JP5549717B2 - 光学フィルムの計測方法、及び光学フィルムの測定用マスク - Google Patents

光学フィルムの計測方法、及び光学フィルムの測定用マスク Download PDF

Info

Publication number
JP5549717B2
JP5549717B2 JP2012196574A JP2012196574A JP5549717B2 JP 5549717 B2 JP5549717 B2 JP 5549717B2 JP 2012196574 A JP2012196574 A JP 2012196574A JP 2012196574 A JP2012196574 A JP 2012196574A JP 5549717 B2 JP5549717 B2 JP 5549717B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
measurement
region
optical film
mask
alignment
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2012196574A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014052268A (ja
Inventor
朋也 川島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority to JP2012196574A priority Critical patent/JP5549717B2/ja
Publication of JP2014052268A publication Critical patent/JP2014052268A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5549717B2 publication Critical patent/JP5549717B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Liquid Crystal (AREA)
  • Investigating Or Analysing Materials By Optical Means (AREA)
  • Testing Of Optical Devices Or Fibers (AREA)
  • Polarising Elements (AREA)

Description

本発明は、パッシブ方式による3次元画像表示に適用するパターン位相差フィルムであって、光配向の手法により配向膜を作製する場合の製造方法に関するものである。
近年、3次元表示可能なフラットパネルディスプレイが提供されている。ここでフラットパネルディスプレイにおいて3次元表示をするには、通常、何らかの方式で右目用の画像と、左目用の画像とを、それぞれ選択的に視聴者の右目及び左目に提供することが必要である。右目用の画像と左目用の画像とを選択的に提供する方法としては、例えば、パッシブ方式が知られている。このパッシブ方式の3次元表示方式について図を参照しながら説明する。図10は、液晶表示パネルを使用したパッシブ方式の3次元表示の一例を示す概略図である。この図10の例では、液晶表示パネルの垂直方向に連続する画素を、順次交互に、右目用の画像を表示する右目用画素、左目用の画像を表示する左目用画素に振り分け、それぞれ右目用及び左目用の画像データで駆動し、これにより右目用の画像と左目用の画像とを同時に表示する。なおこれにより液晶表示パネルの画面は、例えば短辺が垂直方向で長辺が水平方向となる帯状の領域により、右目用の画像を表示する領域と左目用の画像を表示する領域とに交互に区分される。
さらにパッシブ方式では、液晶表示パネルのパネル面にパターン位相差フィルムを配置し、右目用及び左目用の画素からの直線偏光による出射光を、右目用及び左目用で回転方向の異なる円偏光に変換する。このためパターン位相差フィルムは、液晶表示パネルにおける領域の設定に対応して、遅相軸方向(屈折率が最大となる方向)が直交する2種類の帯状領域が順次交互に形成される。これによりパッシブ方式では、対応する偏光フィルタを備えてなる眼鏡を装着して、右目用の画像と左目用の画像とをそれぞれ選択的に視聴者の右目及び左目に提供する。なおここでこの隣接する帯状領域の遅相軸方向は、通常、水平方向に対して、+45度と−45度、又は0度と+90度の組み合わせが採用される。なおこの図10の例では、通常の画像表示装置における呼称に習って画面の長辺方向を水平方向として示す。
このパッシブ方式は、応答速度の遅い液晶表示装置でも適用することができ、さらにパターン位相差フィルムと円偏光メガネとを用いた簡易な構成で3次元表示することができる。
このパッシブ方式に係るパターン位相差フィルムは、画素の割り当てに対応して透過光に位相差を与えるパターン状の位相差層が必要である。このパターン位相差フィルムに関して、特許文献1には、配向規制力を制御した光配向膜をガラス基板上に形成し、この光配向膜により液晶の配列をパターンニングして位相差層を作成する方法が開示されている。また特許文献2には、全面を露光処理した後、マスクを使用して露光処理することにより光配向膜を作製し、この光配向膜の配向規制力により液晶層を配向させて硬化させることにより、パターン位相差フィルムを作製する方法が開示されている。
ところでパターン位相差フィルムの製造工程等では、当然に、生産したパターン位相差フィルムの光学特性を簡易かつ精度良く測定することが望まれる。
特開2005−49865号公報 特開2012−042530号公報
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、パッシブ方式の3次元画像表示に係るパターン位相差フィルム等の光学フィルムに関して、光学特性を簡易かつ精度良く測定できるようにすることを目的とする。
本発明者は、上記課題を解決するために鋭意研究を重ね、測定用のマスクにより遮光して、透過光に等しい位相差を付与する領域毎に位相差等を測定するとの知見を得、本発明を完成するに至った。
具体的には、本発明では、以下のようなものを提供する。
(1) 透明基材上に位相差層が設けられ、透過光に与える位相差が異なる第1及び第2の領域が順次交互に設けられた光学フィルムの計測方法において、
前記光学フィルムに計測用マスクを積層して位置合わせする位置合わせ工程と、
前記位置合わせ工程で位置合わせした前記光学フィルム及び計測用マスクによる積層体の透過光を受光して前記光学フィルムの光学特性を測定する測定工程とを備え、
前記計測用マスクは、
前記第1及び第2の領域のうちの一方の領域にのみに対応する開口が形成された第1の計測用領域が設けられ、
前記位置合わせ工程は、
前記第1の計測用領域に設けられた開口を、前記一方の領域にのみ重なり合うように、前記光学フィルムに前記計測用マスクを位置合わせする。
(1)によれば、第1及び第2の領域が密接して交互に設けられる場合であって、計測に供する測定光のスポット径が大きい場合であっても、第1及び第2の領域の一方の領域についてのみ透過光を受光して光学特性を計測することができる。
(2) (1)において、
前記計測用マスクは、
前記第1の計測用領域の開口が前記一方の領域にのみ重なり合うように位置合わせした場合に、前記第1及び第2の領域のうちの他方の領域にのみ重なり合う開口が形成された第2の計測用領域をさらに備え、
前記測定工程は、
前記第1及び第2の計測用領域で、それぞれ前記透過光を受光して前記光学フィルムの光学特性を測定することにより、前記光学フィルムの前記第1及び第2の領域について、それぞれ光学特性を測定する。
(2)によれば、1回の位置合わせの後に、第1及び第2の計測用領域を使用して、第1及び第2の領域の位相差等を計測することができる。
(3) (1)又は(2)において、
前記計測用マスクは、
位置合わせ用領域が設けられ、
前記位置合わせ用領域は、
前記光学フィルムに前記計測用マスクを位置合わせした場合に、前記第1の領域と重なり合う面積が徐々に変化するように、前記第1の領域の繰り返しピッチと異なる繰り返しピッチにより複数の開口が作成され、
前記位置合わせ工程は、
前記位置合わせ用領域における前記第1の領域と開口との重なり合いにより前記光学フィルムに対して前記計測用マスクを変位させて位置合わせする。
(3)によれば、位置合わせ用領域における第1の領域と開口との重なり合いにより、簡易に位置合わせすることができる。
(4) (1)、(2)、又は(3)において、
前記第1及び第2の領域が、前記位相差層における位相差の大きさ、及び又は前記位相差層の遅相軸角度が異なる領域である。
(4)によれば、位相差層における位相差の大きさを異ならせて第1及び第2の領域を作製する光学フィルム、位相差層の遅相軸角度を異ならせて第1及び第2の領域を作製する光学フィルム等の計測に利用することができる。
(5) (1)、(2)、(3)又は(4)において、
前記第1及び第2の領域が、帯状の領域である。
(5)によれば、画像表示パネルの垂直方向又は水平方向に第1及び第2の領域に対応する帯状領域が設けられてなるパッシブ方式の画像表示装置に係る光学フィルムの計測に利用することができる。
(6) 光学フィルムの透過光により前記光学フィルムの光学特性を計測する場合に、前記光学フィルムに積層して透過光を遮光する光学フィルムの計測用マスクであって、
前記光学フィルムは、
透明基材上に位相差層が設けられ、透過光に与える位相差が異なる第1及び第2の領域が順次交互に設けられ、
前記光学フィルムの計測用マスクは、
前記第1及び第2の領域のうちの一方の領域にのみに対応する開口が形成された第1の計測用領域が設けられる。
(6)によれば、第1及び第2の領域が密接して交互に設けられる場合であって、計測に供する測定光のスポット径が大きい場合であっても、第1及び第2の領域の一方の領域についてのみ透過光を受光して光学特性を計測することができる。
(7) (6)において、
前記第1の計測用領域の開口が前記一方の領域にのみ重なり合うように位置合わせした場合に、前記第1及び第2の領域のうちの他方の領域にのみ重なり合う開口が形成された第2の計測用領域をさらに備える。
(7)によれば、1回の位置合わせの後に、第1及び第2の計測用領域を使用して、第1及び第2の領域の位相差等を計測することができる。
(8) (6)又は(7)において、
前記計測用マスクは、
位置合わせ用領域が設けられ、
前記位置合わせ用領域は、
前記光学フィルムに前記計測用マスクを位置合わせした場合に、前記第1の領域と重なり合う面積が徐々に変化するように、前記第1の領域の繰り返しピッチと異なる繰り返しピッチにより複数の開口が作成される。
(8)によれば、位置合わせ用領域における第1の領域と開口との重なり合いにより、簡易に位置合わせすることができる。
(9) (6)、(7)、又は(8)において、
前記第1及び第2の領域が、前記位相差層における位相差の大きさ、及び又は前記位相差層の遅相軸角度が異なる領域である。
(9)によれば、位相差層における位相差の大きさを異ならせて第1及び第2の領域を作製する光学フィルム、位相差層の遅相軸角度を異ならせて第1及び第2の領域を作製する光学フィルム等の計測に利用することができる。
(10) (6)、(7)、(8)又は(9)において、
前記第1及び第2の領域が、帯状の領域である。
(10)によれば、画像表示パネルの垂直方向又は水平方向に第1及び第2の領域に対応する帯状領域が設けられてなるパッシブ方式の画像表示装置に係る光学フィルムの計測に利用することができる。
本発明によれば、パッシブ方式の3次元画像表示に係るパターン位相差フィルム等の光学フィルムに関して、光学特性を簡易かつ精度良く測定できるようにすることを目的とする。
本発明の第1実施形態に係るパターン位相差フィルムを示す図である。 図1のパターン位相差フィルムの製造工程を示す図である。 マスクの要部を示す図である。 マスクの全体の説明に供する図である。 位相差測定工程を示す図である。 位置合わせ工程の説明に供する図である。 測定槽を示す図である。 測定結果を示す図表である。 第2実施形態に係るマスクを示す図である。 パターン位相差フィルムの説明に供する図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
〔第1実施形態〕
図1は、本発明の第1実施形態に係る画像表示装置に適用されるパターン位相差フィルムを示す図である。この第1実施形態に係る画像表示装置は、垂直方向(図1においては左右方向が対応する方向である)に連続する液晶表示パネルの画素が、順次交互に、右目用の画像を表示する右目用画素、左目用の画像を表示する左目用画素に振り分けられて、それぞれ右目用及び左目用の画像データで駆動される。これにより画像表示装置は、右目用の画像を表示する帯状の領域と、左目用の画像を表示する帯状の領域とに表示画面が交互に区分され、右目用の画像と左目用の画像とを同時に表示する。この画像表示装置は、この液晶表示パネルのパネル面(視聴者側面)に、パターン位相差フィルム1が配置され、このパターン位相差フィルム1により右目用及び左目用の画素からの出射光にそれぞれ対応する位相差を与える。これによりこの画像表示装置は、パッシブ方式により所望の立体画像を表示する。
ここでパターン位相差フィルム1は、TAC(トリアセチルセルロース)、アクリル等の透明フィルムからなる基材2の一方の面上に、配向膜3、位相差層4が順次作製される。パターン位相差フィルム1は、屈折率異方性を保持した状態で固化(硬化)された液晶材料により位相差層4が形成され、この液晶材料の配向を配向膜3の配向規制力によりパターンニングする。なおこの液晶分子の配向を図1では細長い楕円により誇張して示す。このパターンニングにより、パターン位相差フィルム1は、液晶表示パネルにおける画素の割り当てに対応して、一定の幅により、右目用の領域(第1の領域)Aと左目用の領域(第2の領域)Bとが順次交互に帯状に形成され、右目用及び左目用の画素からの出射光にそれぞれ対応する位相差を与える。
パターン位相差フィルム1は、光配向材料により光配向材料膜が作製された後、いわゆる光配向の手法によりこの光配向材料膜に直線偏光による紫外線を照射し、これにより光配向膜により配向膜3が形成される。ここでこの光配向材料膜に照射する紫外線は、その偏光の方向が右目用の領域Aと左目用の領域Bとで90度異なるように設定され、これにより位相差層4に設けられる液晶材料に関して、右目用の領域A及び左目用の領域Bとで対応する向きに液晶分子を配向させ、透過光に対応する位相差を与える。なお光配向材料は、光配向の手法を適用可能な各種の材料を適用することができるものの、この実施形態では、一旦配向した後には、紫外線の照射によって配向が変化しない、例えば光2量化型の材料を使用する。なおこの光2量化型の材料については、「M.Schadt, K.Schmitt, V. Kozinkov and V. Chigrinov : Jpn. J. Appl.Phys., 31, 2155 (1992)」、「M. Schadt, H. Seiberle and A. Schuster : Nature, 381, 212 (1996)」等に開示されており、例えば「ROP-103」(Rolic technologies Ltd.社製)の商品名により既に市販されている。
図2は、このパターン位相差フィルム1の製造工程を示すフローチャートである。パターン位相差フィルム1の製造工程は、ロールに巻き取った長尺フィルムにより基材2が提供され、この基材2をロールより送り出して光配向材料膜が順次作製される(ステップSP1−SP2)。ここで光配向材料膜は、各種の製造方法を適用することができるものの、この実施の形態では、光配向材料をベンゼン等の溶媒に分散させた成膜用液体をダイ等により塗布した後、乾燥して作製される。
続いてこの製造工程は、露光工程により紫外線を照射して光配向膜が作製される(ステップSP3)。続いてこの製造工程は、位相差層作製工程において、ダイ等により液晶材料を塗布した後、紫外線の照射によりこの液晶材料を硬化させ、位相差層4が作製される(ステップSP4)。続いてこの製造工程は、必要に応じて反射防止膜の作製処理等を実行した後、切断工程において、所望の大きさに切り出してパターン位相差フィルム1が作製される(ステップSP5)。この製造工程は、このようにして生産したパターン位相差フィルム1が、製品検査工程により検査されて出荷される(ステップSP6ーSP7)。なお反射防止膜等にあっては、事前に基材に作製する場合もある。
この実施形態では、この製品検査工程(ステップSP6)において、抜き取り検査によりパターン位相差フィルム1の光学特性が測定され、この光学特性の測定における位相差測定工程において、右目用領域A及び左目用領域Bの位相差が測定される。
〔光学特性の測定〕
ところでパターン位相差フィルム1では、画像表示パネルの画素ピッチで、右目用領域A及び左目用領域Bが順次交互に密接して配置される。これに対して位相差の測定に供する汎用の測定装置は、直径1mm以上のスポット径により測定光を照射し、その透過光を計測することにより位相差を計測する。これによりパターン位相差フィルム1では、この種の汎用の測定装置を使用したのでは、右目用領域A及び左目用領域Bにそれぞれ個別にかつ選択的に測定光を照射し得ず、その結果、各領域A及びBの位相差を正しく計測できないことになる。
なおレンズを用いた微小領域を測定可能な位相差測定装置を使用すれば、パターン位相差フィルム1においても、右目用領域A及び左目用領域Bの位相差をそれぞれ個別に測定することが可能になる。しかしながらこのようにして測定される位相差は、極めて微小な領域の位相差であるのに対し、パターン位相差フィルム1では、ある程度の広さを有する領域における巨視的な位相差の計測が求められ、これにより微小領域を測定する位相差測定装置では、実用上未だ不十分な欠点がある。またこのような微小領域を測定する位相差測定装置は、上述した汎用の測定装置に比して広く普及していない欠点もある。これらによりパターン位相差フィルムは、簡易かつ精度良く光学特性を測定できない問題がある。
そこでこの実施形態では、図3に示す測定原理によりパターン位相差フィルム1の位相差を計測する。ここで符号11Aは、測定時に使用するマスクの要部を示す平面図である。この実施形態ではこのマスク11Aによりパターン位相差フィルム1を部分的に遮光し、これにより右目用領域A又は左目用領域Bのみに測定光を照射する。ここでマスク11Aは、右目用領域A(又は左目用領域B)の繰り返しピッチによりスリット状の開口Sが作製されており、パターン位相差フィルム1に位置合わせして保持して、この開口Sにより右目用領域A又は左目用領域Bのみに測定光を照射できるように構成される。なおこの図3において、符号SPは測定光のスポットであり、符号L、Rは、それぞれ右目用領域A、左目用領域Bを示すものである。
この開口Sの幅は、右目用領域A、左目用領域Bの領域幅に対して充分に幅狭にすると、パターン位相差フィルム1に対するマスク11Aの位置合わせが容易になるものの、開口Sを透過する測定光の光量が減少して測定精度が低下する。これとは逆に開口Sの幅を広くすると、パターン位相差フィルム1に対するマスク11Aの位置合わせに精度を要することになる。これにより開口の幅は、位置合わせ精度、測定光の光量に応じて設定される。
これらにより位相差の測定においては、開口Sの幅を充分に確保しつつ、パターン位相差フィルム1に対するマスクの位置合わせ精度を確保し、さらに位置合わせ作業を簡略化することが望まれる。また可能な限り位置合わせの作業回数を低減することが望まれる。これによりこの実施形態では、図3との対比により図4に示すようにマスク11が作製される。
ここでマスク11は、全体が矩形形状による形成され、第1及び第2の領域A及びBの延長方向に延長する仮想分割線により2分割して、この仮想分割線の両側が、それぞれ右目用領域A及び左目用領域Bについての位相差の計測用領域AA及びABに割り当てられる。ここで右目用の計測用領域AAは、開口Sが右目用領域Aの繰り返しピッチで配置され、パターン位相差フィルム1にマスク11を位置合わせした状態で、連続する右目用領域Aに、連続する開口Sがそれぞれ重なり合うように設けられる。
これに対して左目用の計測用領域ABは、左目用領域Bの繰り返しピッチに対して半ピッチだけシフトさせた状態で、開口Sが左目用領域Bの繰り返しピッチで配置され、パターン位相差フィルム1にマスク11を位置合わせした状態で、連続する左目用領域Bに、連続する開口Sがそれぞれ重なり合うように設けられる。なお右目用の計測用領域AA及び左目用の計測用領域ABの開口Sは、同一形状により作製される。
これによりこの実施形態では、パターン位相差フィルム1にマスク11を一度位置合わせだけで、右目用領域A及び左目用領域Bの位相差をそれぞれ測定することができ、位置合わせの作業回数を低減して作業を簡略化する。
またこのように位相差計測用領域AA及びABに開口Sを配置した場合にあって、パターン位相差フィルム1とマスク11とを積層して直線偏光板、円偏光板により挟持すると、モアレ縞が観察されることになる。この状態で、パターン位相差フィルム1に対してマスク11が斜めに傾いていると、モアレ縞にあっては、この傾きを反映するように斜めに傾くように発生する。これによりこのモアレ縞が領域A及びBの延長方向と平行になるようにパターン位相差フィルム1に対するマスク11の傾きを調整することにより、斜めに傾く方向について、パターン位相差フィルム1にマスク11を位置合わせすることができる。これによりこの実施形態では、斜めに傾く方向の位置合わせ作業を簡略化する。
さらにマスク11は、これら位相差計測用領域AA及びABの外側に、位置合わせ用領域ACA、ACBが設けられる。ここでこれら位置合わせ用領域ACA、ACBは、パターン位相差フィルム1に対してマスク11を位置合わせする際に、領域A及びBの延長方向と直交する方向(図4では上下方向である)への位置合わせに利用される領域である。
これら位置合わせ用領域ACA、ACBは、パターン位相差フィルム1にマスク11を位置合わせした状態で、連続する開口Sにおいて、右目用領域A又は左目用領域Bと重なり合う部位の面積が、順次、外側に向かうに従って徐々に変化するように構成される。これによりこの実施形態では、後述するように、位置合わせ用領域における右目用領域A又は左目用領域Bと開口Sとの重なり合いの変化により位置合わせすることができる。
またさらにこの実施形態では、これら位置合わせ用領域ACA、ACBは、右目用領域A又は左目用領域Bと重なり合う部位の面積の変化が、位置合わせ用領域ACA、ACBで同一となるように、又は仮想分割線に対して軸対象となるように構成される。
より具体的に、この図4において、位置合わせ用領域ACAは、パターン位相差フィルム1にマスク11を位置合わせした状態で、最も内側の開口Sが、内側の位相差計測用領域AAと同様に、右目用領域Aと重なり合うように配置される。また位置合わせ領域ASAは、5つの開口Sが等ピッチによる繰り返しピッチで、かつ右目用領域Aの繰り返しピッチより短い繰り返しピッチで開口Sが配置され、最も外側の開口では、左目用領域Bと重なり合うように作製される。なおこのように右目用領域Aの繰り返しピッチより短い繰り返しピッチで開口Sを配置する代わりに、これとは逆に右目用領域Aの繰り返しピッチより長い繰り返しピッチで開口Sを配置するようにしてもよい。
また位置合わせ用領域ACBは、最も内側の開口Sが、内側の位相差計測用領域ABと同様に、左目用領域Bと重なり合うように配置される。また位置合わせ領域ASBは、位置合わせ領域ASAと同一の等ピッチで開口Sが配置され、最も外側の開口では、右目用領域Aと重なり合うように作製される。
これによりこの実施形態では、パターン位相差フィルム1及びマスク11を積層して正しく位置合わせし、直線偏光板及び円偏光板により挟持して透過光を観察すると、位置合わせ用領域ACA、ACBにおいては、それぞれ上下の一方の側の開口Sが白色により観察され、この一方の側から他方の側に向かうに従って徐々に開口が白色から黒色に変化するように観察され、他方の側の開口Sが黒色により観察されることになる。なおこの場合、パターン位相差フィルム1が伸縮していない場合である。これによりこの場合、位置合わせ用領域ACA、ACBにおいて、それぞれ開口Sが黒色から白色に変化する部位が、上下方向の中間の位置となるように位置合わせすることにより、パターン位相差フィルム1とマスク11とを位置合わせすることができる。
このように開口Sが黒色から白色に変化する部位を何れの個所に設定するかについては、マスク11における開口Sの設定、位置合わせ領域に形成する開口と、計測用領域に設ける開口と位置合わせ領域に形成する開口との相対位置の設定等により種々に変化することは言うまでも無い。具体的に例えばこの図4の構成では、位置合わせ領域ACA、ACBにおいては、パターン位相差フィルム1の右目用領域A又は左目用領域Bに対して、それぞれ上下で開口Sが右目用領域Aの繰り返しピッチPのP/2分だけシフトするように開口Sを繰り返し作製しているものの、この上下における開口Sのシフト量を右目用領域Aの繰り返しピッチPに設定する場合には、最も黒色又は白色に観察される箇所が位置合わせ領域のほぼ中央となるように位置合わせすることになる。また図4の構成において、位置合わせ領域に形成する開口と、計測用領域に設ける開口と位置合わせ領域に形成する開口との相対位置を、P/2だけシフトさせた場合には、最も黒色又は白色に観察される箇所が位置合わせ領域のほぼ中央となるように位置合わせすることになる。
またこの実施形態では2つの位置合わせ用領域ACA、ACBを離間させて設けたことにより、パターン位相差フィルム1が寸法変化している場合には、この2つの位置合わせ用領域ACA、ACBにおける開口Sの見え方(領域ACA、ACBにおけるモアレ縞)が等しくなるように、又は対称となるように、位置合わせすることにより、パターン位相差フィルム1とマスク11とを位置合わせすることができる。
図5は、製品検査工程における位相差測定工程を示すフローチャートである。位相差測定工程では、初めにパターン位相差フィルム1に対してマスク11の位置合わせ作業を実行する。
図6は、この位置合わせ作業の説明に供する図である。この工程は、照明用の光源であるライトテーブル13の上に、直線偏光板14が配置される。なお直線偏光板14は、パターン位相差フィルム1における領域A、Bの遅相軸方向に対して、その二等分線方向が透過軸方向となるように配置される。この工程は、続いてガラス板等による透明板状部材15が配置される。なお透明板状部材15は、位相差の無い種々の透明部材を適用することができ、例えばアクリル板材を適用してもよい。続いてこの工程は、ライトテーブル13側が基材2となる向きによりパターン位相差フィルム1が配置され、続いてマスク11が配置される。ここでこの実施形態において、マスク11は、透明板状部材であるガラス板にクロム等による遮光部材を配置して作製され、この遮光部材を配置した側がパターン位相差フィルム1側となるように配置される。これによりマスク11の透明板状部材と透明板状部材15とによる挟持により、パターン位相差フィルム1は、まっすぐに引き伸ばされた状態でマスク11に密着して配置される。なおマスク11をシート材、フィルム材等により構成し、ガラス板等の透明板状部材と積層して配置するようにしてもよい。さらにこの工程は、円偏光板16が配置される。なお直線偏光板14と円偏光板16とを入れ替えるようにしてもよい。またマスク11の上に円偏光板16を配置する代わりに、位置合わせ作業を実行する作業者の眼鏡に円偏光板を適用するようにしてもよい。
このように配置してライトテーブル13より照明光を供給する場合、直線偏光板14の透過軸の向きに応じて、マスク11の開口Sと重なり合っている右目用領域A又は左目用領域Bのみから透過光が出射されることになる。これによりマスク11に設けられた開口Sの周期性と右目用領域A、左目用領域Bの周期性とにより、上述したようにモアレ縞が発生することになる。またこのモアレ縞は、パターン位相差フィルム1に対してマスク11が斜めに傾いていると、この傾きに応じて斜めに傾くように発生することになる。これによりこの工程は、このモアレ縞が領域A及びBの延長方向と平行になるようにパターン位相差フィルム1に対するマスク11の傾きを調整することにより、斜めに傾く方向について、パターン位相差フィルム1にマスク11を位置合わせする。
またさらに位置合わせ用領域ACA及びACBにおける開口と第1又は第2の領域との重なり合いにより、より具体的に、位置合わせ用領域ACA及びACBにおけるモアレ縞の見え方が等しくなるように、又は対称となるように、パターン位相差フィルム1に対してマスク11を移動させ、これにより領域A及びBの繰り返し方向について位置合わせの処理を実行する。なおこの斜めに傾く方向の位置合わせと、繰り返し方向についての位置合わせは、必要に応じて交互に繰り返されることは言うまでも無い。この工程では、このようにして位置合わせが完了すると、次の計測工程に移る(図5、ステップSP13)。
ここで計測工程は、位置合わせ工程により位置合わせした状態で、測定装置により計測用光を照射してパターン位相差フィルム1の位相差を計測する。図7は、この測定装置を示す図である。測定装置20は、例えばD光源によるランプ21の出射光を光ファィバー22により計測部に導いて出射する。測定装置20は、この光ファイバー22の出射光をレンズ23により平行光線に変換した後、直線偏光板24、アパーチャー25を順次介して測定対象26に照射する。また測定対象26の透過光を直線偏光板27を介してレンズ28に受け、このレンズ28により集光して光ファィバー29に入射する。測定装置20は、この光ファィバー29により測定対象26の透過光を分光計等による受光部30に導く。
ここでこの実施形態では、測定対象26が、先の位置合わせ工程で位置合わせしたパターン位相差フィルム1及びマスク11であり、パターン位相差フィルム1に対してマスク11が位置ずれしないように、透明板状部材15及びマスク11によりパターン位相差フィルム1を挟持した状態で、測定装置20にセットされる。測定装置20では、直線偏光板24、27を回転させながら、受光部30で透過光光量を計測し、この計測結果を処理することにより、透過光に付与された位相差を測定する。なおこの位相差の測定方法にあっては、例えば回転検光子法(例えば大塚電子製RETS)、平行ニコル回転法(例えば王子計測機器製KOBRA)等、広く各種周知の手法を広く適用することができる。この実施形態では、右目用の位相差計測用領域AAと、左目用の位相差計測用領域ABとで、それぞれ事前に設定された複数個所で位相差を計測し、各領域における位相差の平均値、ばらつきにより製品を検査する。なお図7に示す構成による測定に代えて、例えばセナルモン法等により測定する場合にも広く適用することができる。
図8は、このようにして計測した計測結果を示す図表である。この測定結果は、サンプル1及びサンプル2による2つの測定対象を計測した結果である。サンプル1、サンプル2は、測定装置20における測定光のスポット径に比して充分に大きな面積よる右目用領域及び左目用領域にそれぞれ対応する領域(Rベタ部及びLベタ部である)と、図1について上述したと同様の、右目用領域及び左目用領域を画像表示パネルの画素ピッチで配置した領域(Rパターン部及びLパターン部)とを、1つの基材上に作製したものである。
この図8において、軸角度は、位相差層における進相軸の、領域A及びBの延長方向に対する角度である。この図8の測定結果によれば、軸角度、位相差共に、実用上充分な精度により計測できることが判る。
以上の構成によれば、測定用のマスクにより遮光して、透過光に等しい位相差を付与する領域毎に位相差等を測定することにより、パッシブ方式の3次元画像表示に係るパターン位相差フィルム等の光学フィルムに関して、光学特性を簡易かつ精度良く測定することができる。
また第1及び第2の領域にそれぞれ対応する計測用領域を設けることにより、1回の位置合わせで密接して配置された第1及び第2の領域の位相差をそれぞれ測定することができる。
また位置合わせ用領域を設けることにより、この位置合わせ用領域を使用して簡易に位置合わせすることができる。
〔他の実施形態〕
以上、本発明の実施に好適な具体的な構成を詳述したが、本発明は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上述の実施形態を種々に組み合わせるようにし、また上述の実施形態の構成を種々に変更することができる。
すなわち上述の実施形態では、領域A及びBの延長方向に延長する仮想分割線によりパターン位相差フィルムを2つの領域に分割し、それぞれ計測用領域を設ける場合、さらには上下の位置合わせ用領域により位置合わせする場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えば図9に示すように、領域A及びBの延長方向と直交する方向に延長する仮想分割線によりパターン位相差フィルムを2つの領域に分割してそれぞれ計測用領域、位置合わせ用領域を設ける場合、さらには位置合わせ用領域を3個所以上の複数個所とする場合、さらに位置合わせ用領域を仮想分割線により分割した2つの領域に、それぞれ離散的に、複数個所設ける場合等、広く適用することができる。
また上述の実施形態では、垂直方向に順次右目用及び左目用の画素を設定して第1及び第2の領域を帯状に作製する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、右目用及び左目用の画素の割り当てを垂直方向及び水平方向に実行して、画素単位の市松模様の配置により第1及び第2の領域を設定する場合にも広く適用することができる。なおこの場合、計測用領域、位置合わせ用領域に設ける開口にあっては、市松模様による画素単位の第1及び第2の領域の設定に対応して、矩形形状により作成することになる。また垂直方向及び水平方向の位置合わせに対して位置合わせ用の領域を設けることが必要になる。
また上述の実施形態では、位置合わせ用領域を1対設ける場合について述べたが、本発明はこれに限らず、1箇所だけ設けるようにしてもよい。
また上述の実施形態では、遅相軸角度の設定により第1及び第2の領域を設定する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、これに代えて、又はこれに加えて、位相差層の厚み等による位相差の大きさの設定により第1及び第2の領域を設定する場合にも広く適用することができる。
また上述の実施形態では、透明フィルムによる基材を使用して生産されるパターン位相差フィルムに関して、本発明を適用する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、ガラス等による透明板材等、種々の透明基材を使用してパターン位相差フィルムを作製する場合に広く適用することができる。なおこのように透明板材による透明基材を適用する場合、パターン位相差フィルムはまっすぐに引き伸ばされた状態に維持できることにより、上述した透明板状部材15を省略して構成を簡略化することができる。
また上述の実施形態では、光配向の手法により配向膜を作製する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、賦型処理により微細な凹凸形状を作製して配向膜を作製する場合にも広く適用することができる。また例えば位相差層に光配向性の液晶ポリマーを適用することにより、このような配向膜を省略して、直接、直線偏光による紫外線等の照射により液晶材料を配向させて位相差層を作製する場合にも広く適用することができる。
また上述の実施形態では、パッシブ方式による画像表示装置に適用するパターン位相差フィルムに関して、本発明を適用する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、要は透過光に与える位相差が異なる第1及び第2の領域を密接して配置してなる光学フィルムの検査に広く適用することができる。
また上述の実施形態では、液晶表示パネルの使用を前提とする場合について述べたが、本発明はこれに限らず、有機ELパネル、プラズマディスプレイパネルの使用を前提とする場合にも広く適用することができ、また偏光フィルタを一体に設ける場合にも広く適用することができる。
1 パターン位相差フィルム
2 基材
3 配向膜
4 位相差層
11、11A、41 マスク
13 ライトテーブル
14、24、27 直線偏光板
15 透明板状部材
16 円偏光板
20 測定装置
21 ランプ
22、29 光ファィバー
23、28 レンズ
25 アパーチャ
26 測定対象
30 受光部

Claims (9)

  1. 透明基材上に位相差層が設けられ、透過光に与える位相差が異なる第1及び第2の領域が順次交互に設けられた光学フィルムの計測方法において、
    前記光学フィルムに計測用マスクを積層して位置合わせする位置合わせ工程と、
    前記位置合わせ工程で位置合わせした前記光学フィルム及び計測用マスクによる積層体の透過光を受光して前記光学フィルムの光学特性を測定する測定工程とを備え、
    前記計測用マスクは、
    前記第1及び第2の領域のうちの一方の領域にのみに対応する開口が形成された第1の計測用領域が設けられ、
    前記位置合わせ工程は、
    前記第1の計測用領域に設けられた開口を、前記一方の領域にのみ重なり合うように、前記光学フィルムに前記計測用マスクを位置合わせし、
    前記位置合わせ工程は、
    前記光学フィルムに前記計測マスクを密着させて配置する
    光学フィルムの計測方法。
  2. 前記計測用マスクは、
    前記第1の計測用領域の開口が前記一方の領域にのみ重なり合うように位置合わせした場合に、前記第1及び第2の領域のうちの他方の領域にのみ重なり合う開口が形成された第2の計測用領域をさらに備え、
    前記測定工程は、
    前記第1及び第2の計測用領域で、それぞれ前記透過光を受光して前記光学フィルムの光学特性を測定することにより、前記光学フィルムの前記第1及び第2の領域について、それぞれ光学特性を測定する
    請求項1に記載の光学フィルムの計測方法。
  3. 前記計測用マスクは、
    位置合わせ用領域が設けられ、
    前記位置合わせ用領域は、
    前記光学フィルムに前記計測用マスクを位置合わせした場合に、前記第1の領域と重なり合う面積が徐々に変化するように、前記第1の領域の繰り返しピッチと異なる繰り返しピッチにより複数の開口が作成され、
    前記位置合わせ工程は、
    前記位置合わせ用領域における第1の領域と開口との重なり合いにより前記光学フィルムに対して前記計測用マスクを変位させて位置合わせする
    請求項1又は請求項2に記載の光学フィルムの計測方法。
  4. 前記第1及び第2の領域が、前記位相差層における位相差の大きさ、及び又は前記位相差層の遅相軸角度が異なる領域である
    請求項1、請求項2、請求項3の何れかに記載の光学フィルムの計測方法。
  5. 前記第1及び第2の領域が、帯状の領域である
    請求項1、請求項2、請求項3、請求項4の何れかに記載の光学フィルムの計測方法。
  6. 光学フィルムの透過光により前記光学フィルムの光学特性を計測する場合に、前記光学フィルムに積層して透過光を遮光する光学フィルムの計測用マスクであって、
    前記光学フィルムは、
    透明基材上に位相差層が設けられ、透過光に与える位相差が異なる第1及び第2の領域が順次交互に設けられ、
    前記光学フィルムの計測用マスクは、
    前記第1及び第2の領域のうちの一方の領域にのみに対応する開口が形成された第1の計測用領域が設けられ、
    前記第1の計測用領域の開口が前記一方の領域にのみ重なり合うように位置合わせした場合に、前記第1及び第2の領域のうちの他方の領域にのみ重なり合う開口が形成された第2の計測用領域をさらに備える
    光学フィルムの計測用マスク。
  7. 前記計測用マスクは、
    位置合わせ用領域が設けられ、
    前記位置合わせ用領域は、
    前記光学フィルムに前記計測用マスクを位置合わせした場合に、前記第1の領域と重なり合う面積が徐々に変化するように、前記第1の領域の繰り返しピッチと異なる繰り返しピッチにより複数の開口が作成される
    請求項6に記載の光学フィルムの計測用マスク。
  8. 前記第1及び第2の領域が、前記位相差層における位相差の大きさ、及び又は前記位相差層の遅相軸角度が異なる領域である
    請求項6、又は請求項7に記載の光学フィルムの計測用マスク。
  9. 前記第1及び第2の領域が、帯状の領域である
    請求項6、請求項7、請求項8の何れかに記載の光学フィルムの計測用マスク。
JP2012196574A 2012-09-06 2012-09-06 光学フィルムの計測方法、及び光学フィルムの測定用マスク Expired - Fee Related JP5549717B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012196574A JP5549717B2 (ja) 2012-09-06 2012-09-06 光学フィルムの計測方法、及び光学フィルムの測定用マスク

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012196574A JP5549717B2 (ja) 2012-09-06 2012-09-06 光学フィルムの計測方法、及び光学フィルムの測定用マスク

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014052268A JP2014052268A (ja) 2014-03-20
JP5549717B2 true JP5549717B2 (ja) 2014-07-16

Family

ID=50610863

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012196574A Expired - Fee Related JP5549717B2 (ja) 2012-09-06 2012-09-06 光学フィルムの計測方法、及び光学フィルムの測定用マスク

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5549717B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108957881B (zh) * 2018-07-04 2020-12-18 厦门天马微电子有限公司 一种显示面板及显示装置

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5686975A (en) * 1993-10-18 1997-11-11 Stereographics Corporation Polarel panel for stereoscopic displays
JP5446232B2 (ja) * 2008-04-10 2014-03-19 凸版印刷株式会社 カラーフィルタ基板の欠陥検査装置および欠陥検査方法
JP2013015564A (ja) * 2011-06-30 2013-01-24 Nippon Zeon Co Ltd パターン位相差フィルムの評価方法
JP5399453B2 (ja) * 2011-08-31 2014-01-29 富士フイルム株式会社 パターン化位相差フィルムの欠陥検査装置及び方法並びに製造方法
JP2013257163A (ja) * 2012-06-11 2013-12-26 Toppan Printing Co Ltd 光学フィルムパターン測定装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014052268A (ja) 2014-03-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5995085B2 (ja) 光学フィルタ製造用積層フィルム、及び、光学フィルタの製造方法
TWI428634B (zh) 立體顯示裝置之3d鏡片及包含其之立體顯示裝置
KR20120073193A (ko) 패터닝된 위상차 필름 및 그 제조 방법
JP2008076825A (ja) 配向膜製造用マスク及び液晶装置の製造方法
JP5827335B2 (ja) パターン位相差フィルムの製造方法、パターン位相差フィルム及び画像表示装置
KR20140061227A (ko) 위상차판의 제조방법 및 이것에 의해 얻어지는 위상차판
CN204650013U (zh) 偏振器及偏振光照射装置
JP5131886B1 (ja) 光配向照射装置
JP2015184438A (ja) パターン位相差フィルム、光学フィルム、画像表示装置及びパターン位相差フィルムの製造方法
JP5549717B2 (ja) 光学フィルムの計測方法、及び光学フィルムの測定用マスク
JP6008758B2 (ja) 光学フィルムの中間製品、光学フィルム、画像表示装置及び光学フィルムの製造方法
KR101445521B1 (ko) 패턴 위상차 필름의 제조 방법
JP6048187B2 (ja) パターン位相差フィルム及び画像表示装置
JP2014182244A (ja) パターン位相差フィルム及び画像表示装置
JP2016148779A (ja) 光学フィルムの計測方法、光学フィルムの計測装置及び光学フィルムの製造方法
WO2016068243A1 (ja) 偏光板の製造方法及び液晶パネルの製造方法
JP2014170072A (ja) 光学フィルムの製造方法、光学フィルム、光学フィルム用原反及び画像表示装置
WO2012132561A1 (ja) 液晶用配向膜露光方法及びそのシステム並びにそれを用いて製作された液晶パネル
JP2014228693A (ja) 露光装置
JP2014182200A (ja) 光学フィルムの製造方法
JP6154750B2 (ja) 光学フィルムの製造方法
JP2014219596A (ja) 光学フィルムの製造方法
JP6136665B2 (ja) パターン位相差フィルムの製造方法、マスク及びパターン位相差フィルムのロール体
JP2014122970A (ja) パターン位相差フィルムの製造方法、露光装置及びマスク
JP2015049418A (ja) パターン位相差フィルムの製造方法、露光装置及びマスク

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20131209

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20131209

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20140117

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140212

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140310

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140422

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140505

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5549717

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R3D04

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R3D04

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees