号と、該擬似ランダム系列を規定するデータに基づき生成された擬似ランダム系列のデータにより変調された超音波信号を受信し、受信したトリガ信号が含む擬似ランダム系列を規定するデータに基づき生成された擬似ランダム系列のデータにより変調された超音波信号の超音波モデル波形を生成し、該超音波モデル波形と受信した超音波信号との間で相関値を複数検出し、該複数の相関値から一次ピークの周辺に現れる最大の副次ピークを検出し、異なる擬似ランダム系列のデータについて前記副次ピークを複数求め、該複数の副次ピークのうち最小の副次ピークに対応する擬似ランダム系列のデータを前記最適擬似ランダム系列のデータとして決定する手段を含むことを特徴とする請求項43に記載の受信装置
  48. 前記送信装置から送信周期毎に送信される、異なる擬似ランダム系列を規定するデータと送信周期毎に異なる特性多項式を表すデータを含む前記トリガ信号を受信し、受信した前記トリガ信号が含む擬似ランダム系列を規定するデータと特性多項式データとに基づき前記超音波モデル波形を生成することを特徴とする請求項43又は請求項44に記載の受信装置
  49. 前記擬似ランダム系列のデータの1ビットに超音波信号のn周期を割り当て該超音波信号を位相変調して前記超音波モデル波形を生成し、前記相関値の主ピークの(n−1)周期前までに現れるピークから最大の副次ピークを検出することを特徴とする請求項43又は請求項44に記載の受信装置
  50. 前記擬似ランダム系列がM系列であることを特徴とする請求項39から請求項49の何れかに記載の受信装置
  51. 前記擬似ランダム系列がM系列であり、前記トリガ信号が含む前記擬似ランダム系列を規定するデータがM系列初期条件データであることを特徴とする請求項39から請求項49の何れかに記載の受信装置
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