JP5539057B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ロータリー方式の現像プロセスを採用したカラー電子写真画像形成装置
に関するものである。
従来、単一の像担持体と、複数の現像装置を一体に支持した回転可能な支持体とを備え、所定のタイミングで現像装置を順次切り替えて、像担持体の表面に形成された静電潜像を現像する現像プロセスを採用したフルカラー画像形成装置が知られている。
このように複数の現像装置を一体に支持した回転可能な現像装置支持体(ロータリー)を用い、現像装置を順次切り替えて単一の像担持体の表面の静電潜像を現像する画像形成装置をロータリー方式の画像形成装置と称する。
特許文献1に、従来例に係るロータリー方式の画像形成装置の構成が開示されている。
一般的にロータリー方式の現像プロセスにおいては、各色の現像剤に対応して設けられた現像装置ごとに、現像位置において、それらの現像装置が有する現像剤担持体を像担持体の表面に対して順次当接、離隔させる動作が必要になる。現像装置の切り替えは、現像装置が像担持体の表面から離隔している間に現像装置支持体が回転することで行われる。
従来例に係る画像形成装置では、駆動力を有するカム等を用いて現像装置支持体を像担持体の径方向(回転中心方向)へ移動させることで、現像剤担持体の像担持体表面に対する当接、離隔の動作を行う構成が採用されている。
特開2005−148319号公報
しかしながら上記従来例に係るロータリー方式の画像形成装置では、以下に示す問題を生じる。
従来例に係る画像形成装置では、現像装置支持体を像担持体の径方向へ移動させ、現像剤担持体の像担持体の表面に対する当接、及び像担持体の表面からの離隔の動作を行う構成であるので、現像装置支持体を移動させるためのスペースを設ける必要がある。
また、当接、離隔の動作に伴って現像装置支持体を像担持体の径方向へ移動させるための駆動手段として、カム等を設ける必要がある。
すなわち、従来例に係るロータリー方式の画像形成装置では、現像装置支持体ごと像担持体の径方向に移動させて、現像剤担持体を像担持体の表面に当接させ、または離隔させるためのスペース、駆動手段を設ける必要がある。よって、装置本体の小型化、低コスト化を達成することが困難である。
この問題の解決策として、例えば現像剤担持体と像担持体の表面の当接、離隔の動作を、カム等の駆動手段を用いず、現像装置支持体の回転をそのまま利用して行うことが考えられる。
しかしながら現像装置支持体の回転を利用して現像剤担持体と像担持体の表面の当接、離隔動作を行った場合、当接、離隔動作の際に、現像剤担持体上に保持した現像剤が像担持体上にスジ状に付着して画像不良が引き起こされることがあった。
そこで本発明は上記現状に鑑みてなされたものであり、ロータリー方式を採用する画像形成装置において、良好な画像品質を得ることが可能であると共に、装置本体の小型化、低コスト化を達成することが可能な画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的は、以下のような構成により達成される。
静電潜像を担持する回転可能な像担持体と、
前記静電潜像を現像するための現像剤を担持する現像剤担持体を備える複数の現像装置と、
前記複数の現像装置を支持し、回転可能な現像装置支持体と、
を備える画像形成装置において、
前記現像剤担持体は、現像位置において前記像担持体と接触して回転しながら現像を行ない、
前記現像装置支持体は、前記現像装置支持体の回転により前記現像位置に存在する現像剤担持体を別の現像剤担持体に変更可能であり、
前記現像装置支持体の回転により、前記現像剤担持体と前記像担持体が当接又は離隔する際に、前記現像剤担持体と前記像担持体の周速度差は、現像位置における前記現像剤担持体と前記像担持体との周速差よりも大きくなり、
前記現像剤担持体と前記像担持体が当接又は離隔する時における、
前記現像剤担持体に印加されるバイアスの電位と、前記現像位置における前記像担持体の電位との電位差が、
前記静電潜像の現像する時における、
前記現像剤担持体に印加されるバイアスの電位と、現像位置における像担持体の非画像部の電位との電位差よりも大きくなるように制御を行う制御手段を備えることを特徴とする画像形成装置。
本発明によれば、
ロータリー方式を採用する画像形成装置において、良好な画像品質を得ることが可能であると共に、装置本体の小型化、低コスト化を達成することが可能な画像形成装置を提供することが可能になる。
実施例1の画像形成装置の概略構成図 実施例1の現像装置の概略構成図 実施例1の現像装置のカップリング部材の概略構成図 実施例1の現像装置のカップリング部材の概略構成図 実施例1の現像装置のカップリング部材の概略構成図 実施例1のロータリー構成及びその周辺部材の構成図 バックコントラストとカブリ量の関係図 実施例1の現像当接・離隔時のタイミングチャート 実施例2の現像当接・離隔時のタイミングチャート 実施例3のロータリー構成及びその周辺部材の構成図 実施例3のロータリー構成及びその周辺部材の構成図 実施例3の現像当接・離隔時のタイミングチャート 現像装置に給電する画像形成装置本体の電気接点と、現像装置の電気接点との関係を示す図 制御装置と、制御装置の制御する電源等の相関関係を表すブロック図 実施例4の現像当接・離隔時のタイミングチャート
以下に図面を参照して、本発明の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。
ただし、この実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状それらの相対的配置などは、発明が適用される装置の構成や各種条件により適宜変更されるべきものであり、この発明の範囲を実施例に限定する趣旨のものではない。
図1〜図8を参照して、本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置について説明する。
<画像形成装置の概略>
図1に本実施の形態に係る画像形成装置の概略構成を示す。本実施の形態では、画像形成装置として、ロータリー方式のカラーレーザープリンタ(電子写真方式)を用いている。
カラーレーザープリンタは、回転可能な感光体ドラム2(像担持体)を備えている。また、感光体ドラム2の周囲には、感光体ドラム2の表面を一様に帯電するための帯電ローラ3、感光体ドラム2の表面にレーザー光を照射して静電潜像を形成するための露光器4、感光体ドラム2の表面をクリーニングするクリーニング装置6が設けられている。
また、感光体ドラム2の表面に形成された静電潜像に現像剤を供給して現像する手段として、各現像剤の色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)ごとに現像装置18a〜18dが設けられている。
各々の現像装置18a〜18dは、感光体ドラム2の回転方向に対して順方向に回転可能な略円形のロータリー102(現像装置支持体)に一体に支持されている。ロータリー102は後に説明する駆動機構によって、各々の現像装置18a〜18dが感光体ドラム2に対向した現像位置にくるように回転可能に構成されている。
なお、各々の現像装置18a〜18dをロータリー102に対して着脱可能な構成としてもよい。そのような構成とすることで、現像装置ごとに現像剤の補給、メンテナンスを行うことが可能になり、ユーザーの利便性を向上させることができる。
また図1中の300は、装置本体側に設けられている「駆動入力部材」であり、これが現像装置18側に設けられているカップリング部材200(後に説明)と係合することで、現像装置18が有する現像ローラ182(現像剤担持体)を回転駆動させることができる。駆動入力部材300、カップリング部材200の係合については後述する。
帯電ローラ3に電圧を印加する、直流高圧電源91、現像装置18a〜18dに電圧を印加する直流高圧電源92が設けられている。直流高圧電源91および92のON/OFFや印加するバイアス電圧の大きさや時間的変化、さらにはロータリー102の動作を制御する制御手段としての、制御装置9が設けられている。
図14に制御装置10と制御装置10が制御する帯電ローラ3に電圧を印加する、直流高圧電源91、現像装置に電圧を印加する直流高圧電源92、ロータリー102の駆動を制御するパルスモータの相関関係を表すブロック図を記す。ロータリー102は、不図示のパルスモーターにより回転する。ロータリ102は、回転により現像位置に存在する現像ローラを別の色の現像ローラに変更可能なように設けられている。
シート材S(記録紙)に画像を形成する際は、まず、感光体ドラム2を中間転写ベルト7の回転と同期させて図1の矢印方向(反時計回り)に回転させる。
そして、この感光体ドラム2の表面を帯電ローラ3によって均一に帯電すると共に、露光器4によって例えばイエロー画像の光照射(露光)を行い、感光体ドラム2の表面にイエロー画像に対応した静電潜像を形成する。
また静電潜像を形成する前に、ロータリー102を後述する駆動伝達機構により駆動し、イエローの現像装置18aを感光体ドラム2と対向する位置(現像位置)まで回転移動させておく。
この現像位置では、現像装置18aが有する回転可能な現像ローラ182a(現像剤担持体)に現像剤と同極性の電圧が印加されることで、感光体ドラム2上の静電潜像にイエロー現像剤を付着させ、静電潜像を現像剤像として現像することができる。
なお、現像装置18に給電する画像形成装置本体の電気接点と、現像装置18の電気接点は、図13に示すように、現像装置18が現像位置に到達する手前から現像位置通過後まで、導通がとれる構成となっている。この構成により、現像位置前後で幅を持って現像バイアス電圧が印加可能な構成となっている。
400は、装置本体に設けられた現像ローラにバイアスを給電するための本体側電気接点であり、現像位置における現像ローラの対向位置に固定して設置されている。189a〜dはロータリー102の各現像装置設置位置毎に設けられた現像装置側電気接点であり、現像装置が装着されると、現像ローラの芯金と当接状態になり両者の相対位置関係は固定される。以下、現像ローラ182a〜dの芯金とロータリー102に設けられた接点189a〜dを一体のものとして、現像装置18の接点と称する。
現像後、現像ローラ182aはロータリー102の駆動により感光体ドラム2の表面から離隔する。そして感光体ドラム2の表面に形成された現像剤像は、中間転写ベルト7の内側に配置された1次転写ローラ81に現像剤と逆極性の電圧が印加されることで中間転写ベルト7上に1次転写される。
このようにしてイエローの現像剤像の1次転写が終了すると、ロータリー102が再び回転し、イエローの現像装置からマゼンタ、シアン、そしてブラックの各色の現像装置(18b〜18d)に順次切り替えられる。
そして各々の現像装置18が感光体ドラム2に対向する現像位置に位置決めされた後、イエローの場合と同様にして、マゼンタ、シアン、そしてブラックの各色について、現像、1次転写が順次行われる。その結果、中間転写ベルト7上には4色の現像剤像が重ね合わされて転写されることになる。
なお、中間転写ベルト7上に各色の現像剤像の1次転写が行われている間、2次転写ローラ82は、中間転写ベルト7とは非接触状態にある。またこの時、中間転写ベルト7をクリーニングするクリーニングユニット10も中間転写ベルト7とは非接触状態にある。
一方、シート材Sは、装置本体の下部に設けられた給送カセット51に積載収納されており、給送ローラ52によって給送カセット51から一枚ずつ分離給送され、レジストローラ対53に給送される。
レジストローラ対53は、給送されたシート材Sを中間転写ベルト7と2次転写ローラ82とで形成されたニップ部に送り出す。ニップ部においては、2次転写ローラ82と中間転写ベルト7が互いに圧接した状態にある(図1の状態)。
シート材S上に現像剤像を転写する2次転写を行う際は、まずニップ部にシート材Sが搬送され、その後2次転写ローラ82に現像剤と逆極性の電圧が印加されることで、中間転写ベルト7上の現像剤像をシート材Sの表面に一括して2次転写することができる。
現像剤像が2次転写されたシート材Sは、その後定着器54に送られる。そして定着器54においてシート材Sが加熱、加圧され、現像剤像をシート材S上に定着することができる。その後、このシート材Sは定着器54から装置本体外部の上カバー55に設けられた排出部へ排出される。
<現像装置の構成>
図2を参照して本実施の形態における現像装置18a〜18dの構成について説明する。なお、本実施の形態における現像装置18a〜18dは全て同一の構成を有するので、各々の現像装置18a〜18dに関する説明は省略する。
本実施の形態では、接触現像方式を用いた現像装置18を採用している。接触現像方式の現像装置18は、現像剤担持体としての現像ローラ182、規制ブレード181、現像剤供給ローラ183、現像剤収容室184を備えている。
現像ローラ182は回転可能に構成されており、表面に現像剤を担持して回転しながら感光体ドラム2の表面に接触して、感光体ドラム2の表面に予め形成された静電潜像に現像剤を供給する。
本実施の形態では、現像ローラ182の回転方向は感光体ドラム2の回転方向に対して順方向であり、その周速は、感光体ドラム2の周速に対して160%に設定されているものとする。
また、本実施の形態では、現像ローラ182として、SUSの芯金の外周に基層としてのシリコンゴムを接着し、表層にウレタン樹脂をコートしたものを用いた。
また規制ブレード181には、SUS材の薄板(厚み80μm)を用い、規制ブレード181が現像ローラ182の回転方向に対してカウンター方向になるように設置した。このように規制ブレード181を設けることにより、現像ローラ182が回転することに伴って現像ローラ182上の現像剤のコート量を規制することができる。
また現像剤供給ローラ183には、芯金の外周にウレタンスポンジを巻いたものが用いられており、一旦現像剤供給ローラ183内に含まれた現像剤は、現像剤供給ローラ183と現像ローラ182との接触部で現像ローラ182の表面に供給される。
現像ローラ182と現像剤供給ローラ183は同方向に回転しており、すなわち両者の接触部ではそれぞれのローラの表面が逆方向に移動している。
また、後述する動作によって現像装置18が現像位置に配置され、感光体ドラム2上に画像形成を行う時には、現像装置18の各部材に所定の電圧が印加されるように構成されている。
例えば本実施の形態では、現像を行う際は、感光体ドラム2の電位が未露光部で−500V、露光部で−150Vであり、現像ローラ182、規制ブレード181、現像剤供給ローラ183に約−350Vが印加されている。
このような電位設定とすることで、負極性の現像剤は未露光部に付着せず、静電気力によって露光部へ付着することになる。なお、本実施の形態では現像ローラ182、現像剤供給ローラ183、規制ブレード181を同電位としたが、これに限らず、各部材に電位差を設ける構成であってもよい。
<現像剤担持体への駆動力伝達方法>
以下、図3〜図5を参照して、本実施の形態における現像ローラ182a〜182dへの駆動力の伝達方法について説明する。
本実施の形態においては、不図示の駆動源、駆動入力部材300(装置本体側)、カップリング部材200(現像装置側)、ギア185、186、現像ローラ182(及び現像剤供給ローラ)の経路で現像ローラ182に回転駆動力が伝達される構成である。以下、各々の部材ごとに説明する。
●ギア
図3は、現像装置18における現像ローラ182の軸方向の側面を示す図である。図3に示すように、現像ローラ182の芯金の端部、及び現像剤供給ローラ183(図3では不図示)の芯金の端部には、それぞれギア185、186が設けられている。これらのギアは、互いのギアが噛み合うように配置されている。また、ギア185は、後述する駆動源から回転駆動力が伝達される駆動入力ギア187に係合している。
そして装置本体側に設けられた駆動入力部材300から現像装置18内に配置されたカップリング部材200、駆動入力ギア187を通して、これらのギア185、186に回転駆動力が伝達される。
●駆動入力部材
次に図4を参照して、現像装置18内に設けられたカップリング部材200に係合する装置本体側の駆動入力部材300について説明する。
図4に現像装置18に設けられたカップリング部材200と装置本体側に設けられた駆動入力部材300との係合状態を示す。
図4(a)は現像装置側のカップリング部材200と装置本体側の駆動入力部材300が非係合である状態を示す図である。図4(b)は、現像装置18が現像位置に到達前に、カップリング部材200と駆動入力部材300とが係合している状態を示す図である。図4(c)は、現像装置が現像位置にある状態で、カップリング部材200と駆動入力部材300とが係合している状態を示す図である。
本実施の形態における駆動入力部材300は、図4(a)に示すように、駆動軸301と、駆動軸301の外周に駆動軸301に対して直角方向に挿入されたピン(突起部)302a、302bとを備えている。
そしてピン302a、302bがカップリング部材200に係合することで、駆動入力部材300からカップリング部材200へ回転駆動力を伝達することができる。すなわち、ピン302a、302bは駆動入力部材300における回転力付与部といえる。
一方、駆動軸301には不図示の駆動源から回転力が伝えられるように構成されている。本実施の形態では、駆動軸301は、現像装置18が現像位置にある/ないに関係なく、画像形成が開始されると不図示の駆動源から回転力が与えられ、回転しつづけている。
●カップリング
現像装置18側に設けられたカップリング部材200は、主に3つの部分を有する。まず第1の部分は、被駆動部201である。被駆動部201は、図4(c)に示すように、装置本体側の駆動軸301のピン302a、302bと係合する部材である。
そして被駆動部201に設けられた2箇所の爪部201a、201bが駆動軸301に設けられた回転力付与部である2本のピン302a、302bと係合することでピン302a、302bから回転駆動力を受けることが可能である。
第2の部分は、駆動部202である。駆動部202は、球状部分202aと、現像装置18内に係合して回転力を伝達するピン202bと、カップリング部材200の傾斜を規制する傾斜角規制部材202cと、から構成されている。
この構成によると、ピン202bが現像装置18に設けられた駆動入力ギア187(図4、回転力受け部、回転力被伝達部)と係合することで、回転駆動力を上述のギア185、186に伝達することができる。
また、傾斜角規制部材202cは現像装置18側に設けられた規制溝に挿入されるものであって、傾斜角規制部材202cが規制溝に挿入されると、規制溝に沿ってカップリング部材200の向きを規制することができる。
第3の部分は、被駆動部201と駆動部202とをつなぐ中間部203である。本実施の形態では、カップリング部材200と駆動入力部材300が係合する前にカップリング部材200を予め係合前の角度位置(図4(a)の状態)に傾斜させる。
具体的には、図5のように中間部203に付勢バネ188を引っ掛けることでカップリング部材200を傾斜させる構成である。
カップリング部材200を予め傾斜させる方向は、ロータリー102を回転させたときにカップリング部材200の先端(被駆動部201側の先端)が駆動軸301を迎えに行く方向である(図4(a)の状態)。
このように、カップリング部材200を装置本体側の駆動軸301の方に傾斜させておくことで、現像装置18が現像位置に到達するよりも先に、装置本体側の駆動入力部300と現像装置18側のカップリング部材200とが係合することが可能となる。
本実施の形態では、現像位置を0°としたときに、ロータリー102の回転角度が7°手前の位置において、カップリング部材200と駆動入力部材300とが係合可能である(図4(b))。なお、現像装置18が現像位置にあるときには、駆動軸301とカップリング部材200の中心は略同一直線上に存在する(図4(c))。
<現像装置支持体の構成>
図6を参照して、本実施の形態におけるロータリー102(現像装置支持体)、及びその周辺部材の構成について説明を行う。
図6は現像装置18aに回転可能に支持された現像ローラ182aが、感光体ドラム2の表面に形成された静電潜像を現像している状態を示している(当接状態)
回転可能に構成されている略円形のロータリー102は、その外周にギア歯が形成されており、ギア歯は駆動ギア172と嵌合している。すなわち、不図示の駆動源から駆動ギア172に駆動力が伝達されることで、ロータリー102が回転し、駆動ギア172が図6中A方向に回転すればロータリー102は図6中B方向に回転し、駆動ギア172が停止すればロータリー102も停止する。
また駆動ギア172はシャフト107によって装置本体に支持されている。なお、不図示の駆動源が停止すれば駆動ギア172は停止し、駆動ギア172からは駆動源を駆動させることはできないものとする。
駆動ギア172のシャフト107とロータリー102の回転中心とは、アーム103によって連結されており、アーム103はシャフト107に回動自在に支持されている。また、一端を装置本体に固定されたアームバネ104によりアーム103は付勢され、それによりアーム103はシャフト107中心の回動力を受けている。
ロータリー102は、現像装置18a〜18dが有する現像ローラ182a〜182dがロータリー102の略円周上(略外周上)にくるように、現像装置18a〜18dを一体に支持し、さらにアーム103に回転可能に支持されている。
また、ロータリー102の図中手前側には、ロータリー102と同心的に回転可能なディスク101が設けられている。ディスク101は、回転中心においてロータリー102に係合している。本実施の形態ではロータリー102とディスク101は別部材としてそれぞれ形成されているが、両者を一体に形成してもよい。
また、ディスク101の外周に接触するようにして、ディスク101の近傍には規制コロ105が設けられている。規制コロ105はディスクの外周に接触しつつ、装置本体に設置されたコロホルダ106に回転自在に支持されている。
また、規制コロ105の表層は弾性を有するゴム層であるので、これにより規制コロ105とディスク101の外周が接触する際の騒音を低減させることが可能になり、さらにはゴム層の高摩擦係数によってディスク101を確実に回転させることが可能になる。
なお、本実施の形態では規制コロ105はコロホルダ106に回転自在に支持されている構成であるが、規制コロ105の外周面の摺動性が良い場合は、規制コロ105が回転可能である必要は無く、さらにコロである必要も無い。すなわち、ディスク101の外周に接触しつつ、ディスク101の回転を確実に案内し、回転を妨げないような部材であればよい。
アームバネ104に付勢されたアーム103は、まずロータリー102を付勢し、現像ローラ182aと感光体ドラム2との間に当接圧を与える。ディスク101と規制コロ105は、現像ローラ182aと感光体ドラム2の間に好適な当接圧がかかるように形成されている。
このように本実施の形態は、現像ローラ182a〜182dを順次感光体ドラム2の表面に当接、離隔させるにあたり、ロータリー102を回転させる動作のみで両者を当接、離隔可能に構成されている。
つまり本実施の形態では、現像ローラ182a〜182dの感光体ドラム2の表面に対する当接、離隔の動作は、感光体ドラム2の接線方向から行う構成となっている。
よって、例えばロータリー102ごと感光体ドラム2の径方向へ移動させるといった構成を必要としないので、現像ローラ182a〜182dを当接させ、離隔させるためのスペースを新たに設ける必要がない。よって装置本体の小型化を達成することができる。
また、現像装置18a〜18dを切り替えるためにロータリー102を回転させることで現像ローラ182a〜182dの当接、離隔の動作を行うことが出来るので、当接、離隔のための特別な構成、駆動源を設ける必要がない。よって製造コストの低減を達成することができる。
また、当接、離隔の動作と現像装置18a〜18dの切り替えの動作を同時に行うことができるので、高速で現像ローラ182a〜182dを順次感光体ドラム2へ当接、離隔させる事が出来る。
また本実施の形態では、ロータリー102の回転駆動を自由に制御できるように、ロータリー102の駆動源(不図示)にはパルスモーターを用いた。
<感光体ドラムの表面に現像剤のスジが生じるメカニズム>
しかしこのように現像ローラ182a〜182dの感光体ドラム2の表面に対する当接、離隔の動作を、感光体ドラム2の接線方向から行う画像形成装置でプリント動作をすると、次のような問題が発生した。即ち、現像ローラ182が感光体ドラム2に当接または離隔する際に、現像ローラ182上の現像剤が感光体ドラム2の表面にスジ状に付着してしまうという問題(以下、当接・離隔カブリと称する)が発生した。
当接・離隔カブリが生じてしまうと、感光体ドラム2の表面にスジ状に付着した現像剤が中間転写ベルト7を汚し、2次転写ローラ82に転移し、シート材Sの裏汚れ(画像不良)が生じてしまう。
本発明者は、当接・離隔カブリに対して、現像ローラ182が感光体ドラム2と当接または離隔する際に、現像ローラ182表面の移動速度が感光体ドラム2表面の移動速度を大きく上回ることが影響していることを見出した。
すなわち、当接・離隔カブリを防止するためには、感光体ドラム2表面に対する現像ローラ182表面の相対速度が大きくなるほど、感光体ドラム2の帯電後の表面電位と現像ローラ182の表面電位との差を大きく確保する必要があることを見出した。
当接・離隔の時の、感光体ドラム2の帯電後の表面電位と現像ローラ182の表面電位との差(第一の電位差)を、以下バックコントラストと称する。なお、感光体に潜像が形成されている現像時の場合は、感光体ドラム2の非画像部の電位と現像ローラ182の表面電位との電位差(第二の電位差)をバックコントラストと称する。
以下、実験結果を詳述する。
●現像当接・離隔時の感光体ドラム2表面と現像ローラ182表面の相対速度について
本実施形態の画像形成装置における、感光体ドラム2表面の移動速度は100mm/s、現像ローラ表面の移動速度は160mm/s、ロータリー102表面の移動速度は240mm/sとなっている。
従って、感光体ドラム2表面に対する現像ローラ182表面の相対速度は、現像位置でロータリー102が停止している場合には60mm/s(=160−100mm/s)となる。
一方、現像当接または現像離隔時は現像ローラ182が160mm/sで駆動しながら、ロータリー102が240mm/sで現像装置18を現像位置まで搬送する。そのため、現像当接または現像離隔時の感光体ドラム2表面に対する現像ローラ182表面の相対速度は最大で300mm/s(160+240−100mm/s)になる。したがって、現像位置(ロータリー停止時)の相対速度よりも大きな値となっている。
●感光体ドラム表面に対する現像ローラ表面の相対速度とカブリ量について
感光体ドラム2表面に対する現像ローラ182表面の相対速度と、当接・離隔カブリの相関を調査するために実験を行った。以下、詳細を説明する。
まず、実験装置について説明する。
実験には本実施形態の画像形成装置で用いたのと同様の帯電ローラ、感光体ドラム、クリーニング装置および現像装置を用いた。
実験装置として、上記の帯電ローラ、感光体ドラム、クリーニング装置および現像装置を本実施形態の画像形成装置に装着したときと同様の位置関係で装着可能で、かつ、感光体ドラムと現像ローラの駆動速度をそれぞれ独立に制御可能な空回転機を用意した。
そして、帯電ローラ、現像ローラ、規制ブレード、現像剤供給ローラそれぞれに所望のバイアス電圧を印加可能な高圧電源(トレックジャパン製、MODEL615−3)を用意した。ここで現像ローラと規制ブレード、現像剤供給ローラは本実施形態の画像形成装置と同様、常に同様のバイアス電圧が印加されるようになっている。
上記の実験装置を用いて実験を行った。実験は、画像形成装置内と同様、外光が感光体ドラムに照射しないよう、装置全体を遮光した状態で行った。
実験の手順は以下1〜5の通りである。
1.帯電ローラ、感光体ドラム、クリーニング装置、現像装置を上記の実験装置に装着する。その後、帯電ローラに感光体ドラムの表面電位が−500Vとなるようなバイアス電圧を印加しながら、感光体ドラム表面の移動速度を50mm/s、現像ローラの表面の移動速度を100mm/sに制御して空回転を行った。このとき、感光体ドラム表面に対する現像ローラ表面の相対速度は50mm/sである。
2.次にこの状態で、現像ローラ表面電位が所定値となるよう、現像ローラ、規制ブレード、現像剤供給ローラにバイアス電圧を印加する。その後、感光体ドラムが少なくとも1周以上回転してから感光体ドラムと現像ローラの駆動を停止し、その後、帯電ローラと現像ローラ、規制ブレード、現像剤供給ローラに印加していたバイアス電圧をオフした。
3.このとき現像位置通過後の感光体ドラム上に付着している現像剤を無色透明のポリエステルテープで剥離した後、白色紙に貼り付け、ポリエステルテープ上の白色度を白色光度計((有)東京電飾製、TC−6D)にて測定した。このとき測定した白色度と、別途測定した、何も付着していない状態のポリエステルテープを白色紙に貼り付けたときのポリエステルテープ上の白色度の差を算出し、これをカブリ量として定量化した。
4.1〜3の手順を、現像ローラ、規制ブレード、現像剤供給ローラに印加するバイアス電圧の大きさを変えながら数回行い、バックコントラストが30V〜370Vの範囲で、バックコントラストとカブリ量の相関関係を検証した。
5.上記の現像駆動速度で検証した後、今度は現像ローラの表面移動速度を100mm/s、150mm/sに変えて同様の実験を行う。そして、バックコントラストとカブリ量の相関関係が、感光体ドラム表面に対する現像ローラ表面の相対速度によってどのように影響されるのかを検証した。
以下、実験結果について説明する。
図7は、上記の実験結果を示すグラフであり、横軸にバックコントラスト、縦軸にカブリ量を表している。丸印のプロットは感光体ドラム表面に対する現像ローラ表面の相対速度が50mm/sの場合、三角のプロットは同相対速度が100mm/sの場合、菱形のプロットは同相対速度が150mm/sの場合の実験結果を示している。
全ての現像駆動速度でバックコントラストを30Vから大きくしていくとカブリ量が減少していく傾向が見られた。このとき、同一バックコントラストにおけるカブリ量は感光体ドラム表面に対する現像ローラ表面の相対速度が大きいほど多くなる傾向が見られた。これは、カブリ量を所定値以下に抑制するためには、感光体ドラム表面に対する現像ローラ表面の相対速度が大きいほど、広いバックコントラストを確保する必要があることを示唆している。
その後、バックコントラストをさらに広げていくと、再びカブリ量が増化していく傾向がみられたが、このときはカブリ量と、感光体ドラム表面に対する現像ローラ表面の相対速度との間に相関関係は見られなかった。
以上の実験結果より、当接・離隔カブリは、現像当接、離隔時に感光体ドラム表面に対して現像ローラの相対速度が上昇することが影響していることがわかった。そして、当接・離隔カブリを防止するためには、現像ローラ182が感光体ドラム2に当接または離隔する際に、バックコントラストを現像位置の値よりも大きくするのが有効であることが分かった。
<当接・離隔カブリ防止シーケンス>
次に、上記実験結果を踏まえ、当接・離隔カブリを防止するためのシーケンスについて説明する。
図8に本実施の形態の画像形成装置で現像当接、離隔を行うタイミングの一例を示す。図8は、現像装置18a(イエロー)が現像位置で現像プロセスを行っている状態から、ロータリー102が図3矢印B方向に略1/4回転し、その後、現像装置18b(マゼンタ)が現像プロセスを終了するまでのシーケンスを表したタイミングチャートを示す。
現像プロセス中(〜s1)の現像装置18aは現像位置にあり、現像ローラ182aには現像バイアス電圧として−350V(Vdc1)が印加されている。このとき帯電ローラ3には、感光体ドラム2の表面電位が−500Vとなるよう−1050Vの帯電バイアス電圧が印加されている。このとき、バックコントラストは現像プロセスに好適な150V(Vback1)となっている。
現像装置18a(イエロー)の現像プロセス終了(s1)後、制御装置9は現像バイアス電圧を−200V(Vdc2)に切り替え(s2)、当接・離隔カブリを防止するため、現像プロセス中よりも大きなバックコントラストを確保する。このときバックコントラストは150V(Vback1)から、300V(Vback2)に切り替わる。
その後、制御装置9はロータリー102の回転による現像装置18aの離隔動作を開始し(s3)、現像ローラ182aは感光体ドラム2から離隔する(s4)。そして、現像バイアス電圧がOFF(s5)されてから、画像形成装置本体と現像装置18aの電気接点が離隔する(s6)。
その後、画像形成装置本体と現像装置18b(マゼンタ)の電気接点が当接し、導通状態になる(s7)。そして、現像装置18bに現像バイアス電圧として、当接・離隔カブリ防止に好適なバックコントラスト、300V(Vback2)を得られるよう、−200V(Vdc2)を印加する(s8)。そして、現像ローラ182bと感光体ドラム2との当接(s9)に備える。
ここで、現像バイアス電圧が印加された状態で画像形成装置本体と現像装置18の電気接点が当接、または離隔すると、放電による電気的ノイズが発生することがある。電気的ノイズは画像形成装置の誤動作や、火花放電による電気接点の損傷を引き起こすおそれがあるため、電気接点の当接、離隔は現像バイアス電圧がOFFの状態で行うようにしている。
その後、現像装置18bが現像位置に到達し、現像ローラ182bが感光体ドラムに当接し終えたら(s10)、現像バイアス電圧を−200V(Vdc2)から、−350V(Vdc1)に切り替え(s11)、現像装置18bの現像プロセス開始に備える。このときバックコントラストは現像プロセスに好適な150V(Vback1)となっている。
以上の動作を、現像装置18a(イエロー)の現像当接時、現像装置18b(マゼンタ)〜18c(シアン)の切り替え時、現像装置18c(シアン)〜18d(ブラック)の切り替え時、現像装置18d(ブラック)の現像離隔時にも同様に適用する。このようにして画像形成を行ったところ、当接・離隔カブリが発生することは無く、シート材の裏汚れが発生することもなかった。
なお、ここでは現像当接、離隔を行うタイミングの一例として、現像プロセス中の動作を例に挙げて説明してきたが、当接・離隔カブリを防止する上記のシーケンスは、現像当接、離隔を行うその他全てのタイミングで適応可能である。
例えば、現像プロセス時のように、現像装置18が感光体ドラム2と対向位置で一旦停止する場合以外に、現像装置18が感光体ドラム2との対向位置で停止せずにそのまま通過する場合にも、本シーケンスを適応することができる。
本発明の第2の実施の形態に係る画像形成装置について説明する。
本実施の形態の画像形成装置と実施例1の画像形成装置と異なるのは、当接・離隔カブリ防止のシーケンスのみである。画像形成装置の概略、現像装置の構成、現像剤担持体への駆動力伝達方法、現像装置支持体の構成、については実施例1と同様なのでここでは説明を割愛し、当接・離隔カブリ防止のシーケンスについてのみ説明する。
<当接・離隔カブリ防止のシーケンス>
図9に本実施の形態の画像形成装置で現像当接、離隔を行うタイミングの一例を示す。図9は、現像装置18a(イエロー)が現像位置で現像プロセスを行っている状態から、ロータリー102が図3矢印B方向に略1/4回転し、その後、現像装置18b(マゼンタ)が現像プロセスを終了するまでのシーケンスを表したタイミングチャートである。
現像プロセス中(〜s1)の現像装置18aは現像位置にあり、現像ローラ182aには現像バイアス電圧として−350Vが印加されている。このとき帯電ローラ3には、感光体ドラム2の表面電位が−500Vとなるよう−1050Vの帯電バイアス電圧(Vpri1)が印加されている。このとき、バックコントラストは現像プロセスに好適な150V(Vback1)となっている。
現像装置18a(イエロー)の現像プロセス終了(s1)後、制御装置9は感光体ドラム2の表面電位が−650Vになるよう、帯電バイアス電圧を−1200V(Vpri2)に切り替える(s2)。これにより、当接・離隔カブリを防止するため、現像プロセス中よりも広いバックコントラストを確保することができる。このときバックコントラストは150V(Vback1)から、300V(Vback2)に切り替わる。
その後、制御装置9はロータリー102の回転による現像装置18aの離隔動作を開始し(s3)、現像ローラ182aは感光体ドラム2から離隔する(s4)。そして、現像バイアス電圧がOFF(s5)されてから、画像形成装置本体と現像装置18aの電気接点が離隔する(s6)。
その後、画像形成装置本体と現像装置18b(マゼンタ)の電気接点が当接し、導通状態になってから(s7)、現像装置18bに現像バイアス電圧として−350Vを印加し(s8)、現像ローラ182bと感光体ドラム2との当接(s9)に備える。この間、帯電バイアス電圧は、−1200V(Vpri1)が印加されたままの状態になっている。
その後、現像装置18bが現像位置に到達し、現像ローラ182bが感光体ドラムに当接し終えたら(s10)、帯電バイアス電圧を−1200V(Vpri2)から、−1050V(Vpri1)に切り替え(s11)、現像装置18bの現像プロセス開始に備える。
このとき感光体ドラム2表面の電位は−650Vから−500Vに切り替わり、バックコントラストは300V(Vback2)から現像プロセスに好適な150V(Vback1)となっている。
以上の動作を、現像装置18a(イエロー)の現像当接時、現像装置18b(マゼンタ)〜18c(シアン)の切り替え時、現像装置18c(シアン)〜18d(ブラック)の切り替え時、現像装置18d(ブラック)の現像離隔時にも同様に適用する。このようにして画像形成を行ったところ、当接・離隔カブリが発生することは無く、シート材の裏汚れが発生することもなかった。
なお、ここでは現像当接、離隔を行うタイミングの一例として、現像プロセス中のシーケンスを例に挙げて説明してきたが、当接・離隔カブリを防止する上記シーケンスは、現像当接、離隔を行うその他全てのタイミングで適応可能である。
例えば、現像プロセス時のように、現像装置18が感光体ドラム2と対向位置で一旦停止する場合以外に、現像装置18が感光体ドラム2との対向位置で停止せずにそのまま通過する場合にも、本動作を適応することができる。
また、本実施例では、現像当接・離隔カブリを防止するために、現像当接、離隔時に帯電バイアス電圧を変化させることによってバックコントラストを大きくするシーケンスとした。しかしながら、バックコントラストを大きくする手段は別の手段でもよく、その手段を帯電バイアス電圧の変化に限定するものではない。
本発明の第3の実施の形態に係る画像形成装置について説明する。
本実施の形態の画像形成装置と実施例1の画像形成装置と異なるのは、現像装置支持体の構成、当接・離隔カブリ防止のシーケンスの2点である。本実施例では、現像装置支持体の構成が実施例1,2と異なり、現像装置の当接、離隔の一方は、感光体ドラム2に対して接線方向に、もう一方は略法線方向にロータリ102が移動する。画像形成装置の概略、現像装置の構成、現像剤担持体への駆動力伝達方法、については実施例1と同様なのでここでは説明を割愛する。
<現像装置支持体の構成>
図10、11を参照して、本実施の形態におけるロータリー102(現像装置支持体)、及びその周辺部材の構成について説明を行う。
図10は現像装置18aに回転可能に支持された現像ローラ182aが、感光体ドラム2の表面に形成された静電潜像を現像している状態を示している(当接状態)。図11はロータリー102の回転によって現像装置が18aから18bに切り替えられる途中の状態を示している。
回転可能に構成されている略円形のロータリー102は、その外周にギア歯が形成されており、ギア歯は駆動ギア172と嵌合している。すなわち、不図示の駆動源から駆動ギア172に駆動力が伝達されることで、ロータリー102が回転し、駆動ギア172が図10中A方向に回転すればロータリー102は図10中B方向に回転し、駆動ギア172が停止すればロータリー102も停止する。
また駆動ギア172はシャフト107によって装置本体に支持されている。なお、不図示の駆動源が停止すれば駆動ギア172は停止し、駆動ギア172からは駆動源を駆動させることはできないものとする。
駆動ギア172のシャフト107とロータリー102の回転中心とは、アーム103によって連結されており、アーム103はシャフト107に回動自在に支持されている。また、一端を装置本体に固定されたアームバネ104によりアーム103は付勢され、それによりアーム103はシャフト107中心の回動力を受けている。
ロータリー102は、現像装置18a〜18dが有する現像ローラ182a〜182dがロータリー102の略円周上(略外周上)にくるように、現像装置18a〜18dを一体に支持し、さらにアーム103に回転可能に支持されている。
また、ロータリー102の図中手前側には、ロータリー102と同心的に回転可能なディスク101が設けられている。ディスク101はその外周において略等間隔に配置された同形状の凹部101a〜101dを有しており、回転中心においてロータリー102に係合している。
すなわちディスク101とロータリー102は常に同期して動くように構成されている。本実施の形態ではロータリー102とディスク101は別部材としてそれぞれ形成されているが、両者を一体に形成してもよい。
また、ディスク101の外周に接触するようにして、ディスク101の近傍には規制コロ105が設けられている。規制コロ105はディスク101の外周に接触しつつ、装置本体に設置されたコロホルダ106に回転自在に支持されている。
また、規制コロ105の表層は弾性を有するゴム層であるので、これにより規制コロ105とディスク101の外周が接触する際の騒音を低減させることが可能になり、さらにはゴム層の高摩擦係数によってディスク101を確実に回転させることが可能になる。
なお、本実施の形態では規制コロ105はコロホルダ106に回転自在に支持されている構成であるが、規制コロ105の外周面の摺動性が良い場合は、規制コロ105が回転可能である必要は無く、さらにコロである必要も無い。すなわち、ディスク101の外周に接触しつつ、ディスク101の回転を確実に案内し、回転を妨げないような部材であればよい。
図10において、規制コロ105はディスク101に設けられた凹部101a(〜101d)近傍にあり、ディスク101の外周には、規制コロ105とディスク101が当接しないように凹部101a(〜101d)が配置されている。
よって、アームバネ104に付勢されたアーム103は、まずロータリー102を付勢し、この付勢力は結局、現像ローラ182a(〜182d)と感光体ドラム2との当接圧となる。
上述したように、図3では、アームバネ104の付勢によって現像ローラ182aが感光体ドラム2の表面に好適な当接圧で当接する構成であるが、ロータリー102が回転すると現像ローラ182aと感光体ドラム2との当接状態は解除される(図11の状態)。
すなわち、現像を行う間はロータリー102は停止しているが、現像が終わるとロータリー102が再び回転して現像ローラ182aが感光体ドラム2の表面から離隔することになる。
そして現像ローラ182aが感光体ドラム2の表面から離隔したときに、ディスク101が規制コロ105に接触する。
ディスク101の凹部101a〜101dを除く外周は、規制コロ105と当接する際には現像装置18a〜18dが感光体ドラム2と接触しないように形成されている。よって、感光体ドラム2に何ら影響を及ぼすこと無く、現像装置18a〜18dを順次現像位置に移動させる事が出来る。そして、現像ローラ182a〜182dを感光体ドラム2の表面に順次当接させることが可能になる。
具体的には、現像装置18b(〜18d)を現像位置に移動させると、不図示のコントローラが駆動ギア172への駆動力を絶ち、また、ディスク101の凹部101b(〜101d)が規制コロ105近傍に来る。よって、現像ローラ182b(〜182d)と感光体ドラム2を所定圧で当接させる事ができる。このようにして現像装置18a〜18dによって静電潜像の現像を順次行う。
このように本実施の形態は、現像ローラ182a〜182dを順次感光体ドラム2の表面に順次当接、離隔させるにあたり、ロータリー102を回転させる動作のみで両者を当接、離隔可能に構成されている。
つまり本実施の形態では、現像ローラ182a〜182dの感光体ドラム2の表面に対する当接、離隔の動作を、感光体ドラム2の接線方向からだけではなく、略法線方向から行うことが可能となっている。ここで、当接・離隔する時に、ドラム2表面に対する現像ローラ182の相対速度の接線方向成分小さい方を、接線方向から当接・離隔するものと称する。接線方向から当接・離隔するものに比較して、ドラム2表面に対する現像ローラ182の相対速度の接線方向成分が大きい方を略法線方向から当接・離隔するものと称する。
そのため、本実施例の画像形成装置における現像当接、離隔時の感光体ドラム2表面に対する現像ローラ182の相対速度の接線方向成分は、実施例1および2に記載の画像形成装置よりも小さくなる。
但し、本実施例の画像形成装置において現像離隔動作は反重力方向に行うことになる。そこで、ロータリーの駆動トルクを極力低減するために、ディスク101の凹部101a〜101dの形状は、当接時よりも離隔時に緩やかな弧を描く形状となっている。そのため、現像離隔時のドラム2表面に対する現像ローラ182の相対速度の接線方向成分は、現像当接時よりも大きくなっている。
<当接・離隔カブリ防止のシーケンス>
次に、本実施例における当接・離隔カブリを防止するためのシーケンスについて説明する。
図12に本実施の形態の画像形成装置で現像当接、離隔を行うタイミングの一例を示す。図12は、現像装置18a(イエロー)が現像位置で現像プロセスを行っている状態から、ロータリー102が図3矢印B方向に略1/4回転し、その後、現像装置18b(マゼンタ)が現像プロセスを終了するまでのシーケンスを表したタイミングチャートである。
現像プロセス中(〜s2)の現像装置18aは現像位置にあり、現像ローラ182aには現像バイアス電圧として−350V(Vdc1)が印加されている。このとき帯電ローラ3には、感光体ドラム2の表面電位が−500Vとなるよう−1050Vの帯電バイアス電圧が印加されている。このとき、バックコントラストは現像プロセスに好適な150V(Vback1)となっている。
現像装置18a(イエロー)の画像領域の現像プロセス終了(s1)後、現像ローラ182aが紙後端余白部を通過している最中に、制御装置9は現像バイアス電圧を−200V(Vdc2)に切り替える(s2)。これにより、当接・離隔カブリを防止するために、画像領域の現像プロセス中よりも大きなバックコントラストを確保することができる。このときバックコントラストは150V(Vback1)から、300V(Vback2)に切り替わる。
このように、現像ローラ182が紙後端余白部を通過している最中に現像バイアス電圧を切り替えることで、より早く当接・離隔カブリ防止のためのバックコントラストに切り替えることができる。そのため、次のロータリー102の回転開始タイミングを早めることができる。
その後、制御装置9はロータリー102の回転による現像装置18aの離隔動作を開始し(s3)、現像ローラ182aは感光体ドラム2から離隔する(s4)。そして、現像バイアス電圧がOFF(s5)されてから、画像形成装置本体と現像装置18aの電気接点が離隔する(s6)。
その後、画像形成装置本体と現像装置18b(マゼンタ)の電気接点が当接し、導通状態になってから(s7)、現像装置18bに現像バイアス電圧として、−350(Vdc1)を印加し(s8)、現像ローラ182bと感光体ドラム2との当接(s9)に備える。
本実施形態の画像形成装置では、現像当接時は現像ローラ182は、感光体ドラム2に略法線方向から当接するため、感光体ドラム2表面の移動速度に対する現像ローラ182の相対速度は、現像プロセス中と略同値となる。そのため、現像当接時は現像バイアス電圧OFFの状態から、当接・離隔カブリを防止するための現像バイアス電圧(Vdc2)を経ることなく、現像プロセスに好適な値(Vdc1)を印加している。
その後、現像装置18bは現像位置に到達し、現像プロセス開始に備える。
以上の動作を、現像装置18a(イエロー)の現像当接時、現像装置18b(マゼンタ)〜18c(シアン)の切り替え時、現像装置18c(シアン)〜18d(ブラック)の切り替え時、現像装置18d(ブラック)の現像離隔時にも同様に適用する。このようにして画像形成を行ったところ、当接・離隔カブリが発生することは無く、シート材の裏汚れが発生することもなかった。
なお、ここでは現像当接、離隔を行うタイミングの一例として、現像プロセス中の動作を例に挙げて説明してきたが、当接・離隔カブリを防止する上記動作は、現像当接、離隔を行うその他全てのタイミングで適応可能である。
但し、現像装置18が感光体ドラム2との対向位置で停止せずにそのまま通過する場合は、現像当接と離隔がほぼ同時に行われるため、現像当接の場合だけ本動作を適応しないことは困難である。したがって、この場合は、現像装置が現像位置を通過する間はバックコントラストを大きくしておく必要がある。
当接・離隔時に、略法線方向からロータリ102が移動(第一の移動)してきた場合のバックコントラスト(第三の電位差)と、接線方向からロータリ102が移動(第二の移動)してきた場合のバックコントラスト(第四の電位差)とで異ならせている。即ち、現像当接(又は離隔)時に、現像離隔(又は当接時)よりも感光体ドラム表面に対して現像ローラの相対速度が大きくなる場合は、バックコントラストを大きくする。なお、本実施例では、ロータリ102の回転方向と、現像ローラの回転方向が同方向であるため、接線方向にロータリ102が移動する場合は、感光体ドラム表面に対する現像ローラの相対速度が大きくなる。一方、ロータリ102の回転方向と、現像ローラの回転方向が逆方向である場合は、ロータリ102が接線方向に移動することにより、感光体ドラム表面に対する現像ローラの相対速度は小さくなる。このような場合においても、感光体ドラム表面に対して現像ローラの相対速度が大きくなる場合は、バックコントラストを大きくする。
このようにすることで、当接・離隔時のバックコントラストを最適化することができる。
なお、本実施例では、ロータリー102が略法線方向から当接し、接線方向に離間していく例で説明した。逆に、ロータリー102が接線方向から当接し、略法線方向に離間していく場合にも、本発明を適用することができる。
以上説明したように、本発明によれば、
ロータリー方式を採用する画像形成装置において、良好な画像品質を得ることが可能であると共に、装置本体の小型化、低コスト化を達成することが可能な画像形成装置を提供することが可能になる。
本発明の第4の実施の形態に係る画像形成装置について説明する。
図15にロータリーの移動速度の変動(立ち上がり又は立ち下がり)に応じて、バックコントラストを徐々に変更する場合のタイミングの一例を示す。
本実施例の画像形成装置が実施例1の画像形成装置と異なるのは、ロータリー102の移動速度が目標速度である240mm/sに立ち上がるまでに時間を要することと、当接・離隔カブリのシーケンスが異なることの2点である。
図15は、現像装置18a(イエロー)が現像位置で現像プロセスを行っている状態から、ロータリー102が図3矢印B方向に略1/4回転し、その後、現像装置18b(マゼンタ)が現像プロセスを終了するまでのシーケンスを表したタイミングチャートである。
現像プロセス中(〜s1)の現像装置18aは現像位置にあり、現像ローラ182aには現像バイアス電圧として―350V(Vdc1)が印加されている。このとき帯電ローラ3には、感光体ドラム2の表面電位が―500Vとなるよう―1050Vの帯電バイアス電圧(Vpri)が印加されている。このとき、バックコントラストは現像プロセスに好適な150V(Vback1)となっている。
現像装置18a(イエロー)の現像プロセス終了(s1)後、制御装置9は次色(マゼンタ)の現像装置18bを現像位置に移動させるためにロータリー102の駆動を開始する。ロータリー102の駆動開始と同時に現像バイアス電圧を−350V(Vdc1)から−200V(Vdc2)に向けて切り替え始める。
ただし本実施形態の画像形成装置においてロータリー102の駆動速度が目標速度240mm/sに達するのは現像離隔が完了(s3)した後(s4)である。そのため、現像離隔の最中(s2)〜(s3)のロータリー駆動速度は240mm/sに達する過程のいずれかの速度となっている。
そのため、離隔カブリを防止するために最適なバックコントラストは現像離隔開始から終了までの間に逐次変化していくことになる。具体的にはロータリー102の移動速度が240mm/sに達するまでに感光体ドラム2に対する現像ローラ182表面の相対速度は60mm/sから300mm/sの間で変化する。
即ち、ロータリー102の移動速度が加速している間は、離隔カブリを防止するためにバックコントラストを徐々に広げていくのが好ましい。
本実施形態の画像形成装置ではロータリー102の加速中、常に離隔カブリに最適なバックコントラストが保持できるよう、ロータリー102の加速に連動して現像バイアス電圧を−350Vから−200Vに向けて徐々に変化させる。
次に制御装置9はロータリー102が目標速度である240mm/sに達すると同時に現像バイアス電圧をOFFする(s4)。ロータリー102の移動はその後継続し、画像形成装置本体と現像装置18aの電気接点は離隔する(s5)。
その後、画像形成装置本体と現像装置18b(マゼンタ)の電気接点が当接し、導通状態になる(s6)。そして制御装置9は、ロータリー102の移動速度を240mm/sから停止に向け減速し始める(s7)。
現像装置18b(マゼンタ)の現像当接動作(S8)〜(s9)は、ロータリー102の減速中になされる。この間、感光体ドラム2に対する現像ローラ182表面の相対速度300mm/sから60mm/sに向け徐々に小さくなっていくため、当接カブリに最適なバックコントラストも徐々に小さくなっていく。
従ってロータリー102が減速している間、常に当接カブリを防止するためにはバックコントラストを徐々に狭くしていくのが好ましい。
そのため制御装置9はロータリー102の移動開始と同時に現像バイアス電圧をまず0Vから−200V(Vdc2)に立ち上げる(s7)。その後ロータリー102の減速に連動して−200V(Vdc2)から−350(Vdc1)に向け徐々に変化させる(s7)〜(s10)。
このときバックコントラストはまず現像離隔状態から150Vになり(s7)、その後300V(Vback2)から150V(Vback2)に向け徐々に変化する(s7)〜(s10)。
ロータリー102の駆動が停止し、現像バイアス電圧が画像形成に最適な−350V(Vdc1)に達すると(s10)、制御装置9は現像装置18bの現像プロセスを開始する。
以上の動作を現像装置18a(イエロー)の現像当接時、現像装置18b(マゼンタ)〜18c(シアン)の切り替え時、現像装置18c(シアン)〜18d(ブラック)の切り替え時、現像装置18d(ブラック)の現像離隔時にも同様に適用する。このようにして画像形成を行ったところ、当接・離隔カブリが発生することは無く、シート材の裏汚れが発生することもなかった。
なお、ここでは現像当接・離隔を行うタイミングの一例として、現像プロセス中のシーケンスを例に挙げて説明してきたが、当接・離隔カブリを防止する上記シーケンスは、現像当接・離隔を行うその他全てのタイミングで適応可能である。
実施例1〜4では、現像当接・離隔カブリを防止するために、現像バイアス電圧、或いは帯電バイアス電圧のいずれか片方を変えることによって、バックコントラストを大きくする例を述べた。しかしながらこれに限られるものではなく、現像バイアス電圧と帯電バイアス電圧の両方を変えることによりバックコントラストを広げてもよい。
また、当接・離隔カブリを防止するためには、現像当接、離隔時のバックコントラストを現像プロセス時の値よりも広くすることが肝要である。従って、本実施例中の帯電バイアス電圧、感光体ドラムの表面電位、現像バイアス電圧の値はその相関関係を保っていれば良く、実施例中の値に限定するものではない。
また、実施例1〜4の画像形成装置では、ロータリー102の移動速度は240mm/sの一種類のみとしたが、ロータリー102の移動速度は複数あっても良い。ロータリー102の移動速度を複数有する画像形成装置の場合、当接・離隔カブリを防止するために最適なバックコントラストはそれぞれの移動速度で異なるため、移動速度毎に別々のバックコントラストに制御する構成としてもよい。
一例としてロータリー102の移動速度として240mm/sと120mm/sの2種類を有する画像形成装置の場合について述べる。
ロータリー102の移動速度が120mm/sの時は240mm/sの時に比べて感光体ドラム2に対する現像ローラ182表面の相対速度が120mm/s分小さくなるため、当接離隔カブリに最適なバックコントラストも小さくなる。
そのため、ロータリー102の移動速度が120mm/sの時のバックコントラストを240mm/sの時よりも小さくなるよう制御する。
例えばロータリー102の移動速度が240mm/sの時のバックコントラストを300V、120mm/sの時のバックコントラストを300Vよりも小さくし200Vとする等が考えられる。
また、実施例1〜3では、現像剤を負帯電する所謂反転現像の場合の例を述べたが、現像剤を正帯電する所謂正規現像の場合、現像ローラ表面の電位と、露光後電位の差がバックコントラストとなる。
2 感光体ドラム(像担持体)
7 中間転写ベルト
18 現像装置
101 カム
102 ロータリー(現像装置支持体)
103 アーム
104 アームバネ
105 規制コロ
182 現像ローラ(現像剤担持体)
187 駆動入力ギア
200 カップリング部材(現像装置側)
201 爪部
300 駆動入力部材(装置本体側)
301 駆動軸
302 ピン(突起部)

Claims (8)

  1. 静電潜像を担持するための回転可能な像担持体と、
    前記静電潜像を現像する現像剤を担持するための現像剤担持体を備える複数の現像装置と、
    前記複数の現像装置を支持し、回転可能な現像装置支持体と、
    を備える画像形成装置において、
    前記現像剤担持体は、現像位置において現像剤を介して前記像担持体と接触して回転しながら現像を行ない、
    前記現像装置支持体は、前記現像装置支持体の回転により前記現像位置に存在する現像剤担持体を別の現像剤担持体に変更可能であり、
    前記現像剤担持体と前記像担持体が当接又は離隔する時の、前記現像装置支持体の移動について、第一の移動と、前記像担持体に対する前記現像剤担持体の相対速度の接線方向の成分が前記第一の移動よりも大きい第二の移動とがあり、
    前記現像剤担持体と前記像担持体が当接又は離隔する時の一方が前記第一の移動で、もう一方が前記第二の移動であり、
    前記第一の移動の時の、前記現像剤担持体に印加されるバイアスの電位と、前記現像位置における前記像担持体の電位との電位差である第三の電位差が、
    前記第二の移動の時の、前記現像剤担持体に印加されるバイアスの電位と、前記現像位置における前記像担持体の電位との電位差である第四の電位差とが異なるように制御を行う制御手段を備え、
    前記第二の移動の時の方が前記第一の移動の時よりも、前記像担持体に対する現像剤担持体の相対速度は大きくなり、
    前記第四の電位差は、前記第三の電位差よりも大きくなることを特徴とする画像形成装置。
  2. 静電潜像を担持するための回転可能な像担持体と、
    前記静電潜像を現像する現像剤を担持するための現像剤担持体を備える複数の現像装置と、
    前記複数の現像装置を支持し、回転可能な現像装置支持体と、
    を備える画像形成装置において、
    前記現像剤担持体は、現像位置において現像剤を介して前記像担持体と接触して回転しながら現像を行ない、
    前記現像装置支持体は、前記現像装置支持体の回転により前記現像位置に存在する現像剤担持体を別の現像剤担持体に変更可能であり、
    前記現像剤担持体と前記像担持体が当接又は離隔する時の、前記現像装置支持体の移動について、第一の移動と、前記像担持体に対する前記現像剤担持体の相対速度の接線方向の成分が前記第一の移動よりも大きい第二の移動とがあり、
    前記現像剤担持体と前記像担持体が当接又は離隔する時の一方が前記第一の移動で、もう一方が前記第二の移動であり、
    前記第一の移動の時の、前記現像剤担持体に印加されるバイアスの電位と、前記現像位置における前記像担持体の電位との電位差である第三の電位差が、
    前記第二の移動の時の、前記現像剤担持体に印加されるバイアスの電位と、前記現像位置における前記像担持体の電位との電位差である第四の電位差とが異なるように制御を行う制御手段を備え、
    前記第二の移動の時の方が前記第一の移動の時よりも、前記像担持体に対する現像剤担持体の相対速度は小さくなり、
    前記第四の電位差は、前記第三の電位差よりも小さくなることを特徴とする画像形成装置。
  3. 前記制御手段は、第三の電位差と第四の電位差とが異なるように、
    前記現像剤担持体に印加されるバイアスを変更することを特徴とする請求項1乃至2のいずれかに記載の画像形成装置。
  4. 前記像担持体を帯電するための帯電手段を備え、前記制御手段は、第三の電位差と第四の電位差とが異なるように、
    前記帯電手段に印加されるバイアスを変更することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の画像形成装置。
  5. 前記制御手段は、
    現像剤担持体にバイアスを印加するための現像装置側電気接点と本体側電気接点と離れる時に、現像バイアスをオフにすることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の画像形成装置。
  6. 前記静電潜像の現像する時における、
    前記現像剤担持体に印加されるバイアスの電位と、現像位置における像担持体の非画像部の電位との電位差である第二の電位差として、
    記録紙の後端余白に対応する前記像担持体の領域が前記現像位置を通過する時に、前記制御手段は、前記第二の電位差と第三の電位差又は第四の電位差とを切り替えることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の画像形成装置。
  7. 前記第三の電位差又は前記第四の電位差を、前記現像装置支持体の移動速度の変動に応じて徐々に変更することを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の画像形成装置。
  8. 前記現像装置支持体が複数の移動速度を有する場合、
    前記制御手段は、移動速度に応じて前記第三の電位差又は前記第四の電位差を変更するように制御することを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の画像形成装置。
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