JPH0718688Y2 - シ−ト材用巻芯 - Google Patents

シ−ト材用巻芯

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JPH0718688Y2
JPH0718688Y2 JP1986132216U JP13221686U JPH0718688Y2 JP H0718688 Y2 JPH0718688 Y2 JP H0718688Y2 JP 1986132216 U JP1986132216 U JP 1986132216U JP 13221686 U JP13221686 U JP 13221686U JP H0718688 Y2 JPH0718688 Y2 JP H0718688Y2
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core
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 この考案は磁気テープ用プラスチック・フイルムや、ア
ルミニウム箔等の金属箔や、紙や、シート状フィルタな
どを巻取る巻芯に関する。
この明細書において、「シート材」という語には、金
属、紙、合成樹脂またはこれらの複合材料等からなり、
巻取品として扱いうるものすべてを含むものとする。
従来技術とその問題点 従来、この種の巻芯(21)としては、第4図に示すよう
に、全体が円筒状に形成されかつ周壁(21a)外周面
に、軸線方向と平行となるように感圧性接着剤層(22)
が全長にわたって設けられたものが用いられていた。と
ころが、このような巻芯(21)においてシート材(S)
を巻取った場合、第4図を見ればわかるように、巻取品
におけるシート材(S)の巻取り開始端部が存在する部
分に、段部(24)が生じ、この部分でシート材(S)が
変形する。そして、シート材(S)を巻芯(21)から巻
戻してもそのくせが戻り、巻戻されたシート材(S)に
塗布、印刷等の表面加工や、他のシート材との積層加工
を施す場合、出来上った製品にも上記くせが出るという
問題があった。
そこで、上記問題を解決した巻芯として、円筒体の外周
面に、軸線方向にのびる横断面略V字形の切欠きが形成
されたものが提案されている(実開昭59−195154号公報
参照)。切欠きの一側縁部は段部を介して円筒体の外周
面と連なっている。そして、シート材を巻取るさいに
は、シート材の端部を上記段部に当接させた状態で巻取
るようになっている。しかしながら、この巻芯では、シ
ート材を巻取るさいの力により、シート材の端部が切欠
きの他側縁部側に移動し、段部とシート材の端部との間
に隙間が生じる。したがって、この部分でシート材が変
形する。特に、段部と円筒体外周面との間の角部により
シート材に折れ目ができる。そして、シート材を巻芯か
ら巻戻してもそのくせが残り、巻戻されたシート材に塗
布、印刷等の表面加工や、他のシート材との積層加工を
施す場合、出来上った製品にも上記くせが出るという問
題がある。
この考案の目的は、上記問題を解決したシート材用巻芯
を提供することにある。
問題点を解決するための手段 この考案によるシート材用巻芯は、全体が円筒体よりな
り、円筒体の外周の一部が、横断面において円周上の2
点を結ぶ直線または2点を結びかつ円筒体の外周よりも
曲率半径の大きな円弧により全長にわたって欠落せしめ
られて所定幅の接着剤塗布面が設けられ、接着剤塗布面
の両側縁部と円筒体外周面との連設部がアール状となさ
れ、この接着剤塗布面にその縁部に空間部を残して感圧
性接着剤層が設けられ、この感圧性接着剤層の表面が離
型紙で覆われているものである。
上記において、接着剤塗布面は、たとえば円筒体の外周
面に型押しや、切削等の加工を施すことにより形成され
る。
作用 この考案のシート材用巻芯を用いてシート材の巻取を行
う場合には、離型紙を剥がした後、シート材の巻取り開
始端が接着剤層の上に来るようにして行なう。そして、
この巻圧によって接着剤が変形するが、接着剤塗布面
が、円筒体の外周の一部を、横断面において円周上の2
点を結ぶ直線または2点を結びかつ円筒体の外周よりも
曲率半径の大きな円弧により全長にわたって欠落させる
ことによって設けられているとともに、接着剤塗布面の
両側縁部と円筒体外周面との連設部がアール状となさ
れ、この接着剤塗布面にその縁部に空間部を残して感圧
性接着剤層が設けられているので、巻圧によって変形し
た接着剤が接着剤塗布面全体に拡がって上記欠落部を埋
める。したがって、巻取り品の外周面に、従来のような
巻取り開始端部の存在による段部や、折れ目が生じるこ
とを防止できる。
実施例 以下、この考案の実施例を、図面を参照して説明する。
シート材用巻芯(1)は、全体が円筒体(2)よりな
り、円筒体(2)の外周の一部が、横断面において円周
上の2点を結びかつ円筒体(2)の外周よりも曲率半径
の大きな円弧により全長にわたって欠落せしめられて所
定幅の接着剤塗布面(3)が全長にわたって設けられて
いる。すなわち、接着剤塗布面(3)は、横断面におい
て中央部が外方に膨みかつ、円筒体(2)の外周よりも
曲率半径の大きな円弧状であり、その両側縁と円筒体
(2)の外周面との連接部はアール状となっている。さ
らに、接着剤塗布面(3)における円筒体(2)の外形
よりも凹んだ分の深さは、巻取られるシート材(S)の
厚さより大きくなっている。なお、面(3)を形成する
前の外形を第2図および第3図に鎖線で示す。
接着剤塗布面(3)にはその縁部に空間部を残して感圧
性接着剤層(4)が設けられ、この感圧性接着剤層
(4)の表面が離型紙(5)で覆われている。
このような構成において、巻芯(1)にシート材(S)
を巻取るには、まず離型紙(5)を剥がす。そして、シ
ート材(S)の巻取り開始端が感圧性接着剤層(4)の
上に来るように巻取り開始端から所定幅にわたって接着
剤層(3)の表面に貼着し(第2図参照)、この状態で
シート材(S)を巻芯(1)に巻取って行く。2巻目が
始まった時点においては、シート材(S)の巻取り開始
端部と接着剤塗布面(S)との間および1巻目の巻終り
端部と接着剤層(3)との間にはそれぞれ空隙が残って
いる。巻取りが進むと、巻圧によってシート材(S)の
巻取り開始端から所定長さまでの部分が下方に押される
とともに接着剤層(4)が変形し、2巻目開始時点にお
ける空隙が接着剤で埋められる(第3図参照)。その結
果、シート材(S)の巻取り開始端部の外面と、巻芯
(1)の円筒体(2)外周面の面(3)の右側縁に連な
った部分とが、変形した接着剤層(4)を介して滑らか
に連なり、巻取られたシート材(S)の外周面に段部が
生じることが防止される。また、接着剤塗布面(3)の
両側縁と円筒体(2)の外周面とがアール状連接部を介
して滑らかに連なっているので、巻取られたシート材
(S)の外周面に、折れ目が生じることが防止される。
上記実施例において、接着剤塗布面は、円筒体の外周の
一部が、横断面において円周上の2点を結びかつ円筒体
の外周よりも曲率半径の大きな円弧により全長にわたっ
て欠落せしめられることによって形成されているが、こ
れに限るのものではなく、円筒体の外周の一部が、横断
面において円周上の2点を結ぶ直線により全長にわたっ
て欠落せしめられることによって形成されていてもよ
い。
考案の効果 この考案によれば、上述のように、シート材の巻取り品
の外周面に、従来のような巻取り開始端部の存在による
段部が生じたり、巻取られたシート材の外周面に折れ目
が生じたりすることを防止できる。したがって、上記段
部や折れ目の発生によるシート材の変形が防止され、巻
戻されたシート材に加工を施す場合にも加工後の製品に
何ら支障ができることはない。
【図面の簡単な説明】
第1図から第3図はこの考案の実施例を示し、第1図は
部分斜視図、第2図はシート材の巻取り開始端部を接着
剤層に貼付けかつ1回巻いた状態の部分拡大横断面図、
第3図はシート材を巻取った状態の部分拡大横断面図、
第4図は従来品の欠点を示す第3図相当の図である。 (1)……シート材用巻芯、(2)……円筒体、(3)
……接着剤塗布面、(4)……感圧性接着剤層、(5)
……離型紙。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】全体が円筒体よりなり、円筒体の外周の一
    部が、横断面において円周上の2点を結ぶ直線または2
    点を結びかつ円筒体の外周よりも曲率半径の大きな円弧
    により全長にわたって欠落せしめられて所定幅の接着剤
    塗布面が設けられ、接着剤塗布面の両側縁部と円筒体外
    周面との連接部がアール状となされ、この接着剤塗布面
    にその縁部に空間部を残して感圧性接着剤層が設けら
    れ、この感圧性接着剤層の表面が離型紙で覆われている
    シート材用巻芯。
JP1986132216U 1986-08-28 1986-08-28 シ−ト材用巻芯 Expired - Lifetime JPH0718688Y2 (ja)

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JPS6337678U JPS6337678U (ja) 1988-03-10
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