JP5542640B2 - 封止治具およびこれを用いた有底筒状体の製造方法ならびにセラミックフィルタ - Google Patents
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,他端が中空部となる位置で切断することにより、底部および筒状部を有する部材(以降、有底筒状体という。)となる成形体を得た後に焼成する、もしくは得られた長尺の成形体を焼成した後に、一端が中実部,他端が中空部となる位置で切断することにより、有底筒状体を得ることができる。したがって、本実施形態の封止治具1を用いれば、押出成形機20や金型9等を改造したり新たに形成したりすることなく、既存の金型の出口側に備えることで、有底筒状体を得ることができるため、掛かる費用を抑えることができる。また、本実施形態の封止治具1を用いることにより、有底筒状体となる成形体を連続して得ることができ、成形効率を高めることができるので量産に適している。
形体の外周表面とにおいて、筒の内径が縮まる方向に坏土が塑性変形するのに良好な摩擦力を生じさせることができる。
たは非接触式の表面粗さ計を用いて測定する。
ルミナセラミックスからなる有底筒状体に、一般的に知られている液体を分離するための分離膜を被着形成してなるものである。このような構成の本実施形態のセラミックフィルタは、機械的強度や耐食性に優れたセラミックスからなることにより、長期間にわたって液体の分離を良好に行なうことができる。
τ=PD/4L×10−6{L:ダイ長さ(mm)}(MPa)…(1)
γ=32Q/πD3×103{D:ダイ穴直径(mm)}(s−1)…(2)
m,厚み20mmの円板とし、さらに所定の加工を施して、中央にφ12mmの貫通孔27と、その周囲に幅50mm,深さ5mmの接触部22をスライドさせるための可動溝28と、金型9への取り付け、また接触部22等の固定のため、複数のネジ孔26とを設けた基台21を得た。
m,胴体の部分が直径14mm,長さ15mmであり、先端に接触部22と締結可能なM8のネジ加工を5mmの長さ施した。
めして固定し、ストッパー23の側面に設けた貫通孔内に可動バー25を通し、接触部22とネジ止めした。その後、組み立てた封止治具1を図1に示すように、押出成形機20の金型9の出口側にネジ止めして固定した。
、Ca,Si,Mgの酸化物からなる焼結助剤を1〜5質量%,バインダとしてPVAを3〜10質量%,水を100質量%,分散剤を0.5質量%となるようにそれぞれ秤量し、これらをニーダーに投入して混練し、粘土状の坏土を得た。なお、市販の細管式レオメータを用いて、坏土のせん断応力τとせん断速度γとを以下の(1),(2)式で求め、τとγを乗算してその粘度を求めたところ、この坏土の粘土は12,000Pa・sであった。
τ=PD/4L×10−6{L:ダイ長さ(mm)}(MPa)…(1)
γ=32Q/πD3×103{D:ダイ穴直径(mm)}(s−1)…(2)
以降の成形手順については、図1の押出成形機20を構成する部材の符号を用いて説明する。まず、準備した坏土を押出成形機20の投入口2より投入した。投入された坏土は、上段バレル部3内に並列に2本設置された上段スクリュー4同士の間に坏土を巻き込むように互いに逆回転させることによって、羽根4b同士の間隙および羽根4bと上段バレル部3の内壁との間隙を通ってせん断力を与えられながら押し進められ、真空室6へと押し出された。
の中空成形体が押し出された。なお、押出速度は1m/minであり、封止治具1の接触部22は、金型9を通過した中空成形体の外周表面には接触しない状態としてあり、中空成形体が、金型9の出口から1mの長さ押し出されたところで、本実施形態の封止治具1の可動バー25を動かして、中空成形体の外周表面に接触部22を15秒間接触させて、中実部を形成した。
表面について確認を行なったところ、亀裂等は生じていなかった。その後、乾燥体を焼成炉に入れて大気雰囲気中で1500〜1700℃の最高温度で焼成することにより、有底筒状体を10本得た。得られた有底筒状体については、いずれも底部31および筒状部32に亀裂や破損は見られなかった。
20:押出成形機
21:基台
22:接触部
23:ストッパー
24:固定板
25:可動バー
26:ネジ孔
27:貫通孔
28:可動溝
29:空間
30:有底筒状体
31:底部
32:筒状部
Claims (3)
- 坏土を押し出して金型と中子との間を通過させることにより中空成形体が得られる押出成形機の前記金型の出口側に備えられてなり、前記中空成形体の外周表面へ離接可能な接触部を有していることを特徴とする封止治具。
- 原料と溶媒とを攪拌混合して坏土を得る工程と、
該坏土を押し出して金型と中子との間を通過させることにより得られる中空成形体の外周表面に、前記金型の出口側に備えた請求項1に記載の封止治具の接触部を離接させて中空部と中実部とを有する成形体を得る工程と、
該成形体を一端が前記中実部で他端が前記中空部となる位置で切断して有底筒状体となる成形体を得る工程と、
該有底筒状体となる成形体を焼成して有底筒状体を得る工程とを含むことを特徴とする有底筒状体の製造方法。 - セラミック粉末からなる原料を用いて請求項2に記載の有底筒状体の製造方法により製造された多孔質の有底筒状体に分離膜を備えたことを特徴とするセラミックフィルタ。
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JP2010271578A JP5542640B2 (ja) | 2010-12-06 | 2010-12-06 | 封止治具およびこれを用いた有底筒状体の製造方法ならびにセラミックフィルタ |
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