JP5544551B2 - 乳量計 - Google Patents

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Description

本発明は、搾乳機により搾乳した乳を送る送乳ラインの中途などに接続して乳量を測定する乳量計に関する。
従来、送乳ラインの中途に接続して乳量を測定する乳量計は知られており、この種の乳量計は、流れる乳を直接測定する非貯留タイプと、流れる乳を計量容器部に一時的に貯留して測定する貯留タイプに分類される。
非貯留タイプは、小型かつ簡易に構成できる利点を有するものの測定精度に難点があるため、高い測定精度を確保するには貯留タイプが必要となる。貯留タイプは、通常、送乳ラインの中途に接続し、流入口から流入する乳を一時的に貯留可能な計量容器部と、この計量容器部の内部に配し、かつ貯留される乳の低位置の液面を検知する低位置電極部及び貯留される乳の高位置の液面を検知する高位置電極部を有する液面検知部と、計量容器部の下部に設けた流出口を開閉可能な弁機構部と、低位置電極部の検知により流出口を閉じ、かつ高位置電極部の検知により流出口を開くように弁機構部を制御する制御系により構成されており、このような貯留タイプの乳量計としては、特許文献1で開示される乳量計(ミルクメーター)が知られている。
米国特許No.4,391,222
しかし、上述した特許文献1で開示される従来のミルクメーター(乳量計)は、次のような問題点があった。
第一に、乳量計は、計量容器部の内部における検出電極等のレイアウト構造が対称性を有していないなど、搾乳設備における固定された機器や柱等の固定物に対して水平に取付けて使用することを前提に設計されている。したがって、乳量計を傾斜させた場合には検出電極が傾斜した液面を検出することになり計量誤差が発生する。特に、実際の使用環境(設置環境)では少なからず傾斜してしまうため、使用段階における測定誤差が避けられない。
第二に、傾斜した乳量計は測定誤差が大きくなることから、使用環境(設置環境)が制限されるなど、汎用性及び利便性に劣る。例えば、実際の搾乳設備では搾乳機が使用されるため、この搾乳機における特に搾乳された乳が取込まれるティートカップ自動離脱装置に付設できれば、ミルクチューブ等の配管の引き回しも少なくなり、より望ましい取付態様となるが、ステーにフックを介して吊下げたティートカップ自動離脱装置では、搾乳中に大きく揺れることも多く、測定誤差を考慮した場合、事実上取付けが困難になる。
本発明は、このような背景技術に存在する課題を解決した乳量計の提供を目的とするものである。
本発明は、上述した課題を解決するため、送乳ラインLmの中途に接続し、流入口2iから流入する乳Mを一時的に貯留可能な計量容器部2と、この計量容器部2の内部に貯留される乳Mの液面Muを検出する液面検出部3と、計量容器部2の流出口2eを開閉可能な弁機構部4と、液面検出部3が液面Muを検出したなら弁機構部4を開閉制御する制御系5を備える乳量計1(1s)を構成するに際して、円筒状の周面部2fを有し、かつ縦方向中間部の少なくとも一個所に括れ部2sを形成することにより最下部の括れ部2sよりも上側を気液分離室Rsとし、かつ下側を計量室Rmとするとともに、さらに、気液分離室Rsの周面部2fの上端付近に流入口2iを設け、かつ気液分離室Rsの上面部2uに下方へ所定長さにわたって垂下形成したカバー部21を設けるとともに、計量室Rmの上面部Rmuを周面部2f側が下になる傾斜面に形成し、かつ計量室Rmの下面部Rmdを周面部2f側が上になる傾斜面に形成した計量容器部2と、計量室Rmと気液分離室Rs間の中間口2mを開閉可能な第一バルブ4uと計量室Rmの下部に設けた流出口2eを開閉可能な第二バルブ4dを有する弁機構部4と、液面検出部3(3s)が液面Muを検出することにより弁機構部4を制御する制御系5を備えることを特徴とする。
この場合、発明の好適な態様により、弁機構部4は、流出口2e及び中間口2mに挿通し、上端口11uを気液分離室Rsの上端に臨ませることにより気液分離室Rs内の空気Aを抜くパイプシャフト11と、このパイプシャフト11の上端を支持し、かつパイプシャフト11を昇降させる弁駆動部12と、計量室Rm内に位置するパイプシャフト11の外周面11f上側に設けた第一バルブ4u及び外周面11f下側に設けた第二バルブ4dとを備えて構成できる。また、この弁駆動部12は、パイプシャフト11の上端を支持部材13を介して支持し、かつ気液分離室Rsを閉塞して上面部Rsuを形成するダイヤフラム部14と、制御系5により制御されることにより真空圧又は大気圧に切換えられ、かつ気液分離室Rsに対して反対側でダイヤフラム部14に臨ませた切換室部Rcとを備えて構成できる。他方、計量容器部2は、気液分離室Rsに流入する乳Mが気液分離室Rsの内壁面に沿って螺旋状に流れるように流入口2iを設けることができる。また、計量室Rm内の乳Mが所定時間Te以内に排出されるように流出口2eの径を選定するとともに、この流出口2eから下方に流出口2eと同径となる乳受室15を設けることができる。さらに、計量容器部2は、計量室Rmにおける第一バルブ4uが当接しない上面部Rmuから上方に起立し、上端口16uを気液分離室Rsの上端に臨ませることにより計量室Rmと気液分離室Rsを連通させる給気筒部16を設けることができる。この際、液面検出部3(3s)は、給気筒部16の内部に臨ませて、及び/又は気液分離室Rsの周面部2fに付設することができる。また、液面検出部3(3s)は、乳Mの抵抗により乳Mの存在を検出する離間した一対の検出電極3p,3q(3ps,3qs)を用いることができる。
このような構成を有する本発明に係る乳量計1(1s)によれば、次のような顕著な効果を奏する。
(1) 上面部Rmuを周面部2f側が下になる傾斜面に形成し、かつ計量室Rmの下面部Rmdを周面部2f側が上になる傾斜面に形成した計量容器部2と、計量室Rmと気液分離室Rs間の中間口2mを開閉可能な第一バルブ4uと計量室Rmの下部に設けた流出口2eを開閉可能な第二バルブ4dを有する弁機構部4と、液面検出部3(3s)が液面Muを検出することにより弁機構部4を制御する制御系5を備えるため、計量室Rmの内部は、上下がテーパ面により囲まれる形状となる。したがって、実際の使用環境(設置環境)において、乳量計1(1s)が傾斜する場合であっても傾斜により発生する測定誤差を排除することができ、精度の高い乳量測定を行うことができる。
(2) 実際の使用環境(設置環境)における乳量計1(1s)の傾斜による測定誤差が発生しないため、例えば、ステーにフックを介して吊下げることにより搾乳中に大きく揺れることも多いティートカップ自動離脱装置などにも付設可能になるなど、使用環境(設置環境)の範囲(用途)を飛躍的に拡大することができ、汎用性及び利便性を高めることができる。また、ミルクチューブ等の配管の引き回しを少なくできるとともに、可搬式(移動式)として使用することもできる。
(3) 気液分離室Rsの周面部2fの上端付近に流入口2iを設けるとともに、気液分離室Rsの上面部2uに下方へ所定長さにわたって垂下形成したカバー部21を設けたため、このカバー部21の内側に配するパイプシャフト11の上端口及び給気筒部16の上端口16uの周りを覆うことができ、これにより、乳Mが上端口11u及び16uに侵入するのを防止することができる。
(4) 好適な態様により、弁機構部4を、流出口2e及び中間口2mに挿通し、上端口11uを気液分離室Rsの上端に臨ませることにより当該気液分離室Rs内の空気Aを抜くパイプシャフト11と、このパイプシャフト11の上端を支持し、かつ当該パイプシャフト11を昇降させる弁駆動部12と、計量室Rm内に位置するパイプシャフト11の外周面11f上側に設けた第一バルブ4u及び外周面11f下側に設けた第二バルブ4dとを備えて構成すれば、パイプシャフト11を、バルブ駆動用シャフトと空気抜き用パイプの双方に兼用できるとともに、さらに、第一バルブ4uと第二バルブ4dのバルブ駆動用シャフトにも兼用でき、構成の簡略化,低コスト化及び小型化に寄与できる。
(5) 好適な態様により、弁駆動部12を、パイプシャフト11の上端を支持部材13を介して支持し、かつ気液分離室Rsを閉塞して当該気液分離室Rsの上面部Rsuを形成するダイヤフラム部14と、制御系5の制御により真空圧又は大気圧に切換えられ、かつ気液分離室Rsに対して反対側でダイヤフラム部14に臨ませた切換室部Rcとを備えて構成すれば、搾乳機に使用される真空圧(真空ライン)を利用して弁駆動部12を構成できるため、構成の簡略化による低コスト化及び小型化に寄与できる。
(6) 好適な態様により、計量容器部2に対して流入口2iを、気液分離室Rsに流入する乳Mが気液分離室Rsの内壁面に沿って螺旋状に流れるように設ければ、気液分離室Rsの内壁面を乳Mが流れ落ちる際に、流速が小さくなり、乳量測定の誤差要因となる泡Mbの発生や液面Muの波立ちを大きく低減できるとともに、結果的に乳量計1(1s)の小型コンパクト化にも寄与できる。
(7) 好適な態様により、計量室Rm内の乳Mが所定時間Te以内に排出されるように流出口2eの径を選定するとともに、この流出口2eから下方に当該流出口2eと同径となる乳受室15を設ければ、計量室Rm内の乳Mを速やかに排出できるため、計量時間が短くなり効率的な計量を行うことができるとともに、計量室Rmの小容量化にも寄与できる。
(8) 好適な態様により、計量容器部2に、計量室Rmにおける第一バルブ4uが当接しない上面部Rmuから上方に起立し、上端口16uを気液分離室Rsの上端に臨ませることにより計量室Rmと気液分離室Rsを連通させる給気筒部16を設ければ、計量室Rmの乳Mを流出口2eからスムースかつ迅速に排出させることができる。
(9) 好適な態様により、液面検出部3を、給気筒部16の内部に臨ませて付設すれば、無用な波立ちや泡立ち等の影響を回避した検出を行うことができる。また、気液分離室Rsの周面部2fに付設した液面検出部3を追加すれば、泡Mbの無い乳Mをより確実に計量室Rm内に貯留できるなど、より計量性能を高めることができる。
(10) 好適な態様により、液面検出部3に、乳Mの抵抗により乳Mの存在を検出する離間した一対の検出電極3p,3qを用いれば、比較的な簡易な構造により低コストに実施できるとともに、乳Mの存在を確実に検出することができる。
本発明の好適実施形態に係る乳量計の側面断面図、 同乳量計の流入口を含む平面断面図、 同乳量計をティートカップ自動離脱装置の背面に取付けた状態を示す外観側面図、 同乳量計における制御系の全体構成図、 同乳量計の使用説明図、 同乳量計の動作説明用のフローチャート、 同乳量計の動作説明用の模式図、 本発明の変更実施形態に係る乳量計の側面断面図、
次に、本発明に係る好適実施形態を挙げ、図面に基づき詳細に説明する。
まず、本実施形態に係る乳量計1の構成について、図1〜図5を参照して具体的に説明する。
図1は、乳量計1における乳量計本体1mを示す。2は計量容器部であり、透明又は半透明のプラスチック或いはガラス等の素材より全体を円筒状に形成するとともに、周面部2fにおける縦方向中間部の所定位置には括れ部2sを形成する。これにより、括れ部2sよりも上側が気液分離室Rsになり、下側が計量室Rm(例えば、150〔ミリリットル〕程度)になるとともに、括れ部2sの内周面は気液分離室Rsと計量室Rm間を連通する中間口2mになる。なお、気液分離室Rsにおける周面部2fには、必要により追加的な一又は二以上の括れ部2sを形成しても良い。これにより、周面部2fにおける内周面の実質面積を拡大できるため、乳Mの流速を下げ、泡Mbの発生をより低減することができる。
また、計量室Rmは、上面部Rmuを周面部2f側が下になる傾斜面に形成するとともに、下面部Rmdを周面部2f側が上になる傾斜面に形成する。これにより、計量室Rmの内部は上下がテーパ面に囲まれる形状となるため、計量室Rmに乳Mが貯留される際に計量容器部2(乳量計本体1m)が傾斜した状態であっても空気Aの層が発生することがないとともに、計量室Rmから乳Mが排出される際に計量容器部2(乳量計本体1m)が傾斜した状態であっても乳Mが残留することがなくなる。したがって、この傾斜面の傾斜角度は、実際の使用環境に対応して任意に選定することができる。通常、乳量計1(乳量計本体1m)の使用環境における傾斜角度は、大きくても15〔゜〕程度となるため、傾斜面の水平面に対する角度は、30〔゜〕程度に選定すれば、実用上は十分となる。なお、計量容器部2は、複数の分割体を組合わせた構造に構成すれば、括れ部2sを設けた場合でも、計量容器部2における製造の容易化を図れるとともに、メンテナンス(洗浄,交換等)を容易かつ確実に行うことができる。
一方、気液分離室Rsにおける周面部2fの上端付近には流入口2iを設ける。この流入口2iは、図2に示すように、周面部2fの外面から接線方向に突出させる。これにより、流入口2iから気液分離室Rsの内部に流入した乳Mは、気液分離室Rsにおける周面部2fの内壁面に沿って螺旋状に流れるため、乳Mが気液分離室Rsの内壁面を流れ落ちる際には、流速が小さくなり、乳量測定の誤差要因となる泡Mbの発生や液面Muの波立ちを大きく低減できるとともに、結果的に乳量計1の小型コンパクト化にも寄与できる。また、21は計量容器部2(気液分離室Rs)の上面部2uから下方に所定長さにわたって垂下形成したカバー部であり、図2に示すように、後述するパイプシャフト11の上端口11u及び給気筒部16の上端口16uの周りを覆うことにより乳Mが上端口11u及び16uに侵入するのを防止する。
他方、計量室Rmの下部、即ち、下面部Rmdの中央には流出口2eを設ける。この場合、流出口2eの径は、流入口2iから流入する乳Mの単位時間当たりの流量を考慮し、計量室Rm内の乳Mが所定時間Te以内に排出される径を選定する。また、この流出口2eから下方には、当該流出口2eと同径となる乳受室15を設けるとともに、この乳受室15の下端にミルクチューブを接続可能な乳Mの排出口22を設ける。このような乳受室15を設けることにより、計量室Rm内の乳Mを速やかに排出することができる。したがって、計量時間が短くなり効率的な計量を行うことができるとともに、計量室Rmの小容量化にも寄与できる。
さらに、計量容器部2の内部には弁機構部4を配設する。この場合、弁機構部4は、流出口2e及び中間口2mに挿通し、上端口11uを気液分離室Rsの上端に臨ませることにより当該気液分離室Rs内の空気Aを抜くパイプシャフト11と、このパイプシャフト11の上端を支持し、かつ当該パイプシャフト11を昇降させる弁駆動部12と、計量室Rm内に位置するパイプシャフト11の外周面11f上側に設けた第一バルブ4u及び外周面11f下側に設けた第二バルブ4dとを備える。第一バルブ4u及び第二バルブ4dは、いずれもゴム等の弾性素材により形成する。23は第一バルブ4uと第二バルブ4dをパイプシャフト11の外周面11fに固定するための固定部材である。これにより、第一バルブ4uは計量室Rmと気液分離室Rs間の中間口2mを開閉可能となり、第二バルブ4dは計量室Rmの下部に設けた流出口2eを開閉可能となる。このような構成の弁機構部4を設ければ、パイプシャフト11をバルブ駆動用シャフトと空気抜き用パイプの双方に兼用できるとともに、さらに、第一バルブ4uと第二バルブ4dの双方に対するバルブ駆動用シャフトにも兼用できるため、構成の簡略化,低コスト化及び小型化に寄与できる利点がある。
この場合、弁駆動部12は、パイプシャフト11の上端を支持部材13を介して支持し、かつ気液分離室Rsを閉塞、即ち、計量容器部2の上面部2uに設けた円形の開口部2uhを閉塞して気液分離室Rsの上面部Rsuを形成するダイヤフラム部14と、気液分離室Rsに対して反対側でダイヤフラム部14に臨ませた切換室部Rcを備える。この切換室部Rcは、後述する制御系5(図4)の制御により真空圧又は大気圧に切換えられる。なお、24は切換室部Rcから突出する接続口を示す。また、ダイヤフラム部14は、上下に離間した第一ダイヤフラム14uと第二ダイヤフラム14dにより構成し、安定した昇降変位を実現させているとともに、支持部材13は、パイプシャフト11の上端口11uを閉塞しない形態で形成することにより、第二ダイヤフラム14dの中央下面に結合する。このような構成の弁駆動部12を設ければ、搾乳機64(図5)に使用される真空圧(真空ライン)を利用できるため、構成の簡略化による低コスト化及び小型化に寄与できる利点がある。
また、計量容器部2には、計量室Rmにおける第一バルブ4uが当接しない上面部Rmuから上方に起立し、上端口16uを気液分離室Rsの上端に臨ませることにより計量室Rmと気液分離室Rsを連通させる給気筒部16を設ける。このような給気筒部16を設けることにより、計量室Rmの乳Mを流出口2eからスムースかつ迅速に排出させることができる。さらに、計量容器部2には、給気筒部16の内部に臨ませる液面検出部3を付設する。この場合、液面検出部3には、乳Mの抵抗により乳Mの存在を検出する上下に離間した一対の検出電極3p,3qを用いる。検出電極3p,3qは、乳Mが計量室Rmに貯留される際に、乳Mの液面Mu、特に乳Mの泡Mbを除く液面Muが計量室Rmの上方となる位置を選定、望ましくは、図1に示すように、気液分離室Rsの下面部から所定高さまで貯留される位置を検出できるように選定する。このように、液面検出部3(検出電極3p,3q)を給気筒部16の内部に臨ませれば、無用な波立ちや泡立ち等の影響を回避した検出を行うことができる。また、液面検出部3に、一対の検出電極3p,3qを用いれば、比較的な簡易な構造により低コストに実施できるとともに、乳Mの存在を確実に検出できる利点がある。
他方、図4は、乳量計本体1mに接続する制御系5を示す。この制御系5は、液面検出部3である検出電極3p,3qが液面Muを検出したなら弁機構部4を制御、即ち、第一バルブ4uを閉じ、かつ第二バルブ4dを開くとともに、所定の復帰条件に従って第一バルブ4uを開き、かつ第二バルブ4dを閉じる機能を備える。この制御系5は、各種制御処理及び演算処理等を行うコンピューティング機能を有するシステムコントローラ31を備える。したがって、システムコントローラ31に内蔵するシステムメモリには乳量測定に係わる一連のシーケンス制御を実行するための制御プログラム31pを格納するとともに、後述する設定時間Tsや判断値Sxを含む各種設定データ31dが設定される。
そして、システムコントローラ31の入力ポートには検出処理部32を接続するとともに、システムコントローラ31の制御出力ポートには電磁三方弁33を接続する。また、検出処理部32の入力部には、所定の接続ケーブル34を介して検出電極3p,3qを接続する。この検出処理部32は、検出電極3pと3q間に所定の電圧を付与し、抵抗値変化を検出することにより、貯留される乳Mの液面Muを検出する機能を有する。したがって、検出処理部32からは液面検出信号Sdが出力し、システムコントローラ31に付与される。この場合、システムコントローラ31は、液面検出信号Sdの大きさを判別することにより泡Mbの検出をキャンセルする検出キャンセル機能Fcを備える。システムコントローラ31には、検出電極3pと3q間に乳Mの液体部分が存在するときの第一抵抗値と、検出電極3pと3q間に乳Mの泡Mb部分が存在するときの第二抵抗値を判別するための判断値Sxが設定されており、検出キャンセル機能Fcは、判断値Sxよりも大きい抵抗値の場合には乳Mの泡Mbと判断して検出を無効にする。このような検出キャンセル機能Fcを設けることにより、泡Mbによる誤差要因を排除し、より正確で安定した乳量測定を行うことができる。
また、切換室部Rcから突出する接続口24は、真空チューブ35を介して電磁三方弁33のコモンポート33oに接続し、さらに、電磁三方弁33の一方の分岐ポート33aは真空チューブ(真空ポンプ)41に接続するとともに、電磁三方弁33の他方の分岐ポート33bは大気に開放する。これにより、電磁三方弁33を切換制御することにより、上述した切換室部Rcを真空状態又は大気状態に切換えることができる。
一方、第一バルブ4uを閉じ、かつ第二バルブ4dを開いた後、第一バルブ4uを開き、かつ第二バルブ4dを閉じるための所定の復帰条件には、予め設定した設定時間Tsが経過すること,又は流出口2eからの乳Mの排出終了を検出すること,を用いることができる。本実施形態では、予め設定した設定時間Tsが経過することを復帰条件として設定した。この場合、設定時間Tsは、前述した所定時間Teよりも長くなるように設定する。このように、所定の復帰条件として、予め設定した設定時間Tsが経過することにより、第一バルブ4uを開き、かつ第二バルブ4dを閉じる制御を採用すれば、部品点数が少なくなり制御の容易化を図れるため、低コストに実施できる。他方、所定の復帰条件として、流出口2eからの乳Mの排出終了を検出することにより、第一バルブ4uを開き、かつ第二バルブ4dを閉じる制御を行うこともできる。この場合、例えば、排出口22に前述した検出電極3p,3qからなる液面検出部3と同様の検出部を付設すればよい。このように、所定の復帰条件として、流出口2eからの乳Mの排出終了を検出することにより、第一バルブ4uを開き、かつ第二バルブ4dを閉じる制御を用いれば、速やかに復帰できるため、計量時間が短くなり効率的な計量を行うことができるとともに、計量室Rmの小容量化にも寄与できる。
次に、本実施形態に係る乳量計1の使用方法及び動作(機能)について、図1〜図7を参照して説明する。
乳量計1における乳量計本体1mは、図3に示すように、ティートカップ自動離脱装置51の背面に取付けることができる。この場合、ティートカップ自動離脱装置51は、前述した制御系5におけるコントローラ31,検出処理部32及び電磁三方弁33を内蔵する。なお、ティートカップ自動離脱装置51は、外部ケーシングを有する装置本体52と、この装置本体52の上面から上方に突出したフック53と、装置本体52の下面から突出したワイヤガイドパイプ54を有し、このワイヤガイドパイプ54の下端から離脱ワイヤ55(図5)が繰り出される。この離脱ワイヤ55の先端は、四つのティートカップ61c…を有するミルククロー61に接続する。したがって、装置本体52の内部には離脱ワイヤ55を巻取る巻上機構を備えている。
他方、図5は、乳量計1を使用する搾乳システムWの一例を示す。この搾乳システムWは、レール62に沿って移動する搬送機63を備えており、この搬送機63に搾乳機64を搭載する。また、搬送機63に有するアームステー65にはフック53を引掛けることによりティートカップ自動離脱装置51を吊下げる。図5は、乳牛Cに対して搾乳機64により搾乳している状態を示し、乳牛Cには四つのティートカップ61c…が装着されている。搾乳システムWでは、搾乳時に、ティートカップ61c…により搾乳された生乳(乳M)がミルククロー61からミルクチューブ66を介して乳量計本体1mの流入口2iに供給される。そして、乳量計本体1mを通過した乳Mは排出口22からミルクチューブ67を介してミルクパイプ68に送られる。したがって、このミルクチューブ66と67が乳量計1を接続する送乳ラインLmとなる。なお、70は真空パイプ、41は真空パイプ70側とティートカップ自動離脱装置51を接続する真空チューブ(図4)、72はティートカップ自動離脱装置51とティートカップユニット61を接続する真空チューブをそれぞれ示す。また、前述したように、検出電極3p,3qは接続ケーブル34(図4)を介してティートカップ自動離脱装置51(検出処理部32)側に接続するとともに、切換室部Rc(接続口24)は、真空チューブ35(図4)を介してティートカップ自動離脱装置51(電磁三方弁33の分岐ポート33a)側に接続する。
次に、搾乳時における乳量計1の動作について、図7を参照しつつ図6に示すフローチャートに従って説明する。
搾乳時(測定時)には、送乳ラインLmにおけるミルクチューブ67に搾乳された乳Mが間欠的に送られるため、乳Mは流入口2iから計量容器部2の内部に流入する(ステップS1)。なお、流入初期では第一バルブ4u及び第二バルブ4dは下降位置にあり、中間口2mは開き、かつ流出口2eは閉じている。そして、流入した乳Mは、図7(a)に実線矢印で示すように、気液分離室Rsにおける周面部2fの内壁面に沿って螺旋状に流れる。これにより、良好な気液分離(遠心分離)が行われるとともに、気液分離室Rsの内壁面を乳Mが流れ落ちる際に、流速が小さくなり、乳量測定の誤差要因となる泡Mbの発生や液面Muの波立ちが大きく低減される。この際、分離された空気Aは点線矢印で示すように、パイプシャフト11の内部を通って流出口2eの下方に抜けるとともに、空気Aの分離された乳Mは、中間口2mを通って計量室Rmに貯留される(ステップS2)。図7(a)はこの状態を示している。
乳Mの流入が進むに従って貯留される乳Mの液面Muは上昇する。そして、検出電極3p,3qの位置まで上昇し、検出電極3pと3q間に乳Mが満たされれば、検出電極3pと3q間がON状態となる。ところで、液面Muの上には、通常、少なからず泡Mbが存在する。このため、図7(b)に示すように、液面Muが検出電極3pと3q間に位置し、検出電極3qは乳Mの中に浸かるも、検出電極3pは液面Muよりも上に位置して泡Mbに浸かる状態も存在する。この場合、検出電極3pと3q間の抵抗値を示す液面検出信号Sdはシステムコントローラ31に設定されている判断値Sxよりも大きくなるため、検出電極3pと3q間はON状態とは見做されず、検出は無効となり検出がキャンセルされる。
これに対して、さらに液面Muが上昇し、図7(c)に示すように、検出電極3pが乳Mに浸かる位置まで液面Muが上昇すれば、検出電極3pと3qの双方が乳Mに浸かり、液面検出信号Sd(検出電極3pと3q間の抵抗値)が判断値Sxよりも小さくなるため、検出電極3pと3q間は正式にON状態と見做し、システムコントローラ31はバルブ切換信号Scを電磁三方弁33に付与する。これにより、電磁三方弁33が切換えられ、切換室部Rcに真空圧(負圧)が付与される(ステップS3,S4)。この結果、ダイヤフラム部14は上方へ変位し、図7(c)に示すように、第一バルブ4u及び第二バルブ4dも上昇位置へ変位する。そして、中間口2mは閉じ、かつ流出口2eは開くため、計量室Rm内の乳Mは流出口2eを通って乳受室15に全て排出される(ステップS5)。この際、計量室Rm内の乳Mが所定時間Te以内に排出されるように流出口2eの径が選定され、かつ流出口2eから下方に当該流出口2eと同径となる乳受室15が設けられるため、計量室Rm内の乳Mは速やかに排出される。また、排出時には、図7(c)に点線矢印で示すように、気液分離室Rs内の空気Aは、給気筒部16を通って計量室Rm内に供給される。
一方、バルブ切換信号Scが出力した後、予め設定した設定時間Tsが経過すれば、システムコントローラ31は、バルブ復帰信号Srを電磁三方弁33に付与する。これにより、電磁三方弁33が切換えられ、切換室部Rcに付与する真空圧が解除されるため、切換室部Rcは大気圧に復帰する(ステップS6,S7)。この結果、ダイヤフラム部14は下方へ変位し、図7(d)に示すように、第一バルブ4u及び第二バルブ4dも下降位置に復帰する。そして、中間口2mは開き、かつ流出口2eは閉じるため、気液分離室Rs内の乳Mは、中間口2mを通って計量室Rm内に流入する(ステップS8)。この後、搾乳が終了するまで、以上の動作(処理)が繰り返される(ステップS9,S1…)。なお、システムコントローラ31では、計量室Rmにより計量した回数をカウントすることにより全乳量、更には流量(速度)等を演算処理により求める。
次に、本発明の変更実施形態に係る乳量計1sの構成及び作用(機能)について、図8を参照して説明する。
図8に示す乳量計1sは、気液分離室Rsの周面部2fに第二の液面検出部3sを追加したものである。この液面検出部3sも構成は前述した液面検出部3と同じであり、乳Mの抵抗により乳Mの存在を検出する上下に離間した一対の検出電極3ps,3qsにより構成する。したがって、異なる点は、液面検出部3の上方であって所定高さだけ離間させるという取付位置(取付場所)のみである。
変更実施形態に係る乳量計1sの場合には、図1に示した乳量計1とは異なる動作を行わせることができる。まず、乳量計1sへ乳Mが流入する流入初期は、前述した乳量計1の場合、第一バルブ4u及び第二バルブ4dを下降位置に変位させたが、乳量計1sの場合には、第一バルブ4u及び第二バルブ4dを上昇位置に変位させておく。これにより、乳Mを計量室Rmに流入させる前に、気液分離室Rsにおける第二の液面検出部3sの位置(Mus)まで貯留させることにより、泡Mの無い乳Mのみを計量室Rmへ供給できるようにした。即ち、この場合、第二の液面検出部3sが乳Mを検出したなら、第一バルブ4u及び第二バルブ4dを下降位置に変位させる。これにより、乳Mが計量室Rmに流入するとともに、流入時には、下側に配した液面検出部3により計量室Rmに乳Mが満たされたことを検出できるため、液面検出部3により乳Mを検出したなら、第一バルブ4u及び第二バルブ4dを上昇位置に変位させ、計量室Rm内の乳Mを流出口2eから排出させる。この後、上側に配した液面検出部3sが乳Mを検出するまで、この状態を維持し、液面検出部3sが乳Mを検出したなら第一バルブ4u及び第二バルブ4dを下降位置に変位させる動作を繰り返す。この際、液面検出部3と3s間の間隔を適度に設定すれば、前述した設定時間Tsの経過による制御は不要となる。
このような変更実施形態に係る乳量計1sを用いれば、泡Mbの無い乳Mを確実に計量室Rm内に貯留できるなど、より計量性能を高めることができる。なお、図8の変更実施形態において、液面検出部3s(検出電極3ps,3qs)のみを用いて前述した液面検出部3(検出電極3p,3q)のみを用いる場合と同様の制御を行ってもよい。したがって、この場合には、図8における液面検出部3(検出電極3p,3q)は不要となる。また、必要により、図8の乳量計1sにおいて、液面検出部3又は3sのいずれかを泡Mbの量等に応じて選択使用し、前述した液面検出部3(検出電極3p,3q)のみを用いる場合と同様の制御を行ってもよい。さらに、必要により、液面検出部3,3sの位置(高さ)調節手段を設けることも可能である。その他、図8において、図1と同一部分には同一符号を付してその構成を明確にするとともに、その詳細な説明は省略する。
よって、このような好適実施形態及び変更実施形態に係る乳量計1,1sによれば、上面部Rmuを周面部2f側が下になる傾斜面に形成し、かつ計量室Rmの下面部Rmdを周面部2f側が上になる傾斜面に形成した計量容器部2と、計量室Rmと気液分離室Rs間の中間口2mを開閉可能な第一バルブ4uと計量室Rmの下部に設けた流出口2eを開閉可能な第二バルブ4dを有する弁機構部4と、液面検出部3,3sが液面Muを検出することにより弁機構部4を制御する制御系5を設けたため、実際の使用環境(設置環境)において、乳量計1,1sが傾斜する場合であっても傾斜により発生する測定誤差を排除することができる。この結果、精度の高い乳量測定を行うことができ、例示の形態(図1)では、計量精度を概ね±5〔%〕程度以内にすることができる。また、実際の使用環境(設置環境)における乳量計1,1sの傾斜による測定誤差が発生しないため、ステー65にフック53を介して吊下げることにより搾乳中に大きく揺れることも多いティートカップ自動離脱装置51などにも付設可能になるなど、使用環境(設置環境)の範囲(用途)を飛躍的に拡大することができ、汎用性及び利便性を高めることができる。また、ミルクチューブ67…等の配管の引き回しを少なくできるとともに、可搬式(移動式)として使用することもできる。
以上、好適実施形態(変更実施形態)について詳細に説明したが、本発明は、このような実施形態に限定されるものではなく、細部の構成,形状,素材,数量,手法等において、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、任意に変更,追加,削除することができる。
例えば、計量室Rmの上面部Rmuにおける周面部2f側が下になる傾斜面及び計量室Rmの下面部Rmdにおける周面部2f側が上になる傾斜面は、テーパ状に形成した場合を示したが曲面であってもよい。したがって、正面断面が偏平な楕円形になるように形成してもよく、傾斜面の形態は例示に限定されるものではない。また、弁機構部4は、パイプシャフト11をバルブ駆動用シャフトと空気抜き用パイプの双方に兼用する場合を示したが、バルブ駆動用シャフトを棒材により形成し、別途、空気抜き用パイプを他の位置に設けてもよい。さらに、弁駆動部12は、ダイヤフラム部14と真空圧又は大気圧に切換えられる切換室部Rcにより構成する場合を例示したが、ダイヤフラム部14を電磁ソレノイド又はエアシリンダ等のアクチュエータにより直接変位させてもよい。一方、液面検出部3,3sとして一対の検出電極3p,3q,3ps,3qsを用いた場合を例示したが、液面Muの位置を検出できるものであれば、フロート等を用いた機械式,光センサ等を用いた光学式,静電変化を検出する静電式,電磁変化を検出する電磁式など、他の各種原理に基づく液面検出部を利用可能である。また、制御系5は、制御ボックス等により別途構成することにより、乳量計本体1mなどに付設してもよい。
本発明に係る乳量計1,1sは、例示した搾乳システムWのみならず、各種形式の搾乳システムをはじめ、搾乳以外の用途や各種動物の乳量測定等に係わる各種設置対象部に設置して利用することができる。
1:乳量計,1s:乳量計,2:計量容器部,2i:流入口,2e:流出口,2m:中間口,2f:周面部,2s:括れ部,3:液面検出部,3s:液面検出部,3p:検出電極,3q:検出電極,3ps:検出電極,3qs:検出電極,4:弁機構部,4u:第一バルブ,4d:第二バルブ,5:制御系,11:パイプシャフト,11u:パイプシャフトの上端口,11f:パイプシャフトの外周面,12:弁駆動部,13:支持部材,14:ダイヤフラム部,15:乳受室,16:給気筒部,16u:給気筒部の上端口,Lm:送乳ライン,M:乳,Mu:液面,Mb:泡,Rs:気液分離室,Rm:計量室,Rmu:計量室の上面部,Rmd:計量室の下面部,Rc:切換室部,Rsu:気液分離室の上面部,A:空気,Sd:液面検出信号,Fc:検出キャンセル機能

Claims (8)

  1. 送乳ラインの中途に接続し、流入口から流入する乳を一時的に貯留可能な計量容器部と、この計量容器部の内部に貯留される乳の液面を検出する液面検出部と、前記計量容器部の流出口を開閉可能な弁機構部と、前記液面検出部が前記液面を検出したなら前記弁機構部を開閉制御する制御系を備える乳量計において、円筒状の周面部を有し、かつ縦方向中間部の少なくとも一個所に括れ部を形成することにより最下部の括れ部よりも上側を気液分離室とし、かつ下側を計量室とするとともに、さらに、前記気液分離室の周面部の上端付近に前記流入口を設け、かつ前記気液分離室の上面部に下方へ所定長さにわたって垂下形成したカバー部を設けるとともに、前記計量室の上面部を周面部側が下になる傾斜面に形成し、かつ当該計量室の下面部を周面部側が上になる傾斜面に形成した計量容器部と、前記計量室と前記気液分離室間の中間口を開閉可能な第一バルブと前記計量室の下部に設けた流出口を開閉可能な第二バルブを有する弁機構部と、前記液面検出部が前記液面を検出することにより前記弁機構部を制御する制御系を備えることを特徴とする乳量計。
  2. 前記弁機構部は、前記流出口及び前記中間口に挿通し、上端口を前記気液分離室の上端に臨ませることにより当該気液分離室内の空気を抜くパイプシャフトと、このパイプシャフトの上端を支持し、かつ当該パイプシャフトを昇降させる弁駆動部と、前記計量室内に位置する前記パイプシャフトの外周面上側に設けた前記第一バルブ及び外周面下側に設けた前記第二バルブとを備えることを特徴とする請求項1記載の乳量計。
  3. 前記弁駆動部は、前記パイプシャフトの上端を支持部材を介して支持し、かつ前記気液分離室を閉塞して当該気液分離室の上面部を形成するダイヤフラム部と、前記制御系の制御により真空圧又は大気圧に切換えられ、かつ前記気液分離室に対して反対側でダイヤフラム部に臨ませた切換室部とを備えることを特徴とする請求項2記載の乳量計。
  4. 前記計量容器部は、前記気液分離室に流入する乳が当該気液分離室の内壁面に沿って螺旋状に流れるように前記流入口を設けることを特徴とする請求項1記載の乳量計。
  5. 前記計量室内の乳が所定時間以内に排出されるように前記流出口の径を選定するとともに、この流出口から下方に当該流出口と同径となる乳受室を形成してなることを特徴とする請求項1記載の乳量計。
  6. 前記計量容器部は、前記計量室における前記第一バルブが当接しない上面部から上方に起立し、上端口を前記気液分離室の上端に臨ませることにより前記計量室と前記気液分離室を連通させる給気筒部を有することを特徴とする請求項1,4又は5記載の乳量計。
  7. 前記液面検出部は、前記給気筒部の内部に臨ませて、及び/又は前記気液分離室の周面部に付設することを特徴とする請求項1又は6記載の乳量計。
  8. 前記液面検出部は、乳の抵抗により乳の存在を検出する離間した一対の検出電極を用いることを特徴とする請求項1記載の乳量計。
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