JP2009255127A - 連続鋳造鋳片の冷却方法及び冷却設備 - Google Patents
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Abstract
【課題】 連続鋳造機で鋳造されている鋳片を、鋳片幅方向で均一に冷却することのできる、連続鋳造鋳片の冷却方法を提供する。
【解決手段】 本発明に係る連続鋳造鋳片の冷却方法は、鋳片の幅方向に沿って配置した複数個のノズルチップ4から噴霧される、水と空気とを混合させたエアーミストスプレー11で連続鋳造機内の鋳片を冷却するに際し、前記エアーミストスプレーの鋳片表面における噴霧面の長軸方向を、鋳片の幅方向(X−X´方向))に対して、5°以上45°未満の傾斜角度θで傾斜させた状態として、該エアーミストスプレーによって鋳片を冷却する。
【選択図】 図3
【解決手段】 本発明に係る連続鋳造鋳片の冷却方法は、鋳片の幅方向に沿って配置した複数個のノズルチップ4から噴霧される、水と空気とを混合させたエアーミストスプレー11で連続鋳造機内の鋳片を冷却するに際し、前記エアーミストスプレーの鋳片表面における噴霧面の長軸方向を、鋳片の幅方向(X−X´方向))に対して、5°以上45°未満の傾斜角度θで傾斜させた状態として、該エアーミストスプレーによって鋳片を冷却する。
【選択図】 図3
Description
本発明は、連続鋳造機で鋳造されている鋳片の冷却方法及び冷却設備に関し、詳しくは鋳片の幅方向で均一に冷却する方法及びその設備に関するものである。
鋼の連続鋳造では、取鍋内の溶鋼を一旦タンディッシュに注入し、タンディッシュ内に所定量の溶鋼が滞在した状態で、タンディッシュ内の溶鋼を、タンディッシュ底部に設置した浸漬ノズルを介して鋳型に注入している。鋳型内に注入された溶鋼は鋳型によって冷却されて鋳型との接触面に凝固シェルを形成し、この凝固シェルを外殻とし、内部に未凝固溶鋼を有する鋳片は、鋳型の下方に設けられた二次冷却帯において冷却水(「二次冷却水」という)によって冷却されながら鋳型下方に連続的に引抜かれ、やがて中心部までの凝固が完了する。中心部までの凝固の完了した鋳片を所定の長さに切断して、圧延用素材である鋳片が製造されている。近年では、均一冷却が可能であることから、水スプレーに替わって、水と空気の二流体スプレー(「エアーミストスプレー」という)で冷却することも広く行われている。
二次冷却帯において、不均一な冷却が発生すると、鋳片の表面や内部に割れが生じたり、鋳片中心部の中心偏析が悪化したりする。特に、スラブ鋳片は幅が広く、複数個のノズルチップを鋳片幅方向に配置する必要があることから、隣り合うノズルチップから噴霧される水スプレー或いはエアーミストスプレーが重なり合ったりすることで、幅方向で不均一な冷却になりやすく、従って、鋳片幅方向で均一な冷却を行うべく多数の提案がなされている。
例えば、特許文献1には、二次冷却帯における各ロール間に複数個のノズルチップを配置し、燐り合うノズルチップ同士の噴射角度を互いに異ならせるとともに、各ノズルチップの高さ位置及び鋳片幅方向での各ノズルチップのノズルチップ間距離を調整自在にした冷却設備が開示されている。特許文献1に提案されるように、各ノズルチップの位置を自在に変更可能とすることで、隣り合うノズルチップから噴霧された水スプレー或いはエアーミストスプレーが重なり合ったりすることを防止することができ、鋳片幅方向で均一な冷却が得られると思慮されるが、スラブ連続鋳造機には多数のノズルチップが配置されており、これらのノズルチップを高さ方向及び幅方向に自在に移動可能とすることは多額の設備費を費やすことになり、現実的ではない。
また、特許文献2には、鋳片の幅方向に間隔をおいて配置した複数のノズルチップを鋳片の幅に応じて移動するようにノズルチップ位置を設定し、該ノズルチップから冷却水を噴霧して鋳片を冷却するにあたり、ノズルチップと鋳片表面との間隔を変数とし、水量密度が鋳片幅方向でほぼ均一となる、隣り合うノズルチップ同士の間隔を予め求め、鋳片の幅に応じて、ノズルチップと鋳片表面との間隔及び隣り合うノズルチップ同士の間隔を設定して冷却する冷却方法が開示されている。特許文献2によれば、鋳片幅方向で水量密度がほぼ均一になり、鋳片幅方向で均一な冷却が得られるとしているが、エアーミストスプレーの場合には空気による冷却を考慮する必要があり、水量密度のみを対象とする特許文献2の技術をエアーミストスプレーに適用しても、その効果は少ない。
ところで、鋼板の熱間圧延工程では、生成した鋼板表面のスケールを除去するために、複数個の高圧水噴射ノズルを、鋼板パスラインの幅方向に沿って配列したデスケーリング装置を使用している。このデスケーリング装置の高圧水噴射ノズルから噴射される噴射水の長軸方向は、鋼板の幅方向に対して10〜20°傾斜しており、噴射水の両端部が隣り合う高圧水噴射ノズルから噴射される噴射領域と重ならないようになっている(例えば、特許文献3、4を参照)。
この高圧水噴射ノズルの配列は、後述するように、本発明におけるエアーミストスプレーのノズルチップの配列に類似しているが、鋼板表面のデスケーリング技術と連続鋳造鋳片表面の冷却技術とは基本的に異なる技術であり、特許文献3、4の技術を鋳片表面の冷却技術に適用することはできない。
特開昭62−77162号公報
特開平7−136752号公報
特開昭64−11012号公報
特開平6−285533号公報
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、連続鋳造機で鋳造されている鋳片を、鋳片幅方向で均一に冷却することのできる、連続鋳造鋳片の冷却方法及び冷却設備を提供することである。
上記課題を解決するための本発明に係る連続鋳造鋳片の冷却方法は、鋳片の幅方向に沿って配置した複数個のノズルチップから噴霧される、水と空気とを混合させたエアーミストスプレーで連続鋳造機内の鋳片を冷却するに際し、前記エアーミストスプレーの鋳片表面における噴霧面の長軸方向を、鋳片の幅方向に対して5°以上45°未満の範囲内で傾斜させた状態として、該エアーミストスプレーによって鋳片を冷却することを特徴とするものである。
また、本発明に係る連続鋳造鋳片の冷却設備は、連続鋳造機内の鋳片の幅方向に沿って配置された複数個のノズルチップを具備し、該ノズルチップから噴霧される、水と空気とを混合させたエアーミストスプレーで連続鋳造機内の鋳片を冷却する連続鋳造鋳片の冷却設備であって、前記エアーミストスプレーの鋳片表面における噴霧面の長軸方向が鋳片の幅方向に対して5°以上45°未満の範囲内で傾斜するように、前記ノズルチップが配置されていることを特徴とするものである。
本発明によれば、連続鋳造機内の鋳片の幅方向に沿って複数個配置されるエアーミストスプレーのノズルチップを、該ノズルチップから噴霧されるエアーミストスプレーの鋳片表面での噴霧面の長軸方向が鋳片の幅方向に対して5°以上45°未満の範囲内で傾斜するように配置するので、隣り合うノズルチップから噴霧されるエアーミストスプレーは互いに重なり合うことはなく、鋳片表面を従来よりも均一に冷却することができ、その結果、鋳片の表面割れや表層下割れ更には中心偏析を防止することが可能となり、高品質の鋳片を安定して鋳造することが実現でき、工業上有益な効果がもたらされる。
以下、添付図面を参照して本発明を具体的に説明する。
図1に、エアーミストスプレー装置を用いて鋳片を冷却している状況の概略図を示す。図1に示すように、エアーミストスプレー装置3は、水を供給する水供給管7と、空気を供給する空気供給管8と、水供給管7と空気供給管8とが合流して供給される水及び空気が混合される混合部6と、混合された水及び空気の流路となる混合配管5と、混合配管5の先端部に装着されるノズルチップ4とを備えている。ノズルチップ4は、鋳造方向に隣り合う、鋳片2の支持・案内装置である鋳片支持ロール1の間隙に配置され、ノズルチップ4から噴出される霧状の水粒子11(これ以降「エアーミスト11」と称す)が鋳片2の表面に衝突することで、鋳片2が冷却されるようになっている。水供給管7には供給される水の圧力を測定する水圧測定用圧力計9が設置され、また、空気供給管8には供給される空気の圧力を測定する空気圧測定用圧力計10が設置されている。尚、水供給管7は水を供給するポンプ(図示せず)に連結され、空気供給管8は空気を供給するポンプ(図示せず)に連結されている。また、図1では、鋳片2の左側片側のみに鋳片支持ロール1及びエアーミストスプレー装置3が設置されているが、図1では鋳片2の右側を省略しており、右側にも鋳片支持ロール1及びエアーミストスプレー装置3が設置されている。
このような構成のエアーミストスプレー装置3が、鋳造方向の各鋳片支持ロール1の間隙に、鋳片2の幅方向に沿って複数個配置されて、鋳片2の冷却設備を形成している。但し、水圧測定用圧力計9及び空気圧測定用圧力計10は、全ての水供給管7及び全ての空気供給管8に配置する必要はなく、各ノズルチップ4に枝分かれる前の供給管(図示せず)に設置しても構わない。
各ノズルチップ4から噴霧されるエアーミスト11の鋳片表面における噴霧面は、通常、扁平な楕円形を呈している。これは、隣り合う鋳片支持ロール1の間隔が狭いという条件下で、鋳片支持ロール1に直接噴霧されるエアーミスト11を最小限にして確実に鋳片2を冷却すると同時に、1つのノズルチップ4から噴霧する範囲を拡大させてノズルチップ4の配置数を少なくするための方策である。
従来のエアーミストスプレー装置3における噴霧状況の模式図を図2に示す。従来、ノズルチップ4は、鋳片表面における楕円形の噴霧面12の長軸方向が、鋳片2の幅方向(X−X´方向)と平行になるように配置されており、噴霧面12の端部は隣りの噴霧面12と重なり合っていた。
通常、噴霧面12の重なり部分12aの冷却強度は、その周囲に比較して強くなり、不均一冷却の原因となるので、重なり部分12aの発生は極力避けたいが、水供給管7から供給される水量の変化に応じて噴霧面12の形状は変化するので、噴霧面12の形状が変化したとしても、隣り合うノズルチップ4の境界部分の鋳片表面にエアーミスト11を噴霧しようとすると、水量が増加した場合に或る程度の重なり部分12aが発生することは、やむを得ないことである。尚、水量は鋳片2の鋳造速度に応じて変化する。
また、噴霧面12の端部は、必然的に水量分布が少なくなり、冷却強度が弱くなることから、これを防止するために、或る程度の重なり部分12aが形成されるようにノズルチップ4を配置する場合もあるが、この場合もやはり、或る特定の鋳造速度の場合には幅方向で均一な冷却強度が得られていても、水量が増加した場合には、重なり部分12aの冷却強度が強くなりすぎ、鋳片2の不均一冷却の原因となる。
そこで、本発明では、図3に示すように、噴霧面12の長軸方向が鋳片2の幅方向(X−X´方向)に対して5°以上45°未満の範囲内で傾斜するように、つまり、噴霧面12の長軸方向と、鋳片2の幅方向(X−X´方向)とでなす角度θ(以下「傾斜角度θ」と表示する)が5°以上45°未満の範囲内となるように、ノズルチップ4を配置することとした。このように配置することで、噴霧面12の端部は重ならず、重なり部分12aによる過冷却を防止することができる。
傾斜角度θが5°未満では、隣り合うノズルチップ4から噴霧されるエアーミスト11の影響を受け、鋳片幅方向で均一な冷却を得ることができない。一方、傾斜角度θが45°以上になると、エアーミスト11の噴霧されない部分が存在しないようにするためには、鋳片幅方向に沿って配置するノズルチップ4の個数が多くなり、設備費が嵩むことから望ましくない。
但し、傾斜角度θを5°以上45°未満としても、使用するノズルチップ4から噴霧されるエアーミスト11の形状に応じて自ずと最適な角度が存在するので、予めノズルチップ4から噴霧されるエアーミスト11の噴霧特性を予め測定することが好ましい。具体的には、噴霧面12における水量の分布及び衝突圧の分布であり、以下のようにしてこれらを測定する。
エアーミスト11の噴霧特性のうちで、エアーミスト11の幅方向(長軸方向)の水量分布は、例えば図4に示すようにして測定することができる。つまり、ノズルチップ4と噴霧面との距離(「ノズル高さ」という)が所定の値となるように設置されたノズルチップ4の下方に、収集箱13をエアーミスト11の幅方向に並べて配置し、ノズルチップ4から所定の時間だけエアーミスト11を噴霧し、それぞれの収集箱13に溜まった水の量を定量することで、エアーミスト11の幅方向の水量分布を求めることができる。例えば、溜まった水量の一番多い箇所を100%とし、この水量に対する比を百分率で表示すれば、幅方向の水量分布を得ることができる。ここで、エアーミスト11の幅方向の水量分布とは、鋳片2の鋳造方向と直交する方向、つまり鋳片2の幅方向と同一方向における水量分布である。
同様に、エアーミスト11の厚み方向(短軸方向)の水量分布は、例えば図5に示すようにして求めることができる。つまり、所定のノズル高さとなるように設置されたノズルチップ4の下方に、収集箱13をエアーミスト11の厚み方向に並べて配置し、ノズルチップ4から所定の時間だけエアーミスト11を噴霧し、それぞれの収集箱13に溜まった水の量を定量することで、エアーミスト11の厚み方向の水量分布を求めることができる。例えば、溜まった水量の一番多い箇所を100%とし、この水量に対する比を百分率で表示すれば、厚み方向の水量分布を得ることができる。この厚み方向の水量分布からエアーミスト11の噴霧厚みを求めることができる。ここで、エアーミスト11の厚み方向の水量分布とは、鋳片2の鋳造方向と同一方向における水量分布である。
エアーミスト11の噴霧特性のうち、エアーミスト11の衝突圧分布は、例えば図6及び図7に示すようにして求めることができる。つまり、所定のノズル高さとなるように設置されたノズルチップ4の下方に、市販の歪ゲージから構成される衝突圧測定センサー14を配置し、ノズルチップ4からエアーミスト11を噴霧し、衝突圧測定センサー14をエアーミスト11の幅方向及び厚み方向に移動させることで、エアーミスト11の衝突圧の分布を得ることができる。尚、衝突圧測定センサー14を固定し、ノズルチップ4を移動させてもエアーミスト11の衝突圧分布を得ることができる。
このようにしてノズルチップ4の噴霧特性を測定し、鋳片支持ロール1の鋳造方向の間隙及びノズルチップ4のノズル高さを加味しつつ、測定したノズルチップ4の噴霧特性に応じて、エアーミスト11が鋳片支持ロール1に直接接触しないように傾斜角度θを設定し、且つ、エアーミスト11の噴霧されない部分が存在しないようにノズルチップ4の設置間隔を設定する。この場合、鋳片2の両端部を除いて、ほぼ水量分布が同等になるように、ノズルチップ4を設置することを基本条件とする。鋳片2の両端部を除く理由は、鋳片2の両端部は、鋳片表面温度確保のために、あえてエアーミスト11が直接噴霧されないようにする場合があるからである。
以上説明したように、本発明によれば、連続鋳造機内の鋳片2の幅方向に沿って複数個配列されるエアーミストスプレーのノズルチップ4を、該ノズルチップ4から噴霧されるエアーミスト11の鋳片表面での噴霧面12の長軸方向が鋳片2の幅方向に対して5°以上45°未満の範囲内で傾斜するように配置するので、隣り合うノズルチップ4から噴霧されるエアーミスト11は互いに重なり合うことはなく、鋳片2の表面を従来よりも格段に均一冷却することが可能となる。
連続鋳造機のエアーミストスプレー装置を模擬した実験装置を用いて、鋼材(鋼板)を冷却する試験を実施した。図8に実験装置を示す。図8において、鋳片代替の鋼材15に鋳片支持ロール1を接触させ、この鋳片支持ロール1の間隙にノズルチップ4を鋼材15の横方向に3個並べて配置し、各ノズルチップ4からエアーミスト11を噴霧して鋼材15を冷却した。使用したノズルチップ4の仕様は、1本あたり最大水量が23.5L/min、最大空気量が285NL/minであり、ノズル高さは200mmとした。隣り合うノズルチップ4の間隔は全ての条件で一定とした。そして、エアーミスト11が噴霧される面とは反対側の鋼材表面の温度を二次元放射温度計16で測定し、鋼材15の幅方向の温度分布を測定した。鋼材15は、炭素鋼を用いるとスケールの生成が激しく、二次元放射温度計16では正しい値が検知できない可能性があるため、スケール生成の少ないSUS304を用いた。温度分布の測定精度を高めるために、鋼材15の厚みは5mmとした。尚、図8は、エアーミストスプレー装置3の冷却能力を比較・評価するための実験装置の概略図であり、エアーミストスプレー装置3の構造は、図1に示すエアーミストスプレー装置3と同一構造となっており、同一の部分は同一符号により示し、その説明は省略する。
実験では、1200℃に保持した電気加熱炉で上記の鋼材15を約1時間加熱し、この均一に加熱された鋼材15を取り出して実験装置に固定し、冷却を開始した。ノズルチップ4の傾斜角度θは、0°、15°、40°、50°の4水準とした。このときの水圧測定用圧力計9における水圧は0.57MPa、また、空気圧測定用圧力計10における空気圧は0.45MPaであった。試験結果は、鋼材15の噴霧面裏面の幅方向温度分布で評価し、幅方向の温度差(最高値と最小値との差)が50℃以下の場合を「均一冷却」と評価した。表1に試験結果を示す。
表1に示すように、傾斜角度θが0°の場合(試験条件1)には、185℃の温度差が生じたが、傾斜角度θが15°の場合(試験条件2)には、温度差は25℃まで減少した。傾斜角度θが40°の場合(試験条件3)には、温度差は45℃であったが、現在の操業では問題のない範囲であった。傾斜角度θが50°の場合(試験条件4)には、温度差が320℃となり、不均一な冷却となった。尚、表1の備考欄には、本発明の範囲内の試験条件は「本発明例」と表示し、それ以外の試験条件は「比較例」と表示している。
以上の結果から、傾斜角度θを適切に設定することで、鋳片幅方向の冷却が均一化することが確認できた。
1 鋳片支持ロール
2 鋳片
3 エアーミストスプレー装置
4 ノズルチップ
5 混合配管
6 混合部
7 水供給管
8 空気供給管
9 水圧測定用圧力計
10 空気圧測定用圧力計
11 エアーミスト
12 噴霧面
12a 重なり部分
13 収集箱
14 衝突圧測定センサー
15 鋼材
16 二次元放射温度計
2 鋳片
3 エアーミストスプレー装置
4 ノズルチップ
5 混合配管
6 混合部
7 水供給管
8 空気供給管
9 水圧測定用圧力計
10 空気圧測定用圧力計
11 エアーミスト
12 噴霧面
12a 重なり部分
13 収集箱
14 衝突圧測定センサー
15 鋼材
16 二次元放射温度計
Claims (2)
- 鋳片の幅方向に沿って配置した複数個のノズルチップから噴霧される、水と空気とを混合させたエアーミストスプレーで連続鋳造機内の鋳片を冷却するに際し、前記エアーミストスプレーの鋳片表面における噴霧面の長軸方向を、鋳片の幅方向に対して5°以上45°未満の範囲内で傾斜させた状態として、該エアーミストスプレーによって鋳片を冷却することを特徴とする、連続鋳造鋳片の冷却方法。
- 連続鋳造機内の鋳片の幅方向に沿って配置された複数個のノズルチップを具備し、該ノズルチップから噴霧される、水と空気とを混合させたエアーミストスプレーで連続鋳造機内の鋳片を冷却する連続鋳造鋳片の冷却設備であって、前記エアーミストスプレーの鋳片表面における噴霧面の長軸方向が鋳片の幅方向に対して5°以上45°未満の範囲内で傾斜するように、前記ノズルチップが配置されていることを特徴とする、連続鋳造鋳片の冷却設備。
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JP2008107377A JP2009255127A (ja) | 2008-04-17 | 2008-04-17 | 連続鋳造鋳片の冷却方法及び冷却設備 |
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- 2008-04-17 JP JP2008107377A patent/JP2009255127A/ja active Pending
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