JP5539513B2 - 計量式吸入器のための用量カウンタ、計量式吸入器、および用量をカウントする方法 - Google Patents

計量式吸入器のための用量カウンタ、計量式吸入器、および用量をカウントする方法 Download PDF

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Description

本発明は、計量式吸入器に組み込むのに適した用量カウンタに関する。本発明は、用量カウンタを有する計量式吸入器、および計量式吸入器から投与される用量をカウントする方法に関する。
計量式吸入器は、(手動方式および吸引作動方式の)加圧計量式吸入器およびドライパウダー吸入器を含んでいる。このような計量式吸入器は、一般に、薬剤容器と、薬剤排出口を有するアクチュエータ本体とを備えている。薬剤容器は、薬剤と推進剤の混合物を収容する加圧容器でもよい。このような容器は、一般に、計量バルブアッセンブリを保持するための波形の口金を有する、強く絞られたアルミニウムカップからなっている。計量バルブアッセンブリは、使用の際に、押し締まりばめとして、本体の所謂「ステムブロック」に差し込まれる突出したバルブステムを備えている。
従来の手動式吸入器を作動させるために、使用者は、容器の閉じた端部に圧縮力を加える。計量バルブアッセンブリの内部コンポーネントはバネ付勢されているので、装置を作動させるのに、約15〜30Nの圧縮力が必要である。この圧縮力に応答して、容器は、バルブステムの軸方向に約2〜4mmずつ移動する。この軸方向の移動量は、計量バルブを作動させて、薬剤の用量および推進剤を、ステムブロックを通じて放出するのに十分である。その後、これがステムブロックのノズルを通じてマウスピース内に放出される。この時、使用者が装置の薬剤排出口を通じて吸気し、それによって、薬剤の用量が患者に投与される。
上記した計量式吸入器は、必要なときにはいつでも、薬剤の正確な用量を投与し、突然呼吸困難を発症した使用者にとって特に有益なものである。この種の計量式吸入器は、それらが現在世界中で使用されている点に鑑みると多大な成功を収めている。
最近開発されたものとして、いわゆる吸引作動方式の計量式吸入器がある。これは、使用者の吸気に応答して、マウスピースを通じて薬剤の用量を投与する。この方式の装置は、使用者の吸気とエアロゾル容器の手動押下げとの協調動作が不完全である状況において、特に有益なものである。例えば、子供は、時々、自己投与の際に必要な協調動作が不完全にしか行えず、呼吸困難を発症したときは、大人もまたこの協調動作を不完全にしか行えない場合がある。
手動方式または吸引作動方式の如何に拘わらず、吸入器による自己投与の欠点の一つは、薬剤容器の内容物が通常は使用者に見えないので、薬剤容器の充填量が底をついたときを判定することが難しいことである。エアロゾル容器の使用に伴う、この困難さの理由の一つは、薬剤の残量が殆どないにもかかわらず、容器内に推進剤の残余が存在することである。あるいは、容器の充填物が殆ど使い尽くされた状態は、推進剤に対する薬剤の残余に帰する。こうして、容器内に液体がまだ残っているという理由だけで、吸入器はまだ薬剤の有効な用量を供給し得るという誤解が生じる。これは使用者に潜在的な危険を及ぼす。なぜなら、薬剤の用量の投与が不確実であり、しかも、ほとんどの使用者が日常的に予備の吸入器を携帯していないからである。多くの使用者は、種々の病状の処置のためにいくつかの異なる吸入器を持っている。他の使用者は、学校、家庭、職場などの複数の異なる場所に吸入器を保管している。このような状況において、使用者が、それぞれ個々の吸入器から吸引される用量を追跡し続けることは特に困難である。
WO98/28033は、上記した計量式吸入器と共に使用するのに適した用量カウンタが開示されている。カウンタ機構は、使用者が、不透明な容器内にどのくらいの用量が残っているかを知り得るようにする。このようなカウンタは、吸入器の残量が殆ど尽きるときに警告を発し、それによって、薬剤切れを回避するための適当な処置がとられ得る。更に、用量カウンタは1単位用量のカウント解像度を有するので、病院での監視の下、または両親や教師が治療中の子供達による薬剤投与の遵守を判断することで、薬剤投与の実施状況を監視するために使用できる。更に、多くの国では、計量式吸入器が用量カウンタを備えねばならないとする規制上の要件がある。
WO98/28033からここに複写した図1〜図3は、計量式吸入器の下部を示している。吸入器は、薬剤排出口4を有する本体2を備えている。エアロゾル容器6は、本体2の下部内にのびている。エアロゾル容器6は、口金が圧着によって取り付けられ、強く絞られたアルミニウムカップ8からなっている。
蓋10は、突出したバルブステム12を有する計量バルブアッセンブリを支持し、計量バルブアッセンブリの端部が、押し締まりばめとして、本体2のステムブロック14内に差し込まれる。ステムブロック14は、薬剤排出口4に連通するノズル16を備えており、それによって、計量バルブアッセンブリの作動時に、薬剤の1投与量が、ノズル16を通じて薬剤排出口4に放出される。計量バルブアッセンブリは、エアロゾル容器6を本体2に対し下向きに移動させることによって作動する。これは、使用者がエアロゾル容器6の上向きベース(不図示)に対して手動で圧力を及ぼすことによって、あるいは、呼吸作動式吸入器において使用者の吸気に応答してエアロゾル容器6が自動的に押下げられることによって実行される。作動機構は、WO98/28033または本願発明の一部をなすものではなく、よって、さらに詳細には説明しない。エアロゾル容器6が押下げられるときに、使用者が薬剤排出口4を通じて吸気することによって、薬剤の規定用量が投与される。
各図面を参照して、カウンタ機構18は、ナイロン等のプラスチック材料から成形加工されたアクチュエータシャフト20を有している。アクチュエータシャフト20は、そのベースに一体形成されたボス22を有している。ボス22の下側には、カウンターシャーシの下部エレメントに形成された直立栓26に取り付けられた圧縮バネ24を受ける止まり穴が設けられる。
ラチェット歯ホイール30の形態の、ロータリーギアを駆動するためのドライバ28は、アクチュエータシャフト20のボス22に一体形成されており、2本のアーム(図2ではその1本だけ示す)の間に設けられた横フックを備えている。横フックのベースはボス22に結合されている。横フックは、ラチェット歯ホイール30の周囲に形成されたラチェット歯32に係合する寸法および向きを有していて、ラチェット歯ホイール30を前向きに回転させる。
ラチェット歯ホイール30は、第1中空軸34に一体形成されている。第1中空軸34は、シャーシサブエレメント38から横に突出した第1スピンドル36に回転可能に支持されている。シャーシサブエレメント38は、横に突出した第2スピンドル40を備えている。第2スピンドル40には、第2中空軸42が回転可能に支持されている。フレキシブルテープ44が第2中空軸42に巻かれ、第2中空軸42は、供給スプールとして機能し、巻取スプール(ストックスボビン)として機能する第1中空軸34に渡されている。シャーシサブエレメント38の一部をなすガイドプレート46は、テープ44を、供給スプールから巻取スプールへ滑らかに渡されるように案内する。テープ44の表面は、エアロゾル容器に残る用量数を示す降順の数字列の目盛が付けられている。典型的には、カウント数の初期値は200であり、テープの目盛は1ずつ減少する。隣接する目盛間の間隔は、ラチェット歯ホイール30の割り出し運動に対応しており、それによって、作動の度に、新たな数字が、本体2に設けられたウインドウ48に現われる。
ラチェット歯ホイール30および一体形成された第1中空軸34は、中空軸34をそのラチェット歯ホイール30から離れた端部において取り巻く、巻きバネクラッチ50によって逆回転しないようになっている。巻きバネクラッチ50の一端(不図示)は、カウンターシャーシに支持されている。巻きバネクラッチ50は、第1中空軸34の前向きの回転がバネコイルによって制限されないように巻かれている。しかしながら、中空軸34の逆回転が生じると、バネコイルがその周りに強く締め付けられ、それによって、第1中空軸34は、巻きバネクラッチ50の内面によって把持され、逆回転が阻止される。
図3は、用量カウンタ18の主要エレメントを詳細に示した図である。ドライバ28は横フック52を備え、横フック52は、そのベースをウェブ(不図示)によって結合された一対のアーム54、56の間に取り付けられる。ウェブは、アクチュエータシャフト20のボス22に連結される。結合されたアクチュエータおよびドライバアッセンブリは、ナイロン等のプラスチック材料から一体形成され得る。
用量カウンタ18の使用中、容器6が押下げられると、口金10がアクチュエータシャフト20に係合し、アクチュエータシャフト20が下向きに圧縮バネ24に向けて移動する。横フック52は、順次、ラチェット歯ホイール30のラチェット歯32に係合する。ラチェット歯ホイール30は、フレキシブルテープディスプレイ44のための巻取スプールとして機能する中空軸34に取り付けられている。中空軸34のラチェット歯ホイール30から離れた端部には、クラッチ50が備えられ、クラッチ50は、軸34の逆回転を阻止するように機能し、よって、カウンタテープ44の逆向きの移動を阻止する。
制御面58は、図3では、透明なエレメントとして示され、用量カウンタの動作がより明瞭化されるようになっている。制御面58は、アクチュエータシャフト20の移動方向に平行にのび、ホイール面の1つを横切って弦状に突出する位置においてラチェット歯ホイール30に隣接するように配置される。ドライバ28の支持アーム56の1つは、制御面58に接触しつつスライドする。このスライド接触は、ドライバ28がラチェット歯ホイール30の回転軸に向けて半径方向内向きに曲がろうとするのを防止する。この半径方向内向きの撓みを防止することによって、制御面58は、ドライバ28のラチェット歯ホイール30との係合および係合解除を制限し、それによって、ラチェット歯ホイール30の回転する距離が、歯の1ピッチとなるように制限される。この状況は、アクチュエータシャフト20の直線移動または往復運動の範囲に関係なく観察される。
図4は、WO98/28033に記載された用量カウンタ18において使用されるラチェット歯ホイールおよびドライバに関する別の構成を示す概略図である。別の構成は、矢印31で示す向きにラチェット歯ホイール30を回転させるために、押下げ方向に作用する往復運動ドライバ28を用いている。固定された爪60が、ラチェット歯32の後端縁62に係合することで、ラチェット歯ホイール30の逆回転を阻止する。しかしながら、ラチェット歯ホイール30の矢印31に示した前向きの回転時には、固定された爪60は、ラチェット歯32の前端縁63によって付勢されて、半径方向外向きに変形し得る。
この構成では、もし、ラチェット歯ホイール30が、ドライバ28が往復運動する度に、歯の1ピッチ以上でかつ2ピッチ以下回転させられると、固定された爪60がラチェット歯32の後端縁62(前端縁63の反対側)に係合するまで、ある程度の逆回転が生じる。よって、ラチェット歯ホイール30の回転は「段階的」であると言われる。
計量式吸入器のコンポーネントは、高度な技術仕様書に従って製作される。しかしながら、コンポーネントの許容誤差の不可避的な変動が、状況次第で、WO98/28033に記載された形式の用量カウンタの不具合を生じさせる。既知の不具合としては、容器の往復運動のストロークが不十分なために、用量カウンタを1単位増加させることができないことが挙げられる。これは、特に、図4に示すような、ラチェット歯ホイールの回転が段階的になされる場合に、数え落としを生じさせる。
別の問題は、特に、手動方式の計量式吸入器に関するものである。これらの形式の吸入器では、使用者が、容器を正確に1ストローク往復運動させて吸入器を繰り返し作動させることを当てにすることはできない。その代りに、使用者は、計量バルブが「発射位置」すなわち、ストローク内の薬剤が放出される位置に達した直後に、容器を離してしまうことがあった。こうして、容器の往復運動のストロークが不足しても、用量カウンタのカウント値を増加させねばならない点が、上記問題をさらに悪化させる。
容器の往復運動のストロークが過大となっても、また、用量カウンタに関する種々の問題を生じさせ得る。
したがって、従来技術においては、不具合の発生率が出来るだけ低い用量カウンタが必要とされている。効率的に製造することができ、公知の計量式吸入器に組み込むことができ、容器の過大なストロークでの往復運動に適合し得る用量カウンタが特に必要とされている。
第1発明によれば、計量式吸入器によって投与された、または前記計量式吸入器内に残った薬剤用量をカウントするための用量カウンタであって、円周上に配列されたラチェット歯を備えた、回転可能なギヤホイールと、前記ギヤホイールに結合され、前記ギヤホイールの回転に応答して割出しされ得る視認可能な用量カウントインデックスの列を有する表示器と、前記薬剤用量の投与に応答して前記ギヤホイールを回転駆動させる駆動部を有するアクチュエータと、を備え、前記駆動部は、前記ギヤホイールの前記ラチェット歯に係合するようになっており、前記アクチュエータは、入力部を有する旋回可能なレバーまたはリンクを備え、前記レバーまたは前記リンクは、前記入力部において、前記駆動部の直線的なストロークを増幅させ、それによって、前記駆動部の前記直線的なストロークが直線的な入力ストロークを超えるようになっており、前記アクチュエータは、前記レバーを備え、前記レバーの前記入力部が前記レバーの一端に設けられ、前記レバーの旋回点が、前記レバーの前記入力部と前記レバーの出力部との間に配置されていることを特徴とする用量カウンタが提供される。
本発明による用量カウンタは、薬剤容器の口金のような直線的な入力手段のストロークを増幅し得るアクチュエータを備えている。すなわち、駆動部の直線運動距離が、レバーの入力部での直線運動距離よりも大きくなる。
駆動部のストロークが大きくなることによって、薬剤容器が使用者によって噴射位置の直後に開放されても、あるいは、吸入器の各構成要素に大きな積み重ね交差が生じていても、用量カウンタを確実に1単位増加させるのに十分な運動距離がもたらされる。それによって、用量カウンタのカウントエラーの発生が防止され、順次、用量カウンタのエラー発生率が著しく減じられる。WO 98/28033に記載された形式の用量カウンタは、本発明の原理に準拠した変更を受けるのに特に適している。
用量カウンタの作動時、WO 98/28033に記載された形式の用量カウンタに比べて、必要とされる作動力は小さくて済む。加圧式薬剤容器を備えた計量式吸入器に対し、これは、容器の内部バルブバネに打ち勝つのに一般に不十分な作動力を増大させる。
ここで、用語「直線的なストローク」は、一般に、レバーの入力部、またはリンクの入力部、または駆動部においてカバーされる、ストロークの始点からストロークの終点までの直線距離を意味する。実際、これらの構成要素は、その半径が用量カウンタの特定の幾何学的形状に依存する円弧状の経路に沿って運動し得る。
レバーまたはリンクは、駆動部の直線的なストロークが、直線的な入力ストロークの少なくとも1.1倍、好ましくは少なくとも1.15倍、より好ましくは1.2倍になるように配置される。こうして、入力ストロークの増幅が達成される。
アクチュエータの種々の変形例が可能である。例えば、アクチュエータは、往復運動可能に配置された薬剤容器が、レバーの入力部に直接に、あるいは往復運動可能な独立のアクチュエータシャフトを介して接触するような構成としてもよい。レバーの出力部が、それ自体で、ギヤホイールのラチェット歯に係合する駆動部を支持し得るようにしてもよいし、あるいは、駆動部が、往復運動し、かつレバーの出力部に係合するように配置された独立の駆動シャフトによって支持されるようにしてもよい。
薬剤容器によって接触される独立なアクチュエータシャフトを有する実施例においては、アクチュエータシャフトが往復運動可能に配置され、アクチュエータシャフトの出力部がレバーの入力部に係合するように配置される。アクチュエータシャフトは、初期位置に向けて弾性的に付勢され、そして、この弾性付勢力に抗して変位し、レバーの入力部に係合し得る。また別の実施例では、アクチュエータシャフトおよびレバーが、用量カウンタの使用時に、レバーの旋回によって、アクチュエータシャフトの出力部がレバーの入力部を横切ってスライドして、それからずらされ、それによって、レバー(および駆動部)がその運動の終点に達した後に、アクチュエータシャフトが直線的に運動し続け得るように配置されている。こうして、アクチュエータは、薬剤容器の超過運動を受け入れることができる。
また、レバーの出力部が駆動部を支持するようにした別の実施例では、レバーが、初期位置に向けて弾性的に付勢されるとともに、直線的な入力ストロークに応答して、この弾性付勢力に抗して変位し得るようになっている。この弾性付勢力は、レバーとは別個の板バネ、レバーに一体形成された板バネおよび圧縮バネおよびトーションバネのうちの少なくとも1つによってもたらされる。
駆動部を支持する独立な駆動シャフトを有する実施例においては、駆動シャフトは、往復運動可能に、かつレバーの出力部によって接触されるように取り付けられる。駆動シャフトは、初期位置に向けて弾性的に付勢されるとともに、レバーの出力部による係合に応答して、この弾性付勢力に抗して変位可能になっている。弾性付勢力は、例えば、圧縮バネによってもたらされる。
別の実施例では、レバーが、出力部の運動の向きが入力部の運動の向きに実質上直交するように配置される。また別の実施例では、レバーが、出力部の運動の向きが入力部の運動の向きに実質上平行になるように配置される。
レバーの旋回点の種々の変形例が可能である。例えば、レバーは、独立な取付構造に旋回可能に取り付けられ、それによって旋回点が形成され得る。旋回点は、レバーおよび取付構造のうちの一方に形成され、レバーおよび取付構造のうちの他方に形成されたスロットまた開口に挿入される雄型部分からなっていてもよい。
あるいは、レバーの取付端が、レバーよりも幅の狭い舌状部分を有し、舌状部分は、薄い壁状の取付構造に形成された開口またはスロットに差し込まれる。舌状部分を有するレバーの取付端は、開口またはスロットのまわりに回転し、それによって、レバーの旋回点をもたらす。別の実施例によれば、レバーの取付端が、取付構造に形成されたチャネル内に収容され、それによって、レバーの制限された旋回が許容される。
用量カウンタは、ギヤホイールのラチェット歯に係合する爪のような、ギヤホイールの逆回転を阻止するための手段を備えている。この手段は、ギヤホイールの段階的な回転をもたらす。
駆動部は、ギヤホイールを、前進または後退さる向きに回転させる。駆動部は、また、その係合面が、その通常のストロークの実質上中間の位置で、ギヤホイール(およびそのラチェット歯)の軸に対し平行にのびるように配置される。こうして、駆動部がギヤホイールのラチェット歯と係合する角度が、最小となり、それによって、各構成要素の摩耗が最小限に食い止められる。制御面が、駆動部とギヤホイールとの係合および係合解除の位置を調節するために設けられる。
表示器は、割出スプールとストックボビンとの間に配置された柔軟なテープを有している。表示器の用量カウントインデックスは、規定用量の1回の投与毎に表示を行うための一義的なインデックスからなっている。用量カウントインデックスは、吸入器から投与された、または吸入器に残された用量数を表示する少なくとも50個の一義的な用量カウントインデックスからなっている。
第2発明によれば、薬剤容器と、薬剤投与出口を有しかつ前記薬剤容器を受けるアクチュエータ本体と、上述の用量カウンタと、を有していることを特徴とする計量式吸入器が提供される。
第3発明によれば、計量式吸入器から投与される薬剤の用量をカウントする方法であって、円周上に配列されたラチェット歯を備えた回転可能なギヤホイールと、前記ギヤホイールに結合され、前記ギヤホイールの回転に応答して割り出しされ得る視認可能な用量カウントインデックスの列を備えた表示器と、入力部を備えた旋回可能なレバーまたはリンク、および薬剤の一定用量の投与に応答して前記ギヤホイールを回転させる駆動部を備えたアクチュエータと、を有し、前記駆動部が前記ギヤホイールの前記ラチェット歯と係合するようにした用量カウンタを準備するステップと、前記薬剤容器を押し下げることによって前記レバーまたは前記リンクの前記入力部に係合させ、それによって、前記駆動部によって前記ギヤホイールを回転させるステップと、を有し、前記駆動部における直線的なストロークを、前記駆動部の直線的なストロークが前記レバーまたは前記リンクの前記入力部における直線的な入力ストロークを超えるように増幅し、前記アクチュエータは、前記レバーを備え、前記レバーの前記入力部が前記レバーの一端に設けられ、前記レバーの旋回点が、前記レバーの前記入力部と前記レバーの出力部との間に配置されていることを特徴とする方法が提供される。
第3発明は、上述の用量カウンタまたは計量式吸入器の使用方法に対応する。この方法は、上述の用量カウンタのいずれかの特徴を使用することを含んでいる。
先行技術文献WO 98/28033に記載の計量式吸入器に対する用量カウンタを示した図である。 先行技術文献WO 98/28033に記載の計量式吸入器に対する用量カウンタを示した図である。 先行技術文献WO 98/28033に記載の計量式吸入器に対する用量カウンタを示した図である。 先行技術文献WO 98/28033に記載の計量式吸入器に対する用量カウンタを示した図である。 本発明の第1実施例による用量カウンタの概略図である。 本発明の第1実施例による用量カウンタの使用時の動作を説明する図5に類似の図である。 本発明の第1実施例による用量カウンタの一部構成要素を示す拡大図である。 本発明の第1実施例による用量カウンタの使用時の動作を説明すべく、一部構成要素を示した図である。 計量式吸入器の動作時の薬剤容器の運動を示した図である。 計量式吸入器の動作時の薬剤容器の運動を示した図である。 計量式吸入器の動作時の薬剤容器の運動を示した図である。 本発明の第2実施例による用量カウンタに備えられた、図8に示した構成要素の変形例を示す図である。 本発明の第3実施例による用量カウンタの一部を示す斜視図である。 本発明の第3実施例による用量カウンタの一部構成要素の斜視図である。 本発明の第3実施例による用量カウンタの使用時の動作を説明する側断面図である。 本発明の第3実施例による用量カウンタの使用時の動作を説明する側断面図である。 本発明の第3実施例による用量カウンタの使用時の動作を説明する側断面図である。 図12に示した構成要素の計量吸入器の本体への装着法を説明する図である。 本発明の第4実施例による用量カウンタの一部を示す斜視図である。 本発明の第4実施例による用量カウンタの一部構成要素の斜視図である。 本発明の第4実施例による用量カウンタの使用時の動作を説明する側断面図である。 本発明の第4実施例による用量カウンタの使用時の動作を説明する側断面図である。 本発明の第4実施例による用量カウンタの使用時の動作を説明する側断面図である。 図16に示した構成要素を計量式吸入器の本体への装着法を説明する図である。 本発明の第5実施例による用量カウンタに備えられた、図16に示した構成要素の変形例を示す図である。 本発明の第5実施例による用量カウンタの側断面図である。 本発明の第6実施例による用量カウンタに備えられた、図16に示した構成要素の別の変形例を示す図である。 本発明の第6実施例による用量カウンタの使用時の動作を説明する側断面図である。 本発明の第6実施例による用量カウンタの使用時の動作を説明する側断面図である。 本発明の第6実施例による用量カウンタの使用時の動作を説明する側断面図である。 本発明の第7実施例による用量カウンタの一部を示す斜視図である。 本発明の第7実施例による用量カウンタの一部構成要素を示す斜視図である。 本発明の第7実施例による用量カウンタの使用時の動作を説明する側断面図である。 本発明の第7実施例による用量カウンタの使用時の動作を説明する側断面図である。 本発明の第7実施例による用量カウンタの使用時の動作を説明する側断面図である。 本発明の第8実施例による用量カウンタの一部を示す斜視図である。 本発明の第8実施例による用量カウンタの一部構成要素を示す斜視図である。 本発明の第8実施例による用量カウンタの一部構成要素を示す斜視図である。 本発明の第8実施例による用量カウンタの使用時の動作を説明する側断面図である。 本発明の第8実施例による用量カウンタの使用時の動作を説明する側断面図である。 本発明の第8実施例による用量カウンタの使用時の動作を説明する側断面図である。 本発明の第9実施例による用量カウンタの一部を示す斜視図である。 本発明の第9実施例による用量カウンタの使用時の動作を説明する側断面図である。 本発明の第9実施例による用量カウンタの使用時の動作を説明する側断面図である。 本発明の第10実施例による用量カウンタの一部を示す斜視図である。 本発明の第10実施例による用量カウンタの使用時の動作を説明する側断面図である。 本発明の第10実施例による用量カウンタの使用時の動作を説明する側断面図である。 本発明の第11実施例による用量カウンタの一部を示す斜視図である。 本発明の第11実施例による用量カウンタの使用時の動作を説明する側断面図である。 本発明の第11実施例による用量カウンタの使用時の動作を説明する側断面図である。 本発明の第12実施例による用量カウンタの一部を示す斜視図である。 本発明の第12実施例による用量カウンタの使用時の動作を説明する側断面図である。 本発明の第12実施例による用量カウンタの使用時の動作を説明する側断面図である。 本発明による計量式吸入器の斜視図である。
本発明による用量カウンタは、アクチュエータが種々変更されている点を除いて、上で図1〜図4を参照して説明したものに基づいている。すなわち、本発明は、一般的に、円周上に配列されたラチェット歯を備えた旋回可能なギヤホイールと、ギヤホイールに結合された表示器とを有する用量カウンタを提供する。表示器は、ギヤホイールの回転に応答して割出しされ得る視認可能な用量カウントインデックスの列を備えている。用量カウンタは、また、薬剤の投与量に応答してギヤホイールを回転駆動させる駆動部を備えたアクチュエータを有している。駆動部は、ギヤホイールのラチェット歯に係合する。本発明によれば、アクチュエータは、入力部を備えた旋回可能なレバーまたはリンクを有している。レバーまたはリンクは、入力部において直線的なストロークを増幅し、駆動部の直線的ストロークが入力部での直線的な入力ストロークを超えるようにする。
本発明の第1実施例による用量カウンタ(以下、「第1の用量カウンタ」と呼ぶ。)を、図5〜図9cを参照して説明する。第1の用量カウンタのアクチュエータ118を、ラチェット歯ホイールの形態のギヤホイールとともに、図5に示した。(図5では図示されない)用量カウンタ表示器は、それが90°回転せしめられることでラチェット歯ホイール130に結合し得る点を除いて、図1〜図3に示したものと実質的に同じである。図6はまた、第1の用量カウンタがそれとともに使用される、加圧された薬剤容器6の一部を示したものである。
ラチェット歯ホイール130は、実質上、図1〜図4に示したホイールと同じ構造を有している。すなわち、複数のラチェット歯132が、ホイールの円周に配置されている。ラチェット歯ホイール130は、表示器の割出スプールとして機能する(図示しない)中空軸に一体的に形成されている。中空軸は、第1の用量カウンタのシャーシから突き出すスピンドルに対し回転可能に支持されている。
ラチェット歯ホイール130は、図4に示したような形式の(図5では図示しない)固定された爪によって逆回転しないようになっている。固定された爪は、ラチェット歯ホイールの段階的な回転をもたらす。なぜなら、ホイール130が、歯1つ分のピッチ以上であって歯2つ分のピッチ以下回転せしめられる場合には、爪にラチェット歯132の後端が係合するまで、一定の逆回転が生じるからである。
第1の用量カウンタのアクチュエータ118は、往復直線(並進)運動可能に取り付けられた作動軸の代わりに、薬剤容器6の軸に対し垂直な軸126のまわりに旋回可能な部材120を備えている点で、図1〜図4に示したアクチュエータと異なっている。
部材120は、旋回点126から直角にのびる一対のリム120a、120bを有するレバーの形態を有している。
第1のリム120aは、通常は横向きにのび、薬剤容器6が係合する入力リムを形成する。第1のリム120aは、(直角をなす)L字形状を有し、その先端部は、第2のリム120bと平行にそれから遠ざかる向きにのびている。第1のリム120aは、旋回点126からそのL字の角までの長さAを有している(図8参照)。第1のリム120aの先端は先細り状に形成され、それによって、薬剤容器6の直線運動の間に薬剤容器6が係合する接触領域が最小となる。
第2のリム120bは、通常は下向きにのび、ラチェット歯ホイール130を回転駆動させる出力リムを形成する。第2のリム120bは、その先端に駆動部128を備えている。駆動部128は、第2のリム120bに平行にのび、かつ一対の垂直なアーム154、156の間に支持された細長いラチェット駆動爪152を備えている。一方のアームは第2のリム120bに接続している。第2のリム120bは、旋回点126からラチェット駆動歯152までの、長さAよりも大きい長さBを有している。
WO 98/28033に記載された用量カウンタ18の場合と同様、本発明の第1の用量カウンタは、駆動部128とラチェット歯ホイール130との間の係合およびその解除の位置を正確に調節するための制御面158を有している。
部材120の回転は、(図示しない)用量カウンタのシャーシに一体形成された第1および第2の戻り止め140、142によって規制される。戻り止め140、142は、駆動部128の近傍において第2のリム120bの左右両側に配置されている。第2のリム120bは、第1の戻り止め140との間に配置されたバネ144によって、第1の戻り止め140に当接するように弾性付勢されている。第2のリム120bは、ラチェット歯ホイール130の軸とわずかに鋭角をなす初期位置に向けて付勢される。それによって、第2の戻り止め142が、第2のリム120bの初期位置から遠ざかる最大運動範囲を規制する。これは、いくつかの実施例では省略され得る。第2の戻り止め142は、薬剤容器6のバルブが交差の積み重ねおよび空動きが可能な状態で噴射動作することが保証されるのに十分な範囲で第2のリム120bが運動し得るようにする。
次に、計量式吸入器から投与された薬剤用量をカウントするための本発明による第1の用量カウンタの使用方法を、図6を参照して説明する。図6は、図5に示したものと同じ構成要素を示した図である。計量式吸入器および第1の用量カウンタの他の構成要素は、明瞭にするために省略してある。
計量式吸入器は、使用者が薬剤容器6の閉じられた端部に手で圧縮力を及ぼすことによって作動する。この圧縮力に応答して、容器6は、その(図示しない)バルブステムに対し軸方向に約2mm〜4mm動く。約2mmの変位は、バルブを噴射動作させ、薬剤の1用量を投与するために必要とされる。薬剤が投与されたのち、使用者は圧縮力を解除し、容器6は、その内部バルブバネの作用によって初期位置まで戻る。第1の用量カウンタは、容器6の往復直線運動によって動作せしめられる。
容器6が下向きに運動することによって、容器6の口金10は、アクチュエータ部材120の第1のリム120aの先端(入力端)に係合し、これを変位させる。第1のリム120aの変位によって、第2のリム120bを含む部材120は、図6中に矢印121で示したように、バネ144の付勢力に抗して時計まわりに回転する。第1のリム120aの先端は、部材120が回転するにつれて口金10の前面を横切ってスライドする。
駆動部128のラチェット駆動歯152は、ラチェット歯ホイール130のラチェット歯132に係合するための大きさおよび向きを有している。アクチュエータ部材120の初期位置および最終位置は、図5および図6に示すように、ラチェット駆動爪152が、ラチェット歯ホイール130(およびその歯)の軸に平行に、その通常のストロークの途中までのびるように配置されている。こうして、ラチェット駆動爪152およびラチェット歯ホイール130の歯132間の角度が最小になり、それによって、構成要素の摩耗が減じられる。
ラチェット歯132とラチェット駆動爪152の係合状態を、図7により明瞭に示した。駆動部128が接続されたアクチュエータ120の第2のリム120bを含む第1の用量カウンタ118の他の構成要素は、明瞭にするために、図面において省略してある。
ラチェット駆動爪152は、ラチェット歯ホイール130を歯1つ分のピッチよりもわずかに大きい量だけ回転させる。上述のように、制御面158は、ラチェット駆動爪152のラチェット歯ホイール130のラチェット歯132との係合およびその解除の位置を正確に設定するために使用される。係合の解除に続いて、(図示しない)固定された爪がラチェット歯ホイール130のラチェット歯132の1つの後端に当接するまで、ラチェット歯ホイール130がわずかに逆回転し、その位置で、ラチェット歯ホイール130(よって、表示器)が、正確に歯1つ分のピッチだけ割り出される。
アクチュエータ部材120を、図8に示した。第1のリム120aの先端(入力端)の直線的なストロークと、第2のリム120bに結合された駆動部128との関係は、式
y=(B/A)×x (1)
ここで、xおよびyはそれぞれ入力端の直線的なストロークを表し、AおよびBはそれぞれ図8に示した長さを表す、によって、近似的に表され得る。BはAよりも大きいので、アクチュエータ部材120は、直線的な入力ストロークを増幅し、駆動部の運動距離を増大させる。
直線的なストロークを増幅することによって、ラチェット歯ホイール130を割り出しするために利用可能なストローク長は、図1〜図4に示した形式の用量カウンタに比べて大きくなる。これによって、カウントエラー、特にカウントもれの恐れがなくなり、そして、順次、用量カウンタのミスカウントの発生率を減少させる。
直線的なストロークを増幅することは、特に、手動式の計量式吸入器にとって有効である。なぜなら、この形式の吸入器に伴う直線的な入力ストロークは、バルブの噴射動作位置に達した直後に、薬剤容器6が離されるとき、1.5mm程度にしかすぎないからである。
直線的なストロークを増幅することによって、また、積み重ね交差および空動きに起因するカウントエラーの発生を防止することができる。これについては、次に、図9a〜図9cを参照して説明する。
図9aは、図1〜図4に示した形式のうまく機能する用量カウンタを備えた第1の吸入器の薬剤容器の運動距離80を図示したものである。運動距離の第1の部分82は、各構成要素の積み重ね交差および任意の空の運動によって占められている。運動距離の第2の部分84は、用量カウンタを1増加させるのに必要な距離である。運動距離の第3の部分86は、積み重ね交差または空動きをより大きくするのに利用可能な「余分な」運動距離である。
図9bは、図1〜図4に示した形式のうまく機能しない(故障した)用量カウンタを備えた第2の吸入器の薬剤容器の運動距離80を図示したものである。全運動距離80は図9aに示した第1の吸入器の場合と同じである。再び、運動距離の第1の部分82は各構成要素の積み重ね交差および空動きによって占められている。第2の吸入器においては、積み重ね交差および空動きは、第1の吸入器の場合よりもかなり大きく、それに対応して、運動距離の第1の部分82もより大きくなっている。運動距離の第2の部分84は、用量カウンタを1増加させるのに必要な距離であり、これは、第1の吸入器に対して図9aに示したものと同じである。しかしながら、容器の残りの距離80は、用量カウンタを1増加させるのに十分な大きさではなく、それによって、用量カウンタのカウントエラーを生じさせる。
図9cは、図5に示した本発明の第1の用量カウンタを備えた第3の吸入器の薬剤容器の運動距離80を図示したものである。全運動距離80は、図9aおよび図9bに示した第1および第2の吸入器の場合と同じである。再び、運動距離の第1の部分82は、各構成要素の積み重ね交差および空動きによって占められている。積み重ね交差および空動きは、第2の吸入器の用量カウンタのカウントエラーを生じさせた第2の吸入器の場合と同じである。運動距離の第2の部分84は、用量カウンタを1増加させるのに必要な距離である。この運動距離の第2の部分84は、図9aおよび図9bに示した第1および第2の吸入器の場合よりも著しく小さい。なぜなら、運動距離の第2の部分84は、用量カウンタによって増幅されるからである。その結果、用量カウンタを1増加させるのに十分な運動距離80が残され、用量カウンタのカウントエラーは発生しない。運動距離の第3の部分86は、積み重ね交差または空動きをより大きくするために利用可能な「余分な」運動距離である。
こうして、直線的な入力ストロークの増幅が、過大な積み重ね交差および空動きによって引き起こされるエラーを減少させ得ることがわかる。本発明の原理による直線的なストロークの増幅によって、薬剤容器6を下向きに押す力をわずかに増加させる。しかしながら、用量カウンタ118を作動させるのに必要な力は、一般に、容器の内部バルブバネの弾性力に打ち勝つのに必要とされる力に比べて小さい。
図10は、本発明の第2実施例による用量カウンタ(以下、「第2の用量カウンタ」と呼ぶ。)のアクチュエータを示したものである。このアクチュエータ220は、図5に示したアクチュエータ120とは異なり、第1および第2のリム220a、220bが、直角をなす代わりに一直線上に配置される。この構成によって、第1のリム220aの先端(入力端)と、第2のリム220bに結合された駆動部228は、実質上互いに平行(かつ反対向き)に運動する。すなわち、旋回可能なアクチュエータ120、220を用いる原理によって、各構成要素の配置および向きに関して大きな自由度が得られる。
次に、本発明の第3実施例による用量カウンタ318(以下、「第3の用量カウンタ」と呼ぶ。)を、図11〜図14を参照して説明する。第3の用量カウンタ318は、図1および図2に示した用量カウンタ18によく似ている。すなわち、第3の用量カウンタ318は、用量カウンタ318、ラチェット歯ホイール30、スピンドル36、40および柔軟なテープ44を作動させるアクチュエータシャフト20を含む、図1および図2に示した用量カウンタの構成要素のすべてを有している。それ故、第3の用量カウンタ318のこれらの構成要素の詳細な説明は、それらの形態または機能が上述のものと異なる場合を除いて省略する。
第3の用量カウンタ318において、薬剤容器の中立位置(押圧される前の位置)は、わずかに上昇し、その結果、その口金がアクチュエータシャフト20の上面に直接接触することはない。これは、ステムブロック314の用量カウンタの構成要素に対する位置を上昇させることによって達成される。第3の用量カウンタ318は、(図示しない)薬剤容器の直下に配置された型抜きされた金属製構成要素の形態のアクチュエータ部材320を付加的に有している。アクチュエータ部材320は、弾性を有する、すなわち弾性変形可能なステンレス鋼等の金属から形成される。アクチュエータ部材320は、容器によって係合され、さらに、アクチュエータシャフト20の上面に係合するように配置される。図11に、アクチュエータ部材320を示した。図11は、薬剤容器を備えていない呼吸作動式の吸入器本体12の内部を示す一部破断斜視図であり、図12は、図11のアクチュエータ部材320だけを分離して示したものである。
アクチュエータ部材320は、2つの部分、すなわち、平坦な取付構造320aと、取付構造320aから片持ち梁様にのびる細長いレバー320bを形成する。取付構造320aは、用量カウンタシャーシの平坦な上壁360に取り付けられる部材320の平坦な基礎部分である。取付構造320aは、下向きに折り曲げられたタブ322を有し、タブ322は、シャーシの壁360に形成されたスロット362を貫通する。タブ322は、部材320を、シャーシの壁360上の正しい位置に位置決めする。取付構造320aはまた、かかり状の部分326a、326bを備えた開口324を有している。用量カウンタシャーシの雄型の位置決め部分364が、開口324を貫通し、かかり状の部分326a、326bが雄型の位置決め部分364に押し付けられて、アクチュエータ部材320の取付構造320aを、シャーシの壁360に対し定位置に保持する。
アクチュエータ部材320のレバー320bは、取付構造320aからのびている。レバー320bの基端は、レバー320bの先端をシャーシの壁360からこれに平行に間隔をあけて位置させる、互いに間隔をあけた一対の折り目328a、328bを有している。レバー320bの先端は、支持されておらず、それによって、レバー320bに片持ち梁状の構造を与えている。図11に示すように、レバー320aの先端は、用量カウンタ318のアクチュエータシャフト20の真上に配置されている。
折り目328a、328bは、レバー320bをシャーシの壁360から間隔をあけて位置させるだけでなく、たわみヒンジとしても機能する。とりわけ、取付構造320aに近い方の折り目328aは、レバー320bの旋回点を形成する。他方の折り目328bは、レバー320bの入力部として機能し、薬剤容器の超過した運動距離を収容すべくたわみ得る。たわみヒンジの変形は弾性的であり、それによって、レバー320bは、すべての外的負荷が除かれたとき、図11および図12に示した中立位置に戻される。たわみヒンジは、レバー320bの減じられた曲げ強度を有する部分によって形成され、それによって、レバー320bが変位せしめられたとき、生じるたわみはたわみヒンジの範囲内に限定される。
次に、計量式吸入器から投与される薬剤用量をカウントする第3の用量カウンタ318の使用方法を、図13aおよび図13bを参照して説明する。図13aおよび図13bは、異なる動作段階の用量カウンタを示したものである。これらの図面には、用量カウンタ318のアクチュエータシャフト20が上述のアクチュエータ部材320とともに示してある。アクチュエータ部材320の下側の第3の用量カウンタ318の構成要素は、実質上、図1および図2に示したものと同じであり、よって、詳細な説明は省略する。上述のように、取付構造320aに近い方の折り目328aは、レバー320bの旋回点を形成する。他方の折り目328bは、(図示しない)薬剤容器によって係合されるレバー320bの入力部を形成する。レバー320bの先端はレバー320bの出力部を形成する。
図13aにおいて、用量カウンタ318は、中立位置、すなわち、規定用量の薬剤を投与すべく薬剤容器を押し下げる前の位置にある。この位置において、レバー320bは、片持ち梁状態で、用量カウンタシャーシ360の上壁から間隔をあけている。(図示しない)容器の口金は、レバー320bの少し上方に位置し、シャーシの壁360に平行にのびる係合面を形成する。アクチュエータシャフト20は圧縮バネ24によって最も高い位置に向けて弾性付勢され(図1)、レバー320bの下面に接触する。
計量式吸入器は、使用者が手で容器の閉じた端に圧縮力を及ぼすことによって作動せしめられる。この圧縮力に応答して、容器は、(図示しない)そのバルブステムまで軸方向に、2〜4mmの距離動く。バルブを噴射動作させて薬剤の規定用量を投与するには、約2mmの変位が必要とされる。容器が下向きに運動することによって、口金がレバーの入力部(折り目328bによって形成される)に係合して、これを下向きに変位させ、それによって、レバー320bが、旋回点(折り目328bによって形成される)のまわりに反時計回りに回転する。そして、レバーの出力部(先端によって形成される)がアクチュエータシャフト20に係合して、図13bに示すように、これを下向きに圧縮バネ24(図1)に向けて動かす。アクチュエータシャフト20の下向きの運動によって、上で図1および図2を参照して述べたように、用量カウンタ318が1単位増加せしめられる。
レバーの入力部(折り目328bによって形成される)は、旋回点(折り目328bによって形成される)と、レバーの出力部(先端によって形成される)との間に位置し、旋回点に相対的に近接している。こうして、レバーは、その入力部において、直線的な入力ストロークを増幅させ、それによって、出力部はアクチュエータシャフト20に対する増大されたストロークを生じさせる。こうして、ラチェット歯ホイール30(図2)を割り出しするために利用可能なストローク長が、図1〜図4に示した形式の用量カウンタの場合よりも増大する。その結果、用量カウンタのカウントエラー、特に、カウントもれが防止され、順次、用量カウンタのエラー発生率が減少する。
図13cは、レバー320bの先端がその運動距離の最下端に達した後、(図示しない)薬剤容器がさらに下向きに運動したときの、第3の用量カウンタ318の配置を示したものである。この配置において、レバー320bは、折り目328bに固定され、折り目328bは、レバー320bの入力部を形成して、容器の超過運動を許容するようになっている。図示したように、レバー320bは、直線状にのびるように変形し、レバー320bの先端におけるさらなる下向きの運動を阻止しつつ、容器が下向きに動き続けることを可能にする。レバー320bは、レバー320bの先端がその運動距離の最下端に達した後の超過運動を収容すべく変形する。
図14は、第3の用量カウンタ318を計量式吸入器に組み立てるための方法の一部を示したものである。この方法によれば、アクチュエータ部材320は、薬剤容器の前の吸入器本体2に挿入される。図示したように、アクチュエータ部材320は、マンドレル380に取り付けられ、アクチュエータ部材320に形成された一対の穴に係合するピン382a、382bによって定位置に保持される。その後、吸入器本体2は、吸入器本体2内の雄型の位置決め部分364がアクチュエータ部材320のかかり状の部分326a、326b(図11および図12)によって係合されるまで、下降せしめられる。次いで、マンドレル380が引き抜かれ、アクチュエータ部材320が吸入器本体2内に装着された状態で残され、次いで、(図示しない)薬剤容器が差し込まれる。
次に、本発明の第4実施例による用量カウンタ(以下、「第4の用量カウンタ」と呼ぶ。)を、図15〜図18を参照して説明する。第4の用量カウンタ418は、変更された用量カウンタシャーシおよびアクチュエータ部材420を備えている点を除き、上述の第3の用量カウンタと同じ構成を有している。よって、第4の用量カウンタの説明は、主として、これらの変更された部分に限定する。
第3の用量カウンタと同様に、第4の用量カウンタのアクチュエータ部材420は、(図示しない)薬剤容器の真下に配置される型抜きされた金属部材からなっている。アクチュエータ部材420は、弾力性を有する、すなわち弾性変形可能なステンレス鋼のような金属から形成される。アクチュエータ部材420は、容器によって係合せしめられ、さらに、アクチュエータシャフト20の上面に係合するように配置される。図15は、薬剤容器を備えていない呼吸作動式吸入器本体2の内部を示す一部破断斜視図であり、図16は、図15のアクチュエータ部材420を独立に示した斜視図である。
第4の用量カウンタのアクチュエータ部材420は、用量カウンタシャーシの上壁460に旋回可能に取り付けられた細長いレバー420aを有している。旋回点が、レバー420aの一端からのび、シャーシの壁460に形成された(図15では隠された)スロットに挿通された細長い舌状部分420bによって形成される。図15に示すように、シャーシの壁460は階段状に形成され、スロットはこの階段によって形成された内側の角に沿って形成されている。スロットは、シャーシの壁460の比較的薄い部分に形成され、それによって、アクチュエータ部材420はレバー40aの一端のまわりに回転可能になっている。レバー420aの一端は、階段状のシャーシの壁460に押し付けられ、旋回点を形成する。
図15に示したように、アクチュエータ部材420のレバー420aは、旋回点からのび、折り目422を備えている。レバー420aの先端は、アクチュエータシャフト20の真上に位置している。折り目422は、レバー420aの先端から間隔をあけて、シャーシの壁460に平行に配置される。折り目422は、また、レバー420aの入力部として機能し、薬剤容器の超過運動を許容するためのたわみヒンジを形成する。たわみヒンジの変形は弾性的であり、すべての外部負荷が除去されたとき、レバー420aは、図15および図16に示すような自然な形状にもどる。たわみヒンジは、レバー420aの減じられた曲げ強度を有する部分によって形成され、それによって、レバー420aが変位せしめられるとき、生じた屈曲はたわみヒンジの範囲内に限られる。
2つのたわみヒンジを有する第3の用量カウンタのアクチュエータ部材と異なり、第4の用量カウンタのアクチュエータ部材420は、1つのたわみヒンジを有しているに過ぎない。こうして、アクチュエータ部材の構造が単純化される。さらに、薬剤容器の超過運動を許容するのに必要とされるレバー420aの屈曲量は、階段状のシャーシの壁460とすることによって減じられ得る。
次に、計量式吸入器から投与された薬剤用量をカウントするための第4の用量カウンタの使用方法を、図17aおよび図17bを参照して説明する。図17aおよび図17bは、異なる動作段階における用量カウンタを示す断面図である。図17aおよび図17bは、用量カウンタ418のアクチュエータシャフト20を、上述のアクチュエータ部材420とともに示したものである。アクチュエータ部材420の下側の第4の用量カウンタ418の各構成要素は、基本的に、図1および図2に示したものと同じであるので、詳細な説明は省略する。上述のように、レバー420aの舌状部材420bに近い方の端は、レバー420aの旋回点を形成する。折り目422は、(図示しない)薬剤容器によって係合されるレバー420aの入力部を形成する。レバー420aの先端はレバー420aの出力部を形成する。
図17aにおいて、用量カウンタ418はその中立的な配置、すなわち、薬剤の規定用量を投与すべく薬剤容器を押し下げる前の配置を有している。この配置において、レバー420aの先端は、用量カウンタシャーシ460の上壁から間隔をあけて位置している。(図示しない)薬剤容器の口金は、レバー420aの少し上に位置し、シャーシの壁460に平行にのびる係合面を形成する。アクチュエータシャフト20は、圧縮バネ24(図1)によってその最も高い位置に向けて弾性付勢され、レバー420aの下面に接触する。
計量式吸入器は、使用者が手で容器の閉じられた端を押圧することによって作動せしめられる。この押圧力に応答して、容器は軸方向に(図示しない)そのバルブステムに向けて2mm〜4mmの距離だけ動く。バルブを噴射動作させて規定用量の薬剤を投与するために、約2mmの変位が必要とされる。容器が下向きに運動することによって、容器の口金が(折り目422によって形成される)レバーの入力部に係合してこれを下向きに変位させ、それによって、レバー420aが旋回点のまわりに反時計回りに旋回する。(先端によって形成される)レバーの出力部は、図17bに示すように、アクチュエータシャフト20に係合して、これを圧縮バネの付勢力に抗して下向きに動かす。アクチュエータシャフト20が下向きに運動することによって、上で図1および図2を参照して説明したように、用量カウンタ418が1単位増加せしめられる。
(折り目422によって形成される)レバーの入力部は、旋回点と、(先端によって形成される)レバーの出力部との間に位置し、旋回点に相対的に接近して配置されている。こうして、レバー420aは、入力部において直線的な入力ストロークを増幅し、それによって、出力部は、アクチュエータシャフト20を変位させるための増幅されたストロークをもたらす。こうして、ラチェット歯ホイール30(図2)を割り出すために利用可能なストローク長が、図1〜図4に示した形式の用量カウンタの場合よりも大きくなる。これによって、カウントエラー、特に、カウントもれが防止され、順次、用量カウンタのエラー発生率が減少する。
図17cは、レバー420aの先端がその運動距離の下端に達したのち、さらに、(図示しない)薬剤容器が下向きに運動したときの第4の用量カウンタ418の配置を示したものである。この配置において、レバー420aが、レバー420aの入力部を形成する折り目422において屈曲し、それによって、容器の超過運動が許容される。図示のように、レバー420aはほぼ直線状にのび、薬剤容器が、レバー420aの先端におけるさらなる下向きの運動を生じさせることなく、下向きに運動し続けることができるようにする。レバー420aは、レバー420aの先端がその運動距離の下端に達した後の超過運動を許容すべく変形するように構成されている。
図18は、上述の第4の用量カウンタ418を計量式吸入器に組み立てるための方法の一部を示したものである。この方法によれば、アクチュエータ部材420は、薬剤容器の前の吸入器本体2内に差し込まれる。図示のように、アクチュエータ部材420がマンドレル480に取り付けられ、マンドレル480の端面に形成された凹部422内の定位置に保持される。その後、吸入器本体2が、アクチュエータ部材420の舌状部材420bが、用量カウンタシャーシの上壁460のスロットを貫通するまで、下げられる(図15および図16)。マンドレル480は、その後、取り外され、アクチュエータ部材420が、吸入器本体2内に装着された状態で残され、次いで、(図示しない)薬剤容器が差し込まれる。
図19および図20は、本発明の第5実施例による用量カウンタ518(以下、「第5の用量カウンタ」と呼ぶ。)に備えられるアクチュエータ部材を示したものである。変更されたアクチュエータ部材520は、第4の用量カウンタのアクチュエータ部材と、レバー520aが、細長い形状の代わりに、レバー520aの両側に設けられた折り目522を備えた環状を有している点で異なっている。アクチュエータ部材520は、図20に示したように、薬剤容器6にほぼ同心に配置された環状レバー520aとともに第5の用量カウンタ518に組み立てられる。
変更されたアクチュエータ部材520は、また、第4のアクチュエータ部材と、レバー520aの旋回点が部材520の直線状端縁520bによって形成される点で異なっている。変更されたアクチュエータ部材520の端縁520bは、用量カウンタ518のシャーシに形成されたV字状のチャネル580内に配置され、これに押し付けられる。変更されたアクチュエータ部材520の端縁520bは、図20に示すように、円滑な軸受面を与えるべく曲げられた縁を有している。変更されたアクチュエータ部材520は、端縁520bに垂直な向きにのびる一対の整列タブ520cを有している。整列タブ520cは、用量カウンタシャーシのV字状のチャネル580内の対応するスロットに受け入れられ、アクチュエータ部材520をチャネル580の長手方向に位置決めする。アクチュエータ部材520は、図20に示すように、薬剤容器6によって吸入器本体2内に保持される。
第5の用量カウンタ518は、上述の第4の用量カウンタと同じ機能を有している。それゆえ、第5の用量カウンタ518の使用法の詳細な説明は省略する。
図21〜図22cは、本発明の第6実施例による用量カウンタ(以下、「第6の用量カウンタ」と呼ぶ。)に備えられるアクチュエータ部材を示したものである。変更されたアクチュエータ部材620は、第5の用量カウンタのアクチュエータ部材と、レバー620aが、折り目を備えず、貝殻状の形状を有している点で異なっている。すなわち、レバー620aの先端は、レバー620aの先端からのび、かつレバー620aの上面に折り重ねられて一定の円周角を形成するフォーク状のバネエレメント622を備えている。アクチュエータ部材620は、図22a〜図22cに示したように、環状のレバー520aと、薬剤容器6にほぼ同心に配置されたフォーク状のバネエレメント622とともに第6の用量カウンタ618に組み立てられる。
フォーク状のバネエレメント622の先端は、レバー620aの入力部を形成する。レバー620aの先端は、また、バネエレメント622の基端であり、レバー620aの出力部を形成する。アクチュエータ部材620は、また、図示のように、レバー620aの旋回点を形成する平坦な端縁620bを備えている。
次に、計量式吸入器から投与される用量をカウントするための第6の用量カウンタ618の使用方法を、図22a〜図22cを参照して説明する。図22a〜図22cは、異なる動作段階における用量カウンタを示す断面図である。これらの図は、用量カウンタ618のアクチュエータシャフト20を、上述のアクチュエータ部材620とともに示したものである。アクチュエータ部材620の下側の第6の用量カウンタ618の構成要素は、基本的に図1および図2に示したものと同じであるから、それらの詳細な説明は省略する。
図22aにおいて、用量カウンタ618は、中立な位置、すなわち、薬剤の規定用量を投与すべく薬剤容器を押し下げる前の位置にある。この位置において、容器6の口金は、フォーク状のバネエレメント622の上方に位置している。アクチュエータシャフト20は、圧縮バネ24によってその最も高い位置に向けて付勢され(図1)、レバー620aの下面に接触する。
計量式吸入器は、使用者が手で容器6の閉じた端に圧縮力を及ぼすことによって作動せしめられる。この圧縮力に応答して、容器6は、軸方向に(図示しない)そのバルブステムに向けて2mm〜4mmの距離だけ動く。この容器6の下向きの運動によって、容器の口金が、(バネエレメント622の先端によって形成される)レバーの入力部に向けて下向きに運動し、それによって、レバー620aが(端縁620bによって形成される)旋回点のまわりに時計回りに旋回する。(レバー620aの先端によって形成される)レバーの出力部が、図22bに示すように、アクチュエータシャフト20に係合して、これを圧縮バネ24(図1)の付勢力に抗して下向きに変位させる。アクチュエータシャフト20の下向きの運動によって、上で図1および図2を参照して説明したように、用量カウンタ618が1単位だけ増加せしめられる。バネエレメント622は、用量カウンタ618の作動中は大きく変形しないように構成されている。
(バネエレメント622の先端によって形成される)レバーの入力部は、旋回点と、(レバー620aの先端によって形成される)出力部との間に位置し、旋回点に相対的に近接して配置されている。こうして、レバー620aは、入力部において直線的な入力ストロークを増幅し、それによって、出力部は、アクチュエータシャフト20を変位させるための大きなストロークを生じさせる。こうして、ラチェット歯ホイール30(図2)を割り出しするのに利用可能なストローク長は、図1〜図4に示した形式の用量カウンタの場合よりも大きくなる。これによって、カウントエラー、特にカウントもれが防止され、順次、用量カウンタのエラー発生率が低減される。
図22cは、レバー620aの先端がその運動距離の下端に達したのち、薬剤容器6がさらに下向きに運動したときの第6の用量カウンタ618の配置を示したものである。この配置において、バネエレメント622は、容器6の超過運動を許容する。図示のように、バネエレメント622は、レバー620aに向けて動かされ、レバー620aの先端のさらなる下向きの運動を生じさせることなく、薬剤容器6が下向きに運動し続け得るようにする。バネエレメント622は、レバー620aの先端がその運動距離の下端に達した後の超過運動を許容するような構成を有している。
図23〜図25cは、本発明の第7実施例による用量カウンタ(以下、「第7の用量カウンタ」と呼ぶ。)に備えられるアクチュエータ部材を示したものである。変更されたアクチュエータ部材720は、型抜きされた金属部材からなっている代わりに、成形プラスチック部材からなっている点を除き、第3の用量カウンタのアクチュエータ部材と同じである。すなわち、アクチュエータ部材720は、一体形成された取付構造720aおよび細長いレバー720bを有している。取付構造720aおよびレバー720bは、レバー720bに対する旋回点を形成するリビングヒンジ722によって互いに分離されている。レバー720bは、折り目724を備えている。折り目724はまた、たわみヒンジとしても機能する。アクチュエータ部材720はまた、用量カウンタシャーシ760の六角形の開口内に締まりばめを伴って収容された取付ポスト726を有している。アクチュエータ部材720は、用量カウンタシャーシ760に対し、レバー720aの先端がアクチュエータシャフト20上に重なって位置するように取り付けられる。
次に、計量式吸入器から投与される薬剤用量をカウントする第7の用量カウンタ718の使用方法を、図25a〜図25cを参照して説明する。図25a〜図25cは、異なる動作段階の用量カウンタを示したものである。これらの図面には、用量カウンタ718のアクチュエータシャフト20が上述のアクチュエータ部材720とともに示してある。アクチュエータ部材720の下側の第7の用量カウンタ718の構成要素は、実質上、図1および図2に示したものと同じであり、よって、詳細な説明は省略する。上述のように、リビングヒンジ722は、(図示しない)薬剤容器によって係合せしめられるレバー720bの入力部を形成する。レバー720bの先端はレバー720bの出力部を形成する。
図25aにおいて、用量カウンタ718は、中立な配置、すなわち、薬剤の規定用量を投与すべく薬剤容器を押し下げる前の配置を有している。この配置において、(図示しない)容器の口金は、レバー720bの上方に位置している。アクチュエータシャフト20は、圧縮バネ24によってその最も高い位置に向けて付勢され(図1)、レバー720aの下面に接触する。
計量式吸入器は、使用者が手で容器の閉じた端に圧縮力を及ぼすことによって作動せしめられる。この圧縮力に応答して、容器は、軸方向に(図示しない)そのバルブステムに向けて2mm〜4mmの距離だけ動く。この容器の下向きの運動によって、容器の口金が、(折り目724によって形成される)レバーの入力部に係合して、これを下向きに動かし、それによって、レバー720bが(リビングヒンジ722によって形成される)旋回点のまわりに時計回りに旋回する。(先端によって形成される)レバーの出力部が、図25bに示すように、アクチュエータシャフト20を圧縮バネ24(図1)の付勢力に抗して下向きに変位させる。アクチュエータシャフト20の下向きの運動によって、上で図1および図2を参照して説明したように、用量カウンタ718が1単位だけ増加せしめられる。
(折り目724によって形成される)レバーの入力部は、(リビングヒンジ722によって形成される)旋回点と、(先端によって形成される)レバーの出力部との間に位置し、旋回点に相対的に近接している。こうして、レバーは、入力部において直線的な入力ストロークを増幅し、それによって、出力部は、アクチュエータシャフト20を変位させるための大きなストロークを生じさせる。こうして、ラチェット歯ホイール30(図2)を割り出しするのに利用可能なストローク長は、図1〜図4に示した形式の用量カウンタの場合よりも大きくなる。これによって、カウントエラー、特にカウントもれが防止され、順次、用量カウンタのエラー発生率が低減される。
図25cは、レバー720bの先端がその運動距離の下端に達したのち、(図示しない)薬剤容器がさらに下向きに運動したときの第7の用量カウンタ718の配置を示したものである。この配置において、レバー720bは、折り目724において変形し、容器の超過運動を許容する。図示のように、レバー720bはほぼ直線状にのび、レバー720aの先端でのさらなる下向きの運動を生じさせることなく、薬剤容器6が下向きに運動し続け得るようにする。レバー720bは、レバー720bの先端がその運動距離の下端に達した後の超過運動を許容すべく変形するようになっている。折り目724での変形は、弾性的であり、レバー720bは、外部負荷が取り除かれたとき、図25bおよび図25cに示すようなその自然な形状にもどる。
図26〜図28cは、本発明の第8実施例による用量カウンタ(以下、「第8の用量カウンタ」と呼ぶ。)に備えられるアクチュエータ部材を示したものである。変更されたアクチュエータ部材820は、柔軟性を有する金属部材からなっている代わりに、剛性を有する金属部材からなっている点を除き、第5の用量カウンタのアクチュエータ部材と同様の構成を有している。薬剤容器6の超過運動を許容するためのリビングヒンジを有する代わりに、変更されたアクチュエータ部材820は、超過運動を許容すべく、弾性付勢力に抗して下向きに変位し得る旋回点を備えている。
図26は、計量式吸入器の一部破断斜視図であり、この図において、第8の用量カウンタの構成要素が視認できる。アクチュエータ部材820は、環状レバー820aと、環状レバー820aから半径方向外向きにのびる突起部820bを有している。図示のように、環状レバー820aと突起部820bとの間に1段の段差がある。四角形の貫通穴が、突起部820bに形成され、レバー820aの旋回点を形成する。アクチュエータ部材820は、計量式吸入器の本体2内に、(図示しない)薬剤容器にほぼ同心に配置される。
固定された取付ポスト824が、吸入器本体2から用量カウンタ818のアクチュエータシャフト20に平行にのびている。取付ポスト824は、T字状のヘッドを有し、アクチュエータ部材820の突起部820bに形成された穴を貫通している。穴は、取付ポスト824の断面よりも大きなサイズを有し、それによって、レバー820aはポスト824を上下に動かし、ポスト824のまわりに旋回し得るようになっている。穴は、取付ポスト824の表面に向かって曲がることを防止するための丸みを帯びた縁を備えている。取付ポスト824は、アクチュエータ部材820をT字状のヘッドの下面に向けて付勢する予め負荷を及ぼされた圧縮バネ826を支持している。T字状のヘッドの下面は、レバー820aの旋回点の形成を支援する面取りされた表面を有している。
図27aおよび図27bには、アクチュエータ部材820および取付ポスト824をより明瞭に示した。取付ポスト824は、剛性を有する成形プラスチック部材からなっている。
次に、計量式吸入器から投与された薬剤用量をカウントするための第8の用量カウンタ818の使用方法を、図28a〜図28cを参照して説明する。図28a〜図28cは、異なる動作段階における用量カウンタを示す断面図である。図28a〜図28cは、用量カウンタ818のアクチュエータシャフト20を、上述のアクチュエータ部材820とともに示したものである。アクチュエータ部材820の下側の第8の用量カウンタ818の各構成要素は、基本的に、図1および図2に示したものと同じであるので、詳細な説明は省略する。
上述のように、アクチュエータ部材820は、旋回可能なレバー820aを有している。突起部820bに形成された穴は、レバー820aの旋回点を形成する。レバー820aおよび突起部820b間に形成された階段状部分は、レバー820aの入力部を形成する。レバー820aの先端は、レバーの出力部を形成する。
図28aにおいて、用量カウンタ818は、中立な配置、すなわち、薬剤の規定用量を投与すべく薬剤容器6を押し下げる前の配置を有している。この配置において、容器6の口金は、レバーの上方に位置している。レバーの旋回点は、圧縮バネ826によってその最も高い位置に弾性付勢されている。アクチュエータシャフト20は、また、圧縮バネ24によってその最も高い位置に向けて付勢され(図1)、レバー720aの下面に接触する。
計量式吸入器は、使用者が手で容器6の閉じた端に圧縮力を及ぼすことによって作動せしめられる。この圧縮力に応答して、容器6は、軸方向にそのバルブステムに向けて2mm〜4mmの距離だけ動く。この容器6の下向きの運動によって、容器の口金が、(アクチュエータ部材20の階段状部分によって形成される)レバーの入力部に係合して、これを下向きに動かし、それによって、レバーが旋回点のまわりに時計回りに旋回する。(先端によって形成される)レバーの出力部が、図28bに示すように、アクチュエータシャフト20を圧縮バネ24(図1)の付勢力に抗して下向きに変位させる。アクチュエータシャフト20の下向きの運動によって、上で図1および図2を参照して説明したように、用量カウンタ818が1単位だけ増加せしめられる。
(アクチュエータ部材820の階段状部分によって形成される)レバーの入力部は、旋回点とレバーの出力部との間に位置し、旋回点に相対的に近接している。こうして、レバーは、入力部において直線的な入力ストロークを増幅し、それによって、出力部は、アクチュエータシャフト20を変位させるための大きなストロークを生じさせる。こうして、ラチェット歯ホイール30(図2)を割り出しするのに利用可能なストローク長は、図1〜図4に示した形式の用量カウンタの場合よりも大きくなる。これによって、カウントエラー、特にカウントもれが防止され、順次、用量カウンタのエラー発生率が低減される。
図28cは、レバー820bの先端がその運動距離の下端に達したのち、薬剤容器6がさらに下向きに運動したときの第8の用量カウンタ718の配置を示したものである。この配置において、(突起部820bの穴によって形成される)レバー7の旋回点が、圧縮バネ826の付勢力に抗して下向きに運動し、それによって、容器6の超過運動を許容する。図示のように、旋回点が変位せしめられることによって、レバー820aの先端でのさらなる下向きの運動を生じさせることなく、容器6が下向きに運動し続け得る。圧縮バネ826に予め及ぼされる負荷は、レバー820bの先端がその運動距離の下端に達した後の超過運動が許容されるような大きさに設定される。
次に、図29〜図30cを参照して本発明の第9実施例による用量カウンタ(以下、「第9の用量カウンタ」と呼ぶ。)を説明する。第9の用量カウンタ918は、図1および図2に示した用量カウンタ18に構成が似ている。すなわち、第9の用量カウンタ918は、ラチェット歯ホイール30、スピンドル36、40および柔軟なテープ44を含む、図1および図2に示した用量カウンタの構成要素の多くを有している。したがって、第9の用量カウンタ918のこれらの構成要素に関する詳細な説明は、それらの形態または機能が上述のものと異なる場合を除いて省略する。第9の用量カウンタ918は、図1および図2に示した用量カウンタと、アクチュエータシャフト20が、ラチェット歯ホイール30に直接係合する駆動部を支持する旋回可能なアクチュエータ部材920で置き換えられている点で異なっている。アクチュエータ部材920は、レバーとして機能し、剛性を有する成形プラスチック部材からなっている。
図29は、第9の用量カウンタ918の一部を示した斜視図であり、この図に、アクチュエータ部材920が示してある。図30aおよび図30bは、異なる動作段階における第9の用量カウンタ918の断面図である。図29、図30aおよび図30bは、第9の用量カウンタ918の反対側を示している。
アクチュエータ部材920は、第1の端に貫通穴922を備え、この貫通穴922において、計量式吸入器の本体2に形成された(図示しない)ピンに対し旋回可能に取り付けられている。アクチュエータ部材920は、旋回軸が薬剤容器6の軸に垂直になるように旋回可能に取り付けられる。アクチュエータ部材920の第1の端は、ほぼ円弧状になっている。アクチュエータ部材920の中間部には、上向きにのびる突起部924が備えられ、この突起部924は、薬剤容器6の口金によって係合せしめられるレバーの入力部として機能する。突起部924は、丸みを帯びた縁を備え、それによって、この突起部が下向きに運動する口金によって係合せしめられるとき、丸みを帯びた縁が口金の表面を横切って円滑にスライドする。
アクチュエータ部材920の第2の端には、下向きにのびる差込み928が備えられ、差込み928には、圧縮バネ930の上端が取り付けられて、アクチュエータ部材920を薬剤容器6に向けて付勢する。アクチュエータ部材920の第2の端には、また、下向きにのびる突起部926が備えられ、突起部926は、ラチェット歯ホイール30を回転駆動させるための駆動部を支持する。駆動部は、アクチュエータ部材920の下向きストロークのときにラチェット歯ホイール30の歯に直接係合するラチェット駆動爪を有している。アクチュエータ部材920の第2の端は、ほぼ直線状に形成される。
次に、計量式吸入器から投与された薬剤用量をカウントするための第9の用量カウンタ918の使用方法を、図30aおよび図30bを参照して説明する。図30aおよび図30bは、吸入器の薬剤容器6を、上述のアクチュエータ部材920とともに示したものである。アクチュエータ部材920の下側の第9の用量カウンタ918の各構成要素は、基本的に、図1および図2に示したものと同じであるので、詳細な説明は省略する。上述のように、アクチュエータ部材920は、旋回可能なレバー、および旋回点を形成する貫通穴922として機能する。アクチュエータ部材920の中間部において上向きにのびる突起部924は、薬剤容器6によって係合せしめられるレバーの入力部を形成する。アクチュエータ部材920の第2の端において下向きにのびる突起部926は、駆動部を支持し、レバー320bの出力部を形成する。
図30aにおいて、用量カウンタ918は、中立な配置、すなわち、薬剤の規定用量を投与すべく薬剤容器6を押し下げる前の配置を有している。この配置において、アクチュエータ部材920は、圧縮バネ930によって薬剤容器6に向けて付勢されている。
計量式吸入器は、使用者が手で薬剤容器6の閉じた端に圧縮力を及ぼすことによって作動せしめられる。この圧縮力に応答して、容器は、軸方向に(図示しない)そのバルブステムに向けて2mm〜4mmの距離だけ動く。この容器の下向きの運動によって、容器の口金が、(突起部924によって形成される)レバーの入力部に係合して、これを下向きに動かし、それによって、レバーが(貫通穴922によって形成される)旋回点のまわりに時計回りに旋回する。(突起部926によって形成される)レバーの出力部は、上で図1および図2を参照して説明したように、ラチェット歯ホイール30の歯に直接係合して用量カウンタを1単位増加させる駆動部を有している。第9の用量カウンタ918は、上で図3を参照して説明したように、駆動部による係合および係合解除の位置を調節するための制御面を有している。
(突起部924によって形成される)レバーの入力部は、(貫通穴922によって形成される)旋回点と(突起部926によって形成される)レバーの出力部との間に位置し、旋回点に相対的に近接している。こうして、レバーは、入力部において直線的な入力ストロークを増幅し、それによって、出力部は、ラチェット歯ホイール30を割り出しするための大きなストロークを生じさせる。これによって、カウントエラー、特にカウントもれが防止され、順次、用量カウンタのエラー発生率が低減される。
図31は、本発明の第10実施例による用量カウンタ1018(以下、「第10の用量カウンタ」と呼ぶ。)に備えられるアクチュエータ部材を示したものである。変更されたアクチュエータ部材1020は、成形プラスチック部材からなっている代わりに、型抜きされた金属部材からなっている点で、図29〜図30bに示したアクチュエータ部材と異なる。さらに、アクチュエータ部材を薬剤容器6に向けて付勢する圧縮バネが、スプリングアーム1030によって置き換えられている。スプリングアーム1030は、アクチュエータ部材1020に一体形成される。スプリングアーム1030の先端は、吸入器ハウジング2の内側面に押し付けられ、それによって、アクチュエータ部材を薬剤容器6に向けて付勢する。
図32aおよび図32bには、第10の用量カウンタ1018の使用方法を示した。これらの図面は、異なる動作段階における第10の用量カウンタの断面図である。
図33は、本発明の第11実施例による用量カウンタ1118(以下、「第11の用量カウンタ」と呼ぶ。)に備えられるアクチュエータ部材を示したものである。変更されたアクチュエータ部材1120は、異なる方向にのびるスプリングアーム1130を備えた異なる形状を有している点で、図31〜図32bに示したアクチュエータ部材と異なる。アクチュエータ部材1120のスプリングアーム1130の一端が、吸入器ハウジング2の内側横面に押し付けられる。
図34aおよび図34bには、第11の用量カウンタ1018の使用方法を示した。これらの図面は、異なる動作段階における第11の用量カウンタの断面図である。
次に、図35〜図36cを参照して本発明の第12実施例による用量カウンタ(以下、「第12の用量カウンタ」と呼ぶ。)を説明する。第12の用量カウンタ1218は、図1および図2に示した用量カウンタ18に構成が似ている。すなわち、第12の用量カウンタ1218は、ラチェット歯ホイール30、スピンドル36、40および柔軟なテープ44を含む、図1および図2に示した用量カウンタの構成要素の多くを有している。したがって、第12の用量カウンタ1218のこれらの構成要素に関する詳細な説明は、それらの形態または機能が上述のものと異なる場合を除いて省略する。第12の用量カウンタ1218は、図1および図2に示した用量カウンタと、ラチェット歯ホイール30に直接係合する駆動部を支持する旋回可能なアクチュエータ部材1220を有している点で異なる。第12の用量カウンタ1218のアクチュエータシャフト20は、アクチュエータ部材1220の入力部1224に係合する係合面1240を有している。
アクチュエータ部材1220を図35に示した。図35は、第12の用量カウンタ1218の一部を示した斜視図である。図36a〜図36cは、異なる動作段階における第12の用量カウンタ1218を示す断面図である。
アクチュエータ部材1220は、成形プラスチック部材からなっており、一体形成された取付構造1220aおよびレバー1220bを有している。取付構造1220aおよびレバー1220bは、リビングヒンジ1226によって互いに結合されている。リビングヒンジ1226は、レバー1220bの旋回点を形成する。取付構造1220aは、(図示しない)用量カウンタシャーシに固定される。
レバー1220bは実質上S字形状を有している。レバー1220bの基端は、リビングヒンジ1226に隣接し、上向きの平坦な係合面1224を備えている。係合面1224は、実質上水平な面内にのびている。レバー1220bの先端は駆動部1222を支持する。駆動部1222は、横方向にのびるとともに、ラチェット歯ホイール30の歯に係合すべく配置されたラチェット駆動爪を有している。
第12の用量カウンタ1220のアクチュエータシャフト20は、薬剤容器の口金によって係合せしめられる(図示しない)上面を有している。アクチュエータシャフトは、下向きの係合面1240を形成する横方向の突起部を備えている。アクチュエータシャフト20は、薬剤容器の軸に平行な方向に往復直線運動可能に配置される。アクチュエータシャフト20は、上で図1および図2を参照して説明したように、圧縮バネ24によって薬剤容器に向けて付勢される。アクチュエータシャフト20の係合面1240は、アクチュエータシャフトが下向きに変位したときに、レバー1220bの入力部1224に係合するようになっている。
次に、図36a〜図36cを参照して、計量式吸入器から投与される薬剤用量をカウントするための第12の用量カウンタ1218の使用法を説明する。図36a〜図36cは、異なる動作段階における第12の用量カウンタを示す断面図である。これらの図面は、用量カウンタ1218のアクチュエータ部材1220およびアクチュエータシャフト20の係合面1240を示したものである。第12の用量カウンタ1218の他の構成要素は、本質的に、図1および図2に示したものと同じであるから、ここでは説明しない。上述のように、アクチュエータ部材1220は、旋回可能なレバー1220bと、旋回点を形成するリビングヒンジ1226である。レバー1224の入力部は、リビングヒンジ1226に隣接して配置され、アクチュエータシャフト20の係合面1240によって係合されるようになっている。レバー1220bの先端に配置された駆動部1222は、レバー1220bの出力部を形成する。
図36aにおいて、用量カウンタ1218は、中立な配置、すなわち、薬剤の規定用量を投与すべく(図示しない)薬剤容器を押し下げる前の配置を有している。この配置において、アクチュエータシャフト20は、圧縮バネ24によって薬剤容器6に向けて付勢されている。
計量式吸入器は、使用者が手で(図示しない)薬剤容器の閉じた端に圧縮力を及ぼすことによって作動せしめられる。この圧縮力に応答して、容器は、軸方向に(図示しない)そのバルブステムに向けて2mm〜4mmの距離だけ動く。この容器の下向きの運動によって、図36bに示すように、容器の口金が、アクチュエータシャフト20に係合して、これを下向きに動かす。アクチュエータシャフト20の係合面1240がレバー1220bの入力部1224に係合し、それによって、レバー1220bが(リビングヒンジ1226によって形成される)旋回点のまわりに時計回りに旋回する。(駆動部1222によって形成される)レバーの出力部は、上で図1および図2を参照して説明したように、ラチェット歯ホイール30の歯に直接係合して用量カウンタ318を1単位増加させる。第12の用量カウンタ1218は、上で図3を参照して説明したように、駆動部1222による係合および係合解除の位置を調節するための制御面を有している。
レバー1220bの入力部は、(リビングヒンジ1226によって形成される)旋回点と、(駆動部1222によって形成される)レバーの出力部との間に位置し、相対的に旋回点に近接している。こうして、レバー1220bは、レバー1220bの入力部において直線的な入力ストロークを増幅し、それによって、出力部は、ラチェット歯ホイール30を割り出しするための大きなストロークを生じさせる。これによって、カウントエラー、特にカウントもれが防止され、順次、用量カウンタのエラー発生率が低減される。
図36cは、駆動部1222がその運動距離の下端に達したのち、(図示しない)薬剤容器がさらに下向きに運動したときの第12の用量カウンタ1218の配置を示したものである。この配置において、アクチュエータシャフト20の係合面1240が、レバー1220bの入力部1224からずれている。そのため、アクチュエータシャフトの係合面1224は、レバー1220bの入力部1224の縁から滑り落ち、下向きに動き続けて、容器の超過運動を許容する。図示のように、アクチュエータシャフト20は、レバー1220bをさらに回転させることなく、下向きに運動し続ける。
図37に示すように、本発明は、さらに計量式吸入器72を提供する。吸入器は、薬剤容器6と、容器6を受け、薬剤投与口を備えたアクチュエータ本体74と、上述のような用量カウンタとを有している。アクチュエータ本体74は、表示器を見るための窓76を有している。好ましい実施例によれば、アクチュエータ本体74は、液溜、好ましくは滑らかな丸みを帯びた液溜を有している。丸みを帯びた液溜は、実質上円筒状の上部と、実質上半球状の下部とを有している。滑らかな液溜としたことによって、その内面はほとんど凹凸がなくなり、それによって、通常の使用の間に、薬剤が液溜にくっつくことが防止される。
薬剤容器6は、エアゾールの形態の薬剤を有している。薬剤は、計量式吸入器によって患者に投与するのに適した任意の種類のものであってよい。こうして、特に、広範囲の呼吸器疾患治療用の薬剤、つまり、抗アレルギー剤(例えば、クロモグリケイト、ケトチフェンおよびネドクロミル)、抗災症ステロイド(例えば、ジプロピオン酸ベクロメタソン、フルチカゾン、ブデソニド、フルニソライド、シクレソニド、トリアムシノロン・アセトニドおよびフロン酸モメタソン)、β2−アゴニスト(例えば、フェノテロール、フォルモテロール、ピルブテロール、レプロテロール、サルブタモール、サルメテロールおよびテルブタリン)、非選択的β−覚醒剤(例えば、イソプレナリン)、およびキサンチン気管支拡張剤(例えば、テオフィリン、アミノフィリン、コリンテオフィリン)等の気管支拡張剤、および抗コリン剤(例えば、臭化イプラトロピウム、臭化オキシトロピウムおよびチオトロピウム)を含む薬剤が投与される。
これまで、特定の実施例に基づいて本発明を説明してきたが、これらの実施例は、本発明の構成や応用例を例示したものにすぎない。したがって、本願の特許請求の範囲に記載した構成の範囲から逸脱することなく、多くの変形例を案出することができることは言うまでもない。
例えば、上述の用量カウンタは、薬剤容器の前進(下向き)ストロークに基づいて作動するように構成しているが、用量カウンタを、薬剤容器の逆向き(上向き)のストロークによって作動させる構成とすることもできる。
上述の用量カウンタのアクチュエータは、レバーを有しているが、その代わりに、もっと複雑な構造のリンクを用いて、直線的な入力ストロークを増幅することもできる。この場合、適当なリンクが使用可能であることは当業者には自明であろう。

Claims (25)

  1. 計量式吸入器によって投与された、または前記計量式吸入器内に残された薬剤用量をカウントするための用量カウンタであって、
    円周上に配列されたラチェット歯を備えた、回転可能なギヤホイールと、
    前記ギヤホイールに結合され、前記ギヤホイールの回転に応答して割出しされ得る視認可能な用量カウントインデックスの列を有する表示器と、
    前記薬剤用量の投与に応答して前記ギヤホイールを回転駆動させる駆動部を有するアクチュエータと、を備え、前記駆動部は、前記ギヤホイールの前記ラチェット歯に係合するようになっており、
    前記アクチュエータは、入力部を有する旋回可能なレバーまたはリンクを備え、前記レバーまたは前記リンクは、前記入力部において、前記駆動部の直線的なストロークを増幅させ、それによって、前記駆動部の前記直線的なストロークが直線的な入力ストロークを超えるようになっており、
    前記アクチュエータは、前記レバーを備え、前記レバーの前記入力部が前記レバーの一端に設けられ、前記レバーの旋回点が、前記レバーの前記入力部と前記レバーの出力部との間に配置されていることを特徴とする用量カウンタ。
  2. 前記レバーの前記出力部が、前記駆動部を支持していることを特徴とする請求項1に記載の用量カウンタ。
  3. 前記レバーは、初期位置に向けて弾性付勢され、前記レバーは、前記直線的な入力ストロークに応答して、当該弾性付勢力に抗して変位可能になっていることを特徴とする請求項2に記載の用量カウンタ。
  4. 前記弾性付勢力が、前記レバーから分離した板バネ、および前記レバーに一体形成された板バネ、および圧縮バネおよび/またはトーションバネのうちの少なくとも1つによって及ぼされることを特徴とする請求項3に記載の用量カウンタ。
  5. 前記アクチュエータは、前記計量式吸入器の薬剤容器に接触するとともに、前記薬剤容器とともに往復運動可能に取り付けられたアクチュエータシャフトを備えており、前記アクチュエータシャフトの出力部が前記レバーの前記入力部に係合するようになっていることを特徴とする請求項2〜4のいずれか一項に記載の用量カウンタ。
  6. 前記アクチュエータシャフトが、初期位置に向けて弾性付勢され、前記アクチュエータシャフトは、当該弾性付勢力に抗して変位し、前記レバーの前記入力部に係合するようになっていることを特徴とする請求項5に記載の用量カウンタ。
  7. 前記レバーおよび前記アクチュエータシャフトは、前記用量カウンタの使用時に、前記レバーの旋回によって、前記アクチュエータシャフトの前記出力部が前記レバーの前記入力部を横切ってスライドして前記レバーの前記入力部と整合せず、前記駆動部がその運動距離の終端に達した後も前記アクチュエータシャフトが動き続けるように配置されていることを特徴とする請求項5または6に記載の用量カウンタ。
  8. 前記アクチュエータは、前記駆動部を支持するとともに、往復運動可能に取り付けられた駆動シャフトを備え、前記レバーの前記出力部が前記駆動シャフトの入力部に係合するようになっていることを特徴とする請求項1に記載の用量カウンタ。
  9. 前記アクチュエータシャフトは、初期位置に向けて弾性付勢されるとともに、前記レバーの前記出力部によって係合せしめられることに応答して、当該付勢力に抗して変位し得ることを特徴とする請求項8に記載の用量カウンタ。
  10. 前記付勢力は、圧縮バネによって及ぼされることを特徴とする請求項9に記載の用量カウンタ。
  11. 前記レバーは、独立な取付構造に旋回可能に取り付けられ、それによって前記レバーの旋回点が形成されていることを特徴とする請求項1〜10のいずれか一項に記載の用量カウンタ。
  12. 前記レバーの取付端に、前記レバーに向けて先細り状になった舌状部分が設けられ、前記舌状部分が、薄い壁状の取付構造に形成された開口またはスロットに挿入されて、前記レバーの前記取付端が前記薄い壁状の取付構造に押し付けられて旋回点を形成し、それによって、前記レバーの旋回点が形成されていることを特徴とする請求項1〜10のいずれか一項に記載の用量カウンタ。
  13. 前記レバーは、前記レバーの前記出力部の運動の向きが、前記レバーの前記入力部の運動の向きに対し実質上垂直になるように配置されていることを特徴とする請求項11に記載の用量カウンタ。
  14. 前記レバーは、前記レバーの前記出力部の運動の向きが、前記レバーの前記入力部の運動の向きに対し実質上平行になるように配置されていることを特徴とする請求項11または12に記載の用量カウンタ。
  15. 前記レバーまたは前記リンクは、前記駆動部の前記直線的なストロークが、前記直線的な入力ストロークの少なくとも1.1倍となるように配置されていることを特徴とする請求項11〜14のいずれか一項に記載の用量カウンタ。
  16. 前記ギヤホイールの逆転運動を阻止する手段をさらに有していることを特徴とする請求項1〜15のいずれか一項に記載の用量カウンタ。
  17. 前記ギヤホイールの逆転運動を阻止する手段が、前記ギヤホイールの前記ラチェット歯に係合する少なくとも1つの爪を備えていることを特徴とする請求項16に記載の用量カウンタ。
  18. 前記駆動部および前記ギヤホイール間の係合および係合の解除の位置を調節するための制御面をさらに有していることを特徴とする請求項1〜17のいずれか一項に記載の用量カウンタ。
  19. 前記アクチュエータは、往復運動可能な薬剤容器のような直線係合手段によって作動せしめられることを特徴とする請求項1〜18のいずれか一項に記載の用量カウンタ。
  20. 前記駆動部は、ラチェット駆動爪を備えていることを特徴とする請求項1〜19のいずれか一項に記載の用量カウンタ。
  21. 前記ラチェット駆動爪は、互いに間隔をあけて配置された一対の支持アームの間に配置されていることを特徴とする請求項20に記載の用量カウンタ。
  22. 前記表示器は、割出スプールおよびストックボビン間に配置された柔軟なテープを備えていることを特徴とする請求項1〜21のいずれか一項に記載の用量カウンタ。
  23. 前記レバーまたは前記リンクの前記入力部は、薬剤容器のような直線係合手段に係合せしめられるときのスライド接触を軽減すべく、先細り状に形成されまたは面取りされていることを特徴とする請求項1〜22のいずれか一項に記載の用量カウンタ。
  24. 薬剤容器と、薬剤投与出口を有しかつ前記薬剤容器を受けるアクチュエータ本体と、請求項1〜23のいずれか一項に記載の用量カウンタと、を有していることを特徴とする計量式吸入器。
  25. 計量式吸入器から投与される薬剤の用量をカウントする方法であって、
    円周上に配列されたラチェット歯を備えた回転可能なギヤホイールと、
    前記ギヤホイールに結合され、前記ギヤホイールの回転に応答して割り出しされ得る視認可能な用量カウントインデックスの列を備えた表示器と、
    入力部を備えた旋回可能なレバーまたはリンク、および薬剤の一定用量の投与に応答して前記ギヤホイールを回転させる駆動部を備えたアクチュエータと、を有し、前記駆動部が前記ギヤホイールの前記ラチェット歯と係合するようにした用量カウンタを準備するステップと、
    前記薬剤容器を押し下げることによって前記レバーまたは前記リンクの前記入力部に係合させ、それによって、前記駆動部によって前記ギヤホイールを回転させるステップと、を有し、前記駆動部における直線的なストロークを、前記駆動部の直線的なストロークが前記レバーまたは前記リンクの前記入力部における直線的な入力ストロークを超えるように増幅し、
    前記アクチュエータは、前記レバーを備え、前記レバーの前記入力部が前記レバーの一端に設けられ、前記レバーの旋回点が、前記レバーの前記入力部と前記レバーの出力部との間に配置されていることを特徴とする方法。
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