JP5541079B2 - ベゼル部材の位置決め方法、回転位置決め装置、ベゼル付き装置及びベゼル部材の位置決め固定方法 - Google Patents

ベゼル部材の位置決め方法、回転位置決め装置、ベゼル付き装置及びベゼル部材の位置決め固定方法 Download PDF

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Description

本発明は、ベゼル部材の位置決め方法、回転位置決め装置、ベゼル付き装置及びベゼル部材の位置決め固定方法に関する。
従来、腕時計において、加飾等の目的で、筒状のケース本体に環状のベゼル部材を配置したものが知られている。このベゼル部材は、腕時計において最も目立つ部分に配置される。したがって、ケース本体とベゼル部材とが円周方向でずれていると、腕時計の外観が著しく損なわれてしまう。そこで、従来、ベゼル部材の円周方向の位置決めを行う第1の位置決め凸部と、ケース本体にベゼル部材を位置決めするための第2の位置決め凸部とを有する位置決め部材を、ケース本体とベゼル部材との間に設けることによって、ケース本体に対してベゼル部材の周方向の位置決めを行う発明が知られている(例えば、特許文献1)。
特開2009−63486号公報
しかし、上記特許文献1に記載の位置決め部材を使用する場合、該位置決め部材は腕時計に組み込まれることになることから、腕時計の部品点数が増えてしまう。したがって、その分、腕時計の部品管理が煩雑となるばかりか、製造コストが嵩んでしまうという問題がある。
このような問題は、ベゼル部材が付設されたベゼル付き装置一般に生じる。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、部品点数を増やすことなく、簡易かつ確実にベゼル部材の位置決めをすることができるベゼル部材の位置決め方法、回転位置決め装置、ベゼル付き装置及びベゼル部材の位置決め固定方法を提供することを目的としている。
請求項1の発明は、
筒状のケース本体の上に互いに中心軸を一致させ半径方向で位置固定した状態で環状のベゼル部材を載せ、該ケース本体に対して該ベゼル部材を周方向で位置決めするにあたり、
前記ケース本体と前記ベゼル部材とのそれぞれに、該ベゼル部材が該ケース本体に対して周方向の正規位置にあるときに上下方向で互いの周方向位置が合致する切欠部を予め形成しておき、
前記ベゼル部材及び前記ケース本体の切欠部に該ベゼル部材の上方から同時に嵌合可能な長さを持つ突起を有するとともに、前記ベゼル部材の切欠部に上方から該突起を嵌合させた状態で該ベゼル部材に対して半径方向及び周方向で位置固定される回転位置決め装置を使用し、
前記ケース本体の上に互いに中心軸を一致させ半径方向で位置固定した状態で前記ベゼル部材を載せ、
前記ベゼル部材の切欠部に前記回転位置決め装置の突起を嵌合させて前記ベゼル部材に対して該回転位置決め装置を位置固定し、
前記ベゼル部材に対して位置固定された前記回転位置決め装置を相対的に下方に押圧しつつ前記ケース本体の中心軸を中心に相対回転させることで、該ベゼル部材の切欠部と該ケース本体の切欠部とが上下方向で互いに重なり合う正規位置で、前記突起を該ベゼル部材及び該ケース本体の切欠部に同時に嵌合させることによって、該ケース本体に対して該ベゼル部材を位置決めすることを特徴とする、ベゼル部材の位置決め方法である。
請求項2の発明は、
第1の切欠部が形成された筒状のケース本体に対して、第2の切欠部が形成され前記ケース本体の上に互いに中心軸が一致し半径方向で位置固定された状態で載せられるベゼル部材を、前記第1の切欠部と前記第2の切欠部とを上下方向で合致させることによって、前記ベゼル部材の位置決めを行う回転位置決め装置であって、
前記ベゼル部材の第2の切欠部に上方から嵌合可能で嵌合時に該ベゼル部材に対して半径方向及び周方向で該回転位置決め装置を位置固定可能で、且つ、前記ベゼル部材の第2の切欠部と前記ケース本体の第1の切欠部に上方から同時に嵌合可能な突起を有していることを特徴とする回転位置決め装置である。
請求項3の発明は、
第1の切欠部が形成された筒状のケース本体と、第2の切欠部が形成され前記ケース本体の上に互いに中心軸が一致し半径方向で位置固定された状態で載せられるベゼル部材とを備え、前記第1の切欠部と前記第2の切欠部とを上下方向で合致させた状態で、前記ベゼル部材の位置決めがされていることを特徴とするベゼル付き装置である。
請求項4の発明は、
上下方向で互いの周方向位置が合致する切欠部を予め形成しているケース本体とベゼル部材とを用意する一方で、前記ベゼル部材と前記ケース本体の各切欠部に該ベゼル部材の上方から同時に嵌合可能な長さを持つ突起を有する回転位置決め装置を用意し、
前記ケース本体の上に互いに中心軸を一致させ半径方向で位置固定した状態で前記ベゼル部材を載せ、
前記ベゼル部材の各切欠部に前記回転位置決め装置の各突起を嵌合させて前記ベゼル部材と前記ケース本体とを周方向に相対回動し、前記ベゼル部材の切欠部と前記ケース本体の切欠部とが上下方向で互いに重なり合う正規位置で、前記各突起を前記ベゼル部材及び前記ケース本体の各切欠部内に同時に嵌合させ、前記ケース本体と前記ベゼル部材とを互いに位置決めをし、
前記回転位置決め装置の各突起により、前記ケース本体と前記ベゼル部材とを互いに位置決めさせた状態で、前記ケース本体の開口から治具を挿入し、前記ベゼル部材に形成されている爪を折り曲げ、この折り曲げされた前記爪の係合作用により、前記ケース本体と前記ベゼル部材とを固定させるようにしたことを特徴とするベゼル部材の位置決め固定方法である。
本発明によれば、ベゼル付き装置の構成部品ではない、繰り返し使用が可能な回転位置決め装置を使用してベゼル部材の位置決めを行うので、ベゼル付き装置の部品点数の増加を抑制することができ、製造コストの低減が図れる。
また、本発明によれば、ケース本体の上面に載置されたベゼル部材の切欠部に回転位置決め装置の突起を挿入し、挿入方向に回転位置決め装置を押しながら回転させるだけで、ケース本体の切欠部とベゼル部材の切欠部とが合致し、回転位置決め装置の突起がケース本体の切欠部に挿入されて位置決めされることになるので、簡単に位置決めすることができる。
図1は実施形態の腕時計の時計ガラス及び裏蓋が取り付けられた状態の断面図であり、(A)はケース本体及びベゼル部材の切欠部の双方が無い箇所の断面図、(B)はケース本体及びベゼル部材の切欠部の双方が有る箇所の断面図である。 図1の腕時計のケース本体の平面図である。 図2のケース本体10のIII-III線に沿う断面図である。 図1の腕時計のベゼル部材の平面図である。 図4のベゼル部材のV-V線に沿う断面図である。 ベゼル部材の位置決めに使用される回転位置決め装置を斜め上方から見た場合の斜視図である。 図5の回転位置決め装置を斜め下方から見た場合の斜視図である。 ベゼル部材の載置方法を説明するための図であり、(A)はケース本体の上にベゼル部材を載置する直前の様子を示すケース本体及びベゼル部材の断面図、(B)はケース本体の上にベゼル部材を載置した後の状態を示すケース本体及びベゼル部材の断面図である。 回転位置決め装置による位置決め方法を説明するための図であり、(A)はケース本体上のベゼル部材に回転位置決め装置を載置した後の様子を示すケース本体、ベゼル部材及び回転位置決め装置の断面図、(B)はケース本体及びベゼル部材の切欠部に回転位置決め装置の突起が嵌合した状態を示すケース本体、ベゼル部材及び回転位置決め装置の断面図である。 ベゼル部材の固定方法を説明するための図であり、(A)はカシメ治具によるベゼル部材の固定方法を説明するためのケース本体、ベゼル部材及びカシメジグの断面図、(B)はベゼル部材を位置決め固定した後に時計ガラス及び裏蓋を取り付けた状態の断面図である。
図1は実施形態の腕時計の時計ガラス及び裏蓋が取り付けられた状態の断面図であり、(A)はケース本体及びベゼル部材の切欠部の双方が無い箇所の断面図、(B)はケース本体及びベゼル部材の切欠部の双方が有る箇所の断面図である。なお、これらの図においては、ケース本体内に配置される部品を適宜省略してある。
この腕時計1では、ケース本体10の上にベゼル部材20が固定して設置されている。
すなわち、該ケース本体10の環状立設部11の環状溝12にはОリング40が設置されている。また、環状立設部11にはベゼル部材20の環状凹部21が嵌合され、ベゼル部材20の半径方向の移動が阻止されている。また、ベゼル部材20の切欠部24,25とケース本体10の切欠部14,15とは上下方向で重なり合い、ベゼル部材20の周方向の位置決めがなされている。そして、ベゼル部材20の爪26が外方に折り曲げられ、ケース本体10の溝13に係合し、これによって、ベゼル部材20がケース本体10に固定されている。
また、ベゼル部材20に形成された段部22にはパッキン50aを介して時計ガラス50が取り付けられている。一方、ケース本体10の下面にはOリング等の防水リング60aを介して裏蓋60が取り付けられている。
図2はケース本体10の平面図、図3は図2のケース本体10のIII-III線に沿う断面図である。
このケース本体10は、ステンレスやチタン等の金属により筒状に形成されている。このケース本体10は内部が中空で上下端で開口している。このケース本体10の上端面には、該ケース本体10と同心的な環状立設部11が形成されている。この立設部11の上面には、該立設部11と同心的に延在する環状溝12が形成されている。この環状溝12は防水リングであるОリング40が設置されている溝である(図1参照)。
また、ケース本体10の内周面には、全周に亘って延在する溝13が形成されている。この溝13は、後述するベゼル部材20の爪26が係合されている溝である。
さらに、ケース本体10の内周部には、ケース本体10の内周に開口し溝13の上壁を上下に貫通する2つの切欠部14,15が形成されている。この2つの切欠部14,15はケース本体10の中心に対して点対称となる位置に形成されている。この2つの切欠部14,15は、後述の回転位置決め装置30の突起33,34と嵌合する切欠部である。ここでは、2つの切欠部14,15の大きさは異なっているが、後述の回転位置決め装置30の突起33,34の大きさが同じであるならば、この2つの切欠部14,15の大きさも同じとされる。
さらに、ケース本体10の下面には、上記防水リング60aが設置される環状溝17が形成されている。
なお、ケース本体10の外周には、時計の12時方向側端部及び6時方向側端部に、図示しない時計バンドが取り付けられるバンド取付部16が形成されている。
図4はベゼル部材20の平面図、図5は図4のベゼル部材20のV-V線に沿う断面図である。
ベゼル部材20は、ステンレスやチタン等の金属により環状に形成されている。このベゼル部材20の下面には、上記ケース本体10の環状立設部11に嵌り合う環状凹部21が形成されている。この環状凹部21は、ケース本体10の上にベゼル部材20を載せた際に、上記ケース本体10の環状立設部11に上から嵌り合う。これによって、ケース本体10に対してベゼル部材20の半径方向の移動が阻止され、ケース本体10に対してベゼル部材20の半径方向の位置決めがなされる。
また、ベゼル部材20の上面には、後述の時計ガラス50を設置するための段部22が形成されている。また、ベゼル部材20の内周面には、ベゼル部材20の内周側に突出する鍔部23が形成されている。この鍔部23には、ベゼル部材20の内周側に開口し上下に貫通する2つの切欠部24、25が形成されている。この2つの切欠部24、25はベゼル部材2の中心に対して点対称となる位置に形成されている。この2つの切欠部24,25は、後述の回転位置決め装置30の突起33,34と嵌合する切欠部である。ここでは、2つの切欠部24,25の大きさは異なっているが、後述の回転位置決め装置30の突起33,34の大きさが同じであるならば、この2つの切欠部24,25の大きさも同じとされる。
さらに、ベゼル部材2の鍔部23の下面には、外周端に、折曲げ可能な爪26が下方に突出して形成されている。この爪26の下端は、ケース本体10の上にベゼル部材20を載せた際、ケース本体10の溝13の開口の内側に位置している。
図6は回転位置決め装置30を斜め上方から見た場合の斜視図、図7は回転位置決め装置30を斜め下方から見た場合の斜視図である。
この回転位置決め装置30は、ケース本体10にベゼル部材20を装着する際に使用されるものである。
この回転位置決め装置30は、円柱状の本体31と、本体31の上に連設され平面視で長円状に形成された摘み部32と、本体31の下に形成された突起33,34とを備えている。
このうち突起33,34は、本体31の中心に対して点対称となる位置に形成されている。この突起33,34は角柱状に形成されている。そして、突起33,34の鉛直方向に直交する断面積は互いに異なっている。
なお、突起33,34を、本体31の中心に対して点対称となる位置に形成する場合には、突起33,34の鉛直方向に直交する断面積を同じにしてもよい。
続いて、ケース本体10に対するベゼル部材20の位置決め固定方法について説明する。
図8(A)はケース本体10の上にベゼル部材20を載置する際の様子を示している。この図に示すように、ケース本体10の上にベゼル部材20を載置する場合、ケース本体10の環状溝12にOリング40を設置した状態で、ケース本体10の上にベゼル部材20を載置する。
図8(B)はケース本体10の上にベゼル部材20を載置した後の状態を示している。このベゼル部材20をケース本体10の上に載置する場合には、同図に示すように、ベゼル部材20の環状凹部21とケース本体10の環状立設部11とを嵌合させる。これによって、ケース本体10の中心とベゼル部材20の中心とが合致し、ベゼル部材20の半径方向の移動が阻止され、ケース本体10に対してベゼル部材20の半径方向の位置決めがなされる。これによって、ベゼル部材20は、ケース本体10に対してケース本体10の中心線を中心に回転可能な状態となる。
なお、ベゼル部材20をケース本体10に載置する際には、目視によって、ケース本体10の切欠部14,15と、ベゼル部材20の切欠部24,25とが概ね合致するようにすることが好ましい。ベゼル部材20の切欠部24,25を通して下方を見れば、ベゼル部材20の切欠部24,25とケース本体10の切欠部14,15とが概ね合致しているかどうかは容易に判断可能である。したがって、目視によって、ケース本体10の切欠部14,15と、ベゼル部材20の切欠部24,25とが概ね合致するようにすれば、位置決めの際のベゼル部材20の回転量を少なくすることができ、ベゼル部材20の回転に伴い該ベゼル部材20と擦れあうOリング40の摩耗を極力少なくすることが出来る。
次に、図9(A)に示すように、回転位置決め装置30をベゼル部材20の上に載置する。この際、ベゼル部材20の中心線と回転位置決め装置30の中心線とを合致させる。このときには、同図に示すように、回転位置決め装置30の突起33,34がベゼル部材20の鍔部23に載った状態であれば十分である。次に、回転位置決め装置30を自身の中心線を中心に回転させて、図9(B)に示すように、突起33,34をベゼル部材20の切欠部24,25に嵌合させる。なお、ケース本体10の上に回転位置決め装置30を載せる場合、図9(A)のステップを経ずに、図9(B)に示すように回転位置決め装置30の突起33,34をベゼル部材20の切欠部24,25に嵌合させてもよい。
このようにして、回転位置決め装置30の突起33,34をベゼル部材20の切欠部24,25に嵌合させると、2つの切欠部24,25の縁によって突起33,34が拘束され、ベゼル部材20に対して回転位置決め装置30が相対的に回転するのが阻止される。
次に、回転位置決め装置30を下方に少し押圧しつつ、ベゼル部材20の切欠部24,25とケース本体10の切欠部14,15とが合致する方向に回転位置決め装置30を回転させ、図10(A)に示すように、回転位置決め装置30の突起33,34をベゼル部材20の切欠部24,25とケース本体10の切欠部14,15とに嵌合させる。
なお、回転位置決め装置30を下方に押圧するのは、ベゼル部材20の切欠部24,25の周方向位置とケース本体10の切欠部14,15の周方向位置とが完全に合致した際に、回転位置決め装置30の突起33,34がケース本体10の切欠部14,15に自動的に落ち込んで、ケース本体10に対してベゼル部材20の位置決めがなされるからである。なお、この際、回転位置決め装置30の本体31の下面はベゼル部材20の段部22に当接し、必要以上に回転位置決め装置30が下降しないようにストッパとしての機能を果たす。
次に、回転位置決め装置30の突起33,34をベゼル部材20の切欠部24,25とケース本体10の切欠部14,15とに嵌合させた状態で、図10(A)に示すように、ケース本体10の下方開口からカシメ治具80を挿入し、ベゼル部材20の爪26を外方に向けて押圧して折り曲げる。これによって、ベゼル部材20の爪26がケース本体10の溝13に係合し、ケース本体10に対してベゼル部材20が固定される。図10(B)はケース本体10に対してベゼル部材20を固定し、ケース本体10に時計ガラス50及び裏蓋60を取り付けた状態の断面図である。
以上の実施形態によれば、次のような効果が得られる。
すなわち、ケース本体10に対してベゼル部材20を位置決めするのに、繰り返し使用ができる回転位置決め装置30を用いているため、腕時計の構成部品を増やすことなく、ベゼル部材20の位置決めが行えることになる。その結果、腕時計の部品点数の増加が抑えられ、製造コストの低減を図ることができる。
また、回転位置決め装置30の突起33,34をベゼル部材20の切欠部24,25に嵌合させ、回転位置決め装置30を下方に押圧しつつ回転させれば、自動的に、回転位置決め装置30の突起33,34がケース本体10の切欠部14,15に落ち込んで、ケース本体10に対してベゼル部材20の位置決めがなされるので、ベゼル部材20の位置決めの自動化にも適するものとなる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、かかる実施形態に限定されないことは言うまでもない。
例えば、上記実施形態では、腕時計1を例に説明したが、筒状のケース本体10と環状のベゼル部材20を有するベゼル付き装置一般に適用できる。
また、上記実施形態では、回転位置決め装置30に2つの突起33,34を形成したが、3つ以上の突起を形成してもよい。さらに、回転位置決め装置30の突起は1つでもよいが、この場合には、ベゼル部材20の切欠部に回転位置決め装置30の突起が嵌合した際に、回転位置決め装置30が半径方向に移動しないように、ベゼル部材20の内側に回転位置決め装置30の本体31が嵌り合うようにしておくことが好ましい。
1 腕時計
10 ケース本体
11 環状立設部
13 溝
14,15 切欠部
20 ベゼル部材
21 環状凹部
23 鍔部
24,25 切欠部
26 爪
30 回転位置決め装置
31 本体
32 摘み部
33,34 突起

Claims (4)

  1. 筒状のケース本体の上に互いに中心軸を一致させ半径方向で位置固定した状態で環状のベゼル部材を載せ、該ケース本体に対して該ベゼル部材を周方向で位置決めするにあたり、
    前記ケース本体と前記ベゼル部材のそれぞれに、該ベゼル部材が該ケース本体に対して周方向の正規位置にあるときに上下方向で互いの周方向位置が合致する切欠部を予め形成しておき、
    前記ベゼル部材及び前記ケース本体の切欠部に該ベゼル部材の上方から同時に嵌合可能な長さを持つ突起を有するとともに、前記ベゼル部材の切欠部に上方から該突起を嵌合させた状態で該ベゼル部材に対して半径方向及び周方向で位置固定される回転位置決め装置を使用し、
    前記ケース本体の上に互いに中心軸を一致させ半径方向で位置固定した状態で前記ベゼル部材を載せ、
    前記ベゼル部材の切欠部に前記回転位置決め装置の突起を嵌合させて前記ベゼル部材に対して該回転位置決め装置を位置固定し、
    前記ベゼル部材に対して位置固定された前記回転位置決め装置を相対的に下方に押圧しつつ前記ケース本体の中心軸を中心に相対回転させることで、該ベゼル部材の切欠部と該ケース本体の切欠部とが上下方向で互いに重なり合う正規位置で、前記突起を該ベゼル部材及び該ケース本体の切欠部に同時に嵌合させることによって、該ケース本体に対して該ベゼル部材を位置決めすることを特徴とする、ベゼル部材の位置決め方法。
  2. 第1の切欠部が形成された筒状のケース本体に対して、第2の切欠部が形成され前記ケース本体の上に互いに中心軸が一致し半径方向で位置固定された状態で載せられるベゼル部材を、前記第1の切欠部と前記第2の切欠部とを上下方向で合致させることによって、前記ベゼル部材の位置決めを行う回転位置決め装置であって、
    前記ベゼル部材の第2の切欠部に上方から嵌合可能で嵌合時に該ベゼル部材に対して半径方向及び周方向で該回転位置決め装置を位置固定可能で、且つ、前記ベゼル部材の第2の切欠部と前記ケース本体の第1の切欠部に上方から同時に嵌合可能な突起を有していることを特徴とする回転位置決め装置。
  3. 第1の切欠部が形成された筒状のケース本体と、第2の切欠部が形成され前記ケース本体の上に互いに中心軸が一致し半径方向で位置固定された状態で載せられるベゼル部材とを備え、前記第1の切欠部と前記第2の切欠部とを上下方向で合致させた状態で、前記ベゼル部材の位置決めがされていることを特徴とするベゼル付き装置。
  4. 上下方向で互いの周方向位置が合致する切欠部を予め形成しているケース本体とベゼル部材とを用意する一方で、前記ベゼル部材と前記ケース本体の各切欠部に該ベゼル部材の上方から同時に嵌合可能な長さを持つ突起を有する回転位置決め装置を用意し、
    前記ケース本体の上に互いに中心軸を一致させ半径方向で位置固定した状態で前記ベゼル部材を載せ、
    前記ベゼル部材の各切欠部に前記回転位置決め装置の各突起を嵌合させて前記ベゼル部材と前記ケース本体とを周方向に相対回動し、前記ベゼル部材の切欠部と前記ケース本体の切欠部とが上下方向で互いに重なり合う正規位置で、前記各突起を前記ベゼル部材及び前記ケース本体の各切欠部内に同時に嵌合させ、前記ケース本体と前記ベゼル部材とを互いに位置決めをし、
    前記回転位置決め装置の各突起により、前記ケース本体と前記ベゼル部材とを互いに位置決めさせた状態で、前記ケース本体の開口から治具を挿入し、前記ベゼル部材に形成されている爪を折り曲げ、この折り曲げされた前記爪の係合作用により、前記ケース本体と前記ベゼル部材とを固定させるようにしたことを特徴とするベゼル部材の位置決め固定方法。
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