JP5554095B2 - 接続ドリル用ケース - Google Patents

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本発明は、インパクトドライバーや電動ドリルドライバー等の電動回転工具のドライバービットの先端に着脱自在に連結できる接続ドリル用の収納ケースに関するものであって、作業者の工具袋又は衣服のポケット部やベルト部等に取り付けて使用できるものに関する。
従来この種の収納ケースは、市場に存在していなかったが、本願出願人が最初に創案し、意匠出願をし、権利を取得した登録第1369513号意匠(特許文献1)が存在する。
この登録意匠に係る接続ドリル用ケースの構造は、合成樹脂製の有底筒状の本体部の背面側に工具袋又は衣服ポケット部やベルト部に取り付けるためのクリップ形状の取付部を設け、本体部の上端開口部の開口周縁部に4つの切込部を形成し、開口周縁部が多少拡縮できるものである。
この開口部から接続ドリルの先端側ドリルビットを挿入して、開口部の開口周縁部に接続ドリルの筒状本体部に形成された環状凹部を係合させて、収納・固定をすることができるものである。
意匠登録第1369513号公報
上記従来の収納ケースにおいては、接続ドリルの不使用時に、電動回転工具のドライバービットの先端からその接続ドリルを取り外して、保管しておく際にこのケース内に収納し、使用する必要があるときには、このケース内から接続ドリルを取り出して、前記ドライバービットの先端に装着するという使用の仕方であった。
従って、この接続ドリルをケース内に収納する際(ケースを衣服の右又は左側に取り付けた場合)、或いは取り出す際には、例えば右利きの使用者にあっては、右手で電動回転工具を持ったままの状態で、左手で接続ドリルをそのドライバービットの先端から取り外して、ケース内に収納し、他方、取り出す際には、ケース内から左手で接続ドリルを取り出して、右手に把持した電動回転工具のドライバービットの先端に装着して使用していたのである。
しかしながら、一般に建築作業者は、この電動回転工具を使用する際には、右手で電動回転工具を把持して、左手にはビス等を持ったまま作業することが多い。或いは、左手で被締着部材を保持しつつビスを持って作業することもある。
そして、例えばビス止めをする際には、通常下穴を穿設するのであるが、この際にドライバービットの先端に接続ドリルを装着してその下穴を穿設する。
しかし、この接続ドリルの装脱着に両手を使用すると、ビスや被締着部材等の他の部材の保持ができなくなるのである。
そこで、接続ドリルのドライバービット先端への装脱着を電動回転工具を把持する片方の手で出来ることになれば、空いた方の片手で被締着部材やビス等を保持したまま作業を行うことができることとなる。
本発明においては、上記の問題点を鑑み創案されたものであり、その課題とするところは、電動回転工具の回転駆動軸に固定されているドライバービットの先端部に、ケース内に収納されている接続ドリルを片手で装着でき、且つ片手でこの接続ドリルをケース内に収納して固定し、その状態で電動回転工具のドライバービットを抜き取ることができるようなケースを提供することがその課題である。
上記課題を解決するために、本発明の第1のものは、インパクトドライバーや電動ドリルドライバーの電動回転工具に装着された6角軸ドライバービットに着脱可能に装脱着することができる接続ドリルのケースであって、この接続ドリルは、筒状本体部の先端側と基端側に操作筒体が設けられ、この操作筒体を筒状本体部の長手方向に移動させることにより、その先端側にはドリルビットを装着でき、その基端側は前記電動回転工具のドライバービットに装着することができるものであり、ケース本体部の下方部分には、前記接続ドリルの先端側の少なくともドリルビット部分を被覆し、収納することができる収納部が設けられ、前記収納部の上端開口部上方には、接続ドリルの筒状本体部又は操作筒体を挟持できる挟持部を設け、本体部の背面側には、使用者のポケット部やベルト部の被取付部位に取り付けられる取付部を設けたものからなり、前記挟持部はその一部に切欠開口部を有し、前記切欠開口部から接続ドリルの筒状本体部又は操作筒体を嵌入させることができ、これにより、接続ドリルを電動回転工具のドライバービットに連結したままの状態で、接続ドリルを前記挟持部に挟持させてケース内に収納でき、他方ケース本体部の挟持部に接続ドリルを挟持させたままの状態で、電動回転工具のドライバービットを接続ドリルに連結して収納ケースから取り出すことができることを特徴とする接続ドリル用ケースである。
本発明の第2のものは、上記第1の発明において、前記挟持部の上下方向の幅を前記切欠開口部側よりも根元部側を幅広に形成することにより、接続ドリルの挟持に際して、接続ドリルの筒状本体部の基端側に位置する操作筒体を基端側に移行させた状態のままに維持することができることを特徴とする接続ドリル用ケースである。
ここで、挟持部の「上下方向」というのは、本発明に係るケースの通常の取り付け状態、即ち、使用者の着衣のポケット部等にこのケースを取り付けた場合、本体部の下方向に収納部が位置することとなり、この状態での上下方向を意味している(以下同じである。)。
本発明の第3のものは、上記第1の発明において、前記挟持部が接続ドリルの基端側に位置する操作筒体を挟持できるようにしたことを特徴とする接続ドリル用ケースである。
本発明の第4のものは、上記第1乃至第3の発明において、収納部の開口部の開口面を水平面に対して斜めに傾斜させ、接続ドリルを斜めに傾斜させた状態で挿入できることを特徴とする接続ドリル用ケースである。
本発明の第5のものは、前記取付部が、使用者の工具袋や作業服のポケット部若しくはベルト部の内側に挿入することができるクリップ部、及び/又は、ベルトを挿通することができる挿通孔からなることを特徴とする接続ドリル用ケースである。
本発明の第1のものにおいては、ケース本体部に設けられた挟持部が接続ドリルの筒状本体部又は操作筒体を挟持することができ、且つ、電動回転工具のドライバービットにこの接続ドリルを連結したままの状態で、接続ドリルを挟持部に保持させて、ケース内に収納することができる。
他方、接続ドリルをケース内から取り出す際には、挟持部に保持されたままの状態で接続ドリルに電動回転工具のドライバービットの先端部を連結することができ、且つそのまま連結された状態でこの接続ドリルをケース内から取り出すことができるのである。
更に詳述すれば、ケース内に接続ドリルを収納する際には、電動回転工具のドライバービットの先端に接続ドリルを連結したまま、接続ドリルの先端側のドリルビットを斜め横方向から下方向に向かって、その先端部をケースの収納部内に挿入し、その後接続ドリルの筒状本体部又は操作筒体の部分を横方向から挟持部の切欠開口部内に嵌入して、挟持部に挟持させて固定し、その状態で電動回転工具のドライバービットを接続ドリルから抜脱することができる。
他方、ケース内に収納された接続ドリルを取り出す際には、挟持部に固定されている接続ドリルに、この挟持されたままの状態で電動回転工具のドライバービットの先端部を連結し、その後回転電動工具を横方向(外側方向)に動かすことにより接続ドリルの筒状本体部又は操作筒体の部分が挟持部の切欠開口部から外側に離脱し、その状態で斜め上方向に接続ドリルを引き出せばよい。
このようにして、本願発明のケースによれば、ケース内に接続ドリルを収納させたままで、右利きの者であれば、右手1本のみで電動回転工具のドライバービットの先端に接続ドリルの連結・離脱(装脱着)を行うことができるのである。
また、本願発明に係るケースにおいては、ケース本体部の下方部分にある収納部がドリルビットを被覆・収納できるため、その安全性が確保できる。
本体部の背面側には取付部が設けられており、この取付部を使用者の工具袋又は衣服のポケット部の入口縁部やベルト部等に簡単に取り付けて使用することができ、便利なものとなる。
本発明の第2のものにおいては、上記第1の発明と同様の効果を有するものであり、その挟持部の形状をより限定したものである。
即ち、この発明における挟持部は、その上下方向の幅を切欠開口部の側よりもその根元部側をより大きく、幅広に形成したものである。
接続ドリルの形式及び構造には、種々のものがあり、その一つとして筒状本体部の先端側と基端側の両端部に長手方向に往復動する操作筒体が設けられ、先端部側にはドリルビットを連結でき、基端側には電動回転工具のドライバービットの先端に連結できる形式のものがある。
この接続ドリルでは、電動回転工具のドライバービットに連結する際には、基端側の操作筒体を基端側に移動させることにより、筒状本体部の内周壁面から出没する鋼球(ストッパー用ボール)がその内周壁面から引っ込んで、ドライバービットが挿入可能な状態となるものである。
従って、本願発明に係るケースの挟持部に接続ドリルの例えば筒状本体部を挟持させると、その挟持部の上下の幅が根元部側に向かって幅広に形成されているために、挟持部の切欠開口部に中央の筒状本体部を嵌入させて行くと、基端側の操作筒体が基端側に移行させられるのである(というのも、先端側の操作筒体の方は基端側には移行するが先端側には移行しないからである。)。
そして、接続ドリルが挟持部に完全に挟持され、固定されると、基端側の操作筒体は基端側に移行させられたままの状態を維持することとなるのである。
この状態で、電動回転工具のドライバービットの先端部をそのまま接続ドリルに連結することができることとなるのである。
以上の構成により、使用者は、電動回転工具を片手で把持した状態で、この片手でケース内の接続ドリルにその先端のドライバービットを連結し、ケース内からこの接続ドリルを取り出すことができるのである。
同様に、ケース内に接続ドリルを収納する際も、上記の逆の動作により、つまり、電動回転工具のドライバービットの先端に連結された接続ドリルを、その連結されたままの状態で挟持部の切欠開口部から嵌入させることにより、基端側の操作筒体が基端側に移行され、筒状本体部内の鋼球ストッパーが解除された状態となり、ケースの挟持部に固定された接続ドリルから容易に片手で電動回転工具のドライバービットを抜脱することができるのである。
本発明の第3のものにおいても、上記の発明と同様の効果を有するものであり、その挟持部の形態を限定したものである。
この第3の発明におけるケースの挟持部は、接続ドリルの基端側の操作筒体を挟持し、固定することができるものである。
接続ドリルとしては、上記接続ドリルとは異なり、基端側の操作筒体を基端側に移行させて電動回転工具のドライバービットの先端に装着でき、且つ操作筒体を先端側に移行させることにより抜脱できる形式のものも存在している(以下「タイプ2」という。)。
前記の接続ドリルでは、操作筒体の基端側への移行で装着でき、同様に抜脱する際もその操作筒体を基端側に移行するタイプのものである。(以下「タイプ1」という。)。
このタイプ2の接続ドリルでは、挟持部で挟持する際に基端側の操作筒体を基端側に常に移行させておく必要がないため、直接、接続ドリルの基端側の操作筒体を挟持できればよいのである。
従って、この第3の発明では、その挟持部が直接操作筒体を挟持できればよいものである。
本発明の第4のものにおいては、ケースの収納部の上端開口部の形態を限定したものであって、その開口部の開口面を水平ではなく、斜めに傾斜させて、即ち横方向外側にその開口面を傾けることにより、接続ドリルの先端側ドリルビットの先端を収納部の内部に挿入し易くしたものである。
収納部の上方に挟持部が配置されている関係上、この開口部の開口面が外側に斜めに傾斜することにより、挟持部の存在が邪魔にならず、スムースにケース内にドリルビットの先端部から挿入することができることとなるのである。
本発明の第5のものにおいては、ケース背面側に設けた取付部を特定したものであって、この取付部は、使用者の工具袋や作業服のポケット部の開口縁部からその内部に侵入し、或いはベルト部裏側に挿入できるクリップ形状のものから形成されたものである。
或いは、単なる長孔からなる挿通孔として、ズボンのベルトを挿通できるものとすることができる。
また、これらクリップ部と挿通孔を共に設けて、いずれの使用も可能とすることもできる。
これにより、ケースの取付部を工具袋や着衣のポケット部若しくはベルト部等に簡単に装着することができ、又は固定的にベルトに取り付けることができることになるのである。
本発明の第1の実施形態に係る接続ドリル用ケースの全体斜視図である。 上記実施形態に係る側面図であって、接続ドリルを収納した状態を示したものである。 図2の縦断面説明図である。 本発明の第2の実施形態に係る接続ドリル用ケースの側面図であって、接続ドリルを収納した状態を示したものである。 本発明に係る挟持部の平面図である。
以下、添付の図面と共に本発明の一実施形態について説明する。
図1は、本発明の接続ドリル用ケースに係る第1の実施形態の全体斜視図である。
本発明に係るケース10は、その全体がプラスチック製であり、本体部の下方に接続ドリルの先端側のドリルビットを少なくとも収納できるサイズの収納部12が設けられている。
この収納部12は、有底筒状形態を有し、底部の側に向かって徐々にその内径が小さくなるように形成されている。これは接続ドリルの外形形状に適合させたためである。
勿論、この収納部は、底部の内径を小さくせずに、その上端から底部まで同径の円筒形状のものであってもよい。
収納部12の上端の開口部13は、その開口面が斜めに傾斜するように形成されている。
通常、このケース12は、使用者の工具袋や着衣のポケット部又はベルト部に取り付けられるため、その本体部は上下方向に配置される。その上下方向と直角の水平面から下方に向けて略30度乃至45度程度開口面を傾斜させることにより、内部に収納される接続ドリルを斜めに傾けた状態で容易に挿入させることができるのである。
勿論、収納部12の開口部13と後述する挟持部20の間隔を適度に設けることにより、開口部13の開口面を略水平にすることもできる。
収納部12の背面側(図中右側)の上方部から上方に延長するように柱状部15が設けられ、この柱状部15の背面側にクリップ部16が形成されている。
また、この実施形態では、このクリップ部16の内側に更にベルト等を挿通できる上下に長い長孔からなる挿通孔17も共に形成されている。
この挿通孔17に予めズボンのベルト等を挿通させておけば、本発明に係るケース10が確実に使用者の着衣に固定的に取り付けられることとなり、使用中落としてしまう恐れが無くなる。
クリップ部16の内側面には、適宜抜け防止用の突起部16tを複数設けておくことが好ましい。
柱状部15の上端部の前方側には、本発明の重要部分である挟持部20が設けられている。
挟持部20は、図2及び図3でも詳述するが、接続ドリルの筒状本体部を挟持するためのものである。
この挟持部20は、柱状部15の上端部前方から延長する支持部20nの前方に平面視略円弧形状の挟持片20k、20kからなるものである。
従って、挟持片20k、20kの前方先端部には、切欠開口部22が形成されている。
この切欠開口部22から接続ドリルの筒状本体部が嵌め入れられるのである。
尚、この挟持部20の平面視形状は、円弧形状でなくともよく、略U字形状でもよく、要するに接続ドリルの筒状本体部や操作筒体を挟持できる形状であればよいものである。
更に、挟持片20k、20kは、それぞれその切欠開口部22の側の上下方向の幅と、その根元部側(支持部側)の上下方向の幅が異なっており、その根元部側の幅が切欠開口部側の上下方向の幅よりも大きく形成している。
この点については、後の図2及び図3において説明するが、接続ドリルの中央の筒状本体部を挟持する際に、まずその挟持片20k、20kの切欠開口部22の部分を筒状本体部に嵌め入れ易くするためであり、嵌め入れた後には、挟持片20k、20kの根元部側の上下方向の幅が大きいために、接続ドリルの基端側(図2及び図3では上方側)の操作筒体を基端側(上方側)に移行させることができるのである。
これにより、接続ドリルがケースに収納された際、接続ドリルの基端側操作筒体が基端側に移行されたままの状態で収納されることとなるのである。
この状態を接続ドリルが維持することにより、この接続ドリルに電動回転工具のドライバービットの先端部を容易に連結し、離脱することができるのである。
というのも、接続ドリルの基端側操作筒体が基端側に位置したときには、その内部に配備されているストッパー用ボール(鋼球)のロックが解除されている状態となっているからである。
この点は後に詳述する。
尚、挟持片20k、20kの切欠開口部22の側の端縁部は、それぞれ外側に拡開する導入縁部20s、20sが設けられ、接続ドリルの筒状本体部を嵌め入れ易くする手段が講じられている。
図2及び図3は、本発明に係るケース内に接続ドリルを収納した状態を図示する側面図及びその縦断面図を示している。以下両図に基づき説明する。
ここで収納される接続ドリル50は、筒状本体部51の先端側(図中下側)と基端側(図中上側)の両端部に操作筒体52、53が組み付けられ、先端側の操作筒体52は先端部のドリルビット57の着脱のためのものであり、基端側の操作筒体53は、図示は省略しているが、電動回転工具のドライバービットの着脱のためのものである。
操作筒体52は、これを図示の状態から上方(基端側)に移行させることにより、内部に配備された鋼球54のロックが解除されてドリルビット57が着脱できる(図3参照)。
操作筒体53は、これを図示の状態から上方(基端側)に移行させることのより、内部に配備された鋼球55のロックが解除されるのであるが、図2及び図3の状態では、この操作筒体53は、挟持部20の挟持片20k、20kの作用により、既に上方(基端側)に移行された状態となっており、電動回転工具のドリルビットはこの状態で着脱可能(連結・離脱可能)となっている。
図2からよく見て取れる通り、挟持部20の挟持片20kは、その前方側(図中左側)の上下の幅が、その基端側(図中右側)の上下の幅よりも小さく形成されている。
これは、既に説明した通り、最初に挟持片20k、20kが接続ドリル50の筒状本体部51に組み付き易くするためであり、その後基端側(上方)の操作筒体53を上方に移動させたままに維持するためである。これにより電動回転工具のドライバービットをそのまま装脱着できるようにしているのである。
ところで、接続ドリルとしては、上記のような構成の「タイプ1」のほか、基端側の操作筒体が基端側に移動することにより工具のドライバービットが連結でき、操作筒体が先端側に移動することにより工具のドライバービットが離脱できるという構造の「タイプ2」のものも存在する。
この構造を有するタイプ2の接続ドリルの場合には、上記のように、挟持部が接続ドリルの筒状本体部を挟持せずともよく、直接、基端側の操作筒体を挟持すればよいことになる。
従って、この種のタイプ2の接続ドリルにあっては、挟持部の挟持片が操作筒体を適切に挟持できるものであればよいのである。
この場合、接続ドリル自体の構成も、本発明のケースに対応できるように、基端側の操作筒体の先端側と基端側にフランジ部等を形成して、挟持部がこの操作筒体を挟持した際に、操作筒体が挟持部に挟持された状態で上下方向に移動又は離脱しないような構成を採用することが極めて好ましいこととなるのである。
このタイプ2の接続ドリル用のケースの実施形態は後の図4に示している。
次に、本発明に係る上記ケース内に接続ドリルを収納し、またケース内から接続ドリルを取り出す手順について、図2及び図3を用いて説明する。
まず、本発明に係るケースにおいては、接続ドリルを電動回転工具のドライバービットに連結したままケース内に収納でき、またケース内から取り出すことができ、即ち電動回転工具を把持した片手で全て行う事ができるものである。
ケース内に収納する場合には、電動回転工具のドライバービットの先端に連結されている接続ドリルの先端ドライバービット57の先端部を収納部12の開口部13内に挿入して行く。
この際、開口部13の開口面が外側に斜めに傾斜しているために、工具及び接続ドリル50を斜めに傾けたままの状態で収納部内に挿入できる。
接続ドリル50の筒状本体部51の部分がケース10の挟持部20に対応する位置にまで挿入された時点で、工具及び接続ドリル50を斜めの状態から鉛直状態に回動するような(横方向に動かすような)動作を行って、接続ドリル50の筒状本体部51を挟持部20の挟持片20k、20kの切欠開口部22からその内部に嵌め入れるのである。
挟持片20k、20kに筒状本体部51を嵌め入れると、挟持片20k、20kの根元部の幅が大きく形成されているために、基端側の操作筒体53が基端側に移動する。
操作筒体53が基端側に移動すると、内部の鋼球55のロックが解除された状態となり、自然と工具のドライバービットが接続ドリル50から抜脱される。
以上により、接続ドリル50は、ケース内に収納され、挟持部20により固定されるのであり、上記動作は全て片手で行うことができる。
ケース10内から接続ドリルを取り出す際は、上記と逆の手順を踏めばよい。
即ち、ケース10内に収納、固定されている接続ドリル50は、操作筒体53が基端側に移動したままの状態を維持しているために、工具のドライバービットの先端を接続ドリルにそのまま連結することができる。
連結後、工具及び接続ドリル50を外側方向に動かして(回動して)、挟持部20から接続ドリルを離脱する方向に動作することによって、挟持部20が接続ドリル50の筒状本体部51から離脱するために、操作筒体53は、元の位置に復帰して、つまり先端側に移動して内部の鋼球55のロック機能が働き、接続ドリル50が工具のドライバービットに連結したままの状態となる。
この状態で、つまり電動回転工具を把持したままの状態で、接続ドリル50をケースから外部に取り出すことができる。
以上の全ての動作も工具を把持したまま片手で行うことができるのである。
タイプ2の接続ドリルにおいても、上記手順は全く同じであって、挟持部が挟持する部位が異なるため、挟持部が操作筒体を移動させる機能を発揮しない点のみが異なる。
図4は、上記タイプ2の接続ドリルを挟持した状態を示す本発明の第2の実施形態に係る接続ドリル用ケースの側面図である。
この第2の実施形態に係るケース11も、上記第1の実施形態と同様に、収納部12と、この収納部12の背面側から上方に延長する柱状部15と、この柱状部15の背面に設けられたクリップ部16と挿通孔17と、柱状部15の前方に設けられている挟持部21とから構成されており、ただ挟持部21の形態が前記第1の実施形態と異なっている。
即ち、この挟持部21は、タイプ2の接続ドリル60の基端側に設けられている操作筒体53の部分を把持できるものであって、その挟持部21を構成する両挟持片21k、21kの上下の幅が、その前方側と根元部側と略同一に形成されているのである。
この挟持片21kの上下の幅は、接続ドリル60の基端側の操作筒体53の長手方向の長さに適合するサイズであればよい。
勿論、この挟持片の上下の幅は、任意に設計できるものであって、操作筒体を適切に挟持できれば、その上下幅を狭く(短く)形成することも可能である。
このタイプ2の接続ドリル60においては、その操作筒体53を基端側(図中上側)に移動することにより、電動回転工具の6角軸ドライバービットに連結でき、他方、操作筒体53を先端側(図中下側)に移動することにより上記ドライバービットが抜脱できる形式のものであるために、その操作筒体53をケース11の挟持部21が挟持した状態で、上記電動回転工具のドライバービットの連結・離脱を行うことができるのである。
図5は、上記ケース11の挟持部21の部分の平面図である。
この図からよく解るとおり、本発明に係るケース11の挟持部21は、2つの挟持片21k、21kによって平面視略円弧形状を呈し、その前方部には切欠開口部22が設けられ、それぞれの挟持片21kの切欠開口部22の側縁部は、外側に拡開するように形成されて、接続ドリル60の操作筒体53が嵌まり込み易いように形成されている。
更に、この挟持部21の根元側、つまり柱状部側には切込24が設けられており、挟持片21k、21kが拡開し易く形成されている。
この挟持部の平面視形状は、上記第1の実施形態のケース10と略同一となる。
尚、この挟持部の平面視形状は、必ずしも円弧形状でなくともよいことは、上記した通である。
以上、実施形態について説明したが、本発明においては以下の通り種々設計変更することができる。
本発明に係るケースにおいては、収納される接続ドリルの形態に応じて、その大きさや形状等を種々設計変更することができる。
即ち、下方部の収納部と、その上方に位置する挟持部及び背面側の取付部を有していればその具体的な形状等は自由である。
挟持部の挟持片も、タイプ1の接続ドリルを挟持する場合には、その切欠開口部側でその幅が小さく、根元部側でその幅が大きく形成されていればよく、その具体的形状は全く自由である。
他方、タイプ2の接続ドリルの場合には、挟持部の挟持片の上下の幅は、同一であっても良く、適宜その上下の幅を設計することができる。
取付部となるクリップ部及び挿通孔は、これらの何れか一方又は両方を共に設けることが出来る。
以上、本発明は、これまでに全く存在していなかった新規で独創的なケースを創案し、片手で工具を把持したまま、ケース内に収納、固定されている接続ドリルを、そのドライバービットの先端に連結し且つ取り外すことができ、或いはまた、電動回転工具のドライバービットに連結されている接続ドリルを、その連結されたままの状態で、ケース内に収納、固定し、そのまま電動回転工具のドライバービットを抜脱する事ができる画期的なケースを提案することができたものである。
10、11 接続ドリル用ケース
12 収納部
13 開口部
15 柱状部
16 クリップ部
17 挿通孔
20、21 挟持部
20k、21k 挟持片
22 切欠開口部

Claims (5)

  1. インパクトドライバーや電動ドリルドライバーの電動回転工具に装着された6角軸ドライバービットに着脱可能に装脱着することができる接続ドリルのケースであって、
    この接続ドリルは、筒状本体部の先端側と基端側に操作筒体が設けられ、この操作筒体を筒状本体部の長手方向に移動させることにより、その先端側にはドリルビットを装着でき、その基端側は前記電動回転工具のドライバービットに装着することができるものであり、
    ケース本体部の下方部分には、前記接続ドリルの先端側の少なくともドリルビット部分を被覆し、収納することができる収納部(12)が設けられ、
    前記収納部(12)の上端開口部(13)上方には、接続ドリルの筒状本体部又は操作筒体を挟持できる挟持部(20)を設け、
    本体部の背面側には、使用者のポケット部やベルト部の被取付部位に取り付けられる取付部(16, 17)を設けたものからなり、
    前記挟持部(20)はその一部に切欠開口部(22)を有し、前記切欠開口部(22)から接続ドリルの筒状本体部又は操作筒体を嵌入させることができ、
    これにより、接続ドリルを電動回転工具のドライバービットに連結したままの状態で、接続ドリルを前記挟持部(20)に挟持させてケース内に収納でき、他方ケース本体部の挟持部(20)に接続ドリルを挟持させたままの状態で、電動回転工具のドライバービットを接続ドリルに連結して収納ケースから取り出すことができることを特徴とする接続ドリル用ケース。
  2. 前記挟持部(20)の上下方向の幅を前記切欠開口部(22)側よりも根元部側を幅広に形成することにより、接続ドリルの挟持に際して、接続ドリルの筒状本体部の基端側に位置する操作筒体を基端側に移行させた状態のままに維持することができることを特徴とする請求項1に記載の接続ドリル用ケース。
  3. 前記挟持部(20)が接続ドリルの基端側に位置する操作筒体を挟持できるようにしたことを特徴とする請求項1に記載の接続ドリル用ケース。
  4. 収納部(12)の開口部(13)の開口面を水平面に対して斜めに傾斜させ、接続ドリルを斜めに傾斜させた状態で挿入できることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の接続ドリル用ケース。
  5. 前記取付部が、使用者の工具袋や作業服のポケット部若しくはベルト部の内側に挿入することができるクリップ部(16)、及び/又は、ベルトを挿通することができる挿通孔(17)からなることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の接続ドリル用ケース。
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