JP5542382B2 - スクリュー圧縮機 - Google Patents

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Description

本発明は、スクリュー圧縮機のロータの形状に関する。
スクリュー圧縮機の性能を低下させる要因の代表的なものは内部漏洩である。内部漏洩とは、圧縮が進んで圧力が上昇した作動室から、圧縮開始前や圧縮が進んでいない比較的低圧の作動室に圧縮された気体が逆流する現象をいう。内部漏洩は、エネルギを要して圧縮したガスが低圧状態に戻ってしまうことから、内部漏洩はエネルギ損失となり、好ましくない。
内部漏洩は、作動室が完全に閉じた空間とはなっておらず、他の作動室とつながる隙間が存在するために発生する。この隙間を内部漏洩流路と呼び、存在する位置と形状から幾つかに分類している。大きくは3種に分類され、雌雄ロータ間の隙間、ロータとケーシングとの間の隙間及びブローホールである。雌雄ロータ間の隙間は、噛み合ったシール線を横断する隙間とアキシャル連通路の2つに細分できる。
性能向上のため、これら内部漏洩流路の断面積を縮小する努力はされているものの、次のような制約から断面積を縮小することは簡単ではない。1つめは、回転するロータと動かないケーシングとが接触しないように、ロータとケーシングとの間には、隙間が必要なことである。2つめは、製造上避けられない加工誤差,熱変形及びガス圧変形等を許容するために、雄ロータと雌ロータとの間、雄ロータ及び雌ロータとケーシングの間には、隙間が必要なことである。また、ブローホールについては、運搬容積とのトレードオフにより、ブローホールの面積をゼロにすることが必ずしも最高効率とは限らない。
これまでの歯形の改良は、主にブローホールの面積の縮小やシール線長さを短くして面積を縮小することを主眼に進められてきた。その代表的なものは、特公昭63−043597号公報に開示されている。
アキシャル連通路は、従来の歯形ではあまり重要視されていなかった内部漏洩流路である。図9に示すように、アキシャル連通路22は、ロータの回転によって吐出側端面に周期的に現れる雌雄ロータの後進面どうしにはさまれた細い三日月形状の穴である。吐出側端面から見て、このアキシャル連通路22の奥方向すなわち吸入端方向は吸入過程の低い圧力の作動室に連通している。一方で、図9に示すように吐出側端面の下半面には、吐出ポート6が形成されており、この輪郭の内側は吐出圧力すなわち高い圧力の空間に面している。したがって、アキシャル連通路22が吐出ポート6の輪郭内にあるときは、そこを通って、吐出圧力の空間から吸入圧力の作動室に向かって内部漏洩を発生する。なお、アキシャル連通路22が吐出ポート6の輪郭の外にあるときでも、ボア部端面の隙間を通って漏れるため、漏れが皆無とはならないため、面積が小さいことは常に望ましい。
ブローホールとアキシャル連通路の2つの内部漏洩流路は、幾何学的な理由により同時に小さくできない。したがって、従来の歯形においては、その使用条件などから一方のみに着目して面積縮小を図るか、あるいは両者を勘案して妥協した形状にするなどしていた。
特開昭48−025206号公報,実開昭52−142217号公報及び特開平9−032766号公報には、ロータを連続した形状とせずに、軸方向の途中でリードを断続的に変えた構造が開示されている。しかし、これらの文献では、軸直角断面で定義される歯形は同一のものを用いており、歯形の特徴に関する差異は示されていない。
特公昭63−043597号公報 特開昭48−25206号公報 実開昭52−142217号公報 特開平9−032766号公報
上記したように、従来の歯形によるスクリュー圧縮機においては、ブローホールとアキシャル連通路という2つの内部漏洩流路の両方を同時に小さくすることは幾何学的に不可能であった。そのため、内部漏洩量の低減には限界があり、性能向上の妨げとなっていた。
本発明の目的は上記課題に鑑みて成されたものであり、ブローホールを通過する気体の漏洩と、アキシャル連通路を通過する気体の漏洩の両方を同時に低減することが可能なスクリュー圧縮機を提供することにある。
本発明は、上記課題を解決するために、吸入側端面から吸入された気体を圧縮して吐出側端面から吐出するスクリュー圧縮機において、複数の歯から成る雄ロータと、複数の歯から成り、前記雄ロータと噛み合う雌ロータと、前記雄ロータと前記雌ロータとが収納されたケーシングと、前記雄ロータと前記雌ロータと前記ケーシングの外周部とで囲まれて形成された複数個の作動室と、前記複数個の作動室の内、隣り合う作動室とで形成された複数個のブローホールと、前記雄ロータの歯と前記雌ロータの歯とが噛み合って形成された複数個のアキシャル連通路とを備え、前記雄ロータ及び前記雌ロータは、何れかの位置での断面の形状が異なり、前記断面の形状は、断続的に前記歯の歯形が切り替わる形状であり、前記何れかの位置から吸入側端面までの形状は、前記吸入側端面で形成された前記ブローホールの面積がその他のブローホールの面積よりも小さくなる形状であり、前記何れかの位置から吐出側端面までの形状は、前記吐出側端面に形成された前記アキシャル連通路の面積が他の前記アキシャル連通路の面積よりも小さい形状である。
さらに、前記雄ロータの断面の形状は、前記雄ロータの歯形曲線上にあって最外周となる歯先点をTm、前記歯形曲線上で前記歯先点Tmから前記雄ロータの回転方向である前進面と逆方向側である後進面上にある点をM、前記雄ロータの回転中心をOm、前記雌ロータの回転中心をOf、前記Omから前記Ofまでの線分を前記雄ロータと前記雌ロータの歯数比で内分した点をピッチ点P、前記ピッチ点Pを通り前記雄ロータの回転中心に中心を一致させた円を雄ピッチ円、前記ピッチ点Pを通り前記雌ロータの回転中心に中心を一致させた円を雌ピッチ円と定義し、前記Mから前記歯形曲線に直交する直線を引き、前記直線と前記雄ピッチ円との交点のうち、前記Mに近い方の点をCとし、前記Cと前記Omと前記Pとが成す角度∠COmPをθmとし、前記Mが前記Tmを起点に、前記後進面の方向へ移動する場合に前記θmがとる極大値をθmaとした場合、前記何れかの位置から前記吸入側端面までの形状は、前記θmaが他の形状より大きく、前記何れかの位置から前記吐出側端面までの形状は、前記θmaが他の形状より小さくする。
さらに、前記雄ロータの軸方向の長さと前記雌ロータの軸方向の長さは等しく、前記何れかの位置は、前記吸入側端面から前記吐出側端面の全長において、前記吐出側端面に近い位置に設けられるとともに、前記雄ロータの何れかの位置は、前記雌ロータの何れかの位置よりも前記吐出側端面に近い位置に設けられる。
さらに、前記雄ロータ及び前記雄ロータの各々の歯の歯形において、前記歯形の外径寸法は、前記吸入側端面から前記吐出側端面まで同一とし、前記雄ロータ及び前記雌ロータの前記前進面の歯形曲線は、前記吸入側端面から前記吐出側端面まで同一とし、前記雄ロータ及び雌ロータの前記後進面の歯形曲線は、前記吸入側端面から前記何れかの位置までの前記歯形曲線と、前記吐出側端面前記何れかの位置までの前記歯形曲線とは異なる。
本発明によれば、ブローホールを通過する気体の漏洩と、アキシャル連通路を通過する気体の漏洩の両方を同時に低減することが可能となる。
実施例1のスクリュー圧縮機を示す図である。 歯形Aと歯形Bの比較を示す図である。 ブローホールが小さい歯形Bを示す図である。 アキシャル連通路が小さい歯形Aを示す図である。 一般的な油冷式スクリュー圧縮機の模式的断面図である。 従来のスクリュー圧縮機における雄ロータの側面である。 従来のスクリュー圧縮機における吐出側端面から見た断面図である。 図6の部分拡大図でブローホールの形状を示す。 図7の部分拡大図でアキシャル連通路とその時間変化を示す。
実施例を説明する前に、スクリュー圧縮機一般の内部漏洩流路について説明する。
図5は、一般的な油冷式スクリュー圧縮機の模式的断面図である。ケーシング3内部に複数の歯から成る雄ロータ1と、複数の歯から成り、雄ロータ1と噛み合う雌ロータ(図5の断面では表示されない)を収納し、両者を噛み合わせた状態で回転自在に軸支する。雄ロータ1の一端は動力入力軸8としてケーシング3の外部に引き出しておく。両ロータを収納したケーシング3内のボア部には吸入ポート5と吐出ポート6が開口しケーシング3を貫通して外部に連なる流路を形成する。
図6は、このスクリュー圧縮機の中にある雄ロータ1を噛み合った側面から見た拡大図である。雄ロータ1の手前側に位置する雌ロータ2は図示しないが、両ロータの理論上の接触線であるシール線7は雄ロータ1の表面に描かれる。このシール線7は、屈曲しながら連続する1本の線である。このシール線7上において、雄ロータ1と雌ロータ2とは、接触するか、あるいは0.1mm以下の小さな隙間が分布する。ロータ表面に刻まれた螺旋状の歯溝は、シール線7やロータ外周により区切られて複数個の作動室11〜19を形成する。すなわち、作動室は、雄ロータ1と雌ロータ2とケーシング3の外周部とで囲まれて形成される。雄ロータ1が正回転すると、ねじれの作用により、作動室11〜19は、吸入側端面23から吐出側端面24に向かって軸方向右に移動しながら内容積を拡大そして縮小する。
内容積拡大中の作動室11〜14は、ケーシング3に開口した吸入ポート5に連通し、外部から圧縮されていない気体が作動室に吸い込まれる。最大容積の作動室15から吐出開始の作動室18の直前までは、内部漏洩流路となるわずかな隙間を除けば閉ざされた空間となり、内容積の縮小に伴って圧縮されて内圧が上昇する。作動室18からケーシング3の右下に開口した吐出ポート6に連通を開始する。作動室19は、連通した吐出ポート6から圧縮された気体を吐出中であり、容積ゼロに至り作動室が消滅するまで吐出が継続する。
図7は、雄ロータ1及び雌ロータ2がケーシング3の中で噛み合った姿を吐出側端面24から見た図である。図7において、雄ボア部円筒面9と雌ボア部円筒面10との交線をカスプ線4と呼び尖った形状をしている。図6は、カスプ線4を含む断面で示したもので、上下2本のカスプ線4はシール線7をはさむように上下に位置している。吐出側端面24には、ケーシング3内部のボア部端面にアキシャル方向の吐出ポート6を形成している。その輪郭形状は、図7に示すように独特な形をしている。
図5や図6に示したように、一般的なスクリュー圧縮機のロータは、吸入側端面23から吐出側端面24まで全範囲で同一の歯形である。一方の端面から軸方向に移動するにつれて、その移動量に比例して歯形が回転してロータの表面を形成し「ねじ状」になっている。なお、熱変形補償やガス圧変位補償を目的に、ロータ歯面の加工時に工具の切り込み量を変えるなどして、歯形を数十μmだけ微調整し吸入側と吐出側で変えることもある。この微調整は運転時に所定の歯形にすることを目的としており、全範囲で同一の歯形になるよう設計されている。したがって、シール線7の形状も軸方向位置で変化することもなく、歯形が変化するとはみなされない。
図8を用いて、ブローホール21の形状を説明する。図8は、図6の一部であるシール線7の先鋭部付近を拡大したものである。ブローホール21は、カスプ線4に沿って隣接する作動室、例えば作動室17と作動室18をつなぐ漏洩流路でおおよそ三角形状をしている。すなわち、ブローホール21は、複数個の作動室の内、隣り合う作動室で複数個形成される。ブローホール21の頂点Sは接触開始点と呼び、軸直角断面上にある雄ロータ1及び雌ロータ2の歯形が回転により接触を開始した瞬間の接触点と定義される。ブローホール21の底辺はカスプ線4によって形成され、その右側の端25は、雄ロータ1の歯先線32とカスプ線4が交差した位置である。なお、雄ロータ1の歯先線32とカスプ線4は隙間ゼロであれば、幾何学的な交差となるが、実際には先に述べた理由により微小な隙間があるため最接近を交差とみなす。ブローホール21の底辺の左側の端26も同様に、雌ロータ2の歯先線(図示せず)とカスプ線4の交差した位置となる。
ブローホール21の面積は、接触開始点Sが上方にあるほど、その概略形状である三角形の高さが高くなり、同時に底辺の長さも長くなるため、大きくなる。したがって、ブローホール21による内部漏洩を低減するには、カスプ線4を下限として接触開始点Sを下方に設定した方が良い。
図8及び図9を用いてアキシャル連通路22の形状と特徴について説明する。図9は図7の吐出ポート6付近を拡大した図である。図9に示すように、雄ロータ1と雌ロータ2の後進面どうしの噛み合いで三日月形状のアキシャル連通路22が形成される。すなわち、雄ロータ1の歯と雌ロータ2の歯とが噛み合って形成される。このアキシャル連通路22は、常に存在するのではなく、ロータの回転に伴って吐出側端面24に周期的に現れる。その様子は、雄ロータ1及び雌ロータ2の噛み合い接触の開始すなわち接触開始点Sで誕生し、その後、図9中に重ね書きするように図中で下から上に向かって移動しながら、面積を拡大する。
図8に示すように、アキシャル連通路22を横方向から見ると、シール線7が吐出側端面24によって切り取られたことによるシールの欠落部として描かれる。アキシャル連通路22の右側は圧縮完了後の圧縮された気体がある吐出室20であり、左側は吸入過程にある作動室13である。したがって、アキシャル連通路22は吐出室20から吸入中の作動室13への内部漏洩流路になる。スクリュー圧縮機の性能向上のためには、この流路の縮小が不可欠であるが、周期的に面積変化する流路であることから、時間的に重み付けした面積の縮小が要求される。
再び、図9を用いて、アキシャル連通路の面積変化について説明する。先に述べたように、アキシャル連通路22は接触開始点Sで誕生し、そこから面積を拡大しながら上方に移動するので、接触開始点Sが上方にあり雄ロータ1及び雌ロータ2の接触開始が遅れれば、それだけアキシャル連通路22が現れるタイミングが遅くなり、面積拡大も遅れ、結果として内部漏洩が低減できる。図9に示した上限に達した時点が最終で、これより上に移動すれば吐出ポート6の輪郭からはずれていくため、ここから先では内部漏洩の問題は無視できるようになる。
アキシャル連通路22と吐出ポート6の輪郭との関係を説明する。アキシャル連通路22の手前側にあたる吐出側端面24には吐出ポート6が形成されており、さらにその手前側が吐出室20となっている。内部漏洩流路であるアキシャル連通路22を塞ぐ目的で、吐出ポート6の輪郭の上側中央部を下方向に高さHだけ延ばしている。アキシャル連通路22を塞ぐだけであれば高さHは大きい方が好ましいが、作動室18からの吐き出しを円滑にするためには開口面積の拡大が望ましく、高さHは小さい方がよい。この相反する2つの要求を同時に満たすことは難しいため、両者を勘案した中間形状を採用することが多い。
以上で述べたように、ブローホール21の面積は、接触開始点Sが下方にある方が小さい。そして、逆にアキシャル連通路22は、接触開始点Sが上方にある方が小さくなる。従って、性能向上のために、これら2つの内部漏洩流路を小さくしたい要求があるが、同時に小さくする歯形は幾何学的に存在しない。
実施例1を、図1,図2を用いて説明する。図1は、雄ロータ1を噛み合った側から見た断面図である。図2は、ブローホールが小さい歯形Bとアキシャル連通路が小さい歯形Aを重ね描きした図である。なお、先に述べた一般的なスクリュー圧縮機と共通する構造や作用については、以下の説明では重複を避け省略する。また、図2には、スクリューの1つの歯形を示すが、点Pならびに点Tmを通る水平線を境に上側を前進面、下側を後進面という。雄ロータ1の歯形は凸、雌ロータ2の歯形は凹で定義されており、回転方向に対して前側を前進面、後側を後進面と定義したことによる。したがって、面が回転方向や逆方向を向くという意味ではないので、雌ロータ2の前進面は回転に対して後を向いている。後進面の形状は、本発明の本質にかかわるブローホールの面積やアキシャル連通路の断面積を左右するが、前進面はそれらに直接関係しない。
雄ロータ1において、境界(何れかの位置)31から吸入側は、歯形Bと表記したブローホールが小さい歯形を、吐出側は歯形Aと表記したアキシャル連通路の小さい歯形とする。これら両歯形とも外径や歯底径、リードならびに前進面の形状は同一である。歯の加工方法については、歯形Aと歯形Bを別々に加工した後に締結して一体化したものであっても、あるいは一体の素材から加工具を交替して歯形を変えたものであってもよい。境界31の面を境に後進面の歯形Aの断面の形状と歯形Bの断面の形状は異なるので段差になっているが、前進面の形状は同一なので滑らかに連続した表面となっている。
雌ロータ2も同様に、歯形Aと歯形Bを組み合わせた形状である。しかし、境界31の位置は、雄ロータ1の境界31よりもわずかに吸入側とする。このときの境界断面の位置の違いは、吐出側端面24におけるロータとボア部端面との間の隙間と同等程度とする。言い換えると、境界31は、吸入側端面23から吐出側端面24の全長において、吐出側端面24に近い位置に設けられるとともに、雄ロータ1の境界31は、雌ロータ2の境界31の位置よりも吐出側端面24に近い位置に設けられる。また、雄ロータ1の軸方向の長さと雌ロータ2の軸方向の長さは、等しく形成される。
図2を用いて、歯形Aと歯形Bの違いを説明する。図2は、雄ロータ1の歯形と雌ロータ2の歯形をおよそ1歯分だけを拡大して示した図である。図中の矢印の向きに、雄ロータ1は時計回り、雌ロータ2は反時計回りする。図2では、雄ロータ1の歯先点Tmが雌ロータ2の歯底点Tfとわずかな隙間をはさんで向き合っており、これは設計上は噛み合った状態を意味する。このときの両ロータの回転角度を基準角度、即ち回転角度0度と定める。
これらの歯先点Tmと歯底点Tfから回転方向にある歯の表面や歯形曲線を前進面、反回転方向を後進面と呼ぶ。雄ロータ1の回転中心と雌ロータ2の回転中心を結ぶ線分を雄ロータ1の歯数と雌ロータ2の歯数の比で内分した点をピッチ点Pと呼び、実体は無いものの設計上は重要な位置である。ピッチ点を通り雄ロータ1と雌ロータ2の各々のロータの回転中心に中心を有する円は、ピッチ円pm,pfと呼び、これも設計上重要である。また、雄ロータ1の歯形を雄歯形、雌ロータ2の歯形を雌歯形と称する。
歯形Aと歯形Bの形状について、前進面の形状は共通するが、後進面の形状は異なる。雄ロータ1は、歯形Aが歯形Bより膨らんでいる。これとは逆に、雌ロータ2は、歯形Bが歯形Aよりも膨らんでいる。いずれの歯形においても、雄ロータ1及び雌ロータ2の歯形上の各点は1対1で対になっており、噛み合いの原理「等速比で噛み合ったときの両歯面の共通法線はピッチ点を通る」を満足する。表現を変えると、「ある歯面上の点が噛み合いの原理を満たす位置に来たとき、相手歯面と接触あるいは微小な隙間を挟んで対峙する」と表現できる。スクリュー圧縮機用のロータは、この原理を満足する必要があることから、雄ロータ1及び雌ロータ2の何れか一方の歯形を決めると、他方の歯形形状が唯一に決まることになる。
図3を用いてブローホールの小さい歯形Bの特徴について説明する。
図3に示されているように、雄ロータ1の歯形上にある点Mを仮定し、これが歯先点Tmを出発点として後進面方向つまり図中下方に移動すると考える。移動点Mを通り歯形曲線に直交する直線Lと雄ロータ1のピッチ円pmとの交点を点Cとする。雄ロータ1を逆回転させれば、点Cはピッチ円上を動きピッチ点Pに重ねることができる。このときの雄ロータ1の回転角度をθmとする。移動点Mが出発点Tmにあるとき、θmの値は0度で、そこから逆回転方向に移動するに従い、大きくなっていく。そして、ある位置で極大値となる角度θmaとなった後にθmは再び0度に近づいていくことになる。ここで求めた極大値θmaが接触開始角度である。
雄ロータ1及び雌ロータ2の歯形は正回転により、互いに近づいてきて、接触開始角度になったとき一点Sbで接触し、この点Sbが歯形Aの接触開始点である。図3に、このときの歯形の位置関係を示す。交点Cはピッチ点Pに重なり、極大値θmaとなったときの移動点Mが接触開始点Sbになる。この位置から更に回転が進むと接触点は2つに分離し、その間がアキシャル連通路22となる。
接触開始角度θmaの絶対値が大きいと、早めに雄ロータ1と雌ロータ2とが接触することになり、接触開始点Sbが下方すなわちカスプ線4に近いことと同じ意味である。したがって、ブローホールが小さい歯形Bは、歯形Aに比較して接触開始点Sbが下方にあり、接触開始角度θmaの絶対値が大きいことになる。
図4を用いてアキシャル連通路22の小さい歯形Aの特徴を説明する。図4は、接触開始状態にある雄ロータ1及び雌ロータ2の歯形Aを示している。先に説明した接触開始角度θmaの絶対値が歯形Bよりも小さいため、接触開始が遅く、接触開始点Saは上方に位置する。回転が進むことにより、接触点が2つに分かれて、その間がアキシャル連通路22となるので、この歯形ではアキシャル連通路22の出現が遅くなる。また、同じ回転角度におけるアキシャル連通路22の面積は、常に歯形Bよりも小さいので、時間平均した面積は歯形Bよりも小さくなる。
歯形Aも歯形Bも各々の特徴を実現するための後進面は別な形状になるが、前進面については制約が無い。ここで、前進面は同一の形状を採用する。その理由は、ロータを組み立てる際に回転方向の位相を調整する必要があるが、前進面を同一形状にしておけば、面が連続するように調整すればよく、比較的容易に精度を出すことができるためである。
吐出ポート6の輪郭のうち一部も従来例より変更する。図9に示した吐出ポート6のうちアキシャル連通路22をふさぐ目的で形成した上中央部からの張り出し高さHを小さくする。なぜなら、接触開始点Sが上方にあるため、不必要な部分をふさぐ必要がないためである。
すなわち、雄ロータ1及び雌ロータ2の断面の形状は、断続的に歯の歯形が切り替わる形状であり、境界31から吸入側端面23までの形状は、吸入側端面23で形成されたブローホールの面積がその他のブローホールの面積よりも小さくなる形状であり、境界31から吐出側端面24までの形状は、吐出側端面24に形成されたアキシャル連通路の面積が他のアキシャル連通路の面積よりも小さい形状である。
以上のスクリュー圧縮機は、以下のように作用する。
図1において、作動室11〜19は、雄ロータ1と噛み合った雌ロータ2の回転により、ねじれた歯の作用で、吸入側端面23から吐出側端面24に向かって移動する。ロータの全長に及ぶ作動室15は、最大容積である。作動室15より左側にある作動室11〜14は、吸入ポート5と連通し、圧縮されていない気体を作動室に吸い込む。作動室15〜18は、外周をボア部内面8、端面24をボア部端面でふさがれて閉じた室であるまま容積が縮小し、内部の気体を圧縮する。ある程度容積が縮小した作動室19は、吐出側端面24の開口部である吐出ポート6を経て吐出室20と連通し、圧縮された気体を吐出する。
作動室15から作動室18までは、内圧が順に高くなっているため、ブローホールを通って、作動室18から17、17から16、16から15への内部漏洩がある。しかし、これらの区間には、歯形Bが採用され、接触開始点Sbは下方にあり、カスプ線4に近く、ブローホール面積は小さい。したがって、ブローホールを通る漏れによる性能低下は非常に小さく抑えられる。また、これらの区間では、アキシャル連通路は現れず、歯形Bのデメリットは顕在化しない。
作動室18は、吐出ポート6と連通し吐出を開始する作動室である。この作動室18の内圧は十分に高く、吐き出しが進んでいる作動室19や吐出室20の内圧とほぼ同等にある。したがって、接触開始点Saは上方にあり、作動室18と作動室19をつなぐブローホールは大きいが、差圧がほとんど無く、漏洩量は無視できる程度であるため、性能への悪影響はない。一方で、接触開始点Saは上方かつ左(吸入側寄り)にあるため、図1に示した角度においてもアキシャル連通路は吐出側端面24に開口していない。回転が進んで接触開始点Saは、吐出側端面24に至り、アキシャル連通路が開いても、それから面積拡大する時間も経過しないうちに吐出ポート6からはずれるため、漏洩量は少なく抑えられる。
ロータ上の歯形の境界31におけるシール線7の変形について説明する。図6に示したように、従来のスクリュー圧縮機においては、ロータ表面に描かれるシール線7は同じ形状のままで、ロータの回転に伴い吸入側端面23から吐出側端面24に向かって平行移動する。実施例1においては、歯形Bの領域にあるシール線7の先鋭部が境界31にさしかかると、歯形Aの先鋭部が現れるまで境界面31をシール線7の一部として振る舞うことになる。このとき、作動室17の吐出側端は境界31にある歯形Aと歯形Bのずれで現れる端面(図2参照)でふさがれることになる。
吐出過程の後半にある作動室19からの吐き出し動作では、吐出ポート6の開口面積が重要である。図9に示した従来例では寸法Hが大きく、開口面積が不十分であった。実施例1においては寸法Hが小さく、抵抗の少ない円滑な吐き出し動作が可能であり、この効果も性能向上に寄与する。
実施例1においては、歯形Aと歯形Bが切り替わる境界を境界31に定め、断続的に歯形を交替した。境界31に幅を持たせて歯形が切り替わる遷移領域とし、歯形Aと歯形Bが連続的に変化する形状でも、同様の効果が期待できる。例えば、境界31に該当する部分を他の部分に対して、ロータの軸方向に1ピッチ分程度の幅を余分に持たせる。
1 雄ロータ
2 雌ロータ
3 ケーシング
4 カスプ線
5 吸入ポート
6 吐出ポート
7 シール線
9 雄ボア部円筒面
10 雌ボア部円筒面
11,12,13,14 内容積が拡大過程にあり、内圧が吸入圧力にほぼ等しい作動室
15 内容積が最大となり、吸入ポートとの連通が終了した作動室
16,17,18 内容積が縮小過程にあり、内圧が次第に上昇している作動室
19 吐出ポートと連通し内容積が縮小過程にある作動室
20 吐出室
21 ブローホール
22 アキシャル連通路
23 吸入側端面
24 吐出側端面
25 ブローホールの雄歯先頂点
26 ブローホールの雌歯先頂点
31 歯形が切り替わる境界
32 雄ロータ1の歯先線
C 直線Lとピッチ円pmの交点
M 雄歯形上の移動点
Om 雄ロータの回転中心
Of 雌ロータの回転中心
P ピッチ点
pm 雄ピッチ円
pf 雌ピッチ円
S 接触開始点
Sa 歯形Aの接触開始点
Sb 歯形Bの接触開始点
Tm 雄の歯先点
Tf 雌の歯底点

Claims (4)

  1. 吸入側端面から吸入された気体を圧縮して吐出側端面から吐出するスクリュー圧縮機において、
    複数の歯から成る雄ロータと、
    複数の歯から成り、前記雄ロータと噛み合う雌ロータと、
    前記雄ロータと前記雌ロータとが収納されたケーシングと、
    前記雄ロータと前記雌ロータと前記ケーシングの外周部とで囲まれて形成された複数個の作動室と、
    雄ボア部円筒面と雌ボア部円筒面との交線をカスプ線とし、
    前記複数個の作動室の内、隣り合う作動室とで形成され、雄ロータと雌ロータの接触開始点、雄ロータの歯先線とカスプ線の最接近点、および雌ロータの歯先線とカスプ線の最接近点を互いに結ぶことにより形成される複数個のブローホールと、
    前記雄ロータの歯と前記雌ロータの歯とが噛み合って形成され、雄ロータの後進面、雌ロータの後進面および吐出側端面とで囲まれる複数個のアキシャル連通路とを備え、
    前記雄ロータ及び前記雌ロータは、ロータ軸に直交する境界において、ロータ軸方向に歯形が断続的に切り替わる形状であり、
    前記ロータ軸に直する境界から吸入側端面までの形状は、前記吸入側端面で形成された前記ブローホールの面積がその他のブローホールの面積よりも小さくなる形状であり、
    前記ロータ軸に直する境界から吐出側端面までの形状は、前記吐出側端面に形成された前記アキシャル連通路の面積が他の前記アキシャル連通路の面積よりも小さい形状であることを特徴とするスクリュー圧縮機。
  2. 請求項1に記載のスクリュー圧縮機において、
    前記雄ロータの断面の形状は、
    前記雄ロータの歯形曲線上にあって最外周となる歯先点をTm、
    前記歯形曲線上で前記歯先点Tmから前記雄ロータの回転方向である前進面と逆方向側である後進面上にある点をM、前記雄ロータの回転中心をOm、
    前記雌ロータの回転中心をOf、 前記Omから前記Ofまでの線分を前記雄ロータと前記雌ロータの歯数比で内分した点をピッチ点P、
    前記ピッチ点Pを通り前記雄ロータの回転中心に中心を一致させた円を雄ピッチ円、 前記ピッチ点Pを通り前記雌ロータの回転中心に中心を一致させた円を雌ピッチ円と定義し、
    前記Mから前記歯形曲線に直交する直線を引き、
    前記直線と前記雄ピッチ円との交点のうち、前記Mに近い方の点をCとし、
    前記Cと前記Omと前記Pとが成す角度∠COmPをθmとし、
    前記Mが前記Tmを起点に、前記後進面の方向へ移動する場合に前記θmがとる極大値をθmaとした場合、
    前記ロータ軸に直する境界から前記吸入側端面までの形状は、前記θmaが他の形状より大きく、
    前記ロータ軸に直する境界から前記吐出側端面までの形状は、前記θmaが他の形状より小さいことを特徴とするスクリュー圧縮機。
  3. 請求項2に記載のスクリュー圧縮機において、
    前記雄ロータの軸方向の長さと前記雌ロータの軸方向の長さは等しく、
    前記ロータ軸に直する境界は、前記吸入側端面から前記吐出側端面の全長において、前記吐出側端面に近い位置に設けられるとともに、
    前記雄ロータの前記ロータ軸に直する境界は、前記雌ロータの前記ロータ軸に直する境界よりも前記吐出側端面に近い位置に設けられたことを特徴とするスクリュー圧縮機。
  4. 請求項3に記載のスクリュー圧縮機において、
    前記雄ロータ及び前記雄ロータの各々の歯の歯形において、
    前記歯形の外径寸法は、前記吸入側端面から前記吐出側端面まで同一とし、
    前記雄ロータ及び前記雌ロータの前記前進面の歯形曲線は、前記吸入側端面から前記吐出側端面まで同一とし、
    前記雄ロータ及び雌ロータの前記後進面の歯形曲線は、前記吸入側端面から前記ロータ軸に直する境界までの前記歯形曲線と、前記吐出側端面から前記ロータ軸に直する境界までの前記歯形曲線とは異なることを特徴とするスクリュー圧縮機。
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