JP5550276B2 - ガス浸炭処理装置およびガス浸炭方法 - Google Patents

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Description

本発明は、ガス浸炭処理装置およびガス浸炭方法に関する。
自動車、産業機械などの部品に用いられる低炭素鋼製または低炭素合金綱製の材料は、部品の耐摩耗性、耐疲労性などを向上させるために、表面硬化処理が施されている。この表面硬化処理は、例えば、低炭素鋼製または低炭素合金鋼製のワークを耐熱性部材で構成された加熱室内に収納し、吸熱型ガスからなる浸炭ガスを含む雰囲気中で加熱し、ワークの浸炭処理および拡散処理を行ない、ワークの表面における炭素含有量を向上させるガス浸炭方法により行なわれている。前記方法では、加熱室内部の加熱により発生する一酸化炭素ガスと水素ガスとが浸炭反応に寄与しており、かかる方法では、水素ガスは、不可避ガスであると考えられている。
しかしながら、前記方法では、ワークの浸炭処理および拡散処理を行なう際に、加熱室内部全体の加熱が必要となる。そのため、前記方法では、所定温度までの加熱などの温度制御や雰囲気の安定化などに時間がかかるとともに、処理コストがかかる。また、前記方法では、加熱室の耐久性の観点から、950℃を超える高温での浸炭処理を行なうことが困難である。
そこで、容器内に収納されたワークの表面を高周波誘導加熱により所定温度まで加熱した後、この容器内に炭化水素ガスおよび不活性ガスを供給して、浸炭処理を行なう方法が本出願人により開発されている(例えば、特許文献1を参照)。
特許文献1に記載の方法では、高周波誘導加熱により加熱されたワークの表面に、炭化水素ガスが接触した際に、当該炭化水素ガスが分解すると同時にワークの表面への浸炭が生じると考えられている。
特開2004−360057号公報
しかしながら、特許文献1に記載の方法では、浸炭処理時には、常に一定流量で炭化水素ガスと窒素ガスとの混合ガスが容器内に供給されるため、例えば、炭化水素ガスとして、メタンガスを用いた場合には、式(1):CH4→C+2H2で表される浸炭反応に伴って、容器内における水素ガスの量が増加する(図の破線部を参照)。
したがって、浸炭ガスとして用いられるメタンガス(希釈用窒素ガスを含む)が前記水素ガスにより希釈され、浸炭反応の速度が低下するため、浸炭処理に際して、所望の表面硬さを確保するのに要する時間が増加することがある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、低処理コストで、かつより短時間でワークの浸炭処理および拡散処理を行なうことができるガス浸炭処理装置およびガス浸炭方法を提供することを目的とする。
本発明のガス浸炭処理装置は、金属製のワークに浸炭処理を施すガス浸炭処理装置であって、
前記ワークを内部にセットする処理室本体と、
前記ワークを加熱する誘導加熱装置と、
前記処理室本体内の炭化水素ガスの濃度を検知するガス分析計と
前記処理室本体内に炭化水素ガスおよび不活性ガスを供給するガス流路と、
浸炭処理時に、前記ガス分析計により検知した炭化水素ガスの濃度に基づき前記処理室本体内への炭化水素ガスの供給量を制御して、当該処理室本体内の炭化水素ガスの濃度を一定濃度に維持するガス制御部と
を備えていることを特徴としている。
前記のように構成されたガス浸炭処理装置では、前記ガス制御部によって、浸炭処理時において、処理室本体内の炭化水素ガスの濃度を一定濃度に維持するように制御することができる。また、このように制御された雰囲気中で、前記誘導加熱装置によって、処理室本体内にセットされたワークの少なくとも表面を誘導加熱することにより、当該ワークに浸炭処理を施すことができる。
これにより、本発明のガス浸炭処理装置によれば、浸炭処理の間、処理室本体内の雰囲気を一定濃度の炭化水素ガスを含む浸炭雰囲気に保つことができるため、浸炭反応の進行に伴って水素ガスの発生量が増加した場合や、ワークの表面積の大きさに比例して水素ガスの発生量が増加した場合でも、浸炭反応の速度を一定速度に維持することができる。
したがって、本発明のガス浸炭処理装置によれば、従来の方法に比べて、所望の表面硬さを確保するのに要する処理時間の短縮化を図ることができる。また、本発明のガス浸炭処理装置によれば、処理時間の短縮化に伴い、浸炭処理における炭化水素ガスおよび不活性ガスの使用量や誘導加熱に要する電力量などの処理コストを低減させることができる。さらに、本発明のガス浸炭処理装置によれば、浸炭処理時に、処理室本体内の炭化水素ガスの濃度を一定濃度に維持することができるため、ワークの表面積の大小にかかわらず、ほぼ同じ浸炭品質を確保することができる。
本発明のガス浸炭方法は、金属製のワークに浸炭処理を施すガス浸炭方法であって、
ワークに浸炭処理を施す処理室本体内に前記ワークをセットするセット工程、
前記ワークを不活性ガス中で誘導加熱する加熱工程
前記処理室本体内の炭化水素ガスを検知して炭化水素ガスの濃度を求める工程、および
前記ワークの表面の温度が所定温度になった時、前記求められた炭化水素ガスの濃度に基づき、前記処理室本体内の炭化水素ガスの濃度を一定に維持しながら当該処理室本体内に両ガスを供給するとともに、前記ワークを誘導加熱して、当該ワークを所定温度で所定時間保持する浸炭処理工程
を含むことを特徴としている。
本発明のガス浸炭方法では、浸炭処理工程において、前記処理室本体内の炭化水素ガスの濃度を一定濃度に維持しながら当該処理室本体内に両ガスを供給する。これにより、本発明のガス浸炭方法では、浸炭処理工程の間、処理室本体内の雰囲気を、一定濃度の炭化水素ガスを含む浸炭雰囲気に保つことができる。
したがって、前述したガス浸炭処理装置と同様に、浸炭反応の進行に伴って水素ガスの発生量が増加した場合や、ワークの表面積の大きさに比例して水素ガスの発生量が増加した場合でも、浸炭反応の速度を一定速度に維持することができ、かつワークの表面積の大小にかかわらず、ほぼ同じ浸炭品質を確保することができる。また、本発明のガス浸炭方法では、浸炭処理に要する時間の短縮化に伴い、浸炭処理における炭化水素ガスおよび不活性ガスの使用量や誘導加熱に要する電力量を低減させることができ、低処理コストでの処理が可能になる。
本発明のガス浸炭処理装置およびガス浸炭方法では、前記処理室本体内への炭化水素ガスの濃度および不活性ガスの供給量の総量を一定量に維持するのが好ましい。
本発明のガス浸炭方法では、前記加熱工程において、処理室本体内を真空排気した後、不活性ガスを前記処理室本体内に充填して、当該ワークを誘導加熱してもよく、不活性ガスを前記処理室本体内に充満させ、当該ワークを誘導加熱してもよい。
また、本発明のガス浸炭方法では、前記浸炭処理工程後に、炭化水素ガスの供給を停止し、前記ワークを所定温度で所定時間保持する拡散処理工程をさらに含むことが好ましい。
これにより、本発明のガス浸炭方法によれば、有効硬化層を増加させることができる。
この場合、本発明のガス浸炭方法では、前記拡散処理工程において、炭化水素ガスの供給を停止した後の処理室本体内に不活性ガスを充満させ、当該ワークを所定温度で所定時間保持するか、または前記処理室本体内を所定の減圧状態にし、当該ワークを所定温度で所定時間保持することができる。
本発明のガス浸炭処理装置およびガス浸炭方法によれば、低処理コストで、かつより短時間でワークの浸炭処理および拡散処理を行なうことができる。
本発明の一実施形態に係るガス浸炭処理装置の要部構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係るガス浸炭方法の処理手順を示す工程図である。 本発明の変形例に係るガス浸炭方法の処理手順を示す工程図である。 試験例において、実施例1〜3、比較例1および2それぞれの試料の浸炭係数Kを比較した結果を示すグラフである。 試験例において、実施例1〜3、比較例1および2それぞれの方法による処理時間(浸炭時間と拡散時間との合計)を比較した結果を示すグラフである。 試験例において、実施例1〜3、比較例1および2それぞれの方法による浸炭処理および拡散処理時の電気コストを比較した結果を示すグラフである。 本発明の一実施形態に係るガス浸炭方法と従来のガス浸炭方法について、浸炭処理時におけるメタンガスおよび窒素ガスの量の変化を比較した結果を示すグラフである。
(ガス浸炭処理装置の構成)
以下、添付図面を参照しつつ、本発明の一実施形態に係るガス浸炭処理装置を詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態に係るガス浸炭処理装置の要部構成を示すブロック図である。
ガス浸炭処理装置1は、図1に示すように、内部にワークWをセットする処理室本体10と、処理室本体10内にメタンガスおよび窒素ガスを供給するガス流路11と、ワークWを誘導加熱する加熱コイル12aおよびこの加熱コイル12aに高周波電流を供給する誘導加熱電源12bを有する誘導加熱装置12と、メタンガスの供給量を制御するガス制御部および窒素ガスの供給量を制御するガス制御部としてのマスフローコントローラ13a,13bとを備えている。
さらに、ガス浸炭処理装置1には、処理室本体10内に供給する初期浸炭雰囲気ガスを収容している雰囲気ガスタンク15と、処理室本体10内のメタンガス濃度を検知するCH4ガス分析計16と、ワークWの表面温度を検知するIRセンサ17と、誘導加熱電源12bおよびマスフローコントローラ13a,13bの動作を制御する動作制御部としてのシーケンサ18とが設けられている。
処理室本体10は、メタンガスおよび窒素ガスの置換が容易な容器である。かかる処理室本体10としては、耐熱性を有する石英製または耐熱鋼製の容器などが挙げられる。 処理室本体10の内部には、誘導加熱装置12の加熱コイル12aが設置されている。この加熱コイル12aの内周側には、ワークWを支持するワーク支持部21が設けられている。
これにより、処理室本体10内において、ワーク支持部22上に支持されたワークWのみを加熱コイル12aで誘導加熱することができるため、処理室本体10は、耐熱性部材により構成されていなくてもよい。
したがって、このガス浸炭処理装置1によれば、処理室本体10の構造を簡略化でき、設備コストの低減化を図ることができる。
誘導加熱装置12は、高周波電流が誘導加熱電源12bから加熱コイル12aに供給されるように構成されている。誘導加熱電源12bから出力される高周波電流の量は、可変とされている。そして、加熱コイル12aは、供給される高周波電流の量に応じて、ワークWの表面を所望の温度に誘導加熱することができる。本実施形態のガス浸炭処理装置1は、誘導加熱装置12を備えているため、誘導加熱によりワークのみを局所的に加熱して、当該ワークの表面に浸炭処理を施すことができる。したがって、本実施形態のガス浸炭処理装置1によれば、加熱室内部全体の加熱が不要であり、低電力で、かつ短時間での処理が可能になる。
処理室本体10の外側には、IRセンサ17が設けられている。IRセンサ17は、ワークWから発せられた赤外線を検出することによって、ワークWの表面の温度を検知するセンサである。
このIRセンサ17は、シーケンサ18を介して誘導加熱装置12の誘導加熱電源12bに接続されている。これにより、ガス浸炭処理装置1では、IRセンサ17で検知されたワークWの表面温度に基づいて、誘導加熱電源12bを制御することによって、この誘導加熱電源12bから加熱コイル12aに供給される高周波電流の量を制御することができる。
処理室本体10の上流には、前記ガス流路11が接続されている。
このガス流路11には、炭化水素ガスであるメタンガスを供給するためのCH4ボンベ23および不活性ガスである窒素ガスを供給するためのN2ボンベ24が、それぞれ、マスフローコントローラ13a,13bを介して接続されている。
マスフローコントローラ13aは、CH4ボンベ23から処理室本体10内に供給されるメタンガスの供給量を制御し、マスフローコントローラ13bは、N2ボンベ24から処理室本体10内に供給される窒素ガスの供給量を制御する。
これにより、マスフローコントローラ13a,13bは、浸炭処理時に、処理室本体10内へのメタンガスの供給量および窒素ガスの供給量の総量を一定量に維持する。同時に、マスフローコントローラ13aは、処理室本体10内への炭化水素ガスの供給量を制御して、当該処理室本体内の炭化水素ガスの濃度を一定濃度に維持する。また、マスフローコントローラ13aは、拡散処理時に、処理室本体10内へのメタンガスの供給を停止するが、マスフローコントローラ13bは、窒素ガスの供給を維持する。
一方、処理室本体10の下流には、処理室本体10から排ガスを排出する排ガス流路14が接続されている。
なお、排ガス流路14には、処理室本体10からガスを高速に排出するために、真空ポンプおよび真空タンクを設けてもよい。
雰囲気ガスタンク15は、当該雰囲気ガスタンク15中の初期浸炭雰囲気ガスが処理室本体10に供給されるように、処理室本体10に接続されている。ここで、初期浸炭雰囲気ガスは、浸炭処理前の処理室本体10内の雰囲気を、浸炭処理時における目的のメタンガス濃度を有する雰囲気にするためのガスである。
排ガス流路14の途中には、CH4ガス分析計16が設けられている。また、この排ガス流路14の下流には、図示されない排気口が設けられている。
CH4ガス分析計16では、処理室本体10から排出され、排ガス流路14を通る排ガスの一部(サンプリングガス)が経時的にモニターされる。そして、CH4ガス分析計16では、搬送されたサンプリングガス中のメタンガス濃度を検知することにより、処理室本体10内におけるメタンガス濃度を検知する。
なお、本実施形態のガス浸炭処理装置1においては、CH4ガス分析計16は、処理室本体10に設けられていてもよい。すなわち、CH4ガス分析計16は、処理室本体10からサンプリングガスを採取するように配置されていてもよい。
CH4ガス分析計16は、シーケンサ18を介して、マスフローコントローラ13に接続されている。これにより、ガス浸炭処理装置1では、CH4ガス分析計16で検知されたサンプリングガス中のメタンガス濃度に基づいて、マスフローコントローラ13を制御することによって、ガス流路11を通るメタンガスおよび窒素ガスの流量を個別に制御し、処理室本体10内に供給されるメタンガスおよび窒素ガスのそれぞれの量を制御することができる。
シーケンサ18は、CH4ガス分析計16で検知された処理室本体10内のメタンガス濃度の情報を含むデータAに基づいて、マスフローコントローラ13a,13bにおけるメタンガスおよび窒素ガスの流量を増減する動作を指示する制御信号A1,A2を生成するとともに、IRセンサ17で検知されたワークWの表面温度の情報を含むデータBに基づいて、誘導加熱電源12bにおける高周波電流の出力量を増減する動作を指示する制御信号Bを生成する。
なお、本実施形態では、炭化水素ガスとして、メタンガスを用い、不活性ガスとして、窒素ガスを用いるためのガス浸炭処理装置を例として説明したが、炭化水素ガスおよび不活性ガスは、これらに限定されるものではない。炭化水素ガスとしては、エチレン、アセチレンなどの不飽和炭化水素ガス、エタン、プロパン、ブタンなどの飽和炭化水素ガスなどが挙げられる。不活性ガスとしては、アルゴンガスなどが挙げられる。また、本実施形態のガス浸炭処理装置では、処理室本体10内に供給する初期浸炭雰囲気ガスを収容した雰囲気ガスタンク15を設けなくてもよい。
(ガス浸炭方法の処理手順)
つぎに、添付図面を参照しつつ、前記ガス浸炭処理装置1を用いた本発明の一実施形態に係るガス浸炭方法の処理手順を説明する。図2は、本発明の一実施形態に係るガス浸炭方法の処理手順を示す工程図である。なお、図2では、各工程を説明するために、ガス浸炭処理装置1の加熱コイル12a、ワーク支持部21およびワークW以外は、簡略化して記載している。以下、ワークWとして、歯車(SCM420鋼製、直径:120mm、厚さ:60mm、3.5kg)を用いた場合を例として挙げて、説明する。
本実施形態のガス浸炭方法(ガス浸炭方法1)では、まず、ワークWを処理室本体10内に設けられたワーク支持部21上にセットする〔図2(a)、「セット工程」〕。好ましい真空到達度は、20Pa程度であり、これは、残存酸素濃度約50ppm以下に対応している。しかしながら、本実施形態では、真空到達度は、かかる値に限定されるものではなく、ワークの種類や要求品質に応じて適宜設定することができる。
つぎに、処理室本体10内の真空排気を行なう〔図2(b)、「排気工程」〕。
その後、処理室本体10内に窒素ガスを1300Paまたは加熱コイル12aによる放電が発生しなくなる圧力以上の減圧状態まで充填し、このワークWの表面の温度が浸炭温度になるまで、ワークWの表面を誘導加熱する〔図2(c)、「加熱工程」〕。
加熱工程では、減圧処理室本体10内に不活性ガスである窒素ガスが存在しており、当該処理室本体10内が無酸化雰囲気となっている。このとき、処理室本体10内の雰囲気ガスは、減圧状態に維持される。また、加熱工程では、ワークWの表面温度が浸炭温度(例えば、1200℃)になるまで、当該ワークWを誘導加熱装置12の加熱コイル12aで誘導加熱する。
つぎに、ワークWの表面温度が浸炭温度になった時点で、かかる表面温度を浸炭温度に維持するように当該ワークWを引き続き誘導加熱しつつ、目的の炭化水素ガス濃度の初期浸炭雰囲気ガスを一気に導入し、復圧する〔図2(d)、「雰囲気ガス復圧工程」〕。このとき、例えば、雰囲気ガスタンクから初期浸炭雰囲気ガスを、減圧状態の処理室本体10内に導入する。そして、復圧完了時点が浸炭処理の開始時点となる。
つぎに、復圧後、処理室本体10内への炭化水素ガスおよび不活性ガスの供給量の総量をほぼ一定量とし、かつ前記処理室本体内の炭化水素ガスの濃度をほぼ一定濃度に維持(図6実線参照)しながら当該処理室本体内に両ガスを供給する。この際、ワークWを引き続き誘導加熱して、当該ワークWを前記浸炭温度で所定時間保持する〔図2(e)、「浸炭処理工程」〕。
このとき、処理室本体10内の炭化水素ガスの濃度は、ワークWの浸炭に適した濃度にほぼ保たれる。また、浸炭処理工程における誘導加熱時間は、ワークWの素材に応じて設定され、例えば、有効硬化層深さ(ビッカース硬さ:HV513)1.0mmのSCM420鋼の場合には、17分程度に設定される。
その後、処理室本体10内への炭化水素ガスの供給を停止する一方、この処理室本体10内への窒素ガスの供給を続行し、ワークWの表面温度を浸炭温度に維持するように当該ワークWを所定時間(例えば、約9分間)誘導加熱する〔図2(f)、「拡散処理工程」〕。なお、前記拡散処理工程では、処理室本体10内への炭化水素ガスの供給を停止した後、この処理室本体10内を所定の減圧状態にし、ワークWの表面温度を浸炭温度に維持するように当該ワークWを所定時間誘導加熱してもよい。
従来の浸炭方法では、浸炭処理工程の際に、鋼の最表面部にセメンタイトが析出された段階で、拡散工程を行なって、セメンタイト中の炭素を鋼の内部へと固溶・拡散させ、鋼の表面部のセメンタイトが消滅した後、再度、浸炭工程を行なうという繰り返しが必要であった。これに対して、本実施形態のガス浸炭方法は、誘導加熱を行なっているので、従来の浸炭方法より処理温度を高くすることができる。したがって、窒素ガスの拡散速度が速い。よって、本実施形態のガス浸炭方法では、表面にセメンタイトを析出させることなく、内部へ移動するため、前記浸炭処理工程と拡散処理工程とを繰り返し行なわなくても、ワークWからのセメンタイトの析出やステーティングの発生が抑制される。したがって、従来の吸熱型ガスを用いるガス浸炭方法や真空浸炭法に比べて、短時間でかつ高品質なワークの浸炭を行なうことができる。
以上のように、本実施形態のガス浸炭方法によれば、図7に示されるように、浸炭処理時において、炭化水素ガスであるメタンガスの濃度が、例えば、特許文献1に示されるような本出願人が開発した従来のガス浸炭方法(破線部)とは異なり、一定濃度に維持されているため(実線部)、低処理コストで、かつより短時間でワークの浸炭を行なうことができる。
なお、図7において、本発明における水素ガス濃度が従来よりも多くなっているが、これは、炭化水素ガスを一定にした場合のほうが、より浸炭反応が進んでいることを示している。希釈用窒素ガスの体積%が少なくなるが、これは、処理室本体10内のメタンガス濃度を一定にすべく、導入ガスのメタンガス濃度を増やすためである。
(ガス浸炭方法の変形例)
さらに、添付図面を参照しつつ、前記ガス浸炭処理装置1を用いた本発明の変形例に係るガス浸炭方法の処理手順を説明する。図3は、本発明の変形例に係るガス浸炭方法の処理手順を示す工程図である。なお、図3では、図2と同様に、ガス浸炭処理装置1の加熱コイル12a、ワーク支持部21およびワークW以外は、簡略化して記載している。以下、ワークWとして、歯車(SCM420鋼製、直径:120mm、厚さ:60mm、3.5kg)を用いた場合を例として挙げて、説明する。
変形例に係るガス浸炭方法(ガス浸炭方法2)は、ワークWをセットした後、ガス浸炭方法1における排気工程を行なわずに、加熱工程〔図3(b)〕を行なうこと、および加熱工程〔図3(b)〕終了後、直ちに浸炭処理工程〔図3(c)〕に移行することが、前記ガス浸炭方法1と異なっている。
ガス浸炭方法2において、セット工程〔図3(a)〕は、前記ガス浸炭方法1におけるセット工程〔図2(a)〕と同様の操作により行なうことができる。
加熱工程では、処理室本体10内に窒素ガスを充満させ、このワークWの表面の温度が浸炭温度になるまで、ワークWの表面を誘導加熱する。この加熱工程では、処理室本体10内に不活性ガスである窒素ガスを供給することにより、処理室本体10内を無酸化雰囲気とする。このとき、処理室本体10内の雰囲気ガスは、大気圧に維持される。また、加熱工程では、ワークWの表面温度が浸炭温度(例えば、1200℃)になるまで、当該ワークWを誘導加熱装置12の加熱コイル12aで誘導加熱する。
以下、浸炭処理工程〔図3(c)〕および拡散処理工程〔図3(d)〕は、前記ガス浸炭方法1における浸炭処理工程〔図2(e)〕及び拡散処理工程〔図2(f)〕と同様の操作により行なうことができる。
かかるガス浸炭方法2によっても、前記ガス浸炭方法1と同様の作用効果を得ることができる。
(実施例1)
本発明のガス浸炭方法を歯車の製造に適用した場合の処理コストおよび処理時間について検証した。
図1に示されるガス浸炭処理装置1を用いて、以下のように、ワークWの浸炭を行なった。なお、本実施例で用いられるガス浸炭処理装置1の処理室本体10の内部体積は、7.4×10-23である。また、ワークWとして、SCM420鋼からなる歯車(直径:120mm、厚さ:60mm、3.5kg)を用いた。
ガス浸炭処理装置1の処理室本体10内に設けられたワーク支持部21上にワークWをセットした。つぎに、真空排気を行ない、引き続いて、処理室本体10内に窒素ガスを導入し、1300Paの減圧窒素ガス雰囲気にした。また、ワークWを加熱コイル12aによって誘導加熱した。
ワークWの表面温度が1200℃になったとき、ワークWの表面温度を1200℃に維持しながら、雰囲気ガスタンク15から処理室本体10内へ初期浸炭雰囲気ガスを導入した。その後、処理室本体10内へのメタンガスおよび窒素ガスの供給量の総量を10L/分に維持し、かつ処理室本体10内のメタンガス濃度が12.5%になるように、メタンガスおよび窒素ガスそれぞれの供給量を制御することによって、処理室本体10内のメタンガス濃度を平均12.5体積%となるように維持した。ワークWを、浸炭雰囲気中で所定時間保持することにより、ワークWに浸炭処理を施した。
浸炭処理後、ワークWの表面温度を1200℃に維持しながら、処理室本体10へのメタンガスの供給を停止する一方、この処理室本体10内を所定の減圧状態にし、ワークWを所定時間誘導加熱することにより、ワークWに拡散処理を施した。つぎに、得られたワークWを焼入温度:870℃で60分間維持した後、80℃の油中で油冷した。
このようにして得られた歯車について、ビッカース硬さおよび表面炭素濃度を測定し、有効硬化層深さ(ビッカース硬さ:Hv513)が0.9mmであり、表面炭素濃度:0.8質量%を満たす歯車の製造の際の浸炭時間および拡散時間を調べた。ビッカース硬さ:Hv513の有効硬化層深さが0.9mmであり、表面炭素濃度:0.8質量%を満たす歯車を実施例1の試料とした。
(実施例2)
浸炭処理に際して、処理室本体10内へのメタンガスおよび窒素ガスの供給量の総量を5L/分に維持し、かつ処理室本体10内のメタンガス濃度が平均12.5体積%となるようにメタンガスおよび窒素ガスそれぞれの供給量を制御して維持したことを除き、実施例1と同様の操作を行ない、有効硬化層深さ(ビッカース硬さ:Hv513)が0.9mmであり、表面炭素濃度:0.8質量%を満たす歯車の製造の際の浸炭時間および拡散時間を調べた。また、かかる歯車を実施例2の試料とした。
(実施例3)
浸炭処理に際して、処理室本体10内へのメタンガスおよび窒素ガスの供給量の総量を2L/分に維持し、かつ処理室本体10内のメタンガス濃度が平均12.5体積%となるようにメタンガスおよび窒素ガスそれぞれの供給量を制御したことを除き、実施例1と同様の操作を行ない、有効硬化層深さ(ビッカース硬さ:Hv513)が0.9mmであり、表面炭素濃度:0.8質量%を満たす歯車の製造の際の浸炭時間および拡散時間を調べた。また、かかる歯車を実施例3の試料とした。
(比較例1)
処理室(内部体積:7.4×10-23)に実施例1で用いたワークWと同じワークをセットし、処理室の内部を窒素ガスで充填した。つぎに、処理室を1200℃に加熱した後、目的のメタンガス濃度の雰囲気を一気に導入した。その後、処理室内に、メタンガスを流量:0.625L/分、窒素ガスを流量:4.375L/分で供給しながら(合計供給量:5L/分)、当該処理室を1200℃で25.9分間加熱し、ワークWに浸炭処理を施した。浸炭処理後、処理室内のメタンガスおよび窒素ガスを真空排気により排出した。つぎに、処理室を1200℃に維持しながら、処理室の内部を窒素ガスで充填した後、当該処理室を1200℃で13.7分間加熱し、ワークWに拡散処理を施した。得られたワークWを焼入温度:870℃で60分間保持した後、80℃の油中で油冷した。
このようにして得られた歯車について、ビッカース硬さおよび表面炭素濃度を調べた。以下、有効硬化層深さ(ビッカース硬さ:Hv513)が0.84mmであり、表面炭素濃度:0.8質量%を満たす歯車を比較例1の試料とした。
(比較例2)
浸炭処理に際して、メタンガスの供給量を0.250L/分、窒素ガスの供給量を1.750L/分としたことおよび浸炭処理での加熱時間(浸炭時間)を25.9分とし、拡散処理での加熱時間(拡散時間)を13.7分としたことを除き、比較例1と同様の操作を行ない、歯車を得た。得られた歯車について、ビッカース硬さおよび表面炭素濃度を調べた。以下、有効硬化層深さ(ビッカース硬さ:Hv513)が0.68mmであり、表面炭素濃度:0.6質量%を満たす歯車を、比較例2の試料を得た。
(試験例1)
実施例1〜3の試料、比較例1および2の試料について、浸炭処理の際の浸炭時間Tと、有効硬化層深さDとから、式(1):
Figure 0005550276
に基づいて、浸炭係数Kを算出した。これらの結果を図4に示す。また、図4に示される実施例1〜3の試料の浸炭係数Kを用いて、実施例1〜3と同様の方法により、比較例1の試料と同等の有効硬化層深さ(0.84mm)を有する歯車を製造した場合の推定処理時間を算出した。これらの結果を図5に示す。さらに、図5に示される結果に基づいて、歯車の製造に際して、浸炭処理および拡散処理に要する電気のコストを算出した、その結果を図6に示す。なお、図4〜6中、「供給量」は、メタンガスおよび窒素ガスの供給量の総量を示す。
これらの結果から、処理時間(浸炭時間および拡散時間の合計)の平均は、比較例1および比較例2の場合、約39.7分であるのに対して、実施例1〜3の方法で比較例1および比較例2の試料と同等のものを製造した場合には、約24.8分であり、約38%短縮できることがわかる。
また、浸炭処理および拡散処理に要する電気のコストの平均は、比較例1および比較例2の場合、約52円であるのに対して、実施例1〜3の方法で比較例1および比較例2の試料と同等のものを製造した場合には、約40円であり、処理コストも削減できることがわかる。
1 ガス浸炭処理装置
10 処理室本体
11 ガス流路
12 誘導加熱装置
13a,13b マスフローコントローラ(ガス制御部)
W ワーク

Claims (8)

  1. 金属製のワークに浸炭処理を施すガス浸炭処理装置であって、
    前記ワークを内部にセットする処理室本体と、
    前記ワークを加熱する誘導加熱装置と、
    前記処理室本体内の炭化水素ガスの濃度を検知するガス分析計と
    前記処理室本体内に炭化水素ガスおよび不活性ガスを供給するガス流路と、
    浸炭処理時に、前記ガス分析計により検知した炭化水素ガスの濃度に基づき前記処理室本体内への炭化水素ガスの供給量を制御して、当該処理室本体内の炭化水素ガスの濃度を一定濃度に維持するガス制御部と
    を備えていることを特徴とするガス浸炭処理装置。
  2. 前記処理室本体内への炭化水素ガスの濃度および不活性ガスの供給量の総量を一定量に維持する請求項1記載のガス浸炭処理装置
  3. 金属製のワークに浸炭処理を施すガス浸炭方法であって、
    ワークに浸炭処理を施す処理室本体内に前記ワークをセットするセット工程、
    前記ワークを不活性ガス中で誘導加熱する加熱工程
    前記処理室本体内の炭化水素ガスを検知して炭化水素ガスの濃度を求める工程、および
    前記ワークの表面の温度が所定温度になった時、前記求められた炭化水素ガスの濃度に基づき、前記処理室本体内の炭化水素ガスの濃度を一定に維持しながら当該処理室本体内に両ガスを供給するとともに、前記ワークを誘導加熱して、当該ワークを所定温度で所定時間保持する浸炭処理工程
    を含むことを特徴とする、ガス浸炭方法。
  4. 前記処理室本体内への炭化水素ガスおよび不活性ガスの供給量の総量を一定量に維持する請求項3記載のガス浸炭処理方法
  5. 前記加熱工程において、処理室本体内を真空排気した後、不活性ガスを前記処理室本体内に充填して、当該ワークを誘導加熱する請求項3又は4に記載のガス浸炭方法。
  6. 前記加熱工程において、不活性ガスを前記処理室本体内に充満させ、当該ワークを誘導加熱する請求項3〜5のいずれかに記載のガス浸炭方法。
  7. 前記浸炭処理工程後に、炭化水素ガスの供給を停止し、前記ワークを所定温度で所定時間保持する拡散処理工程をさらに含む請求項3〜6のいずれかに記載のガス浸炭方法。
  8. 前記拡散処理工程において、炭化水素ガスの供給を停止した後の処理室本体内に不活性ガスを充満させ、当該ワークを所定温度で所定時間保持するか、または前記処理室本体内を所定の減圧状態にし、当該ワークを所定温度で所定時間保持する請求項に記載のガス浸炭方法。
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