JP5559014B2 - 中間ストッパコントロール機構を備えたウインドレギュレータ - Google Patents

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Description

アウタパネルとインナパネルとの間に設けられたウインドレギュレータのリフトアームによって開閉されるウインドガラスを所定の位置以上に開けた状態で、スライドドアを開方向へ移動すると、中間ストッパ機構がこのスライドドアの開方向への移動を途中で止めるように構成されるスライドドアに設けられ、ケーブルを介して接続された前記中間ストッパ機構を前記ウインドガラスの開きに応じて駆動する中間ストッパコントロール機構を備えたウインドレギュレータに関する。
図12に示すように、スライドドア1には、アウタパネルとインナパネルとの間に設けられ、ウインドガラス3を昇降するウインドレギュレータ5と、該ウインドレギュレータ5により開閉されるウインドガラス3を所定の位置以上に開けた状態で、スライドドア1を開方向へ駆動すると、スライドドア1の開方向への移動を途中で止める中間ストッパ機構7と、ケーブル9を介して接続された中間ストッパ機構7をウインドガラス3の開きに応じて駆動する中間ストッパコントロール機構11とを有するものがある。
そして、中間ストッパ機構7はスライドドア1の外部に設けられ、中間ストッパコントロール機構11は、スライドドア1のインナパネルとアウタパネルとの間に設けられている。よって、一端部が中間ストッパコントロール機構11に接続されるケーブル9は、インナパネルに形成された開口からインナパネルとドアトリムとの間の空間に取り出され、インナパネルとドアトリムとの間の空間を配索され、他端部が中間ストッパ機構7に接続されるようになっている(例えば、特許文献1参照)。
特許第3931537号公報(図1、図5参照)
しかし、図12に示すような構成では、中間ストッパコントロール機構11は、スライドドア1のアウタパネルとインナパネルとの間に設けられているので、ケーブル9の組付性が悪い問題点がある。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、その課題は、ケーブルの組付性が良い中間ストッパコントロール機構を備えたウインドレギュレータを提供することにある。
課題を解決する請求項1に係る発明は、アウタパネルとインナパネルとの間に設けられたウインドレギュレータのリフトアームによって開閉されるウインドガラスを所定の位置以上に開けた状態で、スライドドアを開方向へ移動すると、中間ストッパ機構がこのスライドドアの開方向への移動を途中で止めるように構成されるスライドドアに設けられ、ケーブルを介して接続された前記中間ストッパ機構を前記ウインドガラスの開きに応じて駆動する中間ストッパコントロール機構を備えたウインドレギュレータであって、前記リフトアームの回転中心に設けられ、前記リフトアームと一体となって回転する回転軸と共に回転するカムと、該カムが係合するカム係合部を有し、前記カムの回転に従って回転し、回転端部側に前記ケーブルの一端が取り付けられるケーブル取付部を有するコントロールレバーと、を有し、前記コントロールレバーの前記ケーブル取付部は、前記インナパネルの車内側にあることを特徴とする中間ストッパコントロール機構を備えたウインドレギュレータである。
請求項2に係る発明は、前記コントロールレバーの回転軸は、前記インナパネルの車内側にあることを特徴とする請求項1記載の中間ストッパコントロール機構を備えたウインドレギュレータである。
請求項3に係る発明は、前記カムと、前記コントロールレバーのカム係合部は、前記インナパネルの車内側にあり、前記カムの回転軸と前記ウインドレギュレータの回転軸とが接続されることを特徴とする請求項2記載の中間ストッパコントロール機構を備えたウインドレギュレータである。
請求項4に係る発明は、前記カムの回転軸と、前記ウインドレギュレータの回転軸との接続構造は、一方の回転軸に形成され、前記一方の回転軸の軸芯と直交する平面での断面形状が非円形の凹部と、他方の回転軸に形成され、前記凹部に嵌合し、前記一方の回転軸と共に回転する凸部とからなることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の中間ストッパコントロール機構を備えたウインドレギュレータである。
請求項5に係る発明は、前記インナパネルの室内側に、前記コントロールレバーの回転軸を回転可能に支持するブラケットを設けたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の記載の中間ストッパコントロール機構を備えたウインドレギュレータである。
請求項6に係る発明は、前記ブラケットは、前記カムの回転軸を回転可能に支持することを特徴とする請求項5記載の中間ストッパコントロール機構を備えたウインドレギュレータである。
請求項1に係る発明によれば、前記リフトアームの回転中心に設けられ、前記リフトアームと一体となって回転する回転軸と共に回転するカムと、該カムが係合するカム係合部を有し、前記カムの回転に従って回転し、回転端部側に前記ケーブルの一端が取り付けられるケーブル取付部を有するコントロールレバーと、を有し、前記コントロールレバーの前記ケーブル取付部は、前記インナパネルの車内側にあることにより、ケーブルの組付性が良い。
請求項2に係る発明によれば、 前記コントロールレバーの回転軸は、前記インナパネルの車内側にあることにより、組付後、コントロールレバーの組換えをする時に組換えが容易である。
請求項3に係る発明によれば、 前記カムと、前記コントロールレバーのカム係合部は、前記インナパネルの車内側にあり、前記カムの回転軸と前記ウインドレギュレータの回転軸とが接続されることにより、インナパネルに開けられる穴が、前記カムの回転軸と前記ウインドレギュレータの回転軸との接続のための穴だけとなり、インナパネルの剛性が高くなる。
請求項4に係る発明によれば、前記カムの回転軸と、前記ウインドレギュレータの回転軸との接続構造は、一方の回転軸に形成され、前記一方の回転軸の軸芯と直交する平面での断面形状が非円形の凹部と、他方の回転軸に形成され、前記凹部に嵌合し、前記一方の回転軸と共に回転する凸部とからなることにより、カムの回転軸とウインドレギュレータの回転軸とが芯ずれなく接続できる。また、前記カムの回転軸と、前記ウインドレギュレータの回転軸とを軸方向に相対移動させるだけで、前記カムの回転軸と、前記ウインドレギュレータの回転軸との接続/分離ができるので、組付が容易である。
請求項5に係る発明によれば、前記インナパネルの室内側に設けられ、前記コントロールレバーの回転軸を回転可能に支持するブラケットを設けたことにより、コントロールレバーをユニット化することができ、コントロールレバーをインナパネルに容易に取り付けることができる。
請求項6に係る発明によれば、前記ブラケットは、前記カムの回転軸を回転可能に支持することにより、カムとコントロールレバーとをユニット化することができ、カムとコントロールレバーをとインナパネルに容易に取り付けることができる。
中間ストッパコントロール機構はの全体構成を説明する図である。 図1においてインナパネルを車内側(矢印I方向)から見た正面図である。 図1において矢印J方向からみた中間ストッパコントロール機構の分解斜視図である。 図1のカムとコントリールレバーとの作動を説明する図である。 図1のカムとコントリールレバーとの作動を説明する図である。 図1のカムとコントリールレバーとの作動を説明する図である。 図1のカムとコントリールレバーとの作動を説明する図である。 ウインドレギュレータの構成図である。 中間ストッパ機構、全開ストッパ機構の構成図である。 図9の中間ストッパ機構の作動を説明する図である。 図9の中間ストッパ機構の作動を説明する図である。 背景技術を説明する図である。
本発明は、スライドドアの中間ストッパコントロール機構に関するものであるが、ここでは、中間ストッパ機構、全開ストッパ機構、ウインドレギュレータ等についても、具体例を示し、詳細に説明する。
(ストッパ機構の全体構成)
図9において、51は車体側に設けられたロアレール、53,55はスライドドアに設けられ、ロアレール51に移動可能に係合するローラである。従って、スライドドアはロアレール51に案内されて、全閉位置と全開位置との間を移動可能となっている。
スライドドアの下部に設けられたベース61には、開方向へ移動するスライドドアを途中で止める中間ストッパ機構63と、全開位置でのスライドドアの移動を禁止する全開ストッパ機構65とが設けられている。尚、図9はスライドドアが 全閉位置にある状態を示している。
(中間ストッパ機構)
図9に示すように、車体側には、スライドドアが全閉位置と全開位置との間の所定の位置に移動した場合、中間ストッパ機構63が係合する中間ストライカ67が設けられている。一方、ベース61上には、中間ストライカ67に当接可能な第1のポール71が回転可能に設けられている。この第1のポール71は図示しない第1の付勢手段により、矢印D方向へ付勢されている。
又、ベース61上には、中間ストライカ67と当接できない状態の第1のポール71(図9に示す状態の第1のポール71)の突起部71aに対して係脱可能な突起部73aを有する第1のラッチ73が回転可能に設けられている。この第1のラッチ73は図示しない第2の付勢手段により、突起部73aが第1のポール71の突起部71aへ係合する方向(矢印E方向)へ付勢されている。
第1のラッチ73の突起部73aが第1のポール71の突起部71aへ係合していると、第1のポール71の矢印D方向への回転は禁止される。第1のラッチ73は後述する中間ストッパコントロール機構によって駆動されるケーブル75が接続されている。
ポール戻し部材としてのポール押し戻しピン68は、車体側に配置されている。ポール押し戻しピン68は、閉方向に移動中のスライドドア内の第1のポール71に当接し、第1のポール71を、中間ストライカ67に対して当接可能な位置から当接不能な位置に回転させるものである。又、ベース61に突設されたストッパピン77は、第1のラッチ73による規制が解かれた第1のポール71に当接し、第1のポール71をこの当接位置に停止させるものである。
(全開ストッパ機構)
スライドドアが全開位置へ移動した場合、全開ストッパ機構65が係合する全開ストライカ69は、車体側に設けられている。又、ベース61には、全開ストライカ69に係脱可能な係合溝81aが形成された第2のラッチ81が回転可能に設けられている。この第2のラッチ81は図示しない第3の付勢手段により、矢印F方向へ付勢されている。
ここで、図9に示す第2のラッチ81の位置は、全開ストライカ69と係合可能な位置であり、外部から拘束されていない状態での第2のラッチ81は、第3の付勢手段により、図9に示す位置に戻るように付勢されている。
又、ベース61上には、全開ストライカ69に係合し、回転した第2のラッチ81の突起部81bに対して係脱可能な突起部83aを有する第2のポール83が回転可能に設けられている。この第2のポール83は図示しない第4の付勢手段により、突起部83aが第2のラッチ81の突起部81bへ係合する方向(矢印G方向)へ付勢されている。
第2のポール83の突起部83aが第2のラッチ81の突起部81bへ係合していると、第2のラッチ81の矢印F方向への回転は禁止される。第2のポール83はインナハンドルやアウタハンドル等のドアハンドルによって駆動されるケーブル85が接続されている。
(ウインドレギュレータ)
ウインドレギュレータとしては、上下方向に回動可能に配置され、一方の回転端部でウインドガラスを昇降させ、他方の回転端部にはドリブンギヤが固着されたリフトアームを有するウインドレギュレータ、すなわち、図8に示すようなXアーム式のパワーウインドレギュレータ100を用いている。図8において、スライドドアのインナパネルの車外側の面に設けられたベース101には、ピン103が回転可能に設けられている。ピン103には、リフトアーム105の中間部が固着されている。
リフトアーム105の一方の回転端部には、ドリブンギヤ107が固着され、このドリブンギヤ107はベース101上に設けられたモータ109によって回転駆動されるようになっている。
リフトアーム105の他方の回転端部には、ローラ111が設けられ、このローラ111はウインドガラス113の下端部に取り付けられたリフトアームブラケット115に形成されたガイド117に移動可能に係合している。
ピン103には、イコライザアームブラケット123の一方の端部が回転可能に取り付けられている。このイコライザアームブラケット123の他方の端部側は、ドアインナパネルに固着されている。
リフトアーム105のピン103とローラ111との間には、リフトアーム105を貫通するピン119が回転可能に設けられ、ピン119の一方の端部には、リフトアームブラケット115方向へ延びる第1のイコライザアーム121が固着されている。
ピン119の他方の端部には、イコライザアームブラケット123方向へ延びる第2のイコライザアーム125が固着されている。従って、第1及び第2のイコライザアーム121,125はピン119を介して一体化されたアームとなっている。
第1のイコライザアーム121の先端部には、リフトアームブラケット115のガイド117に移動可能に係合したローラ131が、第2のイコライザアーム125の先端部には、イコライザアームブラケット123に形成されたガイド133に移動可能に係合したローラ135がそれぞれ設けられている。
このような構成のパワーウインドレギュレータ100では、モータ109を駆動すると、ドリブンギヤ107が固着されたリフトアーム105がピン103を中心に回転し、ウインドガラス113が昇降することになる。
(中間ストッパコントロール機構)
図1−図7を用いて説明する。図1は中間ストッパコントロール機構はの全体構成を説明する図、図2は図1においてインナパネルを車内側(矢印I方向)から見た正面図、図3は図1において矢印J方向からみた中間ストッパコントロール機構の分解斜視図、図4−図7は図1のカムとコントリールレバーとの作動を説明する図である。
図1に示すピン103は、パワーウインドレギュレータ100のベース101に回転可能に設けられ、リフトアームの105に固着され、リフトアーム105の回転軸として機能する。このピン103のインナパネル153側の端部は、内周面にセレーションが形成された接続部103aとなっている。
図1、図2に示すように、本実施の形態例の中間ストッパコントロール機構151は、スライドドアのインナパネル153の車内側の面に設けられる。
インナパネル153の車内側には、ブラケット155が配置される。ブラケット155には、インナパネル153に設けられた2つの穴154と対向する穴155aが形成されている。そして、穴155a、穴154を挿通し、穴154の裏側(インナパネル153の車外側の面)に設けられた図示しないウエルドナットに螺合するボルト152により、ブラケット155はインナパネル153に取り付けられている。
ブラケット155には、カム面161bを有するカム161がピン163を用いて設けられている。ピン163は、ブラケット側155側から断面形状が円形の小径部163aと、小径部より径が大きく、断面形状が略小判形の中径部163bと、中径部より径が大きく、周面にセレーションが形成され、中間ストッパコントロール機構のピン103の接続部103cに係脱可能な大径部163cとからなっている。ブラケット155には、ピン163の小径部163aが遊挿される穴155aが形成されている。また、カム161には、ピン163の中径部163bが嵌合可能で、一体となって回転可能な断面形状が略小判形の穴161aが形成されている。ブラケット155の車内側の面には、ブラケット155の穴155aより大きな形状の抜け止めプレート165が配置される。この抜け止めプレート165には、ピン163の小径部163aが挿通可能な穴165aが形成されている。そして、中径部163bがカム161の穴161aに嵌合し、ブラケット155の穴155aを挿通したピン163の小径部163aは、抜け止めプレート165の穴165aを挿通し、かしめられる。よって、抜け止めプレート165,カム161,ピン163は、ブラケット155に対して一体的に回転可能となっている。
インナパネル153には、パワーウインドレギュレータ100のベース101に回転可能に設けられたピン103と対向する穴153aが形成されている。また、ピン163がインナパネル153の穴153aと対向するように、中間ストッパコントロール機構151のブラケット155は、インナパネル153に取り付けられる。そして、パワーウインドレギュレータ100のリフトアーム105の回転軸であるピン103aの接続部103aに、中間ストッパコントロール機構のピン163の大径部163cが係合している。よって、カム161はパワーウインドレギュレータ100のピン103(回転軸)と共に回転することとなる。
ブラケット155には、カム161と隣接するようにコントロールレバー171が設けられる。コントロールレバー171の中間部には、穴171aが形成されている。そして、ピン173がこの穴171aを挿通し、更に、ブラケット155の穴155bを挿通し、かしめられることにより、コントロールレバー171はブラケット155に回転可能に取り付けられている。
コントロールレバー171の一方の回転端部側は、インナパネル153に向かう方向に略90度折曲し、カム161のカム面161bに当接可能なカム当接部171bが形成されている。コントロールレバー171の他方の回転端部側は、180度折り返され、ケーブル75のインナケーブル75aの先端に設けられたボール75bが係止されるケーブル取付部171cが形成されている。また、コントロールレバー171の穴171aとケーブル取付部171cとの間には、インナパネルより153より離れる方向に略90度折曲したスプリング係止部171dが形成されている。
ブラケット155には、インナパネル153からより離れる方向に略90度それぞれ折曲し、ケーブル75のアウタケーブル75cを係止するケーブル取付部155cと、スプリング係止部155dとが形成されている。
一端部側がブラケット155のスプリング係止部155dに、他端部側がコントロールレバー171のスプリング係止部171dに係止されたスプリング175により、コントロールレバー171は、カム当接部171bがカム161のカム面161bに当接する方向に付勢されている。
(中間ストッパコントロール機構、中間ストッパ機構の作動)
図4−図7、図9−図10を用いて、中間ストッパ機構63の作動を説明する。スライドドアが全閉位置にあり、ウインドガラス113が全閉状態にある時は、図4に示すように、カム161のカム面161bと、コントロールレバー171のカム当接部171bとは当接せず(上死点)、ケーブル75(インナケーブル75a)は引かれていない。
よって、図9に示すように、中間ストライカ67と当接できない位置まで回転した第1のポール71に、第1のラッチ73が第2の付勢手段の付勢力によって係合している。
ここで、ウインドガラス113を所定の位置に向かって下げると、リフトアーム105が回転し、カム161も回転する。そして、図5に示すように、カム161のカム面161bがコントロールレバー171のカム当接部171bに当接し、更に、図6,図7に示すようにカム161のカム面161bがコントロールレバー171のカム当接部171bを押して、コントロールレバー171を反時計方向に回転させる。コントロールレバー171が回転することにより、ケーブル75(インナケーブル75a)は引かれる。すると、図9に示すように、第1のラッチ73が第1のポール71から離脱する方向(図9の時計方向)に駆動され、ウインドガラス113が所定の位置を超えた時点で第1のポール71との係合が解除される。これにより、第1のポール71は、ポール押し戻しピン68の拘束がなくなれば、第1の付勢手段の付勢力により、ストッパピン77に当接するまで回転し、中間ストライカ67に当接可能な状態となる。
スライドドアの開方向への移動につれて、第1のポール71は、ポール押し戻しピン68から離れるため、ストッパピン77に当接するまで回転する。更に移動すると、図10に示すように、中間ストライカ67に当接し、中間ロック状態となる。これにより、スライドドアの移動が途中で禁止されることになる。
ここで、中間ロック状態を解除するには、スライドドアを閉方向へ移動させ、図9の位置まで戻す。これにより、車体側に設けられたポール押し戻しピン68に第1のポール71が押され、第1のポール71は矢印D方向と逆方向に回転し、再び第1のラッチ73が第1のポール71に係合し、中間ロック状態が解除される。
(全開ストッパ機構の作動)
図9〜図11を用いて、全開ストッパ機構65の作動を説明する。スライドドアが非全開状態では、第3の付勢手段の付勢力により第2のラッチ81は全開ストライカ69に係合可能な位置(図9及び図10の位置)にある。
スライドドアが全開方向に移動すると、第2のラッチ81の係合溝81aに全開ストライカ69が係合し、更に、第2のラッチ81が時計方向へ回転する。
第2のラッチ81が回転すると、図11に示すように、第4の付勢手段の付勢力により第2のポール83が第2のラッチ81に係合し、第2のラッチ81の矢印F方向への回転を禁止し、全開ロック状態となる。
全開ロック状態を解除するには、インサイドハンドルやアウトサイドハンドルを操作する。すると、ケーブル85が引き込まれ、第2のポール83の第2のラッチ81との係合が解除され、第2のラッチ81は、矢印F方向への回転が可能となり、全開ロック状態が解除される。このため、スライドドアを閉方向へ移動させることができる。
上記構成によれば、以下のような効果が得られる。
(1) コントロールレバー171のケーブル取付部171cは、インナパネル153の車内側にあることにより、ケーブル75の組付性が良い。
(2) コントロールレバ171ーの回転軸であるピン173は、インナパネル153の車内側にあることにより、組付後、コントロールレバ171ーの組換えをする時に組換えが容易である。
(3) カム161と、コントロールレバー171のカム当接部(カム係合部)171bは、インナパネル153の車内側にあり、カム161の回転軸であるピン163とパワーウインドレギュレータ100の回転軸であるピン103とが接続されることにより、インナパネル153に開けられる穴が、カム161の回転軸であるピン163とパワーウインドレギュレータ100の回転軸であるピン103との接続のための穴だけとなり、インナパネル153の剛性が高くなる。
(4) カム161の回転軸であるピン163と、パワーウインドレギュレータ100の回転軸であるピン103と接続構造は、ピン103aの内周面にセレーションが形成された接続部103aと、ピン163の周面にセレーションが形成された大径部163cとからなることにより、カム161の回転軸であるピン163とパワーウインドレギュレータの回転軸であるピン103とが芯ずれなく接続できる。また、カム161の回転軸であるピン163と、パワーウインドレギュレータ100の回転軸であるピン103とを軸方向に相対移動させるだけで、カム161の回転軸であるピン163と、パワーウインドレギュレータ100の回転軸であるピン103との接続/分離ができるので、組付が容易である。
(5) インナパネル153の室内側に設けられ、コントロールレバー171の回転軸であるピン173を回転可能に支持するブラケット155を設けたことにより、コントロールレバー171をユニット化することができ、コントロールレバー171をインナパネル153に容易に取り付けることができる。
(6) ブラケット155は、カム161の回転軸であるピン163を回転可能に支持することにより、カム161とコントロールレバー171とをユニット化することができ、カム161とコントロールレバー171をとインナパネル153に容易に取り付けることができる。
尚、本発明は、上記実施の形態に限定するものではない。上記実施の形態では、カム161の回転軸であるピン163と、パワーウインドレギュレータ100の回転軸であるピン103と接続構造は、ピン103aの内周面にセレーションが形成された接続部103aと、ピン163の周面にセレーションが形成された大径部163cとから構成したが、セレーションに限定するものではない。回転軸の軸芯と直交する平面での断面形状が非円形(例えば、十字形状、多角形、楕円形等)であればよい。更に、カム161側の回転軸に凸部、パワーウインドレギュレータ100側の回転軸に凹部を形成したが、逆に、カム161側の回転軸に凹部、パワーウインドレギュレータ100側の回転軸に凸部を形成してもよい。
また、カム161は板カムであったが、溝を有する確動カムであってもよい。確動カムにした場合、コントロールレバーを付勢するスプリングは、不要とすることができる。
75 ケーブル
153 インナパネル
155 ブラケット
161 カム
163 ピン
171 コントロールレバー
171c ケーブル取付部

Claims (6)

  1. アウタパネルとインナパネルとの間に設けられたウインドレギュレータのリフトアームによって開閉されるウインドガラスを所定の位置以上に開けた状態で、スライドドアを開方向へ移動すると、中間ストッパ機構がこのスライドドアの開方向への移動を途中で止めるように構成されるスライドドアに設けられ、ケーブルを介して接続された前記中間ストッパ機構を前記ウインドガラスの開きに応じて駆動する中間ストッパコントロール機構を備えたウインドレギュレータであって、
    前記リフトアームの回転中心に設けられ、前記リフトアームと一体となって回転する回転軸と共に回転するカムと、
    該カムが係合するカム係合部を有し、前記カムの回転に従って回転し、回転端部側に前記ケーブルの一端が取り付けられるケーブル取付部を有するコントロールレバーと、
    を有し、
    前記コントロールレバーの前記ケーブル取付部は、前記インナパネルの車内側にあることを特徴とする中間ストッパコントロール機構を備えたウインドレギュレータ。
  2. 前記コントロールレバーの回転軸は、
    前記インナパネルの車内側にあることを特徴とする請求項1記載の中間ストッパコントロール機構を備えたウインドレギュレータ。
  3. 前記カムと、前記コントロールレバーのカム係合部は、
    前記インナパネルの車内側にあり、
    前記カムの回転軸と前記ウインドレギュレータの回転軸とが接続されることを特徴とする請求項2記載の中間ストッパコントロール機構を備えたウインドレギュレータ。
  4. 前記カムの回転軸と、前記ウインドレギュレータの回転軸との接続構造は、
    一方の回転軸に形成され、前記一方の回転軸の軸芯と直交する平面での断面形状が非円形の凹部と、
    他方の回転軸に形成され、前記凹部に嵌合し、前記一方の回転軸と共に回転する凸部とからなることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の中間ストッパコントロール機構を備えたウインドレギュレータ。
  5. 前記インナパネルの室内側に、前記コントロールレバーの回転軸を回転可能に支持するブラケットを設けたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の記載の中間ストッパコントロール機構を備えたウインドレギュレータ。
  6. 前記ブラケットは、前記カムの回転軸を回転可能に支持することを特徴とする請求項5記載の中間ストッパコントロール機構を備えたウインドレギュレータ。
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