JPS609554B2 - 洗浄剤組成物 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はすすぎの際に泡消えのよい洗浄剤組成物に関す
る。

ヘビー洗剤、ライト洗剤あるいはシャンプー等の一般家
庭で使用される洗浄剤は、洗浄の際泡立ちが良好でかつ
、すすぎの際に泡消えのよい性能が要求される。

従来知られている界面活性剤はいずれも起泡性の良いも
のはすすぎの際泡消えが悪く、一方、すすぎの際泡の立
たないものは洗浄の際起泡性が悪いので、複数の界面活
性剤を組合せて前述の２つの性能を満足させるように努
力されてきた。

本発明者らは洗浄の際の種泡性とすすぎの際の泡消えと
を同時に満足する洗浄剤の開発について研究を重ねた結
果、特定の界面活性剤を用いることにより前述の２つの
性能を同時に満足できることを見出し、本発明を完成し
た。本発明は下記一般式 （式中、Ｒは炭素数８〜１２の直鎖又は分枝鎖のアルキ
ル基であり、ｍ及びｎはオキシアルキレン基の平均結合
モル数で、ｍは約１〜３、ｎは約１〜５であり、Ｍはア
ルカリ金属又はアルカノールアンモニウムである）で表
わされるエーテル硫酸塩を必須成分として含有する洗浄
剤組成物を提供するものである。

本発明の洗浄剤組成物の必須成分であるエー７ル硫酸塩
は天然又は合成アルコールに酸化プロピレンを付加し、
次いで酸化エチレンを付加して製造されるブロック型ポ
リオキシアルキレンアルキルェーテルの硫酸ェステル塩
である。ポリオキシアルキレンアルキルェーテルを硫酸
化する場合、二級アルコールは一級アルコールより反応
性が低いので分子末端が一級アルコールである前述ブロ
ック型のものの使用が好ましい。アルキル基Ｒは直鎖で
も分枝鎖でもよいが、その炭素数は洗浄剤の性能に大き
く影響するので、その炭素数が８〜１２の範囲であるこ
とが重要である。炭素数７以下のエーテル硫酸塩は洗浄
力が低過ぎ、一方、炭素数１３以上のエーテル硫酸塩は
低濃度でも起泡力を有するので泡消えが悪く、所期の目
的を達成することができない。エーテル硫酸塩の酸化プ
ロピレン平均付加モル数ｍは、この界面活性剤の親和性
を高めて洗浄力及び趣泡力を高めるために少なくとも約
１モル以上にする必要があり、一方、この平均付加モル
数ｍが余りにも多くなると起泡力が低下し、所望の泡立
ちが得られなくなるので、その上限は多くとも約３であ
る。

酸化エチレンの平均付加モル数ｎは洗浄力及び起泡力に
影響を与え、少な過ぎても、また多過ぎてもこのエーテ
ル硫酸塩の性能を低下させるので、約１〜５の範囲に選
定するのがよい。このエーテル硫酸塩はアルカリ金属塩
又はアルカノールアミン塩として用いるのが好ましく、
たとえば、ナトリウム塩、カリウム塩、トリエタノール
アミン塩、ジェタノールアミン塩及びモノェタノールァ
ミン塩が挙げられる。

本発明で好ましく適用されるエーテル硫酸塩としては次
のようなものを示すことができる。

Ｃ９日，９−○−（Ｃ３＆○）３−（Ｃ２日４０）２一
Ｓ０３ＮａＣ９日，９一○−（Ｃ３は○）２−（Ｃ２日
４０）２一Ｓ０３・（ＨＯＣＨ２ＣＨ２）３ＮＨＣ９日
，９一○−（Ｃ３は０）２−（Ｃ２日４０），一Ｓ０３
ＮａＣ，虹２，一○−（Ｃ３日６０）３−（Ｃ２日４０
）３一Ｓ０３・（ＨＯＣＨ２ＣＱ）ＮＨＣ，虹２，一○
−（Ｃ３日６０）２‐（Ｃ２日４０）２−Ｓ０３ＮａＣ
，虹２，一○−（Ｃ３日６０）２−（Ｃ２日４０），一
Ｓ０がａＣ，．日２３一○一（Ｃ３日６０）３一（Ｃ２
日４０）５一Ｓ０３ＮａＣ，．日２３一０−（Ｃ３日６
０）３−（Ｃ２日４０）４一Ｓ０３ＮａＣ，．日２３一
○−（Ｃ３日６０）２一（Ｃ２日４０）３一Ｓ０３・（
ＨＯＣＨ２Ｃ比）ＮＨＣ，．日２３一○−（Ｃ３日６０
），一（Ｃ２日４０）３−Ｓ０３Ｎａこれらのェ−テル
硫酸塩は単独又は混合物の形で適用される。

本発明の洗浄剤組成物は、前記したエーテル硫酸塩を必
須成分として含むものであって、通常の使用濃度におい
ては洗浄時に加えられる機械力の作用により豊かな泡立
ちが得られ、すすぎの際には低濃度になるため、起泡力
が著しく低く、しかもこの超泡は不安定な泡なので、泡
が急速に消え、すすぎが簡単で済むという効果を有する
。

さらに洗浄力及び生分解性も申し分なく、一般家庭で使
用される種々の洗浄剤に好適である。たとえば、ヘビー
洗剤に用いた場合、低濃度での泡消えが良好なので、す
すぎ性のよい節水型の洗剤を作ることができ、衣類用及
び食器洗い用のライト洗剤に用いた場合、すすぎ洗いが
簡単ですすぎ時間が短縮でき、シャンプーに用いた場合
にもすすぎが簡単で洗髪に使用する水を減らすことがで
きる。

本発明の洗浄剤組成物は、必須成分として前記エーテル
硫酸塩を含み、その用途及び使用形態によって異なるが
、エーテル硫酸塩の配合量は組成物中１〜５の重量％、
好ましくは３〜３の重量％である。

本発明の洗浄剤組成物に使用される他の成分は、その用
途及び使用形態により異なるが、界面活性剤、ハイドロ
トロープ、ビルダー、水溶性高分子化合物、蛍光増白剤
、漂白剤、抗菌剤、色素、香料、水溶性無機塩、水など
が適宜使用される。

任意成分として用いられる他の界面活性剤の具体例は、
アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキル硫酸塩、ボリ
オキシェチレンアルキルェーテル硫酸塩、Ｑ−オレフィ
ンスルホン酸塩、石けんなどのアニオン界面活性剤、ポ
リオキシェチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレ
ンアルキルフェニルェーテル、庶糖脂肪酸ェステルなど
の非イオン界面活性剤及び本発明のエーテル硫酸塩と共
存可能な両性界面活性剤やカチオン界面活性剤が挙げら
れる。

ピルダーは粒状ヘビー洗剤に用いられ、ポリリン酸塩、
ケイ酸塩、アルミノケィ酸塩、ポリカルボン酸塩、炭酸
塩などが挙げられる。

ハイドロトロープは液体の洗浄剤に使用され、エタノー
ル、エチレングリコール、プロピレングリコール、グリ
セリンなどの低級アルコール、ベンゼンスルホン酸塩、
キシレンスルホン酸塩などのスルホン酸塩はどが挙げら
れ、その用途に応じて適宜選定される。

次に、本発明の洗浄剤組成物の配合例について示すと次
の通りである。

Ａ：粒状ヘビー洗剤 ｛１｝ 本発明によるエーテル硫酸塩及び他の界面活性
剤 １０〜３５重量％‘２１ ビルダー
１０〜５の重量％【３１ 苔硝及び補助
添加剤 残部この洗浄剤組成物において
、全界面活性剤中、他の界面活性剤量は０〜８の重量％
、好ましくは２０〜７の重量％の範囲に保持するのがよ
く、また他の界面活性剤としては、アルキルベンゼンス
ルホン酸塩（ＬＡＳ），Ｑ−オレフインスルホン酸塩（
ＡＯＳ）、ァルキルェーテル硫酸塩（ＡＥＳ）などを単
一又は混合物の形で採用するのがよい。

また、ビルターに関しては、低リン系又は無リン系の洗
剤とするために、リン酸塩系ビルダーの配合量は、全組
成物中、２の重量％以下、殊に０〜１５重量％の範囲に
するのがよい。Ｂ：液体洗剤 ‘１｝ 本発明によるエーテル硫酸塩及び他の界面活性
剤 １０〜５の重量％■ ハイドロトロープ
０〜２の重量％■ 水及び補助添加剤
残部この組成物において、他の界面活性剤
としては、ボリオキシェチレンアルキルェーテル、廉糖
脂肪酸ェステル、ポリオキシェチレンアルキルフヱニル
ェーテル、脂肪酸アルキロールアミドなどを採用するこ
とができ、これらは界面活性剤中０〜９０％、通常３０
〜８の重量％の塁で適用される。

組成物中の界面活性剤は、液体ヘビー洗剤の場合、通常
、２０〜５０％、液体ライト洗剤の場合、通常、１０〜
３５％である。液体ライト洗剤を得る場合、毛糸洗い、
台所洗い、シャンプーなどの具体的用途に応じて適当な
助剤を配合する。本発明の洗浄剤組成物は、必須成分の
エーテル硫酸塩に加えて、種々の公知の添加成分を加え
ることによって、種々の用途に応用することができる。

次に、本発明を実施例によりさらに詳細に説明する。

なお、実施例で示した洗浄力、起泡性及びすすぎ性の試
験は次のようにして行なった。

洗浄力： ワイシャツの衿に取付けて２〜５日着用して、汚垢を付
着させた敦布（木綿）を２ｑ叉用意し、各論布を左右対
称に２等分する。

次に、２等分した謎布の一方を標準洗剤（組成は後述）
により、他方を供謎洗剤により、洗剤濃度０．１３３％
、液溢２５℃、硬度３ｏＤＨ、裕比３の音の条件下に１
０分間洗浄し、しかる後３分間づつ２回すすぐ。このよ
うにして洗浄された各謎布を肉眼で観察し、完全に汚れ
が落ちているものを５点、ほとんど落ちていないものを
１点として５段階で評定する。標準洗剤で洗浄した謙布
の評点の合計及び供謙洗剤で洗浄した試布の評点の合計
を算出し、次式によって供謎洗剤の洗浄力を評価する。
鉄謎洗剤の辞点合計 洗浄力＝穣準洗剤の評点合計Ｘ１００（％）超泡性：上
記の洗浄力試験において、洗浄終了時の浴槽内の泡を水
面全体に平均化し、任意の３ケ所で泡の高さを測定して
、その平均値により起泡性を評価する。

すすぎ性： 上記の洗浄力試験において、すすぎ終了時のすすぎ液を
肉眼で観察し、次の基準ですすぎ性を評価する。

Ａ：泡が全く認められないか、極〈僅かな白い泡様のも
のしか認められない。

Ｂ：泡が少し存在する。

Ｃ；泡が多量に存在する。

実施例 １ ダイヤドール９１１（三菱化成欄製合成アルコール）１
モルに酸化プロピレンを２モル付加させ、次いで酸化エ
チレンを１モル付加して得られたエーテルアルコールを
硫酸ェステル化し、中和して製造されたエーテル硫酸塩
について、ロスマィルス法により、その泡高をエーテル
硫酸塩の濃度を変えて測定した。

比較としてＣ，２〜Ｃ，３アルコールのエーテル硫酸塩
とアルキルベンゼンスルホン酸塩を用いた場合の泡高も
測定した。その結果を表−１に示す。なお、表中のＰＯ
は酸化プロピレン、ＥＯは酸化エチレンを表わす。表−
１ （注）× 泡残りはあるが測定できない。

この結果から、低濃度での起泡力が低くトまた泡安定性
も小さいので、洗濯時のすすぎや、洗髪時のすすぎの際
に泡消えがよく、すすぎの容易なことがわかる。

実施例 ２ 種々のエーテル硫酸塩についてロスマィルス法によりそ
の泡高を測定した。

測定条件は温度２６℃、濃度０．１％である。その結果
を表−２に示す。表−２ （注）１．ＴＥＡはトリェタノ−ルアンモニゥムを表わ
す。

２．脇１〜６が実施例で、修７〜１７は比較例である。

実施例 ３アルキルベンゼンスルホン酸ソーダを標準界
面活性剤とし、濃度５０山肌こおける洗浄力、超泡性及
びすすぎ性を測定した。

その結果を表−３に示す。表−３ （洋）１．ＴＥＡはトリェタノールァンモニゥムを表わ
す。

２．脇１〜６は実施例、修７〜１４は比較例である。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ （１） 一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ （式中、Ｒは炭素数８〜１２の直鎖又は分枝鎖のアルキ
   ル基であり、ｍ及びｎはオキシアルキレン基の平均結合
   モル数で、ｍは約１〜３、ｎは約１〜５であり、Ｍはア
   ルカリ金属又はアルカノールアンモニウムである）で表
   わされるエーテル硫酸塩を含有することを特徴とする洗
   浄剤組成物。