JP5557686B2 - 断熱材および断熱材の製造方法 - Google Patents

断熱材および断熱材の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、断熱材および断熱材の製造方法に関する。
従来より、ナノ粒子、すなわち、一次粒子径が3〜1000nm程度である、シリカ微粒子、アルミナ微粒子、ケイ酸アルミニウム微粒子等の無機微粒子を加圧成形してなる断熱材や、上記無機微粒子に対して、さらに補強用の繊維状物質や輻射光の透過を抑制して断熱効果を向上させる乳白材等を配合した上で、これを加圧成形してなる断熱性成形体が知られていた。
上記無機微粒子により形成される断熱性成形体は、BET比表面積が15〜500m/gという大きな比表面積を有し、この大きな比表面積は、無機微粒子を加圧することで形成される二次粒子がリング状の孔を有することによってもたらされる。すなわち、上記リング状の孔においては、空気を構成する窒素分子や酸素分子等の分子の移動が制限され、上記リング状の孔の内部に閉じ込められる結果、上記分子同士の衝突が抑制され対流による伝熱が小さくなって、熱伝導性の低い断熱性成形体を提供することが可能となる。
上記無機微粒子の加圧成形をバインダーの存在下に行う方法も考えられるが、この場合、バインダーの含有量が多くなると、無機微粒子同士の接点が多くなってしまい、固体伝熱が大きくなってしまうことから、上記成形は、通常、バインダーが存在しない状態下またはバインダー量を可能な限り低減した状態下で行われる。
一方、上記断熱性成形体は、バインダーの含有量が低減されてなるものであることから、微粒子間の結合力が小さく、その表面は非常に脆弱で、表面の無機微粒子が脱離し易い状態にあり、上記無機微粒子を含む断熱材を製造したり施工する際に、作業者に無機微粒子が付着して作業性を低下させたり、送風装置が設置された屋内で使用する場合に、多量の無機微粒子を飛散させてしまう。
そこで、断熱性成形体の表面を、金属フィルム、プラスチックフィルム、ガラス繊維製の織布等からなる表層材によって被覆した断熱材が知られているが、この断熱材は、表層材の種類によって使用温度が制限されたり、平板状の断熱性成形体にしか適応できないといった形態上の制限を受ける。
また、表面に釉薬からなる緻密な被膜を形成した断熱材(特許文献1(特開昭61−106476号公報)参照)や、表面をバインダー等で高密度化した断熱材(特許文献2(特開2005−36975号公報)参照)も報告されている。
しかし、特許文献1記載の断熱材は、釉薬の焼結によって表面被膜自身に亀裂を生じたり、表面被膜が剥離してしまうものであり、また、特許文献2記載の断熱材は、断熱性成形体表面の無機微粒子を凝集させるものであることから、断熱材の外表面に亀裂を生じてしまうものである。このため、特許文献1や特許文献2に記載の断熱材は、外観不良を招いたり、表面の亀裂から無機微粒子が脱離する等の技術課題を有するものであった。
また、ナノ粒子が融合したエアロゲルも低熱伝導性を発揮することができ、繊維状物質で補強したエアロゲルからなる断熱材も低熱伝導性を発揮し得ると考えられるが、上記ナノ粒子を加圧成形してなる断熱材と同様にその表面が脆弱であるという技術課題を有していた。
特開昭61−106476号公報 特開2005−36975号公報
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、基材である断熱性成形体から無機微粒子が脱離することを抑制するとともに、外表面における亀裂の発生を抑制した平滑性の高い表面を有し、使用温度や形状上の制約を受け難い断熱材と該断熱材の製造方法を提供することを目的とするものである。
上記技術課題を解決すべく、本発明者等が鋭意検討を行ったところ、ナノ粒子を含んでなる断熱性成形体上に、固形分換算で、リン酸アルミニウム5〜50質量%と、算術平均粒子径が0.5〜10μmである無機粒子40〜90質量%と、無機バインダー0〜10質量%とを含む被覆層が形成されてなり、前記被覆層は、前記断熱性成形体との界面において、前記被覆層を構成する成分が前記断熱性成形体に貫入する貫入部を有してなる断熱材により、上記技術課題を解決し得ることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、
(1)ナノ粒子を含んでなる断熱性成形体上に、
固形分換算で、リン酸アルミニウム5〜50質量%と、算術平均粒子径が0.5〜10μmである無機粒子40〜90質量%と、無機バインダー0〜10質量%とを含む被覆層が形成されてなり、
記断熱性成形体と被覆層との界面において、前記断熱性成形体は、表面に亀裂を有し、前記被覆層は、前記被覆層を構成する成分が前記断熱性成形体表面の亀裂の凹部に貫入する貫入部を有してなる
ことを特徴とする断熱材、
(2)固形分換算で、前記被覆層に含まれるリン酸アルミニウムと、算術平均粒子径が0.5〜10μmである無機粒子と、無機バインダーとの合計含有量を100質量部としたときに、さらに補強繊維を0.5〜10質量部含むものである上記(1)に記載の断熱材、
(3)前記被覆層を構成する算術平均粒子径が0.5〜10μmである無機粒子がアルミナ粒子またはシリカ粒子である上記(1)または(2)に記載の断熱材、
(4)前記貫入部は、平均深さが10〜1000μmである上記(1)〜(3)のいずれかに記載の断熱材、
(5)ナノ粒子を含んでなる断熱性成形体上に、
固形分換算で、リン酸アルミニウムの総量が5〜50質量%、算術平均粒子径が0.5〜10μmである無機粒子の総量が40〜90質量%、無機バインダーの総量が0〜10質量%となるように、被覆層形成用分散液を塗布する
ことを特徴とする断熱材の製造方法、
(6)前記無機バインダーがpH1〜5のコロイダルシリカである上記(5)に記載の断熱材の製造方法
を提供するものである。
本発明によれば、断熱性成形体と被覆層との界面において、リン酸アルミニウムが断熱性成形体表面に亀裂(ひび割れ)を形成し、この亀裂に被覆層の形成成分が貫入して被覆層を強固に固定し得ることから、基材である断熱性成形体を構成する微粒子の脱離を抑制するとともに、外表面における亀裂の発生を抑制して平滑性を向上させ、使用温度や形状上の制約を受け難い断熱材を提供することができるとともに、該断熱材を簡便に製造する方法を提供することができる。
本発明の断熱材の断面図を示す図である。 本発明の断熱材を構成する断熱性成形体上に形成される亀裂(ひび割れ)を示す図である。
先ず、本発明の断熱材について説明する。
本発明の断熱材は、ナノ粒子を含んでなる断熱性成形体上に、固形分換算で、リン酸アルミニウム5〜50質量%と、算術平均粒子径が0.5〜10μmである無機粒子40〜90質量%と、無機バインダー0〜10質量%とを含む被覆層が形成されてなり、前記被覆層は、前記断熱性成形体との界面において、前記被覆層を構成する成分が前記断熱性成形体に貫入する貫入部を有してなることを特徴とするものである。
本発明の断熱材において、ナノ粒子を含んでなる断熱性成形体としては、ナノ粒子含有圧縮成形体や、ナノ粒子が融合したエアロゲルが充填されてなる繊維体(以下、適宜、エアロゲル繊維体という)を挙げることができる。
ナノ粒子含有圧縮成形体は、ナノ粒子を圧縮成形してなる断熱性の構造体である。
ナノ粒子含有圧縮成形体を構成するナノ粒子としては、一次粒子の平均径が3〜1000nmの範囲のものが好ましく、3〜100nmの範囲のものがより好ましく、3〜50nmの範囲のものがさらに好ましい。
なお、本出願書類において、上記一次粒子の平均径は、ナノ粒子の真密度(g/m)を「a」、ナノ粒子のBET比表面積(m/g)を「S」とした場合に、式「D=6/(a×S)」で算出される換算粒子直径D(m)を意味する。例えば、シリカの真密度は2.2×10g/mであるため、比表面積が300m/gであるシリカナノ粒子の平均直径(換算粒子径)は約9nmと算出される。
平均径が1μm以下の一次粒子は、圧縮すると集合して二次粒子を形成することができ、このため、ナノ粒子含有圧縮成形体は、当該ナノ粒子の二次粒子を含んでなる。
一次粒子の平均径が小さいナノ粒子を用いることにより、二次粒子内に形成される空隙のサイズを低減することができ、さらに、この空隙のサイズを低減することにより、圧縮成形体内における空気の対流を効果的に抑制することができる。このため、例えば、一次粒子の平均径が10nm未満であるナノ粒子の圧縮成形体は、優れた断熱性を発揮することができる。
本発明の断熱材において、ナノ粒子含有圧縮成形体を構成するナノ粒子としては、無機材料からなるナノ粒子(無機ナノ粒子)又は有機材料からなるナノ粒子(有機ナノ粒子)を挙げることができ、これ等のナノ粒子のうち、無機ナノ粒子が、圧縮成形体の耐熱性を効果的に高めることができるため、好適に使用することができる。
無機ナノ粒子としては、例えば、シリカ、アルミナ、ケイ酸アルミニウム、酸化チタン等の金属酸化物からなる無機ナノ粒子を挙げることができる。
これ等の無機ナノ粒子のうち、シリカからなるナノ粒子(シリカナノ粒子)は、断熱性成形体の断熱性を効果的に高めることができる。
シリカナノ粒子としては、気相法により製造される乾式シリカ(いわゆるフュームドシリカ)、又は液相法により製造される湿式シリカを好ましく用いることができる。
乾式シリカとしては、その表面にシラノール基等の親水基を豊富に有する親水性フュームドシリカ、又は当該親水性フュームドシリカの表面に疎水化処理を施すことにより製造される疎水性フュームドシリカを用いることができる。疎水性フュームドシリカの圧縮成形体は、親水性フュームドシリカの圧縮成形体に比べて、吸湿による断熱性の低下が起こりにくい。
ナノ粒子含有圧縮成形体は、ナノ粒子を50〜100質量%含有することが好ましく、50〜99質量%含有することがより好ましく、70〜99質量%含有することがさらに好ましく、80〜99質量%含有することが特に好ましい。
また、ナノ粒子含有圧縮成形体は、ナノ粒子に加えて、繊維状物質をさらに含有することができ、繊維状物質としては、無機材料からなる繊維(無機繊維)、又は有機材料からなる繊維(有機繊維)を挙げることができる。
上記無機繊維としては、例えば、ガラス繊維や、アルミナ繊維等のセラミックス繊維を挙げることができる。有機繊維としては、例えば、アラミド繊維、カーボン繊維、ポリエステル繊維を挙げることができる。
また、ナノ粒子含有圧縮成形体に含まれる繊維状物質の形態としては、繊維径が一定の長繊維(フィラメント)を所定長さに切断してなるチョップド繊維や、繊維径及び繊維長が不均一な短繊維(ステープル繊維)や、多孔質繊維基材を挙げることができる。
チョップド繊維としては、例えば、平均繊維径が3〜15μmの範囲で平均長さが1〜20mmの範囲のものを挙げることができ、好ましくは平均繊維径が6〜12μmの範囲で平均長さが3〜9mmの範囲のものを挙げることができる。
チョップド繊維の平均繊維径が小さく、平均長さが長くなるほど、ナノ粒子含有圧縮成形体の可撓性を向上させ、当該圧縮成形体の変形に伴う亀裂の形成を効果的に抑制することができる。
なお、本出願書類において、上記平均繊維径および平均長は、測定試料となるチョップド繊維300〜500個の直径と長さを光学顕微鏡で測定したときのそれぞれの平均値を意味する。
また、ステープル繊維として、具体的にはアラミド短繊維を挙げることができ、このアラミド短繊維としては、例えば、テレフタル酸ジクロライドとパラフェニレンジアミンの重縮合体であるパラフェニレンテレフタルアミドを乾式紡糸法により繊維化させたものを挙げることができる。
ステープル繊維は、繊維径が0.1〜12μmの範囲のものが好ましい。また、ステープル繊維は、例えば、メルトブロー法により製造することができる。
上記繊維状物質がチョップド繊維やステープル繊維である場合には、ナノ粒子含有圧縮成形体内において、繊維状物質を好適に分散し、不規則に配向させることができる。
ナノ粒子含有圧縮成形体において、繊維状物質の含有割合は、0〜20質量%であることが好ましく、1〜18質量%であることがより好ましく、5〜18質量%であることがさらに好ましい。
繊維状物質の熱伝導率は、ナノ粒子又はその集合体の熱伝導率に比べて大きいことから、使用するナノ粒子含有圧縮成形体の熱伝導率を考慮した上で、繊維状物質の含有割合を決定することが好ましい。
また、ナノ粒子含有圧縮成形体は輻射散乱材を含有してもよく、輻射散乱材としては、炭化珪素、ジルコニア及びチタニア等を挙げることができる。
上記輻射散乱材は、平均粒径が50μm以下、より具体的には1〜50μmであることが好ましく、また、1μm以上の波長の光に対する比屈折率が1.25以上であることが適当である。
ナノ粒子含有圧縮成形体において、輻射散乱材の含有割合は、特に制限はないが、例えば0〜40質量%であることが好ましく、5〜40質量%であることがより好ましく、15〜30質量%であることがさらに好ましい。
こうした輻射散乱材を添加することにより、例えば800℃以上といった高温での熱伝導率を低減することができる。
ナノ粒子含有圧縮成形体は、繊維状物質を含有するか否かにかかわらず、結合剤(バインダー)を含有することもできる。バインダーとしては、例えば、フッ素樹脂、ポリイミド樹脂、PET樹脂等の有機バインダー、ガラスフリット等の無機バインダーを挙げることができる。
ナノ粒子含有圧縮成形体中のバインダーの量が増加すると、当該圧縮成形体の断熱性が低下する傾向があることから、バインダーの含有量は可能な限り低減することが好ましく、圧縮成形体におけるバインダーの含有量は、3質量%以下であることが好ましく、1質量%以下であることがより好ましく、実質的にバインダーを含有しない(0.1質量%以下である)ことがさらに好ましい。
本発明の断熱材において、ナノ粒子含有圧縮成形体のBET比表面積は、15〜500m/gであるものが好ましく、20〜500m/gであるものがより好ましく、20〜450m/gであるものがさらに好ましい。
上記BET比表面積は、圧縮成形の作製時に圧縮成形体を構成するナノ粒子の平均粒径や後述する圧縮条件を適宜調整することにより調整することができる。
ナノ粒子含有圧縮成形体は、ナノ粒子を含むとともにBET比表面積が上記範囲内にあることにより、対流による熱伝導を抑制し無機微粒子が有する低熱伝導性を維持して、熱伝導性を低減し易くなる。
上記ナノ粒子含有圧縮成形体は、ナノ粒子の粉末を圧縮し所定の形状に成形することにより製造することができる。
すなわち、例えば、所定形状の型内にナノ粒子の粉末を敷き詰め、次いで当該型内で当該粉末を圧縮することにより、当該所定形状の圧縮成形体を得ることができる。また、例えば、ローラーを備えた圧縮成形装置にナノ粒子の粉末を連続的に供給し、当該ローラーによって当該粉末を圧縮することにより、長く連続的に延びる帯状の圧縮成形体を得ることができる。
また、繊維状物質を含有する圧縮成形体を製造する場合には、ナノ粒子の粉末等と当該繊維状物質を一体的に圧縮成形する。
すなわち、例えば、ナノ粒子と繊維状物質(例えば、チョップド繊維やステープル繊維)等を所定の重量比率で混合して、当該ナノ粒子の粉末内に当該繊維が分散された混合粉末を調製し、当該混合粉末を圧縮することにより、目的とする圧縮成形体を得ることができる。
本発明の断熱材において、ナノ粒子含有圧縮成形体の嵩密度は、20〜500kg/mであることが好ましく、100〜300kg/mであることがより好ましい。
ナノ粒子含有圧縮成形体の形成時における圧縮条件には、特に制限はなく、得られる断熱性成形体の嵩密度が上記範囲内になるようにプレス圧やプレス時間を調節することが好ましい。
本発明の断熱材において、ナノ粒子を含んでなる断熱性成形体であるエアロゲル繊維体としては、多孔質繊維基材の孔中にエアロゲルが固着されてなるものを挙げることができる。
上記多孔質繊維基材としては、上述した無機繊維又は有機繊維からなる織布又は不織布を挙げることができる。特に、多孔質繊維基材として、繊維が不規則に絡み合った不織布を用いた場合には、繊維間にエアロゲルをより効果的に保持することができる。
また、多孔質繊維基材を構成する繊維としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)繊維等の樹脂繊維、カーボン繊維、アルミナ繊維等のセラミックス繊維であってもよい。
エアロゲルとしては、無機材料からなるエアロゲル(無機エアロゲル)又は有機材料からなるエアロゲル(有機エアロゲル)を用いることができる。無機エアロゲルを用いることにより、エアロゲル繊維体の耐熱性を効果的に高めることができる。
無機エアロゲルは、金属アルコキシドを原料として、加水分解、縮合反応させることにより製造されてなるものであり、適宜、シリカ、炭化物およびアルミナなどの材料を含んでなるものである。具体的には、シリカエアロゲル、アルミナエアロゲル、チタニアエアロゲル、ジルコニアエアロゲル等を挙げることができる。
また、有機エアロゲルとしては、炭素エアロゲルやポリイミド等の重合体エアロゲルを挙げることができる。
この中、シリカエアロゲルが多くの製造例があり、入手もし易い点で好ましい。エアロゲルの製造方法は例えば特表2004−517222公報に記載されている。
また、エアロゲル繊維体に含有されるエアロゲルおよび多孔質繊維基材の含有割合は、当該エアロゲル繊維体が備えるべき特性(例えば、断熱性、可撓性、耐熱性、発塵性)に応じて適宜設定することができる。
エアロゲルは、連続気泡を有するゲル構造物の孔内から格子間の可動溶媒相を除去してなる均一な超微細構造を有する光透過性の多孔質体である。
従って、エアロゲルは密度が低く、球状のナノ粒子が融合したクラスター構造をしている。また、エアロゲルは例えば平均径2〜7nm程度の極く小さな孔径を有する連続気泡構造体であり、大きな表面積を有する。
また、エアロゲルは、空気が格子状構造を越えて対流することができないため、対流による伝熱を効率的に抑制することができ、驚異的な断熱性を示す。気孔の平均的な大きさと密度は、製造時に制御することができる。
エアロゲルを構成するナノ粒子の平均径は、特に制限はないが、上記ナノ粒子含有圧縮成形体を構成するナノ粒子の一次粒子と同様の平均径を有していればよい。
本発明の断熱材において、エアロゲル繊維体の嵩密度は、例えば、20〜500kg/mの範囲とすることができ、好ましくは100〜300kg/mの範囲とすることができる。
本発明の断熱材において、エアロゲル繊維体のBET比表面積は、特に制限はないが、上記ナノ粒子含有圧縮成形体と同様であればよい。
エアロゲル繊維体は、エアロゲル原料(金属アルコキシド等)が含浸された繊維基材を超臨界乾燥することにより製造することができる。そして、繊維間の空隙を埋めるエアロゲルは、当該エアロゲル内の微細孔により、エアロゲル繊維体内における空気の対流を効果的に防止することができる。このため、エアロゲル繊維体は、優れた断熱性を有することができる。
本発明の断熱材において、ナノ粒子を含んでなる断熱性成形体の25℃における熱伝導率は、例えば、0.024W/m・K以下であることが適当であり、0.020W/m・K以下であることがより適当であり、0.018W/m・K以下であることがさらに適当である。
また、ナノ粒子を含んでなる断熱性成形体の80℃における熱伝導率は、0.035W/m・K以下であることが適当であり、0.027W/m・K以下であることがより適当であり、0.025W/m・K以下であることがさらに適当である。
本発明の断熱材においては、ナノ粒子を含んでなる断熱性成形体が優れた断熱性を有することにより、十分な断熱性を維持しつつ薄型化することができる。
例えば、断熱性成形体が板状の構造を有する場合、その厚さは、例えば、1〜200mmの範囲とすることができ、好ましくは5〜150mmの範囲とすることができ、より好ましくは10〜100mmの範囲とすることができ、さらに好ましくは10〜70mmの範囲とすることができる。
本発明の断熱材において、上記断熱性成形体上には、固形分換算で、リン酸アルミニウム5〜50質量%と、算術平均粒子径が0.5〜10μmである無機粒子40〜90質量%と、無機バインダー0〜10質量%とを含む被覆層が形成されてなる。
本発明の断熱材において、被覆層を構成するリン酸アルミニウムの含有量は、固形分換算で、5〜50質量%であり、10〜40質量%であることが好ましく、20〜35質量%であることがより好ましい。
リン酸アルミニウムの含有量が上記範囲内にあることにより、断熱性成形体表面に亀裂(ひび割れ)を形成させ、この亀裂に被覆層の形成成分が貫入して被覆層を強固に固定し得ることから、基材である断熱性成形体を構成する微粒子の脱離を抑制して、形状上の制約を受け難い断熱材を容易に提供することができる。
本発明の断熱材において、被覆層を構成する算術平均粒子径が0.5〜10μmである無機粒子の含有量は、固形分換算で、40〜90質量%であり、55〜80質量%であることが好ましく、63〜75質量%であることがより好ましい。
算術平均粒子径が0.5〜10μmである無機粒子の含有量が上記範囲内にあることにより、断熱材の耐熱性および強度を容易に向上することができる。
なお、本出願書類において、被覆層を構成する無機粒子の算術平均粒子径は、レーザー回折式粒度分布測定装置を用いて測定した値を意味する。こうした無機粒子の算術平均粒子径は、例えば、株式会社島津製作所製レーザー回析式粒度分布測定装置「SLDA−2200」を用いて測定することができる。
本発明の断熱材において、被覆層を構成する無機粒子としては、特に制限されず、アルミナ粒子、シリカ粒子、炭化ケイ素粒子等を挙げることができ、このうち、アルミナ粒子またはシリカ粒子が好ましい。
本発明の断熱材において、被覆層を構成する無機バインダーの含有量は、固形分換算で、0〜10質量%であり、1〜7質量%であることが好ましく、3〜5質量%であることがより好ましい。
無機バインダーの含有量が上記範囲内にあることにより、断熱材の耐熱性および強度を維持しつつ、被覆層の構成成分を結合し易くなり、断熱材の外表面における亀裂の発生を抑制し平滑性を向上させ易くなる。
無機バインダーとしては、コロイダルシリカ、ガラスフリット、アルミナゾル、シリカゾル、珪酸ソーダ、チタニアゾル、珪酸リチウム、水ガラスなどから選ばれる1種以上を挙げることができる。
なお、本出願書類において、無機バインダーにはリン酸アルミニウムを含めないものとする。
無機バインダーとしては、コロイダルシリカが好適であり、pH1〜5のコロイダルシリカがより好適である。こうしたpHが1〜5の酸性のコロイダルシリカを使用することにより、酸性であるリン酸アルミニウムの反応が抑制される。したがって、後述する被覆層形成用分散液において、ゲル化などといった不具合が回避され、適度な流動性が確保される。その結果、被覆層形成用分散液を断熱材表面に好適に塗布することができる。
本発明の断熱材において、被覆層は、さらに有機バインダーを含んでもよく、有機バインダーとしては、特に制限されないが、例えば、カルボキシメチルセルロース(CMC)、カルボキシメチルセルロースナトリウム塩(CMCNa)、カルボキシメチルセルロースカリウム塩、カルボキシメチルセルロースアンモニウム塩、酢酸セルロース、セルロースアセテートブチレート(CAB)、メチルセルロース(MC)等から選ばれる1種以上を挙げることができる。
本発明の断熱材において、被覆層が有機バインダーを含む場合、その含有割合は、固形分換算で、0.5〜5質量%であることが好ましく、1〜4質量%であることがより好ましく、1〜3質量%であることがさらに好ましい。
本発明の断熱材において、被覆層は、補強繊維を含むことが好ましい。
補強繊維としては、ワラストナイト、セピオライト粉末、アタパルジャイト、ショットレスセラミックスファイバー等を挙げることができる。
ワラストナイト(Wollastonite)は、CaSiO(CaO・SiO)で表記される、カルシウムカチオンで繋がれた無限の珪素−酸素鎖(SiO)構造を有する、結晶構造が針状の無機物質である。天然鉱物として産出されるワラストナイトは、珪灰石として石灰岩地帯に産出し、不純物として微量(例えば、0.5重量%未満)のAlやFeを含有することもある。
また、セピオライト(sepiolite)は、粘土状の含水マグネシウム珪酸塩鉱物であって、MgSi15(OH)・6HOで代表される組成式を有する、結晶構造が針状の無機物質であり、アタパルジャイト(attapulgite)は、粘土状の含水珪酸アルミニウム・マグネシウム化合物であって、Si20Mg(OH)・Al(OH・4HOで代表される組成式を有する、結晶構造が針状の無機物質である。
さらに、ショットレスセラミックスファイバーは、セラミックファイバーの繊維化工程で形成されるショット(粒状物)を脱粒処理によって45μm以上のショット含有量を5%以下(好ましくは2%以下)に調整したものであり、例えば、ニチアス株式会社製「T−ファイバーTFA−05」が上市されている。
上記補強繊維は、平均繊維径が1〜80μmであるものが好ましく、1〜60μmであるものがより好ましく、2〜60μmであるものがさらに好ましい。また、上記補強繊維は、平均長さが10〜1000μmであるものが好ましく、10〜800μmであるものがより好ましく、20〜800μmであるものがさらに好ましい。
なお、上記平均繊維径および平均長は、測定試料となる補強繊維300〜500個の直径と長さを光学顕微鏡で測定したときのそれぞれの平均値を意味する。
本発明の断熱材において、被覆層が補強繊維を含有する場合、その含有割合は、固形分換算で、1〜20質量%であることが好ましく、1〜15質量%であることがより好ましく、2〜15質量%であることがさらに好ましい。
本発明の断熱材において、被覆層は、断熱性成形体との界面において、被覆層を構成する成分が断熱性成形体に貫入する貫入部を有してなる。
上記貫入部は、被覆層と断熱性成形体との界面において、断熱性成形体の表面に形成される亀裂(ひび割れ)の凹部に被覆層を構成する成分が貫入することにより形成されてなる。
上記貫入部の開口部の平均幅(亀裂開口部の平均幅)は、5〜1000μmであることが適当であり、10〜500μmであることがより適当であり、20〜300μmであることがさらに適当である。
上記貫入部の開口部の平均幅は、断熱性成形体の表面に対して、被覆層を構成するリン酸アルミニウム濃度に対応する濃度を有するリン酸アルミニウム溶液を塗布し、乾燥して、断熱性成形体の表面に亀裂を生じさせた後、走査型電子顕微鏡(SEM)で10箇所の亀裂の幅を測定した際の平均値を意味する。
また、上記貫入部の平均深さ(亀裂の平均深さ)は、10〜1000μmであることが適当であり、50〜800μmであることがより適当であり、200〜600μmであることがさらに適当である。
上記被覆層の最表面には被覆層の層状部が形成され、被覆層の層状部の平均厚み(平均深さ)は、10〜1000μmであることが適当であり、25〜500μmであることがより適当であり、50〜200μmであることがさらに適当である。
上記被覆層を構成する貫入部の平均深さや層状部の平均厚みは、本発明の断熱材の断面を走査型電子顕微鏡(SEM)で観察し、それぞれ10箇所の貫入部の深さまたは層状部の厚みを測定した際の平均値を意味する。
本発明の断熱材は、被覆層が上記貫入部を有することにより、被覆層の形成成分が断熱性成形体の表面内部に貫入して被覆層を強固に固定することができ、基材である断熱性成形体を構成する微粒子が脱離することを抑制することができる。
本発明の断熱材は、嵩密度が20〜500kg/mであるものが好ましく、100〜400kg/mであるものがより好ましく、100〜300kg/mであるものがさらに好ましい。
また、本発明の断熱材は、25℃における熱伝導率が、例えば、0.024W/m・K以下であるものが好ましく、0.020W/m・K以下であるものがより好ましく、0.018W/m・K以下であるものがさらに好ましい。
さらにまた、本発明の断熱材は、80℃における熱伝導率が、例えば、0.035W/m・K以下であるものが好ましく、0.027W/m・K以下であるものがより好ましく、0.025W/m・K以下であるものがさらに好ましい。
本発明の断熱材において、25℃における熱伝導率が、0.024W/m・K以下であることにより、所望の耐熱性を発揮することができる。
本発明の断熱材は、例えば、空気雰囲気下、1100℃で24時間加熱処理した際の長さ方向の収縮率({(加熱前の長さ−加熱後の長さ)/加熱前の長さ})×100)が5%以下であるものが適当であり、3.0%以下であるものがより適当であり、1.0%以下であることがさらに適当である。
また、本発明の断熱材の硬度は、特に制限はないが75〜95であるものが好ましく、80〜90であるものがより好ましい。
本発明の断熱材の硬度が上記範囲内にあることにより、所望の強度を発揮することができる。
なお、本出願書類において、断熱材の硬度は、JIS K 7312に準拠したアスカーゴム硬度計Type Cを用いて10回測定した際の平均値を意味する。
本発明によれば、断熱性成形体と被覆層との界面において、リン酸アルミニウムが断熱性成形体表面に亀裂(ひび割れ)を形成し、この亀裂に被覆層の形成成分が貫入して被覆層を強固に固定し得ることから、基材である断熱性成形体を構成する微粒子の脱離を抑制するとともに、外表面における亀裂の発生を抑制して平滑性を向上させ、使用温度や形状上の制約を受け難い断熱材を提供することができる。
本発明の断熱材は、以下に詳述する本発明の断熱材の製造方法により作製することができる。
次に、本発明の断熱材の製造方法について説明する。
本発明の断熱材の製造方法は、ナノ粒子を含んでなる断熱性成形体上に、固形分換算で、リン酸アルミニウムの総量が5〜50質量%、算術平均粒子径が0.5〜10μmである無機粒子の総量が40〜90質量%、無機バインダーの総量が0〜10質量%となるように、被覆層形成用分散液を塗布することを特徴とするものである。
本発明の断熱材の製造方法において、ナノ粒子を含んでなる断熱性成形体としては、上述したものと同様のものを挙げることができる。
本発明の断熱材の製造方法においては、ナノ粒子を含んでなる断熱性成形体上に、固形分換算で、リン酸アルミニウムの総量が5〜50質量%、算術平均粒子径が0.5〜10μmである無機粒子の総量が40〜90質量%、無機バインダーの総量が0〜10質量%となるように被覆層形成用分散液を塗布する。
算術平均粒子径が0.5〜10μmである無機粒子や無機バインダーの具体例は、上述したとおりである。
本発明の断熱材の製造方法において、被覆層形成用分散液に含まれるリン酸アルミニウムの総量は、固形分換算で、5〜50質量%であり、10〜40質量%であることが好ましく、20〜35質量%であることがより好ましい。
被覆層形成用分散液に含まれるリン酸アルミニウムの総量が上記範囲内にあることにより、断熱性成形体表面に亀裂(ひび割れ)を生じさせ、この亀裂に被覆層の形成成分が貫入して被覆層を強固に固定し得ることから、基材である断熱性成形体を構成する微粒子の脱離を抑制して、形状上の制約を受け難い断熱材を簡便に作製することができる。
本発明の断熱材の製造方法において、被覆層形成用分散液に含まれる算術平均粒子径が0.5〜10μmである無機粒子の含有量は、固形分換算で、40〜90質量%であり、55〜80質量%であることが好ましく、63〜75質量%であることがより好ましい。
被覆層形成用分散液に含まれる算術平均粒子径が0.5〜10μmである無機粒子の総量が上記範囲内にあることにより、得られる断熱材の耐熱性および強度を容易に向上することができる。
本発明の断熱材の製造方法において、被覆層形成用分散液に含まれる無機バインダーの総量は、固形分換算で、0〜10質量%であり、1〜7質量%であることが好ましく、3〜5質量%であることがより好ましい。
被覆層形成用分散液に含まれる無機バインダーの総量が上記範囲内にあることにより、耐熱性および強度を維持しつつ、被覆層の構成成分を結合し易くなり、外表面における亀裂の発生を抑制して平滑性を向上させた断熱材を作製し易くなる。
本発明の断熱材の製造方法において、被覆層形成用分散液は、さらに有機バインダーを含有してもよい。有機バインダーの具体例は、上述したとおりである。
被覆層形成用分散液が有機バインダーを含有する場合、被覆層形成用分散液に含まれる有機バインダーの総量は、固形分換算で、0.5〜5質量%であることが好ましく、1〜4質量%であることがより好ましく、1〜3質量%であることがさらに好ましい。
本発明の断熱材の製造方法において、被覆層形成用分散液は、さらに補強繊維を含有してもよい。補強繊維の具体例は、上述したとおりである。
被覆層形成用分散液が補強繊維を含有する場合、被覆層形成用分散液に含まれる補強繊維の総量は、固形分換算で、1〜20質量%であることが好ましく、1〜15質量%であることがより好ましく、2〜15質量%であることがさらに好ましい。
被覆層形成用分散液中の固形分濃度は特に制限はないが、例えば0.1〜75質量%であればよく、15〜70質量%がより好ましく、45〜65質量%がさらに好ましい。上記固形分濃度が0.1質量%未満であると塗布後に除去する溶媒の量が多くなり過ぎるので非効率であり、また、75質量%を越えると、各分散液中に固形分が均一に分散し難くなる。
本発明の断熱材の製造方法において、被覆層形成用分散液を構成する液体媒体としては、特に制限されないが、水及び極性有機溶媒が挙げられ、極性有機溶媒としては、エタノール、プロパノール等の1価のアルコール類、エチレングリコール等の2価のアルコール類が挙げられる。これ等の液体媒体うち、作業環境や環境負荷を考慮すると、水が好ましい。また、水としては特に制限されず、蒸留水、イオン交換水、水道水、地下水、工業用水等を挙げることができる。
本発明の断熱材の製造方法において、被覆層形成用分散液は、リン酸アルミニウムと算術平均粒子径が0.5〜10μmである無機粒子と無機バインダーの総量が上記範囲内にある限り、一液型のものであってもよいし、二液型のものであってもよい。
例えば、リン酸アルミニウムと算術平均粒子径が0.5〜10μmである無機粒子と無機バインダーとを、それぞれの総量が上記範囲内になるように液体媒体中に混合した、一液状の被覆層形成用分散液を調製してこれをナノ粒子を含んでなる断熱性成形体に塗布してもよいし、リン酸アルミニウムを必須成分として含む前処理用の被覆層形成用分散液と、リン酸アルミニウムを必須成分として含まない後処理用の被覆層形成用分散液を調製し、両分散液中のリン酸アルミニウム、算術平均粒子径が0.5〜10μmである無機粒子、無機バインダーのそれぞれの総量が上記範囲内になるように塗布してもよい。
本発明の断熱材の製造方法において、被覆層形成用分散液の塗布回数も特に制限されない。上記一液状の被覆層形成用分散液を、所望厚みを有する被覆層が得られるように、1回のみ塗布してもよいし、複数回塗布してもよい。また、上記前処理用の被覆層形成用分散液を所望回数塗布した上で、上記後処理用の被覆層形成用分散液を所望回数塗布してもよい。
上記塗布方法としては、ナノ粒子を含んでなる断熱性成形体に対し、被覆層形成用分散液を、刷毛塗りする方法や、スプレーにより塗布する方法や、スピンコーターを用いて塗布する方法や、被覆層形成用分散液が満たされた処理槽に浸漬することにより塗布する方法を挙げることができる。
本発明の断熱材の製造方法においては、断熱性成形体上に被覆層形成用分散液を塗布した後、塗布した分散液を乾燥させる。上記乾燥は自然乾燥であることが好ましく、本発明の目的に反しない範囲において乾燥機等による強制乾燥であってもよい。また、乾燥時の雰囲気は、空気雰囲気、酸素雰囲気、窒素雰囲気等を挙げることができる。
強制乾燥する場合、乾燥温度は、40〜180℃が好ましく、60〜150℃がより好ましく、80〜120℃がさらに好ましい。また、乾燥時間は、6〜48時間が好ましく、8〜40時間がより好ましく、10〜36時間がさらに好ましい。
また、本発明の断熱材の製造方法においては、上記乾燥処理した後、さらに焼成処理を施してもよい。
焼成温度は、600〜1300℃であることが好ましく、700〜900℃であることがより好ましい。また、焼成時の雰囲気は、特に制限されないが、空気雰囲気、酸素雰囲気または窒素雰囲気であることが好ましい。焼成時間は、0.5〜4時間が好ましい。
焼成処理を施すことによって、成形物の脱脂及び実使用時の収縮を防止することができる。
本発明の断熱材の製造方法によれば、断熱性成形体と被覆層との界面において、リン酸アルミニウムが断熱性成形体表面に亀裂(ひび割れ)を生じ、この亀裂に被覆層の形成成分が貫入して被覆層を強固に固定し得ることから、基材である断熱性成形体を構成する微粒子の脱離を抑制するとともに、外表面における亀裂の発生を抑制して平滑性を向上させ、使用温度や形状上の制約を受け難い断熱材を簡便に製造することができる。
本発明の方法により得られる断熱材の詳細については、上述したとおりである。
以下、本発明を実施例および比較例によりさらに詳細に説明するが、本発明は以下の例により何ら限定されるものではない。
(実施例1)
(1)断熱性成形体の調製
一次粒子の平均径が15nmであるシリカ微粒子粉末80質量%と、平均粒径5μmの炭化ケイ素粉末20質量%とを混合した混合物を乾式プレス成形により、平板状の断熱性成形体(縦150mm、横100mm、厚さ25mm)を作製した。乾式プレス成形においては、断熱性成形体の嵩密度が250kg/mとなるようにプレス圧を調節した。
この断熱性成形体は、25℃における熱伝導率が0.01W/m・Kであった。
(2)被覆層形成用水分散液の調製
固形分濃度30質量%のリン酸アルミニウム水分散液と、算術平均粒子径が5μmであるアルミナ粉末と、固形分濃度20質量%の酸性コロイダルシリカ水分散液(pH3)とを混合して、固形分換算で、リン酸アルミニウム21.4質量%と、アルミナ粉末71.4質量%と、コロイダルシリカ7.1質量とを含む、固形分濃度55%の被覆層形成用水分散液を調製した。
(3)被覆層の形成
上記(1)で得られた断熱性成形体の全面に、上記(2)で得られた被覆層形成用水分散液を所望の被覆層の厚さになるようにスプレーで塗布し、室温(25℃)下で6時間自然乾燥し、次いで105℃で6時間乾燥処理することにより、断熱性成形体上に被覆層が形成されてなる断熱材を得た。
(熱伝導率)
上記断熱材の熱伝導率を周期加熱法により測定したところ、25℃における熱伝導率は0.01W/mKであった。
(硬度)
上記断熱材の硬度を、JIS K 7312に準拠した高分子計器(株)製アスカーゴム硬度計Type Cを用いて10回測定したときの平均値により算出したところ、84.7であった。
(粉っぽさ)
上記断熱材の表面に粘着テープ(Askul社製Cellohone tape 596-921)を貼り付けて剥がしたときの粘着テープ10mmあたりの付着量(mg)を測定し、以下の基準により判断した。結果を表1に示す。
◎:粉の付着量が0.032mg/10mm未満のもの
○:粉の付着量が0.032〜0.043mg/10mmであるもの
△:粉の付着量が0.043mg/10mmを超え0.065mg/10mm以下であるもの
×:粉の付着量が0.065mg/10mmを超えるもの
(塗り易さ)
上記(3)の被覆層形成時における被覆層形成用水分散液の塗り易さを以下の基準により判断した。結果を表1に示す。
◎:スプレー塗布が可能なもの
○:スプレーでは塗布できないが刷毛なら容易に塗布が可能なもの
△:刷毛で塗布できるが容易ではないもの
上記断熱材の主表面に対する垂直断面を走査型電子顕微鏡写真で観察したところ、図1に示すように、被覆層と断熱性成形体との界面において、被覆層を構成する成分が断熱性成形体に貫入する貫入部bが観察され、その上部に被覆層の層状部aが観察された。被覆層の層状部aの平均厚み(平均深さ)は120μm、貫入部bの平均深さは350μmであった。
また、上記断熱性成形体の表面に上記被覆層形成用水分散液に含まれる量と同量のリン酸アルミニウムを含む水分散液を調製し、塗布した後、自然乾燥させたところ、図2に示すように、断熱性成形体上に亀裂(ひび割れ)を形成し、このひび割れが貫入部を形成することが確認できた。貫入部の開口部における開口幅を測定したところ、開口部における平均幅は50μmであった。
(実施例2〜実施例28)
実施例1(2)において、被覆層形成用水分散液の組成(固形分濃度)が表1〜表7のとおりになるように変更した分散液を使用し、実施例1と同様にして断熱材を作製した(表1〜表7においては、被覆層形成用水分散液調製時に使用した各成分量を質量部で記載するとともに、各成分の固形分換算量を質量%で記載する)。
実施例3〜実施例5、実施例14〜実施例18および実施例24〜実施例27においては、補強繊維としてワラストナイト(NYCO社製 NYAD−G)を、実施例19および実施例20においては、有機バインダーとしてカルボキシメチルセルロース(CMC)を、実施例22および実施例23においては、無機バインダーとして固形分濃度20質量%のアルカリ性コロイダルシリカ水分散液(pH10)をさらに使用いた。
また、実施例24〜実施例27においては、被覆層形成用水分散液の1回の塗布量を実施例1における塗布量の約1/4づつとし、それぞれ、3回、4回、6回、8回塗布することにより、塗布量の総量が表7に示す量になるようにした。
得られた各断熱材において、実施例1と同様にして、熱伝導率、硬度、粉っぽさ、塗り易さを測定した。結果を表1〜表7に示す。
また、得られた各断熱材において、実施例1と同様にして断面観察したところ、被覆層と断熱性成形体との界面において、被覆層を構成する成分が断熱性成形体に貫入する貫入部が観察され、被覆層の層状部における平均深さ(平均厚さ)は10〜1000μm、被覆層の貫入部における平均深さは10〜1000μm、貫入部の開口部における平均幅は5〜1000μmの範囲内にあった。
(比較例1〜比較例4)
実施例1(2)において、被覆層形成用水分散液の組成を表8のとおり変更して、この分散液を使用したことを除けば、実施例1と同様にして比較断熱材を作製した(表8においては、被覆層形成用水分散液中の各成分の含有割合を質量部で記載するとともに、各成分を固形分換算した質量%でも記載する)。
比較例1においては、固形分濃度20%の炭酸ナトリウム水溶液を用いた。
得られた各比較断熱材において、実施例1と同様にして、熱伝導率、硬度、粉っぽさ、塗り易さを測定した。結果を表8に示す。
(比較例5)
実施例1で用いた断熱性成形体に被覆層形成用分散液を塗布することなくそのまま比較断熱材とした。
得られた比較断熱材において、実施例1と同様にして、熱伝導率、硬度、粉っぽさを測定した。結果を表8に示す。
表1〜表7の結果より、実施例1〜実施例27で得られた断熱材は、ナノ粒子を含んでなる断熱性成形体上に、リン酸アルミニウム5〜50質量%と、算術平均粒子径が0.5〜10μmである無機粒子40〜90質量%と、無機バインダー0〜10質量%とを含む被覆層が形成されてなり、該被覆層は、断熱性成形体との界面において、被覆層を構成する成分が前記断熱性成形体に貫入する貫入部を有してなるものであることにより、断熱性成形体と被覆層との界面において、亀裂(ひび割れ)を形成し、この亀裂に被覆層の形成成分が貫入して被覆層を強固に固定し得ることから、基材である断熱性成形体を構成する微粒子の脱離を抑制するとともに、外表面における亀裂の発生を抑制して平滑性を向上させ、使用温度や形状上の制約を受け難いものであることが分かる。
また、表8の結果より、比較例1〜比較例5で得られた断熱材は、被覆層形成用分散液が、リン酸アルミニウムを含有しない(比較例1および比較例2)か、無機粉末を含有せず、無機バインダーの含有割合が多過ぎたり少なすぎる(比較例3および比較例4)か、被覆層自体が存在しない(比較例5)ものであることから、いずれも表面の粉っぽさが改善されないものであることが分かる。
本発明によれば、基材である断熱性成形体から無機微粒子が脱離することを抑制するとともに、外表面における亀裂の発生を抑制した平滑性の高い表面を有し、使用温度や形状上の制約を受け難い断熱材と該断熱材の製造方法を提供することができる。

Claims (6)

  1. ナノ粒子を含んでなる断熱性成形体上に、
    固形分換算で、リン酸アルミニウム5〜50質量%と、算術平均粒子径が0.5〜10μmである無機粒子40〜90質量%と、無機バインダー0〜10質量%とを含む被覆層が形成されてなり、
    記断熱性成形体と被覆層との界面において、前記断熱性成形体は、表面に亀裂を有し、前記被覆層は、前記被覆層を構成する成分が前記断熱性成形体表面の亀裂の凹部に貫入する貫入部を有してなる
    ことを特徴とする断熱材。
  2. 固形分換算で、前記被覆層に含まれるリン酸アルミニウムと、算術平均粒子径が0.5〜10μmである無機粒子と、無機バインダーとの合計含有量を100質量部としたときに、さらに補強繊維を0.5〜10質量部含むものである請求項1に記載の断熱材。
  3. 前記被覆層を構成する算術平均粒子径が0.5〜10μmである無機粒子がアルミナ粒子またはシリカ粒子である請求項1または請求項2に記載の断熱材。
  4. 前記貫入部は、平均深さが10〜1000μmである請求項1〜請求項3のいずれかに記載の断熱材。
  5. ナノ粒子を含んでなる断熱性成形体上に、
    固形分換算で、リン酸アルミニウムの総量が5〜50質量%、算術平均粒子径が0.5〜10μmである無機粒子の総量が40〜90質量%、無機バインダーの総量が0〜10質量%となるように、被覆層形成用分散液を塗布する
    ことを特徴とする断熱材の製造方法。
  6. 前記無機バインダーがpH1〜5のコロイダルシリカである請求項5に記載の断熱材の製造方法。
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