JP5554902B2 - 皮膚洗浄剤組成物 - Google Patents

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Description

本発明は、泡立ちが良く泡質がクリーミーで、すすぎ性に優れた皮膚洗浄剤組成物に関する。
アルキル硫酸塩や、アルキルエーテル硫酸塩は、洗浄力が高く、起泡量が多いことから、水性洗浄剤の主界面活性剤成分として広く用いられている。しかし、このような界面活性剤は、単独で皮膚洗浄剤に使用した場合、きめが粗く十分な泡量が得られないなどの問題があり、種々改良研究が進められている。
現在一般に使用されているポリオキシエチレン付加型アルキル硫酸塩の場合には、カチオン性ポリマー等と組み合わせて用いると、泡質が改善することが知られている(特許文献1)。しかしながら、ポリオキシエチレン付加型アルキル硫酸塩にカチオン性ポリマーを添加すると、ヌルつきが生じ、さっぱりとした使用感が得られないという問題があった。
また、ポリオキシエチレン付加型アルキル硫酸塩は、EO付加モル数を小さくすると、すすぎ性が改善することが知られている。しかし、EO付加モル数が小さいポリオキシエチレン付加型アルキル硫酸塩とカチオン性ポリマーを配合した場合には、溶液中で形成される複合体の溶解度が低下するため、泡立ちが低下してしまうという問題が生じる。
国際公開第2008/004343号パンフレット
本発明は、泡立ちが良く泡質がクリーミーで、すすぎ性に優れ、しかも、さっぱりとした使用感の皮膚洗浄剤組成物を提供することにある。
本発明者らは、ポリオキシプロピレン基及びポリオキシエチレン基の付加モル数が特定の範囲内にある硫酸塩型界面活性剤と、カチオン基含有ポリマーを組み合わせて用いれば、泡立ちが良く泡質がクリーミーで、すすぎ性に優れ、しかも、さっぱりとした使用感の皮膚洗浄剤組成物が得られることを見出した。
本発明は、次の成分(A)及び(B):
次の成分(A)及び(B):
(A)下記一般式(1)
RO−(PO)m(EO)nSO3M (1)
(式中、Rは炭素数8〜24のアルキル基であり、POはプロピレンオキシ基、EOはエチレンオキシ基である。m及びnはPO又はEOの平均付加モル数を示し、それぞれ0<m<5、0≦n<5の数である。Mは陽イオンである)
で表される硫酸塩型界面活性剤 5〜30質量%、
(B)カチオン基含有ポリマー 0.01〜10質量%
を含有する皮膚洗浄剤組成物を提供するものである。
本発明の皮膚洗浄剤組成物は、泡立ちが良く泡質がクリーミーで、すすぎ性、特にストップフィーリング性に優れ、しかも、さっぱりとした使用感のものである。
本発明で用いる成分(A)の硫酸塩型界面活性剤は、前記一般式(1)で表されるものである。
一般式(1)中、Rで示されるアルキル基としては、炭素数8〜16が好ましく、より好ましくは炭素数10〜14であり、特に好ましくは炭素数12〜14のものである。さらに、起泡力、泡のキメ細かさといった性能面から、油脂原料由来の直鎖アルキル基であることが好ましい。
一般式(1)中、mはPO平均付加モル数であり、0超であって5未満の数であり、泡質、すすぎ性の観点から、好ましくは0超であって1未満の数であり、より好ましくは0.1〜0.9、特に好ましくは0.2〜0.7である。
また、一般式(1)中のnはEO平均付加モル数であり、0以上であって5未満の数であり、泡質、すすぎ性等の観点から、好ましくは0以上であって2.3以下の数であり、より好ましくは0.5〜2であり、特に好ましくは1〜2である。
泡質、すすぎ性等や製造時における反応性を総合的に考えたとき、PO及びEOの平均付加モル数は、POが0超であって1未満の数であり、EOが0以上であって2.3以下の数であることが好ましく、より好ましくはPOが0.1〜0.9で且つEOが0.5〜2であり、更に好ましくはPOが0.2〜0.7で且つEOが1〜2であり、特に好ましくはPOが0.4〜0.7で且つEOが1.0〜1.5である。
また、一般式(1)中のMは、塩を形成する陽イオンであり、アルカリ金属イオン、アルカリ土類金属イオン、アンモニウムイオン、およびトリエタノールアンモニウムイオン等のアルカノールアンモニウムイオンなどが挙げられる。アルカリ金属としては、ナトリウム、カリウム、リチウム等が挙げられ、アルカリ土類金属としては、カルシウム等が挙げられる。これらのうち、アンモニウム、ナトリウム、カリウムがより好ましく、アンモニウム、ナトリウムが特に好ましい。
このような硫酸型界面活性剤(1)は、例えば、以下の工程(1)〜(3)を含む工程により製造することができる。
工程(1):炭素数8〜24のアルキル基を有するアルコール1モルにプロピレンオキサイドを平均で0モル超、5モル未満の範囲で付加させる工程。
工程(2):上記工程(1)で得られたプロピレンオキサイド付加物にエチレンオキサイドを平均で0モル以上、5モル未満の範囲で付加させる工程。
工程(3):上記工程(2)で得られたアルコキシレートを硫酸化し、次いで中和する工程。
工程(1)において、アルコール1モルに対するプロピレンオキサイドの使用量は、0モル超であって、5モル未満であるが、泡質、すすぎ性、製造時の反応性等の観点から、好ましくは0モル超であって1モル未満であり、より好ましくは0.1〜0.9モル、特に好ましくは0.2〜0.7モルである。
工程(2)において、アルコール1モルに対するエチレンオキサイドの使用量は、0モル以上であって、5モル未満であるが、泡質、すすぎ性等の観点から、好ましくは0モル以上であって2.3モル以下であり、より好ましくは0.5〜2モルであり、特に好ましくは1〜2モルである。
工程(1)及び(2)は、従来公知の方法により行うことができる。すなわち、オートクレーブにアルコールとアルコールに対して0.5〜1モル%の水酸化カリウム等を触媒として仕込み、昇温・脱水し、130〜160℃の温度で、それぞれ所定量のプロピレンオキサイド及びエチレンオキサイドを付加反応させる。このとき、付加形態はブロック付加であり、かつプロピレンオキサイド付加(工程(1))、エチレンオキサイド付加(工程(2))の順に行う。使用するオートクレーブは、攪拌装置、温度制御装置、自動導入装置を備えているのが好ましい。
工程(3)において、硫酸化の方法としては、三酸化硫黄(液体又は気体)、三酸化硫黄含有ガス、発煙硫酸、クロルスルホン酸等を用いる方法が挙げられる。特に、廃硫酸及び廃塩酸等の発生を防止する観点から、三酸化硫黄をアルコキシレートと同時にガス状又は液状で連続的に供給する方法が好ましい。
硫酸化物の中和方法としては、特に制限されないが、所定量の中和剤へ硫酸化物を添加・攪拌しながら中和を行うバッチ式、硫酸化物と中和剤を配管内に連続的に供給し、攪拌混合機にて中和を行う連続式などが挙げられる。ここで使用される中和剤としては、アルカリ金属又はアルカリ土類金属の水酸化物水溶液、アンモニア水、トリエタノールアミン等が挙げられ、更には、アンモニア水、水酸化ナトリウム水溶液、水酸化カリウム水溶液が好ましく、特にアンモニア水、水酸化ナトリウム水溶液が好ましい。
成分(A)の硫酸塩型界面活性剤は、1種以上を用いることができ、本発明の皮膚洗浄剤組成物中に、5〜30質量%含有され、好ましくは7〜25質量%、特に好ましくは、10〜20質量%含有される。この範囲内であれば、泡質、すすぎ性等の観点から好ましい。
成分(B)のカチオン基含有ポリマーとしては、一般に皮膚洗浄組成物に使用される分子中にカチオン基を有しているものであればいずれでも良いが、カチオン電荷密度が2.5meq/g以上のものが好ましい。更には、カチオン電荷密度が4.5〜7meq/gのものが好ましく、特に、5.5〜6.5meq/gのものが好ましい。
カチオン電荷密度とは、ポリマーを構成するモノマーユニット中のカチオン電荷の当量数(meq/g)をいう。カチオン基含有ポリマーのカチオン電荷密度は、2.5meq/g以上、更には、カチオン電荷密度が4.5meq/g以上のものが好ましく、特に、5.5meq/g以上であれば、洗浄剤組成物のすすぎ時のストップフィーリング性が良好になる。ストップフィーリング性とは、使用する際のすすぎ時の感触であって、摩擦抵抗のある感触(ストップフィーリング)をいう。とりわけ、カチオン基のほかに、アニオン基を含有する両性ポリマーが好ましい。
カチオン基含有ポリマーとしては、カチオン化セルロース、カチオン化澱粉、カチオン化フェヌグリークガム、カチオン化グアーガム、カチオン化タラガム、カチオン化ローカストビーンガム、カチオン化キサンタンガム、ジアリルジアルキル四級アンモニウム塩/アクリルアミド共重合物、ビニルイミダゾリウムトリクロライド/ビニルピロリドン共重合体、ヒドロキシエチルセルロース/ジメチルジアリルアンモニウムクロライド共重合体、ビニルピロリドン/四級化ジメチルアミノエチルメタクリレート共重合体、ポリビニルピロリドン/アルキルアミノアクリレート共重合体、ポリビニルピロリドン/アルキルアミノアクリレート/ビニルカプロラクタム共重合体、ビニルピロリドン/メタクリルアミドプロピル塩化トリメチルアンモニウム共重合体、アルキルアクリルアミド/アクリレート/アルキルアミノアルキルアクリルアミド/ポリエチレングリコールメタクリレート共重合体、アジピン酸/ジメチルアミノヒドロキシプロピルエチレントリアミン共重合体(米国サンドス社,カルタレチン)、特開昭53-139734号公報、特開昭60-36407号公報に記載されているカチオン性ポリマー等が挙げられ、特にカチオン化セルロース、カチオン化フェヌグリークガム、カチオン化グアーガム、カチオン化タラガム、カチオン化ローカストビーンガム、ジアリルジアルキル四級アンモニウム塩/アクリルアミド共重合物が好ましい。
また、例えば、マーコート550(NALCO社製、アクリルアミドとジアリルジメチルアンモニウム塩の共重合体;CTFA名ポリクォータニウム−7)、ルビクァットFC370(BASF社製、1−ビニル−2−ピロリドンと1−ビニル−3−メチルイミダゾリウム塩の共重合体;CTFA名ポリクォータニウム−16)、ガフクァット755N(ISP社製、1−ビニル−2−ピロリドンとジメチルアミノエチルメタクリレートの共重合体;CTFA名ポリクォータニウム−11)、UcareポリマーJR及び同LRシリーズ(アマーコール社製、トリメチルアンモニウム置換エポキシドとヒドロキシエチルセルロースとの反応物の塩;CTFA名ポリクォータニウム−10)、ポイズC−60H、ポイズC−80M、ポイズC−150L(花王社製、トリメチルアンモニウム置換エポキシドとヒドロキシエチルセルロースとの反応物の塩;CTFA名ポリクォータニウム−10)、ジャガーシリーズ(ローディア社製、トリメチルアンモニウム置換エポキシドとグァーガムとの反応物の塩)、カチナールCF−100(東邦化学工業社製、トリメチルアンモニウム置換エポキシドとフェヌグリークガムとの反応物の塩)、カチナールCTR−100(東邦化学工業社製、トリメチルアンモニウム置換エポキシドとタラガムとの反応物の塩)、カチナールCLB−100(東邦化学工業社製、トリメチルアンモニウム置換エポキシドとローカストビーンガムとの反応物の塩)等の市販品を用いることができる。
さらに、カチオン電荷密度が4.5meq/g以上のカチオン基含有ポリマーとしては、例えば、ジメチルジアリルアンモニウムクロリドのホモポリマー(マーコート100;オンデオナルコ社製:電荷密度6.2meq/g)、ジメチルジアリルアンモニウムクロリドとアクリル酸の共重合体(マーコート295;オンデオナルコ社製:電荷密度6.0meq/g)、ジメチルジアリルアンモニウムクロリドとアクリル酸の共重合体(マーコート280;オンデオナルコ社製:電荷密度5.0meq/g)、ポリ塩化メタクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウムクロリド(花王社製:電荷密度4.8meq/g)等が挙げられる。
とりわけ、ジメチルジアリルアンモニウムクロリドとアクリル酸の重量比が97:3である共重合体(前記マーコート295;オンデオナルコ社製:電荷密度6.0meq/g)が、すすぎ時のストップフィーリング性の面で好ましい。
成分(B)は、1種以上を用いることができ、すすぎ時のストップフィーリング性の観点から、本発明の皮膚洗浄剤組成物中に0.01〜10質量%含有され、好ましくは0.05〜5質量%、より好ましくは0.075〜2質量%含有される。
本発明の皮膚洗浄剤組成物は、泡立ち及び泡質向上のため、更に成分(C)硫酸塩型界面活性剤以外のアニオン界面活性剤を含有することができる。
硫酸塩型界面活性剤以外のアニオン界面活性剤としては、例えば、α−オレフィンスルホン酸又はその塩、アルカンスルホン酸又はその塩、α−スルホ脂肪酸エステル又はその塩、モノアルキルリン酸エステル又はその塩、アシルグルタミン酸又はその塩等のアミノ酸系界面活性剤、ココイルイセチオン酸又はその塩、スルホコハク酸モノエステル又はその塩、高級脂肪酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルカルボン酸又はその塩等が挙げられる。
これらのうち、泡立ち及び泡質の点から、ポリオキシエチレンアルキルエーテルカルボン酸又はその塩が好ましい。ポリオキシエチレンアルキルエーテルカルボン酸又はその塩としては、次の一般式(2)で表されるものが好ましい。
Figure 0005554902
(式中、R1は炭素数10〜18のアルキル基又はアルケニル基を示し、pは平均で0.5〜10の数を示し、Xは、水素原子、アルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモニウム又は有機アンモニウムを示す)
一般式(2)中、R1としては、特に炭素数12〜16のアルキル基が好ましい。また、エチレンオキシドの平均付加モル数pは0.5〜10であり、特に1〜6であるのが好ましい。
また、Xとしては、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属;カルシウム、マグネシウム等のアルカリ土類金属;アンモニウム;モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン等のアルカノールアミン由来のアンモニウム;アルギニン、リジン等の塩基性アミノ酸由来のカチオンなどが挙げられる。
成分(C)の硫酸塩型界面活性剤以外のアニオン界面活性剤は、1種以上を用いることができ、泡立ち及び泡質の点から、本発明の皮膚洗浄剤組成物中に、1〜30質量%、更に1〜20質量%、特に3〜13質量%含有するのが好ましい。
また、成分(A)と(C)の質量割合は、(A):(B)=85:15〜25:75、特に78:22〜35:65であるのが、泡立ち、泡量、泡質及びすすぎ時のストップフィーリング性により優れるので好ましい。
本発明の皮膚洗浄剤組成物は、泡立ち及び泡質向上のため、更に(D)両性界面活性剤を含有することができる。
両性界面活性剤としては、例えば、アルキルジメチルアミノ酢酸ベタイン、脂肪酸アミドプロピルベタイン、アルキルヒドロキシスルホベタイン等のベタイン系界面活性剤が好ましく、特に、脂肪酸アミドプロピルベタインが好ましい。脂肪酸アミドプロピルベタインとしては、炭素数8〜18、特に炭素数10〜16のアシル基を有するものが好ましく、更にラウリン酸アミドプロピルベタイン、パーム核油脂肪酸アミドプロピルベタイン、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン等が好ましい。
成分(D)の両性界面活性剤は、1種以上を用いることができ、泡立ち及び泡質向上の観点から、本発明の皮膚洗浄剤組成物中に、0.1〜20質量%、更に0.5〜15質量%、特に1〜10質量%含有するのが好ましい。
本発明の皮膚洗浄剤組成物は、泡立ち及び泡質向上のため、更に(E)非イオン界面活性剤を含有することができる。
非イオン性界面活性剤としては、ポリエチレングリコール(12)モノラウリン酸エステル等のポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール(20)オクチルドデシルエーテル等のポリエチレングリコールアルキルエーテル、ポリエチレングリコール(20)ノニルフェニルエーテル等のポリエチレングリコールアルキルフェニルエーテル、ポリエチレングリコール(50)ヒマシ油等のポリエチレングリコールヒマシ油誘導体、ポリエチレングリコール(60)硬化ヒマシ油モノイソラウレート等のポリエチレングリコール硬化ヒマシ油誘導体、ポリエチレングリコール(20)ソルビタンモノステアリン酸エステル等のポリエチレングリコールソルビタン脂肪酸エステルなどのポリエチレングリコール系界面活性剤;モノイソステアリン酸ジグリセリン等のポリグリセリン脂肪酸エステル;2−エチルへキシルグリセリルエーテル等のアルキルグリセリルエーテル;ショ糖ステアリン酸エステル等のショ糖脂肪酸エステル;アルキルポリグルコシド等が挙げられる。この中で、特にアルキルグリセリルエーテルが好ましい。
アルキルグリセリルエーテルとしては、炭素数4〜12の直鎖又は分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基を有するものが好ましく、更には分岐鎖のアルキル基を有するものが好ましい。
成分(E)の非イオン界面活性剤は、1種以上を用いることができ、泡立ち及び泡質向上の観点から、本発明の皮膚洗浄剤組成物中に、0.1〜10質量%、更に0.2〜5質量%、特に0.3〜3質量%含有するのが好ましい。
成分(D)と(E)は、必要に応じて本発明の皮膚洗浄剤に配合することができ、また2種以上を併用することもできるが、本発明の皮膚洗浄剤組成物を水性液状洗浄剤の形態とする場合には、脂肪酸アミドプロピルベタイン、脂肪酸アルカノールアミド又はモノアルキルグリセリルエーテルを用いるのが、起泡力がより良好となるだけでなく、適度な液性が得られるので特に好ましい。
本発明の皮膚洗浄剤組成物は、泡立ち及び泡質向上のため、更に、高級脂肪酸及び/又は高級アルコールを含有することができる。
高級脂肪酸としては、炭素数10〜22のものが好ましく、例えば、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸、オレイン酸、ヤシ油脂肪酸、イソステアリル酸、イソパルミチン酸等が挙げられる。
また、高級アルコールとしては、炭素数10〜22のものが好ましく、例えば、セチルアルコール、オレイルアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、2−オクチルドデカノール、ミリスチルアルコール、ベヘニルアルコール、セトステアリルアルコール等が挙げられる。
これらのうち、ラウリン酸とミリスチルアルコールが特に好ましい。
これらは、1種単独で又は2種以上を併用することもでき、泡立ち及び泡質向上の観点から、本発明の皮膚洗浄剤組成物中に0.1〜10質量%、更に0.2〜5質量%、特に0.3〜3質量%含有するのが好ましい。
本発明の皮膚洗浄剤組成物は、更に、粘度調整剤を含有することができる。粘度調整剤としては、ヒドロキシエチルセルロース、メチルセルロース、エタノール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ジプロピレングリコール、エチレングリコール、プロピレングリコール、イソプレングリコール、塩類(塩化ナトリウム、塩化アンモニウム、クエン酸ナトリウム等)などが挙げられる。これらのうち、特に、エタノール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、塩化ナトリウム、クエン酸ナトリウムが好ましい。
粘度調整剤は1種以上を用いることができ、粘度、泡量、泡質の観点から、本発明の皮膚洗浄剤組成物中に0.01〜15質量%、更に0.05〜10質量%、特に0.1〜5質量%含有するのが好ましい。
本発明の皮膚洗浄剤組成物は、上記成分のほか、通常の皮膚洗浄剤に用いられる成分を目的に応じて適宜配合できる。このような成分としては、例えば、ビタミン類、殺菌剤、抗炎症剤、防腐剤、キレート剤、香料、色素、紫外線吸収剤、酸化防止剤等が挙げられる。
本発明の皮膚洗浄剤組成物は、通常の方法に従って製造することができる。その形態は、特に制限されず、液状、ゲル状等適宜選択することができるが、溶剤として水又は低級アルコール、特に水を用いた液状のものが好ましい。
本発明の皮膚洗浄剤組成物は、pH3〜11、更にpH4〜7、特にpH4.5〜6.5であるのが、皮膚への刺激が少なく、優れた洗浄力が損なわれることなく洗浄時の泡立ちが良好となり、すすぎ時のストップフィーリング性、使用感に優れるので好ましい。
本発明においてpHは、イオン交換水で20質量倍に希釈したときの25℃における値を示す。
製造例1(硫酸塩型界面活性剤の製造)
炭素数12のアルコール(花王社製、製品名:カルコール2098)3447g、炭素数14のアルコール(花王社製、製品名:カルコール4098)1341g、及び水酸化カリウム6.8gを、攪拌装置、温度制御装置、自動導入装置を備えたオートクレーブに仕込み、110℃、1.3kPaにて30分間脱水を行った。脱水後窒素置換を行い、120℃まで昇温した後、プロピレンオキサイドを575g仕込んだ。120℃にて付加反応・熟成を行った後、145℃に昇温し、エチレンオキサイドを1625g仕込んだ。145℃にて付加反応・熟成を行った後、80℃まで冷却し、4.0kPaで未反応のエチレンオキサイドを除去した。その後、7.3gの酢酸をオートクレーブ内に加え、80℃で30分間攪拌した後、抜き出しを行い、平均PO付加モル数が0.4モル、平均EO付加モル数が1.5モルであるアルコキシレートを得た。
得られたアルコキシレートを、SO3ガスを用いて下降薄膜式反応機にて硫酸化した。得られた硫酸化物を、水酸化ナトリウム水溶液にて中和し、硫酸塩型界面活性剤を得た(有効成分70.5%水溶液)。
実施例1〜5及び比較例1〜2
表1に示す組成の皮膚洗浄剤組成物を製造し、pHを測定するとともに、泡質及びすすぎ性を評価した。結果を表1に併せて示す。
(製造方法)
表に示す成分を秤量してイオン交換水中に添加し、50℃で十分攪拌して、皮膚洗浄剤組成物を得た。水酸化ナトリウムを適量添加して、20倍希釈液のpHが弱酸性になるように調整した。ここでpHは、組成物をイオン交換水で20倍希釈して5質量%水溶液を得た後、pHメーター(堀場製作所製、型番F−22)を用いて測定した。
(評価方法)
(1)pH:
各洗浄剤組成物を、イオン交換水で20倍に希釈して5質量%水溶液を得た後、25℃でpHメーター(堀場製作所製、型番F−22)を用いて測定した。
(2)泡質:
各洗浄剤組成物を4度硬水で10倍に希釈して試料とした。50mLの活栓つき目盛り付きガラス円筒管(22mm×133mm)に、試料7.5mLを加えて栓をし、シェーカー(イワキ産業社製、型番万能シェーカーV-SX)を用いて300ストローク/分の速度で30秒間振とうし、振とう終了直後のサンプルを、DSA(キーエンス社製、デジタルマイクロスコープ、型番VHX−100)にて撮影し(50倍拡大)、泡粒20個の粒子径を測定し、その平均を平均粒径とした。測定結果について、以下の評価基準に従ってランク分けを行った。
5; 泡の平均粒径が800μm未満。
4; 泡の平均粒径が900μm以上1100μm未満。
3;泡の平均粒径が1100μm以上1400μm未満。
2;泡の平均粒径が1400μm以上1800μm未満。
1;泡の平均粒径が1800μm以上。
(3)すすぎ性:
各洗浄剤組成物1.0gを片方の手に取り、水道水を用いて希釈して泡立てた後、両腕(肘から先)を洗浄し、水道水にてすすいだ。その際に、両前腕を擦り合わせながらすすぎを行い、ストップフィーリングを感じるまでの擦り合わせた回数を測定した。測定結果を以下の評価基準に従ってランク分けを行った。
4;擦り合わせ回数が3〜5回。
3;擦り合わせ回数が6〜8回。
2;擦り合わせ回数が9〜11回。
1;擦り合わせ回数が12回以上。
Figure 0005554902
実施例6
以下に示す組成の皮膚洗浄剤組成物を、実施例1〜5と同様にして製造した。
(成分) (質量%)
硫酸塩型界面活性剤(製造例1) 10.0
ポリオキシエチレン(4.5)ラウリルエーテルカルボン酸 3.0
ラウリン酸アミドプロピルベタイン 2.0
2―エチルヘキシルグリセリルエーテル
(花王社製、ペネトール GE−EH(有効分90%)) 1.0
カチオン基含有ポリマー2(電荷密度:6.0meq/g)
(オンデオナルコ社製、マーコート295(有効分 40%)) 0.4
ミリスチルアルコール 1.0
プロピレングリコール 5.0
塩化ナトリウム 2.0
水酸化ナトリウム 適量
イオン交換水 バランス
合計 100
*上記記載の数値(含有量)は有効分として記載。
実施例6で得られた皮膚洗浄剤組成物は、泡立ちが良く泡質がクリーミーで、すすぎ性に優れ、しかも、さっぱりとした使用感であった。

Claims (5)

  1. 次の成分(A)(B)及び(C)
    (A)下記一般式(1)
    RO−(PO)(EO)SOM (1)
    (式中、Rは炭素数8〜24のアルキル基であり、POはプロピレンオキシ基、EOはエチレンオキシ基である。m及びnはPO又はEOの平均付加モル数を示し、それぞれ0<m<、0.5≦n<5の数である。Mは陽イオンである)
    で表される硫酸塩型界面活性剤 5〜30質量%、
    (B)カチオン電荷密度5.5meq/g以上のカチオン基含有ポリマー 0.01〜質量%
    (C)次の一般式(2)で表されるポリオキシエチレンアルキルエーテルカルボン酸塩 3〜13質量%
    Figure 0005554902
    (式中、R 1 は炭素数12〜16のアルキル基を示し、pは平均で1〜6の数を示し、Xは、水素原子、アルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモニウム又は有機アンモニウムを示す)
    を含有する皮膚洗浄剤組成物。
  2. 成分(B)が、ジメチルジアリルアンモニウムクロリドとアクリル酸の重量比が97:3の共重合体である請求項1記載の皮膚洗浄剤組成物。
  3. 更に、(D)両性界面活性剤を含有する請求項1又は2記載の皮膚洗浄剤組成物。
  4. 更に、(E)非イオン界面活性剤を含有する請求項1〜のいずれか1項記載の皮膚洗浄剤組成物。
  5. 更に、高級脂肪酸及び/又は高級アルコールを含有する請求項1〜のいずれか1項記載の皮膚洗浄剤組成物。
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