JP5541457B2 - ハードコートフィルム - Google Patents

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JP5541457B2 JP2010205851A JP2010205851A JP5541457B2 JP 5541457 B2 JP5541457 B2 JP 5541457B2 JP 2010205851 A JP2010205851 A JP 2010205851A JP 2010205851 A JP2010205851 A JP 2010205851A JP 5541457 B2 JP5541457 B2 JP 5541457B2
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Description

本発明は、ハードコートフィルムに関する。
従来から、ディスプレイ装置の表示パネルの表面を保護する保護部材として、ハードコートフィルムが用いられている。例えば、特許文献1には、所定の硬さおよび弾性率を示すハードコート層を有するハードコートフィルムが開示されている。このようなハードコートフィルムは、ハードコート層によって、ディスプレイ装置の表示パネルの表面に傷がつくことを抑制する。
特開2009−241458号公報
ところで近年、ハードコートフィルムは、保護対象物の平面部だけでなく、保護対象物の曲面部へも適用されている。このため、従来のハードコート性に加えて、成形性を高めたハードコートフィルムが求められている。なお、この成形性とは、シート状のハードコートフィルムの折り曲げ加工のしやすさをいう。そこで、成形性を重視してハードコート層を柔らかくすることが考えられるが、かかる場合ハードコートフィルムの表面硬度が低下してしまう。このため、ハードコート層および保護対象物に傷がつきやすくなる。逆に、表面硬度を重視してハードコート層を硬くすることが考えられるが、かかる場合ハードコートフィルムは、成形時の応力に耐えられない。このため、ハードコート層にクラックが入りやすくなる。
本発明の目的は、良好な表面硬度と成形性とを兼ね備えるハードコートフィルムを提供することである。
(1)
本発明の一局面に係るハードコートフィルムは、基材フィルムと、ハードコート層とを備える。ハードコート層は、基材フィルムの少なくとも片面に設けられる。また、ハードコート層は、硬化性化合物の硬化物を含む。硬化性化合物は、6官能以上の硬化性オリゴマーと、2官能のウレタンアクリレートオリゴマーとを主成分とする。
本願発明者の鋭意検討の結果、ハードコート層に、6官能以上の硬化性オリゴマーと、2官能のウレタンアクリレートオリゴマーとを主成分とする硬化性化合物の硬化物を含むハードコートフィルムは、良好な表面硬度と成形性とを兼ね備えることが明らかとなった。なお、「成形性」とは、シート状のハードコートフィルムの折り曲げ加工のしやすさをいう。
具体的に、「良好な表面硬度を有する」とは、ハードコート層の鉛筆硬度が2H以上であることを指す。「成形性」を有するとは、ハードコート層を外側にして、ハードコートフィルムを直径がφ1mmの円筒の外周に巻きつけたとき、ハードコート層にクラックが入らないことを指す。
(2)
上述(1)のハードコートフィルムでは、6官能以上の硬化性オリゴマーと2官能のウレタンアクリレートオリゴマーとの重量比(6官能以上の硬化性オリゴマー/2官能のウレタンアクリレートオリゴマー)は、40/60以上60/40以下であることが好ましい。
本願発明者の鋭意検討の結果、6官能以上の硬化性オリゴマーと2官能のウレタンアクリレートオリゴマーとの重量比(6官能以上の硬化性オリゴマー/2官能のウレタンアクリレートオリゴマー)を、40/60以上60/40以下としたハードコートフィルムは、良好な表面硬度と成形性とを兼ね備えることが明らかとなった。
(3)
上述(1)または(2)のハードコートフィルムでは、硬化性化合物に耐指紋性付与剤が混合されることが好ましい。耐指紋性付与剤は、硬化性化合物100重量部に対し、0.1重量部以上5重量部以下の割合で混合される。なお、ここにいう「耐指紋性付与剤」とは、脂肪酸、脂肪酸エステル、およびそれらの誘導体のうちの少なくとも1つである。
本願発明者の鋭意検討の結果、硬化性化合物100重量部に対し、0.1重量部以上5重量部以下の割合で耐指紋性付与剤が硬化性化合物に混合されたハードコートフィルムは、耐指紋性を有することが明らかとなった。具体的に、「耐指紋性」を有するとは、指紋などの皮脂がハードコートフィルムに付着したとき、付着した皮脂が目立ちにくく、かつ、付着した皮脂を容易に拭き取ることができることを指す。
(4)
上述(1)〜(3)のいずれかのハードコートフィルムでは、硬化性化合物にナノフィラーがさらに混合されることが好ましい。
本願発明者の鋭意検討の結果、硬化性化合物にナノフィラーがさらに混合されたハードコートフィルムは、成形性および透明性を維持しつつ、より良好な表面硬度を有することが明らかとなった。具体的に、「より良好な表面硬度を有する」とは、ハードコート層の鉛筆硬度が3H以上であることを指す。
(5)
上述(4)のハードコートフィルムでは、ナノフィラーは、硬化性化合物100重量部に対し、250重量部以上300重量部以下の割合で混合されることが好ましい。
本願発明者の鋭意検討の結果、硬化性化合物100重量部に対し、250重量部以上300重量部以下の割合でナノフィラーが硬化性化合物に混合されたハードコートフィルムは、成形性および透明性を維持しつつ、より良好な表面硬度を有することが明らかとなった。
(6)
上述(4)または(5)のハードコートフィルムでは、ナノフィラーの平均粒径は、40nm以上50nm以下であることが好ましい。
本願発明者の鋭意検討の結果、ナノフィラーの平均粒径を40nm以上50nm以下としたハードコートフィルムは、成形性および透明性を維持しつつ、より良好な表面硬度を有することが明らかとなった。
(7)
上述(4)〜(6)のいずれかのハードコートフィルムでは、ナノフィラーは、ナノシリカフィラーであることが好ましい。
本願発明者の鋭意検討の結果、ナノフィラーがナノシリカフィラーであるハードコートフィルムは、成形性および透明性を維持しつつ、より良好な表面硬度を有することが明らかとなった。
(8)
上述(1)〜(7)のいずれかのハードコートフィルムでは、2官能のウレタンアクリレートオリゴマーは、一般式(1)で表されるウレタンアクリレートオリゴマーであることが好ましい。
Figure 0005541457
(式中、Rは有機基を示す。)
本願発明者の鋭意検討の結果、2官能のウレタンアクリレートオリゴマーが、一般式(1)で表されるウレタンアクリレートオリゴマーであるハードコートフィルムは、良好な表面硬度と成形性とを兼ね備えることが明らかとなった。
(9)
上述(1)〜(8)のいずれかのハードコートフィルムでは、ハードコート層の膜厚は、2μm以上8μm以下であることが好ましい。
本願発明者の鋭意検討の結果、ハードコート層の膜厚が、2μm以上8μm以下であるハードコートフィルムは、良好な表面硬度と成形性とを兼ね備えることが明らかとなった。
(10)
本発明の一局面に係るディスプレイ装置は、表示パネルと、上述(1)〜(9)のいずれかのハードコートフィルムとを備える。ハードコートフィルムは、表示パネル上に貼付されることが好ましい。
このディスプレイ装置では、上記のハードコートフィルムが表示パネル上に貼付される。このため、成形性を有するハードコートフィルムが、ディスプレイ装置の表示パネルに密着して貼付される。また、ディスプレイ装置の表示パネルは、良好な表面硬度のハードコートフィルムによって、傷がつきにくくなる。
本発明に係るハードコートフィルムは、良好な表面硬度と成形性とを兼ね備える。
本発明の一実施形態に係るハードコートフィルムの断面図である。 本発明の一実施形態の変形例(A)に係るハードコートフィルムの断面図である。 本発明の一実施形態の変形例(B)に係るハードコートフィルムの断面図である。
図1に示されるように、本発明の一実施形態に係るハードコートフィルム100は、主に、基材フィルム200、およびハードコート層300から構成される。ハードコート層300は、基材フィルム200の片面に形成される。ハードコートフィルム100は、ディスプレイ装置の表示パネルを保護するために、表示パネル上に貼付される等して用いられる。以下、ハードコートフィルム100の各構成について、それぞれ詳しく説明する。
<基材フィルム>
基材フィルム200としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等のポリエステルフィルム、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、セロファン、ジアセチルセルロースフィルム、トリアセチルセルロースフィルム、アセチルセルロースブチレートフィルム、ポリ塩化ビニルフィルム、ポリ塩化ビニリデンフィルム、ポリビニルアルコールフィルム、エチレン−酢酸ビニル共重合体フィルム、ポリスチレンフィルム、ポリカーボネートフィルム、ポリメチルペンテンフィルム、ポリスルフォンフィルム、ポリエーテルエーテルケトンフィルム、ポリエーテルスルフォンフィルム、ポリエーテルイミドフィルム、フッ素樹脂フィルム、ポリアミドフィルム、アクリル樹脂フィルム、ポリウレタン樹脂フィルム、ノルボルネン系重合体フィルム、環状オレフィン系重合体フィルム、環状共役ジエン系重合体フィルム、ビニル脂環式炭化水素重合体フィルム等の一般的な透明樹脂フィルムが採用される。なお、これらの透明樹脂フィルムの中でもポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリカーボネートフィルム、ノルボルネン系重合体フィルム等が特に好ましい。
基材フィルム200の厚さは、特に限定されるものではないが、成形性およびロールトゥロールプロセスでの生産性という観点から、20μm以上400μm以下が好ましく、50μm以上250μm以下がより好ましい。なお、「成形性」とは、シート状のハードコートフィルム100の折り曲げ加工のしやすさをいう。
基材フィルム200のハードコート層300が接着される面には、プライマー処理、酸化法、または凹凸化法などによる表面処理が施される。この表面処理により、基材フィルム200には、ハードコート層300が良好に接着される。プライマー処理としては、例えば、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂などの塗布が挙げられる。酸化法としては、例えば、コロナ放電処理、クロム酸処理、火炎処理、熱風処理、オゾン・紫外線処理などが挙げられる。凹凸化法としては、例えば、サンドブラスト法、溶剤処理法などが挙げられる。
<ハードコート層>
ハードコート層300は、耐指紋性付与剤と、ナノフィラーとが混合された硬化性化合物の硬化物である。さらに、硬化性化合物には、目的に応じて光重合開始剤および有機溶剤などが混合される。耐指紋性付与剤などが混合された硬化性化合物の粘度や樹脂分濃度などは、状況、目的、塗布方法に応じて適宜選択される。
硬化性化合物には、本発明の趣旨を損なわない範囲で、光安定剤、紫外線吸収剤、触媒、着色剤、帯電防止剤、滑剤、レベリング剤、消泡剤、重合促進剤、酸化防止剤、難燃剤、赤外線吸収剤、界面活性剤、表面改質剤、抗菌剤、防カビ剤などが混合されてもよい。
ハードコート層300は、ロールーコーター、フローコーター、スプレーコーター、カーテンフローコーター、ディップコーター、スリットダイコーターなどの公知の方法を用いて、基材フィルム200上に硬化性化合物が塗布された後、硬化性化合物が硬化されることによって形成される。
ハードコート層300の膜厚は、表面硬度および成形性という観点から、1μm以上15μm以下が好ましく、2μm以上8μm以下がより好ましい。ハードコート層300の膜厚が1μm以上の場合、ハードコート層300は良好な硬度を示す。ハードコート層300の膜厚が15μm以下の場合、ハードコートフィルム100は成形時の応力に耐えることができ、ハードコート層300にクラックが入ることを抑制する。
(1)硬化性化合物
硬化性化合物は、紫外線硬化性化合物、可視光硬化性化合物、熱硬化性化合物、電子線硬化性化合物などが挙げられる。例えば、硬化性化合物が紫外線硬化性化合物である場合、硬化性化合物は、紫外線を照射されることにより硬化する。また、硬化性化合物は、硬化性オリゴマー単独のもの、または硬化性オリゴマーと硬化性モノマーとを組み合わせたものである。この硬化性オリゴマーは、例えば、ウレタンアクリレートオリゴマー、エポキシアクリレートオリゴマー、およびポリエステルアクリレートオリゴマー等が挙げられる。
(ウレタンアクリレートオリゴマー)
ウレタンアクリレートオリゴマーは、ポリオールとジイソシアネートとを反応させて得られるイソシアネート化合物と、水酸基を有するアクリレートモノマーとの反応生成物である。
ポリオールとしては、例えば、ポリエステルポリオール、ポリエーテルポリオール、ポリカーボネートジオール等が挙げられる。ポリエステルポリオールの製造方法としては、特に限定されず、公知の製造方法が適用される。例えば、ジオールとジカルボン酸、またはジオールとジカルボン酸クロライドとを重縮合反応させてポリエステルポリオールを製造してもよい。また、ジオールまたはジカルボン酸をエステル化して、エステル交換反応させることによりポリエステルポリオールを製造してもよい。ジカルボン酸としては、例えば、アジピン酸、コハク酸、グルタル酸、ピメリン酸、セバシン酸、アゼライン酸、マレイン酸、フタル酸(テレフタル酸、イソフタル酸)などが挙げられる。また、ジオールとしては、例えば、エチレングリコール、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、トリプロピレングリコール、テトラプロピレングリコール等が挙げられる。
ポリエーテルポリオールとしては、例えば、ポリエチレンオキシド、ポリプロピレンオキシド、エチレンオキシド−プロピレンオキシドランダム共重合体などが挙げられ、数平均分子量が600未満のものが好ましい。ポリエーテルポリオールの数平均分子量が600未満の場合、ハードコート層300には良好な表面硬度および耐摩耗性が付与される。数平均分子量の測定方法としては、当該分野で公知の測定方法、例えば、ゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)を用いる測定方法が挙げられる。
ポリカーボネートジオールとしては、例えば、1,4−ブタンジオール、1,6−へキサンジオール、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、1,2−プロピレングリコール、1,3−プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、2−エチル−1,3−ヘキサンジオール、1,5−ペンタンジオール、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、1,4−シクロヘキサンジオール、ポリオキシエチレングリコール等から合成されたものが挙げられる。これらのポリカーボネートジオールは、1種のみ用いられてもよいし、2種以上併用されてもよい。
ジイソシアネートとしては、直鎖式または環式の脂肪族ジイソシアネート、芳香族ジイソシアネート等が挙げられる。芳香族ジイソシアネートは、脂肪族ジイソシアネートよりも容易に、ハードコート層300に対して良好な表面硬度や耐擦傷性などを付与することができる。芳香族ジイソシアネートは、ハードコート層300の耐光性を維持し、光によるハードコート層300の黄変を生じにくくするするために、副成分として利用されるのが好ましい。直鎖式または環式の脂肪族ジイソシアネートの代表的なものとしては、例えば、ヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート、水添トリレンジイソシアネート、水添キシリレンジイソシアネート等が挙げられる。
水酸基を有するアクリレートモノマーとしては、例えば、トリメチロールプロパントリアクリレート、ペンタエリスリトールトリアクリレート、ジペンタエリスリトールトリアクリレート、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシプロピルアクリレート、2−ヒドロキシブチルアクリレート、3−ヒドロキシブチルアクリレート、ポリエチレングリコールモノアクリレート等が挙げられる。
(エポキシアクリレートオリゴマー)
エポキシアクリレートオリゴマーは、例えば、低分子量のビスフェノール型エポキシ樹脂またはノボラックエポキシ樹脂のオキシラン環とアクリル酸とのエステル化反応により得られる。
(ポリエステルアクリレートオリゴマー)
ポリエステルアクリレートオリゴマーは、例えば、両末端に水酸基を有するポリエステルオリゴマーの水酸基を、アクリル酸でエステル化することにより得られる。なお、両末端に水酸基を有するポリエステルオリゴマーは、多価カルボン酸と多価アルコールの縮合によって得られる。また、ポリエステルアクリレートオリゴマーは、多価カルボン酸にアルキレンオキシドを付加して得られるオリゴマーの末端の水酸基を、アクリル酸でエステル化することによっても得られる。
硬化性化合物は、ハードコート層300が良好な硬度を示すために、6官能以上の硬化性オリゴマーを含む。さらに、硬化性化合物は、ハードコートフィルム100に成形性を付与するために、2官能のウレタンアクリレートオリゴマーを含む。本発明において、「6官能」とは、重合反応する一分子中の官能基、例えば、アクリル基、メタクリル基、ビニル基などの基の数が6個という意味である。同様に、「2官能」とは、重合反応する一分子中の官能基の数が2個という意味である。
2官能のウレタンアクリレートオリゴマーは、一般式(1)で示されるウレタンアクリレートオリゴマーであることが好ましい。
Figure 0005541457
(式中、Rは有機基を示す。)
この一般式(1)で示される2官能のウレタンアクリレートオリゴマーは、ハードコート層300に良好な表面硬度および耐摩耗性を付与すると共に、ハードコート層300に高い柔軟性を付与する。
ハードコート層300に含まれる6官能以上の硬化性オリゴマーと2官能のウレタンアクリレートオリゴマーとの重量比(6官能以上の硬化性オリゴマー/2官能のウレタンアクリレートオリゴマー)は、40/60以上60/40以下が好ましく、45/55以上55/45以下がより好ましい。重量比(6官能以上の硬化性オリゴマー/2官能のウレタンアクリレートオリゴマー)を40/60以上とすることにより、ハードコート層300に、良好な硬度が付与される。また、重量比(6官能以上の硬化性オリゴマー/2官能のウレタンアクリレートオリゴマー)を60/40以下とすることにより、ハードコートフィルム100は、ハードコート層300の柔軟性が高まり、良好な成形性が得られる。
基材フィルム200とハードコート層300との密着性を向上させること、または硬化性化合物の粘度を調整することなどを目的として、硬化性のオリゴマーを主成分とした硬化性化合物に、硬化性モノマーを添加してもよい。
硬化性モノマーとしては、例えば、ペンタエリスリトールテトラアクリレート、ジトリメチロールプロパントリアクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレート、ペンタエリスリトールトリアクリレート、ジペンタエリスリトールトリアクリレート、エトキシ化トリメチロールプロパントリアクリレート、エトキシ化ペンタエリスリトールトリアクリレート、エトキシ化ペンタエリスリトールテトラアクリレート、ポリエチレングリコールジアクリレート、エトキシ化ビスフェノールAジアクリレート、エトキシ化水添ビスフェノールAジアクリレート、エトキシ化シクロヘキサンジメタノールジアクリレート、トリシクロデカンジメタノールジアクリレート等が挙げられる。これらの中でも、特に環状構造を有する2官能のアクリレートである、エトキシ化ビスフェノールAジアクリレート、エトキシ化水添ビスフェノールAジアクリレート、エトキシ化シクロヘキサンジメタノールジアクリレート、トリシクロデカンジメタノールジアクリレート等を用いることが望ましい。環状構造を有する2官能のアクリレートを用いることで、ハードコート層300の硬化収縮が抑えられる。このため、ハードコート層300は良好な耐熱性を有する。
(2)耐指紋性付与剤
耐指紋性付与剤は、脂肪酸、脂肪酸エステル、およびその誘導体のうちの少なくとも1つを含む。つまり、脂肪酸、脂肪酸エステル、およびその誘導体は、1種単独で用いられてもよいし、2種以上で用いられてもよい。耐指紋性付与剤の含有量は、硬化性化合物100重量部に対して、0.1重量部以上5重量部以下が好ましく、0.5重量部以上3重量部以下がより好ましい。
脂肪酸としては、例えば、プロピレングリコールモノステアリン酸、プロピレングリコールモノラウリン酸、ジエチレングリコールモノステアリン酸、ジエチレングリコールモノラウリン酸、グリセロールモノステアリン酸、ソルビタンセスキオレイン酸、ソルビタンモノオレイン酸、ソルビタンモノステアリン酸、ソルビタンモノパルミチン酸、ソルビタンモノラウリン酸などが挙げられる。
脂肪酸エステルとしては、例えば、プロピレングリコールモノステアリン酸エステル、プロピレングリコールモノラウリン酸エステル、ジエチレングリコールモノステアリン酸エステル、ジエチレングリコールモノラウリン酸エステル、グリセロールモノステアリン酸エステル、ソルビタンセスキオレイン酸エステル、ソルビタンモノオレイン酸エステル、ソルビタンモノステアリン酸エステル、ソルビタンモノパルミチン酸エステル、ソルビタンモノラウリン酸エステル等が挙げられる。
脂肪酸の誘導体または脂肪酸エステルの誘導体としては、例えば、ポリオキシアルキレン付加脂肪酸エステル等が挙げられる。ポリオキシアルキレン付加脂肪酸エステルとしては、例えば、イソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、モノステアリン酸ポリオキシエチレングリセリン、ポリオキシエチレン(4)ソルビタンモノステアリン酸エステル、ポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノステアリン酸エステル、ポリオキシエチレン(4)ソルビタントリステアリン酸エステル、ポリオキシエチレン(5)ソルビタンモノオレイン酸エステル、ポリオキシエチレン(20)ソルビタントリオレイン酸エステル、ポリオキシエチレン(4)ソルビタンモノラウリン酸エステル、ポリオキシエチレングリコール400モノオレイン酸エステル、ポリオキシエチレングリコール400モノモノステアリン酸エステル、ポリエチレングリコール400モノラウリン酸エステル等が挙げられる。
(3)ナノフィラー
ナノフィラーの材料としては、例えば、シリカ、アルミナ、水酸化アルミ、炭酸カルシウム、チタニア、酸化鉄、酸化セリウム、酸化亜鉛、ヒドロキシアパタイト、カーボン、金、および銀などが挙げられる。これらのナノフィラーは、1種のみ用いられてもよいし、2種以上併用されてもよい。また、ナノフィラーは、シリカからなるナノシリカフィラーが好ましい。ナノフィラーの平均粒径は、10nm以上100nm以下であることが好ましく、20nm以上80nm以下であることがより好ましく、40nm以上50nm以下であることが最も好ましい。ナノフィラーの含有量は、硬化性化合物100重量部に対して、50重量部以上500重量部以下であることが好ましく、100重量部以上400重量部以下であることがより好ましく、250重量部以上300重量部以下であることが最も好ましい。
(4)光重合開始剤
光重合開始剤は、公知のものを単独で若しくは組み合わせて使用することができる。光重合開始剤としては、例えば、ベンゾインまたはベンゾインアルキルエーテル類、芳香族ケトン類、アルファ−ジカルボニル類、ベンジルケタール類、アセトフェノン類、アントラキノン類、チオキサントン類、フォスヒンオキサイド類、アルファ−アシルオキシム類、アミン類などが挙げられる。ベンゾインまたはベンゾインアルキルエーテル類としては、ベンゾイン、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインイソプロピルエーテル等が挙げられる。芳香族ケトン類としては、ベンゾフェノン、ベンゾイル安息香酸などが挙げられる。アルファ−ジカルボニル類としては、ベンジル等が挙げられる。ベンジルケタール類としては、ベンジルジメチルケタール、ベンジルジエチルケタール等が挙げられる。アセトフェノン類としては、アセトフェノン、1−(4−ドデシルフェニル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1−オン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニル−1−プロパン−1−オン、1−(4−イソプロピルフェニル)−2−ヒドロキシ−2−メチル−プロパン−1−オン、2−メチル−1−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モルホリノプロパノン−1等が挙げられる。アントラキノン類としては、2−メチルアントラキノン、2−エチルアントラキノン、2−t−ブチルアントラキノン等が挙げられる。チオキサントン類としては、2,4−ジメチルチオキサントン、2−イソプロピルチオキサントン、2,4−ジイソプロピルチオキサントン等が挙げられる。フォスヒンオキサイド類としては、ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−フェニルフォスフィンオキサイド等が挙げられる。アルファ−アシルオキシム類としては、1−フェニル−1,2−プロパンジオン−2−(o−エトキシカルボニル)オキシム等が挙げられる。アミン類としては、p−ジメチルアミノ安息香酸エチル、p−ジメチルアミノ安息香酸イソアミル等が挙げられる。
(5)有機溶剤
有機溶剤としては、市販のもの、例えば、脂肪族炭化水素、芳香族炭化水素、アルコール、ケトン、エステル、セロソルブ系溶剤、グリコール系溶剤などを単独または混合して使用することができる。脂肪族炭化水素としては、ヘキサン、ヘプタン、シクロヘキサン等が挙げられる。芳香族炭化水素としては、トルエン、キシレン等が挙げられる。アルコールとしては、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール等が挙げられる。ケトンとしては、メチルエチルケトン、2−ペンタノン、イソホロン等が挙げられる。エステルとしては、酢酸エチル、酢酸ブチル、酢酸メトキシプロピル等が挙げられる。セロソルブ系溶剤としては、エチルセロソルブ等が挙げられる。グリコール系溶剤としては、メトキシプロパノール、エトキシプロパノール、メトキシブタノール等が挙げられる。
次に、本発明のハードコートフィルム100に係る実施例1〜21と、比較例1〜6とについて説明する。なお、これら実施例によって本発明は何ら限定されるものではない。
(実施例1)
6官能ウレタンアクリレートオリゴマー(荒川化学工業社製株式会社、商品名:ビームセット577、以下、「UA6」という。)を40重量部、上記の一般式(1)で示される構造を有する2官能ウレタンアクリレートオリゴマー(ダイセルサイテック株式会社製、商品名:EB2000、以下、「UA2」という。)を60重量部の割合で配合した硬化性化合物を作製した。有機溶剤としてメチルエチルケトンを用い、硬化性化合物の濃度が40重量%となるようにメチルエチルケトンで硬化性化合物を希釈した。
この希釈された硬化性化合物に、光重合開始剤として1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン(チバジャパン株式会社製、商品名:イルガキュア184)を、硬化性化合物100重量部に対し、1重量部の割合で混合して、ハードコート層300の材料を得た。
基材フィルム200として、厚さ75μmのポリエチレンテレフタレートフィルムを用いた。この基材フィルム200の片面に、バーコート法によって、ハードコート層300の材料を、ハードコート層300の膜厚が5μmとなるようにして塗布した。ハードコート層300の材料が塗布された基材フィルム200を、熱風乾燥機で90℃で1分間乾燥させた。乾燥したハードコート層300の材料および基材フィルム200に、紫外線照射装置を用いて積算光量が300mJ/cmになるようにして紫外線を照射した。紫外線が照射されたハードコート層300の材料が硬化物となって、ハードコートフィルム100を得た。
<鉛筆硬度>
JIS K 5600に準拠して、鉛筆引掻塗膜硬さ試験機(株式会社東洋精機製作所製)と、HBから3Hの硬さの鉛筆とを用い、750gの荷重にて、ハードコートフィルム100のハードコート層300側に係る鉛筆硬度の測定を行った。
<成形性>
直径がφ1mmからφ5mmの各円筒の外周に、ハードコート層300を外側にしてハードコートフィルム100を巻きつけ、ハードコート層300にクラックが入らない最小の直径を成形性の値とした。
<指紋の目立ちにくさ>
人差し指に皮脂成分としてのトリオレインを付着させた。次に、トリオレインが付着した人差し指を、ハードコートフィルム100のハードコート層300の表面に、500gの一定荷重で押し当てた。これにより、ハードコート層300にトリオレインを転写させた。トリオレインを転写させたハードコート層300を、顕微鏡を用いて倍率200倍で観察し、指紋の目立ちにくさを以下の基準により評価した。
A(指紋が非常に目立ちにくい状態):ハードコート層300に指紋状に付着したトリオレインがよく濡れ広がった状態。具体的に、面積当たりで70%以上のトリオレインが、直径100μm以下の液滴になっていない状態。
B(指紋が目立ちにくい状態):ハードコート層300に指紋状に付着したトリオレインが濡れ広がった状態。具体的に、面積当たりで50%以上のトリオレインが、直径100μm以下の液滴になっていない状態。
C(指紋が目立つ状態):ハードコート層300に指紋状に付着したトリオレインが濡れ広がっていない状態。具体的に、面積当たりで50%未満のトリオレインが、直径100μm以下の液滴になっていない状態。
<指紋の拭き取りやすさ>
上記と同様に、トリオレインをハードコート層300の表面に転写させた後、ハードコート層300の表面上において、直径30mmの保持具に取り付けられたワイパーを、500gの一定荷重、6000mm/minの一定速度にて、50往復させる試験を行った。次に、ハードコートフィルム100の表面を、暗室内で、3波長蛍光灯の直下10cmの距離で目視観察し、トリオレインの付着状態を確認した。また、ヘイズメーターを用いてJIS K 7105に準拠して、試験前と試験後のヘイズ値の増加(ΔH)を測定した。付着状態の目視観察の結果およびΔHを総合的に判断し、指紋の拭き取りやすさを以下の基準により評価した。
A:皮脂膜がほぼ完全に拭き取られており、ΔHが0.05%未満の状態。
B:皮脂膜がほぼ拭き取られており、ΔHが0.05以上0.2%未満の状態。
C:皮脂膜がほとんど拭き取られておらず、ΔHが0.2%以上の状態。
上記の各項目に係る測定および観察を行った結果、本実施例に係るハードコート層300の鉛筆硬度は2H、ハードコートフィルム100の成形性の値はφ1、ハードコート層300の指紋の目立ちにくさはC、ハードコート層300の指紋の拭き取りやすさはCであった(下記表1参照)。
(実施例2)
メチルエチルケトンで希釈された硬化性化合物に、耐指紋性付与剤としてイソステアリン酸ポリオキシエチレングリセル(日本エマルジョン株式会社製、商品名:GWIS−110)を、硬化性化合物100重量部に対し、2重量部の割合で混合し、ハードコート層300の膜厚を2μmとした以外は、実施例1と同様にしてハードコートフィルム100を得た。また、このハードコートフィルム100について、実施例1と同様にして各項目に係る測定および観察を行った。
その結果、本実施例に係るハードコート層300の鉛筆硬度は2H、ハードコートフィルム100の成形性の値はφ1、ハードコート層300の指紋の目立ちにくさはA、ハードコート層300の指紋の拭き取りやすさはAであった(下記表1参照)。
(実施例3)
ハードコート層300の膜厚を8μmとした以外は、実施例2と同様にしてハードコートフィルム100を得た。また、このハードコートフィルム100について、実施例1と同様にして各項目に係る測定および観察を行った。
その結果、本実施例に係るハードコート層300の鉛筆硬度は2H、ハードコートフィルム100の成形性の値はφ1、ハードコート層300の指紋の目立ちにくさはA、ハードコート層300の指紋の拭き取りやすさはAであった(下記表1参照)。
(実施例4)
メチルエチルケトンで希釈された硬化性化合物に、ナノフィラーとして平均粒径が40nm以上50nm以下のナノシリカフィラー(日産化学工業株式会社製、商品名:オルガノゾル)を、硬化性化合物100重量部に対し、300重量部の割合で混合した以外は、実施例2と同様にしてハードコートフィルム100を得た。また、このハードコートフィルム100について、実施例1と同様にして各項目に係る測定および観察を行った。
その結果、本実施例に係るハードコートフィルム100について、鉛筆硬度は3H、成形性の値はφ1、指紋の目立ちにくさはA、指紋の拭き取りやすさはAであった(下記表1参照)。
(実施例5)
UA6を50重量部、UA2を50重量部の比率で配合した以外は、実施例1と同様にしてハードコートフィルム100を得た。また、このハードコートフィルム100について、実施例1と同様にして各項目に係る測定および観察を行った。
その結果、本実施例に係るハードコートフィルム100について、鉛筆硬度は2H、成形性の値はφ1、指紋の目立ちにくさはC、指紋の拭き取りやすさはCであった(下記表1参照)。
(実施例6)
硬化性化合物にイソステアリン酸ポリオキシエチレングリセルを、硬化性化合物100重量部に対し、0.05重量部の割合で混合した以外は、実施例5と同様にしてハードコートフィルム100を得た。また、このハードコートフィルム100について、実施例1と同様にして各項目に係る測定および観察を行った。
その結果、本実施例に係るハードコートフィルム100について、鉛筆硬度は2H、成形性の値はφ1、指紋の目立ちにくさはC、指紋の拭き取りやすさはCであった(下記表1参照)。
(実施例7)
硬化性化合物にイソステアリン酸ポリオキシエチレングリセルを、硬化性化合物100重量部に対し、0.1重量部の割合で混合した以外は、実施例5と同様にしてハードコートフィルム100を得た。また、このハードコートフィルム100について、実施例1と同様にして各項目に係る測定および観察を行った。
その結果、本実施例に係るハードコートフィルム100について、鉛筆硬度は2H、成形性の値はφ1、指紋の目立ちにくさはA、指紋の拭き取りやすさはAであった(下記表1参照)。
(実施例8)
硬化性化合物にナノシリカフィラーを、硬化性化合物100重量部に対し、300重量部の割合で混合した以外は、実施例7と同様にしてハードコートフィルム100を得た。また、このハードコートフィルム100について、実施例1と同様にして各項目に係る測定および観察を行った。
その結果、本実施例に係るハードコートフィルム100について、鉛筆硬度は3H、成形性の値はφ1、指紋の目立ちにくさはA、指紋の拭き取りやすさはAであった(下記表1参照)。
(実施例9)
硬化性化合物にイソステアリン酸ポリオキシエチレングリセルを、硬化性化合物100重量部に対し、2重量部の割合で混合し、ハードコート層300の膜厚を2μmとした以外は、実施例5と同様にしてハードコートフィルム100を得た。また、このハードコートフィルム100について、実施例1と同様にして各項目に係る測定および観察を行った。
その結果、本実施例に係るハードコートフィルム100について、鉛筆硬度は2H、成形性の値はφ1、指紋の目立ちにくさはA、指紋の拭き取りやすさはAであった(下記表1参照)。
(実施例10)
ハードコート層300の膜厚を5μmとした以外は、実施例9と同様にしてハードコートフィルム100を得た。また、このハードコートフィルム100について、実施例1と同様にして各項目に係る測定および観察を行った。
その結果、本実施例に係るハードコートフィルム100について、鉛筆硬度は2H、成形性の値はφ1、指紋の目立ちにくさはA、指紋の拭き取りやすさはAであった(下記表1参照)。
(実施例11)
ハードコート層300の膜厚を8μmとした以外は、実施例9と同様にしてハードコートフィルム100を得た。また、このハードコートフィルム100について、実施例1と同様にして各項目に係る測定および観察を行った。
その結果、本実施例に係るハードコートフィルム100について、鉛筆硬度は2H、成形性の値はφ1、指紋の目立ちにくさはA、指紋の拭き取りやすさはAであった(下記表1参照)。
(実施例12)
硬化性化合物にナノシリカフィラーを、硬化性化合物100重量部に対し、200重量部の割合で混合した以外は、実施例10と同様にしてハードコートフィルム100を得た。また、このハードコートフィルム100について、実施例1と同様にして各項目に係る測定および観察を行った。
その結果、本実施例に係るハードコートフィルム100について、鉛筆硬度は2H、成形性の値はφ1、指紋の目立ちにくさはA、指紋の拭き取りやすさはAであった(下記表1参照)。
(実施例13)
硬化性化合物にナノシリカフィラーを、硬化性化合物100重量部に対し、250重量部の割合で混合した以外は、実施例10と同様にしてハードコートフィルム100を得た。また、このハードコートフィルム100について、実施例1と同様にして各項目に係る測定および観察を行った。
その結果、本実施例に係るハードコートフィルム100について、鉛筆硬度は3H、成形性の値はφ1、指紋の目立ちにくさはA、指紋の拭き取りやすさはAであった(下記表1参照)。
(実施例14)
硬化性化合物にナノシリカフィラーを、硬化性化合物100重量部に対し、300重量部の割合で混合した以外は、実施例10と同様にしてハードコートフィルム100を得た。また、このハードコートフィルム100について、実施例1と同様にして各項目に係る測定および観察を行った。
その結果、本実施例に係るハードコートフィルム100について、鉛筆硬度は3H、成形性の値はφ1、指紋の目立ちにくさはA、指紋の拭き取りやすさはAであった(下記表1参照)。
(実施例15)
硬化性化合物にイソステアリン酸ポリオキシエチレングリセルを、硬化性化合物100重量部に対し、5重量部の割合で混合した以外は、実施例5と同様にしてハードコートフィルム100を得た。また、このハードコートフィルム100について、実施例1と同様にして各項目に係る測定および観察を行った。
その結果、本実施例に係るハードコートフィルム100について、鉛筆硬度は2H、成形性の値はφ1、指紋の目立ちにくさはA、指紋の拭き取りやすさはAであった(下記表1参照)。
(実施例16)
硬化性化合物にナノシリカフィラーを、硬化性化合物100重量部に対し、300重量部の割合で混合した以外は、実施例15と同様にしてハードコートフィルム100を得た。また、このハードコートフィルム100について、実施例1と同様にして各項目に係る測定および観察を行った。
その結果、本実施例に係るハードコートフィルム100について、鉛筆硬度は3H、成形性の値はφ1、指紋の目立ちにくさはA、指紋の拭き取りやすさはAであった(下記表1参照)。
(実施例17)
硬化性化合物にイソステアリン酸ポリオキシエチレングリセルを、硬化性化合物100重量部に対し、6重量部の割合で混合した以外は、実施例5と同様にしてハードコートフィルム100を得た。また、このハードコートフィルム100について、実施例1と同様にして各項目に係る測定および観察を行った。
その結果、本実施例に係るハードコートフィルム100について、鉛筆硬度は2H、成形性の値はφ1、指紋の目立ちにくさはB、指紋の拭き取りやすさはBであった(下記表1参照)。
(実施例18)
UA6を60重量部、UA2を40重量部の比率で配合した以外は、実施例1と同様にしてハードコートフィルム100を得た。また、このハードコートフィルム100について、実施例1と同様にして各項目に係る測定および観察を行った。
その結果、本実施例に係るハードコートフィルム100について、鉛筆硬度は2H、成形性の値はφ1、指紋の目立ちにくさはC、指紋の拭き取りやすさはCであった(下記表1参照)。
(実施例19)
硬化性化合物にイソステアリン酸ポリオキシエチレングリセルを、硬化性化合物100重量部に対し、2重量部の割合で混合し、ハードコート層300の膜厚を2μmとした以外は、実施例18と同様にしてハードコートフィルム100を得た。また、このハードコートフィルム100について、実施例1と同様にして各項目に係る測定および観察を行った。
その結果、本実施例に係るハードコートフィルム100について、鉛筆硬度は2H、成形性の値はφ1、指紋の目立ちにくさはA、指紋の拭き取りやすさはAであった(下記表1参照)。
(実施例20)
ハードコート層300の膜厚を8μmとした以外は、実施例19と同様にしてハードコートフィルム100を得た。また、このハードコートフィルム100について、実施例1と同様にして各項目に係る測定および観察を行った。
その結果、本実施例に係るハードコートフィルム100について、鉛筆硬度は2H、成形性の値はφ1、指紋の目立ちにくさはA、指紋の拭き取りやすさはAであった(下記表1参照)。
(実施例21)
硬化性化合物にナノシリカフィラーを、硬化性化合物100重量部に対し、300重量部の割合で混合した以外は、実施例20と同様にしてハードコートフィルム100を得た。また、このハードコートフィルム100について、実施例1と同様にして各項目に係る測定および観察を行った。
その結果、本実施例に係るハードコートフィルム100について、鉛筆硬度は3H、成形性の値はφ1、指紋の目立ちにくさはA、指紋の拭き取りやすさはAであった(下記表1参照)。
(比較例1)
硬化性混合物を100重量部のUA2に置き換えた以外は、実施例1と同様にしてハードコートフィルムを得た。また、このハードコートフィルムについて、実施例1と同様にして各項目に係る測定および観察を行った。
その結果、本比較例に係るハードコートフィルムについて、鉛筆硬度はH、成形性の値はφ1、指紋の目立ちにくさはC、指紋の拭き取りやすさはCであった(下記表2参照)。
(比較例2)
UA2にイソステアリン酸ポリオキシエチレングリセルを、100重量部のUA2に対し、2重量部の割合で混合し、ハードコート層300の膜厚を10μmとした以外は、比較例1と同様にしてハードコートフィルムを得た。また、このハードコートフィルムについて、実施例1と同様にして各項目に係る測定および観察を行った。
その結果、本比較例に係るハードコートフィルムについて、鉛筆硬度はH、成形性の値はφ1、指紋の目立ちにくさはA、指紋の拭き取りやすさはAであった(下記表2参照)。
(比較例3)
UA2にイソステアリン酸ポリオキシエチレングリセルを、100重量部のUA2に対し、6重量部の割合で混合した以外は、比較例1と同様にしてハードコートフィルムを得た。また、このハードコートフィルムについて、実施例1と同様にして各項目に係る測定および観察を行った。
その結果、本比較例に係るハードコートフィルムについて、鉛筆硬度はHB、成形性の値はφ1、指紋の目立ちにくさはA、指紋の拭き取りやすさはBであった(下記表2参照)。
(比較例4)
硬化性混合物を100重量部のUA6に置き換えた以外は、実施例1と同様にしてハードコートフィルムを得た。また、このハードコートフィルムについて、実施例1と同様にして各項目に係る測定および観察を行った。
その結果、本比較例に係るハードコートフィルムについて、鉛筆硬度は3H、成形性の値はφ4、指紋の目立ちにくさはC、指紋の拭き取りやすさはCであった(下記表2参照)。
(比較例5)
UA6にイソステアリン酸ポリオキシエチレングリセルを、100重量部のUA6に対し、0.05重量部の割合で混合した以外は、比較例4と同様にしてハードコートフィルムを得た。また、このハードコートフィルムについて、実施例1と同様にして各項目に係る測定および観察を行った。
その結果、本比較例に係るハードコートフィルムについて、鉛筆硬度は3H、成形性の値はφ4、指紋の目立ちにくさはC、指紋の拭き取りやすさはCであった(下記表2参照)。
(比較例6)
UA6にイソステアリン酸ポリオキシエチレングリセルを、100重量部のUA6に対し、2重量部の割合で混合し、ハードコート層300の膜厚を1μmとした以外は、比較例5と同様にしてハードコートフィルムを得た。また、このハードコートフィルムについて、実施例1と同様にして各項目に係る測定および観察を行った。
その結果、本比較例に係るハードコートフィルムについて、鉛筆硬度は3H、成形性の値はφ3、指紋の目立ちにくさはB、指紋の拭き取りやすさはBであった(下記表2参照)。
各実施例についての評価結果を下記の表1に示し、各比較例についての評価結果を下記の表2に示す。
Figure 0005541457
Figure 0005541457
UA6およびUA2を成分とする硬化性化合物の硬化物を含む実施例1〜21に係るハードコートフィルム100では、鉛筆硬度が2H以上、および成形性の値がφ1以上となった。一方、UA6が混合されていない硬化性化合物の硬化物を含む比較例1〜3に係るハードコートフィルムでは、鉛筆硬度がH以下となった。また、UA2が混合されていない硬化性化合物の硬化物を含む比較例4〜6に係るハードコートフィルムでは、成形性の値がφ3以下となった。
また、硬化性化合物にイソステアリン酸ポリオキシエチレングリセルが、硬化性化合物100重量部に対し、0.1重量部以上5重量部以下の割合で混合された実施例2〜4、7〜16、19〜21に係るハードコートフィルム100では、指紋の目立ちにくさがA、および指紋の拭き取りやすさがAとなった。さらに、硬化性化合物にナノシリカフィラーが、硬化性化合物100重量部に対し、250重量部以上の割合で混合された実施例4、8、13、14、16、21に係るハードコートフィルム100は、鉛筆硬度が3Hとなった。
<本実施形態における効果>
本願発明者の鋭意検討の結果、ハードコート層300に、6官能以上の硬化性オリゴマーと、2官能のウレタンアクリレートオリゴマーとを主成分とする硬化性化合物の硬化物を含むハードコートフィルム100は、良好な表面硬度と成形性とを兼ね備えることが明らかとなった。なお、「成形性」とは、シート状のハードコートフィルム100の折り曲げ加工のしやすさをいう。
具体的に、「良好な表面硬度を有する」とは、ハードコート層300の鉛筆硬度が2H以上であることを指す。「成形性」を有するとは、ハードコート層300を外側にして、ハードコートフィルム100を直径がφ1mmの円筒の外周に巻きつけたとき、ハードコート層300にクラックが入らないことを指す。
また、本願発明者の鋭意検討の結果、6官能以上の硬化性オリゴマーと2官能のウレタンアクリレートオリゴマーとの重量比(6官能以上の硬化性オリゴマー/2官能のウレタンアクリレートオリゴマー)を、40/60以上60/40以下としたハードコートフィルム100は、良好な表面硬度と成形性とを兼ね備えることが明らかとなった。
また、本願発明者の鋭意検討の結果、硬化性化合物100重量部に対し、0.1重量部以上5重量部以下の割合で耐指紋性付与剤が硬化性化合物に混合されたハードコートフィルム100は、耐指紋性を有することが明らかとなった。具体的に、「耐指紋性」を有するとは、指紋などの皮脂がハードコートフィルム100に付着したとき、付着した皮脂が目立ちにくく、かつ、付着した皮脂を容易に拭き取ることができることを指す。
また、本願発明者の鋭意検討の結果、硬化性化合物にナノフィラーがさらに混合されたハードコートフィルム100は、成形性および透明性を維持しつつ、より良好な表面硬度を有することが明らかとなった。具体的に、「より良好な表面硬度を有する」とは、ハードコート層300の鉛筆硬度が3H以上であることを指す。
また、本願発明者の鋭意検討の結果、硬化性化合物100重量部に対し、250重量部以上300重量部以下の割合でナノフィラーが硬化性化合物に混合されたハードコートフィルム100は、成形性および透明性を維持しつつ、より良好な表面硬度を有することが明らかとなった。
また、本願発明者の鋭意検討の結果、ナノフィラーの平均粒径を40nm以上50nm以下としたハードコートフィルム100は、成形性および透明性を維持しつつ、より良好な表面硬度を有することが明らかとなった。
また、本願発明者の鋭意検討の結果、ナノフィラーがナノシリカフィラーであるハードコートフィルムは、成形性および透明性を維持しつつ、より良好な表面硬度を有することが明らかとなった。
また、本願発明者の鋭意検討の結果、2官能のウレタンアクリレートオリゴマーが、上記の一般式(1)で表されるウレタンアクリレートオリゴマーであるハードコートフィルム100は、良好な表面硬度と成形性とを兼ね備えることが明らかとなった。
また、本願発明者の鋭意検討の結果、ハードコート層300の膜厚が、2μm以上8μm以下であるハードコートフィルム100は、良好な表面硬度と成形性とを兼ね備えることが明らかとなった。
また、本実施形態に係るハードコートフィルム100が表示パネル上に貼付されたディスプレイ装置では、成形性を有するハードコートフィルム100が、表示パネルに密着して貼付される。また、表示パネルは、表面硬度の良好なハードコートフィルム100によって、傷がつきにくくなる。
<変形例>
(A)
図2に示されるように、ハードコートフィルム100aでは、基材フィルム200の一方の面にハードコート層300aが設けられ、基材フィルム200の他方の面にハードコート層300bが設けられていてもよい。ハードコート層300aの材料および膜厚は、ハードコート層300bの材料および膜厚と同じであってもよいし、ハードコート層300bの材料および膜厚のうちの少なくとも一方と異なっていてもよい。
(B)
図3に示されるように、ハードコートフィルム100bでは、基材フィルム200のハードコート層300が設けられた面と反対側の面に粘着剤層400が設けられていてもよい。ハードコートフィルム100bは、粘着剤層400によって、例えば、ディスプレイ装置の表示パネル等に着脱可能に取り付けられる。
(C)
ハードコート層300の材料である硬化性化合物には、ハードコートフィルム100の製造コストを低減させるために、耐指紋性付与剤、およびナノフィラー等が混合されていなくてもよい。
本発明に係るハードコートフィルムは、良好な表面硬度および成形性を有しているため、例えば、ディスプレイ用保護部材として好適に使用できる。
100、100a、100b ハードコートフィルム
200 基材フィルム
300、300a、300b ハードコート層

Claims (10)

  1. 基材フィルムと、
    前記基材フィルムの少なくとも片面に設けられ、硬化性化合物の硬化物を含むハードコート層とを備え、
    前記硬化性化合物は、6官能以上の硬化性オリゴマーと、2官能のウレタンアクリレートオリゴマーとを主成分とすることを特徴とするハードコートフィルム。
  2. 前記6官能以上の硬化性オリゴマーと前記2官能のウレタンアクリレートオリゴマーとの重量比(6官能以上の硬化性オリゴマー/2官能のウレタンアクリレートオリゴマー)は、40/60以上60/40以下である請求項1に記載のハードコートフィルム。
  3. 前記硬化性化合物には、脂肪酸、脂肪酸エステル、およびその誘導体のうちの少なくとも1つである耐指紋性付与剤が混合され、
    前記耐指紋性付与剤は、前記硬化性化合物100重量部に対し、0.1重量部以上5重量部以下の割合で混合される請求項1または2に記載のハードコートフィルム。
  4. 前記硬化性化合物には、ナノフィラーがさらに混合される請求項1〜3のいずれか1項に記載のハードコートフィルム。
  5. 前記ナノフィラーは、前記硬化性化合物100重量部に対し、250重量部以上300重量部以下の割合で混合される請求項4に記載のハードコートフィルム。
  6. 前記ナノフィラーの平均粒径は、40nm以上50nm以下である請求項4または5に記載のハードコートフィルム。
  7. 前記ナノフィラーは、ナノシリカフィラーである請求項4〜6のいずれか1項に記載のハードコートフィルム。
  8. 前記2官能のウレタンアクリレートオリゴマーは、一般式(1)で表されるウレタンアクリレートオリゴマーである請求項1〜7のいずれか1項に記載のハードコートフィルム。
    Figure 0005541457
    (式中、Rは有機基を示す。)
  9. 前記ハードコート層の膜厚は、2μm以上8μm以下である請求項1〜8のいずれか1項に記載のハードコートフィルム。
  10. 表示パネルと、
    請求項1〜9のいずれか1項に記載のハードコートフィルムとを備え、
    前記ハードコートフィルムは、前記表示パネル上に貼付されることを特徴とするディスプレイ装置。
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