JPH0439236Y2 - - Google Patents

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JPH0439236Y2
JPH0439236Y2 JP1985070424U JP7042485U JPH0439236Y2 JP H0439236 Y2 JPH0439236 Y2 JP H0439236Y2 JP 1985070424 U JP1985070424 U JP 1985070424U JP 7042485 U JP7042485 U JP 7042485U JP H0439236 Y2 JPH0439236 Y2 JP H0439236Y2
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winding
groove
liner
flanges
winding tube
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、連続する圧着端子などの巻取り具。
詳しくは鍔体を構成する段ボールの特性を生かし
巻取り筒と鍔体との接合強度を高めて連続する圧
着端子等の巻取り、繰り出しを円滑に行なえるよ
うにした巻取り具に関する。
(従来の技術) 従来、実開昭52−164663号公報に開示されてい
るように、ベルト等の平帯材用巻枠として両端部
に鍔部を突設してなるドラムを有し、該ドラム外
周面の軸方向に巻取るべき平帯材肉厚と同長であ
る深さの段部を形成し、該段部の底部と頂部とを
むすぶドラム全周部曲面をドラム中心に対し略う
ず巻き状に曲率を変化させた構成のもの。又、実
開昭48−81277号公報に開示されるように、中心
に孔を有する段ボール製の側板に、円筒状の巻取
り芯を上記中心孔を中心に接着又は糊着させる巻
り取り器や、実開昭56−10469号公報に開示され
るように、厚紙製のフランジにリング状の凹溝を
設けて、これにボビンを挾着した厚紙製のフラン
ジボビンが既に提案された。
(考案が解決しようとする課題) しかし、前者の巻枠の鍔体は、巻付けによる合
わ段部を有するドラム構成に見合うように略うず
巻き状の段部を形成するので、同公報中にも明記
されているように木製もしくは合成樹脂製品によ
るものであつて、巻枠の段部へドラムを嵌着させ
るので、段部とドラムとの間に間隙が生じて、連
続する圧着端子等の被巻取り材を巻き付けた場
合、端が間隙に挾まつて巻き戻しが困難となる課
題があり、又、後者の段ボール製の側板に巻き重
ね層成してなる円筒状巻取り芯を接着したもの
は、巻取り芯を側板の中心孔に合わせて取付ける
為、同公報に記載されているように、芯は単に側
板へ接着又は糊着されなければならないので、前
記のものと同様に巻取り芯と側板との間に間隙が
生じ易く、この間隙に被巻取り材が挾まつてこれ
らの巻き戻し時に不便をきたすものであるし、更
に厚紙製のフランジにボビンを取付けるものは、
両側面板にボビンの肉厚より溝巾が小さいリング
状凹溝を形成して、これにボビンの端部を圧挿す
るので両側面板間を圧迫する固定部材のかしめや
ボルト、ナツトの緊締等の手段を要するととも
に、厚紙へリング状凹溝を形成する場合、厚紙は
積層構成であるから、木製のように簡単に溝形成
ができなく、例えば型抜きしたものを積層して形
成するか、或いは厚紙にリング部材をのせて溝を
形成するので製作工程数が増え、量産性に乏しく
安価に製作することができないものである。
本考案は前記した従来の課題を解消するために
なされたもので、その目的とするところは内面ラ
イナーと中間ライナーと波状ライナーからなる段
ボール製の鍔体を使用して、巻取り筒を段ボール
製鍔体の内間ライナーに設けた環状凹溝へ嵌め
て、その溝底に付与される内面ライナー及び波状
ライナーの圧潰による弾性復帰力を利用し嵌合接
着して、段ボール独特の弾性による溝への確実な
嵌合並びに接着とにより、鍔体と巻取り筒との間
に間隙が生じなく、捲回した圧着端子の円滑な巻
き戻しを可能とした連続する圧着端子などの巻取
り具の提供にある。
(課題を解決するための手段) 前記の目的を達成するための本考案の手段は、
左右一対の鍔体と、この鍔体間に設ける巻取り筒
とよりなる連続する圧着端子などの巻取り具に於
て、内外両面ライナーと中間ライナーと波状フル
ートとより形成される段ボール製の鍔体の内面ラ
イナーに、紙管製の巻取り筒の肉厚に見合う溝巾
で、前記中間ライナーへ達しない深さとし、且つ
溝内面に圧潰する波状フルートと内面ライナーに
よる弾性が付与された環状凹溝を設け、該環状凹
溝へ、両端に接着剤を付けた巻取り筒を嵌合して
環状凹溝の溝底を前記弾性の復帰力により巻取り
筒の端部へ圧接させて接着させたことを特徴とす
る連続する圧着端子などの巻取り具の構成にあ
る。
(作用) 本考案の巻取り具は、内面ライナーに巻取り筒
の肉厚に見合う溝巾を有する環状凹溝を形成した
段ボール製で一対の鍔体と、端部に接着剤を塗布
した巻取り筒とを用いて、この巻取り筒の両端を
対応させた鍔体の環状凹溝へ夫々嵌めて巻取り具
を形成するが、巻取り筒は、前記環状凹溝の圧潰
形成に伴つて生ずる内面ライナー及び波状フルー
トの弾性復帰力の利用と、この溝への嵌め込み並
びに接着剤による接合とにより、鍔体へ間隙を生
ずることなく確実に取付けられて、接合強固な巻
取り具を形成するもので、使用に際し前記巻取り
筒へ連続する長尺の圧着端子等を巻付けて、左右
の鍔体により巻いた圧着端子等の巻崩れを防止す
るものである。
(実施例) 次に本考案の実施例を図面第1図〜第3図に基
づいて説明すると、第1図は被巻取り材を捲回し
た状態の断面図、第2図は鍔体へ巻取り筒を嵌着
した要部構成の拡大断面図、第3図は巻取り具の
斜視図を示し、図において1及び2は左右一対の
鍔体で、大形の段ボール基板より角部を弧状とし
た矩形に型抜きし、内面ライナー3と外面ライナ
ー4との間に、中間ライナー5を、又この中間ラ
イナー5と内外両面ライナー3,4との間に、波
状フルート6,7を介在させた複両面段ボール構
成である。
8は前記鍔体1,2間に設ける巻取り筒で、長
尺の紙管を定寸法に裁断したものを使用し、左右
の両開口端側を鍔体1,2へ嵌合止着して巻取り
具Aを形成する。
9,10は鍔体1,2の内面ライナー3に設け
た一対の環状凹溝で、溝巾は巻取り筒8の肉厚よ
り僅かに巾広とし、且つ外径は巻取り筒8の外径
に見合う径とし、又前記中間ライナー5に達しな
い深さとし、これに巻取り筒8を嵌合したとき、
圧潰形成により変形する内面ライナー3と波状フ
ルート6とによつて溝底に弾性復帰力による弾性
が付与される。
尚、この環状凹溝9,10は、鍔体1,2の形
抜きと同時に凹設する。
11は巻取り筒8の端部に塗布した接着剤で、
巻取り筒8の端面イと、端部内周面ロと、端部外
周面ハとに塗布する。
12は鍔体1,2に切込んだ巻取る長尺の圧着
端子13の端部を止める。
14は鍔体1,2間に設けた軸杆で、紙管を使
用し、鍔体1,2内面中央部に設けた凹部へ両端
を嵌合止着する。
尚、前記実施例において鍔体1,2は、複両面
段ボールを示したが、内外面ライナーと、波状フ
ルートのみの段ボールを使用する場合もあるし、
又、環状凹溝9,10は、一定の深さ(中間ライ
ナーまで達しない深さ等)を形成するため、自明
ではあるが溝縁に切込みが入る場合もある。
以下、この実施例により巻取り具を形成して使
用する場合は、形抜きと環状凹溝9,10を設け
た鍔体1,2を間隔を隔てて凹溝9,10が互い
に対応するように並べて、その間に両端の端面
イ、と端部内面ロと、端部外面ハとに接着剤11
を塗布した巻取り筒8を位置させて、その両端に
鍔体1,2の環状凹溝9,10を嵌めて、前記環
状凹溝9,10の圧潰形成に伴つて生ずる内面ラ
イナー3及び波状フルート6の弾性復帰作用と、
前記接着剤の接合とにより鍔体1,2を巻取り筒
8へ強固に取付けた巻取り具Aを形成して、これ
に第1図に示すような連続する圧着端子14を巻
付ける。
(考案の効果) 本考案に係る連続する圧着端子などの巻取り具
は、左右一対の鍔体と、この鍔体間に設ける巻取
り筒とよりなる連続する圧着端子などの巻取り具
に於て、内外両面ライナーと中間ライナーと波状
フルートとより形成される段ボール製鍔体の内面
ライナーに、巻取り筒の肉厚寸法に見合う溝径
で、前記中間ライナーへ達しない深さとし、且つ
溝内面に圧潰する波状フルートと内面ライナーに
よる弾性が付与された環状凹溝を設け、該環状凹
溝へ、両端に接着剤を付けた巻取り筒を嵌合して
環状凹溝の溝底を前記弾性の復帰力により巻取り
筒の端部へ圧接させて接着させた構成によるもの
であるから、前記巻取り筒の両端は鍔体の環状凹
溝内へ完全に密嵌して、鍔体との間に間隙は形成
されることはないので、該間隙に、連続して捲回
する圧着端子が引つ掛かることはなく常に円滑な
巻取り並びにこれらの繰り出しを行なうことがで
きる。
又、巻取り筒は、段ボールの積層構成の面ライ
ナーと波状フルートの圧潰に伴う弾性の復帰力を
利用して鍔体への圧接接着を得るので、巻取り筒
と鍔体とは強固な接合となり、鍔体の巻取り筒か
らの離脱に伴う不便を解消すると共に、鍔体の強
度も低下することはなく、堅牢な巻取り具が形成
される。
加うるに本考案の鍔体は、空隙があつて弾力性
のある段ボールを使用し、これを圧潰して環状凹
溝を形成するので、型抜きしたものを積層した
り、リング部材を接着して溝を形成することなく
これを簡単に形成できて、製作が容易で加工性、
量産性に優れ極めて安価に製作できるので、圧着
端子等の捲回に多数使用しても経済的となる。
【図面の簡単な説明】
図面第1図は本考案に係る連続する圧着端子等
の巻取り具を示す一部を縦断した正面図、第2図
は要部の拡大断面図、第3図は斜視図である。 図において1,2……鍔体、3……内面ライナ
ー、4……外面ライナー、5……中間ライナー、
6,7……波状フルート、8……巻取り筒、A…
…巻取り具、9,10……環状凹溝、11……接
着剤。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 左右一対の鍔体1,2と、この鍔体1,2間に
    設ける巻取り筒8とよりなる連続する圧着端子な
    どの巻取り具Aに於て、内外両面ライナー3,4
    と中間ライナー5と波状フルート6,7とより形
    成される段ボール製の鍔体1,2の内面ライナー
    3に、紙管製の巻取り筒8に肉厚に見合う溝巾
    で、前記中間ライナー5へ達しない深さとし、且
    つ溝内面に圧潰する波状フルート6と内面ライナ
    ー3による弾性が付与された環状凹溝9,10を
    設け、該環状凹溝9,10へ、両端に接着剤11
    を付けた巻取り筒8を嵌合して環状凹溝9,10
    の溝底を前記弾性の復帰力により巻取り筒8の端
    部へ圧接して接着させたことを特徴とする連続す
    る圧着端子などの巻取り具。
JP1985070424U 1985-05-13 1985-05-13 Expired JPH0439236Y2 (ja)

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JPS61185765U JPS61185765U (ja) 1986-11-19
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