JP5545041B2 - 連続鋳造での2次冷却方法 - Google Patents
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Description
上記2次冷却は、一般に鋼材表面温度が700〜1000℃程度で行われるが、近年の鋳造速度の増大に伴い、2次冷却能力が増強され、冷却中の表面温度が低下する傾向にある。このように鋳造速度の増大に伴い冷却能力が上がることにより、近年、鋳造片表面が局部的に700℃を下回る過冷却が発生するようになった。過冷却が発生すると、図1に示すように、スラブ表面割れが発生する原因となる。そのため、鋳造速度の増大には限界があった。
発明者らが鋭意検討した結果、その理由は次の通りである。すなわち、鋳造速度が速くなると鋳片を速く凝固させなければいけないので、2次冷却の冷却能力が強くなり、ひいては冷却ノズルから噴射される冷却水、あるいはミストの量が増量する必要がある。そして、それによって冷却能力が強くなり冷却能力が強くなると、膜沸騰から遷移沸騰に変わる点であるMHF(Minmum Heat Flux)点が高くなることが理由であった。また、冷却スプレーから噴射される冷却水の鋳片表面への衝突圧力が強くなり、鋳片表面と冷却水との間に蒸気膜が存在する膜沸騰状態が、冷却水が鋳片表面へ蒸気膜を破って接触し出す遷移沸騰へと突入するためである(図2参照)。
特許文献4には、100μm以上の液滴径で2次冷却することが開示されている。しかし、特許文献4は、過冷却を防止するためにミスト冷却の液滴径を大きくし、冷却能力を上げるために液滴径が小さくする発想の技術である。すなわち、特許文献4では、冷却能力を上げるために液滴径を小さくする発想のものであり、本発明のようにMHF点を下げるために液滴径を小さくするといった発想は記載も示唆も無い。また、表面酸化スケール及びモールドパウダー残りを有する鋳片表面を2次冷却にする点についてなんら記載がない。
本発明は、上記のような点に着目してなされたもので、鋳造速度を増大しても、過冷却が原因となる鋳片の表面割れの発生を防ぐことができる連続鋳造での2次冷却技術を提供する。
上記冷却ノズルによる冷却を、膜沸騰から遷移沸騰に変わる温度点であるMHF(Minmum Heat Flux)点よりも鋳片表面温度が高い状態となるように、上記噴射される水の平均液滴径を200μm以下に設定することを特徴とするものである。
上記冷却ノズルによる冷却を、膜沸騰から遷移沸騰に変わる温度点であるMHF(Minmum Heat Flux)点よりも鋳片表面温度が高い状態となるように、上記噴射される水の平均液滴径を200μm以上に設定し且つその水温を50℃以上に設定することを特徴とするものである。
そして、請求項2に係る発明によれば、MHF点の上昇を600℃以下に抑えることが出来る。
なお、水温を50℃以上に設定し且つ平均液滴径を430μm以下とするか、水温を60℃以上とすることで、更にMHF点の上昇を600℃以下に抑えることが出来る。
この結果、鋳造速度を増大しても、確実に膜沸点領域での冷却が可能となる。この結果、鋳造速度を増大しても、過冷却が原因となる鋳片の表面割れの発生を防ぐことができる連続鋳造での2次冷却技術を提供することが可能となる。
図5に、鋼材の連続鋳造設備の構成図を示す。
連続鋳造設備は、図5に示すように、溶鋼をモールド6に押し込むタンディッシュ1、溶鋼を初期凝固させるモールド6、徐々に冷却しながら鋳片2を案内する複数のサポートロール3、及び移動トーチカッター5を備える。また。隣り合うサポートロール3の間には2次冷却用の冷却ノズル4が挿入されている。図4では、2次冷却帯を第1〜第4ゾーンに区画する場合を例示している。
そして、本実施形態では、上記各冷却ノズル4として微小液滴冷却ノズルを採用し、ノズルから噴射する水の平均液滴径を200μm以下に設定する。
若しくは、冷却ノズル4から噴射される水の平均液滴径を200μm以上に設定し且つその水温を50℃以上に設定する。
さらに、そのMHF点よりも鋳片表面温度が高い状態、例えば鋳片表面温度が700℃より高い温度であって1000℃以下の範囲に収まる冷却条件となるように、鋳込み速度や溶鋼の温度等に基づき、鋳片表面に噴射する水量を調整する。
ここで、上述したように、鋳片の表面温度がMHF点を下回るような状況で冷却を行うと、温度ムラ(過冷却)が発生、その温度ムラと表面ひび割れに密接な関係があることから、常に2次冷却においてはMHF点以上で冷却することが必要である。
また図4に示すように、水温を50℃以上とした場合、平均液滴径が2000μm以下であれば、MHF点が700℃以下となる。通常の冷却スプレーの平均液滴径は2000μm以下である。更に、水温を50℃以上とし且つ平均液滴径を430μm以下に設定するか、水温を60℃以上に設定し平均液滴径が2000μm以下であれば、MHF点が600℃以下とすることが出来る。
上記実施形態で説明した連続鋳造設備を使用した本発明の実施例1を説明する。
上記連続鋳造設備として、長さ45m、幅2mの鋳片を鋳造できる連続鋳造設備を使用した。そして、モールド6より下流の2次冷却帯に、平均液滴径が400μmの通常の冷却ノズルによる冷却と本発明に基づく平均液滴径が200μmの微小液滴冷却ノズルを切り替えて使用できるように配置した。
このように、本発明を適用することで、鋳込速度を増大しても過冷却の発生を防止できることが分かる。
実施例1と同じ連続鋳造設備を使用した。そして、モールド6より下流の2次冷却帯に、平均液滴径が400μmの通常の冷却ノズルによる冷却と本発明の約200μmの微小液滴冷却ノズルを切り替えて使用できるように配置した。
このように、本発明を適用することで、鋳込速度を増大しても過冷却の発生を防止できることが分かる。
実施例1と同じ連続鋳造設備を使用した。そして、モールド6より下流の2次冷却帯に、平均液滴径が400μmの通常の冷却ノズルによる冷却が設置されており、さらに50℃以上の温水が供給できるように配置した。
以上からから分かるように、200μm以下の微小液滴ノズルで2次冷却行うことにより、また、200μm以上の冷却ノズルの場合は2次冷却水に50℃以上の冷却水を給水することにより、過冷却の発生を抑制することができ、過冷却が原因となる鋳片の表面割れの発生を防ぐことができる。また、高速鋳造が可能となるので、鋳片の増産が可能となり、また低コスト化にも寄与する。
2 鋳片
3 サポートロール
4 冷却ノズル
5 移動トーチカッター
6 モールド
Claims (2)
- 鋼材を鋳造する連続鋳造における鋳片の2次冷却の全部又は一部で、鋳片表面を冷却ノズルから噴射する水によって冷却を行う連続鋳造での2次冷却方法であって、
上記冷却ノズルによる冷却を、膜沸騰から遷移沸騰に変わる温度点であるMHF(Minmum Heat Flux)点よりも鋳片表面温度が高い状態となるように、上記噴射される水の平均液滴径を200μm以下に設定することを特徴とする連続鋳造での2次冷却方法。 - 鋼材を鋳造する連続鋳造における鋳片の2次冷却の全部又は一部で、鋳片表面を冷却ノズルから噴射する水によって冷却を行う連続鋳造での2次冷却方法であって、
上記冷却ノズルによる冷却を、膜沸騰から遷移沸騰に変わる温度点であるMHF(Minmum Heat Flux)点よりも鋳片表面温度が高い状態となるように、上記噴射される水の平均液滴径を200μm以上に設定し且つその水温を50℃以上に設定することを特徴とする連続鋳造での2次冷却方法。
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