JP6502059B2 - 偏光板ロール - Google Patents

偏光板ロール Download PDF

Info

Publication number
JP6502059B2
JP6502059B2 JP2014217180A JP2014217180A JP6502059B2 JP 6502059 B2 JP6502059 B2 JP 6502059B2 JP 2014217180 A JP2014217180 A JP 2014217180A JP 2014217180 A JP2014217180 A JP 2014217180A JP 6502059 B2 JP6502059 B2 JP 6502059B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polarizing plate
convex portion
polarizer
core
film
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014217180A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016085318A (ja
Inventor
裕一 塩田
裕一 塩田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Chemical Co Ltd filed Critical Sumitomo Chemical Co Ltd
Priority to JP2014217180A priority Critical patent/JP6502059B2/ja
Priority to KR1020177013496A priority patent/KR102291844B1/ko
Priority to PCT/JP2015/076632 priority patent/WO2016063668A1/ja
Priority to CN201580057075.6A priority patent/CN107076915B/zh
Priority to TW104133840A priority patent/TWI665476B/zh
Publication of JP2016085318A publication Critical patent/JP2016085318A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6502059B2 publication Critical patent/JP6502059B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B5/00Optical elements other than lenses
    • G02B5/30Polarising elements
    • G02B5/3025Polarisers, i.e. arrangements capable of producing a definite output polarisation state from an unpolarised input state
    • G02B5/3033Polarisers, i.e. arrangements capable of producing a definite output polarisation state from an unpolarised input state in the form of a thin sheet or foil, e.g. Polaroid
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B32LAYERED PRODUCTS
    • B32BLAYERED PRODUCTS, i.e. PRODUCTS BUILT-UP OF STRATA OF FLAT OR NON-FLAT, e.g. CELLULAR OR HONEYCOMB, FORM
    • B32B1/00Layered products having a non-planar shape
    • B32B1/08Tubular products
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B32LAYERED PRODUCTS
    • B32BLAYERED PRODUCTS, i.e. PRODUCTS BUILT-UP OF STRATA OF FLAT OR NON-FLAT, e.g. CELLULAR OR HONEYCOMB, FORM
    • B32B7/00Layered products characterised by the relation between layers; Layered products characterised by the relative orientation of features between layers, or by the relative values of a measurable parameter between layers, i.e. products comprising layers having different physical, chemical or physicochemical properties; Layered products characterised by the interconnection of layers
    • B32B7/02Physical, chemical or physicochemical properties
    • B32B7/023Optical properties
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
    • B65H75/00Storing webs, tapes, or filamentary material, e.g. on reels
    • B65H75/02Cores, formers, supports, or holders for coiled, wound, or folded material, e.g. reels, spindles, bobbins, cop tubes, cans, mandrels or chucks
    • B65H75/04Kinds or types
    • B65H75/08Kinds or types of circular or polygonal cross-section
    • B65H75/10Kinds or types of circular or polygonal cross-section without flanges, e.g. cop tubes
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B5/00Optical elements other than lenses
    • G02B5/30Polarising elements
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B32LAYERED PRODUCTS
    • B32BLAYERED PRODUCTS, i.e. PRODUCTS BUILT-UP OF STRATA OF FLAT OR NON-FLAT, e.g. CELLULAR OR HONEYCOMB, FORM
    • B32B2307/00Properties of the layers or laminate
    • B32B2307/40Properties of the layers or laminate having particular optical properties
    • B32B2307/42Polarizing, birefringent, filtering

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Polarising Elements (AREA)
  • Storage Of Web-Like Or Filamentary Materials (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Description

本発明は、長尺の偏光板を巻芯に巻回してなる偏光板ロールに関する。
偏光板は、液晶表示装置等の表示装置、とりわけ近年ではスマートフォンのような各種モバイル機器に広く用いられている。偏光板としては、偏光子の片面又は両面に保護フィルムを貼合した構成のものが一般的であるが、モバイル機器への展開に伴い、偏光板を構成する偏光子や保護フィルムの薄膜化が益々求められている。
偏光板の製造は、原料として長尺(帯状)の原料フィルムを用い、巻芯(巻付コア)に原料フィルムを巻き取ったロールから原料フィルムを巻き出しつつ、巻き出された原料フィルムに加工を施して長尺(帯状)の偏光板とし、得られた偏光板を巻芯に巻き取ってロールとする、いわゆるロール・トゥ・ロール方式で行われるのが一般的である。従って、偏光板は通常、長尺の偏光板を巻芯に巻き取った偏光板ロールとして得られる(例えば特許文献1)。
特開2013−29754号公報
上述のように偏光板は、偏光板ロールの形態で製造されるのが一般的である。例えば偏光板のフィルム長が2000mであり、巻芯の直径が150mmφである場合を例に挙げると、偏光板の巻回数は4000回程度にも及ぶ。
偏光板ロールとして製造された偏光板は、他のフィルムをさらに貼合したり塗工層を形成したりするなどの後工程に供されるまでの間、あるいは供給先へ輸送する間のようなある連続した期間、ロール状態で保持されることが多い。
しかしながら、ある連続した期間、ロール状態で保持された後に巻き出された偏光板は、その幅方向両端部に「弛み」と呼ぶ変形を伴いやすいという問題があった。この問題は、偏光板を構成する偏光子や保護フィルムが薄いほど顕著である。「弛み」とは、偏光板の幅方向両端部に生じる波打ち状の変形(撓み)である。この弛みが、幅方向端部から偏光板内側(中央部側)へ大きく広がって発生すると、上記後工程にて他のフィルムを貼合したり塗工層を形成したりするときに、偏光板にシワが発生したり気泡を噛み込みやすくなって、製品の品質低下を招いたり、場合によっては後工程の実施自体が困難になったりする。
そこで本発明は、偏光板を巻芯に巻回してなる偏光板ロールであって、該ロールから偏光板を巻き出したときに確認し得る、偏光板の幅方向両端部に発生する「弛み」を抑制することができる偏光板ロールの提供を目的とする。
弛みについて追究したところ、偏光板に含まれる偏光子の膜厚分布が弛みの主な発生要因であることを見出した。すなわち、偏光子は通常、原料となる帯状の樹脂フィルム等を縦方向(フィルム長手方向)又は横方向(フィルム幅方向)に延伸する工程を経て製造されるため、幅方向中央部に比べて両端部の厚みが大きくなっている。かかる膜厚分布を有する偏光子を備えた偏光板も同じ傾向の膜厚分布を有しており、これを巻芯に巻回していくと、巻き重ねられた偏光板における幅方向両端部領域の全体厚みが高くなった状態のところに偏光板がさらに巻回されていくことになるため、巻回される偏光板の両端部領域において周方向応力が大きくなり、当該両端部領域が伸ばされた状態で巻回されることとなる。これが弛みの主な要因である。
以上の検討結果に基づき、上記課題の解決手段として本発明は、以下に示す偏光板ロールを提供する。
[1] 周方向に延びる第1凸部及び第2凸部を外周面に備える巻芯と、前記巻芯に巻回される偏光板とを含み、
前記偏光板は、偏光子とその少なくとも一方の面上に積層される保護フィルムとを備えるものであり、
前記偏光板は、前記偏光子の幅方向における一方の端部が前記第1凸部上に位置し、他方の端部が前記第2凸部上に位置するように前記巻芯に巻回される、偏光板ロール。
[2] 前記第1凸部及び前記第2凸部上に位置する前記偏光子の端部領域の幅は、それぞれ5mm以上である、[1]に記載の偏光板ロール。
[3] 前記第1凸部及び前記第2凸部の高さは、それぞれ50μm以上である、[1]又は[2]に記載の偏光板ロール。
[4] 前記第1凸部及び前記第2凸部は、前記外周面に貼着された樹脂フィルムで構成される、[1]〜[3]のいずれかに記載の偏光板ロール。
[5] 前記偏光板の幅方向両端部の厚みは、幅方向中央部の厚みの1.01〜1.2倍である、[1]〜[4]のいずれかに記載の偏光板ロール。
本発明によれば、偏光板の幅方向両端部の弛みを抑制可能な偏光板ロールを提供することができる。弛みの抑制により、偏光板それ自体及び上述のような後工程によって得られる製品の品質や当該製品の収率を改善したり、後工程の実施容易性を高めたりすることができる。
本発明に係る偏光板ロールに用いる凸部付き巻芯の一例を示す模式図である。 図1に示される凸部付き巻芯の第1凸部を有する部分における断面図である。 凸部付き巻芯の凸部と巻回される偏光板との間の幅方向に関する位置関係を模式的に示す断面図である。 凸部付き巻芯の他の一例を示す断面図である。 偏光板の巻き始め端部を、固定部材を用いて凸部付き巻芯に固定する様子を示す概略図である。 巻きスジ欠陥を説明するための概略図である。
本発明に係る偏光板ロールは、図1及び図2にその一例を示すように、巻芯として、周方向に延びる第1凸部10a及び第2凸部10bを外周面に備える凸部付き巻芯10を用い、これに長尺の偏光板を巻回してなるロール形態の偏光板である。本発明では上述の「弛み」の発生を抑制するために、偏光板は、これを構成する偏光子の幅方向における一方の端部が第1凸部10a上に位置し、他方の端部が第2凸部10b上に位置するように凸部付き巻芯10に巻回される。凸部付き巻芯10の凸部10a,10bと巻回される偏光板との間の幅方向に関する位置関係については、下記(3)の項で詳細に説明する。
上記のような位置関係で偏光板を巻回することで弛みが抑制されるのは、偏光板の幅方向に関し、最も厚みの大きい偏光子の両端部を凸部付き巻芯10の凸部上に置くことで、巻回される偏光板両端部領域における上述の周方向応力が緩和されるためと考えられる。なお、下記比較例1のとおり、概して、弛みの程度(長さ)が極大に達するのは、巻き始めからの巻回数でいえば、およそ70〜75回の地点(巻芯の直径にもよるが、巻き始め端部からの距離(巻き長さ)でいえば、30〜40m付近)であり、これより巻回数が多くなると、徐々にではあるが、弛みの程度は減少していく。ここでいう弛みの程度(長さ)とは、波打ち状の変形が偏光板の幅方向端部から偏光板内側(中央部側)へ延びている長さをいう。
(1)凸部付き巻芯
凸部付き巻芯10は、第1凸部10a及び第2凸部10bを有すること以外は、従来公知の巻芯と同様の形状を有することができ、これらの凸部を除く巻芯の本体部分は、例えば円柱状又は円筒状であることができる。材質も特に制限はなく、金属、合金、樹脂(熱可塑性樹脂等)を用いることができる。凸部付き巻芯10の幅方向(回転軸方向)の長さは、巻回される偏光板の幅と同程度か、又はそれより長い。凸部付き巻芯10が円柱状又は円筒状である場合においてその直径は、巻芯の一般的な直径であってよく、例えば100〜200mmφ程度である。
凸部付き巻芯10の外周面に設けられる第1凸部10a及び第2凸部10bの設置位置は、巻回される偏光板の幅に依存する。具体的には、第1凸部10a及び第2凸部10bは、上記外周面において互いに異なる位置であって、かつ、偏光板を構成する偏光子の幅方向における一方の端部が第1凸部10a上に位置し、他方の端部が第2凸部10b上に位置するように設置される。図1に示されるように、第1凸部10a及び第2凸部10bは通常、凸部付き巻芯10の幅方向(回転軸方向)の端部領域(端部を含む。)又は端部寄りに設けられる。
第1凸部10a及び第2凸部10bは、凸部付き巻芯10の外周面において、凸部付き巻芯10の周方向に延びるように設けられ、好ましくは凸部付き巻芯10の周方向に対して平行に(凸部付き巻芯10の回転軸方向に対して垂直方向)に延びる。図2に示されるように第1凸部10a及び第2凸部10bは、帯状であることが好ましく、かつ、凸部付き巻芯10の外周面における全周又はおよそ全周にわたって環状に設けられることが好ましい。
第1凸部10a及び第2凸部10bは、凸部付き巻芯10の本体部分と一体的に成形されていてもよいし、該本体部分とは異なる別部材を用いて形成されていてもよい。別部材を用いて凸部を形成する方法としては、凸部付き巻芯10の本体部分としての円柱状又は円筒状の巻芯の外周面に、第1凸部10a及び第2凸部10bを形成する樹脂フィルム(例えば熱可塑性樹脂からフィルムテープ)を貼着する方法を挙げることができる。この樹脂フィルムは、巻芯の外周面への貼着のために、片面に粘着剤層を有するものであってもよい。樹脂フィルムを粘着剤を用いて貼着する方法によれば、貼り直しが可能になるため、凸部の位置調整又は位置変更が容易となる。樹脂フィルムの貼着によって凸部を形成する方法は、凸部付き巻芯10の製造コスト面及び製造の簡便性の面でも有利であり、また、十分な強度を有する凸部付き巻芯10を得ることができる。樹脂フィルムは、接着剤を用いて巻芯の外周面に貼着されてもよい。
(2)偏光板
凸部付き巻芯10に巻回される偏光板は、偏光子とその少なくとも一方の面上に積層される保護フィルムとを備えるものである。偏光子の両面に保護フィルムが積層されていてもよい。保護フィルムは通常、接着剤層を介して偏光子に貼合される。接着剤としては、紫外線硬化性接着剤のような活性エネルギー線硬化性接着剤や、ポリビニルアルコール系樹脂水溶液のような水系接着剤を用いることができる。偏光板の全体厚みは、一般に30〜300μm程度である。
偏光子としては、一軸延伸された樹脂フィルムに二色性色素が吸着配向されたものを好適に用いることができる。樹脂フィルムとしては、ポリビニルアルコール系樹脂フィルムが挙げられる。二色性色素としては、ヨウ素又は二色性染料を用いることができる。偏光子を構成するポリビニルアルコール系樹脂としては、ポリ酢酸ビニル系樹脂をケン化したものを用いることができる。ポリ酢酸ビニル系樹脂としては、酢酸ビニルの単独重合体であるポリ酢酸ビニルのほか、酢酸ビニルとこれに共重合可能な他の単量体との共重合体が例示される。酢酸ビニルに共重合可能な他の単量体の例は、不飽和カルボン酸類、オレフィン類、ビニルエーテル類、不飽和スルホン酸類及びアンモニウム基を有するアクリルアミド類を含む。
ポリビニルアルコール系樹脂のケン化度は通常、85〜100mol%程度であり、98mol%以上が好ましい。ポリビニルアルコール系樹脂は変性されていてもよく、例えば、アルデヒド類で変性されたポリビニルホルマール及びポリビニルアセタール等を用いることもできる。ポリビニルアルコール系樹脂の重合度は通常、1000〜10000程度であり、1500〜5000程度が好ましい。
偏光子は、上記ポリビニルアルコール系樹脂からなる原反フィルムを一軸延伸(典型的にはフィルム長手方向への縦一軸延伸)する工程、ポリビニルアルコール系樹脂フィルムを二色性色素で染色してその二色性色素を吸着させる工程、二色性色素が吸着されたポリビニルアルコール系樹脂フィルムをホウ酸水溶液で処理する工程、及びホウ酸水溶液による処理後に水洗する工程を含む方法によって製造することができる。染色処理の前に水への浸漬処理を施す膨潤工程を設けてもよい。
ポリビニルアルコール系樹脂フィルムの一軸延伸は、二色性色素の染色前、染色と同時、又は染色の後に行うことができる。一軸延伸を染色の後で行う場合、この一軸延伸は、ホウ酸処理の前又はホウ酸処理中に行ってもよい。また、これらの複数の段階で一軸延伸を行ってもよい。
偏光子の厚み(全幅における平均厚み)は、例えば40μm以下であり、好ましくは25μm以下であり、とりわけモバイル機器用の偏光板においては、偏光板の薄型化の観点から10μm以下であることがより好ましい。偏光子の厚みは通常、2μm以上である。このような薄膜の偏光子を用いる場合であっても、本発明によれば、弛みを効果的に抑制することができる。
上述のように、偏光子は通常、ポリビニルアルコール系樹脂フィルムを縦方向(フィルム長手方向)に延伸する工程を経て製造されるため、幅方向中央部に比べて両端部の厚みが大きい膜厚分布を有する。これに伴って偏光板もまた、同じ傾向の膜厚分布を有するのが通常である。偏光板の幅方向両端部の厚みは、幅方向中央部の厚みの1.01〜1.2倍程度であることができ、1.04〜1.2倍程度、さらには1.1〜1.2倍程度大きくてもよい。このような大きい膜厚差を有する場合であっても、本発明によれば、弛みを効果的に抑制することができる。
偏光子に貼合される保護フィルムは、透光性を有する(好ましくは光学的に透明な)熱可塑性樹脂、例えば、鎖状ポリオレフィン系樹脂(ポリプロピレン系樹脂等)、環状ポリオレフィン系樹脂(ノルボルネン系樹脂等)のようなポリオレフィン系樹脂;セルローストリアセテート、セルロースジアセテートのようなセルロースエステル系樹脂;ポリエステル系樹脂;ポリカーボネート系樹脂;(メタ)アクリル系樹脂;ポリスチレン系樹脂;又はこれらの混合物、共重合物等からなるフィルムであることができる。偏光子の両面に保護フィルムが貼合される場合、これらは互いに同種の樹脂からなる保護フィルムであってもよいし、異種の樹脂からなる保護フィルムであってもよい。
保護フィルムは、位相差フィルム、輝度向上フィルムのような光学機能を併せ持つ保護フィルムであることもできる。例えば、上記熱可塑性樹脂からなるフィルムを延伸(一軸延伸又は二軸延伸等)したり、該フィルム上に液晶層等を形成したりすることにより、任意の位相差値が付与された位相差フィルムとすることができる。
鎖状ポリオレフィン系樹脂としては、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂のような鎖状オレフィンの単独重合体のほか、2種以上の鎖状オレフィンからなる共重合体を挙げることができる。
環状ポリオレフィン系樹脂は、環状オレフィンを重合単位として重合される樹脂の総称である。環状ポリオレフィン系樹脂の具体例を挙げれば、環状オレフィンの開環(共)重合体、環状オレフィンの付加重合体、環状オレフィンとエチレン、プロピレンのような鎖状オレフィンとの共重合体(代表的にはランダム共重合体)、及びこれらを不飽和カルボン酸やその誘導体で変性したグラフト重合体、並びにそれらの水素化物等である。中でも、環状オレフィンとしてノルボルネンや多環ノルボルネン系モノマー等のノルボルネン系モノマーを用いたノルボルネン系樹脂が好ましく用いられる。
セルロースエステル系樹脂は、セルロースと脂肪酸とのエステルである。セルロースエステル系樹脂の具体例は、セルローストリアセテート、セルロースジアセテート、セルローストリプロピオネート、セルロースジプロピオネートを含む。また、これらの共重合物や、水酸基の一部が他の置換基で修飾されたものを用いることもできる。これらの中でも、セルローストリアセテート(トリアセチルセルロース:TAC)が特に好ましい。
ポリエステル系樹脂はエステル結合を有する、上記セルロースエステル系樹脂以外の樹脂であり、多価カルボン酸又はその誘導体と多価アルコールとの重縮合体からなるものが一般的である。多価カルボン酸又はその誘導体としてはジカルボン酸又はその誘導体を用いることができ、例えばテレフタル酸、イソフタル酸、ジメチルテレフタレート、ナフタレンジカルボン酸ジメチル等が挙げられる。多価アルコールとしてはジオールを用いることができ、例えばエチレングリコール、プロパンジオール、ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、シクロヘキサンジメタノール等が挙げられる。
ポリエステル系樹脂の具体例は、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリブチレンナフタレート、ポリトリメチレンテレフタレート、ポリトリメチレンナフタレート、ポリシクロへキサンジメチルテレフタレート、ポリシクロヘキサンジメチルナフタレートを含む。
ポリカーボネート系樹脂は、カルボナート基を介してモノマー単位が結合された重合体からなる。ポリカーボネート系樹脂は、ポリマー骨格を修飾したような変性ポリカーボネートと呼ばれる樹脂や、共重合ポリカーボネート等であってもよい。
(メタ)アクリル系樹脂は、(メタ)アクリロイル基を有する化合物を主な構成モノマーとする樹脂である。(メタ)アクリル系樹脂の具体例は、例えば、ポリメタクリル酸メチルのようなポリ(メタ)アクリル酸エステル;メタクリル酸メチル−(メタ)アクリル酸共重合体;メタクリル酸メチル−(メタ)アクリル酸エステル共重合体;メタクリル酸メチル−アクリル酸エステル−(メタ)アクリル酸共重合体;(メタ)アクリル酸メチル−スチレン共重合体(MS樹脂等);メタクリル酸メチルと脂環族炭化水素基を有する化合物との共重合体(例えば、メタクリル酸メチル−メタクリル酸シクロヘキシル共重合体、メタクリル酸メチル−(メタ)アクリル酸ノルボルニル共重合体等)を含む。好ましくは、ポリ(メタ)アクリル酸メチルのようなポリ(メタ)アクリル酸C1-6アルキルエステルを主成分とする重合体が用いられ、より好ましくは、メタクリル酸メチルを主成分(50〜100重量%、好ましくは70〜100重量%)とするメタクリル酸メチル系樹脂が用いられる。
保護フィルムの厚みは、偏光板の薄型化の観点から、好ましくは90μm以下、より好ましくは50μm以下、さらに好ましくは30μm以下である。保護フィルムの厚みは、強度及び取扱性の観点から、通常5μm以上である。このような薄膜の保護フィルムを用いる場合であっても、本発明によれば、弛みを効果的に抑制することができる。
弛みの生じやすさは、用いる保護フィルムの透湿度にも依存することが明らかとなっており、透湿度のより大きい保護フィルムを用いると弛みが発生しやすい。これは、透湿度が大きいフィルムは、寸法変化もしやすいためであると考えられる。例えば、環状ポリオレフィン系樹脂又は(メタ)アクリル系樹脂からなる保護フィルム/偏光子/TACからなる保護フィルムの構成の偏光板よりも、TACからなる保護フィルム/偏光子/TACからなる保護フィルムの構成の偏光板の方が弛みを生じやすい。従って、TACのような透湿度の高い保護フィルムを含む偏光板を取り扱う場合に、本発明はとりわけ有利である。
偏光板は、保護フィルム以外のフィルムや層を含むものであってもよい。保護フィルム以外のフィルムや層の具体例は、粘着剤層;粘着剤層の外面を保護するセパレートフィルム(剥離フィルム);保護フィルムの表面を保護するプロテクトフィルム(表面保護フィルム);偏光板に各種機能を付与するための表面処理層(コーティング層);各種光学機能フィルムを含む。
粘着剤層に用いられる粘着剤としては、従来公知の適宜の粘着剤を用いることができ、例えばアクリル系粘着剤、ウレタン系粘着剤、シリコーン系粘着剤、ポリエステル系粘着剤、ポリアミド系粘着剤、ポリエーテル系粘着剤、フッ素系粘着剤、ゴム系粘着剤等が挙げられる。中でも、透明性、粘着力、信頼性、リワーク性等の観点から、アクリル系粘着剤が好ましく用いられる。粘着剤層の厚みは、一般に1〜40μm(例えば3〜25μm)であることができる。
セパレートフィルムの構成材料は、ポリエチレンのようなポリエチレン系樹脂、ポリプロピレンのようなポリプロピレン系樹脂、ポリエチレンテレフタレートのようなポリエステル系樹脂等であることができる。中でも、ポリエチレンテレフタレートの延伸フィルムが好ましい。
プロテクトフィルムの構成材料としては、ポリエチレンのようなポリエチレン系樹脂、ポリプロピレンのようなポリプロピレン系樹脂、ポリエチレンテレフタレートのようなポリエステル系樹脂等が挙げられるが、その中でも、透湿性や機械的強度の観点からポリエチレンテレフタレートの延伸フィルムが好ましい。
表面処理層としては、ハードコート層、防眩層、反射防止層、帯電防止層、防汚層を挙げることができる。
光学機能フィルムとしては、ある種の偏光光を透過し、それと逆の性質を示す偏光光を反射する反射型偏光フィルム;表面に凹凸形状を有する防眩機能付フィルム;表面反射防止機能付フィルム;表面に反射機能を有する反射フィルム;反射機能と透過機能とを併せ持つ半透過反射フィルム;視野角補償フィルムが挙げられる。
凸部付き巻芯10に巻回される偏光板の幅は特に制限されないが、通常300〜2500mm程度であり、より典型的には500〜2000mm程度である。また、偏光板の長さも特に制限されないが、通常数百m〜3000m程度(例えば2000m程度)であり、より典型的には1500〜2500m程度である。偏光子の幅とこれに貼合される保護フィルムの幅とは同じであっても異なっていてもよいが、保護フィルムの幅をより大きくし、保護フィルムの幅方向両端部(両端面)が偏光子の幅方向両端部(両端面)よりも外側に位置するように保護フィルムを貼合するのが一般的である。
(3)凸部付き巻芯の凸部と巻回される偏光板との間の幅方向に関する位置関係
図3は、凸部付き巻芯10の凸部と巻回される偏光板20との間の幅方向に関する位置関係を模式的に示す断面図である。図3では、一例として、偏光子21とその一方の面に貼合される第1保護フィルム22と他方の面に貼合される第2保護フィルム23から構成される偏光板20を用いる場合を示しているが、上述のように偏光板の層構成はこれに限定されるものではない。また図3は、凸部付き巻芯10の第1凸部10aのみを採り上げているが、以下に説明する内容は、第2凸部10bとの位置関係に対しても同様に適用される。
本発明の偏光板ロールにおいて偏光板20は、偏光子21の幅方向における一方の端部(端面、図3におけるT1)が第1凸部10a上に位置し、図3において図示されていないが、他方の端部(端面)が第2凸部10b上に位置するように凸部付き巻芯10に巻回される。偏光子21の端部(端面)T1が第1凸部10a上に位置するとは、図3を参照して、偏光子21の端部T1が第1凸部10aの外側端部T2と内側端部T3の間に位置することをいう(T1がT2又はT3と一致する場合を含む。)。これにより、十分な弛み抑制効果を得ることができる。偏光子21の端部T1が第1凸部10aの外側端部(端面)T2よりも外側に位置する場合や、第1凸部10aの内側端部(端面)T3よりも内側に位置する場合には、弛み抑制効果を十分に得ることができない。好ましくは、偏光子21の端部T1は、第1凸部10aの内側端部T3よりも外側に位置している。
第1凸部10a上に位置する(乗っている)偏光子21の端部領域(端部T1を含む領域)の幅W2(偏光子21と第1凸部10aとの重複幅)は、5mm以上であることが好ましく、10mm以上であることがより好ましい。図3を参照して、当該重複幅W2は、偏光子21の端部T1から第1凸部10aの内側端部T3までの距離に相当する。重複幅W2があまりに小さいと十分な弛み抑制効果が得られにくい。重複幅W2の上限は特に制限されないが、例えば30mm程度とすることができる。第1凸部10aの幅W1は、上記好ましい重複幅W2が得られるよう5mm以上とすることが好ましい。幅W1の上限は特に制限されず、例えば100mmである。1つの好ましい実施形態として、偏光子21の端部T1の位置と第1凸部10aの外側端部T2との位置を一致又はおよそ一致させ(W1とW2が同じか、又はおよそ同じとし)、第1凸部10aの全幅又はほぼ全幅にわたって偏光子21の端部領域を重複させる(乗せる)形態を挙げることができる。
弛み抑制効果をより効果的に得るために、図3を参照して、第1凸部10aの高さHは、50μm以上であることが好ましく、120μm以上であることがより好ましく、500μm以上であることがさらに好ましい。高さHが大きいほど、弛み抑制効果は高い傾向にある。高さHの上限は、1500μm(例えば1000μm)であることができる。例えば樹脂フィルムの貼着によって凸部を形成する場合、図4に示されるように、高さHを大きくするために、樹脂フィルムを複数層巻き重ねてもよい。図4は、第1樹脂フィルムt1の上に第2樹脂フィルムt2を巻き重ねることによって第1凸部10aを形成した例である。
上述のように、保護フィルムの幅をより大きくし、保護フィルムの幅方向両端部が偏光子の幅方向両端部よりも外側に位置するように保護フィルムを貼合するのが一般的であるところ、図3を参照して、第1保護フィルム22及び第2保護フィルム23のはみ出し幅W3(保護フィルム22,23の端部T4から偏光子21の端部T1までの距離)は、1〜100mm程度(例えば5〜60mm程度)とすることができる。
(4)凸部付き巻芯への偏光板の巻き取りと巻きスジ欠陥の抑制
凸部付き巻芯10をその回転軸を中心に回転させることによって偏光板20が巻き取られる。この際、図5に示されるように、巻き取りを開始する前に、固定部材30を用いて〔図5(a)〕、偏光板20の巻き始め端(長手方向始端)を、凸部付き巻芯10の外周面に固定することが好ましい〔図5(b)〕。簡便に偏光板20を固定できることから、固定部材30としては、両面テープを好ましく用いることができる。例えば、両面テープである固定部材30を凸部付き巻芯10の回転軸と平行に、凸部付き巻芯10の外周面に貼着し、その上に偏光板20の巻き始め端を、偏光板20の短辺方向が凸部付き巻芯10の回転軸と平行となるように貼着する。偏光板20の巻き始め端を凸部付き巻芯10に固定しておくことにより、特に初期における偏光板20の巻き取りをスムーズに行うことができる。
ただし、両面テープのような固定部材を用いて偏光板の巻き始め端を、凸部を有しない一般的な巻芯に固定してから偏光板を巻き取る場合にはとりわけ、「巻きスジ欠陥」と呼ぶ不具合を生じることがある。図6を参照して、「巻きスジ欠陥」とは、固定部材上に固定された偏光板の巻き始め端及び/又は固定部材と、巻芯外周面との間に生じる高低差、すなわち段差部分に、巻回される偏光板が押し付けられることにより発生する、偏光板の幅方向に延びるスジ状の凹み欠陥である。巻きスジ欠陥には、偏光板の巻き始め端における角部(端部の短辺角)に由来する欠陥K1(偏光板の巻き始め端における角部に押し付けられることにより発生する欠陥)と、両面テープのような固定部材の角部に由来する欠陥K2(固定部材の角部に押し付けられることにより発生する欠陥)とがある(図6)。
巻きスジ欠陥は、偏光板ロールの内側にある偏光板(巻き始め初期の偏光板)に強く生じ、偏光板ロールの外側にいくほど弱くなっていくが、偏光板の巻き始めから長手方向数十mにわたって発生し得る。巻きスジ欠陥を含む偏光板を液晶表示装置のような画像表示装置に適用した場合、視認性が低下するおそれがある。
本発明に係る偏光板ロールは、このような巻きスジ欠陥の抑制にも有利である。概して、凸部の高さHが小さいほど、巻きスジ欠陥の抑制効果は高い傾向にある。従って、十分な弛み抑制効果を得ながら、巻きスジ欠陥の抑制効果を得たい場合には、高さHは500μm未満とすることが好ましく、400μm以下とすることが好ましい。巻きスジ欠陥の抑制効果を得るためには、高さHは50μm以上(例えば100μm以上)であることが好ましい。
以下、実施例及び比較例を示して本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はこれらの例によって限定されるものではない。
<比較例1>
トリアセチルセルロース(TAC)からなる第1保護フィルム〔厚み40μm〕/接着剤層/縦一軸延伸されたポリビニルアルコール系樹脂フィルムに二色性色素を吸着配向してなる偏光子〔厚み28μm〕/接着剤層/TACからなる第2保護フィルム〔厚み40μm〕/延伸ポリエチレンフタレートからなるプロテクトフィルム〔厚み62μm〕の層構成からなる長尺の偏光板をロール・トゥ・ロール方式で連続的に作製するとともに、円柱状巻芯(凸部なし)に巻回していき、偏光板ロールを得た。偏光板ロール作製における具体的条件は次のとおりである。なお、偏光板の巻き始め端(長手方向始端)は、厚み176μmの両面テープを用いて、巻芯の外周面に固定した。
〔1〕円柱状巻芯(凸部なし)
・材質:FRP(繊維強化プラスチック)、
・幅方向(回転軸方向)長さ:1480mm、
・直径:167mmφ、
〔2〕偏光板
・保護フィルムの幅:1330mm、
・偏光子の幅:1270mm、
・図3におけるW3:30mm(両端とも)、
・偏光板長さ:約2000m、
・偏光板巻き取り時の張力:250N。
<実施例1>
図1と同様の凸部付き巻芯を用い、偏光板ロール作製における具体的条件を次のとおりとしたこと以外は、比較例1と同様にして偏光板ロールを作製した。偏光板は、偏光子の幅方向における一方の端部が第1凸部上に位置し、他方の端部が第2凸部上に位置するように巻回した。凸部付き巻芯の第1及び第2凸部は、片面に粘着剤層を有する一定幅の樹脂フィルムテープを、図2のように巻芯本体部分の外周面にほぼ全周にわたって貼着することによって形成した。
〔1〕凸部付き巻芯(本体部分:円柱状)
・材質:FRP(繊維強化プラスチック)、
・幅方向(回転軸方向)長さ:1480mm、
・本体部分の直径:167mmφ、
・第1及び第2凸部の幅(図3におけるW1):10mm、
・第1及び第2凸部の高さ(図3におけるH):720μm、
〔2〕偏光板
・保護フィルムの幅:1330mm、
・偏光子の幅:1270mm、
・保護フィルムのはみ出し幅(図3におけるW3):30mm(両端とも)、
・偏光板長さ:約2000m、
・偏光板巻き取り時の張力:250N、
〔3〕偏光子と凸部付き巻芯との位置関係
・偏光子と第1及び第2凸部との重複幅(図3におけるW2):10mm。
<実施例2>
第1及び第2凸部の高さ(図3におけるH)を360μmとしたこと以外は実施例1と同様にして偏光板ロールを作製した。
<実施例3>
第1及び第2凸部の高さ(図3におけるH)を180μmとしたこと以外は実施例1と同様にして偏光板ロールを作製した。
<実施例4>
偏光子と第1及び第2凸部との重複幅(図3におけるW2)を2mmとしたこと以外は実施例1と同様にして偏光板ロールを作製した。
<実施例5>
第1保護フィルムをTACフィルムから厚み20μmの環状ポリオレフィン系樹脂(COP)フィルムに変更したこと以外は実施例2と同様にして偏光板ロールを作製した。
<比較例2>
偏光子と第1及び第2凸部との重複幅(図3におけるW2)を0mmとしたこと、すなわち、偏光子の端部T1が第1及び第2凸部の内側端部T3よりも内側に位置するように偏光板を巻回したこと以外は実施例1と同様にして偏光板ロールを作製した。
実施例1〜5及び比較例1〜2における偏光板ロールの主要な製造条件を表1にまとめた。作製した偏光板ロールを25℃50%RHの環境下で15日間保管した後、下記項目について評価を行った。結果を表1に示す。
(a)弛みの程度
上記保管後の偏光板ロールを巻き出し、弛みの程度(長さ)を測定して、下記の基準に従って評価した。弛みの程度(長さ)とは、弛み(波打ち状の変形)が偏光板の幅方向端部から偏光板(より正確には保護フィルム)の内側(中央部側)へ延びている長さをいう。凸部を有しない巻芯を用いた比較例1の偏光板ロールから偏光板を巻き出したところ、巻き始めからの巻回数70〜75回の地点で弛みの程度が最大であった。
A:弛みの長さの最大値が60mm未満である、
B:弛みの長さの最大値が60mm以上120mm未満である、
C:弛みの長さの最大値が120mm以上である。
(b)巻きスジ欠陥の程度
上記保管後の偏光板ロールを巻き出し、偏光板の巻き始めからの巻きスジ欠陥について以下の基準で発生長さを測定して、巻きスジ欠陥の程度を評価した。
A:目視で強い巻きスジ欠陥が観察される長さが10m未満である、
B:目視で強い巻きスジ欠陥が観察される長さが10m以上15m未満である、
C:目視で強い巻きスジ欠陥が観察される長さが15m以上である。
Figure 0006502059
10 凸部付き巻芯、10a 第1凸部、10b 第2凸部、20 偏光板、21 偏光子、22 第1保護フィルム、23 第2保護フィルム、30 固定部材。

Claims (7)

  1. 周方向に延びる第1凸部及び第2凸部を外周面に備える巻芯と、前記巻芯に巻回される偏光板とを含み、
    前記第1凸部及び前記第2凸部の高さは、それぞれ500μm未満であり、
    前記偏光板は、偏光子とその少なくとも一方の面上に積層される保護フィルムとを備えるものであり、
    前記偏光板は、前記偏光子の幅方向における一方の端部が前記第1凸部上に位置し、他方の端部が前記第2凸部上に位置するように前記巻芯に巻回される、偏光板ロール。
  2. 前記第1凸部及び前記第2凸部上に位置する前記偏光子の端部領域の幅は、それぞれ5mm以上である、請求項1に記載の偏光板ロール。
  3. 前記第1凸部及び前記第2凸部の高さは、それぞれ50μm以上である、請求項1又は2に記載の偏光板ロール。
  4. 前記第1凸部及び前記第2凸部は、前記外周面に貼着された樹脂フィルムで構成される、請求項1〜3のいずれか1項に記載の偏光板ロール。
  5. 前記偏光板の幅方向両端部の厚みは、幅方向中央部の厚みより大きい、請求項1〜4のいずれか1項に記載の偏光板ロール。
  6. 前記偏光板の幅方向両端部の厚みは、幅方向中央部の厚みの1.01〜1.2倍である、請求項5に記載の偏光板ロール。
  7. 前記保護フィルムの幅方向両端部が前記偏光子の幅方向両端部よりも外側に位置している、請求項1〜6のいずれか1項に記載の偏光板ロール。
JP2014217180A 2014-10-24 2014-10-24 偏光板ロール Active JP6502059B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014217180A JP6502059B2 (ja) 2014-10-24 2014-10-24 偏光板ロール
KR1020177013496A KR102291844B1 (ko) 2014-10-24 2015-09-18 편광판 롤
PCT/JP2015/076632 WO2016063668A1 (ja) 2014-10-24 2015-09-18 偏光板ロール
CN201580057075.6A CN107076915B (zh) 2014-10-24 2015-09-18 偏振板卷
TW104133840A TWI665476B (zh) 2014-10-24 2015-10-15 偏光板捲

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014217180A JP6502059B2 (ja) 2014-10-24 2014-10-24 偏光板ロール

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016085318A JP2016085318A (ja) 2016-05-19
JP6502059B2 true JP6502059B2 (ja) 2019-04-17

Family

ID=55760713

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014217180A Active JP6502059B2 (ja) 2014-10-24 2014-10-24 偏光板ロール

Country Status (5)

Country Link
JP (1) JP6502059B2 (ja)
KR (1) KR102291844B1 (ja)
CN (1) CN107076915B (ja)
TW (1) TWI665476B (ja)
WO (1) WO2016063668A1 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6442435B2 (ja) * 2016-05-26 2018-12-19 住友化学株式会社 偏光板、及び液晶表示装置
JP7203486B2 (ja) * 2017-03-03 2023-01-13 住友化学株式会社 光学フィルム原反ロールの製造方法、および光学部材シートの製造方法
TWI676554B (zh) * 2017-06-19 2019-11-11 住華科技股份有限公司 接合膠帶、應用其之保護片及偏光板
JP6787974B2 (ja) * 2018-11-06 2020-11-18 住友化学株式会社 偏光板、画像表示装置及び偏光板の製造方法

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0958935A (ja) * 1995-08-21 1997-03-04 Fuji Photo Film Co Ltd フィルム熱処理用巻芯
JPH11157592A (ja) * 1997-11-28 1999-06-15 Kanegafuchi Chem Ind Co Ltd 位相差フィルム貼着体又はその原反の梱包方法及び該巻取り方法
CN101489770A (zh) * 2006-07-18 2009-07-22 3M创新有限公司 制备光学膜的压延方法
JP2008197223A (ja) * 2007-02-09 2008-08-28 Nippon Zeon Co Ltd 光学素子、偏光板、位相差板、照明装置、および液晶表示装置
JP4147266B1 (ja) * 2007-06-28 2008-09-10 西工業株式会社 広幅偏光板およびその製法
CN102834235B (zh) * 2010-07-02 2014-10-08 日本合成化学工业株式会社 聚乙烯醇系膜、聚乙烯醇系膜的制造方法、偏振膜及偏振片
WO2012035837A1 (ja) * 2010-09-17 2012-03-22 コニカミノルタオプト株式会社 光学表示装置の製造システム及び製造方法
JP6055171B2 (ja) 2011-07-29 2016-12-27 住友化学株式会社 偏光板ロールおよびその製造方法
JP5528413B2 (ja) * 2011-11-07 2014-06-25 富士フイルム株式会社 フィルム巻き取り方法、フィルム製造方法および偏光板の製造方法
JP6045161B2 (ja) * 2012-03-07 2016-12-14 日東電工株式会社 偏光板の製造方法
WO2014091921A1 (ja) * 2012-12-13 2014-06-19 コニカミノルタ株式会社 光学フィルムのロール体、その製造方法、偏光板及び表示装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016085318A (ja) 2016-05-19
KR20170072923A (ko) 2017-06-27
TWI665476B (zh) 2019-07-11
KR102291844B1 (ko) 2021-08-23
CN107076915A (zh) 2017-08-18
CN107076915B (zh) 2019-12-24
WO2016063668A1 (ja) 2016-04-28
TW201625995A (zh) 2016-07-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI514042B (zh) An optical function film continuous roll, and a method for manufacturing the liquid crystal display device using the same, and an optical function film bonding apparatus
TWI545017B (zh) An optical function film continuous roll, and a method for manufacturing the liquid crystal display device using the same, and an optical function film bonding apparatus
JP6502059B2 (ja) 偏光板ロール
JP2009186995A (ja) 偏光板
TWI654451B (zh) 偏光板
KR20090084709A (ko) 편광판의 제조 방법
JP6370190B2 (ja) 偏光板ロール
JP2023025240A (ja) 偏光フィルムロールの製造方法
JP6740570B2 (ja) 積層フィルム及び積層フィルムの製造方法
KR102404504B1 (ko) 프로텍트 필름 부착 편광성 적층 필름의 제조 방법 및 편광판의 제조 방법
JP6636729B2 (ja) 偏光フィルム、偏光板、及び偏光フィルムの製造方法
JP2023001208A (ja) 光学シート
KR20180020204A (ko) 편광 필름, 편광판, 및 편광 필름의 제조 방법
CN107219583B (zh) 偏振片、偏振膜以及偏振片的制造方法
JP6470828B1 (ja) プロテクトフィルム付偏光板枚葉体の製造方法
JP6376597B2 (ja) 偏光膜製造用の積層体
KR102576488B1 (ko) 적층 필름의 제조 방법 및 적층 필름
JP2020052405A (ja) 偏光フィルム、偏光板、及び偏光フィルムの製造方法
JPWO2019188906A1 (ja) 積層フィルムの製造方法
JP2000177893A (ja) フィルムの巻き取り方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170821

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180403

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180530

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20181016

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190110

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20190118

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190319

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190320

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6502059

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350