JP5558510B2 - ウェブロール、光学フィルム及びウェブロール製造方法 - Google Patents

ウェブロール、光学フィルム及びウェブロール製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、ウェブロール、光学フィルム及びウェブロール製造方法に関する。
ポリマーフィルムは、優れた光透過性や柔軟性を有し、軽量薄膜化が可能であるなどの特長から光学フィルム等として多岐に利用されている。中でも、セルロースアシレートなどを用いたセルロースエステル系フィルムは、写真感光用フィルムをはじめとして、近年市場が拡大している液晶表示装置の構成部材である偏光板の保護フィルムや位相差フィルム等の光学フィルムに用いられている。
ポリマーフィルムは、溶融製膜方法や溶液製膜方法等によって帯状に連続して製造される。このポリマーフィルムは、例えば円筒状の巻き芯にロール状に巻き取られて、フィルムロールとして保管され、輸送される。
図8に示すように、巻き芯2にポリマーフィルム3を巻き付ける際には、巻き芯2からフィルム3の先端3aが脱落することがないように、接合テープ4などによりフィルム先端3aを巻き芯2に固定する。接合テープ4は、支持体4aの両面に粘着層4b,4cが形成されている。そして粘着層4bを介して巻き芯2の外周面2aと接合テープ4が接合される。また、粘着層4cを介してフィルム先端部が巻き芯2に固定される。
このように、ポリマーフィルム3を巻き芯2にロール形態で巻き取ると、フィルム3の先端(切り口)3aに重なる位置に、いわゆる切り口写りと呼ばれる段差5が2巻き目以降のウェブ面に現れる。この段差5は、フィルム3等のウェブ種類や巻き取り条件にもよるが、巻き付け個所から100巻き目以上のところまで発生することもある。この段差5からなる切り口写りは、平滑な平面性が要求されるウェブ、例えば光学フィルムに対しては故障となって、大きなロスを生む。
このため、切り口写りを低減する方法が種々提案されている。例えば、特許文献1では、ウェブの幅方向の両側縁部に厚み出し加工されるナーリングの厚みを、巻き芯側から外周側にかけて漸減させて巻き取るようにしている。また、特許文献2では、円筒状巻き芯の両端外周部に、巻回されるフィルム厚みの1〜10倍の高さの凸状段部を形成している。また、特許文献3では、上記凸状段部に代えて、接合テープを円筒状巻き芯の両端外周部に貼り付けている。このように、中央部のウェブに対して半径方向に掛かる面圧が低くなるように、巻き芯の両端外周部に、凸状段差や接合テープを設けたり、ウェブの両側縁部にナーリングを設けたりすることにより、切り口写りの発生を抑えるようにしている。
特開平8−244035号公報 特開平9−58935号公報 特開2001−63876号公報
しかしながら、特許文献1のように、ナーリングの突出量を漸減させることは困難である他に、ナーリング装置が複雑になるなどの問題がある。また、特許文献2のように、両端外周面に段差部を設けるものでは、段差部にウェブ両側縁部を位置合せする必要がある。特許文献3では、巻き芯の両端部に接合テープを貼る必要がある他に、ウェブ両側縁部を位置合せする必要もあり、巻き付けに熟練を要するなどの問題がある。
本発明は、上記のような課題を解決するものであり、切り口写りの発生を抑えるようにしたウェブロール、光学フィルム及びウェブロール製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明のウェブロールは、巻き芯の外周面に帯状のウェブの先端部を接合部材により固定し、巻き芯にウェブを巻き取ってなるウェブロールであって、接合部材を、支持体と、支持体の一方の面に形成される巻き芯側粘着層と、支持体の他方の面に形成され、ウェブ先端部が被せられウェブ先端部を巻き芯に固定するウェブ側粘着層とから構成し、ウェブの先端からウェブ側粘着層の余白部を露出させた状態で、ウェブ側粘着層にウェブ先端部が接着され、該ウェブ先端部が巻き芯に固定され、余白部には弾性変形可能な緩衝材が配置されていることを特徴とする。
なお、緩衝材は、ウェブの厚みよりも厚く形成されて、ウェブの巻き取りによりウェブの厚み以下に変形する弾性部材から構成されていることが好ましい。ウェブの先端は、ウェブ幅方向基準線に対する傾斜角度θ1が−30°<θ1<30°の範囲内になるように切断されており、接合部材はウェブ先端に平行に巻き芯の外周面に貼り付けられることが好ましい。ウェブの厚みよりも厚く形成されて、ウェブの巻き取りによりウェブの厚み以下に変形する弾性部材から構成されていることが好ましい。ウェブの先端は、ウェブ幅方向基準線に対する傾斜角度θ1が−30°<θ1<30°の範囲内になるように切断されており、接合部材はウェブ先端に平行に巻き芯の外周面に貼り付けられることが好ましい。
接合部材の厚みをt1、ウェブ厚みをt0としたときに、(0.5×t0)≦t1≦(1.5×t0)であり、各粘着層の厚みをt2としたときに、(0.3×t1)≦t2≦(0.6×t1)であることが好ましい。
また、本発明の光学シートは、上記いずれかのウェブロールを用いてウェブをシート状に切断し、ウェブは光学フィルムであることを特徴とする。
本発明のウェブロール製造方法は、帯状のウェブを巻き芯に巻き取ってウェブロールを製造するウェブロール製造方法であって、帯状の支持体、支持体の一方の面に形成される第1粘着層、支持体の他方の面に形成される第2粘着層を有する接合部材を、第1粘着層を介して巻き芯に固定する接合部材貼り付け工程と、第2粘着層による余白部に、弾性変形可能な緩衝材を設ける緩衝材付与工程と、接合部材が貼り付けられた巻き芯をウェブ巻き取り位置にセットし、第2粘着層の一部をウェブ先端部が覆い、ウェブ先端に余白部及び緩衝材が位置するように、接合部材を介してウェブを巻き芯に固定するウェブ先端部固定工程と、巻き芯を回転させて該巻き芯にウェブを巻き取るウェブ巻き取り工程とを含むことを特徴とする。
なお、第2粘着層による余白部に、弾性変形可能な緩衝材を有することが好ましい。緩衝材は、ウェブの厚みよりも厚く形成されて、ウェブの巻き取りによりウェブの厚み以下に変形する弾性部材から構成されていることが好ましい。また、ウェブの先端を、ウェブ幅方向基準線に対する傾斜角度θ1が−30°<θ1<30°の範囲内になるように切断するウェブ切断工程を含み、接合部材貼り付け工程では、巻き芯の外周面に対して、ウェブ先端に平行になるように接合部材が貼り付けられることが好ましい。
本発明によれば、ウェブ先端から接合部材のウェブ側粘着層の余白部を露出させた状態で、ウェブ側粘着層にウェブ先端部を接着させ、接合部材を介してウェブ先端部を巻き芯に固定しているので、接合部材の各粘着層が弾性部材として作用する。このため、ウェブ先端に次のウェブが巻かれる場合に、接合部材が緩衝材として働き、次のウェブがウェブ先端に当たって切り口写りとなることが避けられる。
本発明のフィルムロール製造設備を示す概略図である。 巻き芯へのフィルム先端の取り付け状態を示す平面図である。 図2におけるIII −III線の断面を示す斜視図である。 フィルム先端部にフィルムが2回巻かれた状態の図2におけるIII −III線相当の断面図である。 本発明の第2実施形態の接合テープを用いた図2のIII −III線相当の断面を示す斜視図である。 同じくフィルム先端部にフィルムが2回巻かれた状態の図2におけるIII −III線相当の断面図である。 巻き芯へのフィルム先端の取り付け状態を示す本発明の第3実施形態の平面図である。 従来の接合テープによるフィルム先端の巻き芯への取り付け状態を示す断面図である。
図1に示すように、本発明のフィルムロール(ウェブロール)製造設備10は、フィルム製造ライン11、ナーリング装置12、巻取り装置13を有する。フィルム製造ライン11は、図示は省略したが、流延装置、テンタ、乾燥装置を順に有し、例えば溶液製膜方法により、帯状のポリマーフィルム15、例えばTAC(トリアセチルセルロース)フィルムを製造する。
ナーリング装置12は、フィルム製造ライン11と巻取り装置13との間に配置される。ナーリング装置12は、支持ローラ16と、ナーリングローラ17と、シフト部18,19とを有する。ナーリング付与時には、シフト部18,19によって支持ローラ16及びナーリングローラ17がニップ位置に移動し、ポリマーフィルム15の両側縁部(耳部)に、エンボス加工によってナーリング(図示せず)を形成する。
巻取り装置13は、ターレットアーム21を有し、巻取り軸22にセットされた巻き芯23にポリマーフィルム15を巻き取る。ターレットアーム21は図示しないアーム駆動部によって180度間欠回転し、巻き芯23を巻取り位置PS1と、巻き芯交換位置PS2とに選択的に切り換える。なお、ターレットアーム21の回転方向の中間位置には、ガイドアーム25が設けられており、ガイドアーム25の先端部にはガイドローラ26が取り付けられている。ガイドローラ26は、ターレットアーム21が回転しているときに、ポリマーフィルム15がターレットアーム21やアーム取付軸27に接触することがないように、ポリマーフィルム15を支持する。
巻取り軸22はターレットアーム21の先端部に設けられており、この巻取り軸22には巻き芯23がセットされる。巻取り位置PS1では、ガイドローラ28から送られてくるポリマーフィルム15を巻き芯23に巻き取る。また、巻き芯交換位置PS2では、一定長さのポリマーフィルム15を巻き取って一定量の例えば満巻きとなったフィルムロール29を巻き芯23と一緒に巻取り軸22から取り外し、この巻取り軸22には新たな空の巻き芯23がセットされ、巻き芯23の交換が行われる。
巻取り位置PS1で、所定の長さのポリマーフィルム15が巻き芯23に巻き取られて、フィルムロール29が満巻きに近い状態になると、ターレットアーム21が180度回転し、巻き芯交換位置PS2に満巻きに近いフィルムロール29を位置させる。また、巻取り位置PS1には空の新たな巻き芯23が位置決めされる。フィルムロール29が所定の長さとなると、図示しないフィルム切断装置が作動して、ポリマーフィルム15が切断される。フィルム切断装置14は、例えば、特開2005−89177号公報や、特開2008−230723号公報等に記載されているウェブ巻替え装置などが用いられる。切断された先行フィルムの後端部は巻き芯交換位置PS2にてフィルムロール29に巻き取られる。また、切断された後行フィルムの先端部は巻取り位置PS1にて空の巻き芯23に巻き取られる。
以下、同じように、巻き芯23にポリマーフィルム15が巻き取られることにより、連続して送られてくるポリマーフィルム15がフィルムロール29として、製品となる。このようにして得られたフィルムロール29は、ポリマーフィルム15が巻き戻されて必要なサイズに切断され、偏光板保護フィルムや位相差フィルムとして用いられる。また、ポリマーフィルム15に光学的異方性層、反射防止層、防眩機能層等が付与され、高機能フィルムとして用いられる。
図2に示すように、空の巻き芯23にはポリマーフィルム15の先端部15bを巻き芯23に固定するための帯状の接合テープ(接合部材)31が貼り付けられる。接合テープ31は、巻き芯外周面23aに巻き芯側粘着層(第1粘着層)31b(図3参照)によって貼り付けられる。
図3に示すように、接合テープ31は、PET(ポリエチレンテレフタレート)製の帯状支持体31aの一方の面(裏面)に巻き芯側粘着層31bが、他方の面(表面)にフィルム側粘着層(第2粘着層)31cが形成されている。支持体31aの厚みは10μm以上40μm以下であり、好ましくは10μm以上35μm以下で、より好ましくは10μm以上30μm以下である。巻き芯側粘着層31bは巻き芯23やポリマーフィルム15に粘着するものであれば良く、裏面の全面に形成されている。その厚みは10μm以上50μm以下であり、好ましくは10μm以上40μm以下で、より好ましくは20μm以上40μm以下である。
図2及び図3に示すように、フィルム側粘着層31cは、支持体31aの全面に形成されており、巻き芯側粘着層31bと同じ組成で同じ厚みで形成されるが、異なる組成や異なる厚みとしてもよい。フィルム側粘着層31cの形成面には、図示は省略したが、剥離テープが貼り付けられている。剥離テープは、巻き芯側粘着層31bにより巻き芯23に接合テープ31を貼り付けた後に、ポリマーフィルム15を巻き取る前に剥がされる。接合テープ31としては、例えば、日東電工製(型式:5601,5603,5605,5608,5610,5612)が用いられる。
図4に示すように、ポリマーフィルム15が巻き取られて、フィルム先端15aに次のフィルム15が重なると、接合テープ31の巻き芯側粘着層31b、フィルム側粘着層31cが緩衝材として作用する。したがって、図8に示す従来の接合テープによる接合方法に比べて、フィルム先端に重なる次のポリマーフィルムがゆるく湾曲した形状となり、従来のように極端な変形がないため、面写りを抑えることができる。
接合テープ31の貼り付けや、フィルム先端部15bの接合テープ31による接着は、人手によってもよく、またはフィルムカッタを有する貼り付け装置を用いてもよい。人手による場合には、巻取り装置13の直前に図示省略のフィルムリザーバを設ける。このフィルムリザーバにより、ポリマーフィルム15の切断や巻き芯23への固定に要する時間分のフィルムを一時的に貯留し、この貯留している間にフィルム15の切断及び巻き芯23への巻き付けを行う。また、自動で行う場合には、フィルム貼り付け装置を用いて、ポリマーフィルム15の切断と巻き芯23への固定とを行う。この場合には、巻き芯23上の接合テープ31を検出し、この検出タイミングに基づき、ポリマーフィルム15を切断し、切断したフィルム先端15aを余白部32に位置させて、フィルム先端部15bをフィルム側粘着層31cに接合する。
図7に示すように、フィルム幅方向基準線BL1に対するフィルム先端15aの傾斜角度θ1は、−30°<θ1<30°の範囲が好ましく、より好ましく−20°<θ1<20°の範囲であり、更に好ましくは−10°<θ1<10°の範囲である。傾斜角度θ1が0°に近くなるほど、フィルム先端15aにそれ以降に重なるフィルム面圧の影響による応力を小さくすることができ、これによって切り口写りを抑制することができるからである。
接合テープ31の厚みt1は、ポリマーフィルム15の厚みをt0としたときに、
(0.5×t0)≦t1≦(1.5×t0)が好ましい。また、前記各粘着層31b,31cの厚みをt2としたときに、(0.4×t1)≦t2≦(0.5×t1)であることが好ましい。接合テープ31の厚みt1が(0.5×t0)未満の場合に緩衝効果が小さくなり、また(1.5×t0)を超えると接合テープ写りが発生し、いずれも好ましくない。また、各粘着層31b,31cの厚みt2が、(0.4×t1)未満であると緩衝効果が小さくなり、(0.5×t1)に近づくほど緩衝効果が大きくなり、切口写りを抑制することができる。
なお、ポリマーフィルム15の幅は特に限定されるものではないが、600mm以上であることが好ましく、1400mm以上2500mm以下であることがより好ましい。また、ポリマーフィルム15の幅が2500mmよりも大きい場合にも効果がある。ポリマーフィルム15の厚さは、30μm以上200μm以下であることが好ましく、40μm以上150μm以下であることがより好ましく、40μm以上100μm以下であることがさらに好ましい。ポリマーフィルム15の長さは、2000m以上であることが好ましく、4000m以上8000m以下であることがより好ましい。また、フィルムロール29の巻取り半径は、450mm以上であることが好ましく、650mm以上920mm以下であることがより好ましい。
巻き芯23の筒心方向における接合テープ31の長さL2は特に限定されるものではないが、ポリマーフィルム15の幅W1を基準にしてL2=(W1−0)mm〜(W1−10)mmが好ましい。このような長さL2にすることにより、切り口写りをほぼフィルム全面にわたって抑制することができる。
ポリマーフィルム15の原料となるポリマーは、特に限定されない。溶液製膜方法では、例えば、セルロースアシレートや環状ポリオレフィン等が用いられる。溶融製膜方法では、例えば、セルロースアシレート、ラクトン環含有重合体、環状ポリオレフィン、ポリカーボネイト等が用いられる。なお、セルロースアシレートの詳細については、特開2005−104148号の[0140]段落から[0195]段落に記載されている。これらの記載も本発明にも適用することができる。また、溶剤及び可塑剤,劣化防止剤,紫外線吸収剤(UV剤),光学異方性コントロール剤,レターデーション制御剤,染料,マット剤,剥離剤,剥離促進剤などの添加剤についても、同じく特開2005−104148号の[0196]段落から[0516]段落に詳細に記載されている。
次に、図5及び図6を参照して本発明の第2実施形態について説明する。第2実施形態では、第1実施形態の回転方向前側の余白部分32に緩衝材40を配置した接合テープ41を用いている。なお、第1実施形態と同一構成部材には同一符号を付して重複した説明を省略している。緩衝材40は、ポリマーフィルム15の厚みよりも高く、弾性変形によってポリマーフィルム15の厚み以下になるものが好ましく用いられる。緩衝材40としては弾性変形が可能であり、ポリマーフィルム15に対して接触による悪影響を与えるものでなければ、特に材質などは限定されない。例えば、日東電工製(型式:5606、5608)、寺岡製作所製(NO.7075)、テサ社製(NO.4980)等が好ましく用いられる。
第2実施形態では、緩衝材40が余白部32から上方に突出した形状で取り付けられているため、この緩衝材40の端縁40aにフィルム先端15aを押し当てることにより、接合の際の位置合せが容易になる。また、フィルム15の巻取りによって、フィルム先端15aに次のフィルム15が重ね合わされても、緩衝材40の弾発力により次のフィルム15が押し戻されるため、従来のようなフィルム15への極度な曲げ変形が無くなり、フィルム先端15aに次のフィルム15が押し当てられることに起因する切り口写りの発生が抑えられる。緩衝材40は、帯板状に形成されるが、断面形状は矩形に限定されるものではなく、半円状、台形状、その他の任意形状にしてもよい。
図7に示すように、第3実施形態では、ポリマーフィルム15の先端15aをフィルム幅方向基準線BL1に対して傾斜角度θ1を16°としたものである。この場合には、フィルム先端15aの傾斜角度θ1に合せて、接合テープ31も同じ傾斜角度θ1で巻き芯23に貼り付ける。また、フィルム先端15aが傾斜角度θ1を持って形成される場合に、第2実施形態の接合テープでも第3実施形態と同じように傾斜させて用いる。
上記各実施形態では、ポリマーフィルム15をロール形態に巻き取ったフィルムロール29の製造方法について説明したが、ポリマーフィルム15に限らず、面写りが問題となる他の各種ウェブに対して本発明を実施することができる。また、上記各実施形態では接合テープ31を用いてポリマーフィルム15を巻き芯23に接着するようにしたが、接合テープ31に代えて、接着剤によりフィルムを巻き芯に接着してもよい。
次に、本発明の効果の有無を確認するために、以下の実験を行った。図1に示すフィルムロール製造設備10において、長さが5000m、幅が1500mm、厚みが80μmのTACによるフィルムロール29を製造した。実施例1は、図2及び図3に示す接合テープ31を用い、図4に示すようにフィルム先端15aを貼り付けた時のものである。実施例2は図5及び図6に示す接合テープを用いた以外は実施例1と同じ条件とした。実施例3は図7に示すフィルム先端傾斜角度θ1を16°とし、これに合せて接合テープをフィルム先端と平行に巻き芯23に貼り付けた以外は実施例1と同じ条件とした。実施例4は実施例3のフィルム先端傾斜角度θ1を20°とした以外は実施例3と同じにした。実施例5は実施例3のフィルム先端傾斜角度θ1を25°とした以外は実施例3と同じにした。同じく実施例5は実施例3のフィルム先端傾斜角度θ1を30°とした以外は実施例3と同じにした。比較例1は、図8に示す従来方式での接合テープ4を用いてフィルム先端15aを巻き芯23に取り付けた以外は、実施例1と同じ条件とした。比較例2は、比較例1のものに対して、フィルム先端傾斜角を30°とした以外は実施例1と同じ条件とした。
巻取り時のその他の制御条件等は以下の通りである。フィルム15にかける張力を100N/フィルム幅、フィルム走行速度を60m/min、巻き芯23の径を169mmとして、図1に示すフィルム製造ライン11にて、フィルムロール29を製造した。
以上の方法で、巻き取られたフィルムロール29を、25℃、65%RHの環境下で30日間、保管する。次に、30日が経過したフィルムロール29を図示しない巻取り機にセットして、巻替えする。この巻替えによる巻き返しによって、フィルムロール29の巻芯近くに巻き取られていたフィルム先端部を観察可能にする。次に、このフィルム先端部に対して、切り口写りが消失する長さを求める評価試験を行った。評価試験では、黒布が覆われたテーブル上に、フィルム先端部を静置する。次に、蛍光灯の光を上からフィルム面に照射する。その反射光で切り口写りがあるか否かを肉眼で評価する。そして、巻き芯付近の切り口写りが消失する長さを求めた。
各10個のフィルムロール29を製造したところ、比較例1,2のものに対して、各実施例1〜6では、下記の表1から明らかなように、切り口写りがNGとなる巻き芯部からの長さL3が1/10〜1/2以下に低減し、切り口故障が改善されていることが判る。なお、切り口写りがNGレベルは限度見本(良品または不良品となる品質の限度を示した見本)を基準とした。また、フィルム先端部の切断線を幅方向基準線BL1に対して傾斜角度θ1を16°として傾けた実施例3では、その他の条件が同じである実施例1の評価結果が10mに対して40mと長くなっている。さらに、傾斜角度θ1を20°、25°、30°と上げた実施例4〜6では、傾斜角度θ1が増すほどに切り口写りがNGとなる長さL3が長くなっていくことが判り、傾斜角度θ1は0°に近いほど、好ましいことが判る。
Figure 0005558510
なお、表1における評価の(◎)は、巻き芯部からの切り口写りNGとなるフィルム長さL3が10m未満であり、切り口写りが良好であることを意味する。(○)は、同じく長さL3が10m以上40m未満であり、切り口写りがやや弱く発生するがOKであることを意味する。(△)は、同じく長さL3が40m以上60m未満であり、切り口写りが発生するが実用上問題ないレベルであることを意味する。(×)は、同じく長さL3が60m以上であり、製品ロスが大きくNGであることを意味する。
10 フィルムロール製造設備
11 フィルム製造ライン
12 ナーリング装置
13 巻取り装置
15 ポリマーフィルム
23 巻き芯
31 接合テープ
31a 支持体
31b 巻き芯側粘着層
31c フィルム側粘着層
40 緩衝材
41 接合テープ

Claims (7)

  1. 巻き芯の外周面に帯状のウェブの先端部を接合部材により固定し、前記巻き芯に前記ウェブを巻き取ってなるウェブロールであって、
    前記接合部材を、
    支持体と、
    前記支持体の一方の面に形成される巻き芯側粘着層と、
    前記支持体の他方の面に形成され、前記ウェブ先端部が被せられ前記ウェブ先端部を前記巻き芯に固定するウェブ側粘着層と
    から構成し、
    前記ウェブの先端から前記ウェブ側粘着層の余白部を露出させた状態で、前記ウェブ側粘着層に前記ウェブ先端部が接着され、該ウェブ先端部が巻き芯に固定され、
    前記余白部には弾性変形可能な緩衝材が配置されて
    いることを特徴とするウェブロール。
  2. 前記緩衝材は、前記ウェブの厚みよりも厚く形成されて、ウェブの巻き取りによりウェブの厚み以下に変形する弾性部材から構成されていることを特徴とする請求項1記載のウェブロール。
  3. 前記ウェブの先端は、ウェブ幅方向基準線に対する傾斜角度θ1が−30°<θ1<30°の範囲内になるように切断されており、
    前記接合部材は前記ウェブ先端に平行に貼り付けられることを特徴とする請求項1または2記載のウェブロール。
  4. 請求項1から3いずれか1項記載のウェブロールを用いて該ウェブをシート状に切断し、前記ウェブは光学フィルムであることを特徴とする光学フィルム。
  5. 帯状のウェブを巻き芯に巻き取ってウェブロールを製造するウェブロール製造方法において、
    帯状の支持体、前記支持体の一方の面に形成される第1粘着層、前記支持体の他方の面に形成される第2粘着層を有する接合部材を、前記第1粘着層を介して前記巻き芯に固定する接合部材貼り付け工程と、
    前記第2粘着層による余白部に、弾性変形可能な緩衝材を設ける緩衝材付与工程と、
    前記接合部材が貼り付けられた前記巻き芯をウェブ巻き取り位置にセットし、前記第2粘着層の一部をウェブ先端部が覆い、ウェブ先端に前記余白部及び緩衝材が位置するように、前記接合部材を介して前記ウェブを前記巻き芯に固定するウェブ先端部固定工程と、
    前記巻き芯を回転させて該巻き芯に前記ウェブを巻き取るウェブ巻き取り工程とを含むことを特徴とするウェブロール製造方法。
  6. 前記緩衝材は、前記ウェブの厚みよりも厚く形成されて、ウェブの巻き取りによりウェブの厚み以下に変形する弾性部材から構成されていることを特徴とする請求項5記載のウェブロール製造方法。
  7. 前記ウェブの先端を、ウェブ幅方向基準線に対する傾斜角度θ1が−30°<θ1<30°の範囲内になるように切断するウェブ切断工程を含み、
    前記接合部材貼り付け工程では、前記巻き芯の外周面に対して、前記ウェブ先端に平行になるように前記接合部材が貼り付けられることを特徴とする請求項5または6記載のウェブロール製造方法。
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