JP5548520B2 - 積層体の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、積層体に関し、特に、高分子材料を基材とする積層体を形成する技術に関する。
ポリエチレンやポリプロピレンに代表されるポリオレフィン樹脂材料は、疎水性の表面特性を有し、他の材料に対する相互作用が乏しい。そのため、金属や金属酸化物、あるいは他の高分子フィルムと接合させることに困難を伴っている。
そこで、ポリオレフィン樹脂を主要素材とし、これにマレイン酸変性を加えることにより、基材となるポリオレフィンと良く相溶し、かつ極性基を有すために、先にあげたような金属や金属酸化物、あるいは他の高分子フィルムと接合することが可能になるような接着剤も開発され、広く用いられている。特にポリエチレンやポリプロピレンなどを基材として用いる場合には、低分子量の軟質ポリエチレンにマレイン酸変性をおこなったものを用いることが多い。
ただし、一般にはこれらの接着剤を用いるためには、基材にプライマー処理を施す必要がある。プライマーは、基材と接着剤の間に介在して接着力を向上させるためのものであり、ポリオレフィンを基材として用いる場合には、金属キレート化合物やシランカップリング材などが用いられる。
一方、これに対して、接着剤を用いずに同等の接着強度を得ようとする試みがある。これは、部材の軽量化を図るために、接着によって得られるフィルムの接着層の厚みを低減させることを狙ったものである。また、プライマー処理に要するコストの低減を目的としたもの、またプライマー処理に伴う後処理に要するコスト低減を図ることを目的としたものがある。
具体的には、ポリオレフィンフィルムをベースフィルムとして、金属酸化物を蒸着などの手法により形成したフィルムを張り合わせることにより、接着剤を用いることなく、従ってプライマー処理をおこなうことなく、酸素や水のバリアフィルムを形成しようということがおこなわれている。
非特許文献1(J. Friedrich他3名、Plasma Processes and Polymers、Volume 1、Issue 1、2004年、p.28−50)においては、アクリル酸モノマーを用いてポリプロピレンフィルム上プラズマ重合膜を形成するとともに、そのプラズマ重合膜を用いてアルミナ(アルミ酸化物)の接着性を向上させようとする試みがなされている。同文献では、アクリル酸とブタジエンの混合ガスを用い、真空プラズマ装置を用いてプラズマ重合膜を形成したポリプロピレンフィルムに、アルミナを真空蒸着法により形成している。また、同文献において、プラズマ重合膜の表面に存在するCOOH基の濃度をXPSにより測定しており、COOH基が全炭素に比較して5%以上のときに、最大剥離強度を発揮していることが示されている。
ところが、これはあくまで蒸着させたアルミナ薄膜に関するものであり、このようにして得られた積層膜を実用に供するためには、アルミナ層の保護のために高分子フィルムを張り合わせる必要がある。このため、貼り合わせる際に接着剤を使用した工程が必要になる。
また、一般に蒸着したアルミ薄膜は、蒸着時にアルミ原子が被蒸着面に高エネルギー状態で飛び込むので、高い接合力を伴う。したがって、その剥離強度は大きくなることが通例である。
プラズマ処理による基材の表面処理技術として、他に、以下のものがある。
特許文献1(特開2001−192070)には、大気圧プラズマ処理後にゾルゲルコーティングをおこなうことにより、ガスバリア膜を形成する手法が開示されている。
特許文献2(特開2001−246660号公報)および特許文献3(特開2001−260297号公報)には、基材および押し出しラミネート樹脂からなる積層体を製造する技術が開示されている。同文献には、アンカーコート材を用いない接着のために、基材に表面活性化処理をおこなうことが記載されている。表面活性化処理方法として、大気圧または低圧プラズマ処理を含む工程が挙げられている。プラズマ手法としては通常の方法が開示されている。
特許文献4(特表2002−528568号公報)には、基材上にエチレン性不飽和基を有する光開始剤を付着させてプラズマ処理をおこなう手法が開示されている。
特許文献5(特開平8−7870号公報)には、プラズマ処理をおこなったポリオレフィン系樹脂にアクリル酸等をグラフト重合させる方法が開示されている。
特許文献6(特開2000−117880号公報)には、有機系高分子からなる基材にアクリル酸系の化合物のプラズマ重合膜を形成して機能性構造物を得ることが開示されている。この構造物は、防汚、消臭、抗菌、防カビ性を有するとされている。
特許文献7(特開2000−319010号公報)には、表面にヒドロキシアパタイトの層を被覆した構造の高分子成型対体に関する技術が開示されている。同文献には、高分子成形体の表面をプラズマ処理し、処理後の表面にアクリル酸等のモノマーを接触させてグラフト重合し、その上にヒドロキシアパタイトの層を形成することが記載されている。
特許文献8(特表2001−515143号公報)にも、プラズマ処理後にアクリル酸等を含んだプラズマポリマーカップリング層を形成する方法が開示されている。
特許文献9(国際公開第01/048065号パンフレット)には、高分子材料をプラズマ処理等によって活性化処理した後、親水性高分子で処理する方法が開示されている。また、アクリル酸等をグラフト処理することが記載されている。同文献に記載の技術により、高分子フィルムの接着性を改良できるとされている。
特許文献10(特開2008−265088号公報)および特許文献11(特開2008−291051号公報)には、環状ポリオレフィン系付加(共)重合フィルムにプラズマ処理をおこなった後に、アクリル系のポリマーを形成する方法を開示している。
特許文献12(特表2002−510340号公報)には、ポリオレフィン成形品への接着性を向上させるために、カルボキシル基を含む添加剤を付着させた後、プラズマ処理を追加工程としておこなう方法が開示されている。
特許文献13(特開2004−314322号公報)には、シリカ膜等の無機膜の表面に、大気圧プラズマ処理によってカルボキシル基等を付与させた後、光学重合膜を形成する方法が開示されている。
特許文献14(特開2006−116708号公報)には、プラズマ処理層を介してポリマー層とセラミック蒸着層を形成した多層蒸着フィルムを開示している。
また、これまで報告されてきた方法を用いて、プラズマ処理をおこなった高分子フィルム上に金属膜を形成した例(特許文献4)や、プラズマ処理を施した高分子フィルムに酸化金属物質を塗布コーティングした例(特許文献1)が報告されている。
特開2001−192070号公報 特開2001−246660号公報 特開2001−260297号公報 特表2002−528568号公報 特開平8−7870号公報 特開2000−117880号公報 特開2000−319010号公報 特表2001−515143号公報 国際公開第01/048065号パンフレット 特開2008−265088号公報 特開2008−291051号公報 特表2002−510340号公報 特開2004−314322号公報 特開2006−116708号公報
J. Friedrich、G. Kuhn、R. Mix、W. Unger、「Formation of Plasma Polymer Layers with Functional Groups of Different Type and Density at Polymer Surfaces and their Interaction with Al Atoms」、Plasma Processes and Polymers、Volume 1、Issue 1、2004年、p.28−50
しかし、これらの手法を用いた場合においても、プラズマ処理をおこなった高分子フィルムと、金属や金属酸化物などの機能膜を高分子フィルムに形成した積層膜とを、接着剤を用いることなく接合した報告はない。
そこで、本発明者が検討したところ、こうしたプラズマ処理をおこなった高分子フィルムは、高分子フィルム上に積層化された機能膜と接着を用いずに接合しようとすると、接合強度の点で改善の余地があることが明らかになった。
本発明において
高分子材料により構成されたA層と、一方の面において前記A層の表面に接して設けられたB層と、を含む積層体であって、
前記B層の厚さが15nm以上70nm以下であって、
前記B層が、前記A層の前記表面に対して、アクリル酸蒸気を0.1体積%以上含んだ希ガスを用いて大気圧プラズマ処理をおこない、さらに溶媒を用いて洗浄することにより形成された、積層体を得ることもできる
また、本発明によれば、
高分子材料により構成されたA層の表面にB層を形成する工程を含む積層体の製造方法であって、
B層を形成する前記工程が、前記A層の表面に対して、アクリル酸蒸気を0.1体積%以上含んだ希ガスを用いて大気圧プラズマ処理をおこない、さらに溶媒を用いて洗浄することにより、厚さ15nm以上70nm以下の前記B層を形成する工程を含む、積層体の製造方法が提供される。
本発明によれば、高分子材料により構成されたA層の表面に、特定の構成を有するB層を設けることにより、A層の上部にB層を介して機能膜を接合することが可能となり、その接合強度を向上させることができる。
実施形態におけるプラズマ処理装置の構成を示す模式図である。 実施例における処理層(B層)の厚みと剥離強度の関係を示す図である。 実施例における処理層(B層)中のC(=O)−O基濃度と剥離強度の関係を示す図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
なお、本明細書において「〜」を使用して数値範囲を規定する場合、上下限値を含む。たとえば、「10〜100」とは、10以上100以下である。
(第一の実施形態)
本実施形態における積層体は、A層およびB層からなる。B層は、特定の方法で得られ、特定の厚さを有する。以下、A層およびB層について具体的に説明する。
A層は、高分子材料により構成される。
A層として用いられる高分子材料としては、たとえば次のような樹脂を例示できる。すなわち、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリメチルペンテンなどのポリオレフィン系樹脂;
ポリ塩化ビニル、ポリテトラフルオロエチレンなどのハロゲン系樹脂;
ポリエチレンテレフタレートなどのポリエステル系樹脂;
ポリスチレン、アクリル系樹脂、ポリ酢酸ビニル、ポリカーボネート、芳香族ポリエーテルケトン系樹脂;
ポリアセタール;
ポリアミド系樹脂;
ポリイミド系樹脂;
ポリウレタン系樹脂;
ポリフェニレンスルファイド、
ポリスルホンなどである。これらの材料は、1種であるいは2種以上を組み合わせて用いることができる。
A層の材料として、さらに具体的には、ポリオレフィン系樹脂、ハロゲン系樹脂、ポリイミド系樹脂が挙げられる。また、積層体の接合強度をさらに確実に向上させる観点からは、A層がポリオレフィン樹脂からなることが好ましい。A層は、これらの材料からなる高分子基材であってもよい。基材の形態に特に制限はなく、たとえばフィルムや基板とする。
A層の厚さに特に制限はないが、強度の観点からは、たとえば2μm以上としてもよい。また、加工性の観点からは、たとえば2000μm以下としてもよい。
B層は、一方の面においてA層の表面に接して設けられている。B層は、アクリル酸の単独または共重合体からなる。
B層は、A層の一方の表面の全体を覆っていてもよいし、一部の領域を覆っていてもよい。積層体の接合強度をさらに確実に向上させる観点からは、A層の一方の表面の全体にB層が設けられていることが好ましい。また、B層は、A層の表面にたとえば膜状に形成されていてもよい。
また、本実施形態の積層体では、B層の厚さが非常に薄い構成となっている。具体的には、B層を以下の特定の厚さに設定することにより、実施例において後述するように、剥離強度に優れた構成とすることができる。
すなわち、積層体の接合強度を安定的に向上させる観点からは、B層の厚さを70nm以下、好ましくは60nm以下とする。また、B層の厚さは、積層体の接合強度を確実に向上させる観点からは、15nm以上とする。
上記の厚さのB層は、A層の表面に対して、アクリル酸蒸気を0.1体積%以上含んだ希ガスを用いて大気圧プラズマ処理をおこない、さらに溶媒を用いて洗浄することにより形成される。
また、本実施形態における積層体の製造方法は、高分子材料により構成されたA層の表面に、厚さ15nm以上70nm以下のB層を形成する工程を含む。B層を形成する工程は、A層の表面に対して、アクリル酸蒸気を0.1体積%以上含んだ希ガスを用いて大気圧プラズマ処理をおこなうことによりB層を形成する工程、および、B層を形成する工程の後、溶媒を用いてB層を洗浄する工程を含む。
以下、大気圧プラズマ処理をおこなう工程におけるプラズマ処理方について、詳細に説明する。
プラズマ処理方式としては、被処理基材を放電プラズマ空間内に配置して表面処理をおこなう、いわゆるダイレクト方式でもよいし、被処理基材を放電プラズマ空間の外に配置して、プラズマ空間で生成した活性種を被処理基材表面に吹き付けて処理をおこなう、いわゆるリモート方式でもよい。
また、本実施形態において、プラズマ処理は、大気圧プラズマ装置によっておこなわれる。
図1は、本実施形態において用いられるプラズマ処理装置の一例を示す模式図である。
図1のプラズマ処理装置は、いわゆるダイレクト方式の装置であり、電圧印加電極50と接地電極55が対向配置されている。電圧印加電極50および接地電極55の各電極対向面には、それぞれ誘電体70および誘電体75が配置されている。本実施形態では、誘電体70、75として、たとえば酸化アルミニウムを用いる。誘電体70と誘電体75は特定の距離(ギャップ)を開けて配置されており、この空間がプラズマ空間80となる。
電圧印加電極50にはパルス電源60が接続されており、接地電極55は接地されている。電圧印加電極50はガス供給部40およびガス排気部45と接続されており一体となって可動するので、接地電極55の上に配置された被処理基材90の広い範囲を処理することも可能であるし、また狭い範囲を長時間処理することも可能である。
バブリング装置30に入った処理剤20の液体原料に、バブリング用主ガス供給ライン11より主ガスを注入する。蒸気圧によりバブリング装置30の内部で気化した処理剤は、バブリング用主ガスに同伴し処理ガスとして処理ガス添加ライン12を通り、主ガス供給ライン10からの主ガスと混合する。さらにガス供給ライン13とガス供給部40を通り、プラズマ空間80に供給される。プラズマ空間80を通過したガスは、ガス排気部45とガス排気ライン14を通り、排気される。なお、ラインに流量計を設置し、ラインとバブリング装置にリボンヒーターを設置し温度を制御することにより、主ガスおよび前記処理剤の供給量を制御することができる。
本実施形態に用いられるプラズマ装置は、ガスのライン、プラズマ処理空間および被処理物表面を、室温から100℃程度に温度調節する温調手段を備えていることが望ましい。これにより、処理剤を結露させることなく、プラズマ処理空間に導入することができる。
本発明のプラズマ処理方法は、大気圧またはその近傍の圧力下で、ガス成分を励起してプラズマ化することで活性種を発生させる工程を含む。
本発明において大気圧またはその近傍の圧力とは、本発明が、大気に開放して使用できるほか、密閉容器の中で使用し、大気圧に比べ、僅かに減圧にする場合や、僅かに加圧状態にする場合にも使用可能であるという意味で用いる。ここで、上記大気圧近傍の圧力とは、100〜800Torr(0.013〜0.105MPa)の圧力を指す。装置が簡便になる700〜780Torr(0.092〜0.103MPa)の範囲が好ましい。
励起されプラズマ化されるガス成分とは、放電プラズマ形成に必須な主ガスと、上記処理剤の気化物を含む添加ガスを主ガスに加えた混合ガスを指す。
ここで主ガスとは、具体的には、ヘリウム、ネオン、アルゴン、キセノン等の希ガスの中から選ばれる1種類以上の単独あるいは混合ガスを指す。放電の形成されやすさからヘリウムおよび/またはアルゴンが主体となることが望ましい。
また、主ガスに添加する処理ガスに含まれる処理剤は、アクリル酸とする。アクリル酸の添加量としては、主ガスに対して0.1体積%以上とする。また、積層体の接合強度を確実に向上させる観点からは、0.2体積%以上とすることが好ましい。また、アクリル酸の添加量の上限に特に制限はないが、安全性をさらに向上させる観点からは、たとえば爆発下限界の2.9体積%未満とする。
処理剤を主ガスに加える手段としては、たとえば処理剤を含む液体中に主ガスの一部を注入し、液体原料の温度と主ガスの注入量により、処理ガスとして主ガスへの添加される処理剤の量を制御する、所謂バブリング方式が挙げられるが、これに限定されるものではない。
処理ガスおよび/または主ガスを放電プラズマ空間へ導入する手段としては、たとえば、バルブ、チューブ、継手等の配管部材、マスフローコントローラ等から構成されるものが挙げられる。導入するガスの流量は、特に限定されず適宜設定することができるが、通常1L/min〜100L/minが好ましい。
プラズマ処理における電圧の印加手段には、種々の形式の電圧印加手段を用いることができ、その形式に制限されない。好ましくは、電圧の印加手段が、少なくとも、パルス変調された高周波電圧を印加する手段、もしくは周期的なパルス電圧を印加する手段を備えることである。
上記のプラズマ空間に導入されたガスは、電圧の印加によりプラズマ化され、ラジカルを形成し活性種となる。
活性種を高分子表面に輸送する方法としては、具体的には、活性種を発生させた後、活性種を主ガスと同伴させて移動させる方法や、活性種の拡散により移動させる方法が挙げられるが、特に限定されない。
プラズマ空間の雰囲気は、大量の酸素を含まないことが好ましい。これは酸素が酸化力の強い活性種を発生し、処理剤との反応により所望する官能基が維持されなくなることや、A層を構成する高分子表面を侵食することなどからである。このような観点から、前記雰囲気中の酸素濃度は10000ppm以下であることが好ましい。
次に、B層を洗浄する工程を説明する。
上述した方法によりプラズマ処理をおこなって得られる積層体は、具体的には、高分子フィルムである。このフィルム表面に生成した低分子量成分を除去するため、被処理面を溶媒により洗浄する。洗浄により、低分子量成分が残存している場合にも、接着への悪影響を抑制できる。また、洗浄の際に溶媒を用いることにより、低分子量成分を簡便に除去することができる。
洗浄溶媒は高分子フィルムを侵さないものから選ぶことができる。溶媒として、具体的には、水、メタノール、エタノールが挙げられる。
また、洗浄方法は特に限定されるものではないが、たとえば超音波洗浄が挙げられる。
以上の工程により、本実施形態における積層体が得られる。
本実施形態により、従来では困難であった、別途形成した金属酸化物蒸着フィルムをそのまま接着剤を用いることなく接合させることができるようになる。このため、たとえば金属や金属酸化物の機能膜を、高分子フィルムの間に挟みこんだ積層膜を、接着剤を用いることなく形成することが可能になる。
また、B層は、表面にC(=O)−O基を特定の割合で含む構成することができる。
ここで、B層の表面のC(=O)−O基の割合は、B層の表面をX線光電子分光法(X-ray Photoelectron Spectroscopy:XPSまたはElectron Spectroscopy for Chemical Analysis:ESCAとも呼ばれる)で測定した炭素1sスペクトルを、波形解析により求めた相対存在比において、全炭素数に対するC(=O)−O基の割合[C(=O)−O]/[C]として実験的に求められる。
XPSで測定される炭素1sスペクトルを波形解析することにより、各炭素結合の存在比率を推定することができる。ここでは、最低エネルギー側に存在する主ピークを、C−C結合の炭素に由来する285.0eVとした。約286.5eVのピークをC−O結合、約288.0eVのピークをC=O結合、約289.2eVのピークをC(=O)−O結合の炭素に由来するとした。これらピークの面積比を求めることにより、各結合の存在比を推定することができる。
積層体の接合強度を確実に向上させる観点からは、B層の表面のC(=O)−O基の割合をたとえば4.5%以上とする。
また、B層の表面のC(=O)−O基の割合の上限に特に制限はないが、層の安定性の観点からは、たとえば33%以下とする。
なお、XPSは通常の条件で測定されればよく、たとえば、X線源:単色化AlKα、真空度:1×10-9mbar、出力:16mA−10kVとする。また、波形解析は通常の方法でおこなえばよく、たとえば、得られたスペクトルをカーブフィッティングして上記ピークについてピーク分離する。
以下、第一の実施形態と異なる点を中心に説明する。
(第二の実施形態)
本実施形態は、第一の実施形態における積層体に、さらに機能膜が接合された構成の積層体に関する。
ここで、特許文献7に示したように、機能膜が光触媒のように剥き出しの状態でその機能を発現するものは機能膜を別途保護する必要はないが、ガスバリア層や電気伝導を目的とするなどの機能を発生する機能膜の場合には、機能膜自身の保護のために高分子フィルムで被覆することが必要になる。従って、機能膜を挟んで、両側に充分な接着強度を有する高分子フィルムで構成されている積層フィルムが必要になる。しかし、このような充分な接着強度を有した積層フィルムを、接着剤を用いずに形成した報告はない。
第一の実施形態における積層膜を用いることにより、接着剤を用いない場合にも、このような積層フィルムを形成することが可能となる。
本実施形態における積層体(積層フィルム)は、B層の他方の面に設けられたC層およびD層をさらに含む。すなわち、A層の上部に、B層、C層およびD層がこの順に積層されている。
C層は、たとえば金属化合物および酸化金属化合物からなる群から選択される一種以上からなる。C層は、B層の他方の面に接して設けられる。
金属化合物として、具体的には、アルミニウムが挙げられる。
また、酸化金属化合物として、具体的には、酸化アルミニウム(アルミナ)、酸化亜鉛が挙げられる。
D層は、C層のB層と接する面の裏面に接して設けられる。D層は、高分子材料により構成される。高分子材料としては、第一の実施形態においてA層の材料として前述したものが挙げられる。D層の材料として、さらに具体的には、PMMA、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート等が挙げられる。A層とD層の材料は同じであってもよいし異なっていてもよい。
本実施形態における積層体の製造方法は、
第一の実施形態に記載の積層体を準備する工程、C層およびD層が積層された構造体を準備する工程、およびB層を形成する工程の後、B層とC層とを接合する工程を含む。
A層とB層からなる積層体と、C層とD層からなる積層体を、一体の積層体:A層/B層/C層/D層とする積層方法は、通常用いられている方法を用いればよく、たとえばヒートシール、熱プレスなどが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
本実施形態により、金属や金属酸化物などによって構成された機能膜を挟んだ高分子フィルムの積層体を安定的に得ることができる。
なお、A層/B層/C層/D層の具体的な材料は、積層体の用途等に応じて選択することができるが、具体的な組み合わせとして、以下のものが挙げられる。
A層:ポリエチレン/B層:アクリル酸によるプラズマ処理層/C層:酸化アルミニウム/D層:ポリエチレンテレフタレート
以上、本発明を実施形態に基づいて説明した。これらはあくまで例示であり、種々の変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
以下、参考形態の例を付記する。
1.高分子材料により構成されたA層と、一方の面において前記A層の表面に接して設けられたB層と、を含む積層体であって、
前記B層の厚さが15nm以上70nm以下であって、
前記B層が、前記A層の前記表面に対して、アクリル酸蒸気を0.1体積%以上含んだ希ガスを用いて大気圧プラズマ処理をおこない、さらに溶媒を用いて洗浄することにより形成された、積層体。
2.前記B層の表面をX線光電子分光法で測定した炭素1sスペクトルを、波形解析により求めた相対存在比において、全炭素数に対するC(=O)−O基の割合[C(=O)−O]/[C]が4.5%以上である、1.に記載の積層体。
3.前記A層が、ポリオレフィン樹脂からなる、1.または2.に記載の積層体。
4.前記B層の他方の面に設けられたC層およびD層をさらに含み、
前記C層が、前記B層の他方の面に接し、
前記D層が高分子材料により構成されるとともに、前記C層の前記B層と接する面の裏面に接して設けられた、1.乃至3.いずれか1つに記載の積層体。
5.前記C層が、金属化合物および酸化金属化合物からなる群から選択される一種以上からなる、4.に記載の積層体。
以下、実施例等により本発明をさらに具体的に説明するが、本発明の範囲はこれらの実施例等に限定されるものではない。
(プラズマ処理層膜厚の測定方法)
プラズマ処理により形成されたプラズマ処理層の膜厚は、プラズマ処理前と、プラズマ処理をおこない純水で超音波洗浄した後の高分子基材の重量差を電子天秤で測定し、プラズマ処理層の密度が高分子基材の密度と同じとすることにより求めた。被処理基材は、純水で超音波洗浄をおこなったものをプラズマ処理に供した。
(プラズマ処理層表面官能基の定量方法)
プラズマ処理により形成されたプラズマ処理層表面の官能基は、X線光電子分光法から得られるスペクトルのピーク分離法により定量をおこなった。装置はVG製ESCALAB220iXLを用い、条件は、X線源:単色化AlKα、真空度:1×10-9mbar、出力:16mA−10kVとした。
(実施例1)
本例において、放電プラズマ処理は積水化学工業(株)製常圧プラズマ表面処理装置(AP−T02−L)を用いておこなった。電極の種類は平行平板ダイレクト型を用いた。電極間距離は1mmとした。接地電極上に2cm×8cm、厚さ230μmのポリエチレン(PE)製の被処理基材を、電圧印加電極の長手方向と基材の長手方向が平行になるように固定保持した。電圧印加電極は、被処理基材上で固定してプラズマ処理をおこなった。
主ガスにはアルゴンガスを用い、その流量は20L/minとした。処理剤としてアクリル酸を用い、これを気化したものを添加ガスとして用いた。アクリル酸が気化した添加ガスのアルゴンガスに対する23℃、圧力760Torrでの混合比は0.2体積%とした。アクリル酸の混合比は、バブリング装置に導入するアルゴンガスの流量とバブリング装置の温度を制御することにより、バブリング装置で気化しアルゴンに同伴されて電極に供給されるアクリル酸量を制御して調整した。
パルス電源の時間変調の条件は周波数10kHz、印加電圧を40Vとし、60秒間放電プラズマ処理をおこなった。放電プラズマ処理をおこなった基材は、純水中にて被処理面を超音波洗浄することにより、プラズマ処理によって表面に生成した水溶性低分子量成分を除去した。XPSによる表面官能基定量評価では、全炭素数に対する、C(=O)−O基の割合が6%であった。また、プラズマ処理により形成されたプラズマ処理層の厚みは、51nmであった。結果を表1に示す。
このようにして得られたプラズマ処理層が形成されたPEフィルムに対して、約5nmのアルミナ層が一方の表面に形成されたPETフィルム(東セロ社製 TL−PET H #12)を、プラズマ処理層とアルミナ層が接するようにヒートシールをおこない、PEフィルム/プラズマ処理層/アルミナ層/PETフィルムからなる積層体を形成した。ヒートシールに用いたヒートシーラーは、テスター産業社製 TP−701−Bを用いた。シールバー温度は、PETフィルム側は140℃、PEフィルム側は70℃に設定し、圧力3kg/cm2、シール時間1秒で圧着し、積層体を形成した。
この積層体について、180°のピール剥離試験を剥離速度10mm/minの条件でおこない、剥離強度を測定したところ、表1および図2に示すように、130N/mの剥離強度を得ることができた。また、表面C(=O)−O基濃度と、剥離強度の関係を、図3に示す。
(実施例2)
パルス電源の時間変調の条件を周波数30kHz、印加電圧を80Vとし、1秒間放電プラズマ処理をおこなった以外は、実施例1と同様にプラズマ処理をおこない、積層体を形成し、ピール剥離試験をおこなった。XPSによる表面官能基定量評価では、全炭素数に対する、C(=O)−O基の割合が5%であった。また、プラズマ処理により形成されたプラズマ処理層の厚さは、22nmであった。結果を表1に示す。
剥離強度は、190N/mであった(図2)。また、表面C(=O)−O基濃度と、剥離強度の関係を、図3に示す。
(比較例1)
PEに対してプラズマ処理をおこなわない以外は、実施例1と同様に、積層体を形成し、ピール剥離試験をおこなった。プラズマ処理層は形成されておらず、XPSによる表面官能基定量評価では、全炭素数に対する、C(=O)−O基の割合が0%であった。結果を表2に示す。
剥離強度は、0N/mであった(図2)。また、表面C(=O)−O基濃度と、剥離強度の関係を、図3に示す。
(比較例2)
処理剤には何も用いず、パルス電源の時間変調の条件を周波数30kHz、印加電圧を80Vとし、60秒間放電プラズマ処理をおこなった以外は、実施例1と同様に、積層体を形成し、ピール剥離試験をおこなった。XPSによる表面官能基定量評価では、全炭素数に対する、C(=O)−O基の割合が1.5%であった。また、PE基材の膜厚は減少し、12nm減少した。結果を表2に示す。
剥離強度は、26N/mであった。また、表面C(=O)−O基濃度と、剥離強度の関係を、図3に示す。
(比較例3)
60秒間放電プラズマ処理をおこなった以外は、実施例2と同様にプラズマ処理をおこない、積層体を形成し、ピール剥離試験をおこなった。XPSによる表面官能基定量評価では、全炭素数に対する、C(=O)−O基の割合が4%であった。また、プラズマ処理により形成されたプラズマ処理層の厚さは、77nmであった。結果を表2に示す。
剥離強度は、20N/mであった(図2)。また、表面C(=O)−O基濃度と、剥離強度の関係を、図3に示す。
(比較例4)
パルス電源の時間変調の条件を周波数10kHzとし、60秒間放電プラズマ処理をおこなった以外は、実施例2と同様にプラズマ処理をおこない、積層体を形成し、ピール剥離試験をおこなった。XPSによる表面官能基定量評価では、全炭素数に対する、C(=O)−O基の割合が4%であった。また、プラズマ処理により形成されたプラズマ処理層の厚さは、100nmであった。結果を表2に示す。
剥離強度は、30N/mであった(図2)。また、表面C(=O)−O基濃度と、剥離強度の関係を、図3に示す。
(比較例5)
アクリル酸が気化した添加ガスのアルゴンガスに対する混合比を0.02体積%とした以外は、実施例1と同様にプラズマ処理をおこない、積層体を形成し、ピール剥離試験をおこなった。プラズマ処理により形成されたプラズマ処理層の厚さは、12nmであった。結果を表2に示す。
剥離強度は、34N/mであった(図2)。
(比較例6)
90秒間プラズマ処理をおこない、被処理面を溶媒で洗浄しないこと以外は、実施例2と同様にプラズマ処理をおこない、積層体を形成し、ピール剥離試験をおこなった。
プラズマ処理により形成されたプラズマ処理層の厚さは、522nmであった。結果を表3に示す。
剥離強度は、13N/mであった。
(比較例7)
処理剤として2−プロパノールを用い、2−プロパノールが気化した添加ガスのアルゴンガスに対する混合比が2体積%とし、印加電圧を30kHzとした以外は、実施例1と同様にプラズマ処理をおこない、積層体を形成し、ピール剥離試験をおこなった。
XPSによる表面官能基定量評価では、全炭素数に対する、C(=O)−O基の割合が0%であった。また、プラズマ処理により形成されたプラズマ処理層の厚さは、10nmであった。結果を表3に示す。
剥離強度は、9N/mであった(図2)。また、表面C(=O)−O基濃度と、剥離強度の関係を、図3に示す。
(比較例8)
処理剤としてcis−2−ブテン−1,4−ジオールを用い、cis−2−ブテン−1,4−ジオールが気化した添加ガスのアルゴンガスに対する混合比が0.06体積%とし、印加電圧を1kHzとした以外は、実施例1と同様にプラズマ処理をおこない、積層体を形成し、ピール剥離試験をおこなった。
XPSによる表面官能基定量評価では、全炭素数に対する、C(=O)−O基の割合が1%であった。また、プラズマ処理により形成されたプラズマ処理層の厚さは、5nmであった。結果を表3に示す。
剥離強度は、30N/mであった(図2)。また、表面C(=O)−O基濃度と、剥離強度の関係を、図3に示す。
(比較例9)
処理剤として酢酸を用い、酢酸が気化した添加ガスのアルゴンガスに対する混合比が1.0体積%とし、60秒間放電プラズマ処理をおこなった以外は、実施例2と同様にプラズマ処理をおこない、積層体を形成し、ピール剥離試験をおこなった。
XPSによる表面官能基定量評価では、全炭素数に対する、C(=O)−O基の割合が2%であった。プラズマ処理により形成されたプラズマ処理層の厚さは、16nmであった。結果を表3に示す。
剥離強度は、47N/mであった(図2)。また、表面C(=O)−O基濃度と、剥離強度の関係を、図3に示す。
Figure 0005548520
Figure 0005548520
Figure 0005548520
なお、以上の実施例では、PEを処理基材として用いた例を中心に説明したが、他のポリオレフィン系樹脂をはじめ、他の高分子材料を用いた場合にも、上述した特定の方法で特定の厚さのB層を形成することにより、剥離強度に優れた積層体を得ることができる。
10 主ガス供給ライン
11 バブリング用主ガス供給ライン
12 処理ガス添加ライン
13 ガス供給ライン
14 ガス排気ライン
20 処理剤
30 バブリング装置
40 ガス供給部
45 ガス排気部
50 電圧印加電極
55 接地電極
60 パルス電源
70 誘電体
75 誘電体
80 プラズマ空間
90 被処理基材

Claims (4)

  1. 高分子材料により構成されたA層の表面にB層を形成する工程を含む積層体の製造方法であって、
    B層を形成する前記工程が、前記A層の表面に対して、アクリル酸蒸気を0.1体積%以上含んだ希ガスを用いて大気圧プラズマ処理をおこない、さらに溶媒を用いて洗浄することにより、厚さ15nm以上70nm以下の前記B層を形成する工程を含む、積層体の製造方法。
  2. C層およびD層が積層された構造体を準備する工程と、
    B層を形成する前記工程の後、前記B層と前記C層とを接合する工程と、
    をさらに含み、
    前記D層が高分子材料からなる、請求項に記載の積層体の製造方法。
  3. 前記A層が、ポリオレフィン樹脂からなる、請求項またはに記載の積層体の製造方法。
  4. 前記C層が、金属化合物および酸化金属化合物からなる群から選択される一種以上からなる、請求項またはに記載の積層体の製造方法。
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