JP5556376B2 - 可変圧縮比内燃機関の制御装置 - Google Patents

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この発明は、機関圧縮比を変更可能な可変圧縮比内燃機関の制御に関する。
機関圧縮比を変更可能な内燃機関として、例えば特許文献1に記載のように、複リンク式のピストン−クランク機構を利用した可変圧縮比装置を備えたものが知られている。この種の可変圧縮比内燃機関の制御においては、一般的に、低負荷域では圧縮比を高くして燃費の向上を図り、高負荷域では圧縮比を低くすることでノッキングやプレイグニッションの発生を抑制・回避する。但し、圧縮比の変化には、圧縮比を変化させる機構やそのアクチュエータの作動速度などに依存して、不可避的に応答遅れを伴うため、上記の特許文献1では、圧縮比の応答遅れを考慮した位相進み処理により過渡時の目標圧縮比を補正する技術が記載されている。
特開2005−163739号公報
目標圧縮比は、主として運転者の要求負荷に対応するアクセルペダルのアクセル開度、あるいは要求負荷に応じて変化する吸入空気量に応じて設定される。ここで、例えば渋滞時に加速と減速とを頻繁に繰り返す場合や、高速走行中に頻繁に速度調整を行う場合など、要求負荷に対応するアクセル開度の急な増加(踏み増し)と減少(踏み戻し)とが短期間のうちに繰り返し行われる、いわゆる「アクセルばたばた操作」が行われると、これに伴って、目標圧縮比が短期間のうちに急な増減を繰り返すこととなる。
上述したように、圧縮比の変化には不可避的に応答遅れを伴うため、加速や減速の過渡期には、目標圧縮比とセンサ等により検出される実圧縮比との偏差を解消するように補正が行われるが、上記のような「アクセルばたばた操作」が行われると、圧縮比の偏差が解消される間もなく次の加速又は減速が行われることで、偏差が収束する前に蓄積していく形となって偏差が拡大していき、これによって、実圧縮比が目標圧縮比から外れた思わぬ圧縮比の近傍に漂う形で運転が行われ、特に実圧縮比が目標圧縮比よりも高圧縮比側に外れている場合には、ノッキングやプレイグニッションを生じるおそれがある。
このような「アクセルばたばた操作」に基づく圧縮比の偏差の拡大、つまり圧縮比のばらつきは、上述した特許文献1のように加速や減速などの過渡期の応答遅れを見越した形で目標圧縮比を補正したとしても十分に抑制することは難しい。そこで、このような「アクセルばたばた操作」に起因する圧縮比のばらつきを見越した形で、ノッキングやプレイグニッションの発生を回避するように予め目標圧縮比を低圧縮比側に制限すると、吸入空気量が制限されて、十分な機関出力を得られない。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、アクセルばたばた操作に起因する圧縮比のばらつきを抑制し、これによるノッキングやプレイグニッションの発生を抑制するものである。すなわち本発明は、機関圧縮比を変更可能な可変圧縮比装置を備え、機関運転条件に対して目標圧縮比を設定し、この目標圧縮比へ向けて機関圧縮比を可変制御する可変圧縮比内燃機関の制御装置において、急な目標圧縮比(あるいは急な吸入空気量)の増減の繰り返しを検出したとき、上記目標圧縮比を低下側に補正する補正手段を有することを特徴としている。
本発明によれば、急な目標圧縮比、あるいは急な吸入空気量の増減の繰り返しを検出したときに、アクセルばたばた操作に起因する圧縮比のばらつきが生じていると判断して、目標圧縮比を低下側に補正しているために、実圧縮比が目標圧縮比に対して高負荷側に大きく外れることを解消して、ノッキングやプレイグニッションの発生を抑制することができる。このようにアクセルばたばた操作に起因する圧縮比の変動を検出することができるために、予め目標圧縮比を低圧縮比側に制限する必要がなく、これによる出力の低下や燃費の低下を招くこともない。更に、アクセルばたばた操作に起因する圧縮比の変動(ハンチング)を抑え、これによる運転性の低下を抑制するとともに、圧縮比可変用のアクチュエータ消費エネルギーを抑制することができる。
本発明に係る可変圧縮比内燃機関の制御装置の一実施例を示すシステム図。 上記実施例の可変圧縮比装置を示す断面対応図。 上記可変圧縮比装置の高圧縮比位置(A)及び低圧縮比位置(B)におけるリンク姿勢を示す説明図。 上記可変圧縮比装置による高圧縮比位置(A)及び低圧縮比位置(B)におけるピストンモーションを示す特性図。 上記目標圧縮比設定マップの設定処理の流れを示すフローチャート。 図5の圧縮比偏差積算値の算出処理を示すサブルーチン。 図5の補正判定フラグの設定処理を示すサブルーチン。 図5の目標圧縮比の補正処理を示すサブルーチン。 本実施例及び比較例に係るアクセルばたばた操作時におけるスロットル開度,圧縮比及び吸入空気量の変化を示すタイミングチャート。
以下、本発明の好ましい実施例を図面に基づいて詳細に説明する。図1を参照して、この内燃機関は、シリンダヘッド1とシリンダブロック2とにより大略構成されており、かつ、ピストン3の上方に画成される燃焼室4内の混合気を火花点火する点火プラグ9を備えたガソリンエンジン等の火花点火式内燃機関である。この内燃機関は、周知のように、吸気カム12により駆動されて吸気ポート7を開閉する吸気弁5と、排気カム13により駆動されて排気ポート8を開閉する排気弁6と、吸気ポート7に燃料を噴射する燃料噴射弁10と、吸気コレクタ14の上流側を開閉して吸入空気量を調整するスロットル15と、を有し、かつ、機関圧縮比を変更可能な可変圧縮比装置20を備えている。
制御部11は、CPU,ROM,RAM及び入出力インターフェースを備えた周知のデジタルコンピュータであり、排気の空燃比を検出する空燃比センサ16からの空燃比センサ信号,アクセルペダルの開度を検出するアクセル開度センサ18からのアクセル開度信号、スロットル開度を検出するスロットルセンサ信号、機関水温を検出する水温センサからの水温センサ信号,機関回転速度を検出するクランク角センサからのクランク角センサ信号,ノッキングの有無を検出するノックセンサからのノックセンサ信号,バッテリ17から供給される電力により可変圧縮比装置20のコントロールシャフト27を駆動する電動機21からの回転角センサ信号や負荷センサ信号等の各種信号に基づいて、燃料噴射弁10,点火プラグ9,スロットル15,及び可変圧縮比装置20の電動機21等の各種アクチュエータへ制御信号を出力して、燃料噴射量,燃料噴射時期,点火時期,スロットル開度,及び機関圧縮比等を統括的に制御する。
図2及び図3を参照して、可変圧縮比装置20は、ピストン3とクランシャフト22のクランクピン23とを複数のリンクで連係した複リンク式ピストン−クランク機構を利用したものであって、クランクピン23に回転可能に装着されたロアリンク24と、このロアリンク24とピストン3とを連結するアッパリンク25と、偏心軸部28が設けられたコントロールシャフト27と、偏心軸部28とロアリンク24とを連結するコントロールリンク26と、を有している。アッパリンク25は、一端がピストンピン30に回転可能に取り付けられ、他端が第1連結ピン31によりロアリンク24と回転可能に連結されている。コントロールリンク26は、一端が第2連結ピン32によりロアリンク24と回転可能に連結されており、他端が偏心軸部28に回転可能に取り付けられている。
電動機21によりコントロールシャフト27の回転位置を変更することにより、図3にも示すように、コントロールリンク26によるロアリンク24の姿勢が変化し、ピストン3のピストンモーション(ストローク特性)、すなわちピストン3の上死点位置及び下死点位置の変化を伴って、機関圧縮比が連続的に変更・制御される。
このような複リンク式ピストン−クランク機構を利用した可変圧縮比装置20によれば、機関運転状態に応じて機関圧縮比を適正化することで燃費や出力向上を図れることに加え、ピストンとクランクピンとを一本のリンクで連結した単リンク機構に比して、ピストンストローク特性(図4参照)そのものを例えば単振動に近い特性に適正化することができる。また、単リンク機構に比して、クランクスローに対するピストンストロークを長くとることができ、機関全高の短縮化や高圧縮比化を図ることができる。更に、アッパリンク25の傾きを適正化することで、ピストン3やシリンダに作用するスラスト荷重を低減・適正化し、ピストン3やシリンダの軽量化を図ることができる。なお、アクチュエータとしては図示の電動機21に限らず、例えば油圧制御弁を用いた油圧式の駆動装置のものであっても良い。
図5は、本実施例の要部をなす目標圧縮比の補正制御の流れを示すフローチャートでり、本ルーチンは上記の制御部11により記憶及び実行される。ステップS51では、目標圧縮比と実圧縮比とを読み込む。目標圧縮比は、機関の要求負荷(あるいは要求負荷に応じて変化する吸入空気量)と機関回転数などに基づいて求められ、低回転・低負荷側では目標圧縮比を高め、高回転・高負荷側ではノッキングやプレイグニッションを生じることのないように目標圧縮比を低くする。要求負荷はアクセル開度センサ18によるアクセル開度に応じて設定される。
ステップS52では、圧縮比偏差積算値Sを算出する。ステップS53では、上記の圧縮比偏差積算値Sに基づいて、目標圧縮比の補正判定フラグを設定する。ステップS54では、目標圧縮比補正判定フラグがオン、つまりフラグの値が「1」であるかを判定する。補正判定フラグがオンであれば、ステップS55へ進み、目標圧縮比の補正を開始し、ステップS56において、目標圧縮比を補正後の目標圧縮比に更新する。一方、補正判定フラグがオフ、つまりフラグの値が「0」であれば、ステップS57へ進み、この圧縮比補正制御で用いるためにメモリに格納している値、例えば上記の圧縮比偏差積算値Sなどを初期化した上で、目標圧縮比の補正を行うことなく、本ルーチンを終了する。
図6は、ステップS52の圧縮比偏差積算値Sの算出処理を示すサブルーチンである。ステップS61では、所定期間t(例えば、0.5秒〜数秒程度)における、所定間隔(例えば、10ms)毎の目標圧縮比と実圧縮比との差分の絶対値である圧縮比偏差Δεのデータを取得する。この実施例では、一演算間隔(例えば、10ms)毎に偏差Δεを求め、所定期間t分の偏差Δεのデータを制御メモリに格納している。
ステップS62では、所定期間分(1〜t)の圧縮比偏差Δεを積算して、上記の圧縮比偏差積算値Sを求める。図9にも示すように、圧縮比偏差積算値Sは、所定期間t内における、目標圧縮比と、この目標圧縮比に対して応答遅れを伴って追従する実圧縮比との間の領域(斜線を施した領域)の面積の値に相当するものである。
再び図6を参照して、ステップS63では、所定期間tにおける目標圧縮比の最大振幅Aすなわち変動幅を算出する。最大振幅Aは、所定期間tにおける目標圧縮比の最大値と最小値との差分の絶対値により求められる。
図7は、図5のステップS53の目標圧縮比の補正判定フラグの設定処理を示すサブルーチンである。ステップS71では、上記ステップS62で求めた圧縮比偏差積算値Sを読み込む。ステップS72では、この圧縮比偏差積算値Sが、所定のしきい値S0を超えているかを判定する。このしきい値S0は、圧縮比の応答速度などを勘案して予め設定される固定値である。但し、より精度よく補正の有無を判定するために、機関温度や機関回転数などの機関運転条件に応じてしきい値S0を調整するようにしても良い。
圧縮比偏差積算値Sがしきい値S0を超えていればステップS73へ進んで補正判定フラグをオンとして、目標圧縮比の補正を行う一方、圧縮比偏差積算値Sがしきい値S0以下であればステップS74へ進んで補正判定フラグをオフとして、目標圧縮比の補正を禁止する。
尚、所定期間tにおいて圧縮比偏差Δεの符号が反転した回数を求め、所定回数以上の反転があった場合に限り、踏み増しと踏み戻しとを繰り返す「アクセルばたばた操作」とみなし、補正判定フラグをオンとして目標圧縮比の補正を行うようにしても良い。例えば、前回(10ms前)の演算での符号を今回の演算での符号と比較して、反転した場合には制御メモリに1を、反転しなかった場合には制御メモリに0を、逐次記憶していき、所定期間tに対応する各制御メモリに記憶された値を合計すれば、所定期間tにおいて圧縮比偏差Δεの符号が反転した回数を求めることができる。このようにすれば、必ずしも踏み増しと踏み戻しとを繰り返すことによって偏差が生じている訳ではない場合、補正が行なわれることを回避することができる。
図8は、図5のステップS55の目標圧縮比の補正処理を示すサブルーチンである。ステップS81では、上記ステップS63で求めた所定期間tにおける目標圧縮比の最大振幅Aが、所定の振幅しきい値A0を超えているかを判定する。最大振幅Aが大きくなるほど、目標圧縮比と実圧縮比との乖離が拡大し易いことから、この振幅Aが振幅しきい値A0を超えている場合には、ステップS82へ進み、補正目標圧縮比を、機構的に取り得る圧縮比の最低値である最低圧縮比εMINに設定する。一方、振幅Aが振幅しきい値A0以下であれば、振幅Aがしきい値A0を超えている場合よりも圧縮比の変動が抑えられていると考えられるために、補正目標圧縮比を、上記の最低圧縮比εMINよりも高い値、例えば無過給での最大吸入空気量が得られる運転状態で設定される圧縮比εNA−WOTに設定する。これによって、無過給での最大吸入空気量が得られる運転状態であってもノッキングやプレイグニッションの発生を抑制しつつ、最低圧縮比よりも高い圧縮比εNA−WOTに目標圧縮比を補正して、圧縮比の低下を抑制することができる。
図9は、アクセルばたばた操作が行われた場合のスロットル開度,圧縮比及び吸入空気量の変化を示すタイミングチャートであり、図中、rεは実圧縮比、tεは目標圧縮比を示し、特に、rε1,rε2,tε1,tε2は本実施例を適用した場合の特性を、rεh,tεhは本実施例による圧縮比の補正を行わない比較例の特性を示している。なお、図では積算期間tの幾つかを簡易的に描いているが、実際には極短い演算間隔(例えば、10ms)毎に、積算期間tが更新されて偏差積算値Sが求められ、この偏差積算値Sに応じて補正の有無を判定している。
同図に示すように、アクセル開度センサ18からのアクセル開度の操作に連動して、スロットル開度TVOが増減して、吸入空気量が変化する。目標圧縮比εは、機関回転数と要求負荷あるいはエアフロメータなどにより検出される吸入空気量とに基づいて設定される。つまり、吸入空気量が増加すると低圧縮比側へ、吸入空気量が低下すると高圧縮比側へ目標圧縮比が増減される。
ここで、目標圧縮比の変化に対して実圧縮比の変化には不可避的に応答遅れを伴うため、アクセルばたばた操作が行われた場合には、図示するように、例えば目標圧縮比が増加から減少に反転してからしばらくの間、実圧縮比は増加し、その後、低下に反転することとなるために、目標圧縮比の増加と減少とが短時間のうちに繰り返されると、実圧縮比の変化が目標圧縮比の変化に追従できなくなって、目標圧縮比と実圧縮比との偏差Δεが拡大していき、この結果、図9に示すように比較例のものでは、実圧縮比rεhが目標圧縮比tεhから大きく離れた思わぬ値の近傍に漂い、運転性を阻害するばかりか、吸入空気量の増加に対して実圧縮比の低下が遅れてノッキングやプレイグニッションを生じるおそれがある。
(1)これに対して本実施例では、このような急な目標圧縮比の増減の繰り返し、つまりアクセルばたばた操作を検出したとき、目標圧縮比を低下側に補正している(補正手段)。これによって、上述したようなノッキングやプレイグニッションの発生を抑制することができるとともに、アクセルばたばた操作を考慮して目標圧縮比を予め低圧縮比側に制限する必要がないために、目標圧縮比の制限による出力の低下や燃費の低下を招くこともない。更に、アクセルばたばた操作による圧縮比の変動(ハンチング)を抑え、これによる運転性の低下を抑制するとともに、圧縮比可変用のアクチュエータである電動機21の消費エネルギー(電力)を抑制することができる。
(2)より具体的には、実圧縮比を検出し、所定期間tにおける目標圧縮比と実圧縮比との偏差Δεの積算値Sが所定のしきい値S0を超えたときに、目標圧縮比を低下側に補正する。このように圧縮比偏差Δεの積算値Sを用いることで、簡素な制御でありながら精度良く急な目標圧縮比の増減の繰り返しを検出することが可能となる。なお、上記の実施例においては、コントロールシャフト27を駆動する電動機21の回転角を検出し、この回転角から実圧縮比を検出しているが、これに限らず、例えば実圧縮比に相当するコントロールシャフト27の回転角を検出するセンサを設けるものであってもよい。
(3)また、図8に示すように、目標圧縮比の変化幅、すなわち目標圧縮比の最大振幅Aが大きくなるほど、圧縮比の変動が大きくなり易いことから、好ましくは目標圧縮比の最大振幅Aに応じて目標圧縮比の補正内容を切り換える。例えば上記の実施例では、最大振幅Aが振幅しきい値A0を超えている場合には、目標圧縮比を機構上取り得る最低の圧縮比εMINに固定して、圧縮比の変動やノッキングの発生を速やかに回避させている。一方、最大振幅Aが振幅しきい値A0以下であれば、目標圧縮比を最低圧縮比よりも高圧縮比側の値、例えば無過給での最大吸入空気量が得られる運転状態で設定される圧縮比εNA−WOTとして、ノッキングやプレイグニッションを生じることのない範囲で圧縮比の低下幅を抑制し、圧縮比の低下による運転性の低下を抑制している。
(4)上記の振幅しきい値A0は固定値であっても良いが、好ましくは機関油水温や吸気温などの機関温度が高くなるにしたがって、ノッキングやプレイグニッションが生じ易くなることから、振幅しきい値A0を小さくする。これによって、機関温度に応じてより適切に目標圧縮比を補正して、ノッキングやプレイグニッションの発生をより確実に抑制することが可能となる。
11…制御部
15…スロットル
18…アクセル開度センサ
20…可変圧縮比装置
21…電動機

Claims (2)

  1. 機関圧縮比を変更可能な可変圧縮比装置を備え、機関運転条件に対して目標圧縮比を設定し、この目標圧縮比へ向けて機関圧縮比を可変制御する可変圧縮比内燃機関の制御装置において、
    急な目標圧縮比の増減の繰り返しを検出したとき、上記目標圧縮比を低下側に補正する補正手段を有し、
    上記補正手段は、上記所定期間における目標圧縮比の最大振幅が所定の振幅しきい値よりも大きいときに、上記最大振幅が振幅しきい値以下のときに比して、上記目標圧縮比を低下側に補正し、
    機関温度が高くなるにしたがって、上記振幅しきい値を小さくすることを特徴とする可変圧縮比内燃機関の制御装置。
  2. 実圧縮比を検出する圧縮比検出手段を備え、
    上記補正手段は、所定期間における上記目標圧縮比と実圧縮比との偏差の積算値が所定のしきい値を超えたときに、上記目標圧縮比を低下側に補正することを特徴とする請求項1に記載の可変圧縮比内燃機関の制御装置。
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